JPH0519543U - エンジンのロアブロツク構造 - Google Patents

エンジンのロアブロツク構造

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JPH0519543U
JPH0519543U JP068974U JP6897491U JPH0519543U JP H0519543 U JPH0519543 U JP H0519543U JP 068974 U JP068974 U JP 068974U JP 6897491 U JP6897491 U JP 6897491U JP H0519543 U JPH0519543 U JP H0519543U
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02FCYLINDERS, PISTONS OR CASINGS, FOR COMBUSTION ENGINES; ARRANGEMENTS OF SEALINGS IN COMBUSTION ENGINES
    • F02F7/00Casings, e.g. crankcases or frames
    • F02F7/0043Arrangements of mechanical drive elements
    • F02F7/0053Crankshaft bearings fitted in the crankcase

Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンの振動により生ずるベアリングキャッ
プの倒れをより確実に防止し、クランクシャフトの振動
を低減することのできるエンジンのロアブロック構造を
提供する。 【構成】略水平に延出する略長方形状の底板34dと、
底板34dに直立した状態で配設された側壁34a,3
4bとを有し、シリンダブロック本体24に取り付けら
れた本体部34と、本体部34の両側の側壁34a,3
4b間を連結する第1の補強部材34gと、本体部34
の一端に下方に延出するように設けられ、ミッションケ
ースを取り付ける取付部と、取付部の幅方向両側部に配
設された少なくとも一対の第2の補強部材34jとを具
備し、ベアリングキャップ28Bの下面は第1の補強部
材34gの上面から所定距離を離間されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、エンジンのロアブロック構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、エンジンのクランクシャフトを回転自在に支持するベアリングキャ ップの支持剛性を向上させることにより、このベアリングキャップの倒れによる クランクシャフトのこじり振動等を防止する方法が種々提案されている。これら のベアリングキャップの支持剛性の向上方法としては、例えば、特開昭59−8 8241号公報に開示されている様に、シリンダブロックのスカート部にサイド ボルトによりベアリングキャップを固定したものが知られている。これに対し、 この構造においても、まだベアリングキャップの倒れ等を防止しきれないという 考えから、更にベアリングキャップの支持剛性を向上させる手段として、特開平 1−280667号公報に開示されている様に、ベアリングキャップをロアケー スに対してサイドからボルトにより固定すると共に、下側からもボルトにより固 定する方法が提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来例においては、ロアブロックの下方からベアリング キャップを固定することにより、ベアリングキャップの静的な支持剛性を向上さ せることはできるのであるが、エンジンに振動が生じた場合のベアリングキャッ プそれぞれの振動状態の違いが考慮されていないため、必ずしも、クランクシャ フトの振動を押さえることにつながらないと言う問題があった。つまり、エンジ ンが始動され、エンジン及びそれに連結されているミッション等に振動が生じた 時には、シリンダブロック本体、及びロアケース、及びミッション等に分割振動 が生じる。そのため、シリンダブロックとロアケースの間には、部分的に例えば 互いに別々の方向に変位する様な振動が生じ、この部分においてベアリングキャ ップがシリンダブロックとロアケースの双方に締結されていると、その部分では 、ベアリングキャップの倒れによるクランクシャフトのこじり等が増長される場 合があるという問題点があった。 従って、本考案は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とすると ころは、エンジンの振動により生ずるベアリングキャップの倒れをより確実に防 止し、クランクシャフトの振動を低減することのできるエンジンのロアブロック 構造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決し、目的を達成するために、本考案のロアブロック構造はシ リンダブロック本体と、該シリンダブロック本体の下方に長手方向に添って配設 されたクランクシャフトと、該クランクシャフトを前記シリンダブロック本体に 対して下方から回転自在に支持するための複数のベアリングキャップとを有する エンジンのロアブロック構造において、前記クランクシャフトの延出方向に沿っ て略水平に延出する略長方形状の底板と、該底板に直立した状態で該底板の周囲 