JP2001292591A - リニアモータ駆動装置及び方法 - Google Patents
リニアモータ駆動装置及び方法Info
- Publication number
- JP2001292591A JP2001292591A JP2000103372A JP2000103372A JP2001292591A JP 2001292591 A JP2001292591 A JP 2001292591A JP 2000103372 A JP2000103372 A JP 2000103372A JP 2000103372 A JP2000103372 A JP 2000103372A JP 2001292591 A JP2001292591 A JP 2001292591A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pole
- stator
- linear motor
- coil
- poles
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Control Of Linear Motors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ムービングマグネット型リニアモータにおい
て、同一固定子で複数の稼動子を独立して位置決めする
リニアモータ駆動装置を提供する。 【解決手段】 ムービングマグネット型リニアモータに
おいて、複数の稼動子111を同一の固定子112上で
動作させるために、固定子のコイル113への電力供給
を任意の極数で分割し、分割した各極115に、独立し
て電力を供給するようにした。よって、複数の稼動子を
同一の固定子でそれぞれ独立して位置決め動作をするこ
とが可能となる。
て、同一固定子で複数の稼動子を独立して位置決めする
リニアモータ駆動装置を提供する。 【解決手段】 ムービングマグネット型リニアモータに
おいて、複数の稼動子111を同一の固定子112上で
動作させるために、固定子のコイル113への電力供給
を任意の極数で分割し、分割した各極115に、独立し
て電力を供給するようにした。よって、複数の稼動子を
同一の固定子でそれぞれ独立して位置決め動作をするこ
とが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リニアモータ駆動
装置、及び該リニアモータ駆動装置にて実行されるリニ
アモータ駆動方法に関する。
装置、及び該リニアモータ駆動装置にて実行されるリニ
アモータ駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、工作機械や、電子部品等の実装機
は、装置の小型化と共に、高精度で高速に加工や実装を
行う能力が要求されている。これに伴い、これらの装置
に使用するアクチュエータに対しても移動速度、加速
度、位置検出分解能について、高速化、高加速度化、高
分解能化が求められている。これらアクチュエータに
は、回転型モータを使用しボールネジ、リニアガイドで
回転運動を直動運動に変換する機構が用いられて来た。
よって装置に対する上記高速化等の要求に対しては、モ
ータにおける最高回転数の向上、出力トルクの増加、エ
ンコーダ分解能の向上等を行うことで対処している。し
かし、それらの性能向上にも限界があり、高速動作化等
の要求が厳しい機構では、リニアモータを用いた位置決
めシステムが使用され始めている。図面を参照しなが
ら、以下にリニアモータを用いた位置決めシステムの一
例について説明する。
は、装置の小型化と共に、高精度で高速に加工や実装を
行う能力が要求されている。これに伴い、これらの装置
に使用するアクチュエータに対しても移動速度、加速
度、位置検出分解能について、高速化、高加速度化、高
分解能化が求められている。これらアクチュエータに
は、回転型モータを使用しボールネジ、リニアガイドで
回転運動を直動運動に変換する機構が用いられて来た。
よって装置に対する上記高速化等の要求に対しては、モ
ータにおける最高回転数の向上、出力トルクの増加、エ
ンコーダ分解能の向上等を行うことで対処している。し
かし、それらの性能向上にも限界があり、高速動作化等
の要求が厳しい機構では、リニアモータを用いた位置決
めシステムが使用され始めている。図面を参照しなが
ら、以下にリニアモータを用いた位置決めシステムの一
例について説明する。
【0003】図4は、従来のリニアモータによる位置決
め制御システムを示すものである。図4において、1は
リニアモータの稼動子、2は固定子である。3は稼動子
1を直線に動作させるためのリニアガイド、4はリニア
モータを動作させるためのサーボドライバ、5は稼動子
1の位置を検出するためのリニアスケールである。移動
をさせたい機構部分は、稼動子1に搭載され、サーボド
ライバー4により、リニアスケール5で検出される任意
の位置へ位置決めされる。
め制御システムを示すものである。図4において、1は
リニアモータの稼動子、2は固定子である。3は稼動子
1を直線に動作させるためのリニアガイド、4はリニア
モータを動作させるためのサーボドライバ、5は稼動子
1の位置を検出するためのリニアスケールである。移動
をさせたい機構部分は、稼動子1に搭載され、サーボド
ライバー4により、リニアスケール5で検出される任意
の位置へ位置決めされる。
【0004】代表的なリニアモータの構成を図5及び図
6を用いながら説明する。リニアモータは、永久磁石6
で構成される磁界中に、コイル7を置き、コイル7に電
流を流すことにより発生する磁力と、永久磁石の磁力と
の間に発生する反発力、吸引力により、物体を移動させ
る。コイル7には、ドライバー4により電流が供給さ
れ、流す電流の方向と強さをドライバー4により制御す
る。これにより発生する推力の制御が行われる。このコ
イル7を稼動子1側、固定子2側のどちら搭載するかに
より、ムービングコイル型とムービングマグネット型に
分類することができる。図5が稼動子1側にコイル7を
搭載したムービングコイル型、図6が固定子2側にコイ
ル7を設けたムービングマグネット型を表した略図であ
る。以下にそれぞれの方式の特徴を示す。
6を用いながら説明する。リニアモータは、永久磁石6
で構成される磁界中に、コイル7を置き、コイル7に電
流を流すことにより発生する磁力と、永久磁石の磁力と
の間に発生する反発力、吸引力により、物体を移動させ
る。コイル7には、ドライバー4により電流が供給さ
れ、流す電流の方向と強さをドライバー4により制御す
る。これにより発生する推力の制御が行われる。このコ
イル7を稼動子1側、固定子2側のどちら搭載するかに
より、ムービングコイル型とムービングマグネット型に
分類することができる。図5が稼動子1側にコイル7を
搭載したムービングコイル型、図6が固定子2側にコイ
ル7を設けたムービングマグネット型を表した略図であ
る。以下にそれぞれの方式の特徴を示す。
【0005】上記ムービングコイル方式は、同一の固定
子2に複数の稼動子1を搭載する構成が可能であるた
め、多軸を動作させる場合に設備サイズが小型化できる
というメリットがある。しかし各稼動子1に内蔵される
コイル7へ電流を供給するための配線が必要となる。上
記ムービングマグネット方式は、稼動子1がマグネット
6のみで構成されるために、稼動子1に対する配線が不
要となる。このために配線本数の削減などのメリットが
ある。
子2に複数の稼動子1を搭載する構成が可能であるた
め、多軸を動作させる場合に設備サイズが小型化できる
というメリットがある。しかし各稼動子1に内蔵される
