JP3387324B2 - 磁石可動型リニアモータの位置検出装置 - Google Patents
磁石可動型リニアモータの位置検出装置Info
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- Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
- Control Of Linear Motors (AREA)
Description
複数連結して成る固定子に沿って永久磁石から成る可動
子を走行させる磁石可動型リニアモータの位置検出装置
に関するものである。 【0002】 【従来の技術】現在、固定子に内蔵された固定子コイル
を励磁して可動子を駆動する磁石可動型リニアモータ
が、工場の搬送ライン等に用いられている。この磁石可
動型リニアモータでは、可動子永久磁石と固定子コイル
との相対位置を固定子側に設けられたセンサによって検
出し、該固定子に取り付けられた固定子コイルを選択的
に励磁することにより可動子を駆動している。 【0003】図5を参照して、従来技術に係る磁石可動
型リニアモータの構成について説明する。固定子コイル
17を内蔵するコイルユニット112を複数個連結する
ことにより固定子110が形成される。そして、固定子
110の固定子コイル17に沿って、複数の永久磁石4
4から成る可動子40を走行させる。この可動子40の
永久磁石と各コイルユニット112の固定子コイル17
との相対位置は、該コイルユニット112に配設された
センサユニット14にて検出する。このセンサユニット
14は、3個の感磁素子14a、14b、14cから成
り、各感磁素子14a、14b、14cは、コントロー
ルユニット130にセンサバスライン32を介して接続
されている。 【0004】コントロールユニット130は、センサユ
ニット14からの検出信号に基づきトランジスタ回路3
6へ駆動信号を与え、電力バスライン38を介して固定
子コイル17を励磁する。即ち、可動子40が位置して
いるコイルユニット112でのセンサユニット14の各
感磁素子14a、14b、14cからの検出信号が、オ
ア回路22に入力され、この入力に対応してオア回路2
2は出力をスイッチ回路20へ印加する。これによりス
イッチ回路20は、可動子40の位置している固定子コ
イル17を電力バスライン38に接続する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来技術に係る磁石可
動型リニアモータでは、センサユニットからの検出信号
をアップ・ダウンカウントすることにより可動子の現在
位置を算出しているため、停電等が発生すると、可動子
の現在位置が分からなくなる。このため、停電復帰後
に、原点位置まで可動子を移動させ、該原点位置にて、
現在位置のカウンタ値をリセットした後、現在位置の算
出を再開していた。なお、バックアップ用の電源により
算出した現在位置値を停電中も保持することは可能であ
るが、可動子が走行中に停電した場合には、停電後の可
動子の慣性による移動量を検出することが不可能である
ため、やはり現在位置は求め得なかった。 【0006】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、停電復
帰後に特別のリセット動作を必要としない磁石可動型リ
ニアモータの位置検出装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の磁石可動型リニアモータの位置検出装置で
は、複数の永久磁石から成る可動子と、複数のコイルユ
ニットを連結して成る固定子と、前記各コイルユニット
に配設され、前記可動子永久磁石と固定子コイルとの相
対位置を検出するセンサと、前記センサからの位置検出
信号により固定子コイルへの通電を切換える通電切換手
段とからなる磁石可動型リニアモータにおいて、前記セ
ンサの検出信号の立ち上がり及び立ち下がりをアップ・
ダウンカウントすることにより前記可動子の現在位置を
算出する現在位置算出手段と、前記各コイルユニットに
配設されたセンサが各々選択スイッチを介して接続され
る複数の信号ラインからなる絶対位置信号ラインを含
み、選択スイッチを介しての前記センサの検出信号に基
づき前記可動子の動作範囲を複数の領域に区分して、前
記可動子のある領域、及び各領域間の絶対位置を検出す
る絶対位置検出手段と、停電復帰後における前記可動子
の最初の動作時に前記絶対位置検出手段の絶対位置信号
を監視し、該信号が変化したら、その変化状態に応じて
前記現在位置算出手段の現在位置値を対応する絶対位置