を取り巻く様に配設された側壁とを有し、前記側壁の上面を前記シリンダブロッ ク本体の下面に衝合させた状態で、前記シリンダブロック本体に取り付けられた 本体部と、前記底板上の前記複数のベアリングキャップの夫々の略直下に対応す る位置に、前記本体部の長手方向に直交する方向に沿って延出する様に立設され 、該本体部の幅方向両側の側壁間を連結する複数の第1の補強部材と、前記本体 部の一端に前記クランクシャフトに直交した状態で前記底板から下方に延出する ように設けられ、前記クランクシャフトに接続されるミッションケースを取り付 けるための取付面を有する取付部と、該取付部の幅方向両側部に配設され、一端 を前記取付部の下端付近の前記取付面の裏側に接続され、他端部を一のベアリン グキャップに対応する第1の補強部材の略直下の前記底板の下面に接続された少 なくとも一対の第2の補強部材とを具備し、前記一のベアリングキャップの下面 は前記第1の補強部材の上面から所定距離を離間されていることを特徴としてい る。
【0005】 また、本考案のエンジンのロアブロック構造は、シリンダブロック本体と、該 シリンダブロック本体の下方に長手方向に添って配設されたクランクシャフトと 、該クランクシャフトを前記シリンダブロック本体に対して下方から回転自在に 支持するための複数のベアリングキャップとを有するエンジンのロアブロック構 造において、前記クランクシャフトの延出方向に沿って略水平に延出する略長方 形状の底板と、該底板に直立した状態で該底板の周囲を取り巻く様に配設された 側壁とを有し、前記側壁の上面を前記シリンダブロック本体の下面に衝合させた 状態で、前記シリンダブロック本体に取り付けられた本体部と、前記底板上の前 記複数のベアリングキャップの夫々の略直下に対応する位置に、前記本体部の長 手方向に直交する方向に沿って延出する様に立設され、前記本体部の幅方向両側 の側壁間を連結する複数の第1の補強部材と、前記本体部の一端に前記クランク シャフトに直交した状態で前記底板から下方に延出するように設けられ、前記ク ランクシャフトに接続されるミッションケースを取り付けるための取付面を有す る取付部と、該取付部の幅方向両側部に配設され、一端を前記取付部の下端付近 の前記取付面の裏側に接続され、他端部を一のベアリングキャップに対応する第 1の補強部材の略直下の前記底板の下面に接続された少なくとも一対の第2の補 強部材とを具備し、前記一のベアリングキャップの下面を該ベアリングキャップ に対応する第1の補強部材の上面に当接させると共に、該第1の補強部材の強度 を低下させたことを特徴としている。
【0006】 また、本考案のエンジンのロアブロック構造は、シリンダブロック本体と、該 シリンダブロック本体の下方に長手方向に添って配設されたクランクシャフトと 、該クランクシャフトを前記シリンダブロック本体に対して下方から回転自在に 支持するための複数のベアリングキャップとを有するエンジンのロアブロック構 造において、前記クランクシャフトの延出方向に沿って略水平に延出する略長方 形状の底板と、該底板に直立した状態で該底板の周囲を取り巻く様に配設された 側壁とを有し、前記側壁の上面を前記シリンダブロック本体の下面に衝合させた 状態で、前記シリンダブロック本体に取り付けられた本体部と、前記底板上の前 記複数のベアリングキャップの夫々の略直下に対応する位置に、前記本体部の長 手方向に直交する方向に沿って延出する様に立設され、前記本体部の幅方向両側 の側壁間を連結する複数の第1の補強部材と、前記本体部の一端に前記クランク シャフトに直交した状態で前記底板から下方に延出するように設けられ、前記ク ランクシャフトに接続されるミッションケースを取り付けるための取付面を有す る取付部と、該取付部の幅方向両側部に配設され、一端を前記取付部の下端付近 の前記取付面の裏側に接続され、他端部を一のベアリングキャップに対応する第 1の補強部材の略直下の位置から前記長手方向に所定距離を離間した前記底板の 下面に接続された少なくとも一対の第2の補強部材とを具備し、前記一のベアリ ングキャップの下面が該一のベアリングキャップに対応する第1の補強部材の上 面に当接していることを特徴としている。
【0007】 また、本考案のエンジンのロアブロック構造において、前記第2の補強部材が 前記底板に接続されている点に近い第1の補強部材ほど強度を低下させたことを 特徴としている。 また、本考案のエンジンのロアブロック構造において、前記一のベアリングキ ャップと該一のベアリングキャップに対応する第1の補強部材とはボルトにより 締結されていることを特徴としている。
【0008】
【作用】
以上の様に、この考案に係わるエンジンのロアブロック構造は構成されている ので、第2の補強部材から伝達される力がベアリングキャップに作用しにくくな り、ベアリングキャップの倒れを確実に防止することが可能となり、クランクシ ャフトの振動を低減させることができる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の好適な一実施例について、添付図面を参照して詳細に説明する 。 図1は、一実施例のエンジンのロアブロック構造を適用したエンジン20のク ランクシャフト22に直交する断面を示した図である。図1において、シリンダ ブロック本体24のスカート部24aは、クランクシャフト22の中心軸線より 僅かに下側に伸びた位置で切られており、いわゆるショートスカートタイプと呼 ばれる形式のものである。シリンダブロック本体24の幅方向(図中左右方向) の略中央部には、エンジン20の出力軸としてのクランクシャフト22が紙面に 垂直方向に延出した状態で配置されている。このクランクシャフト22は、その 上側をシリンダブロック本体24のベアリング部26に取り付けられた半月状の ベアリングメタルにより摺動自在に支持されており、その下面をベアリングキャ ップ28に取り付けられた半月状のベアリングメタル30により同様に摺動自在 に支持されている。
