WO2022185831A1 - モータシステム及びモータ駆動方法 - Google Patents

モータシステム及びモータ駆動方法 Download PDF

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Abstract

モータシステムは、モータドライバ(21)と、複数のモータと、供給スイッチ部(31)と、出力制御部と、切替制御部と、駆動力低下抑制部と、を備える。供給スイッチ部(31)は、モータドライバ(21)が供給する電力が1つのモータに供給されるように回路を切り替える。出力制御部は、モータドライバ(21)を制御する。切替制御部は、電力が供給される1つのモータが周期的に切り替わるように供給スイッチ部(31)を制御する。駆動力低下抑制部は、周期的に電力が供給される複数のモータのうち1つのモータに電力を供給している間に、それ以外のモータが発生させる駆動力の低下を抑制する制御を行う。

Description

モータシステム及びモータ駆動方法
 本発明は、主として、複数のモータを備えるモータシステムに関する。
 特許文献1は、リニアモータと、演算処理装置と、ドライバ群と、コイル列と、FET-SW群と、を備えるシステムを開示する。リニアモータは複数の可動子を備える。演算処理装置は、リニアモータが備えるそれぞれの可動子に対応した駆動指令値を算出する。ドライバは複数のドライバを備え、コイル列は複数のコイルを備える。演算処理装置は、現在の可動子の位置に応じたドライバ及びコイルを選択する。FET-SW群は複数のスイッチを備える。演算処理装置は、選択したドライバ及びコイルに駆動指令値が供給されるように、FET-SW群のスイッチを切り替える。以上の構成により、現在の可動子の位置に応じたドライバ及びコイルに駆動指令値を供給して、可動子を駆動することができる。
特開2004-159385号公報
 特許文献1に示す構成では、1台のドライバに1つの可動子が対応している。つまり、1台のドライバで複数のモータを駆動できるものの、1台のドライバが一時点で駆動できるのは単一のモータである。つまり、特許文献1に示す構成では、1台のドライバが複数のモータを同時に駆動することはできない。
 本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その主要な目的は、1台のモータドライバが複数のモータを同時に駆動し得るモータシステムを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
 本発明の第1の観点によれば、以下の構成のモータシステムが提供される。即ち、モータシステムは、モータドライバと、複数のモータと、供給スイッチ部と、出力制御部と、切替制御部と、駆動力低下抑制部と、を備える。前記モータは、前記モータドライバが供給する電力により駆動力を発生させる。前記供給スイッチ部は、前記モータドライバが供給する電力が複数の前記モータのうち何れか1つの前記モータに供給されるように回路を切り替える。前記出力制御部は、電力が供給される1つの前記モータに合わせた電力を前記モータドライバが供給するように当該モータドライバを制御する。前記切替制御部は、電力が供給される1つの前記モータが周期的に切り替わるように前記供給スイッチ部を制御することにより、前記モータドライバが供給する電力を時分割で複数の前記モータに分配する。前記駆動力低下抑制部は、周期的に電力が供給される複数の前記モータのうち1つの前記モータに電力を供給している間に、それ以外の前記モータが発生させる駆動力の低下を抑制する制御を行う。
 これにより、1台のモータドライバで複数のモータを実質的に同時に駆動することができる。また、駆動力低下抑制部を備えることにより、電力が供給されない間の駆動力の低下を抑制できるので、それぞれのモータの駆動力が極端に低下しないため、目標値又はそれに近い駆動力を発生させることができる。
 前記のモータシステムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記モータは三相モータである。モータシステムは、前記モータに電力を供給するU相、V相、及びW相を短絡させる短絡スイッチ部を当該モータ毎に備える。前記駆動力低下抑制部は、周期的に電力が供給される複数の前記モータのうち電力が供給されていない前記モータに対応する前記短絡スイッチ部を閉じてU相、V相、及びW相を短絡させる。
 これにより、短絡スイッチ部を閉じることで電流が保持され易くなる。そのため、電力が供給されていない間における電流の低下(即ち駆動力の低下)を抑制できる。
 前記のモータシステムにおいては、前記モータドライバと前記短絡スイッチ部を接続する回路には、前記モータドライバから前記短絡スイッチを通って前記モータに供給される電流を低減する負電源又は電気抵抗が設けられることが好ましい。
 これにより、モータドライバから短絡スイッチ部を経由してモータに供給される電流が低減されるので、モータドライバで検出する電流を安定させることができ、モータに流れる電流をモータドライバで正しく検出できる。
 前記のモータシステムにおいては、以下の構成とすることが好ましい。即ち、前記モータドライバは、電位が一定である定電位端子を備える。前記短絡スイッチ部が閉じた状態において、前記短絡した箇所が前記定電位端子に接続される。
