JP3209844B2 - 磁気浮上搬送装置 - Google Patents

磁気浮上搬送装置

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JP3209844B2
JP3209844B2 JP29203593A JP29203593A JP3209844B2 JP 3209844 B2 JP3209844 B2 JP 3209844B2 JP 29203593 A JP29203593 A JP 29203593A JP 29203593 A JP29203593 A JP 29203593A JP 3209844 B2 JP3209844 B2 JP 3209844B2
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L2200/00Type of vehicles
    • B60L2200/26Rail vehicles

Landscapes

  • Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレールに沿って浮上及び
走行する磁気浮上搬送装置に関する。
【0002】昨今の半導体産業に於いては、ウエハの処
理工程においてウエハをできるだけ塵が付着しないよう
に自動搬送することが多くなっている。リニアモーター
カーのような磁気浮上搬送装置は、搬送台車とレールと
の間で摩擦による塵の発生がなく、且つウエハを高速で
安定して搬送することができるので、ウエハの自動搬送
装置として適している。
【0003】
【従来の技術】磁気浮上搬送装置は、所定の経路で設け
られたレールに対して一定のギャップで浮上しつつ走行
する搬送台車を含む。搬送台車はレールに対してリニア
モーターにより駆動され、且つ浮上用磁石により磁気的
に浮上せしめられる。浮上用磁石は搬送台車に取り付け
られている。さらに、搬送台車にはギャップセンサが取
り付けられ、搬送台車はギャップセンサの出力に応じて
搬送台車とレールとの間のギャップを一定に保ちつつ走
行する。
【0004】例えば4個の浮上用磁石が搬送台車に取り
付けられる。各浮上用磁石は永久磁石と電磁石との組み
合わせからなる複合構造のものである。搬送台車の浮上
の初期には、電磁石のコイルに比較的に大きな電流を流
して、永久磁石の磁力と電磁石の磁力との和の力で素早
く搬送台車を浮上させ、搬送台車の浮上量が所定値に近
づくにつれて電磁石のコイルに流す電流を次第に小さく
していき、最終的に搬送台車がレールに対して一定のギ
ャップで浮上するようにする。また、電磁石のコイルに
逆向きに電流を流すことができ、すると搬送台車に作用
する磁力は永久磁石の磁力と電磁石の磁力との差になる
ので、搬送台車をレールから離れるように移動させるこ
とができるなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】レールと浮上用磁石と
の間の最終的なギャップは、浮上用磁石の電磁石に供給
する電流がほぼ0になり、且つ搬送台車が実質的に浮上
用磁石の永久磁石の磁力のみによって支持されるような
値とするのが好ましい。つまり、搬送台車の重量と浮上
用磁石の永久磁石の磁力とが釣り合うようにすれば、浮
上用磁石の電磁石に供給する電流を最小にすることがで
き、搬送台車に積んだバッテリの消耗を最小にすること
ができる。
【0006】搬送台車には例えば4個の浮上用磁石が同
一平面上に取り付けられており、各浮上用磁石毎にその
電磁石のコイルに流れる電流の制御が行われる。搬送台
車の姿勢や、搬送台車に積載される荷の位置等により、
搬送台車はレールに対して必ずしも平行になっていると
は限らない。従って、上記したように浮上用磁石の電磁
石に供給する電流がほぼ0になるときのレールと浮上用
磁石との間のギャップは、各浮上用磁石毎に異なること
がある。例えば、ある浮上用磁石ではその電磁石に供給
する電流がほぼ0になるときの浮上用磁石とレールとの
間のギャップは例えば1.8mmであり、また別の浮上
用磁石ではその電磁石に供給する電流がほぼ0になると
きの浮上用磁石とレールとの間のギャップは例えば1.