【0010】 従って、クランクシャフト22はベアリング部26とベアリングキャップ28 に取り付けられたベアリングメタル30に支持された状態で、シリンダブロック 本体24に対して回転自在にされている。また、シリンダブロック本体24の下 端部の幅方向中央には、ベアリングキャップ28を位置決めするための嵌合部2 4bが形成されており、ベアリングキャップ28の両側部28aをこの嵌合部2 4bに嵌合させることにより、ベアリングキャップ28は、シリンダブロック本 体24の幅方向に位置決めされる。そして、ベアリングキャップ28は、幅方向 の両側に形成された上下方向に貫通する貫通穴28bを介して、2本のボルト3 2によりシリンダブロック本体24に対して下方から固定されている。
【0011】 一方、シリンダブロック本体24の幅方向両側のスカート部24aの下面には 、ロアブロック34の取付面24cが水平に形成されており、この取付面に上端 面34aを衝合させた状態で、ロアブロック34がシリンダブロック本体24に 固定されている。ロアブロック34は、上方に開口した略直方体形状に形成され ており、その両側壁部34a,34bには、上下方向に貫通する透穴34cがロ アブロック34の長手方向に沿って複数個形成されている。この透穴34cに下 側からボルト36を挿入し、シリンダブロック24に形成された雌ネジ部24d にこのボルト36を螺合させることによりロアブロック34がシリンダブロック 本体24に固定される。
【0012】 ここで一実施例においては、ベアリングキャップ28の支持剛性を向上させる ために、ロアブロック34においてもベアリングキャップ28を支持する構造が 取られている。詳しくは、ロアブロック34の底板34d上のベアリングキャッ プ28に対応した位置には、ベアリングキャップ28を下方から支持するための 突出部34eが形成されている。この突出部34eにはクランクシャフト22の 中心軸線を挟んで両側に上下方向に延出する貫通穴34fが形成されている。こ の貫通穴34fには夫々ボルト38が挿入されており、このボルト38の先端を ベアリングキャップ28に形成された雌ネジ部28cに螺合させることにより、 ベアリングキャップ28の下面とロアブロック34に形成された突出部34eの 上面とが結合されている。なお、突出部34eの両側には、この突出部34eを 更に補強するための第1の補強部としてのリブ部34gが形成されており、この リブ部34gはロアブロック34の両側壁部34a,34bと連結されている。 また、ロアブロック34の両側壁部34a,34bには、クランクシャフト22 の延出方向と直交する方向に沿って水平に、貫通穴34hが夫々形成されている 。この貫通穴34hの内壁には雌ネジが切られており、貫通穴34hには、この 雌ネジに螺合する雄ネジ部が外周に形成されたブッシュ40が装着されている。 このブッシュ40の中心部には、貫通穴40aが形成されており、この貫通穴4 0aにサイドボルト42を挿入し、先端部をベアリングキャップ28の側面のボ ス部28dに形成された雌ネジ部28eに螺合させることにより、ベアリングキ ャップ28の両側面と、ロアブロック34の両側壁34a,34bとが結合され る。ここで、ブッシュ40は、ヤング率の低いやや弾力性のある金属材料からな り、サイドボルト42の締め付け力を変化させることができる様にされている。
【0013】 このようにして、ベアリングキャップ28は、その下端面と両側面をロアブロ ックの低板34dと両側壁34a,34bにより強力に支持され、ベアリングキ ャップ28の倒れによるクランクシャフト22のコジリ等が防止されている。な お、一実施例で示したエンジン20は、直列型の4気筒のエンジンであり、ベア リングキャップ28は、クランクシャフト22の延出方向に沿って各気筒間及び 4つの気筒の両端部に配置されており、従って、ベアリングキャップ28は、紙 面に垂直な方向に沿って5つ配置されている。ただし、詳しくは後述するが、ベ アリングキャップ28とロアブロック34の締結状態は、これら5つのベアリン グキャップ28について全て同一ではなく、それぞれのベアリングキャップによ り締結状態が少しずつ異なっている。そのため、以下の説明では、夫々のベアリ ングキャップを区別するために、ベアリングキャップに28A〜28Eの符号を 付すものとする。
【0014】 なお、ロアブロック34の下面には、駆動部分にオイルを供給するためのオイ ルパン43が取り付けられている。また、クランクシャフト22は、図1におい て反時計回転方向に回転するものとする。 次に、図2は、図1に示したエンジンを矢印方向から見た部分断面図である。 一実施例に示したエンジン20は、上記した様に直列型の4気筒のエンジンであ り、車体18に対しては、車体18の前後方向にクランクシャフト22を沿わせ たいわゆる縦置きに配置されている。そして、エンジン20は、図中右側のフロ ント側において、シリンダブロック本体24の上側部24eを車体18に固定さ れたマウントブラケット44により支持されている。また、図中左側、すなわち リヤ側に接続されたミッションのミッションケース45の下側を不図示のエンジ ンマウントにより、車体18に支持されている。なお、エンジン20に配置され ている各気筒には、エンジン20のリヤ側から順に第1気筒46A、第2気筒4 6B、第3気筒46C、第4気筒46Dと符号を付すものとする。また、各気筒 間に配置されているベアリングキャップには、図示した様にエンジン20のリヤ 側から順に28A〜28Eの符号を付すものとする。