 これにより、短絡した箇所の電位を一定にすることで、前記短絡スイッチ部を安定して切り替えることができる。
 前記のモータシステムにおいては、要求された駆動力を発生させるために前記モータに供給すべき電流の変化を示す波形を目標波形と称したときに、前記駆動力低下抑制部は、前記供給スイッチ部が閉じた状態(短絡スイッチ部が開放された状態)において、前記目標波形が示す電流よりも高い電流を当該モータに流すための制御を行うことが好ましい。
 仮に目標波形が示す電流をモータに供給する場合、電流が供給されない間に電流が低下するため、結果として要求された駆動力が発生できない可能性がある。この点、上記のように目標波形が示す電流よりも高い電流をモータに流すことにより、目標値に近い駆動力を発生させることができる。
 前記のモータシステムにおいては、前記モータがリニアモータであることが好ましい。
 前記のモータシステムにおいては、前記モータが回転モータであることが好ましい。
 以上により、様々な構成のシステムにおいて本発明の効果を発揮できる。
 本発明の第2の観点によれば、以下のモータ駆動方法が提供される。即ち、モータ駆動方法は、選択工程と、切替工程と、電力制御工程と、を繰り返し行って複数のモータを駆動する。前記選択工程では、複数のモータのうち電力を供給する前記モータを選択する。前記切替工程では、前記選択工程で選択された前記モータにモータドライバから電力が供給されるように、前記モータドライバと前記複数のモータとを接続するスイッチ部を切り替える。前記電力制御工程では、前記選択された前記モータに応じた電力が供給されるように前記モータドライバを制御する。電力が供給される複数の前記モータのうち1つの前記モータに電力を供給している間に、それ以外の前記モータが発生させる駆動力の低下を抑制する駆動力低下抑制工程を行う。
 これにより、1台のモータドライバで複数のモータを実質的に同時に駆動することができる。また、駆動力低下抑制部を備えることにより、電力が供給されない間の駆動力の低下を抑制できるので、それぞれのモータの駆動力が極端に低下しないため、目標値又はそれに近い駆動力を発生させることができる。
本発明の一実施形態に係るモータシステムのブロック図。 モータシステムで駆動される車両及びレールの概要を示す斜視図。 駆動力低下抑制制御を行った場合と行っていない場合において電流の実際の波形の違いを示す図。 モータドライバから第1モータに電流を供給する場合の回路構成を示す図。 モータドライバから第2モータに電流を供給する場合の回路構成を示す図。 電流保持制御を示すフローチャート。 電流補償制御の内容を示す図。 電流補償制御においてモータドライバに供給する出力制御信号を生成する処理を示すフローチャート。 モータドライバから出力されたモータ供給電流がモータ検出電流と分岐電流とに分岐してモータに出力されることを示す回路図。 負電源により分岐電流が低減されることを示す回路図。 電気抵抗により分岐電流が低減されることを示す回路図。
 次に、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態のモータシステム1のブロック図である。
 モータシステム1は、複数のモータを制御するためのシステムである。図1に示すように、モータシステム1は、制御部10と、複数のモータドライバ21と、複数のスイッチ部22と、複数のモータ23と、複数のエンコーダ24と、を備える。なおモータシステム1は、モータドライバ21を1つのみ備える構成であってもよいし、スイッチ部22を1つのみ備える構成であってもよい。図1では、1つのモータ23に対応して1つのエンコーダ24が設けられた構成を例示しているが、1つのモータ23に対応して複数のエンコーダ24が設けられた構成であってもよいし、複数のモータ23に対応して1つのエンコーダ24が設けられた構成であってもよい。
 制御部10は、情報処理装置であり、CPU等の演算装置と、HDD、SSD、フラッシュメモリ等の記憶装置と、を備える。記憶装置に記憶されたプログラムを演算装置が読み出して実行することにより、制御部10は、モータシステム1に関する様々な制御を行うことができる。制御部10が行う代表的な制御としては、出力制御、切替制御、位置制御、速度制御、駆動力低下抑制があり(詳細は後述)、これらの制御を行う機能的な要素をそれぞれ、出力制御部11、切替制御部12、位置制御部13、速度制御部14、駆動力低下抑制部15と称する。なお、制御部10は、上述した制御以外を実行可能であってもよい。制御部10に含まれる出力制御部11、切替制御部12、位置制御部13、及び速度制御部14の一部又は全部が、モータドライバ21に設けられたものであってもよい。即ち、制御部10は、モータドライバ21と別体の制御装置として設けられたものであってもよいし、モータドライバ21に内蔵されたものであってもよい。また、駆動力低下抑制部15は、制御部10とは異なる別の制御装置に設けられたものであってもよい。
 モータドライバ21は、モータ23に電力を供給してモータを動作させる。モータドライバ21は、例えばサーボアンプ又はインバータである。モータドライバ21は制御部10に制御されている。詳細には、制御部10の出力制御部11は、モータドライバ21が供給する電力を定めるための出力制御信号を生成して、モータドライバ21に送信する。モータドライバ21は、受信した出力制御信号に応じた波形の電流を生成してスイッチ部22に供給する。なお、制御部10は、出力制御信号の送信先を設定できる。従って、複数のモータドライバ21が供給する電流をそれぞれ異ならせることもできる。