値にリセットする制御手段とを備えたことを技術的特徴
とする。 【0008】 【作用】現在位置算出手段が、センサの検出信号をアッ
プ・ダウンカウントすることにより可動子の現在位置を
算出する。停電等により、可動子の現在位置が不明にな
ったときには、停電復帰後における可動子の最初の動作
時に制御手段が絶対位置検出手段の絶対位置信号を監視
し、該信号が変化したら、その変化状態に応じて現在位
置算出手段の現在位置値を対応する絶対位置値にリセッ
トする。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施態
様について図を参照して説明する。図1は本発明の第1
実施態様に係る磁石可動型リニアモータの回路図であ
り、図2は該リニアモータの斜視図である。図2に示す
ように固定子10は、コイル板16及び基板17から成
るコイルユニット12を複数連結して成る。 【0010】該リニアモータは、該コイル板16を複数
連結して成る1本の走行軌道18上を可動子40が走行
する。コイルユニット12のコイル板16には、二組の
固定子コイル16a、16b、16c及び16a’、1
6b’16c’が内蔵されており、これらは図3に示す
ようにシリーズに3相スター結線されている。複数の永
久磁石44から成る可動子40は、該コイル板16の固
定子コイル16a〜16c’を流れる電流と永久磁石4
4の磁束との相互作用により、推力が付与される。 【0011】可動子40は、ヨーク42に同一形状の複
数の永久磁石44を配列固定して成る。この複数の可動
子磁石44は、厚さ方向に着磁され、図1に示すように
隣り合うどうしはそれぞれ極性を異にしている。ヨーク
42の一方の側面には延在部46が設けられ、該延在部
46には複数の検出用磁石48が保持されている。この
検出用磁石48は、該検出用磁石48の上方に位置して
いる上記複数の永久磁石44の極性とそれぞれ同一とな
るように着磁されている。可動子40の永久磁石44と
固定子コイル16a〜16c’との相対位置を検出する
センサユニット14が、コイルユニット10の基板17
上に配置されている。センサユニット14は、上記検出
用磁石48と対向する位置に設けられており、また各コ
イルユニット12に設けられ、可動子40がどのコイル
ユニット12に位置していても可動子永久磁石44と固
定子コイル16a〜16c’との相対位置を検出できる
ようにされている。 【0012】コイルユニット12の回路図である図1を
参照して第1実施態様のリニアモータの電機的な構成に
ついて説明する。可動子永久磁石44と固定子コイル1
6a〜16c’との相対位置を検出するためのセンサユ
ニット14は、各固定子コイル16a、16a’、16
b、16b’、16c、16c’と対応づけた3個の感
磁素子14a、14b、14cから成り、各感磁素子1
4a、14b、14cは、コントロールユニット30の
制御回路34にセンサバスライン32を介して接続され
ている。このセンサバスライン32は、各センサユニッ
ト14の感磁素子14aを検出角が一致するように接続
したa相信号ライン32aと、各感磁素子14bを検出
角が一致するように接続したb相信号ライン32bと、
各感磁素子14cを検出角が一致するように接続したc
相信号ライン32cとから成る。また、制御回路34
は、電源と電力バスライン38を接続するトランジスタ
回路36に接続されている。そして、上記コイル板16
がスイッチ回路20を介して電力バスライン38に接続
されている。他方、該スイッチ回路20には、オア回路
22を介してセンサユニット14からの検出信号が加え
られるようになっている。 【0013】センサユニット14の上記各感磁素子14
a、14b、14cとしては、例えば、ホール素子が用
いられる。この各感磁素子14a、14b、14cの間
隔は、可動子永久磁石44の磁極ピッチの1/3に設定
されており、センサユニット14からは磁極ピッチの1
/3のピッチで信号が出力される。 【0014】センサユニット14の各感磁素子14a、
14b、14cからの検出信号は、オア回路22に入力
される。いずれかの感磁素子の入力に対応してオア回路
22は出力をスイッチ回路20へ印加する。これにより
スイッチ回路20は、上記コイル板16が3相スター結
線のため、2個のスイッチ20a、20bを閉成するこ
とで上記コイル板16を通電可能な状態に切り換える。 【0015】上記オア回路22は、さらに、選択スイッ
チ54を介して2本の信号ライン52d、52eからな
る絶対位置信号ライン52に接続されている。この選択
スイッチ54は、一方の接点54d側へ接続されている