9mmになることがある。
【0007】そのため、4個の浮上用磁石が同一平面上
に取り付けられている場合、全ての浮上用磁石の電磁石
に供給する電流をほぼ0にすることができないという問
題点がある。例えば、3個の浮上用磁石のギャップが決
まってしまうと、最後の浮上用磁石は3個の浮上用磁石
と同一平面上にあるので、自ずと最後の浮上用磁石のギ
ャップも決まってしまうが、こうして定まったギャップ
とその電磁石に供給する電流をほぼ0とするのに必要な
ギャップとが一致するとは限らない。そのため、最後の
浮上用磁石の電磁石に供給する電流をほぼ0とすること
ができない。
【0008】本発明の目的は、搬送台車が浮上した状態
において全ての浮上用磁石の電磁石に供給する電流をほ
ぼ0にすることができ、よって搬送台車に積載されたバ
ッテリの消耗を小さくすることのできる磁気浮上搬送装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気浮上搬
送装置は、レール11a、11bに沿って走行可能な搬
送台車12と、各々が永久磁石13と電磁石14との組
み合わせからなり、該搬送台車を該レールに対して磁気
的に浮上させるために該搬送台車に設けられた複数の浮
上用磁石15a〜15dと、該複数の浮上用磁石のうち
の少なくとも一つの浮上用磁石15dと該レールとの間
のギャップが調節可能なように該少なくとも一つの浮上
用磁石を該搬送台車に移動可能に取りつけるための取り
つけ手段70dと、該少なくとも一つの浮上用磁石と該
レールとの間のギャップを調節するための駆動手段70
pと、該浮上用磁石の各々の上又はその近傍に配置さ
れ、該レールと該浮上用磁石との間のギャップを検出す
るギャップ検出手段16a〜16dと、該ギャップ検出
手段の出力に基づいて該浮上用磁石に供給する電流を計
算するための電流計算手段75と、該浮上用磁石に供給
される電流に基づいて該駆動手段を制御する制御手段7
8とを備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、複数の浮上用磁石のうちの少なく
とも一つが該浮上用磁石とレールとの間のギャップが調
節可能なように搬送台車に取りつけられている。そこ
で、最初に例えば3個の浮上用磁石に供給される電流が
ほぼ0となるように電流を制御し、これらの浮上用磁石
はそれぞれ別個のギャップで位置することができる。そ
れから、4個目の浮上用磁石の位置をその電磁石に供給
されている電流から逆算して調節し、同浮上用磁石に供
給する電流を0にする。
【0011】
【実施例】図3及び図4に示されるように、本発明によ
る磁気浮上搬送装置は、天井10から吊り下げられた磁
性体からなる平行な2本のレール11a、11bと、レ
ール11a、11bに沿ってこのレールに無接触で走行
する搬送台車12とからなる。リニアモータの一次巻線
50がレール11a、11bの間において天井10に取
り付けられ、二次導体51が搬送台車12の中央部に設
けられる。よって、搬送台車12はレール11a、11
bに沿って走行可能である。
【0012】4個の浮上用磁石15a〜15dが四角形
をなすように搬送台車12に取り付けられる。各浮上用
磁石15a〜15dは、図5及び図6に示されるよう
に、U字形に配置され、中央の永久磁石13と、永久磁
石13の両側に立った電磁石14とからなる複合構造の
ものである。レール11aと永久磁石13の頂部との間
にギャップGがある。各電磁石14は鉄心14aのまわ
りに巻かれたコイル14bを有し、コイル14bに電流
を流すことにより磁束が鉄心14aを貫くように形成さ
れる。永久磁石13はN極とS極を有し、永久磁石13
のN極から発した磁力線は、図5及び図6で左側の電磁
石14から右側の電磁石14へ矢印Mで示されるように
向かい、永久磁石13のS極へ至る。
【0013】図5では、2つの電磁石14のコイル14
bに矢印A、Bの方向に電流が流され、電磁石14には
永久磁石13の磁力線と同じ方向の磁力線が生じるの
で、搬送台車12は永久磁石13の磁力と電磁石14の
磁力の和の力によりレール11a、11bに引き寄せら