【0015】 これらの5つのベアリングキャップ28A〜28Eと、これらのベアリングキ ャップ28A〜28Eに対応してシリンダブロック本体24に形成されたベアリ ング部26により、クランクシャフト22が回転自在に支持されている。そして 、これら5つのベアリングキャップ28A〜28Eは、既に図1で説明した様に 、ロアブロック34の両側壁34a,34bに装着されたブッシュ40を各々介 してサイドボルト42により、ロアブロック34の側面から、このロアブロック 34に固定されている。
【0016】 一方、ロアブロック34のリヤ側の端部には、ミッションの外殻を構成するミ ッションケース45をこのロアブロック34に固定するための下方に延出した板 状の取付部34iが一体的に形成されている。また、シリンダブロック本体24 のリヤ側の端部にも同様にミッションケース45を固定するための取付面24f が形成されている。そして、これらシリンダブロック本体24側の取付面24f と、ロアブロック34の取付部34iに上下方向にまたがった状態で、二点鎖線 で示したミッションケース45が固定される。このミッションケース45は、エ ンジン20の振動が伝達されることにより、シリンダブロック24本体側と分割 振動を起こし、不快な振動を発生し易い。そのため、シリンダブロック本体24 となるべく一体的に振動する様にするため、ロアブロック34のミッションケー ス45の取付部34iには、図示した様な第2の補強部としての略三角形状の補 強部34jが設けられている。この略三角形状の補強部34jは、ロアブロック 34の幅方向の両側部に設けられている(図7参照)。そして、この三角形状の 補強部34jの根本とロアブロック34との連結点34kは、一実施例において は図示した様に、ベアリングキャップ28Bの略真下の位置に設定されている。 これにより、ミッションケース45は、シリンダブロック本体24とロアブロッ ク34とを組合わせたエンジンブロック全体に強固に結合されることとなる。
【0017】 ここで、エンジン20のシリンダブロック本体24には、前述した様にリヤ側 から順番に第1気筒46A〜第4気筒46Eが配置されており、これらの気筒間 にはベアリングキャップ28A〜28Eが夫々配設されている。そして、これら のベアリングキャップ28A〜28Eはロアブロック34に固定されているので あるが、前述した様にこれら5つのベアリングキャップ28A〜28Eが全てロ アブロック34に同じ様に固定されているわけではない。これら5つのベアリン グキャップ28A〜28Eとロアブロック34との締結状態について図2及び図 3を参照して以下説明する。
【0018】 まず、最もミッションケース46に近い位置に配設されているベアリングキャ ップ28Aと、第3気筒46Cの両側に配置されているベアリングキャップ28 C,28Dと、最もフロント側に配置されているベアリングキャップ28Eとは 、図1に示した様な状態でロアブロック34に固定されており、ベアリングキャ ップ28A,28C,28D,28Eの前後方向の倒れを防止する様に補強され ている。これに対し、第1気筒46Aと第2気筒46Bの間に位置するベアリン グキャップ28Bは、図3に示した様にロアブロック34の低板34dから突出 した突出部34e2 に固定されてはいるが、この突出部34e2 は、他の突出部 34eと異なり、ロアブロック34の両側壁34a,34bに連結されたリブ部 34gを有していない。
【0019】 この理由は以下の様なものである。図2において、前述した様にミッションケ ース46には、エンジン20の振動が伝達されるわけであるが、このミッション ケース46およびミッション全体を総合した重量物が振動すると、その反力がミ ッションケース46の取付部34iを介して、三角形状の補強部34jに伝達さ れ、更にこの補強部34jから、補強部34jとロアブロックの連結点34kに 伝達される。従って、ミッションケース46を振動させようとする力の反力は、 連結点34kを上下方向に振動させようとする力としてロアブロック34に作用 する。そのため、ロアブロック34の連結点34k近傍の部分が紙面内で上下方 向に曲がる様に変位することとなる。このとき、連結点34kの真上に位置する 突出部34e2 がリブ部34gによりロアブロック34の両側壁34a,34b と連結されていたとすると、突出部34e2 がリブ部34gを介して補強部34 jからのつき上げ力を直接的に受ける様になる。そのため、突出部34e2 の前 後方向の倒れにより、ベアリングキャップ28Bも前後方向に倒される力を受け る。従って、ベアリングキャップ28Bの倒れにより、クランクシャフト22に こじる様な力が作用することとなり、クランクシャフト22の更なる振動を励起 することとなるので好ましくない。このような理由により、突出部34e2 はロ アブロック34の両側壁34a,34bに連結されておらず、補強部34jから の突き上げ力が伝達されにくい様にされている。
