JP2778393B2 - リニアモータ式自動ドア開閉装置 - Google Patents

リニアモータ式自動ドア開閉装置

Info

Publication number
JP2778393B2
JP2778393B2 JP4339782A JP33978292A JP2778393B2 JP 2778393 B2 JP2778393 B2 JP 2778393B2 JP 4339782 A JP4339782 A JP 4339782A JP 33978292 A JP33978292 A JP 33978292A JP 2778393 B2 JP2778393 B2 JP 2778393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
mover
linear motor
circuit
closing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4339782A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06158937A (ja
Inventor
敏広 安藤
滋 坂上
隆也 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Auto Body Co Ltd
Original Assignee
Toyota Auto Body Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Auto Body Co Ltd filed Critical Toyota Auto Body Co Ltd
Priority to JP4339782A priority Critical patent/JP2778393B2/ja
Publication of JPH06158937A publication Critical patent/JPH06158937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2778393B2 publication Critical patent/JP2778393B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Control Of Linear Motors (AREA)
  • Linear Motors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リニアモータ式自動ド
ア開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】特開平2−290152号公報に三相ブ
ラシレス直流リニアモータが開示されている。このリニ
アモータは、可動子を構成する可動子コイルの空芯部及
び巻線部の幅寸法、3個の可動子コイルの位置関係及び
3個の位置検出センサ間の位置関係が、固定子を構成す
る磁石体の磁極ピッチとの関係で規定されている。さら
に、センサユニットを構成する3個の位置検出センサと
前記3個の可動子コイル間の対応位置関係が特定され、
前記位置検出センサの位置検出信号に基づいて、各可動
子コイル間の通電端子間を接続するデルタ結線又はスタ
ー結線の3個の端子への通電極性を通電切換回路が切り
換える。これにより、前記磁石体の磁極面に対応する少
なくとも2個の可動子コイルの巻線部に、フレミングの
左手の法則に従う推力を常時同一方向に作用させ、可動
子を移動させることができる。そして、上記三相ブラシ
レス直流リニアモータをドア開閉の駆動源としたリニア
モータ式自動ドア開閉装置が、本出願人により特願平3
−167721号として既に提案されている。このリニ
アモータ式自動ドア開閉装置は、ドアの全閉端でドアを
停止させるタイミングや、全閉状態を保持するために微
弱電流を印加してリニアモータを駆動するタイミング等
を設定し、前記位置検出センサの検出信号に基づいてド
アの開閉位置制御及び開閉速度制御を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記三
相ブラシレス直流リニアモータは、3個の位置検出セン
サが所定の間隔で配設されているため、ドアの開閉位置
制御は当該位置検出センサの配設間隔以下の精度(分解
能)では行うことができない。従って、特にドアの全閉
端では位置検出センサの位置検出タイミングとドアの全
閉位置との対応関係を正確に設定しないと、ドアが停止
したとき隙間を生じたり、ドアが閉端に衝突してしまう
等の問題点がある。本発明は上記問題点を解決するため
になされたもので、全閉端での位置検出センサの位置検
出タイミングとドアの全閉位置との対応関係を正確に調