れる。この場合は、主として、ギャップGが所定値Q0
よりも大きいときに、搬送台車12をレール11a、1
1bに引き寄せるのに適している。
【0014】図6では、2つの電磁石14のコイル14
bに図6とは逆の矢印C、Dの方向に電流が流され、電
磁石14には永久磁石13の磁力線と反対方向の磁力線
が生じるので、搬送台車12は永久磁石13の磁力と電
磁石14の磁力の差の力によりレール11a、11bに
引き寄せられる。この場合は、主として、ギャップGが
所定値Q0 よりも小さいときに、搬送台車12をレール
11a、11bから離れさせるのにするのに適してい
る。
【0015】図3及び図4に示されるように、永久磁石
13と電磁石14とからなる浮上用磁石15a〜15d
は、それぞれ取りつけ手段70a〜70dによって搬送
台車12に取りつけられている。これらの取りつけ手段
のうちの3つの取りつけ手段70a〜70cはそれぞれ
の浮上用磁石15a〜15cを固定的に搬送台車12に
取りつけている。残りの取りつけ手段70dは関連する
浮上用磁石15dを移動可能に搬送台車12に取りつけ
ている。この取りつけ手段70dはピエゾアクチュエー
タ70pを内蔵したものであり(図1)、ピエゾアクチ
ュエータ70pは浮上用磁石15dとレール11aとの
間のギャップGを調節するための駆動手段である。
【0016】ギャップセンサ16a〜16dが各浮上用
磁石15a〜15dの永久磁石13の上に設けられる。
ギャップセンサ16a〜16dは種々のものを使用する
ことができる。例えば、発光部と受光部とを有する光学
式ギャップセンサや、高周波発射コイルと高周波検出コ
イルとを有する磁気式ギャップセンサ等を使用できる。
このようなギャップセンサ16a〜16dは公知であ
る。例えば、光学式ギャップセンサは発光部からレール
11a、11bに向かって光を照射し、受光部が反射光
を検出することによりギャップGを検出するものであ
る。
【0017】図4に示されるように、搬送台車12に
は、浮上用磁石15a〜15dの電磁石14に給電する
ための電池19及び制御装置が搭載され、さらにウエハ
21を支持することができる支持部22が設けられてい
る。
【0018】図1は、浮上用磁石15dの電流制御及び
位置制御のための制御装置71を示す図である。制御装
置71は、ギャップセンサ16dからの信号及び図示し
ない搬送制御信号を受けて、浮上用磁石15dに供給す
る電流iを計算する。また、制御装置71は、浮上用磁
石15dに供給する電流i、及び浮上用磁石15dの位
置を検出する位置検出手段72の信号Lを受けて、浮上
用磁石15dの移動量ΔLを計算し、駆動回路73を介
してピエゾアクチュエータ70pを駆動し、浮上用磁石
15dを移動させる。なお、基本的な電流制御は他の浮
上用磁石15a〜15cについても同様である。
【0019】図2は、光学式位置検出手段72aを示す
図である。図2においては、浮上用磁石15dの取りつ
け手段70dの可動部分には傾斜した反射部材72bが
取りつけられ、光学式検出手段72aの発光部から反射
部材72bに向かって光を照射し、受光部が反射光を検
出することにより、浮上用磁石15dの位置を検出す
る。つまり、光学式位置検出手段72aと反射部材72
bの傾斜した反射面との位置関係の差により光の反射量
が異なることを利用して浮上用磁石15dの位置を検出
する。
【0020】図7は浮上用磁石15d(及び15a〜1
5c)の電流制御手段を示す図であり、これは図1の制
御装置71の一部である。電流制御手段は、ギャップセ
ンサ16dの出力に基づいて浮上用磁石15dに供給す
る電流を計算するための電流計算手段75を含む。さら
に、電流計算手段は、浮上用磁石15dに供給される電
流iをフィードバック入力として受入れ、搬送台車12
が実質的に浮上用磁石15dの永久磁石13の磁力のみ
によって支持されるようなギャップGとなるよう電流i
を制御する。図7においては、フィードバック電流iは
積分器76に入力され、所定の時間にわたって積分され
た値Σ(0−i)がギャップ設定器77に入力される。
ギャップ設定器77には基準ギャップG0 が設定されて
