JP2000341984A - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2000341984A
JP2000341984A JP11145149A JP14514999A JP2000341984A JP 2000341984 A JP2000341984 A JP 2000341984A JP 11145149 A JP11145149 A JP 11145149A JP 14514999 A JP14514999 A JP 14514999A JP 2000341984 A JP2000341984 A JP 2000341984A
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Toshitaka Nakamura
利孝 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電機子反作用の影響によって単相巻線の誘起電
圧波形が方形波からくずれた場合でも、瞬時電力を一定
の値に保ってトルクリップルを抑制すること。 【解決手段】回転磁界を生成する多相巻線として複数の
単相巻線を備えた交流電動機1を駆動するインバータ装
置において、電流基準を基に電流制御を行い、PWM制
御により複数の単相巻線に交流電流を供給して回転磁界
を生成し交流電動機1を駆動する複数のインバータ3-1
〜3-8 と、各インバータ3-1 〜3-8 に夫々対応して設け
られ、対応するインバータ3-1 〜3-8 に個別に電流指令
を与える電流指令決定手段4-1 〜4-8 と、交流電動機1
の単相巻線の電圧を検出する電圧検出手段25とを備え、
電流指令決定手段4-1 〜4-8 は、各インバータ3-1 〜3-
8 に共通の電流基準および電圧基準と電圧検出手段25か
らの検出電圧とを基に、対応するインバータ3-1 〜3-8
の電流指令を演算する電流指令演算手段31,32 から成
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転磁界を生成す
る多相巻線として複数の単相巻線を備えた交流電動機を
駆動するインバータ装置に係り、特に電機子反作用の影
響によって交流電動機の単相巻線の誘起電圧波形が方形
波からくずれた場合においても、瞬時電力を一定の値に
保ってトルクリップルを抑制するようにしたインバータ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、パルス幅変調(以下、PWM
と称する)制御により、3相の交流電流を供給して交流
電動機を駆動するPWMインバータ装置が、一般的に多
く使用されてきている。
【0003】図11は、この種の従来のPWMインバー
タ装置の構成例を示すブロック図である。
【0004】図11において、回転磁界を生成する多相
巻線として複数の単相巻線を備えた交流電動機40を駆
動するPWMインバータ41は、速度基準に基づいて3
相の電流基準Irを出力する電動機制御部42と、3相
の電流基準Irと電流検出器46により検出される3相
の電流検出値Iとをそれぞれ比較して、3相の電流制御
信号Scを出力する電流制御部43と、3相の電流制御
信号Scに基づいて、PWM信号Spを発生するPWM
制御部44と、PWM信号Spに基づいて、直流を3相
の交流に変換するインバータ部45とを備え、3相の電
流基準Irに対応した交流電流を供給して交流電動機4
0を駆動するようにしている。
【0005】一般に、PWMインバータ装置が供給する
交流電流としては、滑らかな回転磁界を生成するために
正弦波が用いられている。
【0006】しかしかながら、例えば永久磁石電動機等
のように、単相巻線の誘起電圧波形が方形波状となるよ
うな場合、電動機の誘起電圧と直流電源電圧とが接近し
た時、インバータ装置が出力する交流電圧のピーク値が
直流電源電圧の値に制限されるため、ピーク電流を流す
ための電圧が不足して容量不足となる場合がある。
【0007】そこで、交流波形を正弦波とする代わり
に、方形波等にして直流電源電圧の利用率を上げ、出力
容量を確保する方法が提案されてきている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
方法のように、永久磁石電動機に交流電流を流した場
合、電機子反作用の影響によって単相巻線の誘起電圧が
方形波からくずれてくる。交流電流を方形波にしている
目的は、単相巻線の誘起電圧が方形波であることから、
電流と電圧との積である瞬時電力を一定にしようとする
ものであるが、電機子反作用の影響によって単相巻線の
誘起電圧が方形波とならない場合には、所望の電動機出
力が得られないことや、インバータ装置の瞬時電力が変
動してトルクリップルを発生することがある。
【0009】本発明の目的は、電機子反作用の影響によ
って交流電動機の単相巻線の誘起電圧波形が方形波から
くずれた場合においても、瞬時電力を一定の値に保って
トルクリップルを抑制することが可能なインバータ装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、回転磁界を生成する多相巻線として複数の単相巻
線を備えた交流電動機を駆動するインバータ装置におい