整できるリニアモータ式自動ドア開閉装置を提供するこ
とを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明のリニアモータ式自動ドア開閉装置は、ドアと
該ドアの開閉駆動源とした多相ブラシレス直流リニアモ
ータの可動子との連結位置をドア開閉方向で調整可能と
し、前記多相ブラシレス直流リニアモータヘの通電極性
の切換制御のため、可動子に配設した磁気検出センサの
位置検出ピッチ毎の検出信号を表示手段により表示する
とともに、該検出信号によってドアの位置を検出し、こ
の信号を利用して制御回路と人体検出センサとによりド
アを開閉制御することを特徴とする。
【0005】
【作用】上記構成のリニアモータ式自動ドア開閉装置
は、ドアと可動子との連結位置をドア開閉方向で調整可
能とするとともに、表示手段により磁気検出センサの位
置検出ピッチ毎の検出信号が表示されるから、全閉端で
の位置検出センサの位置検出タイミングとドアの全閉位
置との対応関係を視覚的に確認して正確に調整できる。
【0006】
【実施例】本発明の第1実施例を図面に基づいて説明す
る。図1はリニアモータ式自動ドア開閉装置1の概略構
成図である。ガイドレール2が水平に架設され、該ガイ
ドレール2内を走行する走行ローラ3を支持する吊持体
4によりドア5が吊持されている。ガイドレール2には
リニアモータ6が一体的に敷設されている。リニアモー
タ6とコントローラ7間には、電線8が張設され電源の
供給やコントローラ7からの制御信号が送られる。コン
トローラ7は人体検出用センサ9からの信号によりドア
5の開閉動作を制御する。
【0007】前記リニアモータ6は三相ブラシレス直流
リニアモータであって、その可動子11は図2に示すよ
うに、コイルユニット12及び該コイルユニット12に
一体的に付設されるセンサユニット13から構成され
る。コイルユニット12は、同一形状の3個の可動子コ
イル12a,12b及び12cを樹脂封止により一体化
したものである。また、センサユニット13は、3個の
ホール素子等を用いた磁気検出センサ13a,13b及
び13cを樹脂封止により一体化したもので、前記コイ
ルユニット12と連結する。可動子コイル12a〜12
cと磁気検出センサ13a〜13cを個々に対応づけ
る。各可動子コイル12a〜12cへ通電するための給
電線と各センサ13a〜13cの信号線は、フレキシブ
ルプリント基板14を用いて接続する。
【0008】前記コイルユニット12及びセンサユニッ
ト13は、図3の断面図に示すようにアウタレール2
2,22とインナレール23,23とから形成されるレ
ール21の走行部21'に走行自在に装入される。アウ
タレール22,22とインナレール23,23間には、
ヨーク24,24を介在させて等長の磁石25,25を
長手方向に複数個配設した磁石体26により固定子27
を構成する。そして、その磁石25の極性を隣り合うも
の及び向かい合うものどうしを逆極性とし、向かい合う
磁石25,25間に一様な磁界を形成する。この場合、
磁石25は片側のみで他方はヨーク24のみを配設して
磁気回路を形成してもよい。
【0009】前記可動子11は図4に示すように、樹脂
封止したコイルユニット12の下部に嵌合凹部15が形
成されている。該嵌合凹部15には、前記ドア5の上面
に締付けた連結金具16のジョイント17を嵌合し、走
行する可動子11によりドア5をけん引して開閉する。
連結金具16には調整長孔18,18が形成されてい
て、可動子11の走行方向で締付ボルト19,19によ
る締付固定位置を調整することができる。
【0010】前記コイルユニット12を構成する可動子
コイル12a〜12cの寸法及びその対応位置関係、セ
ンサユニット13を構成する磁気検出センサ13a〜1
3cの対応位置関係、及び前記可動子コイル12a〜1
2cと磁気検出センサ13a〜13cの対応距離の特定
について、等長の永久磁石25の寸法との関係において
以下に説明する。可動子コイル12a,12b及び12
cの配置ピッチLは、 L=2nl/3とする。 但し、 n:3の倍数を除く自然数 2l:磁石体26の磁極ピッチ である。また、磁気検出センサ13a,13b及び13
cの配置ピッチMは、 M=2l/3+2l・2m 但し、 m:0,1,2,3・・・ 2l:磁石体26の磁極ピッチ である。
【0011】個々に対応づけられた可動子コイル12a
〜12cと磁気検出センサ13a〜13cとの対応距離
xは、可動子コイル12a〜12cの通電端子間の結
線によって異なるが次のように表すことができる。 (1)スター結線の場合は、 Nx=(2px+1)l (2)デルタ結線の場合は、 Nx=2(px+1/3)l 又は Nx=2(px+2/3)
l である。ここで、2l=磁石体16の磁極ピッチ pX=0,1,2,3,4・・・ 沿え字x=a,b,c 但し、Naは可動子コイル12aの中心から磁気検出セ