おり、この値が最初に使用される。ギャップ設定器77
は、電流の積分値Σ(0−i)と検出ギャップギャップ
Gとの関係から浮上用磁石15d(及び15a〜15
c)に供給すべき電流iを計算する。
【0021】図8は浮上の初期における浮上用磁石15
a〜15dとレール11a、11bとの間のギャップG
を示す図である。搬送台車12の重量がW1 、W2 であ
るとし(W1 <W2 )、図8の曲線は重量がW1 及びW
2 の場合のギャップGを示している。図9は重量がW1
の搬送台車12の浮上用磁石15a〜15dに供給する
電流を示し、図10はW2 の搬送台車12の浮上用磁石
15a〜15dに供給する電流を示す図である。
【0022】図示しない搬送制御装置から浮上開始信号
が出ると、浮上用磁石15a〜15dには図5に示され
る方向に電流iが流される。基準ギャップG0 は、浮上
開始後の安定状態において、搬送台車12の重量が例え
ばW1 のときに搬送台車12が実質的に浮上用磁石15
a〜15dの永久磁石13の磁力のみによって支持され
るような値として設定されている。なお、搬送台車12
は4個の浮上用磁石15a〜15dによって浮上してい
るので、1個の浮上用磁石15a〜15dが搬送台車1
2の重量W1 の四分の一ずつを分担する。荷の積載の仕
方によっては、重量W1 の四分の一ずつの分担に変動が
ある。
【0023】図9及び図10に示されるように、電流i
は最初に時間とともに増加し、所定のピークに達した
後、浮上用磁石15a〜15dがレール11a、11b
に近づくにつれて減少する。ギャップセンサ16a〜1
6dの出力は微小な時間間隔で取り込まれ、基準ギャッ
プG0 と検出ギャップGとの差と電流iとの間の予め定
められた関係に従って電流iは減少する。
【0024】図8及び図9に示されるように、重量W1
の搬送台車12の場合には、検出ギャップGがギャップ
0 に達したときに、電流iはほぼ0(i0 )となり、
搬送台車12は実質的に浮上用磁石15a〜15dの永
久磁石13の磁力のみによって支持される。電流iは値
0 を中心として図5の方向及び図6の方向に小さく変
動する。
【0025】図8及び図10に示されるように、重い重
量W2 の搬送台車12の場合には、検出ギャップGがギ
ャップG0 に達したときに、電流iは0よりも大きいあ
る値i1 となっている。そこで、今度は基準ギャップG
0 とは無関係に、実際のギャップGが最初の基準ギャッ
プG0 よりも小さな値G1 となるように電流iを流し続
け、搬送台車12をレール11a、11bにより接近さ
せる。それによって永久磁石13の磁力がより大きく搬
送台車12に作用するようになり、そこで電流iがほぼ
0(i0 )となるように電流iを減少させると、搬送台
車12が実質的に浮上用磁石15a〜15dの永久磁石
13の磁力のみによって支持される。この場合にも、電
流iは値i0 を中心として図5の方向及び図6の方向に
小さく変動する。
【0026】また、搬送台車12の重量がW1 よりも小
さなW3 (W3 <W1 <W2 )の場合には、検出ギャッ
プGがギャップG0 に達する前に、電流iはほぼ0(i
0 )となる。すなわち、軽い搬送台車12の場合には、
基準ギャップG0 よりも大きなギャップで、搬送台車1
2が実質的に浮上用磁石15a〜15dの永久磁石13
の磁力のみによって支持される。この場合にも、電流i
は値i0 を中心として図5の方向及び図6の方向に小さ
く変動する。
【0027】このようにして、本発明では、定常状態に
おいては、搬送台車12の重量にかかわらず常に搬送台
車12を実質的に浮上用磁石15a〜15dの永久磁石
13の磁力のみによって支持することができ、バッテリ
の消耗を防止することがてきる。
【0028】上記したように、浮上用磁石15a〜15
dのうちの1つ、すなわち浮上用磁石15dは移動可能
に取りつけられている。図11は浮上用磁石15dを移
動させるためのピエゾアクチュエータ70pの制御手段
を示す図であり、これも図1の制御装置71の一部であ
る。この制御手段は、浮上用磁石15a〜15dに供給
される電流iに基づいて浮上用磁石15dの移動量ΔL
