JP3074163B2 - 連動扉装置 - Google Patents

連動扉装置

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JP3074163B2
JP3074163B2 JP10327287A JP32728798A JP3074163B2 JP 3074163 B2 JP3074163 B2 JP 3074163B2 JP 10327287 A JP10327287 A JP 10327287A JP 32728798 A JP32728798 A JP 32728798A JP 3074163 B2 JP3074163 B2 JP 3074163B2
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正人 横田
泰介 加藤
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Kawasaki Jukogyo KK
Central Japan Railway Co
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば高速鉄道
車両の駅の乗降用プラットホームに好適に実施すること
ができる連動扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の高速化および多種化に伴
い、プラットホームを高速で通過する列車に対応するこ
とができ、さらに車両の扉の位置が異なる場合にも円滑
に乗降することができる安全設備として、ホームドアシ
ステムと呼ばれる連動扉装置が要求されている。
【0003】このような連動扉装置は、たとえば特開平
4−363489号公報に開示されている。この従来の
技術では、扉を開閉駆動するための駆動源として多相ブ
ラシレス直流リニアモータが用いられ、このリニアモー
タの可動子コイルを扉に機械的に連結固定して直接駆動
するとともに、可動子コイルに一体的に付設される磁気
検出センサによって扉の位置および速度を常時検出し、
フレキシブルプリント基板を介してレールエンドの制御
回路に接続する。予め定める速度以上で扉が手動で動か
された場合に、可動子を扉の進行方向とは逆向きに励磁
して扉の速度を一定値以下に制限する。
【0004】このような構成によって、手動によって扉
を力まかせに移動させたときに、その扉の開端および閉
端に扉が衝突してその扉の破損および人の挟み込みを防
止するとともに、上記のリニアモータを用いることによ
って磁気駆動源としてギアユニットおよびべルトなどを
必要としない簡単でかつ小形の構成とし、しかも磁気検
出センサによって扉の動作を正確に計測して制御し、専
用のセンサおよびリミットスイッチを用いる必要がなく
なり、構成の簡略化が図られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
リニアモータの可動子コイルが扉に機械的に連結して設
けられるので、可動子コイルに通電するための給電線と
磁気検出センサの信号線とを、フレキシブルプリント基
板を用いて接続しており、このフレキシブルプリント基
板を用いた給電線の一端はレールの端部に導かれ、コネ
クタによってワイヤネスを介して制御回路に接続されて
いる。そのため各扉毎に設けられる給電線および信号線
をフレキシブルプリント基板を用いてレールの端部まで
導かなければならず、構造が複雑である。またこのフレ
キシブルプリント基板は扉の開閉動作に追従して弯曲部
が移動するため、長期の使用によって断線するおそれが
あり、信頼性が低いという問題がある。
【0006】本発明の目的は、構成の簡略化を図り、か
つ信頼性を向上することができる連動扉装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(a)列車の
プラットホームに設置され、共通の移動経路に沿って移
動し、列車の乗客の乗降用開口領域を開閉することがで
き、乗降用開口領域の両側にそれぞれ形成される一対の
扉袋空間に収納可能な複数の扉と、 (b)可動子永久磁石片と複数の電機子とを有するリニ
ア同期モータであって、 可動子永久磁石片は、各扉に設けられ、移動方向に磁極
を有し、 各電機子は、移動経路に沿って固定位置に順次的に配置
され、可動子永久磁石片を駆動する単相または3相の各
相毎の電機子巻線から成る電機子巻線単位を有するリニ
ア同期モータと、 (c)各電機子毎に設けられ、可動子永久磁石片の磁極
に対応する電機子巻線を表す磁極信号を出力する磁極セ
ンサであって、 扉に固定され、移動方向に沿って単一の列を成して電機
子巻線に対応する被検出領域が形成される被検出部材
と、 固定位置に設けられ、被検出領域を検出する各相毎の検
出素子とを含む磁極センサと、 (d)各電機子毎に設けられ、扉の移動経路に沿う位置
を表す位置信号を出力する位置センサと、 (e)位置センサの出力に応答し、扉の開閉のための移
動経路に沿う各電機子毎に順次的に推力指令信号を発生
する制御手段と、 (f)前記検出素子からの磁極信号と制御手段からの推
力指令信号とに応答し、電機子巻線単位の電機子巻線を
相順に選択して励磁する駆動手段とを含み、 (g)前記制御手段は、検出素子の出力に応答し、扉が
存在するときのみ、電機子巻線を励磁することを特徴と
する連動扉装置である。
【0008】請求項1の本発明に従えば、共通なレール
に沿って移動可能に設けられる複数の扉には、各扉を開
閉駆動するためのリニア同期モータの可動子永久磁石片
が設けられ、前記レールには可動子永久磁石片を駆動す
るための電機子巻線が固定位置に設けられる。このよう
に各扉に可動子永久磁石片を設け、レールに電機子巻線
が設けられることによって、前記従来の技術のように、
給電線および信号線が接続されるフレキシブルプリント
基板を用いる必要がなくなり、これによって各扉の開閉
動作に拘わらず断線の発生がなくなり、信頼性が向上さ
れるとともに、構成が簡略化される。また各電機子巻線
は駆動手段によって個別に選択的に駆動されるので、駆
動手段の出力が小さくてすみ、これによってもまた、構
成の小形化が図られる。電機子には、鉄心を用いてもよ
いけれども、鉄心を用いないコアレスタイプであっても
よい。
【0009】
【0010】リニア同期モータでは、3相の電機子電流
をどう流すかは、そのときの永久磁石片の位置によって
異なる。所定の推力を得るには、永久磁石片の磁極と電
機子の作る磁極とが電気的に90度の位相差を保つ必要
がある。このために、リニア同期モータを制御するため
に、磁極センサが設けられ、これによって現在の永久磁
石片の磁極がどこにあるかを検出することができる。こ
の磁極センサは、たとえばリニアスケールに類似した光
学式のセンサで実現することができる。磁極センサのほ
かに、位置センサが設けられ、これによって扉の位置お
よび速度の制御を行い、この位置センサの分解能は、磁
極センサに比べて高い。扉の有無を検出するために、図
1〜図23のように、磁極センサの検出素子の出力が用
いられる。したがって扉の有無を検出するための扉セン
サを別途、設ける必要がない。
【0011】各電機子毎に設けられる駆動手段は、励磁
電流を電機子に供給し、各扉の位置および速度に応じた
推力を発生させ、各扉の動作を個別に制御することがで
きる。これによって各扉を正確かつ確実に開閉動作させ
ることができ、各扉の動作を高精度でかつ高信頼性で制
御することが可能となる。たとえば制御手段は、各扉の
移動を制御するために位置および速度のフィードバック
制御系を有し、位置センサの出力を位置に関する負帰還
であるフィードバック信号とするとともに、この出力を
時間微分して速度を検出し、速度を表す信号をフィード
バック信号とし、各扉の駆動手段による移動を制御する
ようにしてもよい。このような構成にすることによって
前記制御手段によって各扉の移動を制御するにあたっ
て、各扉の位置および速度のフィードバック制御系を設
け、位置センサの出力を位置フィードバック信号とし、
またこの位置センサの出力の時間微分値を速度フィード
バック信号としてそれぞれフィードバックし、各扉の移