 スイッチ部22は、モータドライバ21から入力された電流をモータ23に供給する。本実施形態では、モータドライバ21とスイッチ部22は1対1で対応するように設けられている。従って、モータドライバ21が供給した電力は常に対応するスイッチ部22に入力される。なお、モータドライバ21とスイッチ部22は1対1ではなく、1対多又は多対1に対応していてもよい。
 スイッチ部22には、入力側にモータドライバ21が接続されているとともに、出力側に複数のモータ23が接続されている。スイッチ部22は、例えばスイッチ基板であり、複数のスイッチ(詳細は後述)を含む回路として構成されている。スイッチ部22に含まれるスイッチを切り替えることにより、電力の供給先のモータ23が切り替わる。電力が供給されるモータ23は、スイッチ部22に接続されている複数のモータ23のうち1つのモータ23のみである。スイッチ部22は制御部10に制御されている。詳細には、制御部10の切替制御部12は、スイッチ部22のスイッチを切り替えるための切替信号を生成して、スイッチ部22に送信する。スイッチ部22は、受信した切替信号に応じて1又は複数のスイッチを切り替える。これにより、制御部10が指定したモータ23に電力が供給される。なお、制御部10は、切替信号の送信先を設定できる。従って、複数のスイッチ部22のスイッチの開閉状態をそれぞれ異ならせることもできる。
 モータ23は、固定子と可動子とを備えている。好ましくは、固定子と可動子の何れか一方は永久磁石を含んでおり、もう一方はコイルを含んでいる。モータドライバ21からコイルに電力が供給されることにより、コイルは電磁石となる。これにより、固定子と可動子の間に斥力又は引力が働き、その結果、固定子に対して可動子が相対運動する。本実施形態のモータ23は、固定子に対して可動子が直線運動(スライド)するリニアモータである。これに代えて、モータ23は、固定子(ステータ)に対して可動子(回転子、ロータ)が回転運動する回転モータであってもよい。
 エンコーダ24は、モータ23毎に設けられており、モータ23の動作状態、詳細には固定子に対する可動子の相対変位を検出する。本実施形態ではモータ23がリニアモータであるため、エンコーダ24は固定子に対する可動子の位置(可動子の移動経路上の位置)を検出する。エンコーダ24は、例えば可動子の移動経路上に設けられた磁気センサである。モータ23が回転モータである場合、エンコーダ24は、例えば可動子の回転角度を検出するホール素子であることが好ましい。エンコーダ24の検出結果は、制御部10へ送信される。
 制御部10は、エンコーダ24の検出結果に基づいて、可動子の位置制御及び速度制御を行う。詳細には、制御部10の位置制御部13は、エンコーダ24の検出結果及び他の情報に基づいて、モータシステム1に備えられた複数の可動子のそれぞれの位置及び移動量等を特定する(選択工程)。他の情報とは、例えばモータシステム1を運搬に用いる場合は、物品の搬送状況(搬送指令、物品の搬送先)等である。制御部10の速度制御部14は、エンコーダ24の検出結果及び他の情報に基づいて、モータシステム1に備えられた複数の可動子のそれぞれの目標速度を特定する。他の情報とは、例えばモータシステム1を運搬に用いる場合は、予め定められた設定速度及び上限速度等である。
 次に、切替制御部12は、位置制御部13及び速度制御部14が特定した可動子のモータ23に電力が供給されるようにするための切替信号(言い換えれば、スイッチ部22の出力側が該当のモータ23と接続されるようにするための切替信号)を生成する。切替制御部12は該当のモータ23に対応するスイッチ部22に切替信号を送信する(切替工程)。
 次に、出力制御部11は、位置制御部13及び速度制御部14の算出結果に基づいて、該当のモータ23に供給すべき電力(詳細には電力の波形)を決定し、モータドライバ21がこの電力を供給するための出力制御信号を生成する。出力制御部11は、該当のモータ23に対応するモータドライバ21に出力制御信号を送信する(電力制御工程)。
 以上の制御を行うことにより、該当のモータ23を適当な方向及び速度で駆動することができる。本実施形態ではモータドライバ21を複数備えるため、同時に複数のモータ23に対して同様の制御が行われる。また、状況の変化に応じて、電力が供給されるモータ23が変更される。
 本実施形態では、1つのモータドライバ21に対して複数のモータ23が対応しており、該当のモータ23に時分割で電力が分配されるようにスイッチ部22が切替えを行う。これにより、1つのモータドライバ21が実質的に複数のモータ23を同時に駆動することができる。そのため、モータ23毎に個別にモータドライバ21を設ける構成と比較して、モータドライバ21の個数を低減することができる。その結果、モータシステム1の設置コストを低減できる。
 次に、本実施形態のモータシステム1を物品の搬送に適用した例について図2を参照して簡単に説明する。
 車両40には図略の物品が載せられる。車両40は、レール45に沿って走行することで物品を搬送する。車両40は、ベース部41と、車輪42と、可動子43と、を備える。ベース部41は、車両40を構成する様々な部材が取り付けられる部分である。車輪42は、ベース部41に取り付けられている。可動子43は、ベース部41に取り付けられており、ベース部41と一体的に移動する。可動子43は、上述したように永久磁石又はコイルを含んでいる。