【0020】 次に、ロアブロック34の詳細な形状について図4乃至図7を参照して説明す る。図4は、一実施例のロアブロックを上方から見た平面図である。前述した様 に、最もミッションケース46の取付部34iに近いベリングキャップ28Aに 対応した位置、及び第3気筒46Cの両側のベアリングキャップ28C,28D に対応した位置、及びミッションケース46の取付部34iから最も遠いベアリ ングキャップ28Eに対応した位置には、リブ部34gが両側壁34a,34b の間をつなぐ様に配置されている。また、第1気筒46Aと第2気筒46Bの間 には、ベアリングキャップ28Bを固定するための突出部34e2 のみが形成さ れており、この突出部34e2 と両側壁34a,34bとを連結するリブ部34 gは形成されていない。
【0021】 また、ロアブロック34の第1気筒46Aを除く各気筒の真下の部分は、図5 に示した様な断面形状に形成されている。すなわち、ロアブロック34の幅方向 には、コンロッドの下端部の軌跡に沿った曲面部34mが形成されている。この 曲面部34mは、図中左側のコンロッドの進入側の面は、コンロッド軌跡に沿っ た形状にされており、反対側の脱出側の部分は、図示した様に平面状にされてい る。そして、脱出側の側壁34bの内面には、コンロッドによるオイルのかき上 げを減少させるためのつば部34nが形成されている。そしてこのつば部34n の下側には、ロアブロック34の下部に取り付けられたオイルパン43にオイル を戻すためのオイルリターン穴34pが形成されており、つば部34nにより下 側にはじかれたオイルがオイルパン43内に落とされる様にされている。同様に コンロッド進入側の曲面部34mと側壁34aの間にはオイルリターン穴34q が形成されている。
【0022】 また、曲面部34mのコンロッド進入側に寄った位置には、この曲面部34m 上に乗り上げたオイルのリターン効率を向上させるためにオイルリターン穴34 rが設けられている。このオイルリターン穴34rは、図4に示した様な平面位 置に形成されている。 ここで、ロアブロック34の下側に取り付けられているオイルパン43内には 、図4に示した様に、このオイルパン43内のオイルを吸い上げて、シリンダブ ロック24内に循環させるための破線で示したオイルストレーナ50が配置され ている。このオイルストレーナ50の吸い込み口50aの位置は、図示した様に 、オイルパン43内において幅方向のコンロッドの脱出側に配置されている。一 方、オイルリターン穴34rはコンロッドの進入側でオイルストレーナ50の吸 い込み口50aからなるべく離れた位置に形成されている。これは、オイルがオ イルリターン穴34rからオイルパン43内に落下する時に、この落下の衝撃に よりオイル内に気泡が混入するので、この気泡がオイルストレーナ50内に吸入 されにくい様にするためである。オイルストレーナ50に吸入されたオイル内に 気泡が混入していると、オイルの冷却が十分に行われず、エンジンの焼きつきの 原因となる。そのため、このような配慮をして、オイルストレーナ50内に極力 気泡を混入させない様にしている。なお、ロアブロック34のオイルリターン穴 34rの形成されている部分の裏面には、ロアブロック34を裏側から見た図で ある図7に示した様にリブ部34sが形成されており、このオイルリターン穴3 4rの周囲を補強する様にされている。これは、オイルのリターン性向上のため 、オイルリターン穴34rは、爆発荷重が最もかかる位置に設けられるため、こ の荷重によりオイルリターン穴34rの周辺の破損などが起きない様にするため である。
【0023】 また、ロアブロック34の第1気筒の真下の部分の形状は、図6に示した様な 断面形状にされている。この断面部においては、前述した様に、ベアリングキャ ップ28Bを固定している突出部34e2 の支持剛性を低下させるために、突出 部34e2 の周囲の部分が平板状にされている。前述した様に、この第1気筒4 6A以外の気筒に対応するロアブロック34の底板部は、図5に示した様に曲面 状に形成されているため、コンロッドにオイルが付着し易くオイルのかき上げが 起こり易い。実際には、このようにコンロッドにオイルが付着し易い様にされて いる方が潤滑性の点ではよいのであるが、コンロッドのオイルのかき上げが生じ るため、このかき上げられたオイルがシリンダブロック本体24の下方に開口し ているブローバイガスの還流通路内に進入し易いという問題がある。ブローバイ ガスは、その還流通路の途中に設けられたオイルセパレータにより、オイル分を 取り除かれて、再び吸気系に戻され再燃焼されるのであるが、オイルセパレータ を一旦通過するとは言え、ブローバイガス中にオイルが多く混入することは好ま しくない。
【0024】 そのため、一実施例では、既に支持剛性を低下させる目的で平板状にされてい る第1気筒46Aの真下のロアブロックの底板部分(図6に断面で示した部分) に対応して、その上方に図4に二点鎖線で示した様なブローバイガスの還流通路 の開口部24fをシリンダブロック本体24に形成している。このようにすれば 、ロアブロック34の第1気筒46Aの真下の平板状の部分では、コンロッドの オイルのかき上げがおきにくいため、ブローバイガス中にオイルが混入すること を極力防止することができる。