て、請求項1の発明では、電流基準に基づいて電流制御
を行ない、パルス幅変調(PWM)制御により交流電動
機の複数の単相巻線に交流電流を供給して回転磁界を生
成し交流電動機を駆動する複数のインバータと、各イン
バータにそれぞれ対応して設けられ、対応するインバー
タに個別に電流指令を与える電流指令決定手段と、交流
電動機の単相巻線の電圧を検出する電圧検出手段とを備
え、電流指令決定手段を、各インバータに共通の電流基
準および電圧基準と電圧検出手段からの検出電圧とに基
づいて、対応するインバータの電流指令を演算する電流
指令演算手段から構成する。
【0011】従って、請求項1の発明のインバータ装置
においては、各インバータに共通の電流基準および電圧
基準(インバータ出力基準)と交流電動機の単相巻線の
検出電圧とに基づいて、対応するインバータの電流指令
を生成することにより、各インバータの瞬時電力が一定
に保たれ、複数の単相巻線の合成電力もリップルを含ま
ないものとすることができる。
【0012】また、請求項2の発明では、電流基準に基
づいて電流制御を行ない、パルス幅変調(PWM)制御
により交流電動機の複数の単相巻線に交流電流を供給し
て回転磁界を生成し交流電動機を駆動する複数のインバ
ータと、各インバータにそれぞれ対応して設けられ、対
応するインバータに個別に電流指令を与える電流指令決
定手段と、交流電動機の回転子位置を検出する位置検出
手段とを備え、電流指令決定手段を、各負荷電流値に応
じて交流電動機の単相巻線の発生電圧波形をあらかじめ
記憶しておき、各インバータに共通の電流基準と位置検
出手段からの検出位置とに基づいて、対応する電圧波形
を発生する電圧波形記憶手段と、各インバータに共通の
電流基準および電圧基準と電圧波形記憶手段からの電圧
波形とに基づいて、対応するインバータの電流指令を演
算する電流指令演算手段とから構成する。
【0013】従って、請求項2の発明のインバータ装置
においては、各インバータに共通の電流基準および電圧
基準(インバータ出力基準)と交流電動機の回転子の検
出位置と電圧波形記憶手段に記憶されている電圧波形と
に基づいて、対応するインバータの瞬時電力が一定とな
るように電流指令を生成することにより、各インバータ
の瞬時電力が一定に保たれ、複数の単相巻線の合成電力
もリップルを含まないものとすることができる。
【0014】さらに、請求項3の発明では、上記請求項
2の発明のインバータ装置において、交流電動機の単相
巻線の電圧を検出する電圧検出手段を付加し、交流電動
機の運転中における電圧検出手段からの検出電圧に基づ
いて、電圧波形記憶手段の電圧波形パターンを更新する
学習手段を備える。
【0015】従って、請求項3の発明のインバータ装置
においては、上記請求項2の発明と同様の作用を奏する
のに加えて、運転中における交流電動機の単相巻線の実
際の検出電圧に基づいて電圧波形記憶手段の電圧波形パ
ターンを更新することにより、電動機システムの経年的
な変化に対しても特性が損なわれないようにすることが
できる。
【0016】一方、請求項4の発明では、電流基準に基
づいて電流制御を行ない、パルス幅変調(PWM)制御
により交流電動機の複数の単相巻線に交流電流を供給し
て回転磁界を生成し交流電動機を駆動する複数のインバ
ータと、各インバータにそれぞれ対応して設けられ、対
応するインバータに個別に電流指令を与える電流指令決
定手段と、交流電動機の回転子位置を検出する位置検出
手段とを備え、電流指令決定手段を、各負荷電流値に応
じて交流電動機の単相巻線の発生電圧波形をあらかじめ
記憶しておき、各インバータに共通の電流基準と位置検
出手段からの検出位置とに基づいて、対応する電圧波形
を発生する電圧波形記憶手段と、各インバータに共通の
電流基準および電圧基準から電力基準を演算し、かつ当
該電力基準と位置検出手段からの検出位置とに基づい
て、立ち上がりと立ち下がりを直線的にした対応するイ
ンバータの電力指令を演算する電力指令演算手段と、当
該電力指令演算手段からの電力指令と電圧波形記憶手段
からの電圧波形とに基づいて、対応するインバータの電
流指令を演算する電流指令演算手段とから構成する。
【0017】従って、請求項4の発明のインバータ装置
においては、上記請求項2の発明と同様の作用を奏する
のに加えて、各インバータに共通の電流基準および電圧
基準(インバータ出力基準)と交流電動機の回転子の検
出位置と電圧波形記憶手段に記憶されている電圧波形と
に基づいて、対応するインバータの瞬時電力の立ち上が
りと立ち下がりを直線的にして他のインバータと瞬時電
力の変動を打ち消し合うように電流指令を生成すること
により、交流電動機の単相巻線の誘起電圧の立ち上がり
が傾斜を持つ場合でも、合成電力のリップルを抑制する
ことができる。
【0018】また、請求項5の発明では、電流基準に基
づいて電流制御を行ない、パルス幅変調(PWM)制御
により交流電動機の複数の単相巻線に交流電流を供給し
て回転磁界を生成し交流電動機を駆動する複数のインバ
ータと、各インバータにそれぞれ対応して設けられ、対
応するインバータに個別に電流指令を与える電流指令決
定手段と、交流電動機の回転子位置を検出する位置検出
手段とを備え、電流指令決定手段は、各負荷電流値に応