 レール45は車両40の移動経路に沿って形成されている。レール45には、固定子46とセンサ台座47が一定間隔で複数取り付けられている。固定子46は、上述したように永久磁石又はコイルを含んでいる。センサ台座47は、図略の磁気センサを取り付けるための部材である。以上の構成により、適切なコイルに電力を供給してコイルから磁力を発生させ、電力を供給するコイルを適切なタイミングで切り替えることにより、固定子46に対して可動子43を移動させる力が発生する。その結果、レール45に沿って車両40を走行させることができる。
 次に、駆動力低下抑制制御について説明する。駆動力とは、モータ23が発生させる駆動力であり、リニアモータの場合は可動子を直線運動させる推力であり、回転モータの場合はトルクである。初めに、駆動力が低下することについて説明する。本実施形態のように1つのモータドライバ21が複数のモータ23を制御するシステムでは、全てのモータ23に常に電流を供給することができないため、電流が供給されないモータ23の駆動力が目標値よりも低くなる。以下、図3を参照して具体的に説明する。
 図3の上側には、駆動力低下抑制制御を行わなかった場合に駆動力が低下することが示されている。図3に示すグラフは、横軸が時間であり、縦軸がモータを流れる電流である。図3に示す鎖線の波形は目標波形である。目標波形とは、要求された駆動力を発生させるためにモータ23に供給すべき電流の変化を示す波形である。言い換えれば、1つのモータドライバ21が1つのモータ23を制御する場合にモータ23を流れる電流の波形が目標波形である。図3に示す太線の波形はモータ23に実際に流れる電流の波形である。モータ23には、ある時間帯においてはモータドライバ21から電流が供給されるが、他の時間帯においてはモータドライバ21から電流が供給されない(他のモータ23に電流が供給される)。従って、図3の上側のグラフに示すように、電流の値が上下に変化する。また、モータ23に電流が供給される時間帯においては、目標波形に一致する電流がモータ23に供給される。つまり、モータ23には、目標波形に一致する電流が供給されるか、それより低い電流が供給されることとなり、結果として、モータ23が発生させる駆動力は目標値よりも低くなる。
 この点、本実施形態の駆動力低下抑制制御を行うことにより、図3の下側のグラフに示すように、電流の低下を抑制しつつ、電流が目標波形よりも高い部分も含むようになる(駆動力低下抑制工程)。その結果、駆動力低下抑制制御を行わなかった場合と比較して、モータ23の駆動力が高くなり、モータ23の駆動力が目標値に近くなる。以下、駆動力低下抑制制御について詳細に説明する。駆動力低下抑制制御は、電流保持制御と、電流補償制御と、を含む。
 初めに、電流保持制御について説明する。電流保持制御は、モータ23に電流が供給されない時間帯において電流を保持する(電流の低下を抑える)制御である。電流保持制御は、スイッチ部22を制御することによって行われる。以下では、図4及び図5を参照して、電流保持制御を行うためのスイッチ部22の構成について説明する。図4及び図5に示すように、スイッチ部22は、供給スイッチ部31と、短絡スイッチ部32と、を備える。なお、図4及び図5では、スイッチ部22に複数のダイオードが含まれているが、これらの全てのダイオードを省略してもよい。
 供給スイッチ部31は、モータ23毎に設けられている。供給スイッチ部31の第1側(図4の左側)はモータドライバ21に接続されており、供給スイッチ部31の第2側(図4の右側)はモータ23に接続されている。供給スイッチ部31は、例えばFET(電界効果トランジスタ)であり、スイッチ素子とダイオードとを並列に接続した構成である。なお、供給スイッチ部31は、サイリスタ又はIGBTであってもよい。ダイオードはモータ23からモータドライバ21に向かう方向への電流を流すものであり、その逆方向の電流は流さない。以下では、スイッチ素子を閉じた状態を伝達状態と称し、スイッチ素子を開けた状態を遮断状態と称する。供給スイッチ部31が伝達状態である場合、モータドライバ21からモータ23に電流を流すことができる。供給スイッチ部31が遮断状態である場合、モータドライバ21からモータ23に電流を流すことができない。また、モータ23は三相モータなので、U相、V相、及びW相のそれぞれについてスイッチ素子とダイオードが設けられている。
 短絡スイッチ部32は、モータ23毎に設けられている。供給スイッチ部31の第1側(図4の右側)は、供給スイッチ部31とモータ23を接続する電線に接続されている。供給スイッチ部31の第2側(図4の左側)に接続されるU相、V相、及びW相の電線はそれぞれ電気的に接続される。短絡スイッチ部32は、例えばFET(電界効果トランジスタ)であり、スイッチ素子とダイオードとを並列に接続した構成である。なお、短絡スイッチ部32は、サイリスタ又はIGBTであってもよい。ダイオードはモータドライバ21からモータ23に向かう方向への電流を流すものであり、その逆方向の電流は流さない。以下では、スイッチ素子を閉じた伝達状態と称し、スイッチ素子を開けた状態を遮断状態と称する。短絡スイッチ部32が伝達状態である場合、U相、V相、及びW相が短絡する。短絡スイッチ部32が遮断状態である場合、U相、V相、及びW相が短絡しない。