【0025】 次に、図2に戻って、一実施例のもう一つの特徴であるベアリングキャップ2 8A〜28Eをロアブロック34の側方から固定する時の締結力の調整方法につ いて説明する。通常のエンジンにおいては、図2に示した様に、各気筒間に配置 されたベアリングキャップ28A〜28Eとエンジンマウント44との距離が、 それぞれのベアリングキャップ28A〜28Eにより異なっている。エンジンの 振動としては、気筒内の爆発によりピストンを押し下げる時の反力がエンジン全 体を剛体的に振動させるものと、ピストンからコンロッドを通じて伝達される爆 発力により、クランクシャフト22及びこれに接続されているフライホイール等 を振動させるものとがある。これらのうち後者の振動は、図中矢印で示した様に 各ベアリングキャップ28A〜28Eからシリンダブロック本体24を伝わり、 エンジンマウント44を通じて車室内に伝達される。このとき、ミッション側に 設けられたエンジンマウントにもこの振動は伝達されるのであるが、エンジンマ ウント44を通じて車室内に伝達される振動の方が、乗員の位置に近い位置に伝 達されるので、乗り心地への影響は大きい。
【0026】 ここで、上述した様にエンジンマウント44の位置は、各ベアリングキャップ 28A〜28Eの位置から各々異なった距離だけ離れているので、夫々のベアリ ングキャップ28A〜28Eの振動は、異なる伝達時間で、エンジンマウント4 4に伝達されることになる。これに対し、各気筒46A〜46Dの爆発間隔はそ れぞれ一定しているので、もし全てのベアリングキャップ28A〜28Eからエ ンジンマウント44への振動の伝達時間が等しければ、順次爆発する気筒同士の 振動は、互いにオーバーラップしないでエンジンマウント44から車室内に伝達 される。そのため、振動の干渉による不快な振動の増長効果等が起こらず乗り心 地への悪影響を最小にすることができる。例え、エンジン20の回転が高回転に なり、各気筒46A〜46Dの爆発の時間間隔が、ベアリングキャップ28A〜 28Eからエンジンマウント44への振動伝達時間よりも短くなって、各爆発の 振動が互いにオーバーラップしたとしても、各振動伝達時間が一定であれば、一 定のリズムの振動が生ずるので、気になりにくい。
【0027】 このような理由により、一実施例のエンジン20においては、各ベアリングキ ャップ28A〜28Eからエンジンマウント44への振動伝達時間が一定になる 様に配慮している。具体的には、ロアブロック34の側方からベアリングキャッ プ28A〜28Eを固定するサイドボルト42の締め付け力を、エンジンマウン ト44から遠いベアリングキャップほど緩くする様にしている。
【0028】 更に具体的に説明すると、人体に感じる不快な振動としては、各気筒46A〜 46Dの燃焼時のクランクプーリ及びフライホイールの振れによるクランクシャ フト22の曲げ振動によって発生する200〜500Hzの領域のいわゆるゴロ ゴロ音がある。このゴロゴロ音は、主に、エンジンの回転数が3500〜400 0rpmの時に発生する。そして、一実施例では、ベアリングキャップ28A〜 28Eを固定しているサイドボルト42の締結力を、約80kg・cm〜270 kg・cmの範囲で調整している。そして、基本的には、エンジンマウント44 から遠いベアリングキャップほど締結トルクを小さくし、補機60等が間に介在 した時には、補機60から近いベアリングキャップほど締結トルクを小さくする 様にしている。すなわち、例えば補機60がない場合を想定すると、エンジンマ ウント44から一番遠いベアリングキャップ28Aのサイドボルトの締結力を最 も弱くし、ベアリングキャップ28B,28C,28D,28Eの順でエンジン マウントに近づくにつれて締結力を強化するものである。また、補機がある場合 には、そのマスが振動伝達の抵抗となるので、その位置に応じて締結力を調整す る。
【0029】 これらの調整を行う場合は、1車種の1台あるいは数台について実験的に締結 力を調整しながら伝達速度のデータを取れば、同じ車種については、これらのデ ータを元に、その平均値を取る等の方法により締結力を一義的に決めればよいの で、1台毎に測定をしながら調整をする必要はない。このような調整方法を行え ば、生産能率の低下を招くことなく締め付け力の調整を行うことができる。また 、このように締結力を変化させれば、締結力を弱めたベアリングキャップの周辺 の固有振動数が高くなって、ベアリングキャップからエンジンマウント44まで の伝達速度が速くなり、振動伝達時間が短縮される。一方、締結力を上げたベア リングキャップの周辺ではロアブロック34のマスが付加されて固有振動数が低 くなるので、ベアリングキャップからエンジンマウント44までの伝達速度は低 くなって、振動伝達時間が長くなる。従って、結果として、全てのベアリングキ ャップからエンジンマウントまでの振動伝達時間を全て一定にすることが可能と なり、各気筒の爆発による振動の干渉が防止でき、乗り心地を悪化させる様な振 動を低いレベルに押さえることができる。
【0030】 なお、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で上記実施例を修正または変形し たものに適用可能である。以下、幾つかの変形例について説明する。 図8,図9は、第1の変形例を示した図である。一実施例においては連結点3 4kにおけるロアブロック34の補強部34jからの突き上げ力を受けにくい様 にするために、第1気筒46Aと第2気筒46Bの間に位置するベアリングキャ ップ28Bを固定する突出部34e2 にロアブロック34の両側壁34a,34 bに連結されるリブ部34gを設けない様にしたが、この第1の変形例では、ロ アブロック34の両側壁34a,34bに連結されたリブ部34gを有している が、このリブ部34gにはベアリングキャップ28Bを固定しない様にしている 。そして、リブ部34gの中央部には、図9に示した様に逃げ部34tが形成さ れており、リブ部34gの上面がベアリングキャップ28Bの下面に接触しない 様にされている。このようにすれば一実施例と同様に、ミッションケース45の 取付部34iからの突き上げ力をベアリングキャップ28Bに伝えない様にする ことができる。