コイル7へ電流を供給するための配線が必要となる。上
記ムービングマグネット方式は、稼動子1がマグネット
6のみで構成されるために、稼動子1に対する配線が不
要となる。このために配線本数の削減などのメリットが
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6に
示すムービングマグネット方式のような構成では、固定
子2側のコイル7に電流を流して、稼動子1を動作させ
るために、稼動子1の位置決めシステムの構成が図7の
ようになる。図7の構成では、固定子2の延在方向に沿
ってコイル群7が配列されている。一つのコイル群7に
は、U,V,Wの3相のコイル7−1、7−2、7−3
が備わり、各コイル群7における各コイル7−1、7−
2、7−3はそれぞれ各相ごとに電気的に直列接続され
ており、各相は一つのドライバ4から電力供給がなされ
ている。又、ドライバ4には、稼動子1の位置を検出す
るリニアスケール8から位置情報が供給されている。
示すムービングマグネット方式のような構成では、固定
子2側のコイル7に電流を流して、稼動子1を動作させ
るために、稼動子1の位置決めシステムの構成が図7の
ようになる。図7の構成では、固定子2の延在方向に沿
ってコイル群7が配列されている。一つのコイル群7に
は、U,V,Wの3相のコイル7−1、7−2、7−3
が備わり、各コイル群7における各コイル7−1、7−
2、7−3はそれぞれ各相ごとに電気的に直列接続され
ており、各相は一つのドライバ4から電力供給がなされ
ている。又、ドライバ4には、稼動子1の位置を検出す
るリニアスケール8から位置情報が供給されている。
【0007】このような図7の位置決め制御システムで
は、稼動子1を動作させるときに、固定子2に配置され
た全てのコイル群7にドライバ4から電流を供給してい
る。よって同一の固定子2に対して複数の稼動子1を搭
載したときには、すべての稼動子1が同じ動作を行い、
複数の稼動子1をそれぞれ独立して動作させる位置決め
システムを構成することは不可能である。又、全てのコ
イル群7に電流を流すことから、稼動子1の移動に関与
しないコイル7にまで電流を流すことになり、消費電力
が大きいという問題も有る。又、全てのコイル7に電流
を流すことから、ドライバ4の容量も大きくなるという
問題もある。上記問題を解決するためには、複数の稼動
子1を動作させるため、稼動子1の個数分だけ、固定子
2を用意すればよいが、該構成では装置全体のサイズが
大きくなるという問題を有している。
は、稼動子1を動作させるときに、固定子2に配置され
た全てのコイル群7にドライバ4から電流を供給してい
る。よって同一の固定子2に対して複数の稼動子1を搭
載したときには、すべての稼動子1が同じ動作を行い、
複数の稼動子1をそれぞれ独立して動作させる位置決め
システムを構成することは不可能である。又、全てのコ
イル群7に電流を流すことから、稼動子1の移動に関与
しないコイル7にまで電流を流すことになり、消費電力
が大きいという問題も有る。又、全てのコイル7に電流
を流すことから、ドライバ4の容量も大きくなるという
問題もある。上記問題を解決するためには、複数の稼動
子1を動作させるため、稼動子1の個数分だけ、固定子
2を用意すればよいが、該構成では装置全体のサイズが
大きくなるという問題を有している。
【0008】本発明は、上述したような問題点を解決す
るためになされたもので、ムービングマグネット型のリ
ニアモータにおいて、単一の固定子上で複数の稼動子を
動作させることができるリニアモータ駆動装置、及び該
リニアモータ駆動装置にて実行されるリニアモータ駆動
方法を提供することを目的とする。
るためになされたもので、ムービングマグネット型のリ
ニアモータにおいて、単一の固定子上で複数の稼動子を
動作させることができるリニアモータ駆動装置、及び該
リニアモータ駆動装置にて実行されるリニアモータ駆動
方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本願発明では以下のように構成した。即ち、本発明
の第1態様のリニアモータ駆動装置によれば、固定子の
延在方向に沿って該固定子にコイルを配列し、上記固定
子上に配置される稼動子側にマグネットを配置する構成
のムービングマグネット型リニアモータの駆動装置にお
いて、それぞれが上記コイルを有し、同一の上記固定子
の上記延在方向に沿って互いに電気的に非接続な状態に
て配列される複数の極と、電気的に分割された上記各極
に対して独立して電力供給を行う極駆動装置と、を備え
たことを特徴とする。
めに本願発明では以下のように構成した。即ち、本発明
の第1態様のリニアモータ駆動装置によれば、固定子の
延在方向に沿って該固定子にコイルを配列し、上記固定
子上に配置される稼動子側にマグネットを配置する構成
のムービングマグネット型リニアモータの駆動装置にお
いて、それぞれが上記コイルを有し、同一の上記固定子
の上記延在方向に沿って互いに電気的に非接続な状態に
て配列される複数の極と、電気的に分割された上記各極
に対して独立して電力供給を行う極駆動装置と、を備え
たことを特徴とする。
【0010】又、電力供給を行う上記極を切り換えるた
め上記固定子上における上記稼動子の位置を検出する位
置検出装置をさらに備え、上記極駆動装置は、上記位置
検出装置から得た上記稼動子の位置情報に基づいて、上
記稼動子の存在位置に対応する上記極へ電力供給を行う
制御装置を有するように構成することもできる。
め上記固定子上における上記稼動子の位置を検出する位
置検出装置をさらに備え、上記極駆動装置は、上記位置
検出装置から得た上記稼動子の位置情報に基づいて、上
記稼動子の存在位置に対応する上記極へ電力供給を行う
制御装置を有するように構成することもできる。
【0011】又、それぞれの上記極は、供給される上記
電力のU,V,Wの3相に対応して3つのコイルを有
し、各極の各コイルは上記固定子の延在方向に沿って列
状に配列され、上記極駆動装置は、上記極に備わる上記
3つのコイルに対して独立して電力供給を行うように構
成することもできる。
電力のU,V,Wの3相に対応して3つのコイルを有
し、各極の各コイルは上記固定子の延在方向に沿って列
状に配列され、上記極駆動装置は、上記極に備わる上記
3つのコイルに対して独立して電力供給を行うように構
成することもできる。
【0012】又、上記位置検出装置は、上記各極を識別
するための極識別用検出装置を有し、該極識別用検出装
置は、上記固定子の延在方向に沿って配列されている上
記各極に対応してそれぞれ設置されかつ上記各極を識別
する識別情報を有する被読取部と、上記稼動子に備わり
上記被読取部を検出し上記識別情報を読み取る読取部と
を有するように構成することもできる。
するための極識別用検出装置を有し、該極識別用検出装
置は、上記固定子の延在方向に沿って配列されている上
記各極に対応してそれぞれ設置されかつ上記各極を識別
する識別情報を有する被読取部と、上記稼動子に備わり
上記被読取部を検出し上記識別情報を読み取る読取部と
を有するように構成することもできる。
【0013】又、上記被読取部は、上記固定子の延在方
向において互いに隣接する極どうしの隙間に対応して、
上記隣接する両方の極に電力供給を行わせるための2極
電力供給部を有するように構成することもできる。
向において互いに隣接する極どうしの隙間に対応して、
上記隣接する両方の極に電力供給を行わせるための2極
電力供給部を有するように構成することもできる。
【0014】本発明の第2態様のリニアモータ駆動方法
によれば、固定子の延在方向に沿って該固定子にコイル