 また、モータドライバ21には、U相、V相、及びW相の出力端子に加え、P端子及びN端子(定電位端子)が設けられている。P端子及びN端子は、電位が一定の端子である。P端子はモータドライバ21の主電源の入力端子のうちプラス側の端子であり、N端子はモータドライバ21の主電源の入力端子のうちマイナス側の端子である。短絡スイッチ部32の第2側(図4の左側)はモータドライバ21のN端子に接続されている。ここで、U相、V相、及びW相を短絡させた場合、電位が不安定となる。この点、短絡スイッチ部32の第2側(短絡した箇所)をモータドライバ21のN端子に接続することにより、電位を安定させることができる。
 例えば、図4に示すように、モータドライバ21が2つのモータ23に電流を供給可能であり、これらのモータ23をそれぞれ第1モータ23a及び第2モータ23bと称する。また、第1モータ23aに対応する供給スイッチ部31を第1供給スイッチ部31aと称し、第1モータ23aに対応する短絡スイッチ部32を第1短絡スイッチ部32aと称する。同様に、第2モータ23bには第2供給スイッチ部31bと第2短絡スイッチ部32bが対応する。
 モータドライバ21から第1モータ23aに電流を流す場合は、図4に示すように、第1供給スイッチ部31aを伝達状態にし、第1短絡スイッチ部32aを遮断状態にする。更に、第2供給スイッチ部31bを遮断状態にし、第2短絡スイッチ部32bを伝達状態にする。
 その後、モータドライバ21から第2モータ23bに電流を流すように切り替える場合は、図5に示すように、第1供給スイッチ部31aを遮断状態にし、第1短絡スイッチ部32aを伝達状態にする。更に、第2供給スイッチ部31bを伝達状態にし、第2短絡スイッチ部32bを遮断状態にする。ここで、第1短絡スイッチ部32aが伝達状態になることにより、この回路内で電流が保持され易くなる。従って、第1モータ23aを流れる電流の低下を遅らせることができるため、第1モータ23aの駆動力の低下をある程度抑制できる。
 次に、図6を参照して、電流保持制御の流れについて説明する。なお、図6に示す各処理の順序は一例であり、複数の処理が同時に実行されてもよいし、処理を実行する順序が図6とは異なっていてもよい。例えば、図6に示すS101及びS102の処理が略同時に行われてもよい。また、S103及びS104の処理が略同時に行われてもよい。
 制御部10は、ステップS101からS105の処理を所定時間毎に実行する。制御部10は、切替タイミング毎に、電流を供給するモータ23を切り替える。本実施形態では、複数のモータ23に順番に電流を供給して、実質的に複数のモータ23を同時に駆動させる。
 初めに、制御部10の切替制御部12は、新たなスイッチ切替周期タイミングにおいて、現時点で電流供給中のモータ23に対応する供給スイッチ部31を遮断状態に切り替える(S101)。これにより、モータドライバ21からモータ23に電流が供給されなくなる。次に、制御部10の駆動力低下抑制部15は、現時点で電流供給中のモータ23に対応する短絡スイッチ部32を伝達状態に切り替える(S102)。これにより、上述したように電流の低下を抑制できる。なお、短絡スイッチ部32よりも先に供給スイッチ部31を切り替えることにより、モータドライバ21からの電流が供給されている状態で短絡することを防止できる。
 次に、制御部10の駆動力低下抑制部15は、次に電流供給するモータ23に対応する短絡スイッチ部32を遮断状態に切り替える(S103)。これにより、U相、V相、及びW相の短絡が解除される。次に、制御部10の切替制御部12は、次に電流供給するモータ23に対応する供給スイッチ部31を伝達状態に切り替える(S104)。これにより、モータドライバ21から次に電流供給するモータ23に電流が供給されることになる。なお、供給スイッチ部31よりも先に短絡スイッチ部32を切り替えることにより、モータドライバ21からの電流が供給されている状態で短絡することを防止できる。
 次に、制御部10の出力制御部11は、次に電流供給するモータ23に応じた波形の電流を生成するように切替制御部12を制御する(S105)。具体的には、次に電流供給するモータ23に応じた出力制御信号を生成して、対応するモータドライバ21に送信する。
 制御部10は、次のスイッチ切替周期タイミングが到達したか否かを判断しており(S106)、次のスイッチ切替周期タイミングが到達したと判断した場合、ステップS101からS105の処理を再び行う。S106の判断が否定される場合、即ち次のスイッチ切替周期タイミングが到達していないと判断される場合には、S105以下の処理が再び実行される。
 以上により、モータドライバ21からモータ23に電流が供給されない時間帯においても電流を保持できる。電流保持制御を行うことにより、電流が保持されている間に(つまりモータ23を流れる電流がゼロになる前に)次の電流がモータドライバ21から供給される。従って、複数のモータ23を停止させることなく駆動させ続けることができる。
 次に、図7及び図8を参照して、電流補償制御について説明する。電流補償制御とは、モータドライバ21からモータ23に電流が供給されない時間帯において電流が低くなることを見越して、モータドライバ21からモータ23に電流が供給される時間帯において、予め高い電流を23に供給する制御である。電流保持制御を行っても電流の低下をゼロにはできないので、電流保持制御と電流補償制御の両方を行うことが好ましい。ただし、これらの制御は独立しており、モータシステム1は、何れか一方のみの制御を行う構成であってもよい。