【0031】 図10は、第2の変形例を示した図である。この変形例では、第1気筒46A と第2気筒46Bの間に位置するベアリングキャップ28Bを、他の部分のベア リングキャップ28A,28C〜28Eと同様に、図1に示した様な状態でロア ブロック34に固定しているが、その代わりに、ミッションケース45の取付部 34iの補強部34jのロアブロック34への連結点34kを、このベアリング キャップ28Bに対応した位置からずらす様にしている。このようにすれば、や はりベアリングキャップ28Bは、補強部34jからの突き上げ力を受けにくく なる。
【0032】 図11乃至図13は、第3及び第4の変形例を示した図である。これらの変形 例では、ベアリングキャップ28A〜28Eを固定する突出部34e1 〜34e 5 における各リブ部34gの強度を補強部34jから近いものほど弱める様にし ている。このリブ部34gの強度を変化させる方法としては、図11及び図12 に示した第3の変形例では、リブ部34g3 〜34g5 の高さを変化させる様に し、補強部34jから遠いリブ部ほどこのリブ部の高さを高くする様にしている 。また、図13に示した第4の変形例では、リブ部34g2 〜34g5 の厚みを 変化させる様にし、補強部34jから遠いリブ部ほど、このリブ部の厚みを増や す様にしている。
【0033】 また、図14は、第5の変形例を示したものであり、第2気筒46Bと第3気 筒46Cの中央、すなわちシリンダブロック本体24及びロアブロック34の長 手方向略中央部に位置するベアリングキャップ28Cをロアブロック34から浮 かす様にしたものである。シリンダブロック本体24及びロアブロック34の長 手方向の中央部の位置は、エンジンブロック全体の振動の腹の部分に当たるため 、最も変位が大きく、この部分ににおいてベアリングキャップ28Cをシリンダ ブロック本体24とロアブロック34の双方に固定すると、ベアリングキャップ 28Cのこじり等が起き易い。そのため、図14の様に中央部のベアリングキャ ップ28Cをロアブロック34に固定しない様にすれば、より振動抑制効果があ る。また、この変形例を、一実施例及び他の変形例と組み合わせることも可能で ある。
【0034】 以上説明した様に一実施例及び第1乃至第5の変形例によれば、ミッションケ ースの取付部からの突き上げ力をベアリングキャップに伝えにくいロアブロック 構造を提供することができる。また、ベアリングキャップからエンジンマウント までの振動伝達時間を各ベアリングキャップに対して全て一定にすることができ るので、不快な振動を防止して乗り心地を向上させることが可能となる。
【0035】
【考案の効果】
以上説明した様に、本考案のエンジンのロアブロック構造によれば、第2の補 強部材から伝達される力がベアリングキャップに作用しにくくなり、ベアリング キャップの倒れを確実に防止することが可能となり、クランクシャフトの振動を 低減させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のエンジンのロアブロック構造を適用
したエンジンのクランクシャフトに直交する方向の断面
図である。
【図2】図1に示したエンジンを矢印方向から見た部分
断面図である。
【図3】第1気筒と第2気筒の中間のベアリングキャッ
プを示す断面図である。
【図4】ロアブロックの平面図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【図6】図4におけるB−B断面図である。
【図7】ロアブロックを裏側から見た図である。
【図8】第1の変形例を側方から見た部分断面図であ
る。
【図9】第1の変形例を正面から見た図である。
【図10】第2の変形例を示した図である。
【図11】第3の変形例を側方から見た部分断面図であ
る。
【図12】第3の変形例を正面から見た図である。
【図13】第4の変形例を示した図である。
【図14】第5の変形例を示した図である。
【符号の説明】
20 エンジン 24 シリンダブロック本体 26 ベアリング部 28A〜28E ベアリングキャップ 30 ベアリングメタル 32 ボルト 34 ロアブロック 36 ボルト 40 ブッシュ 42 ボルト 43 オイルパン 44 エンジンマウント 45 ミッションケース 46A〜46D 第1気筒〜第4気筒 50 オイルストレーナ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロック本体と、該シリンダブ
    ロック本体の下方に長手方向に添って配設されたクラン
    クシャフトと、該クランクシャフトを前記シリンダブロ
    ック本体に対して下方から回転自在に支持するための複
    数のベアリングキャップとを有するエンジンのロアブロ
    ック構造において、 前記クランクシャフトの延出方向に沿って略水平に延出
    する略長方形状の底板と、該底板に直立した状態で該底
    板の周囲を取り巻く様に配設された側壁とを有し、前記
    側壁の上面を前記シリンダブロック本体の下面に衝合さ
    せた状態で、前記シリンダブロック本体に取り付けられ
    た本体部と、 前記底板上の前記複数のベアリングキャップの夫々の略
    直下に対応する位置に、前記本体部の長手方向に直交す
    る方向に沿って延出する様に立設され、該本体部の幅方
    向両側の側壁間を連結する複数の第1の補強部材と、 前記本体部の一端に前記クランクシャフトに直交した状
    態で前記底板から下方に延出するように設けられ、前記
    クランクシャフトに接続されるミッションケースを取り
    付けるための取付面を有する取付部と、 該取付部の幅方向両側部に配設され、一端を前記取付部
    の下端付近の前記取付面の裏側に接続され、他端部を一
    のベアリングキャップに対応する第1の補強部材の略直
    下の前記底板の下面に接続された少なくとも一対の第2
    の補強部材とを具備し、 前記一のベアリングキャップの下面は前記第1の補強部
    材の上面から所定距離を離間されていることを特徴とす
    るエンジンのロアブロック構造。
  2. 【請求項2】 シリンダブロック本体と、該シリンダブ
    ロック本体の下方に長手方向に添って配設されたクラン
    クシャフトと、該クランクシャフトを前記シリンダブロ
    ック本体に対して下方から回転自在に支持するための複
    数のベアリングキャップとを有するエンジンのロアブロ
    ック構造において、 前記クランクシャフトの延出方向に沿って略水平に延出
    する略長方形状の底板と、該底板に直立した状態で該底
    板の周囲を取り巻く様に配設された側壁とを有し、前記
    側壁の上面を前記シリンダブロック本体の下面に衝合さ
    せた状態で、前記シリンダブロック本体に取り付けられ
    た本体部と、 前記底板上の前記複数のベアリングキャップの夫々の略
    直下に対応する位置に、前記本体部の長手方向に直交す
    る方向に沿って延出する様に立設され、前記本体部の幅
    方向両側の側壁間を連結する複数の第1の補強部材と、 前記本体部の一端に前記クランクシャフトに直交した状
    態で前記底板から下方に延出するように設けられ、前記
    クランクシャフトに接続されるミッションケースを取り
    付けるための取付面を有する取付部と、 該取付部の幅方向両側部に配設され、一端を前記取付部
    の下端付近の前記取付面の裏側に接続され、他端部を一
    のベアリングキャップに対応する第1の補強部材の略直
    下の前記底板の下面に接続された少なくとも一対の第2
    の補強部材とを具備し、 前記一のベアリングキャップの下面を該ベアリングキャ
    ップに対応する第1の補強部材の上面に当接させると共
    に、該第1の補強部材の強度を低下させたことを特徴と
    するエンジンのロアブロック構造。
  3. 【請求項3】 シリンダブロック本体と、該シリンダブ
    ロック本体の下方に長手方向に添って配設されたクラン
    クシャフトと、該クランクシャフトを前記シリンダブロ
    ック本体に対して下方から回転自在に支持するための複
    数のベアリングキャップとを有するエンジンのロアブロ
    ック構造において、 前記クランクシャフトの延出方向に沿って略水平に延出
    する略長方形状の底板と、該底板に直立した状態で該底
    板の周囲を取り巻く様に配設された側壁とを有し、前記
    側壁の上面を前記シリンダブロック本体の下面に衝合さ
    せた状態で、前記シリンダブロック本体に取り付けられ
    た本体部と、 前記底板上の前記複数のベアリングキャップの夫々の略
    直下に対応する位置に、前記本体部の長手方向に直交す
    る方向に沿って延出する様に立設され、前記本体部の幅
    方向両側の側壁間を連結する複数の第1の補強部材と、 前記本体部の一端に前記クランクシャフトに直交した状
    態で前記底板から下方に延出するように設けられ、前記
    クランクシャフトに接続されるミッションケースを取り
    付けるための取付面を有する取付部と、 該取付部の幅方向両側部に配設され、一端を前記取付部
    の下端付近の前記取付面の裏側に接続され、他端部を一
    のベアリングキャップに対応する第1の補強部材の略直
    下の位置から前記長手方向に所定距離を離間した前記底
    板の下面に接続された少なくとも一対の第2の補強部材
    とを具備し、 前記一のベアリングキャップの下面が該一のベアリング
    キャップに対応する第1の補強部材の上面に当接してい
    ることを特徴とするエンジンのロアブロック構造。
  4. 【請求項4】 前記第2の補強部材が前記底板に接続さ
    れている点に近い第1の補強部材ほど強度を低下させた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項
    に記載のエンジンのロアブロック構造。
  5. 【請求項5】 前記一のベアリングキャップと該一のベ
    アリングキャップに対応する第1の補強部材とはボルト
    により締結されていることを特徴とする請求項2または
    請求項3のいずれか1項に記載のエンジンのロアブロッ
    ク構造。
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