を配列し、上記固定子上に配置される稼動子)側にマグ
ネットを配置する構成のムービングマグネット型リニア
モータの駆動方法において、複数の上記稼動子を同一の
上記固定子上で動作させるために上記固定子の上記コイ
ルへの電力供給を任意の極数に分割しておき、分割され
ている各極に独立して電力を供給することを特徴とす
る。
によれば、固定子の延在方向に沿って該固定子にコイル
を配列し、上記固定子上に配置される稼動子)側にマグ
ネットを配置する構成のムービングマグネット型リニア
モータの駆動方法において、複数の上記稼動子を同一の
上記固定子上で動作させるために上記固定子の上記コイ
ルへの電力供給を任意の極数に分割しておき、分割され
ている各極に独立して電力を供給することを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態におけるリニア
モータ駆動装置、及び該リニアモータ駆動装置にて実行
されるリニアモータ駆動方法について、図を参照しなが
ら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部分につ
いては同じ符号を付している。図1に示すように、本実
施形態のリニアモータ駆動装置101は、固定子112
の延在方向に沿って該固定子112にコイル113を配
列し、固定子112上に配置される稼動子111側にマ
グネット114を配置した構成のムービングマグネット
型リニアモータの駆動装置であり、同一の固定子112
の上記延在方向に沿って互いに電気的に非接続な状態に
て列状に配置された複数の極115−1、115−2、
…、(総括して極115と記すときもある)と、電気的
に分割された各極115に対して独立して電力供給を行
う極駆動装置120とを備えている。各極115には、
供給される上記電力のU,V,Wの3相に対応して、U
相コイル113−1、V相コイル113−2、W相コイ
ル113−3の3つのコイル113が固定子112の延
在方向に沿って列状に配列されており、上記3つのコイ
ル113−1、113−2、113−3の一組にて一つ
の極115を構成する。上述のように、1極に3つのコ
イルを設けることにより、3個のコイルに対する帰還配
線の合計が見かけ上0になるので、上記帰還配線を省略
することができる。又、1極に2個、若しくは4個以上
のコイルを設けることもでき、2個の場合、上記3個の
場合に比べて構造を単純化することができ、上記4個以
上の場合には高精度、高速動作が可能となる。
モータ駆動装置、及び該リニアモータ駆動装置にて実行
されるリニアモータ駆動方法について、図を参照しなが
ら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部分につ
いては同じ符号を付している。図1に示すように、本実
施形態のリニアモータ駆動装置101は、固定子112
の延在方向に沿って該固定子112にコイル113を配
列し、固定子112上に配置される稼動子111側にマ
グネット114を配置した構成のムービングマグネット
型リニアモータの駆動装置であり、同一の固定子112
の上記延在方向に沿って互いに電気的に非接続な状態に
て列状に配置された複数の極115−1、115−2、
…、(総括して極115と記すときもある)と、電気的
に分割された各極115に対して独立して電力供給を行
う極駆動装置120とを備えている。各極115には、
供給される上記電力のU,V,Wの3相に対応して、U
相コイル113−1、V相コイル113−2、W相コイ
ル113−3の3つのコイル113が固定子112の延
在方向に沿って列状に配列されており、上記3つのコイ
ル113−1、113−2、113−3の一組にて一つ
の極115を構成する。上述のように、1極に3つのコ
イルを設けることにより、3個のコイルに対する帰還配
線の合計が見かけ上0になるので、上記帰還配線を省略
することができる。又、1極に2個、若しくは4個以上
のコイルを設けることもでき、2個の場合、上記3個の
場合に比べて構造を単純化することができ、上記4個以
上の場合には高精度、高速動作が可能となる。
【0016】それぞれの極115には、各極115に備
わるコイル113−1〜113−3への通電をコントロ
ールするためのそれぞれのコイル切換器123が接続さ
れている。この各極115に接続された各コイル切換器
123は、コイル113−1〜113−3への電力の供
給、遮断を制御する各スイッチ1233を備え、コイル
113−1〜113−3へ電力を供給するための各配線
1231と、上記各スイッチ1233のオン、オフを制
御するための制御信号1232用の配線にて、一つのコ
イルコントローラ122に接続されている。コイルコン
トローラ122は、サーボドライバ121に接続されて
いる。尚、サーボドライバ121及びコイルコントロー
ラ122にて制御装置を構成する。又、本実施形態で
は、コイル切換器123の上記スイッチ1233は、ト
ランジスタによる構成としたが、リレーや、IGBT
(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)などの手段を
用いても同様の効果を発揮することができる。
わるコイル113−1〜113−3への通電をコントロ
ールするためのそれぞれのコイル切換器123が接続さ
れている。この各極115に接続された各コイル切換器
123は、コイル113−1〜113−3への電力の供
給、遮断を制御する各スイッチ1233を備え、コイル
113−1〜113−3へ電力を供給するための各配線
1231と、上記各スイッチ1233のオン、オフを制
御するための制御信号1232用の配線にて、一つのコ
イルコントローラ122に接続されている。コイルコン
トローラ122は、サーボドライバ121に接続されて
いる。尚、サーボドライバ121及びコイルコントロー
ラ122にて制御装置を構成する。又、本実施形態で
は、コイル切換器123の上記スイッチ1233は、ト
ランジスタによる構成としたが、リレーや、IGBT
(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)などの手段を
用いても同様の効果を発揮することができる。
【0017】本実施形態のリニアモータ駆動装置101
では、さらに、上記電力供給を行う極115を切り換え
るため固定子112上における稼動子111の位置を検
出する位置検出装置130を備えている。
では、さらに、上記電力供給を行う極115を切り換え
るため固定子112上における稼動子111の位置を検
出する位置検出装置130を備えている。
【0018】位置検出装置130は、各極115−1、
115−2、… を識別するための極識別用検出装置
と、固定子112上における稼動子111の移動範囲に
おいて稼動子111の存在位置を知らせるリニアスケー
ル135及び該リニアスケール135を検出するセンサ
134とを備える。尚、リニアスケール135は、固定
子112側に配置され、センサ134は稼動子111に
設置される。尚、センサ134にて得られた信号は、サ
ーボドライバ121へ送出される。上記極識別用検出装
置は、本実施形態では、固定子112の延在方向に沿っ
て配列されている各極115に対応してそれぞれ設置さ
れかつ各極115を識別する識別情報を有する被読取部
131と、稼動子111に設けられ上記被読取部131
を検出し上記識別情報を読み取る読取部132、133
とを有する。本実施形態の被読取部131のそれぞれ
は、各極115−1、115−2、…の領域全長を含
み、固定子112の延在方向に沿って貼付されたテープ