 以下、モータ23が3つのときを例として、電流補償制御の詳細な内容について説明する。図7には、3つのモータ23(モータA、モータB、及びモータC)に時分割で電流を供給する場合において、それぞれのモータ23に対応する電流の目標波形と実際の波形が示されている。また、モータドライバ21からモータ23に電流を供給可能な時間帯を供給時間帯と称し、モータドライバ21からモータ23に電流を供給できない時間帯を待機時間帯と称する。従って、モータAが供給時間帯である場合、モータB及びモータCは待機時間帯である。図7に示すように、それぞれのモータ23に流れる電流は、供給時間帯において増加し、待機時間帯において低下する。
 供給時間帯においてモータドライバ21からモータ23に供給する電流は図8のフローチャートに沿って決定される。なお、図8のフローチャートは、図6のステップS103の処理の一部である。制御部10には、次に駆動するモータ23に流される電流の目標波形が入力される(S201)。次に、制御部10の駆動力低下抑制部15は、目標波形より高い電流をモータ23に流すための出力制御信号を生成してモータドライバ21に送信する(S202)。仮に目標波形に一致する電流をモータ23に流した場合、待機時間帯において電流が低下することを考慮すると、時間平均においては、モータ23に供給される電流は目標波形よりも大幅に低くなる。この点、目標波形より高い電流をモータ23に流すことにより、待機時間帯において低下する電流をカバーすることができる。
 なお、目標波形より高い電流とは、供給時間帯のうち一部又は全部の時間帯において、出力制御信号で指示する電流(あるいは実際に流れる電流、以下同じ)が目標波形をよりも高くなることである。当然であるが、供給時間帯の全体にわたって、出力制御信号で指示する電流が目標波形をよりも高くてもよい。また、供給時間帯における出力制御信号で指示する電流の平均値が、供給時間帯における目標波形の電流の平均値よりも高くてもよい。
 以上の電流保持制御と電流補償制御とを行うことにより、図3の下側のグラフに示すように、実際の波形を目標波形に近づけることができる。従って、モータ23が発生させる駆動力を目標値に近づけることができる。
 次に、図9から図11を参照して、上記実施形態の変形例を説明する。なお、以後の説明においては、前述の実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付し、説明を省略する場合がある。
 初めに、図9を参照して、モータドライバ21からモータ23に供給される電流(以下、モータ供給電流)が途中で分岐することについて説明する。図9では、複数のモータ23のうち1つのモータ23に電流を供給する回路のみが示されている。更に、図9では、三相交流のうち一相の電流を供給する回路のみが示されている。
 図9では、モータドライバ21の第1スイッチ部21aが遮断状態(オフ)であり、モータドライバ21の第2スイッチ部21bが伝達状態(オン)である状況が示されている。第1スイッチ部21aは上述したP端子に接続されるスイッチ素子を含み、第2スイッチ部21bは上述したN端子に接続されるスイッチ素子を含む。上述したように、N端子には短絡スイッチ部32が接続されている。
 更に、図9では、供給スイッチ部31が伝達状態(オン)であり、短絡スイッチ部32が遮断状態(オフ)である状況が示されている。図9に示す状況では、モータ23を流れる電流(以下、モータ電流)がモータドライバ21からモータ23の方向に流れているものとする。
 モータドライバ21で検出する電流(以下、モータ検出電流)は、モータドライバ21の出力部を流れる電流(言い換えると供給スイッチ部31を流れる電流)である。モータ23に電流を供給する状況下では、モータ検出電流は、通常はモータ電流と同じとなる。
 ここで、短絡スイッチ部32はFETである。FETは、その構造上、スイッチ素子だけでなく、ダイオード(ボディダイオード)を含む。このダイオードは、回路上はスイッチ素子と並列に設けられる。そのため、図9に示す状況では、短絡スイッチ部32が遮断状態であるにもかかわらず、電流(以下、分岐電流)が短絡スイッチ部32のダイオードを通ってモータ23に供給される。
 従って、モータ電流から分岐電流を差し引いた電流がモータ検出電流となる。そのため、モータドライバ21で検出する電流値が安定しない。具体的には、モータ23を流れる電流が、実際に流れる電流よりも小さく検出されてしまう。そのため、モータ23を正確に動作させることができない可能性がある。
 なお、モータドライバ21により検出される電流が不安定になる事態は、図9に示す状態でのみ発生する。なぜなら、第1スイッチ部21aが伝達状態(オン)で第2スイッチ部21bが遮断状態(オフ)である状況では、短絡スイッチ部32に電流が流れないからである。また、モータ23からモータドライバ21に向かって電流が流れる場合は、短絡スイッチ部32のダイオードがこの電流を遮断するからである。