ときは、オア回路22の出力、即ち、センサユニット1
4の出力を信号ライン52dへのせる。また、他方の接
点52e側へ接続されているときは、オア回路22の出
力を信号ライン52eへのせる。 【0016】コイルユニット12は上述したように可動
子の走行軌道18として必要な長さだけ連結され、この
連結の際に、センサバスライン32、絶対位置信号ライ
ン52、及び電力バスライン38が、隣接するコイルユ
ニット12、12間において相互に接続される。 【0017】コントロールユニット30は、制御回路3
4と、トランジスタ回路36とから成り、制御回路34
はセンサユニット14からの検出信号に基づきトランジ
スタ回路36へ駆動信号を与える。トランジスタ回路3
6は、上記駆動信号を基に6個のトランジスタTra、
Tra’、Trb、Trb’、及び、Trc、Trc’
をオン、オフして、コイル板16の各固定子コイル16
a〜16c’を励磁する。なお、コイル板16の固定子
コイル16a〜16c’の励磁相は、可動子永久磁石4
4と固定子コイル16a〜16c’との相対位置と、可
動子40の動作方向とにより決定される。 【0018】次に、上記構成に係るリニアモータの動作
について説明する。目標位置が定められると、可動子4
0が位置するコイルユニット12に設けられたセンサユ
ニット14が可動子永久磁石44と固定子コイル16a
〜16c’との相対位置を検出する。その検出信号はセ
ンサバスライン32を介して制御回路34へ送出される
とともに、オア回路22を介してスイッチ回路20へも
送出される。これによりスイッチ回路20は、2個のス
イッチ20a、20bを閉成して電力バスライン38か
ら固定子コイル16a〜16c’へ通電可能な状態に切
り換える。他方、センサバスライン32を介して制御回
路34へ送られた検出信号と可動子40の動作方向を基
に、制御回路34は、励磁相を順次決定してトランジス
タ回路36のトランジスタTra、Tra’、Trb、
Trb’、及び、Trc、Trc’をオン、オフさせ
る。これにより、固定子コイル16a〜16c’が励磁
され、可動子40にフレミング左手の法則に基づく推力
が発生し、可動子40が目標位置に向かって移動する。 【0019】可動子40の移動と共に隣接するコイルユ
ニット12に可動子40が順次対応していくと、隣接す
るコイルユニット12に設けられたセンサユニット14
が、検出信号を制御回路34、及び、スイッチ回路20
に送出する。これにより隣接するコイルユニット12の
スイッチ回路20は、電力バスライン38から当該コイ
ルユニット12の固定子コイル16a〜16c’への通
電を可能な状態にする。以下、同様にして、可動子40
に推力を連続的に作用させる。なお、コイルユニット1
2に設けられたセンサユニット14を可動子40が通過
すると、センサユニット14が検出信号を出力しなくな
り、そのコイルユニット12はスイッチ回路20がオフ
することにより固定子コイル16a〜16c’への通電
が不可能な状態になる。 【0020】ここで可動子40の位置検出について、図
4を参照して説明する。図4は、図1に示す制御回路3
4と、各コイルユニット12のセンサユニット14との
関係について模式的に示すと共に、各感磁素子14a、
14b、14cから検出された信号波形、即ち、a、
b、c相信号ライン32a、32b、32c、及び、絶
対位置信号ライン52d、52eの信号波形を示してい
る。なお、ここでは、コイルユニットとして、12−1
〜12−6の6個のコイルユニットのみを図示の便宜上
示している。 【0021】コイルユニット12−1から12−2側へ
図中右方向へ可動子40が走行する際には、感磁素子1
4c、14b、14aの順で検出信号が出力される。制
御回路34は、この信号波形の立ち上がり及び立ち下が
り回数をアップカウントすることにより、可動子40の
現在位置を算出する。他方、コイルユニット12−2か
ら12−1側へ図中左方向へ走行する際には、感磁素子
14a、14b、14cの順で検出信号が出力される。
これにより可動子40の走行方向が分かり、信号波形の
立ち上がり及び立ち下がり回数をダウンカウントするこ
とにより、可動子40の現在位置の算出を続ける。 【0022】ここで、コイルユニット12−1及び12
−2の選択スイッチ54は、一方の接点54d側に接続
されている。また、コイルユニット12−5及び12−
6の選択スイッチ54は、他方の接点52e側に接続さ
れている。コイルユニット12−3及び12−4の選択
スイッチ54はいずれの接点にも接続されていない。 【0023】即ち、可動子40がコイルユニット12−
1、12−2と対応しているときには、一方の絶対位置