であり、上記識別情報は、対応する極115の配置番号
を2進符号化したものである。又、上記延在方向におい
て互いに隣接する被読取部131は、図示するように互
いに段違いにて配置される。
115−2、… を識別するための極識別用検出装置
と、固定子112上における稼動子111の移動範囲に
おいて稼動子111の存在位置を知らせるリニアスケー
ル135及び該リニアスケール135を検出するセンサ
134とを備える。尚、リニアスケール135は、固定
子112側に配置され、センサ134は稼動子111に
設置される。尚、センサ134にて得られた信号は、サ
ーボドライバ121へ送出される。上記極識別用検出装
置は、本実施形態では、固定子112の延在方向に沿っ
て配列されている各極115に対応してそれぞれ設置さ
れかつ各極115を識別する識別情報を有する被読取部
131と、稼動子111に設けられ上記被読取部131
を検出し上記識別情報を読み取る読取部132、133
とを有する。本実施形態の被読取部131のそれぞれ
は、各極115−1、115−2、…の領域全長を含
み、固定子112の延在方向に沿って貼付されたテープ
であり、上記識別情報は、対応する極115の配置番号
を2進符号化したものである。又、上記延在方向におい
て互いに隣接する被読取部131は、図示するように互
いに段違いにて配置される。
【0019】例えば、図1に示す極115−1が固定子
112の第1番目の極であるとしたとき、第1番目の
「1」を示すために、20を示す位置に、上記延在方向
に沿って、極115−1の長さと後述の2極電力供給部
1313の長さとを加えた長さにてなる上記テープが1
本のみ貼付される。又、同様に、上記極115−1に隣
接する極115−2が第2番目の極であるとしたとき、
第2番目の「2」、つまり2進符号化で「10」を示す
ために、20を示す位置には上記テープを貼らず、21を
示す位置に、上記延在方向に沿って、極115−2の長
さと後述の2極電力供給部1313の長さとを加えた長
さにてなる上記テープが貼付される。その他の被読取部
131についても同様である。尚、被読取部131は、
本実施形態の上記テープにて構成される形態に限定され
るものではなく、それぞれの極115の上記識別情報を
有し、それぞれの極115の設置位置に対応して配置可
能なものであればよい。
112の第1番目の極であるとしたとき、第1番目の
「1」を示すために、20を示す位置に、上記延在方向
に沿って、極115−1の長さと後述の2極電力供給部
1313の長さとを加えた長さにてなる上記テープが1
本のみ貼付される。又、同様に、上記極115−1に隣
接する極115−2が第2番目の極であるとしたとき、
第2番目の「2」、つまり2進符号化で「10」を示す
ために、20を示す位置には上記テープを貼らず、21を
示す位置に、上記延在方向に沿って、極115−2の長
さと後述の2極電力供給部1313の長さとを加えた長
さにてなる上記テープが貼付される。その他の被読取部
131についても同様である。尚、被読取部131は、
本実施形態の上記テープにて構成される形態に限定され
るものではなく、それぞれの極115の上記識別情報を
有し、それぞれの極115の設置位置に対応して配置可
能なものであればよい。
【0020】又、互いに隣接する極115間に生じる隙
間1154に対応して稼動子111が位置したとき、稼
動子111を滑らかに移動させるため、隣接する極11
5どうし、例えば図1に示す極115−1と極115−
2の両方に備わるコイル113に電力を供給する動作を
行う。このような動作を実行するため、上記隙間115
4に対応する位置にて、上記延在方向に互いに隣接して
配置される被読取部131、例えば図1に示す被読取部
131−1と被読取部131−2とは、互いに重なり合
った部分である、2極電力供給部1313を設けてい
る。このように2極電力供給部1313を設けること
で、該2極電力供給部1313の区間を稼動子111が
通過するときのみ、隣接する2つの極115に電力を供
給すればよく、その他のときには1つの極115にのみ
給電すればよい。よって、消費電力の削減、及び電力供
給用のドライバの容量が小さくて済むという効果があ
る。尚、該2極電力供給部1313の上記延在方向にお
ける長さは以下のように規定される長さである。即ち、
上記隙間1154をあけて2台の稼動子111、111
が配置された場合、稼動子111の走行方向に沿って、
上記隙間1154に対応する各稼動子111、111の
端部から、それぞれの稼動子111に備わるそれぞれの
上記読取部132、133の端部までの長さと、上記隙
間1154とを少なくとも加えた長さである。
間1154に対応して稼動子111が位置したとき、稼
動子111を滑らかに移動させるため、隣接する極11
5どうし、例えば図1に示す極115−1と極115−
2の両方に備わるコイル113に電力を供給する動作を
行う。このような動作を実行するため、上記隙間115
4に対応する位置にて、上記延在方向に互いに隣接して
配置される被読取部131、例えば図1に示す被読取部
131−1と被読取部131−2とは、互いに重なり合
った部分である、2極電力供給部1313を設けてい
る。このように2極電力供給部1313を設けること
で、該2極電力供給部1313の区間を稼動子111が
通過するときのみ、隣接する2つの極115に電力を供
給すればよく、その他のときには1つの極115にのみ
給電すればよい。よって、消費電力の削減、及び電力供
給用のドライバの容量が小さくて済むという効果があ
る。尚、該2極電力供給部1313の上記延在方向にお
ける長さは以下のように規定される長さである。即ち、
上記隙間1154をあけて2台の稼動子111、111
が配置された場合、稼動子111の走行方向に沿って、
上記隙間1154に対応する各稼動子111、111の
端部から、それぞれの稼動子111に備わるそれぞれの
上記読取部132、133の端部までの長さと、上記隙
間1154とを少なくとも加えた長さである。
【0021】尚、本実施形態では、読取部132,13
3が上記2極電力供給部1313を検出したときには、
関係する2つの極115に備わるすべてのコイル11
3、即ち6つのコイル113に電力供給を行うが、これ
に限定されるものではない。例えば、両方の極115に
おいて、上記2極電力供給部1313に近い、例えば極
115−1のコイル113−3と、極115−2のコイ
ル113−1との2つのコイル113に電力を供給した
り、極115−1のコイル113−2、113−3、及
び極115−2のコイル113−1、113−2の4つ
のコイル113に電力を供給したり、さらには稼動子1
11の進行方向に応じて隣接する極115において電力
供給するコイル113の数を変える、例えば稼動子11
1が極115−1から極115−2へ進行しているとき
極115−1ではコイル113−3にのみ電力を供給し
極115−2ではコイル113−1、113−2に電力
を供給したりするように制御することができる。このよ
うな変形例の動作は、コイルコントローラ122から各
コイル切換器123内の各スイッチ1233に対して制
御信号を送出するように構成することで可能となる。
3が上記2極電力供給部1313を検出したときには、
関係する2つの極115に備わるすべてのコイル11
3、即ち6つのコイル113に電力供給を行うが、これ
に限定されるものではない。例えば、両方の極115に
おいて、上記2極電力供給部1313に近い、例えば極
115−1のコイル113−3と、極115−2のコイ
ル113−1との2つのコイル113に電力を供給した
り、極115−1のコイル113−2、113−3、及