 図10に示す第1変形例では、モータドライバ21により検出される電流が不安定になる事態に対応するため、モータドライバ21と短絡スイッチ部32を接続する回路に負電源34が設けられている。負電源34は、モータドライバ21からモータ23に流れる電流を打ち消す向き、言い換えればモータ23からモータドライバ21に電流を流す向きに電圧を付与する。負電源34を設けることにより、分岐電流が低減するため、モータドライバ21により検出される電流を安定させることができる。本明細書において分岐電流が低減するとは、分岐電流の電流値が小さくなってゼロより大きい値になることだけでなく、分岐電流の電流値が小さくなってゼロになること(即ち、分岐電流が流れないこと)を含む。なお、短絡スイッチ部32のダイオードは、モータ23からモータドライバ21に向かう電流を遮断するため、負電源34に起因する不要な電流が流れることはない。
 図11に示す第2変形例では、モータドライバ21により検出される電流が不安定になる事態に対応するため、モータドライバ21と短絡スイッチ部32を接続する回路に電気抵抗35が設けられている。電気抵抗35を設けることにより、分岐電流が低減するため、モータドライバ21により検出される電流を安定させることができる。
 以上に説明したように、上記実施形態のモータシステム1は、モータドライバ21と、複数のモータ23と、供給スイッチ部31と、出力制御部11と、切替制御部12と、駆動力低下抑制部15と、を備える。モータ23は、モータドライバ21が供給する電力により駆動力を発生させる。供給スイッチ部31は、モータドライバ21が供給する電力が複数のモータ23のうち何れか1つのモータ23に供給されるように回路を切り替える。出力制御部11は、電力が供給される1つのモータ23に合わせた電力をモータドライバ21が供給するように当該モータドライバ21を制御する。切替制御部12は、電力が供給される1つのモータ23が周期的に切り替わるように供給スイッチ部31を制御することにより、モータドライバ21が供給する電力を時分割で複数のモータ23に分配する。駆動力低下抑制部15は、周期的に電力が供給される複数のモータ23のうち1つのモータ23に電力を供給している間に、それ以外のモータ23が発生させる駆動力の低下を抑制する制御を行う。
 これにより、1台のモータドライバ21で複数のモータ23を実質的に同時に駆動することができる。また、駆動力低下抑制部15を備えることにより、電力が供給されない間の駆動力の低下を抑制できるので、それぞれのモータ23の駆動力が極端に低下しないので、目標値又はそれに近い駆動力を発生させることができる。
 また、上記実施形態のモータシステム1において、モータ23は三相モータである。モータシステム1は、モータ23に電力を供給するU相、V相、及びW相を短絡させる短絡スイッチ部32を当該モータ23毎に備える。駆動力低下抑制部15は、周期的に電力が供給される複数のモータ23のうち電力が供給されていないモータ23に対応する短絡スイッチ部32を閉じてU相、V相、及びW相を短絡させる。
 これにより、短絡スイッチ部32を閉じることで電流が保持され易くなる。そのため、電力が供給されていない間における電流の低下(即ち駆動力の低下)を抑制できる。
 また、上記変形例のモータシステム1において、モータドライバ21と短絡スイッチ部32を接続する回路には、モータドライバ21から短絡スイッチ部32を通ってモータ23に供給される電流(分岐電流)を低減する負電源34又は電気抵抗35が設けられる。
 これにより、分岐電流が低減されるので、モータドライバ21により検出される電流を安定させることができ、モータ23に流れる電流をモータドライバ21で正しく検出できる。
 また、上記実施形態のモータシステム1において、モータドライバ21は、電位が一定である定電位端子を備える。短絡スイッチ部32が閉じた状態において、短絡した箇所が定電位端子に接続される。
 これにより、短絡した箇所の電位を一定にすることで、前記短絡スイッチ部を安定して切り替えることができる。
 また、上記実施形態のモータシステム1において、要求された駆動力を発生させるためにモータ23に供給すべき電流の変化を示す波形を目標波形と称したときに、駆動力低下抑制部15は、供給スイッチ部31が閉じた状態(短絡スイッチ部32が開放された状態)において、目標波形が示す電流よりも高い電流を当該モータ23に流すための制御を行う。
 仮に目標波形が示す電流をモータ23に供給する場合、電流が供給されない間に電流が低下するため、結果として要求された駆動力が発生できない可能性がある。この点、上記のように目標波形が示す電流よりも高い電流をモータ23に流すことにより、目標値に近い駆動力を発生させることができる。
 また、上記実施形態のモータシステム1において、モータ23がリニアモータである。
 これに代えて、モータ23は回転モータであってもよい。
 以上により、様々な構成のシステムにおいて本発明の効果を発揮できる。
 上記実施形態のモータ駆動方法は、選択工程と、切替工程と、電力制御工程と、を繰り返し行って複数のモータ23を駆動する。選択工程では、複数のモータ23のうち電力を供給するモータ23を選択する。切替工程では、選択工程で選択されたモータ23にモータドライバ21から電力が供給されるように、モータドライバ21と複数のモータ23とを接続するスイッチ部を切り替える。電力制御工程では、選択されたモータ23に応じた電力が供給されるようにモータドライバ21を制御する。電力が供給される複数のモータ23のうち1つのモータ23に電力を供給している間に、それ以外のモータ23が発生させる駆動力の低下を抑制する駆動力低下抑制工程を行う。