を計算する移動量計算手段78を含む。移動量計算手段
78には、位置検出手段72からの位置信号L及び浮上
用磁石15a〜15dに供給される電流iの信号が入力
される。電流iの信号は上記したように微小な時間間隔
で取り込まれるので、電流iの信号はサンプリング回路
79に入力され、平均値計算回路80で平均値を計算さ
れ、電流の平均値が移動量計算手段78に入力される。
【0029】図12は移動量計算手段78で行う移動及
び電流制御のフローチャートである。ステップ81にお
いて、3個の浮上用磁石15a〜15cの電流の平均値
M1、iM2、iM3がそれぞれ小さな定数kよりも小さい
かどうかを判断する。結果がイエスであれば、3個の浮
上用磁石15a〜15cに供給される電流iがほぼ0で
あり、これらの浮上用磁石15a〜15cについては搬
送台車12(の四分の三に相当する部分)が実質的に永
久磁石13の磁力のみによって支持されると判断する。
しかし、残りの浮上用磁石15については、これが浮上
用磁石15a〜15cとともに同一平面上に位置しなけ
ればならない関係上、電流iが必ずしもほぼ0となると
は限らない。
【0030】ステップ81の結果がノーの場合にはステ
ップ82に進み、4個の浮上用磁石15a〜15dにそ
れぞれ計算した電流iを供給する。ステップ81の結果
がイエスの場合にはステップ83に進み、この浮上用磁
石15dに供給されている電流iに基づいて浮上用磁石
15dの移動量ΔLを計算する。移動量ΔLはこの電流
iと移動量ΔLとの関係として予め定められており、そ
の関係から計算する。
【0031】図13はこの電流iと移動量ΔLとの関係
の一例を示す図であり、浮上用磁石15dに供給されて
いる電流iが分かれば移動量ΔLを計算することができ
る。図13においては、電流iと移動量ΔLとの間に
は、ΔL=P1 3 +P2 2+P3 iの関係がある。
1 、P2 、P3 は実験的に定められる定数である。
【0032】こうして計算された移動量ΔLは、図1及
び図11の駆動回路73を介してピエゾアラチュエータ
70pに出力され、浮上用磁石15dを移動させる。そ
れからステップ84に進み、この移動可能な浮上用磁石
15dに供給すべき電流iをつにする。それからステッ
プ85に進み、残りの3個の浮上用磁石15a〜15c
にそれぞれ計算した電流iを供給する。なお、これらの
電流もほぼ0であることは上記した通りである。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に依れば、
浮上用磁石に供給する電流を最小にしてバッテリの消耗
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の移動可能な浮上用磁石及び駆動手段を示
す図である。
【図2】図1の位置検出手段の他の例を示す略図であ
る。
【図3】本発明の実施例の磁気浮上搬送装置を示す略斜
視図である。
【図4】図3の浮上用磁石を通る断面図である。
【図5】浮上用磁石の構成を示す斜視図である。
【図6】図5の浮上用磁石に逆方向に電流を流すところ
を示す図5と同様の斜視図である。
【図7】浮上用磁石の電流制御手段を示すブロック図で
ある。
【図8】浮上用磁石とレールとの間のギャップを示す図
である。
【図9】浮上用磁石に流す電流を示す図である。
【図10】重い搬送台車の場合に浮上用磁石に流す電流
を示す図である。
【図11】駆動手段の制御手段を示すブロック図であ
る。
【図12】移動及び電流制御を示すフローチャートであ
る。
【図13】移動可能な浮上用磁石の移動量と電流との関
係を示す図である。
【符号の説明】
11a、11b…レール 12…搬送台車 15a〜15d…浮上用磁石 16a〜16d…ギャップセンサ 70d…取りつけ手段 70p…ピエゾアクチュエータ 71…制御装置
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−199614(JP,A) 特開 平2−262802(JP,A) 特開 平1−126110(JP,A) 特開 平4−88807(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 13/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール(11a、11b)に沿って走行