び極115−2のコイル113−1、113−2の4つ
のコイル113に電力を供給したり、さらには稼動子1
11の進行方向に応じて隣接する極115において電力
供給するコイル113の数を変える、例えば稼動子11
1が極115−1から極115−2へ進行しているとき
極115−1ではコイル113−3にのみ電力を供給し
極115−2ではコイル113−1、113−2に電力
を供給したりするように制御することができる。このよ
うな変形例の動作は、コイルコントローラ122から各
コイル切換器123内の各スイッチ1233に対して制
御信号を送出するように構成することで可能となる。
【0022】これら被読取部131の上記テープの有無
を検出するため、稼動子111に設けた上記読取部13
2、133は、例えば発光、受光素子からなり、上記2
0、21、…を表す上記テープが貼付されている位置に対
応して設けられている。読取部132、133にて得ら
れた信号は、サーボドライバ121へ送出される。サー
ボドライバ121は、上記センサ134及び読取部13
2,133から得た、稼動子111の現在位置情報に基
づいて、稼動子111の速度、加速度を制御すべく、例
えば電流量等を制御してコイルコントローラ122へ供
給する。コイルコントローラ112は、稼動子111の
速度、加速度を制御すべく、稼動子111の現在位置に
対応した極115、さらには該極115に備わる3つの
コイル113から電力供給を行うコイル113を選択し
てコイル切換器123へ制御信号1232を送出する。
を検出するため、稼動子111に設けた上記読取部13
2、133は、例えば発光、受光素子からなり、上記2
0、21、…を表す上記テープが貼付されている位置に対
応して設けられている。読取部132、133にて得ら
れた信号は、サーボドライバ121へ送出される。サー
ボドライバ121は、上記センサ134及び読取部13
2,133から得た、稼動子111の現在位置情報に基
づいて、稼動子111の速度、加速度を制御すべく、例
えば電流量等を制御してコイルコントローラ122へ供
給する。コイルコントローラ112は、稼動子111の
速度、加速度を制御すべく、稼動子111の現在位置に
対応した極115、さらには該極115に備わる3つの
コイル113から電力供給を行うコイル113を選択し
てコイル切換器123へ制御信号1232を送出する。
【0023】コイルコントローラ122から出力される
上記制御信号1232がアクティブになると、本実施形
態では、コイル切換器123に内蔵されたトランジスタ
にてなる全てのスイッチ1233がON状態となり、選
択されたコイル切換器123に接続されているコイル1
13がサーボドライバ121と接続される。一方、制御
信号1232がインアクティブになると、コイル切換器
123の上記トランジスタにてなる全てのスイッチ12
33がOFF状態となり、コイル113とサーボドライ
バ121との間の接続が解除される。固定子112に複
数の稼動子111が配置されているときも上述した場合
を同様であり、それぞれの稼動子111から得られる位
置情報に従い、コイルコントローラ122は、対応する
それぞれの極115のコイル113に電力供給を行う。
よって、同一の固定子112上でそれぞれの稼動子11
1が独立して移動することができる。
上記制御信号1232がアクティブになると、本実施形
態では、コイル切換器123に内蔵されたトランジスタ
にてなる全てのスイッチ1233がON状態となり、選
択されたコイル切換器123に接続されているコイル1
13がサーボドライバ121と接続される。一方、制御
信号1232がインアクティブになると、コイル切換器
123の上記トランジスタにてなる全てのスイッチ12
33がOFF状態となり、コイル113とサーボドライ
バ121との間の接続が解除される。固定子112に複
数の稼動子111が配置されているときも上述した場合
を同様であり、それぞれの稼動子111から得られる位
置情報に従い、コイルコントローラ122は、対応する
それぞれの極115のコイル113に電力供給を行う。
よって、同一の固定子112上でそれぞれの稼動子11
1が独立して移動することができる。
【0024】上述のように本実施形態の構成を採ること
により、任意の極115のコイル113への電力供給を
独立してコントロールすることが可能となる。したがっ
て、同一の固定子112上に複数の稼動子111を搭載
し、それぞれの稼動子111に対し、通電すべき極11
5のコイル113にのみ電力を供給することにより、複
数の稼動子111を独立して動作させることが可能とな
る。
により、任意の極115のコイル113への電力供給を
独立してコントロールすることが可能となる。したがっ
て、同一の固定子112上に複数の稼動子111を搭載
し、それぞれの稼動子111に対し、通電すべき極11
5のコイル113にのみ電力を供給することにより、複
数の稼動子111を独立して動作させることが可能とな
る。
【0025】以上のように構成される本実施形態のリニ
アモータ駆動装置101の動作、つまりリニアモータ駆
動方法について、図2のフローチャートを参照して以下
に説明する。尚、上記駆動装置101においては、以下
の理由から、電源投入時、稼動子111の現在位置を検
出するができない。即ち、上述のように、稼動子111
の位置は、リニアスケール135とセンサ134とによ
り検出される。上記リニアスケール135は、インクリ
メンタル型であり、センサ134が移動すると矩形波の
パルスを出力する。後述のサーボドライバ121は、上
記パルスの数を計数することで稼動子111の移動量を
特定する。よって、稼動子111の位置は、ある時点か
らの相対位置としてのみ得られ、リニアスケール135
の中での絶対位置は、基準位置の信号が得られるまで決
定することができない。一度、上記基準位置が得られる
と、その位置からのパルス数のカウントで絶対位置は決
定できるが、電源を切ることで、上記基準位置のパル
ス、現在位置のパルスがクリアされるため現在位置がわ
からなくなる。よって、電源を投入した時点では、稼動
子111の上記絶対位置が不明なため、稼動子111を
移動させるために通電すべき上記極115を判断するこ
とができない。そこでこのような問題を以下のステップ
1〜3の手順で動作させることにより解決している。
アモータ駆動装置101の動作、つまりリニアモータ駆
動方法について、図2のフローチャートを参照して以下
に説明する。尚、上記駆動装置101においては、以下
の理由から、電源投入時、稼動子111の現在位置を検
出するができない。即ち、上述のように、稼動子111
の位置は、リニアスケール135とセンサ134とによ
り検出される。上記リニアスケール135は、インクリ
メンタル型であり、センサ134が移動すると矩形波の
パルスを出力する。後述のサーボドライバ121は、上
記パルスの数を計数することで稼動子111の移動量を
特定する。よって、稼動子111の位置は、ある時点か
らの相対位置としてのみ得られ、リニアスケール135
の中での絶対位置は、基準位置の信号が得られるまで決
定することができない。一度、上記基準位置が得られる
と、その位置からのパルス数のカウントで絶対位置は決
定できるが、電源を切ることで、上記基準位置のパル
ス、現在位置のパルスがクリアされるため現在位置がわ
からなくなる。よって、電源を投入した時点では、稼動
子111の上記絶対位置が不明なため、稼動子111を
移動させるために通電すべき上記極115を判断するこ
とができない。そこでこのような問題を以下のステップ
1〜3の手順で動作させることにより解決している。