ンサ13aまでの距離を表す。以下Nb,Ncの場合も同
様に、可動子コイル12b,12cの中心から磁気検出
センサ13b,13cまでの距離を表す。
【0012】以下、前記で規定される寸法関係の実例に
ついて説明する。図5は、前記スター結線の場合の実例
である。可動子コイル12aと12b及び12bと12
cとの距離L=10l/3は、L=2nl/3において
n=5としたものである。また、可動子コイル12aの
中心から磁気検出センサ13aまでの距離Na=11l
は、Na=(2pa+1)l においてpa=5としたもので
あり、同様にNb=7lはpb=3、Nc=3l はpc
1としたものである。可動子コイル12a〜12cの巻
線の各巻き始め端をA1,B1,C1とし、巻き終わり端
をA2,B2,C2とし、可動子コイル12aの巻き終わ
り端A2と可動子コイル12bの巻き始め端B1及び可動
子コイル12cの巻き終わり端C2とを接続してスター
結線を施す。
【0013】図6は、前記したデルタ結線の場合の実例
を示したものである。可動子コイル12aと12b及び
12bと12cとの距離L=10l/3は、L=2nl
/3においてn=5としたものである。また、可動子コ
イル12aの中心から磁気検出センサ13aまでの距離
a=32l/3は、Na=(2pa+1/3)lにおいて
a=5としたものであり、同様にNb=20l/3はp
b=3、Nc=8l/3はpc=1としたものである。可
動子コイル12a〜12cの巻線の各巻き始め端を
1,B1,C1とし、巻き終わり端をA2,B2,C2
し、A1とB1,A2とC1及びB2とC2とを接続して、そ
れぞれ端子A',C'及びB'とするデルタ結線を施す。
【0014】次に本実施例のシステム構成を図7により
説明する。ドア5は可動子11にけん引されて移動する
ため、可動子11の速度及び位置によりドア5の速度及
び位置が検出できる。可動子11には、可動子コイル1
2a,12b,12cが組込まれており、また磁気検出
センサ13a,13b,13cが組込まれている。磁気
検出センサ13a〜13cは、可動子11と磁石25と
の相対位置を検出する。コントローラ7は、人体検出セ
ンサ9の信号に応じて可動子11を動作させる。人体検
出センサ9は、人体等を無接触で検出するセンサ、ある
いはタッチスイッチ、マットスイッチ等よりなる。
【0015】主制御部31は、人体検出センサ7の信号
に応じてドア5を動作させる目標位置を出力する。目標
速度演算回路32は、前記主制御部31から出力された
目標位置と、位置算出回路33からの現在位置との差及
び速度設定回路34からの設定速度とにより、動作すべ
き目標速度を算出する。速度設定回路34はドアの開閉
速度を設定するものであり、あらかじめ定められた値又
は人が必要な速度に設定する。出力演算回路35は、目
標速度演算回路32からの目標速度と、速度算出回路3
6からの実速度との差により、可動子11の出力(推
力)及びその出力の方向を演算する。PWM変換回路3
7は、出力演算回路35により演算された出力値をPW
M値(パルス幅変調値)に変換する。
【0016】駆動トランジスタ設定回路38は、出力演
算回路35により示された出力(推力)の方向と、波形
整形回路39からの相状態信号(可動子11と固定子2
7に配設された磁石25との相対位置)とにより、通電
すべき可動子コイル12a,12b,12cと通電方向
を設定し、各駆動トランジスタTr1a〜Tr3bのオ
ン・オフを制御する。可動子コイル通電回路40は、駆
動トランジスタTr1a,Tr1b・・・Tr3bとトラ
ンジスタ駆動回路とからなる。そして、可動子コイル通
電回路40は、駆動トランジスタ設定回路38で設定さ
れたオンすべきトランジスタを、PWM変換回路37で
示されたPWM値に従って駆動することで、駆動トラン
ジスタ設定回路38で定められた出力(推力)となるよ
うな電流を通電する。速度算出回路36は、波形整形回
路39からの相状態信号の変化する間隔から可動子11
の実速度を算出する。
【0017】位置算出回路33は、波形整形回路39か
らの相状態の変化する方向により可動子11の動作方向
を検出し、相状態の変化毎に動作方向に従いアップ又は
ダウンカウントすることで、可動子11の位置を算出す
る。波形整形回路39は、可動子11に組込まれた磁気
検出センサ(ホール素子)13a〜13cからの信号の
波形を方形波に整形する。整形された方形波は、表示装
置41へも出力される。
【0018】表示装置41は、切換検出回路42、表示
駆動回路43及び表示ランプ又は発光ダイオード44か
ら構成される。切換検出回路42は、前記方形波を入力
して磁気検出センサ13a〜13cの信号の切換タイミ
ングを検出する。表示駆動回路43は、検出された磁気