じて交流電動機の単相巻線の発生電圧波形をあらかじめ
記憶しておき、各インバータに共通の電流基準と位置検
出手段からの検出位置とに基づいて、対応する電圧波形
を発生する電圧波形記憶手段と、各インバータに共通の
電流基準および電圧基準から電力基準を演算し、かつ当
該電力基準と位置検出手段からの検出位置とに基づい
て、立ち上がりと立ち下がりを正弦波的にした対応する
インバータの電力指令を演算する電力指令演算手段と、
当該電力指令演算手段からの電力指令と電圧波形記憶手
段からの電圧波形とに基づいて、対応するインバータの
電流指令を演算する電流指令演算手段とから構成する。
【0019】従って、請求項5の発明のインバータ装置
においては、上記請求項2の発明と同様の作用を奏する
のに加えて、各インバータに共通の電流基準および電圧
基準(インバータ出力基準)と交流電動機の回転子の検
出位置と電圧波形記憶手段に記憶されている電圧波形と
に基づいて、対応するインバータの瞬時電力の立ち上が
りと立ち下がりを正弦波的にして他のインバータと瞬時
電力の変動を打ち消し合うように電流指令を生成するこ
とにより、交流電動機の単相巻線の誘起電圧の立ち上が
りが傾斜を持つ場合でも、合成電力のリップルを抑制す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形
態によるインバータ装置の構成例を示すブロック図であ
る。
【0022】図1において、交流電動機1は、回転磁界
を生成する多相巻線として、それぞれ独立した複数(図
では8個)の単相巻線を備えている。
【0023】一方、交流電動機1を駆動するインバータ
装置は、位置検出器2と、複数(図では8個)のインバ
ータ3−1〜3−8と、複数(図では8個)の電流指令
決定部4−1〜4−8と、電動機制御部5とから構成し
ている。
【0024】位置検出器2は、交流電動機1の回転子位
置θを検出する。
【0025】インバータ3−1〜3−8は、電流基準に
基づいて電流制御を行ない、PWM制御により交流電動
機1の複数の単相巻線にそれぞれ単相の交流電流を供給
して回転磁界を生成し交流電動機1を駆動する。
【0026】電流指令決定部4−1〜4−8は、各イン
バータ3−1〜3−8にそれぞれ対応して設けられ、各
インバータ3−1〜3−8に共通の電流基準Irと検出
電圧v1とに基づいて、対応するインバータ3−1〜3
−8に個別に電流指令を与える。
【0027】電動機制御部5は、位置検出器2からの検
出位置θに基づいて電動機速度を演算(微分)し、電動
機速度が速度基準に追従するように制御を行ない、各イ
ンバータ3−1〜3−8に共通の電流基準Irを生成す
る。
【0028】図2は、上記電流指令決定部4−1〜4−
8、およびインバータ3−1〜3−8の内部構成例を示
すブロック図である。
【0029】なお、電流指令決定部4−1〜4−8、お
よびインバータ3−1〜3−8は、全て同一構成である
ので、ここでは電流指令決定部4−1、およびインバー
タ3−1の構成のみについて図示説明する。
【0030】図2において、インバータ3−1は、電流
制御部21と、PWM制御部22と、インバータ部23
と、電流検出器24と、電圧検出器25とからなってい
る。
【0031】電流制御部21は、電流指令決定部4−1
から与えられる単相の電流指令Ir1と、電流検出器2
4により検出されるインバータ3−1の単相の検出電流
値i1とを比較して、電流制御信号を出力する。
【0032】PWM制御部22は、電流制御部21から
の電流制御信号に基づいて、PWMのためのPWM信号
を出力する。
【0033】インバータ部23は、PWM制御部22か
らのPWM信号に基づいて、直流を交流に変換して単相
の交流電流i1を出力する。
【0034】電流検出器24は、インバータ3−1の単
相の電流を検出する。
【0035】電圧検出器25は、インバータ3−1の単
相の電圧、すなわち交流電動機1の単相巻線の電圧を検
出する。
【0036】一方、電流指令決定部4−1は、基準電圧
指令部31と、電流指令演算部32とからなっている。
【0037】基準電圧指令部31は、電圧基準Vrを出
力する。
【0038】電流指令演算部32は、各インバータ3−
1〜3−8に共通の電流基準Irと、基準電圧指令部3
1からの電圧基準Vrと、電圧検出器25からの検出電
圧v1とに基づいて、対応するインバータ3−1の電流
指令Ir1を演算する。
【0039】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の動作について、図3を用いて説明す
る。
【0040】図1において、交流電動機1の複数の単相
巻線は、それぞれの単相巻線が発生する交番磁界により
複数の極を形成した回転磁界を発生させるように順次ず
らせた位置に配置され、全て独立(絶縁)した単相巻線
で構成されている。
【0041】インバータ3−1〜3−8は、他のインバ
ータに関わりなくそれぞれ個別にPWM制御を行ない、
それぞれ電流基準Ir1〜Ir8に対応した単相の交流
電流I1〜I8を、交流電動機1のそれぞれの単相巻線
に供給して回転磁界を発生させ、交流電動機1の回転子
を回転させる。
【0042】電動機制御部5は、位置検出器2からの検
出位置θに基づいて電動機速度を演算(微分)し、電動