【0026】上記駆動装置101に電源が供給される
と、コイルコントローラ122は、ステップ1にて、ま
ず読取部132から供給された情報を取り込む。該取り
込みが完了した後、ステップ2では、読取部133から
供給された情報を取り込む。次のステップ3では、コイ
ルコントローラ122は、これら取り込まれた2種類の
信号から、現在、稼動子111が、第何番目の極115
の上に位置するかを判定する。
と、コイルコントローラ122は、ステップ1にて、ま
ず読取部132から供給された情報を取り込む。該取り
込みが完了した後、ステップ2では、読取部133から
供給された情報を取り込む。次のステップ3では、コイ
ルコントローラ122は、これら取り込まれた2種類の
信号から、現在、稼動子111が、第何番目の極115
の上に位置するかを判定する。
【0027】次のステップ4では、コイルコントローラ
122は、ステップ3にて判定された極115に接続さ
れているコイル切換器123に制御信号1232を送出
する。該動作についてより詳しく説明する。図3のaに
示すように、読取部132が第n番目の極115、例え
ば極115−1に対応する被読取部131、例えば被読
取部131−1における上記識別情報を読み取り、一
方、読取部133では、上記第n番目の極115に隣接
する第(n+1)番目の極115、例えば極115−2
に対応する被読取部131、例えば被読取部131−2
を検出しなかったとき、即ち、稼動子111が上記第n
番目の極115上に位置しているとき、コイルコントロ
ーラ122は、上記第n番目の極115のコイル切換器
123に制御信号1232を送出し、上記第(n+1)
番目の極115のコイル切換器123には制御信号12
32を送出しない。よって、上記第n番目の極115の
コイル113−1〜113−3は通電状態となり、一
方、上記第(n+1)番目の極115のコイル113−
1〜113−3は未通電状態となる。
122は、ステップ3にて判定された極115に接続さ
れているコイル切換器123に制御信号1232を送出
する。該動作についてより詳しく説明する。図3のaに
示すように、読取部132が第n番目の極115、例え
ば極115−1に対応する被読取部131、例えば被読
取部131−1における上記識別情報を読み取り、一
方、読取部133では、上記第n番目の極115に隣接
する第(n+1)番目の極115、例えば極115−2
に対応する被読取部131、例えば被読取部131−2
を検出しなかったとき、即ち、稼動子111が上記第n
番目の極115上に位置しているとき、コイルコントロ
ーラ122は、上記第n番目の極115のコイル切換器
123に制御信号1232を送出し、上記第(n+1)
番目の極115のコイル切換器123には制御信号12
32を送出しない。よって、上記第n番目の極115の
コイル113−1〜113−3は通電状態となり、一
方、上記第(n+1)番目の極115のコイル113−
1〜113−3は未通電状態となる。
【0028】又、図3のbに示すように、読取部132
が第n番目の極115に対応する被読取部131におけ
る上記識別情報を読み取り、かつ読取部133も上記第
(n+1)番目の極115に対応する被読取部131に
おける上記識別情報を読み取ったとき、即ち、稼動子1
11の読取部132,133が上記2極電力供給部13
13に位置しているとき、コイルコントローラ122
は、上記第n番目の極115のコイル切換器123に制
御信号1232を送出し、かつ上記第(n+1)番目の
極115のコイル切換器123にも制御信号1232を
送出する。よって、上記第n番目の極115のコイル1
13−1〜113−3、及び上記第(n+1)番目の極
115のコイル113−1〜113−3は、通電状態と
なる。
が第n番目の極115に対応する被読取部131におけ
る上記識別情報を読み取り、かつ読取部133も上記第
(n+1)番目の極115に対応する被読取部131に
おける上記識別情報を読み取ったとき、即ち、稼動子1
11の読取部132,133が上記2極電力供給部13
13に位置しているとき、コイルコントローラ122
は、上記第n番目の極115のコイル切換器123に制
御信号1232を送出し、かつ上記第(n+1)番目の
極115のコイル切換器123にも制御信号1232を
送出する。よって、上記第n番目の極115のコイル1
13−1〜113−3、及び上記第(n+1)番目の極
115のコイル113−1〜113−3は、通電状態と
なる。
【0029】又、図3のcに示すように、読取部132
が第n番目の極115に対応する被読取部131を検出
せず、一方、読取部133では、上記第(n+1)番目
の極115に対応する被読取部131における上記識別
情報を読み取ったとき、即ち稼動子111が上記第(n
+1)番目の極115上に位置しているとき、コイルコ
ントローラ122は、上記第(n+1)番目の極115
のコイル切換器123に制御信号1232を送出し、上
記第n番目の極115のコイル切換器123には制御信
号1232を送出しない。よって、上記第(n+1)番
目の極115のコイル113−1〜113−3は通電状
態となり、一方、上記第n番目の極115のコイル11
3−1〜113−3は未通電状態となる。
が第n番目の極115に対応する被読取部131を検出
せず、一方、読取部133では、上記第(n+1)番目
の極115に対応する被読取部131における上記識別
情報を読み取ったとき、即ち稼動子111が上記第(n
+1)番目の極115上に位置しているとき、コイルコ
ントローラ122は、上記第(n+1)番目の極115
のコイル切換器123に制御信号1232を送出し、上
記第n番目の極115のコイル切換器123には制御信
号1232を送出しない。よって、上記第(n+1)番
目の極115のコイル113−1〜113−3は通電状
態となり、一方、上記第n番目の極115のコイル11
3−1〜113−3は未通電状態となる。
【0030】又、当該リニアモータ駆動装置101が正
常に動作しているときにはこのような状態にはならない
が、図3のdに示すように、読取部132が第n番目の
極115に対応する被読取部131を検出せず、かつ読
取部133も、上記第(n+1)番目の極115に対応
する被読取部131を検出しないときには、コイルコン
トローラ122は、上記第n番目の極115のコイル切
換器123、及び上記第(n+1)番目の極115のコ
イル切換器123のいずれにも制御信号1232を送出
しない。よって、上記第n番目の極115、及び上記第
(n+1)番目の極115のいずれのコイル113−1
〜113−3も未通電状態となる。
常に動作しているときにはこのような状態にはならない
が、図3のdに示すように、読取部132が第n番目の
極115に対応する被読取部131を検出せず、かつ読
取部133も、上記第(n+1)番目の極115に対応
する被読取部131を検出しないときには、コイルコン
トローラ122は、上記第n番目の極115のコイル切
換器123、及び上記第(n+1)番目の極115のコ
イル切換器123のいずれにも制御信号1232を送出
しない。よって、上記第n番目の極115、及び上記第
(n+1)番目の極115のいずれのコイル113−1
〜113−3も未通電状態となる。
【0031】次のステップ5では、ステップ4で選択さ
れたコイル切換器123が動作し、選択された極115
のコイル113−1〜113−3と、コイルコントロー
ラ122とを接続する。ステップ6では、ステップ5の
終了後にて、コイルコントローラ122は、READY信号
をサーボドライバ121へ送出する。