動を制御するので、より一層高精度で各扉の開閉動作を
制御することができる。
【0012】
【0013】磁極センサは、図9〜図12に関連して後
述されるように、扉の移動方向に沿って単一の列を成し
て被検出領域42a〜42cが形成された被検出部材1
4aが、扉に固定され、この被検出部材の被検出領域
を、各相毎の検出素子によって検出する構成を有する。
各相毎の検出素子は、移動方向に沿って配列される。駆
動手段は、検出素子の出力に応答して電機子巻線を相順
に選択して励磁する。
【0014】また本発明は、(a)列車のプラットホー
ムに設置され、共通の移動経路に沿って移動し、列車の
乗客の乗降用開口領域を開閉することができ、乗降用開
口領域の両側にそれぞれ形成される一対の扉袋空間に収
納可能な複数の扉と、 (b)可動子永久磁石片と複数の電機子とを有するリニ
ア同期モータであって、可動子永久磁石片は、各扉に設
けられ、移動方向に磁極を有し、各電機子は、移動経路
に沿って固定位置に順次的に配置され、可動子永久磁石
片を駆動する単相または3相の各相毎の電機子巻線から
成る電機子巻線単位を有するリニア同期モータと、 (c)各電機子毎に設けられ、可動子永久磁石片の磁極
に対応する電機子巻線を表す磁極信号を出力する磁極セ
ンサであって、扉に固定され、移動方向に沿って各相毎
の複数の列を成し、かつ各列は移動方向に垂直に並ん
で、電機子巻線に対応する被検出領域が形成される被検
出部材と、固定位置に設けられ、被検出領域を検出する
各相毎の検出素子とを含む磁極センサと、 (d)各電機子毎に設けられ、扉の移動経路に沿う位置
を表す位置信号を出力する位置センサと、 (e)位置センサの出力に応答し、扉の開閉のための移
動経路に沿う各電機子毎に順次的に推力指令信号を発生
する制御手段と、 (f)前記検出素子からの磁極信号と制御手段からの推
力指令信号とに応答し、電機子巻線単位の電機子巻線を
相順に選択して励磁する駆動手段とを含み、 (g)前記制御手段は、検出素子の出力に応答し、扉が
存在するときのみ、電機子巻線を励磁することを特徴と
する連動扉装置である。
【0015】請求項2の本発明に従えば、図21〜図2
3に関連して後述するように、各相毎に複数の列を成し
て被検出領域15a〜15cが形成された被検出部材1
4が、扉に固定され、固定位置には、各被検出領域を検
出する各相毎の検出素子が設けられる。被検出領域は、
移動方向に垂直に並んで配置される。
【0016】
【0017】
【0018】また本発明は、(a)列車のプラットホー
ムに設置され、共通の移動経路に沿って移動し、列車の
乗客の乗降用開口領域を開閉することができ、乗降用開
口領域の両側にそれぞれ形成される一対の扉袋空間に収
納可能な複数の扉と、 (b)可動子永久磁石片と複数の電機子とを有するリニ
ア同期モータであって、可動子永久磁石片は、各扉に設
けられ、移動方向に磁極を有し、各電機子は、移動経路
に沿って固定位置に順次的に配置され、可動子永久磁石
片を駆動する単相または3相の各相毎の電機子巻線から
成る電機子巻線単位を有するリニア同期モータと、 (c)各電機子毎に設けられ、可動子永久磁石片の磁極
に対応する電機子巻線を表す磁極信号を出力する磁極セ
ンサであって、扉に固定され、移動方向に沿って単一の
列を成して電機子巻線に対応する被検出領域が形成され
る被検出部材と、固定位置に設けられ、被検出領域を検
出する各相毎の検出素子とを含む磁極センサと、 (d)各電機子毎に設けられ、扉の移動経路に沿う位置
を表す位置信号を出力する位置センサと、 (e)位置センサの出力に応答し、扉の開閉のための移
動経路に沿う各電機子毎に順次的に推力指令信号を発生
する制御手段と、 (f)前記検出素子からの磁極信号と制御手段からの推
力指令信号とに応答し、電機子巻線単位の電機子巻線を
相順に選択して励磁する駆動手段と、 (g)扉センサであって、扉に固定され、移動方向に沿
って延びる扉被検出領域を有する扉被検出部材と、固定
位置に設けられ、扉被検出領域を検出する扉検出素子と
を有する扉センサとを含み、 (h)前記制御手段は、扉検出素子の出力に応答し、扉
が存在するときのみ、電機子巻線を励磁することを特徴
とする連動扉装置である。また本発明は、(a)列車の
プラットホームに設置され、共通の移動経路に沿って移
動し、列車の乗客の乗降用開口領域を開閉することがで
き、乗降用開口領域の両側にそれぞれ形成される一対の
扉袋空間に収納可能な複数の扉と、 (b)可動子永久磁石片と複数の電機子とを有するリニ
ア同期モータであって、可動子永久磁石片は、各扉に設
けられ、移動方向に磁極を有し、各電機子は、移動経路
に沿って固定位置に順次的に配置され、可動子永久磁石
片を駆動する単相または3相の各相毎の電機子巻線から
成る電機子巻線単位を有するリニア同期モータと、 (c)各電機子毎に設けられ、可動子永久磁石片の磁極
に対応する電機子巻線を表す磁極信号を出力する磁極セ
ンサであって、扉に固定され、移動方向に沿って各相毎
の複数の列を成し、かつ各列は移動方向に垂直に並ん
で、電機子巻線に対応する被検出領域が形成される被検
出部材と、固定位置に設けられ、被検出領域を検出する
各相毎の検出素子とを含む磁極センサと、 (d)各電機子毎に設けられ、扉の移動経路に沿う位置
を表す位置信号を出力する位置センサと、 (e)位置センサの出力に応答し、扉の開閉のための移
動経路に沿う各電機子毎に順次的に推力指令信号を発生
する制御手段と、 (f)前記検出素子からの磁極信号と制御手段からの推
力指令信号とに応答し、電機子巻線単位の電機子巻線を
相順に選択して励磁する駆動手段と、 (g)扉センサであって、扉に固定され、移動方向に沿
って延びる扉被検出領域を有する扉被検出部材と、固定
位置に設けられ、扉被検出領域を検出する扉検出素子と
を有する扉センサとを含み、 (h)前記制御手段は、扉検出素子の出力に応答し、扉
が存在するときのみ、電機子巻線を励磁することを特徴
とする連動扉装置である。
【0019】扉の有無を検出するために、図24および
図25に関連して後述される扉センサ25が設けられ
る。この扉センサは、扉に固定される扉被検出部材と、
固定位置に設けられて扉被検出部材を検出する扉検出素
子とを有する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
連動扉装置1の全体の構成を模式的に示す正面図であ
る。本実施の形態の連動扉装置1は、共通な単一本のレ
ール2に複数(本実施の形態では6)の扉D1〜D6
(総称する場合には扉Dと記す)が移動可能に設けら
れ、各扉Dにはリニア同期モータLMの可動子永久磁石
片3a〜3f(総称する場合には可動子または永久磁石
片3と略記する)が設けられ、前記レール2にはリニア
同期モータLMの各可動子を駆動するための電機子C
1,C2,…C23,C24(総称する場合には電機子
Cと略記する)が各扉Dの図1の左右方向である双方向
矢印で示す移動方向に沿う長さに挿通する幅Bの1/2
の間隔L1で設けられる。各電機子Cは各電機子C毎に
個別に設けられる駆動手段であるサーボアンプAMP1
〜AMP24(総称する場合にはサーボアンプAMPと
略記する)によって駆動される。各サーボアンプAMP
は、制御手段4からのトルク指令によって各電機子Cへ
の励磁電流が制御され、各扉Dの開閉時における速度お
よび位置を制御するように構成されている。
【0021】図2は、各扉Dの開閉動作を示す正面図で
あり、図2(1)は各扉Dが閉じられた状態を示し、図
2(2)は右側に配置される2枚の扉D5,D6が開い
た状態を示し、図2(3)は最も左側に配置される1枚
の扉D1が開いた状態を示す。上述のような連動扉装置
1は、たとえば高速車両が停止、通過する駅のプラット
ホームに設置され、列車の停止位置および車種の相違に
よる車両扉の位置の相違に拘わらず、列車とプラットホ
ームとの間で乗降することができるように、レール2の
長手方向両側に設けられる隔壁4a,4b間には、すべ
ての扉Dによって塞がれる乗降用開口領域5が形成され
る。各隔壁4a,4bの裏側、すなわち図2の紙面に対
して奥行き方向には、3枚の扉Dがそれぞれ収納可能な