機速度が速度基準に追従するように制御を行ない、各イ
ンバータ3−1〜3−8に共通の電流基準Irを生成す
る。
【0043】一方、図3(a)において、交流電動機1
が無負荷状態の場合、単相巻線の誘起電圧波形は点線の
ように方形波となり、仮に電流を流しても誘起電圧波形
が変わらないとした場合、電流指令を図3(b)に示す
点線のように方形波とすることにより、電圧×電流で決
まる瞬時電力はリップルを含まない一定な値となる。
【0044】しかしながら、実際には電流を流すと、電
機子反作用の影響によって図3(a)に示す実線のよう
に方形波からくずれてくる。
【0045】この時、電流波形を方形波とした場合に
は、電圧×電流で決まる瞬時電力は図3(c)に示す点
線のようになり、複数の単相巻線(本実施の形態におい
ては8個)の合成電力は、図3(d)に示す点線のよう
にリップルを含んだものとなる。
【0046】この点、本実施の形態においては、各イン
バータ3−1〜3−8の電流指令Ir1を、電流指令決
定部4−1の電流指令演算部32にて、電流基準Irと
無負荷時の誘起電圧に等しい電圧基準Vrと実際の検出
電圧(誘起電圧)v1とに基づいて、 Ir1=Ir×Vr÷v1 の関係式により演算する。
【0047】これは、電圧×電流で決まる瞬時電力を一
定にするベく、誘起電圧に応じて電流を変えるものであ
り、電流波形を図3(b)における実線に示すようにす
る。
【0048】これにより、各インバータ3−1〜3−8
の瞬時電力は一定に保たれ、複数の単相巻線の合成電力
もリップルを含まないものになる。
【0049】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、各インバータ3−1〜3−8に共通の電流
基準および電圧基準(インバータ出力基準)と交流電動
機1の単相巻線の検出電圧とに基づいて、対応するイン
バータ3−1〜3−8の電流指令を生成するようにして
いるので、各インバータ3−1〜3−8の瞬時電力が一
定に保たれ、複数の単相巻線の合成電力もリップルを含
まないものとすることが可能となる。
【0050】(第2の実施の形態)図4は、本実施の形
態によるインバータ装置の構成例を示すブロック図であ
り、図1と同一要素には同一符号を付してその説明を省
略し、ここでは異なる部分についてのみ述べる。
【0051】すなわち、本実施の形態のインバータ装置
は、図4に示すように、前記図1における位置検出器2
からの検出位置θを、各電流指令決定部4−1〜4−8
へも入力する構成としている。
【0052】電流指令決定部4−1〜4−8は、各イン
バータ3−1〜3−8にそれぞれ対応して設けられ、各
インバータ3−1〜3−8に共通の電流基準Irと検出
電圧v1と位置検出器2からの検出位置θとに基づい
て、対応するインバータ3−1〜3−8に個別に電流指
令を与える。
【0053】図5は、上記電流指令決定部4−1〜4−
8、およびインバータ3−1〜3−8の内部構成例を示
すブロック図であり、図2と同一要素には同一符号を付
してその説明を省略し、ここでは異なる部分についての
み述べる。
【0054】なお、電流指令決定部4−1〜4−8、お
よびインバータ3−1〜3−8は、全て同一構成である
ので、ここでは電流指令決定部4−1、およびインバー
タ3−1の構成のみについて図示説明する。
【0055】図5において、前記図2におけるインバー
タ3−1の電圧検出器25を省略している。
【0056】一方、電流指令決定部4−1は、基準電圧
指令部31と、電流指令演算部32と、電圧波形記憶部
33とからなっている。
【0057】基準電圧指令部31は、電圧基準Vrを出
力する。
【0058】電圧波形記憶部33は、各負荷電流値(本
実施の形態では、電流指令Ir1および交流電動機1の
回転子位置θ)に応じて交流電動機1の単相巻線の発生
電圧波形をあらかじめ記憶しておき、各インバータ3−
1〜3−8に共通の電流基準Irと位置検出器2からの
検出位置θとに基づいて、対応する電圧波形vを発生す
る。
【0059】電流指令演算部32は、各インバータ3−
1〜3−8に共通の電流基準Irと、基準電圧指令部3
1からの電圧基準Vrと、電圧波形記憶部33からの電
圧波形vとに基づいて、対応するインバータ3−1の電
流指令Ir1を演算する。
【0060】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の動作について説明する。
【0061】なお、前記第1の実施の形態と同一部分の
動作についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0062】図4において、交流電動機1の単相巻線の
誘起電圧波形は、交流電動機1の回転子位置θ、および
電流基準Irに依存する。
【0063】よって、本実施の形態においては、この電
流基準Irと検出位置θの2つをパラメータとして、v
=f(θ,Ir)としてあらかじめ電圧波形を、電流指
令決定部4−1の電圧波形記憶部33に記憶しておく。
【0064】電圧波形記憶部33では、各インバータ3
−1〜3−8に共通の電流基準Irと位置検出器2から
の検出位置θとを入力して、あらかじめ記憶されている
電圧波形vを出力する。
【0065】電流指令演算部32では、電圧波形記億部