検出センサ13a〜13cの信号の切換タイミングに同
期して、表示ランプ又は発光ダイオード44を点滅する
(図8参照)。
【0019】(本実施例装置の作動)前記図7におい
て、波形整形回路39→位置算出回路33→目標速度演
算回路32→出力演算回路35→可動子11のループは
位置フィードバックループである。波形整形回路39→
速度算出回路34→出力演算回路35→可動子11のル
ープは速度フィードバックループである。
【0020】(位置フィードバックループの動作)目標
速度算出回路32は、主制御部31からの目標位置と位
置算出回路33からの現在位置との差の極性により、動
作方向(目標速度の符号)を判定する。また、差が大き
い場合は、目標速度の大きさを速度設定回路34による
設定速度とし、差が所定値以内では目標位置に近づくに
従い目標速度の大きさを小さくし、一致した時点で零
(=0)とする。この様に、可動子11が目標位置へス
ムーズに動作する様に目標速度を設定する。
【0021】(速度フィードバックループの動作)出力
演算回路35は、目標速度算出回路32からの目標速度
と、速度算出回路36からの実速度との差の極性により
推力方向(出力値符号)を決定し、差の大きさによって
出力値を決定する。実速度が目標速度より小さい場合は
動作方向に対し正の推力とし、大きい場合は逆方向の推
力とする。また、実速度と目標速度との差が大きいほど
推力を大きくする。これにより、可動子11の実速度が
目標速度となる様に制御する。
【0022】(駆動部の動作)モータ推力を発生させる
ためには、可動子11の磁気検出センサ13a〜13c
で検出した状態(固定子27の磁石25と可動子コイル
12a〜12cの位置関係)に応じて、可動子コイル1
2a〜12cに通電して励磁すればよい。ここで、相状
態とコイル励磁の関係は、推力の方向各々について1対
1に定まる。これにより、可動子コイル通電回路40内
に配置された駆動用トランジスタTr1a〜Tr3bの
オン・オフと相状態の関係は、推力の方向各々について
1対1に定まる。これを予めテーブルとして可動子コイ
ル通電回路40内に記憶しておく。
【0023】駆動トランジスタ設定回路38は、出力演
算回路35からの推力方向と波形整形回路39からの方
形波により検出される相状態とによって、上記テーブル
を参照してオンすべき駆動トランジスタTr1a〜Tr
3bを決定する。また、可動子11の動作による相状態
の変化、及び出力演算回路47からの推力方向の変化ご
とに、上記テーブルを参照してオンすべき駆動トランジ
スタTr1a〜Tr3bを変更する。
【0024】PWM変換回路37は、出力演算回路35
からの推力の大きさに対応するPWM値を設定する。可
動子コイル通電回路40は、駆動トランジスタ設定回路
38で設定されたトランジスタをPWM変換回路37で
示されたPWM値で動作させることにより、可動子コイ
ル12a〜12cを通電する。この際、Tr1a〜Tr
3a又はTr1b〜Tr3bのどちらかのトランジスタ
をPWM動作させればよい(図7、40部詳細)。
【0025】前記図5に示すスター結線の場合の可動子
11(ドア5)の作動について具体的に説明する。図9
に示すように、磁気検出センサ13aが磁石体26のN
極に対応する場合には、前記端子A1には+V(v)を、
S極に対応する場合は0(v)を印加し、磁気検出センサ
13bの場合はN極で0(v),S極で+V(v)を、また
磁気検出センサ13cの場合はN極で+V(v),S極で
0(v)をそれぞれ端子B2及びC1に印加する。このとき
の各磁気検出センサ13a〜13cの磁気検出タイミン
グによる各端子A1,B2及びC1に対する通電状態は、
磁気検出センサ13aの位置で示せば同図に示されるタ
イミングとなる。
【0026】例えば磁気検出センサ13aの位置(1)で
は、2l/3づつずれた磁気検出センサ13a,13b
及び13cがいずれもS極に対応し、端子A1,C1に0
(v),端子B2に+V(v)が印加され、可動子コイル1
2a〜12cには、スター結線によりB2→B1,A2
1及びC2→C1の向きに電流が流れる。磁気検出セン
サ13a〜13cが磁石体26の極性に基づいて出力す
る磁気検出信号により、スター結線の3個の端子A1,B
2,C1への通電状態が変化し、可動子コイル12a〜1
2cに流れる電流方向が順次前記したタイミングで切り
換わる。またその時各可動子コイル12a〜12cは、
前記の寸法関係に規定される位置にあって、各巻線部に
流れる電流の向き及び対応する磁石体26の極性によ
り、フレミングの左手法則に従う推力の作用を受け、図
9(a)〜(h)に模式的に示すように、順次左から右方向
へ移動する。
【0027】また、前記図6に示すデルタ結線の場合
は、図10に示すように磁気検出センサ13aが磁石体
26のN極に対応する場合には、前記端子A'には+V