 以上に本発明の好適な実施の形態を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
 上記実施形態では、モータドライバ21とスイッチ部22は個別の装置であるが、これに代えて、モータドライバ21とスイッチ部22の両方の機能を有する1つの装置をモータシステム1に設けてもよい。
 上記実施形態では、モータ23がリニアモータであり、モータシステム1を運搬用の車両40の駆動システムとして適用する例を説明した。これに代えて、リニアモータを別の装置(例えば直線運動する部分を有する加工機器や計測機器)に適用することもできる。また、モータ23が回転モータである場合、モータシステム1を車両の駆動システムに適用してもよいし、回転運動する部分を有する加工機器や計測機器に適用してもよい。
 上記実施形態で示したフローチャートは一例であり、一部の処理を省略したり、一部の処理の内容を変更したり、新たな処理を追加したりしてもよい。例えば、図6のフローチャートにおいて、ステップS102とステップS103の間に、スイッチ部の切替が完了したか否か確認する処理を追加してもよい。
 上記実施形態では、短絡した箇所がモータドライバ21のN端子に接続されている。しかし、この構成は必須では無く、短絡した箇所を別の箇所に接続しなくてもよい。
 1 モータシステム
 10 制御部
 11 出力制御部
 12 切替制御部
 13 位置制御部
 14 速度制御部
 15 駆動力低下抑制部
 21 モータドライバ
 22 スイッチ部
 23 モータ
 24 エンコーダ
 31 供給スイッチ部
 32 短絡スイッチ部

Claims (8)

  1.  モータドライバと、
     前記モータドライバが供給する電力により駆動力を発生させる複数のモータと、
     前記モータドライバが供給する電力が複数の前記モータのうち何れか1つの前記モータに供給されるように回路を切り替える供給スイッチ部と、
     電力が供給される1つの前記モータに合わせた電力を前記モータドライバが供給するように当該モータドライバを制御する出力制御部と、
     電力が供給される1つの前記モータが周期的に切り替わるように前記供給スイッチ部を制御することにより、前記モータドライバが供給する電力を時分割で複数の前記モータに分配する切替制御部と、
     周期的に電力が供給される複数の前記モータのうち1つの前記モータに電力を供給している間に、それ以外の前記モータが発生させる駆動力の低下を抑制する制御を行う駆動力低下抑制部と、
    を備えることを特徴とするモータシステム。
  2.  請求項1に記載のモータシステムであって、
     前記モータは三相モータであり、
     前記モータに電力を供給するU相、V相、及びW相を短絡させる短絡スイッチ部を当該モータ毎に備え、
     前記駆動力低下抑制部は、周期的に電力が供給される複数の前記モータのうち電力が供給されていない前記モータに対応する前記短絡スイッチ部を閉じてU相、V相、及びW相を短絡させることを特徴とするモータシステム。
  3.  請求項2に記載のモータシステムであって、
     前記モータドライバと前記短絡スイッチ部を接続する回路には、前記モータドライバから前記短絡スイッチを通って前記モータに供給される電流を低減する負電源又は電気抵抗が設けられることを特徴とするモータシステム。
  4.  請求項2又は3に記載のモータシステムであって、
     前記モータドライバは、電位が一定である定電位端子を備え、
     前記短絡スイッチ部が閉じた状態において、短絡した箇所が前記定電位端子に接続されることを特徴とするモータシステム。
  5.  請求項1から4までの何れか一項に記載のモータシステムであって、
     要求された駆動力を発生させるために前記モータに供給すべき電流の変化を示す波形を目標波形と称したときに、前記駆動力低下抑制部は、前記供給スイッチ部が閉じた状態において、前記目標波形が示す電流よりも高い電流を当該モータに流すための制御を行うことを特徴とするモータシステム。
  6.  請求項1から5までの何れか一項に記載のモータシステムであって、
     前記モータがリニアモータであることを特徴とするモータシステム。
  7.  請求項1から5までの何れか一項に記載のモータシステムであって、
     前記モータが回転モータであることを特徴とするモータシステム。
  8.  複数のモータのうち電力を供給する前記モータを選択する選択工程と、
     前記選択工程で選択された前記モータにモータドライバから電力が供給されるように、前記モータドライバと前記複数のモータとを接続するスイッチ部を切り替える切替工程と、
     前記選択された前記モータに応じた電力が供給されるように前記モータドライバを制御する電力制御工程と、
    を繰り返し行って複数のモータを駆動するモータ駆動方法において、
     電力が供給される複数の前記モータのうち1つの前記モータに電力を供給している間に、それ以外の前記モータが発生させる駆動力の低下を抑制する駆動力低下抑制工程を行うことを特徴とするモータ駆動方法。
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