33からの電圧波形v(誘起電圧)により、瞬時電力が
一定となるように、各インバータ3−1〜3−8の電流
指令Ir1を、 Ir1=Ir×Vr÷v の関係式により演算する。
【0066】これは、電圧×電流で決まる瞬時電力を一
定にするベく、誘起電圧に応じて電流を変えるものであ
り、電流波形を図3(b)における実線に示すようにす
る。
【0067】これにより、本実施の形態においても、各
インバータ3−1〜3−8の瞬時電力は一定に保たれ、
複数の単相巻線の合成電力もリップルを含まないものに
なる。
【0068】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、各インバータ3−1〜3−8に共通の電流
基準および電圧基準(インバータ出力基準)と交流電動
機1の回転子の検出位置と電圧波形記憶部33に記憶さ
れている電圧波形とに基づいて、対応するインバータ3
−1〜3−8の瞬時電力が一定となるように電流指令を
生成するようにしているので、各インバータ3−1〜3
−8の瞬時電力が一定に保たれ、複数の単相巻線の合成
電力もリップルを含まないものとすることが可能とな
る。
【0069】(第3の実施の形態)図6は、本実施の形
態によるインバータ装置における電流指令決定部4−1
〜4−8、およびインバータ3−1〜3−8の内部構成
例を示すブロック図であり、図5と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0070】なお、電流指令決定部4−1〜4−8、お
よびインバータ3−1〜3−8は、全て同一構成である
ので、ここでは電流指令決定部4−1、およびインバー
タ3−1の構成のみについて図示説明する。
【0071】すなわち、本実施の形態では、図6に示す
ように、前記図5におけるインバータ3−1に、インバ
ータ3−1の単相の電圧、すなわち交流電動機1の単相
巻線の電圧を検出する電圧検出器25を付加し、電圧検
出器25からの検出電圧v1を、前記電流指令決定部4
−1の電圧波形記憶部33へ入力する構成としている。
【0072】電圧波形記憶部33は、各負荷電流値(本
実施の形態では、電流指令Ir1および交流電動機1の
回転子位置θ)に応じて交流電動機1の単相巻線の発生
電圧波形をあらかじめ記憶しておき、各インバータ3−
1〜3−8に共通の電流基準Irと位置検出器2からの
検出位置θとに基づいて、対応する電圧波形vを発生す
る。さらに、電圧波形記憶部33は、電流指令Ir1お
よび交流電動機1の回転子位置θに基づいて、あらかじ
め記憶してある電圧波形パターンを更新する学習機能を
備えている。
【0073】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の動作について説明する。
【0074】なお、前記第2の実施の形態と同一部分の
動作についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0075】図6において、交流電動機1の単相巻線の
誘起電圧波形は、交流電動機1の回転子位置θ、および
電流基準Irに依存する。
【0076】よって、本実施の形態においては、この電
流基準Irと検出位置θの2つをパラメータとして、v
=f(θ,Ir)としてあらかじめ電圧波形を、電流指
令決定部4−1の電圧波形記憶部33に記憶しておく。
【0077】電圧波形記憶部33では、各インバータ3
−1〜3−8に共通の電流基準Irと位置検出器2から
の検出位置θとを入力して、あらかじめ記憶されている
電圧波形vを出力する。
【0078】また、一方で、電圧波形記憶部33では、
実際の検出電圧値v1(交流電動機1の単相巻線の電
圧)と、電圧波形記憶部33に記憶されている電圧波形
vとに基づいて、適切な重み係数w1,w2により次式
に示すように、電圧波形パターンf(θ,Ir)を更新
する。
【0079】f(θ,Ir)=w1×v1+w2×v これにより、本実施の形態においても、各インバータ3
−1〜3−8の瞬時電力は一定に保たれ、複数の単相巻
線の合成電力もリップルを含まないものになる。
【0080】また、実際の検出電圧値v1に基づいて、
あらかじめ記億されている電圧波形が更新されるため、
電動機システムの経年的な変化に対しても特性が損なわ
れることはない。
【0081】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、前記第2の実施の形態と同様の効果を得る
ことができるのに加えて、運転中における交流電動機1
の単相巻線の実際の検出電圧に基づいて、電圧波形記憶
部33の電圧波形パターンを更新するようにしているの
で、電動機システムの経年的な変化に対しても特性が損
なわれないようにすることが可能となる。
【0082】(第4の実施の形態)図7は、本実施の形
態によるインバータ装置における電流指令決定部4−1
〜4−8、およびインバータ3−1〜3−8の内部構成
例を示すブロック図であり、図5と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0083】なお、電流指令決定部4−1〜4−8、お
よびインバータ3−1〜3−8は、全て同一構成である
ので、ここでは電流指令決定部4−1、およびインバー
タ3−1の構成のみについて図示説明する。