(v)を、S極に対応する場合は0(v)を印加し、磁気検
出センサ13bの場合はN極で0(v),S極で+V(v)
を、また磁気検出センサ13cの場合はN極で+V
(v),S極で0(v)をそれぞれ端子B'及びC'に印加す
る。このときの各磁気検出センサ13a〜13cの磁気
検出タイミングによる各端子A',B'及びC'に対する
通電状態は、磁気検出センサ13aの位置で示せば同図
に示されるタイミングとなる。
【0028】例えば磁気検出センサ13aの位置(3)で
は、2l/3づつずれた磁気検出センサ13a,13b
及び13cがいずれもS極に対応し、端子A'に0
(v),端子B',C'に+V(v)が印加される。デルタ結
線により、同電位となるB',C'端子間には電流が流れ
ず、A2→A1,B2→B1の向きに電流が流れる。この場
合も、前記と同様に各可動子コイル12a〜12cの巻
線部に流れる電流の向きと対応する磁石体26の磁性に
よりフレミングの左手法則に従う推力を受けて、同図
(a)〜(h)に模式的に示すように左から右方向に移動す
る。
【0029】(位置の検出)本実施例のリニアモータは
三相ブラシレス直流リニアモータであり、相状態は図
8、図9及び図10に示すように、可動子11の動作に
応じて変化し、各磁気検出センサ13a〜13cの信号
を整形した方形波のパルス長さは磁石25の寸法2l
(磁石体26の磁極ピッチ)と等しくなる。これによ
り、相状態の変化順序を見ることで可動子11の動作方
向を検出する。また、あらかじめ原点をドア5の開放位
置(又は他の特定位置)に定め、上記より磁気検出セン
サ13a〜13cで検出した動作方向に従い、カウント
アップ又はダウンすることで、磁石25の長さの1/3
の分解能でドア5の位置を検出する。
【0030】(速度の検出)上記した相状態の変化する
時間t(図8〜図10参照)を計測することで可動子1
1の動作速度を検出する。このとき、動作速度vは次式
となる。 v=(2l/3)/t また、方向(極性)は上記位置検出時の動作方向と等し
くなる。
【0031】(全体の動作)人体検出センサ9がオンす
ると、主制御部31は目標位置をドア開位置にセットす
る。すると、前述の位置フィードバックループ及び速度
フィードバックループの働きにより、可動子11及びド
ア5は開位置へ移動する。位置算出回路33を確認する
ことで、ドア5が開位置へ達したことを確認後、人体検
出センサ9により人がいないことを確認して、主制御部
31は目標位置を閉位置に変える。これによりドア5は
閉じる。閉動作中に人体検出センサ9が人を検知して場
合には、再度目標位置を開位置とし、以上の動作を繰り
返えす。
【0032】次に可動子11に連結してけん引されるド
ア5が全閉するタイミングと、磁気検出センサ13a〜
13cの位置検出タイミングとの調整方法を説明する。
締付ボルト19,19を緩めて、連結金具16を調整長
孔18,18によりドア5の開放側へ移動しておき、ド
ア5を閉端に当接した状態に保持する。そして、連結金
具16のジョイント17を嵌合凹部15に嵌合して連結
した可動子11を、ドア5の閉端方向へゆっくり移動さ
せる。表示装置41の表示ランプ又は発光ダイオード4
4がオンからオフ又はオフからオンに切り替わった時点
で、可動子11を停め、締付ボルト19,19を締めて
連結金具16をドア5に固定する。以上によりドア5が
全閉するタイミングと、磁気検出センサ13a〜13c
の位置検出タイミングとを合致させることができる。
【0033】本実施例のリニアモータ式自動ドア開閉装
置は、ドア5が原点(開放位置若しくは他の特定位置)
から閉端位置までに移動する間に、位置算出回路33に
よりカウントされるパルス数に基づいて位置制御を行う
ものである。従って、ドア5が閉端位置に到達したとき
のパルス数を予めカウントして、該パルス数がカウント
されたとき、可動子11が停止するように制御すれば、
閉端とドア5との間に隙間を生じたりドア5が閉端に突
き当たったりすることがない。上記調整はドア5の取り
付け時にのみ行えばよいので、表示装置41の表示ラン
プ又は発光ダイオード44表示装置は、既存の異常警告
ランプを利用することができる。
【0034】図11に表示装置の変形例を示す。この表
示装置141は、前記実施例と同様の切換検出回路4
2、表示駆動回路43と方向検出回路144及び表示ラ
ンプ又は発光ダイオード44から構成される。方向検出
回路144には、位置算出回路33の出力信号を入力す
る。これにより、可動子11の移動方向(ドア5の開閉
方向)が判別でき、この移動方向に対応して切換検出回
路42は、前記方形波を入力して磁気検出センサ13a
〜13cの信号の切換タイミングを検出する。
【0035】そして、可動子11が閉方向へ向かうと
き、表示ランプ又は発光ダイオード44がオンであれ