れたコイル切換器123が動作し、選択された極115
のコイル113−1〜113−3と、コイルコントロー
ラ122とを接続する。ステップ6では、ステップ5の
終了後にて、コイルコントローラ122は、READY信号
をサーボドライバ121へ送出する。
【0032】サーボドライバ121における動作を以下
に説明する。サーボドライバ121は、電源が投入され
ると、ステップD1にて当該サーボドライバ121単体
の初期化を完了する。該ステップD1の完了後、ステッ
プD2、D3にて、コイルコントローラ122からの上
記READY信号がアクティブになるまで待機する。ステッ
プD3にて、上記READY信号が一定時間経過してもアク
ティブにならないときには、ステップD8に移行しエラ
ー処理される。ステップD4にて、上記READY信号がア
クティブになると、サーボドライバ121は、上記選択
された極115のコイル113を励磁し、サーボ処理を
開始する。ステップD5〜D7において、上記サーボ処
理中は常に上記READY信号を監視し、上記READY信号がイ
ンアクティブになれば、励磁を解除しエラー処理を開始
する。以上説明した、ステップ1〜6、及びステップD
1〜D8のシーケンスにより、コイルコントローラ12
2とコイル切換器123とを動作させることにより、複
数の稼動子111を自動的に独立して、位置決め制御す
ることが可能となる。
に説明する。サーボドライバ121は、電源が投入され
ると、ステップD1にて当該サーボドライバ121単体
の初期化を完了する。該ステップD1の完了後、ステッ
プD2、D3にて、コイルコントローラ122からの上
記READY信号がアクティブになるまで待機する。ステッ
プD3にて、上記READY信号が一定時間経過してもアク
ティブにならないときには、ステップD8に移行しエラ
ー処理される。ステップD4にて、上記READY信号がア
クティブになると、サーボドライバ121は、上記選択
された極115のコイル113を励磁し、サーボ処理を
開始する。ステップD5〜D7において、上記サーボ処
理中は常に上記READY信号を監視し、上記READY信号がイ
ンアクティブになれば、励磁を解除しエラー処理を開始
する。以上説明した、ステップ1〜6、及びステップD
1〜D8のシーケンスにより、コイルコントローラ12
2とコイル切換器123とを動作させることにより、複
数の稼動子111を自動的に独立して、位置決め制御す
ることが可能となる。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の第1態様の
リニアモータ駆動装置、及び第2態様のリニアモータ駆
動方法によれば、固定子の延在方向に沿って複数の極を
備えるとともに、各極に対して独立して電力供給を行う
極駆動装置を備えたことで、分割されている上記極に対
して独立して電力を供給することが可能となる。よっ
て、単一の固定子に配置された複数の稼動子について、
それぞれ独立して動作させることが可能となる。さら
に、稼動子の駆動に必要な極に備わるコイルにのみ電力
を供給することから、従来に比べて消費電力を低減で
き、又、コイル駆動用のドライバの容量を従来に比べて
小さくすることができる。さらに又、稼動子の個数分に
応じて固定子を設ける必要も無いことから、装置全体の
サイズをコンパクト化することができる。
リニアモータ駆動装置、及び第2態様のリニアモータ駆
動方法によれば、固定子の延在方向に沿って複数の極を
備えるとともに、各極に対して独立して電力供給を行う
極駆動装置を備えたことで、分割されている上記極に対
して独立して電力を供給することが可能となる。よっ
て、単一の固定子に配置された複数の稼動子について、
それぞれ独立して動作させることが可能となる。さら
に、稼動子の駆動に必要な極に備わるコイルにのみ電力
を供給することから、従来に比べて消費電力を低減で
き、又、コイル駆動用のドライバの容量を従来に比べて
小さくすることができる。さらに又、稼動子の個数分に
応じて固定子を設ける必要も無いことから、装置全体の
サイズをコンパクト化することができる。
【0034】さらに又、位置検出装置を備えることで、
単一の固定子に配置された複数の稼動子について、それ
ぞれの稼動子の存在位置を認識でき、それぞれの稼動子
を独立して動作させることが可能となる。
単一の固定子に配置された複数の稼動子について、それ
ぞれの稼動子の存在位置を認識でき、それぞれの稼動子
を独立して動作させることが可能となる。
【図1】 本発明の実施形態によるリニアモータ駆動装
置の構成を示す図である。
置の構成を示す図である。
【図2】 図1に示すリニアモータ駆動装置の動作方法
を示すフローチャートである。
を示すフローチャートである。
【図3】 図1に示すリニアモータ駆動装置の動作方法
におけるコイル切換器の動作パターンを説明するための
図である。
におけるコイル切換器の動作パターンを説明するための
図である。
【図4】 従来の一般的なリニアモータを構成する要素
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図5】 従来のムービングコイル型のリニアモータの
構造を示す図である。
構造を示す図である。
【図6】 従来のムービングマグネット型のリニアモー
タの構造を示す図である。
タの構造を示す図である。
【図7】 従来のリニアモータ駆動装置の構成を示す図
である。
である。
101…リニアモータ駆動装置、111…稼動子、11
2…固定子、113…コイル、114…マグネット、1
15…極、120…極駆動装置、121…サーボドライ
バ、122…コイルコントローラ、131…被読取部、
132、133…読取部、1154…隙間、1313…
2極電力供給部。
2…固定子、113…コイル、114…マグネット、1
15…極、120…極駆動装置、121…サーボドライ
バ、122…コイルコントローラ、131…被読取部、
132、133…読取部、1154…隙間、1313…
2極電力供給部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼野 健 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H540 AA06 AA10 BA03 BA05 BB03 BB09 EE02 EE11 FA04
Claims (7)
- 【請求項1】 固定子(112)の延在方向に沿って該
固定子にコイル(113)を配列し、上記固定子上に配
置される稼動子(111)側にマグネット(114)を
配置する構成のムービングマグネット型リニアモータの
駆動装置において、 それぞれが上記コイルを有し、同一の上記固定子の上記
延在方向に沿って互いに電気的に非接続な状態にて配列
される複数の極(115)と、 電気的に分割された上記各極に対して独立して電力供給
を行う極駆動装置(120)と、を備えたことを特徴と
するリニアモータ駆動装置。 - 【請求項2】 電力供給を行う上記極を切り換えるため
上記固定子上における上記稼動子の位置を検出する位置
検出装置(130)をさらに備え、上記極駆動装置は、
上記位置検出装置から得た上記稼動子の位置情報に基づ
いて、上記稼動子の存在位置に対応する上記極へ電力供
給を行う制御装置(121,122)を有する、請求項
1記載のリニアモータ駆動装置。 - 【請求項3】 それぞれの上記極は、供給される上記電
力のU,V,Wの3相に対応して3つのコイル(113
−1〜113−3)を有し、各極の各コイルは上記固定
子の延在方向に沿って列状に配列され、上記極駆動装置
は、上記極に備わる上記3つのコイルに対して独立して