【0084】すなわち、本実施の形態では、図7に示す
ように、前記図5における電流指令決定部4−1の電流
指令演算部32を省略し、これに代えて、電流指令決定
部4−1に、乗算器34と、電力指令部35と、電流指
令演算部36とを付加した構成としている。
【0085】乗算器34は、基準電圧指令部31からの
電圧基準Vrと、各インバータ3−1〜3−8に共通の
電流基準Irとを乗じて、電力基準Prを出力する。
【0086】電力指令部35は、乗算器34からの電力
基準Prと、位置検出器2からの検出位置θとに基づい
て、対応するインバータ3−1の電力指令Pr1を演算
する。
【0087】電流指令演算部36は、電力指令部35か
らの電力指令Pr1と、電圧波形記憶部33からの電圧
波形vとに基づいて、立ち上がりと立ち下がりを直線的
にした対応するインバータ3−1の電流指令Ir1を演
算する。
【0088】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の動作について、図8を用いて説明す
る。
【0089】なお、前記第2の実施の形態と同一部分の
動作についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0090】図7において、交流電動機1の単相巻線の
誘起電圧波形の極性が切り換わる時に、理想的には瞬時
に切り換わることが望ましいが、実際にはある程度の傾
斜を持ってしまう。
【0091】この時、電圧×電流で決まる瞬時電力は、
図8(c)に示す点線のように谷間ができ、交流電動機
1の複数の単相巻線の合成電力も、図8(d)に示す点
線のようにリップルを含むことになる。
【0092】よって、本実施の形態においては、図8
(c)に示す実線のように、あらかじめ交流電動機1の
単相巻線の瞬時電力の立ち上がりと立ち下がりに傾斜を
持たせて、直線的すなわち台形波状にして、他の単相巻
線と打ち消し合うようにする。
【0093】具体的には、本実施の形態においては、基
準電圧指令部31からの電圧基準Vrと、各インバータ
3−1〜3−8に共通の電流基準Irとを乗じて、電力
基準Prを出力し、この電力基準Prと交流電動機1の
回転子位置θとにより、立ち上がりと立ち下がりを台形
波状にしたインバータの電力指令Pr1を出力し、電力
指令Pr1と電圧波形記憶部33からの電圧波形vとに
基づいて、各インバータ3−1〜3−8の電流指令Ir
1を、 Ir1=Pr1÷v の関係式により演算する。
【0094】これにより、交流電動機1の単相巻線の誘
起電圧の立ち上がり立ち下がりが傾斜を持つ場合でも、
合成電力のリップルを抑制することができる。
【0095】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、前記第2の実施の形態と同様の効果を得る
ことができるのに加えて、各インバータ3−1〜3−8
に共通の電流基準および電圧基準(インバータ出力基
準)と交流電動機1の回転子の検出位置と電圧波形記憶
部33に記憶されている電圧波形とに基づいて、対応す
るインバータの瞬時電力の立ち上がりと立ち下がりを直
線的にして他のインバータと瞬時電力の変動を打ち消し
合うように電流指令を生成するようにしているので、交
流電動機の単相巻線の誘起電圧の立ち上がりが傾斜を持
つ場合でも、合成電力のリップルを抑制することが可能
となる。
【0096】(第5の実施の形態)図9は、本実施の形
態によるインバータ装置における電流指令決定部4−1
〜4−8、およびインバータ3−1〜3−8の内部構成
例を示すブロック図であり、図5と同一要素には同一符
号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部分につ
いてのみ述べる。
【0097】なお、電流指令決定部4−1〜4−8、お
よびインバータ3−1〜3−8は、全て同一構成である
ので、ここでは電流指令決定部4−1、およびインバー
タ3−1の構成のみについて図示説明する。
【0098】すなわち、本実施の形態では、図9に示す
ように、前記図5における電流指令決定部4−1の電流
指令演算部32を省略し、これに代えて、電流指令決定
部4−1に、乗算器34と、電力指令部35と、電流指
令演算部36とを付加した構成としている。
【0099】乗算器34は、基準電圧指令部31からの
電圧基準Vrと、各インバータ3−1〜3−8に共通の
電流基準Irとを乗じて、電力基準Prを出力する。
【0100】電力指令部35は、乗算器34からの電力
基準Prと、位置検出器2からの検出位置θとに基づい
て、対応するインバータ3−1の電力指令Pr1を演算
する。
【0101】電流指令演算部36は、電力指令部35か
らの電力指令Pr1と、電圧波形記憶部33からの電圧
波形vとに基づいて、立ち上がりと立ち下がりを正弦波
的にした対応するインバータ3−1の電流指令Ir1を
演算する。
【0102】次に、以上のように構成した本実施の形態
のインバータ装置の動作について、図10を用いて説明
する。
【0103】なお、前記第2の実施の形態と同一部分の
動作についてはその説明を省略し、ここでは異なる部分
についてのみ述べる。
【0104】図9において、交流電動機1の単相巻線の