ば、表示駆動回路43はオン状態を継続し、オフであれ
ば最初の磁気検出センサ13a〜13cの信号の切換タ
イミングに同期して、オンしそのオン状態を継続する。
また、可動子11が開方向へ向かうとき、表示ランプ又
は発光ダイオード44がオンであれば、表示駆動回路4
3は最初の磁気検出センサ13a〜13cの信号の切換
タイミングに同期して、オフしそのオフ状態を継続す
る。表示ランプ又は発光ダイオード44がオフであれ
ば、表示駆動回路43はオフ状態を継続する(図12参
照)。
【0036】上記表示装置141を用いて、ドア5が全
閉するタイミングと磁気検出センサ13a〜13cの位
置検出タイミングとの調整方法を説明する。ドア5を閉
端に当接した状態に保持する。このとき、表示ランプ又
は発光ダイオード44がオフであれば、連結金具16と
ともに可動子11をドア5の閉端方向へゆっくり移動さ
せる。オンした時点で可動子11を停め、締付ボルト1
9,19を締めて連結金具16をドア5に固定する。
【0037】また、表示ランプ又は発光ダイオード44
がオンであれば、一旦連結金具16とともに可動子11
をドア5の開方向へ、オフするまでゆっくり移動させ
る。その後、ドア5の閉端方向へゆっくり移動させ表示
装置141の表示ランプ又は発光ダイオード44がオン
した時点で、可動子11を停め、締付ボルト19,19
を締めて連結金具16をドア5に固定する。以上により
表示ランプ又は発光ダイオード44がオンするタイミン
グで、ドア5が全閉するタイミングと、磁気検出センサ
13a〜13cの位置検出タイミングとを合致させるこ
とができ、ドア5の組み付けの施工性が向上する。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように本発明のリニアモータ
式自動ドア開閉装置は、ドアと可動子との機械的連結位
置をドア開閉方向で調整可能とするとともに、表示手段
により磁気検出センサの位置検出ピッチ毎の検出信号が
表示されるから、全閉端での位置検出センサの位置検出
タイミングとドアの全閉位置との対応関係を視覚的に確
認して正確かつ容易に調整できる。また、この調整によ
りドアが全閉位置で停止したとき隙間を生じたり、ドア
が閉端に衝突してしまう虞れのないドア開閉制御が可能
となる等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】リニアモータ式自動ドア開閉装置の概略構成図
である。
【図2】可動子の斜視図である。
【図3】リニアモータ部分の断面図である。
【図4】ドアと可動子の連結部を示す斜視図である。
【図5】スター結線における寸法関係の実例を示した説
明図である。
【図6】デルタ結線における寸法関係の実例を示した説
明図である。
【図7】本実施例のシステム構成図である。
【図8】表示装置の点滅を表すタイミングチャートであ
る。
【図9】スター結線において通電極性の切換えによる各
可動子コイルの電流方向と永久磁石との関係を表す説明
図である。
【図10】デルタ結線において通電極性の切換えによる
各可動子コイルの電流方向と永久磁石との関係を表す説
明図である。
【図11】表示装置の変形例を示したシステム構成図で
ある。
【図12】表示装置の点滅を表すタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1...リニアモータ式自動ドア開閉装置、5...ドア、
6...リニアモータ(三相ブラシレス直流リニアモー
タ)、7...コントローラ、9...人体検出センサ、1
1...可動子、13a〜13c...磁気検出センサ(位置
検出センサ)、16...連結金具、18,18...調整長
孔、19,19...締付ボルト、31...主制御部、3
3...位置算出回路、36...速度算出回路、40...可
動子コイル通電回路、41,141...表示装置、4
4...表示ランプ、発光ダイオード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−210267(JP,A) 特開 昭63−233184(JP,A) 特開 平4−156295(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05F 15/18 H02K 41/02 H02P 7/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアと該ドアの開閉駆動源とした多相ブ
    ラシレス直流リニアモータの可動子との連結位置をドア
    開閉方向で調整可能とし、前記多相ブラシレス直流リニ
    アモータヘの通電極性の切換制御のため、可動子に配設
    した磁気検出センサの位置検出ピッチ毎の検出信号を表
    示手段により表示するとともに、該検出信号によってド