信号ライン52dへ、感磁素子14a、14b、14c
からハイレベルの検出信号がオア回路22を介して出力
され、他方の絶対位置信号ライン52eはロウレベルに
保たれる。ここで、可動子40が図中のコイルユニット
12−1の左端位置(始端)にあるときをP0 、コイル
ユニット12−2の右端位置にあるときをP1 とし、一
方の絶対位置信号ライン52dが〔ハイレベル〕、他方
の絶対位置信号ライン52eが〔ロウレベル〕となる領
域をX領域とする。 【0024】また、可動子40がコイルユニット12−
3、12−4と対応しているときには、絶対位置信号ラ
イン52d、52eはいずれもロウレベルに保たれる。
ここで、可動子40が図中のコイルユニット12−4の
右端位置にあるときをP2 とし、位置P1 から位置P2
までの絶対位置信号ライン52d、52eがいずれも
〔ロウレベル〕となる領域をY領域とする。 【0025】また、可動子40がコイルユニット12−
5、12−6と対応しているときには、一方の絶対位置
信号ライン52dはロウレベルに保たれ、他方の絶対位
置信号ライン52eはオア回路22からハイレベルの検
出信号が出力される。ここで、可動子40が図中のコイ
ルユニット12−6の右端位置(終端)にあるときをP
E とし、位置P2 から位置PE までの一方の絶対位置信
号ライン52dが〔ロウレベル〕、他方の絶対位置信号
ライン52eが〔ハイレベル〕となる領域をZ領域とす
る。 【0026】この実施態様では、停電により可動子40
の現在位置値が不明になっても、絶対位置信号ライン5
2d、52eの信号レベルから可動子40がX、Y、Z
領域のいずれに属しているかを認識することができる。
例えば、一方の絶対位置信号ライン52dが〔ハイレベ
ル〕、他方の絶対位置信号ライン52eが〔ロウレベ
ル〕のときにはX領域に、いずれも〔ロウレベル〕のと
きにはY領域に、更に、一方の絶対位置信号ライン52
dが〔ロウレベル〕、他方の絶対位置信号ライン52e
が〔ハイレベル〕のときにはZ領域に属していることが
分かる。また、P1 及びP2 の2点の絶対位置の検出が
できる。 【0027】制御回路34には、初期設定時のテーチン
グ動作の際に、予め図4に示すP0、P1 、P2 、PE
及び後述するPX の絶対位置値を不揮発性メモリへ保持
し、可動子40の現在位置値が停電により失われた際に
は、絶対位置P0 、P1 、P2 、PE を通過する際に、
不揮発性メモリへ保持された当該位置値にリセットす
る。 【0028】上述した制御回路34による停電復帰後の
リセット動作について図4を参照して更に詳細に説明す
る。停電復帰後の可動子40の最初の動作で、まず可動
子40が上記X、Y、Zのどの領域にあるかを検出す
る。そして、可動子40のある領域と目標位置とを比較
し、可動子40が目標位置より左側にある場合、及び目
標位置が可動子40のある領域内にある場合には、絶対
位置P0 からX領域のストローク分以上左側へずれた絶
対位置PX の値を可動子40の仮の現在位置値として設
定する。また、可動子40が目標位置より右側にある場
合には、絶対位置PE の値を可動子40の仮の現在位置
値として設定する。 【0029】この状態で可動子40を目標位置に向かっ
て動作させると、この動作中、制御回路34が絶対位置
信号ライン52d、52eの信号レベルの変化を監視
し、信号レベルが変化したら、その時点で変化の状態に
応じて可動子40の現在位置値をメモリに保持されてい
る絶対位置P1 、P2 のいずれかの値にリセットする。
その後、可動子40の動作を継続する。一方、絶対位置
信号ライン52d、52eの信号レベルが変化する前に
可動子40が動作できなくなった場合には、可動子40
が始端または終端にあると判断し、動作方向に応じて可
動子40の現在位置値をメモリに保持されている絶対位
置P0 またはPE の値にリセットし、上記と同様に可動
子40の動作を継続する。これにより、可動子40は目
標位置に正確に到達し得る。なお、上述のように可動子
40が目標位置より左側にある場合、及び目標位置が可
動子40のある領域内にある場合に、絶対位置PX の値
を可動子40の仮の現在位置値として設定するのは、可
動子40及び目標位置がいずれもX領域にある場合、絶
対位置P0 の値を可動子40の仮の現在位置として設定
すると、可動子40がX領域内で目標位置に到達したと
して停止し、停電復帰後の可動子40の最初の動作で可
動子40の現在位置値をリセットできない事態が生ずる
ことがあるからである。 【0030】ここで、従来技術の磁石可動型リニアモー
タにおいては、停電により可動子の現在位置が分からな