誘起電圧波形の極性が切り換わる時に、理想的には瞬時
に切り換わることが望ましいが、実際にはある程度の傾
斜を持ってしまう。
【0105】この時、電圧×電流で決まる瞬時電力は、
図10(c)に示す点線のように谷間ができ、交流電動
機1の複数の単相巻線の合成電力も、図10(d)に示
す点線のようにリップルを含むことになる。
【0106】よって、本実施の形態においては、図10
(c)に示す実線のように、あらかじめ交流電動機1の
単相巻線の瞬時電力の立ち上がりと立ち下がりに傾斜を
持たせて、正弦波状にして、他の単相巻線と打ち消し合
うようにする。
【0107】具体的には、本実施の形態においては、基
準電圧指令部31からの電圧基準Vrと、各インバータ
3−1〜3−8に共通の電流基準Irとを乗じて、電力
基準Prを出力し、この電力基準Prと交流電動機1の
回転子位置θとにより、立ち上がりと立ち下がりを正弦
波状にしたインバータの電力指令Pr1を出力し、電力
指令Pr1と電圧波形記憶部33からの電圧波形vとに
基づいて、各インバータ3−1〜3−8の電流指令Ir
1を、 Ir1=Pr1÷v の関係式により演算する。
【0108】これにより、交流電動機1の単相巻線の誘
起電圧の立ち上がり立ち下がりが傾斜を持つ場合でも、
合成電力のリップルを抑制することができる。
【0109】上述したように、本実施の形態のインバー
タ装置では、前記第2の実施の形態と同様の効果を得る
ことができるのに加えて、各インバータ3−1〜3−8
に共通の電流基準および電圧基準(インバータ出力基
準)と交流電動機1の回転子の検出位置と電圧波形記憶
部33に記憶されている電圧波形とに基づいて、対応す
るインバータの瞬時電力の立ち上がりと立ち下がりを正
弦波的にして他のインバータと瞬時電力の変動を打ち消
し合うように電流指令を生成するようにしているので、
交流電動機の単相巻線の誘起電圧の立ち上がりが傾斜を
持つ場合でも、合成電力のリップルを抑制することが可
能となる。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインバー
タ装置によれば、電機子反作用の影響によって交流電動
機の単相巻線の誘起電圧波形が方形波からくずれた場合
においても、各相の瞬時電力を一定の値にすることがで
き、複数の単相巻線の合成電力もリップルを含まないた
め、トルクリップルも抑制することが可能となる。
【0111】また、交流電動機の単相巻線の誘起電圧の
立ち上がりに傾斜がある場合でも、他相の瞬時電力と打
ち消し合い、全体として電力のリップルを抑制すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるインバータ装置の第1の実施の形
態を示すブロック図。
【図2】同第1の実施の形態のインバータ装置における
インバータおよび電流指令決定部の内部構成例を示すブ
ロック図。
【図3】同第1の実施の形態のインバータ装置における
動作を説明するための波形図。
【図4】本発明によるインバータ装置の第2の実施の形
態を示すブロック図。
【図5】同第2の実施の形態のインバータ装置における
インバータおよび電流指令決定部の内部構成例を示すブ
ロック図。
【図6】本発明による第3の実施の形態のインバータ装
置におけるインバータおよび電流指令決定部の内部構成
例を示すブロック図。
【図7】本発明による第4の実施の形態のインバータ装
置におけるインバータおよび電流指令決定部の内部構成
例を示すブロック図。
【図8】同第4の実施の形態のインバータ装置における
動作を説明するための波形図。
【図9】本発明による第5の実施の形態のインバータ装
置におけるインバータおよび電流指令決定部の内部構成
例を示すブロック図。
【図10】同第5の実施の形態のインバータ装置におけ
る動作を説明するための波形図。
【図11】従来のPWMインバータ装置の構成例を示す
ブロック図。
【符号の説明】
1…交流電動機 2…位置検出器 3−1〜3−8…インバータ 4−1〜4−8…電流指令決定部 5…電動機制御部 21…電流制御部 22…PWM制御部 23…インバータ部 24…電流検出器 25…電圧検出器 31…基準電圧指令部 32,36…電流指令演算部 33…電圧波形記憶部 34…乗算器 35…電力指令部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転磁界を生成する多相巻線として複数
    の単相巻線を備えた交流電動機を駆動するインバータ装
    置において、 電流基準に基づいて電流制御を行ない、パルス幅変調
    (PWM)制御により前記交流電動機の複数の単相巻線
    に交流電流を供給して前記回転磁界を生成し前記交流電
    動機を駆動する複数のインバータと、 前記各インバータにそれぞれ対応して設けられ、対応す
    るインバータに個別に電流指令を与える電流指令決定手
    段と、 前記交流電動機の単相巻線の電圧を検出する電圧検出手
    段とを備え、 前記電流指令決定手段は、前記各インバータに共通の電
    流基準および電圧基準と前記電圧検出手段からの検出電
    圧とに基づいて、前記対応するインバータの電流指令を
    演算する電流指令演算手段から成ることを特徴とするイ
    ンバータ装置。