    可能な搬送台車(12)と、各々が永久磁石(13)と
    電磁石(14)との組み合わせからなり、該搬送台車を
    該レールに対して磁気的に浮上させるために該搬送台車
    に設けられた複数の浮上用磁石(15a〜15d)と、
    該複数の浮上用磁石のうちの少なくとも一つの浮上用磁
    石(15d)と該レールとの間のギャップが調節可能な
    ように該少なくとも一つの浮上用磁石を該搬送台車に移
    動可能に取りつけるための取りつけ手段(70d)と、
    該少なくとも一つの浮上用磁石と該レールとの間のギャ
    ップを調節するための駆動手段(70p)と、該浮上用
    磁石の各々の上又はその近傍に配置され、該レールと該
    浮上用磁石との間のギャップを検出するギャップ検出手
    段(16a〜16d)と、該ギャップ検出手段の出力に
    基づいて該浮上用磁石に供給する電流を計算するための
    電流計算手段(75)と、該浮上用磁石に供給される電
    流に基づいて該駆動手段を制御する制御手段(78)と
    を備えたことを特徴とする磁気浮上搬送装置。
  2. 【請求項2】 該浮上用磁石(15a〜15d)の電磁
    石を駆動する電池(19)が該搬送台車に設けられるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の磁気浮上搬送装置。
  3. 【請求項3】 該浮上用磁石の各々の該永久磁石(1
    3)及び電磁石(14)が、該永久磁石が中央にあって
    2個の該電磁石が該永久磁石の両側に立ったU字形に配
    置されることを特徴とする請求項2に記載の磁気浮上搬
    送装置。
  4. 【請求項4】 4個の浮上用磁石(15a〜15d)が
    四角形を形成するように配置されることを特徴とする請
    求項1に記載の磁気浮上搬送装置。
  5. 【請求項5】 該浮上用磁石の電磁石(14)のコイル
    には、該レールと該浮上用磁石との間のギャップに応じ
    て一方向又は他方向に電流が供給されることを特徴とす
    る請求項1に記載の磁気浮上搬送装置。
  6. 【請求項6】 該電流計算手段は、該浮上用磁石に供給
    される電流をフィードバック入力として受入れ、該搬送
    台車が実質的に該浮上用磁石の永久磁石の磁力のみによ
    って支持されるような該レールと該浮上用磁石との間の
    ギャップとなるように該浮上用磁石に供給される電流を
    制御することを特徴とする請求項5に記載の磁気浮上搬
    送装置。
  7. 【請求項7】 該少なくとも一つの浮上用磁石の駆動手
    段の制御手段は、残りの浮上用磁石に供給される電流が
    所定の微小な値以下になったときに該少なくとも一つの
    浮上用磁石に供給されている電流に基づいた値だけ該少
    なくとも一つの浮上用磁石を移動させ、且つ該少なくと
    も一つの浮上用磁石に供給されている電流を実質的に0
    にする信号を発生することを特徴とする請求項6に記載
    の磁気浮上搬送装置。
  8. 【請求項8】 該少なくとも一つの浮上用磁石の駆動手
    段の制御手段は、該少なくとも一つの浮上用磁石をΔL
    だけ移動させ、ここで、iは該少なくとも一つの浮上用
    磁石に供給されている電流、P1 、P2 、P3 は定数で
    あるとするとき、ΔL=P1 3 +P2 2 +P3 iの
    関係があることを特徴とする請求項7に記載の磁気浮上
    搬送装置。
  9. 【請求項9】 該少なくとも一つの浮上用磁石の駆動手
    段は、ピエゾアクチュエータからなることを特徴とする
    請求項1に記載の磁気浮上搬送装置。
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