くなると、原点位置まで可動子を移動させ、原点位置に
て現在位置のカウンタ値をリセットする必要があった。
これに対して、本実施態様では、上述したように、可動
子40がX、Y、Zのどの領域に属しているか、及び各
領域間の2点の絶対位置P1 、P2 を絶対位置信号ライ
ン52d,52eからの信号により検出することができ
るので、停電復帰後も、特別のリセット動作を行うこと
なく可動子40の最初の動作の際に可動子40の走行方
向を決定し、そして、走行中に絶対位置P0 、P1 、P
2 、PE を可動子40が通過することにより、自動的に
現在位置値をリセットすることができる。 【0031】なお、上述した実施態様では、3個の感磁
素子14a、14b、14cを用いる3相励磁方式の磁
石可動型リニアモータを例に挙げたが、本発明は、1対
の感磁素子を用いる2相励磁方式の磁石可動型リニアモ
ータにも適用できる。更に、上述した実施態様では、2
本の絶対位置信号ライン52d、52eを用いて、2ビ
ットの位置情報を印加することで3種類の領域を設定し
たが、例えば、3本の絶対位置信号ラインを設け、3ビ
ットの位置情報を印加することで8種類の領域を設定す
ることも可能である。 【0032】 【効果】以上記述したように本発明の磁石可動型リニア
モータの位置検出装置によれば、停電復帰後の可動子の
最初の動作時に、可動子の属する領域を検出して走行を
開始し得ると共に、走行中に自動的にリセット動作を行
えるため、停電復帰後の特別のリセット動作が不要とな
る。
モータの構成を示す回路図である。 【図2】実施態様に係る磁石可動型リニアモータの斜視
図である。 【図3】図1に示す磁石可動型リニアモータの固定子コ
イルの回路図である。 【図4】図1に示す磁石可動型リニアモータの結線図、
及び、センサの信号波形図である。 【図5】従来技術に係る磁石可動型リニアモータの構成
を示す回路図である。 【符号の説明】 10 磁石可動型リニアモータ 12 コイルユニット 14a、14b、14c 感磁素子 16 コイル板 20 スイッチ回路 22 オア回路 32a a相信号ライン 32b b相信号ライン 32c c相信号ライン 34 制御回路 52d 絶対位置信号ライン 52e 絶対位置信号ライン
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 複数の永久磁石から成る可動子と、 複数のコイルユニットを連結して成る固定子と、 前記各コイルユニットに配設され、前記可動子永久磁石
と固定子コイルとの相対位置を検出するセンサと、 前記センサからの位置検出信号により固定子コイルへの
通電を切換える通電切換手段とからなる磁石可動型リニ
アモータにおいて、 前記センサの検出信号の立ち上がり及び立ち下がりをア
ップ・ダウンカウントすることにより前記可動子の現在
位置を算出する現在位置算出手段と、 前記各コイルユニットに配設されたセンサが各々選択ス
イッチを介して接続される複数の信号ラインからなる絶
対位置信号ラインを含み、選択スイッチを介しての前記
センサの検出信号に基づき前記可動子の動作範囲を複数
の領域に区分して、前記可動子のある領域、及び各領域
間の絶対位置を検出する絶対位置検出手段と、 停電復帰後における前記可動子の最初の動作時に前記絶
対位置検出手段の絶対位置信号を監視し、該信号が変化
したら、その変化状態に応じて前記現在位置算出手段の
現在位置値を対応する絶対位置値にリセットする制御手
段とを備えたことを特徴とする磁石可動型リニアモータ
の位置検出装置。
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JP22753896A JP3387324B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 磁石可動型リニアモータの位置検出装置 |
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JPH1056792A JPH1056792A (ja) | 1998-02-24 |
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JP22753896A Expired - Lifetime JP3387324B2 (ja) | 1996-08-08 | 1996-08-08 | 磁石可動型リニアモータの位置検出装置 |
Country Status (1)
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