  2. 【請求項2】 回転磁界を生成する多相巻線として複数
    の単相巻線を備えた交流電動機を駆動するインバータ装
    置において、 電流基準に基づいて電流制御を行ない、パルス幅変調
    (PWM)制御により前記交流電動機の複数の単相巻線
    に交流電流を供給して前記回転磁界を生成し前記交流電
    動機を駆動する複数のインバータと、 前記各インバータにそれぞれ対応して設けられ、対応す
    るインバータに個別に電流指令を与える電流指令決定手
    段と、 前記交流電動機の回転子位置を検出する位置検出手段と
    を備え、 前記電流指令決定手段は、各負荷電流値に応じて前記交
    流電動機の単相巻線の発生電圧波形をあらかじめ記憶し
    ておき、前記各インバータに共通の電流基準と前記位置
    検出手段からの検出位置とに基づいて、対応する電圧波
    形を発生する電圧波形記憶手段と、前記各インバータに
    共通の電流基準および電圧基準と前記電圧波形記憶手段
    からの電圧波形とに基づいて、前記対応するインバータ
    の電流指令を演算する電流指令演算手段とから成ること
    を特徴とするインバータ装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載のインバータ装置に
    おいて、 前記交流電動機の単相巻線の電圧を検出する電圧検出手
    段を付加し、 前記交流電動機の運転中における前記電圧検出手段から
    の検出電圧に基づいて、前記電圧波形記憶手段の電圧波
    形パターンを更新する学習手段を備えたことを特徴とす
    るインバータ装置。
  4. 【請求項4】 回転磁界を生成する多相巻線として複数
    の単相巻線を備えた交流電動機を駆動するインバータ装
    置において、 電流基準に基づいて電流制御を行ない、パルス幅変調
    (PWM)制御により前記交流電動機の複数の単相巻線
    に交流電流を供給して前記回転磁界を生成し前記交流電
    動機を駆動する複数のインバータと、 前記各インバータにそれぞれ対応して設けられ、対応す
    るインバータに個別に電流指令を与える電流指令決定手
    段と、 前記交流電動機の回転子位置を検出する位置検出手段と
    を備え、 前記電流指令決定手段は、各負荷電流値に応じて前記交
    流電動機の単相巻線の発生電圧波形をあらかじめ記憶し
    ておき、前記各インバータに共通の電流基準と前記位置
    検出手段からの検出位置とに基づいて、対応する電圧波
    形を発生する電圧波形記憶手段と、前記各インバータに
    共通の電流基準および電圧基準から電力基準を演算し、
    かつ当該電力基準と前記位置検出手段からの検出位置と
    に基づいて、立ち上がりと立ち下がりを直線的にした前
    記対応するインバータの電力指令を演算する電力指令演
    算手段と、当該電力指令演算手段からの電力指令と前記
    電圧波形記憶手段からの電圧波形とに基づいて、前記対
    応するインバータの電流指令を演算する電流指令演算手
    段とから成ることを特徴とするインバータ装置。
  5. 【請求項5】 回転磁界を生成する多相巻線として複数
    の単相巻線を備えた交流電動機を駆動するインバータ装
    置において、 電流基準に基づいて電流制御を行ない、パルス幅変調
    (PWM)制御により前記交流電動機の複数の単相巻線
    に交流電流を供給して前記回転磁界を生成し前記交流電
    動機を駆動する複数のインバータと、 前記各インバータにそれぞれ対応して設けられ、対応す
    るインバータに個別に電流指令を与える電流指令決定手
    段と、 前記交流電動機の回転子位置を検出する位置検出手段と
    を備え、 前記電流指令決定手段は、各負荷電流値に応じて前記交
    流電動機の単相巻線の発生電圧波形をあらかじめ記憶し
    ておき、前記各インバータに共通の電流基準と前記位置
    検出手段からの検出位置とに基づいて、対応する電圧波
    形を発生する電圧波形記憶手段と、前記各インバータに
    共通の電流基準および電圧基準から電力基準を演算し、
    かつ当該電力基準と前記位置検出手段からの検出位置と
    に基づいて、立ち上がりと立ち下がりを正弦波的にした
    前記対応するインバータの電力指令を演算する電力指令
    演算手段と、当該電力指令演算手段からの電力指令と前
    記電圧波形記憶手段からの電圧波形とに基づいて、前記
    対応するインバータの電流指令を演算する電流指令演算
    手段とから成ることを特徴とするインバータ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007094210A1 (ja) * 2006-02-16 2007-08-23 Mitsuba Corporation ブラシレスモータ制御方法及びブラシレスモータ
CN100350735C (zh) * 2004-09-21 2007-11-21 摩托罗拉公司 用于减少电动机控制器的转矩脉动的系统和方法

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