扉袋空間6a〜6c;6d〜6fが形成される。このよ
うな状態では、すべての扉D1〜D6にそれぞれ設けら
れる永久磁石片3a〜3fのうち両端部に配置される各
扉D1,D6にそれぞれ設けられる永久磁石片3a,3
fに対応する各一対の電機子C7,C8;C17,C1
8によって磁気的に吸引され、各扉D1〜D6が手で容
易に開くことができないように閉鎖され、安全対策が採
られている。
【0022】到着した列車の扉が閉鎖状態における各扉
Dの中央よりも右寄りに配置される場合には、図2
(2)に示されるように、正面から見て右側に配置され
る2枚の扉D5,D6が右側に移動して、列車の車両扉
に対向する位置に開口8aが形成される。また停車した
列車の扉が閉鎖状態における各扉Dの中央よりも2枚の
扉D2,D3分だけ左側に配置される場合には、最も左
側に配置される1枚の扉D1だけを左側に移動させ、開
口8bを形成することができる。
【0023】このように停車した列車の車両扉の位置に
応じて乗降用開口領域5内の任意の位置で開口を形成す
ることができ、列車の車種の相違などによる車両扉の位
置の相違に拘わらず、停車した扉の位置に開口を形成す
ることができる。
【0024】図3は、制御手段7による扉Dの開閉動作
を制御するための基本的構成を示す図である。本実施の
形態の連動扉装置1では、複数の扉Dの開閉動作を制御
手段7によって制御し、リニア同期モータLMの電機子
Cはレール2側に固定的に設けられ、永久磁石片3は扉
Dに設けられる。ここでは説明を容易にするため、扉D
が1枚の場合について説明する。
【0025】扉Dはレール2に沿って自由に移動するこ
とができ、その走行ストロークに応じた電機子Cが上述
のように複数(本実施の形態では24)設けられる。レ
ール2にはまた、後述するように各扉Dの位置、移動速
度、各扉Dの有無、各電機子Cの磁極の位置をそれぞれ
検出するために、各電機子C1〜C24およびサーボア
ンプAMP1〜AMP24にそれぞれ対応して、扉状態
検出手段S1〜S12が設けられる。これらの扉状態検
出手段S1〜S12からの各検出値に応答して、前記制
御手段7は各サーボアンプAMP1〜AMP24に指令
信号を導出し、各扉Dを連動して開閉動作させ、停車し
た列車の車両扉の配置位置に対応する位置で開口を形成
し、その開口を閉鎖することができる。
【0026】図4は、本発明の実施の一形態の全体の構
成を示すブロック図である。電機子C1毎に、サーボア
ンプAMP1と磁極センサ10と位置センサ11とが備
えられ、さらに演算回路51が備えられる。扉検出回路
53は、磁極センサ10の出力に応答し、その磁極セン
サ10の位置に扉が存在するかどうかを検出し、扉が存
在したくなったとき、演算回路51に備えられている計
数回路28をリセットする。位置センサ11の出力は、
カウントパルス発生回路27に与えられ、扉Dの移動方
向を検出して計数回路28をアップカウントまたはダウ
ンカウントする。演算回路51の計数回路28からの出
力はライン54からディストリビュータ30に与えられ
る。このライン54の出力は、各電機子毎の扉Dの位置
を表す。ディストリビュータ30からライン55を経て
位置・速度フィードバック制御回路52には、扉Dの位
置を表す信号がライン55を介して与えられる。
【0027】位置・速度フィードバック制御回路52か
らライン56には、各扉D毎の推力指令信号が発生さ
れ、ディストリビュータ30を経てライン57から、電
機子毎の推力指令信号がサーボアンプAMPに与えられ
る。サーボアンプAMPは、ライン58を経て電機子C
に、電機子毎の動力指令信号を与える。扉検出回路53
の働きによって、各電機子Cの位置に扉Dがあるかない
かを検出することができる。演算回路51において、扉
検出回路53によって扉が存在しないものと検出された
とき、全電機子Cを通じて扉位置検出信号とカウントパ
ルス発生回路27の出力に基づき、各扉Dの位置とどの
電機子Cに推力指令を与えればよいかを、位置・速度フ
ィードバック制御回路52で演算する。ディストリビュ
ータ30と位置・速度フィードバック制御回路52と
は、制御手段7を構成する。各電機子C毎の回路は、参
照符59で示されており、このような回路59は、各電
機子C毎に設けられる。
【0028】図5は、電機子Cの具体的構成を説明する
ための斜視図である。前記リニア同期モータLMは、ブ
ラシレス永久磁石形リニア同期モータであり、相数はU
相、V相およびW相の3相であり、U相巻線9U,9V,
9Wの組合せによって構成される電機子巻線単位Cunit
を電機子Cの最小単位とする。本発明において用いられ
るリニア同期モータLMは、3相である。電機子巻線9
U,9V,9Wの最小単位を電機子巻線単位Cunitと
し、電機子Cは、複数の電機子巻線単位Cunitから構成
される。
【0029】電機子巻線単位Cunitは、リニア同期モー
タLMに推力を発生させるための最小の巻線単位であっ
て、各電機子Cはそれぞれ複数の電機子巻線ユニットC
unitから成るので、1つの電機子巻線単位CunitのW相
巻線9Wに隣接する電機子巻線単位Cunit1のU相巻線
U1が重なり、配列方向(図1および図5の左右方
向)に磁極が交互に反転する永久磁石から成る各永久磁
石片3a〜3fから見てU相,V相,W相の各巻線
U,9V,9Wが空間的に周期的な配置を成すようにし
て構成される。
【0030】この電機子巻線単位Cunitの走行方向の長
さをpとする。この長さpは各巻線9U,9V,9Wの実
測的な長さではなく、U相、V相、W相の各磁極を構成
するために必要な理論上の長さである。
【0031】図6は、本発明の実施の一形態の扉Dと電
機子Cと可動子永久磁石片3とを示す図である。各電機
子Cは複数の電機子巻線単位Cunitからそれぞれ構成さ
れており、電機子Cの長さをLEとすれば、 LE = a・p …(1) である。ここにaは電機子巻線単位Cunitの個数であ
る。
【0032】各永久磁石片3a〜3fは、永久磁石がそ
のS極とN極とが交互に並ぶようにして構成される。各
永久磁石のS極とN極との各磁極間の長さは、電機子巻
線単位Cunitの長さpに等しい。永久磁石片3の長さを
rとすれば、 r = b・p …(2) である。ここにbは永久磁石のS極とN極とによって構
成される1つの磁極対の組の個数である。各扉Dの移動
方向に沿う長さである幅がBであり、複数扉Dを隣接さ
せる必要があるので、 r ≦ B …(3) が成立しなけらばならない。
【0033】各電機子Cはレール2上に等間隔で配置さ
れる。この間隔はL1(図1参照)であり、各電機子C
の長さLEに対して、 LE ≦ L1 …(4) を満たす必要がある。また間隔L1は電機子巻線単位C
unitの長さpの整数倍である。
【0034】本実施の形態では、図7に示されるよう
に、たとえば2つの扉D1,D2が隣接したとき、各々
の扉D1,D2の永久磁石片3a,3bの間に1つの電
機子C8が挟まる場合には、その電機子C8には通電せ
ず、各永久磁石片3a,3bの直上に配置される各電機
子C7,C9に通電する。このような通電/非通電の制
御は、前記制御手段7からの指令によって各電機子C7
〜C9にそれぞれ対応するサーボアンプAMP7〜AM
P9が制御する。このように1つの扉D1の永久磁石片
3aの直上に重なる複数(本実施の形態では2)の電機
子C7,C8が上記の理由ですべて通電できないことが
ないように、各電機子Cの長さLEが上述の式4のとお
りに選ばれる。
【0035】またリニア同期モータLMに必要な推力を
発生させるためには、通電可能な電機子Cと永久磁石片
3とは重なりの長さが充分確保できるように構成され
る。このような条件を満たすための実施例を一例として
示すと、電機子巻線単位Cunitの長さp=70mmとし
たとき、扉Dの幅B=700mm、電機子Cの配置間隔
L1=350mm、電機子Cの長さLE=350mm、
および永久磁石片3の長さr=350mmに選ばれる。
【0036】このように各電機子Cを各扉Dの幅Bの1
/2の間隔で設けることによって、各扉D1〜D6のう
ち任意の扉を制御手段7からの指令によってサーボアン
プAMPを駆動し、リニア同期モータLMの推力を同一
方向に順次的に発生させて、言わばバケツリレーのよう
にして受け渡し、移動されるべき扉を円滑に開閉動作さ
せることができる。
【0037】図8は、磁極センサ10および位置センサ
11と扉Dに固定された永久磁石片3との移動方向に沿
う相互の配置関係を簡略化して示す正面図である。本発
明の実施の一形態では、リニア同期モータLMの磁極位
置を検出するための磁極センサ10と、扉Dの位置を検
出するための位置センサ11とが、各電機子C毎に1つ
ずつ設けられる。これらのセンサ10,11の設置位置
は、電機子Cの移動方向中央位置である。磁極センサ1
0の出力に基づいて、扉Dの有無を判断するための扉セ
ンサが構成される。
【0038】図9は、磁極センサ10および位置センサ
11の具体的な構成を示す斜視図である。上述の連動扉
装置1では、リニア同期モータLMの各電機子Cの磁極
の位置を検出するための磁極センサ10と、各扉Dの位
置を検出するための位置センサ11とを含む。前記制御
手段7は、これらの磁極センサ10および位置センサ1
1からの各出力に基づいて、各扉Dと各電機子Cとの配
置関係および各電機子Cに必要な推力を演算して求め、
駆動されるべき電機子Cに対応するサーボアンプAMP
に推力指令を与え、動作させる。
【0039】磁極センサ10は、各扉Dの駆動源として
永久磁石形リニア同期モータLMが用いられるので、こ
の永久磁石片3によって構成される可動子と各電機子C
との相対位置を検出するために用いられる。この可動子
と各電機子Cとの相対位置を検出するのは、リニア同期
モータLMの3相の巻線が9U,9V,9Wに適当な電流
を流して駆動するので、その電流値および電流の向きは
可動子を構成する永久磁石片3の界磁極の現在位置で決
定される。そのためリニア同期モータLMの駆動には、
界磁極N,Sの現在の状態として6種類の磁極検出パタ
ーンが必要になる。
【0040】図10は、本発明の実施の一形態の磁極検
出手段10を示す平面図である。本実施の形態では、扉
Dの移動方向に一列にスリット板14aと検出器43
a,43b,43cとが配置される磁極検出手段10が
用いられる。この磁極検出手段10aは、各扉Dにその
移動方向に等間隔をあけて3つのスリット42a,42
b,42cが一列に形成される磁極検出用スリット板1
4aと、レール2に前記磁極検出用スリット板14aの
移動経路に対向して各扉Dの移動方向に等間隔をあけて
設けられるU相、V相、W相の各検出器43a,43
b,43cとを含む。
【0041】各検出器43a〜43cは、前記スリット
板14aを挟んで対向して配置される発光素子と受光素
子との組合せからそれぞれ構成される。各スリット42
a〜42cの長さおよび配置間隔はスリット板14aの
長さをLDとしたとき3・LD/21に選ばれ、各検出器
43a〜43cの配置間隔もまた3・LD/21に選ば
れる。
【0042】図11は図10に示される磁極検出手段1
0aの扉Dの移動に伴うU相、V相、W相の各検出器4
3a,43b,43cの出力波形を示す図であり、図1
1(1)はU相の検出器43aの出力波形を示し、図1
1(2)はV相検出器43bの出力波形を示し、図11
(3)はW相検出器43cの出力波形を示す。図11
(4)は、検出器43a,43b,43cとスリット板
14aとの移動方向Fに沿う相互の位置を示す図であ
る。扉Dが矢符F方向へ移動すると、スリット板14a
の移動方向F下流側の端部44から2ステート分は各検
出器43a〜43cの出力がローレベルとなって同じ値
であるため、制御手段7は、扉ありと判断する。またす
べての検出器43a〜43cの出力がハイレベルである
場合に、制御手段7は扉なしと判断し、扉位置の検出に
ついては、たとえば各検出器43a〜43cの出力の立
上がりおよび立下がりの組合せによってLD/21の高
精度で検出することができる。
【0043】
【表1】
【0044】表1において、Uは、検出器43aの出力
を示し、Vは検出器43bの出力を示し、Wは検出器4
3cの出力を示す。これらの検出器43a,43b,4
3cの各出力のいずれもが零である「000」は、磁極
センサ10の位置に扉Dが存在しないことを表す扉検出
信号として用いられる。
【0045】図12は、磁極センサ10における検出器
43a,43b,43cの各出力と、リニア同期モーダ
LMの各電機子に含まれる電機子巻線単位の各相U,
V,W毎の電機子巻線に与えられて励磁される励磁電流
とその方向を示す図である。こうして磁極センサ10の
出力によって各電機子Cの電機子巻線単位の各相U,
V,W毎の電機子巻線が励磁されて、永久磁石片3、し
たがって扉Dに前述の正の移動方向Fおよびその逆方向
の推力が作用する。
【0046】次に位置センサ11について説明する。再
び図9を参照して、前記磁極センサ10の移動方向に沿
う一側方には位置センサ11が設けられる。この位置セ
ンサ11は、レール2に固定され、かつ移動方向に等間
隔をあけて配置される2本の取付部材16d,16eに
それぞれA相検出器21aおよびB相検出器21bと、
扉Dに固定され、かつ複数の位置検出用スリット22が
長手方向に等間隔をあけて形成される位置検出用スリッ
ト板23と、A相およびB相検出器21a,21bから
のA相位置検出信号およびB相位置検出信号がそれぞれ
入力される後述の図13に示す演算回路24とを含む。
【0047】図13は、演算回路24の具体的な構成を
示すブロック図である。演算回路24は、A相およびB
相検出器21a,21bからの位置検出信号がそれぞれ
入力されるカウントパルス発生回路27と、このカウン
トパルス発生回路27からのカウントアップ信号および
扉検出信号が入力される計数回路28とを含む。前述の
サーボアンプAMPに含まれる扉検出回路53は、表1
に関連して前述した扉検出信号を、磁極センサ10の出
力に応答して作成し、導出する。計数回路28は、リセ
ット入力端子R1をローレベルにすることによって、そ
のカウント値出力CDが零に初期化される。
【0048】A相およびB相検出器21a,21bのA
相およびB相位置検出信号は、扉Dの右移動時を示す図
14および扉Dの左移動時を示す図15からも明らかな
ように、90°位相差を有するパルス信号である。A相
およびB相位置検出信号のそれぞれがハイレベルからロ
ーレベルに変化するとき、カウントパルス発生回路27
はカウントアップ信号およびカウントダウン信号を発生
する。カウントアップ信号は、位置検出用スリット板2
3が左から右へ移動するときに発生し、カウントダウン
信号は位置検出用スリット板23が右から左へ移動する
ときに発生する。これらのカウントアップ信号およびカ
ウントダウン信号の周期Zは、A相およびB相位置検出
信号の周期であり、扉Dが位置方向に移動するとき、周
期Z毎に4つのカウントアップパルス信号およびカウン
トダウンパルス信号が出力される。
【0049】計数回路28のカウンタ出力CDは、扉D
がZ/4だけ移動するたびに1カウントアップし、かつ
1カウントダウンする。ここでカウンタ出力CDが、CD
=0の場合、扉検出信号の出力はローレベルであり、電
機子Cの中央には扉検出用遮光板26は達していない。
またCD>0の場合は、図14に示すように、扉Dが電
機子Cの中央に達し、計数回路28がカウントアップさ
れていることを示し、扉Dが左から進入している状態を
表す。さらにCD<0の場合は、図15に示すように、
扉Dが電機子Cの中央に達し、計数回路28がカウント
ダウンされていることを示し、扉Dが右から進入してい
る状態を表す。
【0050】次に、N枚目の扉Dの1Xnを算出する手
順について説明する。図16は、N枚目の扉Dの1Xn
の算出順を説明するための図である。電機子Cはレール
2上に等間隔に配置されており、その間隔はL1であ
る。したがってA相およびB相検出器21a,21bの
検出信号に基づく計数回路28のカウント値CDは、扉
検出器25の扉検出信号がハイレベルになった後の扉D
の走行距離yに比例し、 y = k・CD …(5) で表される。
【0051】CD>0の場合は、扉Dの位置Xnは、 Xn=Xm−LD/2+y …(6) である。ここにXmはm番目の電機子Cの中央位置であ
り、A相およびB相検出器21a,21bが設置される
位置を示す。またLDは、扉検出用遮光板26の長さで
あり、設置値に決定されるため既知である。
【0052】同様にCD<0の場合は、 Xn = Xm+LD/2+y …(7) である。
【0053】以上のことから少なくとも1つの電機子C
に関連して設けられるA相およびB相検出器21a,2
1bに基づくカウント値CDが零でなければ、扉Dの絶
対的な位置を定めることができる。
【0054】A相およびB相検出器21a,21bの位
置検出用スリット板23の長さは、扉検出用遮光板26
の長さLDと比べて等しいかまたは長く選ばれる。また
前述の磁極検出用スリット板14aの長さは、扉検出用
遮光板26(後述の実施の他の形態を示す図24参照)
の長さLDと比べて等しいかまたは長く選ばれる。また
この扉検出用遮光板26の長さLDは電機子Cの間隔L
1よりも大きく選ばれる。本実施の形態では、一例とし
て述べると、間隔L1=350mmであるとき、扉Dの
幅Bが700mmであるので、扉検出用遮光板26は扉
Dの外側にはみ出すことなく配置することができる。し
かも扉検出用遮光板26の長さLD>間隔L1であるの
で、少なくとも1つの電機子Cに対応する扉検出信号2
5の出力はハイレベルとなる。このような扉検出信号が
ローレベルになって計数回路28のリセット入力端子R
1に入力されると、前述のように計数回路28のカウン
ト出力CDは零に初期化される。
【0055】図17は、ディストリビュータ30、およ
びマイクロコンピュータなどによって実現される上位制
御装置である位置・速度フィードバック制御回路52と
を含む制御手段7の働きを説明するためのブロック図で
ある。制御手段7は、扉Dの位置がいまどこにあって、
その位置では複数の電機子Cのうちどの電機子Cを駆動
すべきを判断する必要がある。この判断には、前記演算
手段24からの各電機子毎のカウント出力CDが用いら
れ、このカウント値CDによってどの電機子Cの下に扉
Dが存在するのか、およびどのサーボアンプAMPに推
力指定を与えるかを決定するために、制御手段7は、各
扉の位置および速度信号に基づいて推力指令信号を制御
する位置・速度フィードバック制御回路52と、この位
置・速度フィードバック制御回路52からのする推力信
号を各サーボアンプAMPのいずれかに分配して導出す
るディストリビュータ30とを有する。
【0056】図18は、ディストリビュータ30の構成
と作用を模式的に示すフローチャートである。ディスト
リビュータ30には、扉検出信号が入力される。この扉
検出信号によってディストリビュータ30はどの電機子
CおよびサーボアンプAMPの下に扉Dが存在するかを
判断する。これによって位置・速度フィードバック制御
回路52からの推力指定をどのサーボアンプAMPに与
えればよいかが判る。また扉Dの制御から、どの位置検
出信号を利用すればかが判る。このディストリビュータ
30は、推力指令信号と位置・速度信号とを、位置・速
度フィードバック制御回路52およびサーボアンプAM
P間で配分し、扉Dが動いて扉Dを駆動する電機子Cが
切換っている状態であっても、各電機子Cの分担を順次
的に切換える。このようなディストリビュータ30を設
けることによって、位置・速度フィードバック制御回路
52はあたかも電機子Cが扉D側に存在する場合と同じ
ように制御すればよく、制御上の構成が格段に簡略化さ
れる。
【0057】ディストリビュータ30は、まずステップ
a1で各計数回路28からのカウント値CDを読込み、
ステップa2でカウント値CD≠0である計数回路28
を求める。ステップa3では、カウント値CDによって
扉Dの位置(M本)を示す情報および位置・速度フィー
ドバック制御回路52から与えられるN本の推力指定を
M個のサーボアンプAMPの推力指定でどのように配分
すべきかを決定する接点接続条件などを定めたテーブル
1を、ステップa2の結果に基づいて、参照し、位置・
速度フィードバック制御回路52の推力指定をサーボア
ンプAMPに推力指令信号として分配する。
【0058】またステップa4では、カウント値CD
0である計数回路28の出力値に対しては、図16で述
べた扉Dの位置xn を、CD >0の場合は、式(6)で
あるxn =xm −LD /2+yを計算して求め、CD
0の場合は、式(7)であるxn =xm +LD /2+y
を計算して求める。
【0059】次に、ステップa5では、予め定めるテー
ブル2をステップa1の結果に基づいて参照する。この
テーブル2には、カウント値CD (CD ≠0)によって
どの扉Dがどこに存在するかという情報(M本)によっ
て、M個の演算ブロックへの出力をN個の扉位置として
選択し、位置・速度フィードバック制御回路52へ与え
る接点接合信号を出力する。このような信号処理手順が
プログラミングされている。このようなテーブル2を参
照して、どの計数回路28がどの扉Dに対応するかを判
断して、位置・速度フィードバック制御回路52に位置
・速度信号を与え、ステップa1に戻る。
【0060】このようにディストリビュータ30は、位
置・速度フィードバック制御回路52からの推力指令を
全てのサーボアンプAMPに駆動されるべきM個のサー
ボアアンプAMPに与える。これらのステップa1〜a
5の2系統の動作を繰返して、N個の扉Dを駆動する。
【0061】図19は、位置・速度フィードバック制御
手段52の初期化のための概略的な制御動作を説明する
ためのフローチャートである。まず、ステップb1で電
源が投入されると、ステップb2で位置・速度フィード
バック制御手段52は扉検出回路53の出力を読込み、
ステップb3で駆動可能な扉Dを選択する。移動可能な
扉は、隣接する扉検出回路53の出力がローレベルであ
る電機子Cの位置に存在する扉である。ステップb4
で、前記ステップb3で選択した1または複数の扉Dを
速度制御モードで移動可能な方向へ移動させ、ステップ
b5で隣接する扉Dの扉検出回路53の出力によって移
動終了位置を決定し、ステップb6で移動中の扉Dを位
置制御モードで前記移動終了位置まで移動させ、このよ
うなステップb2〜ステップb6の動作を繰返して、移
動すべき各扉Dの移動動作を制御する。
【0062】図20は、位置・速度フィードバック制御
回路52およびサーボアンプAMPの具体的構成を示す
ブロック図である。位置・速度フィードバック制御回路
52は前記扉検出回路53の出力を用いて各リニア同期
モータLMを制御する。位置・速度フィードバック制御
回路52は、前述したように、ディストリビュータ30
と位置・速度フィードバック制御回路52とを含む。位
置・速度フィードバック制御回路52は、入力した列車
到着情報および列車種別情報に応答してその列車の停車
位置から各車両扉の位置を割出して車両扉位置信号を出
力する車両扉位置演算回路33と、位置センサ11から
の扉位置検出信号と前記車両扉位置信号とを比較して位
置偏差を出力する減算器である位置比較回路34と、こ
の位置比較回路34から入力した位置偏差が小さくなる
ように1次微分要素または2次微分要素をフィードバッ
ク結合して速度指令信号を出力する位置補償回路35
と、扉位置センサ11からの扉位置検出信号の時間変化
率を求める微分回路36によって時間微分して求めた速
度信号と、前記速度指令信号とを、比較して速度偏差信
号を出力する速度比較回路37と、この速度比較回路3
7からの速度偏差が小さくなるように1次微分要素また
は2次微分要素をフィードバック結合して推力指令信号
を出力する速度補償回路38とを含む。位置補償回路3
5は、位置比較回路34からの位置偏差に対応するレベ
ルを有する速度指令信号を導出する。速度比較回路37
は、減算器であり、この速度比較回路37にはまた、前
述の速度指令信号のほかに、位置・速度フィードバック
制御回路52からの速度指令信号が加算されて、または
位置補償回路35からの速度指令信号と切換えられて与
えられるように構成されてもよい。
【0063】サーボアンプAMPは、推力/電流変換回
路39と、励磁電流比較回路40と、電力増幅回路41
とを含む。推力/電流変換回路39は、ディストリビュ
ータ30を介して速度補償回路38からの推力指令信号
を入力し、各電機子Cを励磁する電流を出力する。この
励磁電流は、励磁電流比較回路40を経て電力増幅回路
41において各電機子Cを駆動する駆動電圧にまで増幅
され、各電機子Cに与えられる。前記電力増幅回路から
の電力増幅された励磁電流の電流値は、励磁電流比較回
路40において推力/電流変換回路39からの電流値と
比較され、その電流値差が小さくなるように前記電力増
幅回路41によって電力増幅される。
【0064】各扉Dに設置される位置センサ11は各扉
Dの位置だけを検出し、その検出値を微分回路36によ
って時間微分したものを擬似速度として採用するので、
別途に扉速度を検出するための検出器を設ける必要がな
く、構成が簡単で済む。またリニア同期モータLMの推
力は、電機子Cへの駆動電流に比例するので、本実施の
形態のように駆動源として永久磁石ブラシレス形リニア
同期モータを用いる場合、サーボアンプAMP内部で
は、制御手段7から受取った推力指令信号を電機子Cへ
励磁電源に置換えた後、電流フィードバック制御によっ
てリニア同期モータLMの各電機子巻線Cへの電流値を
制御するので、高精度で各扉の開閉動作を制御すること
ができる。
【0065】図21は、本発明の実施の他の形態の磁極
センサ10aと位置センサ11とを示す斜視図である。
図21における位置センサ11は、前述の実施の形態に
おける位置センサ11と同様な構成を有する。磁極セン
サ10aは、磁極検出用スリット板14と前述のU,
V,Wの各相の検出器47a,47b,47cとを有す
る。
【0066】図22は、スリット板14の平面図であ
る。各扉Dには図22に示されるように、扉Dの幅Bに
相当する長さL2を有する磁極検出用スリット板14が
固定される。この磁極検出用スリット板14の長さL2
は、扉Dの幅Bよりもやや小さく選ばれ、その長手方向
に対して垂直な方向に各磁極のU相、V相、W相をそれ
ぞれ検出するためのU相スリット15a、V相スリット
15b、W相スリット15cが長手方向に間隔をあけて
一定の周期で形成される。U相スリット15aは、磁極
検出用スリット板14の長手方向の長さL2に対してL
2×3/11の長さL3を有し、またV相スリット15
bおよびW相スリットの各長さL4,L5もまた、U相
スリット15aの長さL3に等しい(L3=L4=L
5)長さを有する。
【0067】各スリット15a〜15cは、長手方向に
L2×3/11の間隔をあけて周期的に形成され、V相
スリット15bはU相スリット15aに対してL2×1
/11だけ長手方向一方側にずれて形成され、またW相
スリット15cはU相スリット15aに対して長手方向
他方側へL2×1/11だけ長手方向他方側へずれて形
成される。このようにV相スリット15bおよびW相ス
リット15cはU相スリット15aに対して長手方向両
側にL2×1/11だけ位相がずれて形成される。
【0068】固定位置で3本の取付部材16a,16
b,16cには、U相検出器47a、V相検出器47
b、W相検出器47cとがそれぞれ設けられる。各検出
器47a〜47cは、発光素子18と受光素子19とが
前記磁極検出用スリット板14を挟んで対向するように
配置される光学的検出器から成る。発光素子18は、発
光ダイオードによって実現され、受光素子19は、フォ
トトランジスタによって実現される。このような各検出
器47a〜47cは、図21および図22の左右方向で
ある扉Dの移動方向に沿って等間隔をあけて配置され
る。
【0069】図23は、扉Dの移動に伴うU相、V相、
W相の各磁極を検出する各検出器47a〜47cの出力
波形を示す図であり、図23(1)はU相検出器17a
の出力波形を示し、図23(2)はV相検出器47bの
出力波形を示し、図23(3)はW相検出器47cの出
力波形を示し、図23(4)は磁極検出用スリット板1
4と各検出器47a〜47cとの相対位置関係を示す。
上述の各検出器47a〜47cは、磁極検出用スリット
板14の各スリット15a〜15cが形成されない領域
を検出している状態ではハイレベルの出力信号を導出
し、各スリット15a〜15cを検出している状態、す
なわち発光素子18と受光素子19との間に各スリット
15a,15b,15cが順次的に通過して発光素子1
8からの光が受光素子19によって受光された状態では
ローレベルの出力信号を導出する。このような各検出器
17a〜17cからの各出力に基づいて各電機子Cの各
巻線9U,9V,9Wへの通電/非通電、電流の方向およ
び電流の強さを制御手段7によって制御することができ
る。
【0070】各検出器47a〜47cの磁極検出信号
「U,V,W」は理論的には「0,0,0」「0,0,
1」,…「1,1,0」,「1,1,1」の合計8種類
のステータスを出力することができるが、実用上、本実
施の形態では「0,0,0」および「1,1,1」の信
号は位置センサ11によって扉Dが存在しないとき得ら
れるので、扉Dの位置の検出のためには使用しない。リ
ニア同期モータLMに方形波駆動した場合は、各電機子
Cに対向して必ず永久磁石片3の永久磁石が存在するの
で、各検出器47a〜47cは前述の表1に示されるよ
うに上記の磁極検出信号「0,0,0」および「1,
1,1」以外の6種類、「1,0,0」,「1,1,
0」,「0,1,0」,「0,1,1」,「0,0,
1」,「1,0,1」のステータスを出力している。こ
のような6種類の多極検出信号に基づいて、位置・速度
フィードバック制御回路52は各サーボアンプAMPを
選択的に制御している。
【0071】図24は、本発明の実施の他の形態の磁極
センサ10と位置センサ11と扉センサ25とを示す斜
視図である。磁極センサ10は、前述の図1〜図20に
関連して述べた構成であってもよいけれども、図21〜
図23に関連して述べた磁極センサ10aであってもよ
い。注目すべき特徴は、扉の有無を検出するための扉セ
ンサ25が新たに設けられることである。扉センサ25
は、固定位置に設けられた扉検出器31と、扉Dに固定
される扉検出用遮光板26とを含む。扉検出器31は、
発光素子と受光素子との組合せから成る。遮光板26に
よって扉検出器31の光経路が遮断されているとき、扉
Dが存在するものと判断されて検出される。
【0072】図25は、図24に示される磁極センサ1
0と位置センサ11と扉センサ25とを含む本発明の実
施の一形態の電気的構成を示すブロック図である。この
図25に示される構成は、前述の図4の構成に類似す
る。注目すべきは、図24および図25に示される実施
の形態では、検知センサ25が新たに設けられ、扉の有
無を表す信号が、演算回路51に含まれる計数回路28
のリセット入力端子R1に与えられることである。その
ほかの構成と動作は、前述の本発明の実施の各形態と同
様である。
【0073】図21〜図25の実施の各形態の残余の構
成は、図1〜図20の構成と同様である。
【0074】図26は、本発明の実施のさらに他の形態
の全体の構成を簡略化して示すブロック図である。この
実施の形態では、各機器間の省配線化を図り、入力端子
数を低減し、配線数を低減することができる。このため
に、制御手段7とサーボアンプAMPとの間で、処理回
路61を用いてLAN(Local Area Network)を構成す
る。これによって制御手段7と処理回路61との間で情
報の伝達を、1本のケーブルで行うことができるように
なる。
【0075】さらにサーボアンプAMPを複数台(たと
えば4台)集約化して取扱いを容易にする。これによっ
て本件連動扉装置の製造および施工を簡略化し、コスト
ダウンを図ることができる。
【0076】
【発明の効果】請求項1および2記載の本発明によれ
ば、共通なレールなどの移動経路に沿って移動可能に設
けられる複数の扉には、各扉を開閉駆動するためのリニ
ア同期モータの可動子永久磁石片が設けられ、前記移動
経路には可動子永久磁石片を駆動するための電機子移動
方向に等間隔で設けられる。このように各扉に可動子永
久磁石片を設け、移動経路に沿って電機子が設けられる
ことによって、前記従来の技術のように、給電線および
信号線が接続されるフレキシブルプリント基板を用いる