電力供給を行う、請求項1又は2記載のリニアモータ駆
動装置。 - 【請求項4】 上記位置検出装置は、上記各極を識別す
るための極識別用検出装置(131−1、132、13
1−2、133)を有し、該極識別用検出装置は、上記
固定子の延在方向に沿って配列されている上記各極に対
応してそれぞれ設置されかつ上記各極を識別する識別情
報を有する被読取部(131)と、上記稼動子に備わり
上記被読取部を検出し上記識別情報を読み取る読取部
(132、133)とを有する、請求項2記載のリニア
モータ駆動装置。 - 【請求項5】 上記被読取部は、上記固定子の延在方向
において互いに隣接する極どうしの隙間(1154)に
対応して、上記隣接する両方の極に電力供給を行わせる
ための2極電力供給部(1313)を有する、請求項4
記載のリニアモータ駆動装置。 - 【請求項6】 固定子(112)の延在方向に沿って該
固定子にコイル(113)を配列し、上記固定子上に配
置される稼動子(111)側にマグネット(114)を
配置する構成のムービングマグネット型リニアモータの
駆動方法において、 複数の上記稼動子を同一の上記固定子上で動作させるた
めに上記固定子の上記コイルへの電力供給を任意の極数
に分割しておき、分割されている各極に独立して電力を
供給することを特徴とするリニアモータの駆動方法。 - 【請求項7】 上記固定子上における上記稼動子の位置
を検出し、該稼動子の位置情報に基づいて上記極に独立
して電力を供給する、請求項6記載のリニアモータの駆
動方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000103372A JP2001292591A (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | リニアモータ駆動装置及び方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000103372A JP2001292591A (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | リニアモータ駆動装置及び方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001292591A true JP2001292591A (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=18617101
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000103372A Pending JP2001292591A (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | リニアモータ駆動装置及び方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001292591A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200069149A (ko) * | 2018-12-06 | 2020-06-16 | 주식회사 져스텍 | 드 브루인 시퀀스를 이용한 비순환 위치 검출 방법 및 장치 |
KR20200069151A (ko) * | 2018-12-06 | 2020-06-16 | 주식회사 져스텍 | 드 브루인 시퀀스 및 장치 id를 이용한 비순환 위치 검출 방법 및 장치 |
CN113939996A (zh) * | 2019-06-18 | 2022-01-14 | 株式会社日立高新技术 | 输送装置和输送方法 |
-
2000
- 2000-04-05 JP JP2000103372A patent/JP2001292591A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200069149A (ko) * | 2018-12-06 | 2020-06-16 | 주식회사 져스텍 | 드 브루인 시퀀스를 이용한 비순환 위치 검출 방법 및 장치 |
KR20200069151A (ko) * | 2018-12-06 | 2020-06-16 | 주식회사 져스텍 | 드 브루인 시퀀스 및 장치 id를 이용한 비순환 위치 검출 방법 및 장치 |
KR102230224B1 (ko) | 2018-12-06 | 2021-03-19 | 주식회사 져스텍 | 드 브루인 시퀀스 및 장치 id를 이용한 비순환 위치 검출 방법 및 장치 |
KR102230223B1 (ko) | 2018-12-06 | 2021-03-19 | 주식회사 져스텍 | 드 브루인 시퀀스를 이용한 비순환 위치 검출 방법 및 장치 |
CN113939996A (zh) * | 2019-06-18 | 2022-01-14 | 株式会社日立高新技术 | 输送装置和输送方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6791293B2 (en) | Sensorless control device for synchronous electric motor | |
EP0734117B1 (en) | Torque improvement in reluctance machines | |
US10122305B2 (en) | Motor control apparatus | |
WO2006038510A1 (ja) | リニアモータシステム | |
JP4811798B2 (ja) | リニアモータ装置 | |
US7106020B1 (en) | Method of operating a brushless DC motor | |
CN108539949B (zh) | 动磁式移载平台 | |
JP6308860B2 (ja) | 搬送システム | |
US8373369B2 (en) | Method and amplifier for operating a synchronous motor | |
JP2001292591A (ja) | リニアモータ駆動装置及び方法 | |
KR20060118669A (ko) | 이송 시스템의 선형 전동기 | |
JP2011050225A (ja) | リニアモータおよびリニアモータ駆動システム | |
JP3387324B2 (ja) | 磁石可動型リニアモータの位置検出装置 | |
KR20010001888A (ko) | 리니어 모터 | |
JP3219133B2 (ja) | リニアdcブラシレスモータ | |
JP2002159166A (ja) | リニアモータ用ポールセンサ | |
JP2960489B2 (ja) | 可動磁石型直流ブラシレスリニアモータ | |
JP4552573B2 (ja) | リニアモータ装置 | |
JP2018093728A (ja) | 搬送システム | |
JPH02151258A (ja) | 直線駆動装置 | |
JPH0564487A (ja) | 位置決めテーブル装置 | |
WO2022185831A1 (ja) | モータシステム及びモータ駆動方法 | |
WO2023127252A1 (ja) | モータシステム | |
JP2005012963A (ja) | 可動磁石形リニアモータ | |
KR100321128B1 (ko) | 복수의 가동자를 갖는 리니어 모터 |