    アの位置を検出し、この信号を利用して制御回路と人体
    検出センサとによりドアを開閉制御することを特徴とす
    るリニアモータ式自動ドア開閉装置。
JP4339782A 1992-11-25 1992-11-25 リニアモータ式自動ドア開閉装置 Expired - Fee Related JP2778393B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4339782A JP2778393B2 (ja) 1992-11-25 1992-11-25 リニアモータ式自動ドア開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4339782A JP2778393B2 (ja) 1992-11-25 1992-11-25 リニアモータ式自動ドア開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06158937A JPH06158937A (ja) 1994-06-07
JP2778393B2 true JP2778393B2 (ja) 1998-07-23

Family

ID=18330763

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4339782A Expired - Fee Related JP2778393B2 (ja) 1992-11-25 1992-11-25 リニアモータ式自動ドア開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2778393B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5390109B2 (ja) * 2007-04-05 2014-01-15 株式会社ワコー技研 リニアモータの原点設定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06158937A (ja) 1994-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8653766B2 (en) Linear motor driving system and linear motor control method
US20160072367A1 (en) Position Detection Device, Position Detection Method, and Moving Body System
JP3312520B2 (ja) 電動機の磁極位置検出装置
JP6068956B2 (ja) モータ制御装置
US6462495B1 (en) Controlling a brushless DC motor
NO922415L (no) Elektrisk fremdriftsanordning
US7786685B2 (en) Linear motor and method for operating a linear motor
WO2004010566A1 (ja) リニアモータ装置
CN109729757B (zh) 马达控制装置
US20160072419A1 (en) Moving Body System and Method for Driving Moving Body
JPH0746895B2 (ja) ブラシレス直流リニアモータ
JP2778393B2 (ja) リニアモータ式自動ドア開閉装置
JP2576310B2 (ja) 自動開閉ドアの制御装置
WO2019225373A1 (ja) モータ駆動装置
JPH07127336A (ja) ドアの開閉制御装置
JP2636599B2 (ja) リニアモータ式自動ドアの安全装置
JPH04363488A (ja) リニアモータ式自動ドア開閉装置
JP2003339182A (ja) 磁石可動型リニアモータの速度制御方法
JP3387324B2 (ja) 磁石可動型リニアモータの位置検出装置
JPH05211798A (ja) ブラシレス直流リニアモータのブレーキ制御方法
CN112421929A (zh) 直线电机自动门控制装置和控制方法
JPH10104094A (ja) トルク検出方法、トルク検出装置および補助動力付走行装置
JPH10136688A (ja) トルク制御装置
JP3709779B2 (ja) リニア搬送装置
JPS61240899A (ja) モ−タ駆動制御方式

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980407

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees