JPH09272677A - リニアモータエレベーターの駆動装置 - Google Patents

リニアモータエレベーターの駆動装置

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JPH09272677A
JPH09272677A JP8082163A JP8216396A JPH09272677A JP H09272677 A JPH09272677 A JP H09272677A JP 8082163 A JP8082163 A JP 8082163A JP 8216396 A JP8216396 A JP 8216396A JP H09272677 A JPH09272677 A JP H09272677A
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JP
Japan
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armature
car
linear motor
elevator
cores
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JP8082163A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Tauchi
茂明 田内
Kimimoto Mizuno
公元 水野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
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  • Types And Forms Of Lifts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアモータ駆動のエレベーターでは、界磁
用永久磁石が電機子鉄心の継目を通過するときコギング
力が発生して乗心地を悪化させる。 【解決手段】 電機子鉄心4A,4Bの継目4xと、電
機子鉄心5A,5Bの継目5xを同一高さに設定する。
一方、永久磁石7,8の相対位置を磁極ピッチ分だけず
らせて設置する。これで、永久磁石7側に発生するコギ
ング力と、永久磁石8側に発生するコギング力は180
度ずれることになって相殺される。 【効果】 コギング力が低減して、安定した速度制御が
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リニアモータで
駆動されるエレベーター、特にその駆動装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】エレベーターは、通常かごとつり合おも
りが主索によって結合され、この主索を駆動綱車に巻き
掛け、これを電動機で駆動して、かご及びつり合おもり
を昇降させるものであることは周知である。しかし、こ
のようなロープ式のエレベーターでは、例えば1000
m以上の超々高層ビル等では、主索の重量等が問題とな
り、実用的ではない。そこで、回転式の電動機に代え
て、リニアモータを用いた主索なしエレベーターが提案
されている。
【0003】図8及び図9は例えば特開平3−2317
1号公報に示された従来の主索なしのリニアモータエレ
ベーターを示す図で、図8は斜視図、図9はコギング力
発生状態説明図である。図8において、1はエレベータ
ーの昇降路、2,3は昇降路1に沿って立設された横断
面コ字状のガイドレール、4,5はガイドレール2,3
の内側に複数個配列されたリニア同期モータの電機子鉄
心で、それぞれ電機子巻線11,12が巻回されてい
る。
【0004】6はエレベーターのかご、7(図示しな
い),8はかご6の側面に固定され永久磁石、超電動コ
イル等により構成され、電機子鉄心4,5と対向するリ
ニア同期モータの界磁用磁石(以下永久磁石という)で
ある。ただし、永久磁石7は、図示されていないが、永
久磁石8と同様のものである。
【0005】従来の主索なしのリニアモータエレベータ
ーは上記のように構成され、三相交流電力を電機子巻線
11,12に供給する(給電方式及び制御方式は後述)
と、電機子鉄心4,5と永久磁石7,8間に移動磁界が
発生し、推力が発生してかご6が駆動される。さて、主
索なしのリニアモータエレベーターでは、昇降路1の下
部から上部に至る全域に電機子鉄心4,5及び電機子巻
線11,12が配置されている。
【0006】また、電機子鉄心4,5は、それぞれ適当
な長さのものが下方から順次接続されているが、その継
目は熱膨張を考慮して、多少のすき間が開けられてい
る。一方、かご6に設置されている永久磁石7,8は、
かご6の全体を上昇させるための大きな推力を得るため
に磁力の非常に強力なものを使用している。
【0007】永久磁石7,8が電機子鉄心4,5上にあ
るとき、電機子鉄心4,5の継目により電機子鉄心4,
5内を通過する磁束の磁気抵抗が変化するのでコギング
力が発生する。コギング力は永久磁石7,8の形状、電
機子鉄心4,5のスロット形状等により異なり、また永
久磁石7,8と電機子鉄心4,5の位置関係により異な
るもので、推力変動の要因となる力である。
【0008】次に、図9によりコギング力の発生状態を
説明する。ただし、上下方向を左右方向に置換して示し
てある。図9(a)〜(e)は電機子鉄心4の継目4x
に対して、永久磁石7の位置を変えたときの状態を、図
9(f)はコギング力の変化を示す。図9(a)では、
磁束Φはすべて電機子鉄心4を通りコギング力Fcは発
生しない。今、永久磁石7の進行方向を右方向とする
と、図9(b)では磁束Φは通りにくい継目4xを避
け、磁束Φが偏るため、永久磁石7にはその進行を妨げ
る負の最大のコギング力Fcが発生する。
【0009】図9(c)では磁束Φの流れは均等とな
り、コギング力Fcは発生しない。図9(d)では、図
9(b)と逆方向となり、永久磁石7にはその進行を助
ける正のコギング力Fcが発生する。図9(e)では再
びコギング力Fcは発生しない。電機子鉄心5と永久磁
石8間についても同様である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の主
索なしのリニアモータエレベーターでは、界磁用の永久
磁石7,8が電機子鉄心4,5の継目を通過するため、
コギング力Fcが発生し、エレベーターの制御にとって
は外乱として作用し、推力変動及び乗心地の悪化の要因
となるという問題点がある。
【0011】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、コギング力を低減して、推力変動が少な
く円滑に走行することができるようにしたリニアモータ
エレベーターの駆動装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1発明に係
るリニアモータエレベーターの駆動装置は、昇降路に沿
って敷設された2列の電機子鉄心の継目位置、又はかご
に固定された2組の界磁用磁石の相対位置をかごの経路
方向へ磁極ピッチ分だけずらせて設置したものである。
【0013】この発明の第2発明に係るリニアモータエ
レベーターの駆動装置は、第1発明のものにおいて、昇
降路に沿って敷設された2列の電機子鉄心の継目位置を
同一高さに設定し、かごに固定された2組の界磁用磁石
の相対位置をかごの経路方向へ磁極ピッチ分だけずらせ
て配置したものである。
【0014】また、第3発明に係るリニアモータエレベ
ーターの駆動装置は、第1発明のものにおいて、かごに
固定された2組の界磁用磁石の相対位置を同一に設定
し、昇降路に沿って敷設された2列の電機子鉄心の継目
位置の内、一方の継目位置を他方の継目位置からかごの
経路方向へ磁極ピッチ分だけずらせて設置したものであ
る。
【0015】また、第4発明に係るリニアモータエレベ
ーターの駆動装置は、電機子鉄心の継目で発生する推力
変動分を位置に関する推力補正量として演算して、電機
子巻線が制御される推力指令値に加算するようにしたも
のである。
【0016】また、第5発明に係るリニアモータエレベ
ーターの駆動装置は、第4発明のものにおいて、推力補
正量のパターンをメモリに記憶して出力するようにした
ものである。
【0017】また、第6発明に係るリニアモータエレベ
ーターの駆動装置は、第4又は第5発明のものにおい
て、推力補正量のパターンを正弦波状にしたものであ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1〜図3はこの発明の第1及び第2発
明の一実施の形態を示す図で、図1は要部構成図で、図
1(a)は正面図、図1(b)は図1(a)のA矢視
図、図1(c)は同じくB矢視図、図2は電機子巻線給
電回路図、図3はコギング力曲線図であり、同一符号は
同一部分を示す。なお、図8は実施の形態1にも共用す
る。
【0019】図1において、1はエレベーターの昇降
路、2,3は昇降路1に沿って立設された横断面コ字状
のガイドレール、4A,4Bはガイドレール2の内側に
配置されたリニア同期モータの電機子鉄心で、4xはそ
の継目、5A,5Bはガイドレール3の内側に配置され
たリニア同期モータの電機子鉄心で、5xはその継目で
あり、電機子鉄心4A,4B,5A,5Bにはそれぞれ
電機子巻線(図示しない)が巻回されている。
【0020】6はエレベーターのかご、7はかご6の一
側面に固定され永久磁石、超電動コイル等により構成さ
れ電機子鉄心4A,4Bと対向するリニア同期モータの
界磁用磁石(図では複数の永久磁石群で示し、以下永久
磁石という)、8はかご6の他側面に固定された永久磁
石である。ここで、電機子鉄心4A,4Bの継目4xと
電機子鉄心5A,5Bの継目5xとは同一高さに設定さ
れているが、永久磁石7と永久磁石8の相対位置は磁極
ピッチ分ずらせて設置されている。
【0021】図2は電機子巻線への給電方式の一例であ
る三重起電方式を示す。図において、11A〜11Dは
電機子鉄心4A,4Bに巻回された電機子巻線、12A
〜12Dは電機子鉄心5A,5Bに巻回された電機子巻
線であり、Lは電機子鉄心4A,4B,5A,5Bの1
個の長さである。電機子巻線11A〜11D,12A〜
12Dは複数個(図では4個)が直列に接続され、それ
ぞれブロックA1〜C1,ブロックA2〜C2,・・・を
形成している。
【0022】そして、ブロックA1とブロックB1、ブ
ロックB1とブロックC1・・・は、それぞれ半ブロック
ずれて配置されている。13A〜13Cはインバータ
で、インバータ13Aは接点141を介してブロックA
1の電機子巻線11Bに接続され、接点142を介して
ブロックA2の電機子巻線12Cに接続され、接点14
3を介してブロックA3(図示しない)の電機子巻線
(図示しない)に接続されている。
【0023】同様に、インバータ13Bは接点151〜
153・・・を介してブロックB1〜B3・・・に接続され、
インバータ13Cは接点161〜163・・・を介してブ
ロックC1〜C3・・・に接続されている。
【0024】今、図2に示すように、かご6がブロック
A1とブロックB1の上にいるときは、接点141,1
51が閉成して、インバータ13Aにより電機子巻線1
1Bが励磁され、インバータ13Bにより電機子巻線1
2Bが励磁される。そして、励磁された電機子に流れる
電流と、かご6の永久磁石7,8との相互作用により推
力が発生し、かご6は駆動される。
【0025】次に、かご6が下降してブロックB1とブ
ロックC1のところに来ると、接点161が閉成して、
インバータ13Cにより電機子巻線11Cが励磁され
る。このとき、接点141は開放し、電機子巻線11B
は切り放される。また、かご6が上昇するときは、この
逆のシーケンスとなる。このようにして、かご6の位置
にある電機子巻線11A〜11D,12A〜12Dの励
磁を順番に切り換えて給電している。
【0026】上述のように電機子鉄心4A,4Bの継目
4xと電機子鉄心5A,5Bの継目5xとは同一高さに
設定され、永久磁石7,8の相対位置は磁極ピッチ分ず
らせて設置されているため、コギング力の発生状態は図
3に示すようになる。すなわち、永久磁石8側に発生す
るコギング力Fc1と、永久磁石7側に発生するコギン
グ力Fc2は、ちょうど180度ずれており、両者が加
えられると互いに打ち消されることになる。
【0027】一方,永久磁石7,8の位置がずれている
ので、それぞれに対応する電機子巻線に流す電流の位相
も、互いにずれていなければならないが、三重起電方式
で給電するため、それぞれの電機子巻線には個別のイン
バータ13A〜13Cから給電位相をずらすことは可能
である。このようにして、2組の界磁用永久磁石7,8
の相対位置を磁極ピッチ分だけずらせて配置したため、
それぞれに発生するコギング力は互いに打ち消されてコ
ギング力が低減し、推力変動がなく、安定した速度制御
をすることができる。
【0028】実施の形態2.図4はこの発明の第1及び
第3発明の一実施の形態を示す要部構成図で、図4
(a)は図1(b)相当図、図4(b)は図1(c)相
当図であり、図1と同一符号は同一部分を示す。なお、
図1(a)、図3及び図8は実施の形態2にも共用す
る。
【0029】この実施の形態は、かご6に設置された永
久磁石7,8の相対位置は同一に設定されているが、電
機子鉄心4A,4Bの継目4xと電機子鉄心5A,5B
の継目5xの位置は磁極ピッチ分だけずれている。この
ため、永久磁石8側に発生するコギング力Fc1と、永
久磁石7側に発生するコギング力Fc2は、図3に示す
ようにちょうど180度ずれており、両者が加えられる
と互いに打ち消されることになる。このようにして、実
施の形態1と同様の効果がある。
【0030】実施の形態3.図5及び図6はこの発明の
第4発明の一実施の形態を示す図で、図5は制御装置の
ブロック線図、図6はコギング力及び補正量曲線図であ
り、図2と同一部分は同一符号で示す。なお、図1
(a)及び図8はこの実施の形態にも共用する。
【0031】図5において、6はかご、7はかご6の一
側面に固定され、電機子鉄心4と対向するリニア同期モ
ータの界磁を構成する永久磁石、11は電機子鉄心4の
それぞれに巻回された電機子巻線、21はかご6に設置
されかご6の位置、速度、電機子鉄心4との相対位置等
の制御信号及びかご内操作盤(図示しない)からの運行
信号を発信する無線器、22は地上側に設置された無線
器、23は無線器22に接続されたかご呼び指令信号発
生部、24は同じく位置検出部、25は同じく速度検出
部、26は同じく位相演算部である。
【0032】27は乗場呼び指令信号発生部、28は乗
場呼び指令信号発生部27及びかご呼び指令信号発生部
23に接続された停止階演算部、30は停止階演算部2
8及び位置検出部24に接続された速度指令演算部、3
1は速度指令演算部30及び速度検出部25に接続され
た加算器、32は加算器31に接続された推力指令演算
部、33は位置検出部24に接続されたコギング力補正
量演算部、34は推力指令演算部32及びコギング力補
正量演算部34に接続された加算器、35は加算器34
及び位相演算部26に接続された電流指令演算部であ
る。
【0033】36は電流指令演算部35及びインバータ
13Aの出力側に挿入された電流検出器37に接続され
た加算器、38は加算器36に接続された電流アンプ、
39は電流アンプ38に接続されたPWM(パルス幅変
調)回路で、インバータ13Aの入力側に接続されイン
バータ13Aの出力側は接点141を介して電機子巻線
11に接続されている。
【0034】次に、この実施の形態の動作を説明する。
無線器21はかご6の位置、速度、電機子鉄心4との相
対位置等の制御信号及びかご6からの運行信号を発信
し、地上側の無線器22はこれを受信する。かご呼び指
令信号発生部23は無線器22の出力からかご6内に操
作されたかご呼びを伝達する。また、乗場呼び指令信号
発生部27はかご6に割り当てられた乗場呼びを伝達す
る。停止階演算部28は乗場呼び及びかご呼びの指令信
号に基づいて停止階を決定し、その位置信号を出力す
る。
【0035】速度指令演算部30は入力された停止階位
置信号と、位置検出部24で検出されたかご位置信号と
を比較し、かご6の速度を演算して速度指令値を出力す
る。この速度指令値は、速度検出部25で検出された速
度帰還信号と加算器31で照合され、その結果が推力指
令演算部32へ入力される。電流指令演算部35は位相
演算部26で演算された位相角θを入力して電流指令値
を出力する。
【0036】次に、位置検出部24はかご6から送られ
て来た制御信号から、電機子鉄心4の継目4xの上に永
久磁石7が来ているか、来ている場合は永久磁石7との
相対位置を演算し、その結果をコギング力補正量演算部
33へ送る。コギング力補正量演算部33では、上記相
対位置からコギング力Fcの補正量を演算し、それを推
力指令分に換算して出力し、加算器34で電流指令部3
3から出力された推力指令値に加算する。
【0037】図6(a)にコギング力Fcの変化と、図
6(b)にそれを補正するコギング力補正量演算部33
の出力の変化を示す。ここで、+Fcはかご6の進行方
向と、同じ向きのコギング力を示し、−Fcは逆向きの
コギング力を示す。発生するコギング力Fcに対して、
補正量は逆の変化となる。電流指令演算部35は位相演
算部26で演算された位相角θを入力して電流指令値を
出力する。電流指令値は、加算器36で電流検出器37
で検出された出力電流値の帰還電流と照合され、その結
果が電流アンプ38を通り、PWM回路39で三相イン
バータ13Aへの制御信号となる。
【0038】このようにして、電機子鉄心4の継目4x
で発生する推力変動分を位置に関する推力補正量として
演算して、推力指令値に加算するようにしたため、コギ
ング力が低減し、推力変動がなく安定した速度制御をす
ることができる。
【0039】実施の形態4.この実施の形態は、この発
明の第5発明の一実施の形態を示すもので、図5のコギ
ング力補正量演算部34における補正量をメモリに記憶
しておくようにしたものである。すなわち、電機子巻線
11を励磁しない状態で、電機子鉄心4の継目4xと永
久磁石7の位置関係によるコギング力を事前に測定し、
位置による補正量としたデータテーブルとしてメモリに
記憶しておく。メモリのアドレスを位置に、メモリの内
容を補正量とすれば、位置が求められれば補正量を簡単
に求めることができる。
【0040】実施の形態5.図7はこの発明の第6発明
の一実施の形態を示す永久磁石と電機子鉄心との関係を
示す図で、永久磁石7を継目4xに対して傾斜配置した
ものである。このように永久磁石7が継目4xに対して
傾斜していると、コギング力は図6に示すように位置の
変化に対して正弦波形に変化する。この正弦波状に変化
するコギング力に合わせて、補正量も正弦波状に変化さ
せる。このようにすると、事前にコギング力を測定しな
くてもよく、データテーブルも正弦波の値となり、容易
に作成することができる。
【0041】なお、上記各実施の形態では、主索なしの
リニアモータエレベーターについて説明したが、主索を
有するリニアモータエレベーターにも適用可能であるこ
とは明白である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1発明
では、昇降路に沿って敷設された2列の電機子鉄心の継
目位置、又はかごに固定された2組の界磁用磁石の相対
位置をかごの経路方向へ磁極ピッチ分だけずらせて設置
し、また第2発明では、昇降路に沿って敷設された2列
の電機子鉄心の継目位置を同一高さに設定し、かごに固
定された2組の界磁用磁石の相対位置をかごの経路方向
へ磁極ピッチ分だけずらせて配置し、また、第3発明で
は、かごに固定された2組の界磁用磁石の相対位置を同
一に設定し、昇降路に沿って敷設された2列の電機子鉄
心の継目位置の内、一方の継目位置を他方の継目位置か
らかごの経路方向へ磁極ピッチ分だけずらせて設置した
ため、それぞれに発生するコギング力は互いに打ち消さ
れてコギング力が低減し、推力変動がなく、安定した速
度制御をすることができる効果がある。
【0043】また、第4発明では、電機子鉄心の継目で
発生する推力変動分を位置に関する推力補正量として演
算して、電機子巻線が制御される推力指令値に加算する
ようにしたため、コギング力が低減し、推力変動がな
く、安定した速度制御をすることができる効果がある。
【0044】また、第5発明では、推力補正量のパター
ンをメモリに記憶して出力するようにしたため、メモリ
のアドレスを位置に、メモリの内容を補正量とすれば、
位置が求められれば補正量を簡単に求めることができる
効果がある。
【0045】また、第6発明では、推力補正量のパター
ンを正弦波状にしたため、事前にコギング力を測定しな
くてもよく、データテーブルも正弦波の値となり、容易
に作成することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す要部構成図
で、(a)は正面図、(b)は(a)のA矢視図、
(c)は(a)のB矢視図。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す電機子巻線給
電回路図。
【図3】 この発明の実施の形態1を示すコギング力曲
線図。
【図4】 この発明の実施の形態2を示す要部構成図
で、(a)は図1(b)相当図、(b)は図1(c)相
当図。
【図5】 この発明の実施の形態3を示す制御装置のブ
ロック線図。
【図6】 この発明の実施の形態3を示すコギング力及
び補正量曲線図。
【図7】 この発明の実施の形態4を示す永久磁石と電
機子鉄心との関係図。
【図8】 従来のリニアモータエレベーターの駆動装置
を示す斜視図。
【図9】 従来のリニアモータエレベーターのコギング
力発生状態説明図。
【符号の説明】
1 昇降路、4,4A,4B 電機子鉄心、4x 継
目、5A,5B 電機子鉄心、5x 継目、6 かご、
7,8 界磁用磁石(永久磁石)、11,11A〜11
D,12A〜12D 電機子巻線、33 補正量演算手
段(コギング力補正量演算部)、34 加算器、35
電流指令演算部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路に沿って2列配置され、それぞれ
    電機子巻線が巻回された複数個の電機子鉄心と、かごに
    固定され上記電機子巻線に対応して2組配置された界磁
    用磁石とを有するリニアモータにより駆動されるエレベ
    ーターにおいて、上記2列の電機子鉄心の継目位置、又
    は上記2組の界磁用磁石の相対位置を上記かごの経路方
    向へ磁極ピッチ分だけずらせて設置したことを特徴とす
    るリニアモータエレベーターの駆動装置。
  2. 【請求項2】 昇降路に沿って2列配置され、それぞれ
    電機子巻線が巻回された複数個の電機子鉄心と、かごに
    固定され上記電機子巻線に対応して2組配置された界磁
    用磁石とを有するリニアモータにより駆動されるエレベ
    ーターにおいて、上記2列の電機子鉄心の継目位置を同
    一高さに設定し、上記2組の界磁用磁石の相対位置を上
    記かごの経路方向へ磁極ピッチ分だけずらせて設置した
    ことを特徴とするリニアモータエレベーターの駆動装
    置。
  3. 【請求項3】 昇降路に沿って2列配置され、それぞれ
    電機子巻線が巻回された複数個の電機子鉄心と、かごに
    固定され上記電機子巻線に対応して2組配置された界磁
    用磁石とを有するリニアモータにより駆動されるエレベ
    ーターにおいて、上記2組の界磁用磁石の相対位置を同
    一に設定し、上記2列の電機子鉄心の継目位置の内一方
    の継目位置を他方の継目位置から上記かごの経路方向へ
    磁極ピッチ分だけずらせて設置したことを特徴とするリ
    ニアモータエレベーターの駆動装置。
  4. 【請求項4】 昇降路に沿って配置され、電機子巻線が
    巻回された複数個の電機子鉄心と、かごに固定され上記
    電機子巻線に対応して配置された界磁用磁石とを有し、
    上記電機子巻線が推力指令値に基づいて制御されるリニ
    アモータにより駆動されるエレベーターにおいて、上記
    電機子鉄心の継目で発生する推力変動分を位置に関する
    推力補正量として演算して上記推力指令値に加算する補
    正量演算手段を備えたことを特徴とするリニアモータエ
    レベーターの駆動装置。
  5. 【請求項5】 推力補正量のパターンをメモリに記憶し
    て出力するものとしたことを特徴とする請求項4記載の
    リニアモータエレベーターの駆動装置。
  6. 【請求項6】 推力補正量のパターンを正弦波状にした
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5記載のリニアモ
    ータエレベーターの駆動装置。
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