必要がなくなり、これによって各扉の開閉動作に拘わら
ず断線の発生がなくなり、信頼性が向上されるととも
に、構成が簡略化される。また各電機子巻線は駆動手段
によって個別に駆動されるので、駆動手段の出力が小さ
くてすみ、これによってもまた、構成の小形化が図られ
る。
【0077】各電機子毎に設けられる駆動手段は、励磁
電流を電機子に供給し、各扉の位置および速度に応じた
推力を発生させ、各扉の動作を個別に制御することがで
きる。これによって各扉を正確かつ確実に開閉動作させ
ることができ、各扉の動作を高精度でかつ高信頼性で制
御することが可能となる。たとえば制御手段によって各
扉の駆動手段による移動を制御するにあたって、各扉の
位置および速度のフィードバック制御系を設け、前記扉
位置・速度の検出の出力をフィードバックし、またこの
扉位置・速度の検出出力の時間微分値を速度フィードバ
ック信号としてそれぞれでフィードバックし、各扉の移
動を制御するので、より一層高精度で各扉の開閉動作を
制御することができる。
【0078】特に磁極センサを用いて、リニア同期モー
タの永久磁石片の磁極と電機子の作る磁極とが電気的に
90度の位相差を保つように制御手段によって駆動手段
による電機子の電機子巻線単位における各相毎の電機子
巻線を選択して駆動手段によって励磁する。さらに位置
センサによって扉の位置および速度の制御を高い分解能
で達成する。こうして各扉毎の個別的な移動制御を行う
ことができる。
【0079】磁気センサの被検出部材には、扉の移動方
向に沿って単一列の被検出領域が形成され、固定位置に
設けられた検出素子は、各相毎に移動方向に沿って配列
される。こうして被検出部材の構成を簡略化することが
できる。磁極センサの検出素子の出力によって、各電機
子の位置に扉が存在するかどうかを検出し、扉が存在す
るときのみ、電機子巻線を励磁し、扉が存在しなければ
電機子巻線を消磁したままとし、これによって扉の有無
を検出するための扉センサを別途設ける必要がなく、構
成の簡略化を図ることができる。
【0080】請求項2の本発明によれば、磁極センサの
扉に固定される被検出部材には、各相毎の複数列の被検
出領域が形成され、固定位置に設けられる検出素子は、
各相毎の被検出領域をそれぞれ検出する。こうしてリニ
ア同期モータの電機子の各相毎の電機子巻線を、各検出
素子の出力に基づいて容易に制御することができるよう
になる。
【0081】
【0082】請求項3,4の本発明によれば、扉の有無
を検出する扉センサは、扉に固定された扉被検出部材と
固定位置に設けられた扉検出素子とを含み、制御手段
は、扉検出素子の出力によって扉が存在することが検出
されたときのみ、電機子巻線を励磁し、これによって制
御手段の構成の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の連動扉装置1の全体の
構成を模式的に示す正面図である。
【図2】各扉Dの開閉動作を示す正面図であり、図2
(1)は各扉Dが閉じられた状態を示し、図2(2)は
右側に配置される2枚の扉D5,D6が開いた状態を示
し、図2(3)は最も左側に配置される1枚の扉D1が
開いた状態を示す。
【図3】制御手段7による扉Dの開閉動作を制御するた
めの基本的構成を示す図である。
【図4】本発明の実施の一形態の全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】電機子Cの具体的構成を説明するための斜視図
である。
【図6】本発明の実施の一形態の扉Dと電機子Cと可動
子永久磁石片3とを示す図である。
【図7】扉D、可動子および電機子Cの配置関係を示す
ための図である。
【図8】磁極センサ10および位置センサ11と扉Dに
固定された永久磁石片3との移動方向に沿う相互の配置
関係を簡略化して示す正面図である。
【図9】磁極センサ10および位置センサ11の構成を
示す斜視図である。
【図10】磁極センサ10の遮光板14aを示す平面図
である。
【図11】扉Dの移動に伴うU相、V相、W相の各検出
器43a,43b,43cの出力波形を示す図であり、
図11(1)はU相の検出器43aの出力波形を示し、
図11(2)はV相検出器43bの出力波形を示し、図
11(3)はW相検出器43cの出力波形を示し、図1
1(4)は、検出器43a,43b,43cとスリット
板14aとの移動方向Fに沿う相互の位置を示す。
【図12】磁極センサ10における検出器43a,43
b,43cの各出力と、リニア同期モーダLMの各電機
子に含まれる電機子巻線単位の各相U,V,W毎の電機
子巻線に与えられて励磁される励磁電流とその方向を示
す図である。
【図13】演算回路24の具体的な構成を示すブロック
図である。
【図14】カウントパルス発生回路27のカウントアッ
プ時の出力波形を示すタイミングチャートである。
【図15】カウントパルス発生回路27のカウントダウ
ン時の出力波形を示すタイミングチャートである。
【図16】N枚目の扉Dの1Xnの算出順を説明するた
めの図である。
【図17】制御手段7のディストリビュータ30および
位置・速度フィードバック制御回路52に関連する構成
を模式的に示すブロック図である。
【図18】ディストリビュータ30の構成と作用を模式
的に示すフローチャートである。
【図19】位置・速度フィードバック制御手段52の初
期化のための概略的な制御動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図20】位置・速度フィードバック制御回路52およ
びサーボアンプAMPの具体的構成を示すブロック図で
ある。
【図21】本発明の実施の他の形態の磁極センサ10a
と位置センサ11とを示す斜視図である。
【図22】本発明の実施の他の形態の磁極センサ10の
遮光板14を示す平面図である。
【図23】磁極検出手段10aの扉Dの移動に伴うU
相、V相、W相の各検出器47a〜47cの出力波形を
示す図であり、図23(1)はU相検出器17aの出力
波形を示し、図23(2)はV相検出器47bの出力波
形を示し、図23(3)はW相検出器47cの出力波形
を示し、図23(4)は磁極検出用スリット板14と各
検出器47a〜47cとの相対位置関係を示す。
【図24】本発明の実施の他の形態の磁極センサ10と
位置センサ11と扉センサ25とを示す斜視図である。
【図25】図24に示される磁極センサ10と位置セン
サ11と扉センサ25とを含む本発明の実施の一形態の
電気的構成を示すブロック図である。
【図26】本発明の実施のさらに他の形態の全体の構成
を簡略化して示すブロック図である。
【符号の説明】
1 連動扉装置 2 レール 3a〜3f 可動子永久磁石 7 制御手段 9u,9v,9w 巻線 10,10a 磁極センサ 11 位置センサ 14,14a 磁極検出用スリット板 17a,47a U相検出器 17b,47b V相検出器 17c,47c W相検出器 21a A相検出器 21b B相検出器 22 位置検出用スリット 23 位置検出用スリット板 25 扉センサ 26 扉検出用遮光板 27 カウントパルス発生回路 28 計数回路 30 ディストリビュータ 33 車両扉位置演算回路 34 位置比較回路 35 位置補償回路 36 微分回路 37 速度比較回路 38 速度補償回路 39 推力/電流変換回路 40 励磁電流比較回路 51 演算回路 52 位置・速度フィードバック制御回路 53 扉検出回路 AMP1〜AMP24 サーボアンプ C1〜C24 電機子 D1〜D6 扉 LM リニア同期モータ
フロントページの続き (72)発明者 進藤 裕司 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 野呂 治 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (72)発明者 横田 正人 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番 18号 川崎重工業株式会社 兵庫工場内 (72)発明者 加藤 泰介 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 大島 賢司 愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1番4 号 東海旅客鉄道株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−252348(JP,A) 特開 平6−212860(JP,A) 実公 平7−45745(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05F 15/00 - 15/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)列車のプラットホームに設置さ
    れ、共通の移動経路に沿って移動し、列車の乗客の乗降
    用開口領域を開閉することができ、乗降用開口領域の両
    側にそれぞれ形成される一対の扉袋空間に収納可能な複
    数の扉と、 (b)可動子永久磁石片と複数の電機子とを有するリニ
    ア同期モータであって、 可動子永久磁石片は、各扉に設けられ、移動方向に磁極
    を有し、 各電機子は、移動経路に沿って固定位置に順次的に配置
    され、可動子永久磁石片を駆動する単相または3相の各
    相毎の電機子巻線から成る電機子巻線単位を有するリニ
    ア同期モータと、 (c)各電機子毎に設けられ、可動子永久磁石片の磁極
    に対応する電機子巻線を表す磁極信号を出力する磁極セ
    ンサであって、 扉に固定され、移動方向に沿って単一の列を成して電機
    子巻線に対応する被検出領域が形成される被検出部材
    と、 固定位置に設けられ、被検出領域を検出する各相毎の検
    出素子とを含む磁極センサと、 (d)各電機子毎に設けられ、扉の移動経路に沿う位置
    を表す位置信号を出力する位置センサと、 (e)位置センサの出力に応答し、扉の開閉のための移
    動経路に沿う各電機子毎に順次的に推力指令信号を発生
    する制御手段と、 (f)前記検出素子からの磁極信号と制御手段からの推
    力指令信号とに応答し、電機子巻線単位の電機子巻線を
    相順に選択して励磁する駆動手段とを含み、 (g)前記制御手段は、検出素子の出力に応答し、扉が
    存在するときのみ、電機子巻線を励磁することを特徴と
    する連動扉装置。
  2. 【請求項2】 (a)列車のプラットホームに設置さ
    れ、共通の移動経路に沿って移動し、列車の乗客の乗降
    用開口領域を開閉することができ、乗降用開口領域の両
    側にそれぞれ形成される一対の扉袋空間に収納可能な複
    数の扉と、 (b)可動子永久磁石片と複数の電機子とを有するリニ
    ア同期モータであって、 可動子永久磁石片は、各扉に設けられ、移動方向に磁極
    を有し、 各電機子は、移動経路に沿って固定位置に順次的に配置
    され、可動子永久磁石片を駆動する単相または3相の各
    相毎の電機子巻線から成る電機子巻線単位を有するリニ
    ア同期モータと、 (c)各電機子毎に設けられ、可動子永久磁石片の磁極
    に対応する電機子巻線を表す磁極信号を出力する磁極セ
    ンサであって、 扉に固定され、移動方向に沿って各相毎の複数の列を成
    し、かつ各列は移動方向に垂直に並んで、電機子巻線に
    対応する被検出領域が形成される被検出部材と、 固定位置に設けられ、被検出領域を検出する各相毎の検
    出素子とを含む磁極センサと、 (d)各電機子毎に設けられ、扉の移動経路に沿う位置
    を表す位置信号を出力する位置センサと、 (e)位置センサの出力に応答し、扉の開閉のための移
    動経路に沿う各電機子毎に順次的に推力指令信号を発生
    する制御手段と、 (f)前記検出素子からの磁極信号と制御手段からの推
    力指令信号とに応答し、電機子巻線単位の電機子巻線を
    相順に選択して励磁する駆動手段とを含み、 (g)前記制御手段は、検出素子の出力に応答し、扉が
    存在するときのみ、電機子巻線を励磁することを特徴と
    する連動扉装置。
  3. 【請求項3】 (a)列車のプラットホームに設置さ
    れ、共通の移動経路に沿って移動し、列車の乗客の乗降
    用開口領域を開閉することができ、乗降用開口領域の両
    側にそれぞれ形成される一対の扉袋空間に収納可能な複
    数の扉と、 (b)可動子永久磁石片と複数の電機子とを有するリニ
    ア同期モータであって、 可動子永久磁石片は、各扉に設けられ、移動方向に磁極
    を有し、 各電機子は、移動経路に沿って固定位置に順次的に配置
    され、可動子永久磁石片を駆動する単相または3相の各
    相毎の電機子巻線から成る電機子巻線単位を有するリニ
    ア同期モータと、 (c)各電機子毎に設けられ、可動子永久磁石片の磁極
    に対応する電機子巻線を表す磁極信号を出力する磁極セ
    ンサであって、 扉に固定され、移動方向に沿って単一の列を成して電機
    子巻線に対応する被検出領域が形成される被検出部材
    と、 固定位置に設けられ、被検出領域を検出する各相毎の検
    出素子とを含む磁極センサと、 (d)各電機子毎に設けられ、扉の移動経路に沿う位置
    を表す位置信号を出力する位置センサと、 (e)位置センサの出力に応答し、扉の開閉のための移
    動経路に沿う各電機子毎に順次的に推力指令信号を発生
    する制御手段と、 (f)前記検出素子からの磁極信号と制御手段からの推
    力指令信号とに応答し、電機子巻線単位の電機子巻線を
    相順に選択して励磁する駆動手段と、 (g)扉センサであって、 扉に固定され、移動方向に沿って延びる扉被検出領域を
    有する扉被検出部材と、 固定位置に設けられ、扉被検出領域を検出する扉検出素
    子とを有する扉センサとを含み、 (h)前記制御手段は、扉検出素子の出力に応答し、扉
    が存在するときのみ、電機子巻線を励磁することを特徴
    とする連動扉装置。
  4. 【請求項4】 (a)列車のプラットホームに設置さ
    れ、共通の移動経路に沿って移動し、列車の乗客の乗降
    用開口領域を開閉することができ、乗降用開口領域の両
    側にそれぞれ形成される一対の扉袋空間に収納可能な複
    数の扉と、 (b)可動子永久磁石片と複数の電機子とを有するリニ
    ア同期モータであって、 可動子永久磁石片は、各扉に設けられ、移動方向に磁極
    を有し、 各電機子は、移動経路に沿って固定位置に順次的に配置
    され、可動子永久磁石片を駆動する単相または3相の各
    相毎の電機子巻線から成る電機子巻線単位を有するリニ
    ア同期モータと、 (c)各電機子毎に設けられ、可動子永久磁石片の磁極
    に対応する電機子巻線を表す磁極信号を出力する磁極セ
    ンサであって、 扉に固定され、移動方向に沿って各相毎の複数の列を成
    し、かつ各列は移動方向に垂直に並んで、電機子巻線に
    対応する被検出領域が形成される被検出部材と、 固定位置に設けられ、被検出領域を検出する各相毎の検
    出素子とを含む磁極センサと、 (d)各電機子毎に設けられ、扉の移動経路に沿う位置
    を表す位置信号を出力する位置センサと、 (e)位置センサの出力に応答し、扉の開閉のための移
    動経路に沿う各電機子毎に順次的に推力指令信号を発生
    する制御手段と、 (f)前記検出素子からの磁極信号と制御手段からの推
    力指令信号とに応答し、電機子巻線単位の電機子巻線を
    相順に選択して励磁する駆動手段と、 (g)扉センサであって、 扉に固定され、移動方向に沿って延びる扉被検出領域を
    有する扉被検出部材と、 固定位置に設けられ、扉被検出領域を検出する扉検出素
    子とを有する扉センサとを含み、 (h)前記制御手段は、扉検出素子の出力に応答し、扉
    が存在するときのみ、電機子巻線を励磁することを特徴
    とする連動扉装置。
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