JP2814787B2 - エンジン・ミッションアッセンブリ - Google Patents

エンジン・ミッションアッセンブリ

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JP2814787B2
JP2814787B2 JP26261891A JP26261891A JP2814787B2 JP 2814787 B2 JP2814787 B2 JP 2814787B2 JP 26261891 A JP26261891 A JP 26261891A JP 26261891 A JP26261891 A JP 26261891A JP 2814787 B2 JP2814787 B2 JP 2814787B2
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gravity
center
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茂樹 宮下
栄一 神山
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Toyota Motor Corp
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦方向振動を低減させ
たエンジン・ミッションアッセンブリに関する。
【0002】
【従来の技術】横置きエンジン(エンジン長手方向を車
両左右方向に向けて搭載したエンジン)のシリンダブロ
ックにディファレンシャル装置を一体に備えたトランス
アクスルを取付けたエンジン・ミッションアッセンブリ
は知られている(実開昭62−101052号公報)。
上記公報の考案は、エンジンとミッションとの結合部の
ディファレンシャル側にリブを設け、横曲げ剛性を高め
て、車室内のこもり音を低減することを開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、図
2、図3に示すように、ドライブシャフト2が、エンジ
ンブロック4の後端フレア部を避けるために、トランス
アクスル6のディファレンシャルケース8がエンジンク
ランクシャフト10から見て上方または下方になるよう
に結合角が定められていた。
【0004】このため、重量物であるディファレンシャ
ルケースが、エンジン・ミッションアッセンブリが縦振
動(クランクシャフト軸芯を含む鉛直面内での上下方向
曲げ振動)を行うときに首振り振動のマスとして働き、
エンジン・ミッションアッセンブリの共振周波数を低下
させており、加速時等の車室内こもり音の原因となって
いた。また、上記実開昭62−101052号公報に開
示のようにエンジン・ミッション結合部にリブを設けて
も、横曲げ剛性は向上できるものの、縦曲げ剛性にはさ
ほど効果がなかった。
【0005】本発明の目的は、横置きのエンジン・ミッ
ションアッセンブリの縦方向曲げ剛性を高めて、縦方向
振動を低減せしめることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の手段は、次のエンジン・ミッションアッセン
ブリから成る。すなわち、横置きされるエンジンに、デ
ィファレンシャル装置を一体に備えたトランスアクスル
を取付けたエンジン・ミッションアッセンブリにおい
て、エンジンの重心と、ディファレンシャル装置の重心
との位置を、エンジン高さ方向にてほぼ一致させたこと
を特徴とするエンジン・ミッションアッセンブリ。
【0007】
【作用】上記本発明のエンジン・ミッションアッセンブ
リでは、エンジンの重心とディファレンシャル装置の重
心とが高さ方向にほぼ一致しているので、鉛直面内で
の、ディファレンシャルケース重心のエンジン重心に対
する首振りのアームの長さが零となって首振り振動をす
ることがなく、エンジン・ミッションアッセンブリの相
対的な縦方向剛性が向上される。これによって、エンジ
ン・ミッションアッセンブリの縦方向振動の共振周波数
が上り、エンジン振動から高い側に離れて、エンジン高
回転時の車室内こもり音も低減される。
【0008】
【実施例】以下に、本発明のエンジン・ミッションアッ
センブリに係る望ましい実施例を、図1、図4−図9を
参照して説明する。このうち図4−図6はフロントエン
ジンフロントドライブ車(FF車)の場合(第1実施
例)を、図7−図9は4輪駆動車(4WD)の場合(第
2実施例)を、それぞれ示している。図1は、第1、第
2実施例に共通に適用される。
【0009】はじめに図1を参照して概略の共通構成を
説明する。車両に横置きされるエンジン12のシリンダ
ブロックの長手方向後端には、ディファレンシャル装置
とトランスミッション装置とを一体としたトランスアク
スル14が取付けられている。ディファレンシャル装置
はディファレンシャルケース16の中にディファレンシ
ャルギヤアッセンブリを内装したものから成り、トラン
スミッション装置はミッションケース18の中に変速機
を内装したものから成り、ディファレンシャルケース1
6とミッションケース18とは一体的に形成されてい
る。
【0010】クランクシャフト20はエンジン12のシ
リンダブロックの長手方向に延びてトランスアクスル1
4内に延びており、ドライブシャフト22はディファレ
ンシャルケース16から延び出て、車輪に動力を伝達す
る。ドライブシャフト22の軸芯はクランクシャフト2
0の軸芯と、エンジン上下方向にほぼ同じ高さになるよ
うに、エンジン12とトランスアクスル14の結合角が
選定されている。ドライブシャフト22はクランクシャ
フト20のほぼ真横にあって、互いに平行に延びてい
る。エンジンの重心はほぼクランクシャフト20上にあ
り、ディファレンシャル装置の重心はほぼドライブシャ
フト22上にあるので、上記構成により、エンジンの重
心とディファレンシャル装置の重心とが、エンジン高さ
方向にほぼ一致する。図1の配置を図2、図3の従来配
置と比べることにより、従来構成との相違が明確になる
であろう。
【0011】エンジン12のシリンダブロックはその下
部に長手方向に対して左右に張り出したフレア部24を
もつが、エンジン長手方向後端近傍で、ドライブシャフ
ト22に近い側のフレア部は、ドライブシャフト22と
の干渉を避けるために、設けない。図1のAの部分のフ
レア部が欠如している。
【0012】つぎに、各実施例の詳細構成を説明する。
第1実施例については、図4に示すように、エンジン1
2は、シリンダブロック26と、その上部に取付けられ
たシリンダヘッド28と、さらに上部のヘッドカバー3
0と、シリンダブロック26の下部のオイルパン32と
を有する。
【0013】また、平面視的には、図5に示すように、
シリンダブロック26の後端に、ディファレンシャルケ
ース16と一体のミッションケース18から成るトラン
スアクスル14のハウジングがフランジ部34、36で
締結されている。ディファレンシャルケース16の一部
は、図5、図6に示すように、エンジン長手方向から横
にオフセットしており、このオフセットした部分に車両
の前輪駆動用のドライブシャフトが延び出る。ドライブ
シャフト22はクランクシャフト20の真横であり、互
いに平行である。
【0014】エンジン側のフランジ34には、図6に示
すように、シリンダブロック26の側壁から上下一対の
リブから成るスティフナ38がはり渡されており、エン
ジンとトランスアクスルとの結合部の、主に水平方向
の、剛性を向上している。スティフナ部材38はドライ
ブシャフト22の上下それぞれの位置に設けられてい
る。
【0015】また、図4、図5に示すように、トランス
アクスル側のフランジ36とディファレンシャルケース
16との間にも、スティフナ40が設けられており、エ
ンジンとトランスアクスルとの結合部の、主に水平方向
の剛性を上げている。
【0016】第2実施例については、図7−図9に示さ
れており、4WD(4輪駆動)車においてもトランスア
クスルのディファレンシャルケース42の部分をエンジ
ンシリンダブロック26とリブ44を介して一体成形、
もしくはボルト結合することにより、第1実施例のFF
車において設けたスティフナ部材38、40と同様の機
能(トランスアクスルとエンジンとの結合部の剛性向
上)を果させている。なお、46は後輪に動力を伝達す
るドライブシャフトである。他の構成は第1実施例に準
じるので、準じる部分に第1実施例と同一の符号を付す
ことにより、第2実施例の構成の説明を省略する。
【0017】つぎに、第1、第2実施例に共通の作用を
説明する。ディファレンシャルケース42はその内部の
ディファレンシャルギヤも含めてかなりの重量物であ
り、その重心はほぼドライブシャフト22の軸芯上にあ
る。一方、エンジン側のクランクシャフト20にはピス
トンからの燃焼圧力による回転力がコネクティングロッ
ドを介して伝わり、エンジン12をほぼクランクシャフ
ト20の軸芯を中心にして、縦方向(上下方向)曲げ振
動、横方向(水平方向)曲げ振動させる。
【0018】もしも、図2、図3の従来装置のように、
ディファレンシャル装置の重心(ほぼドライブシャフト
の軸芯)がエンジン振動系の重心(ほぼクランクシャフ
ト軸芯)から上下方向に大きく離れていれば、エンジン
12が縦曲げ振動するときディファレンシャル装置重心
は鉛直面内でエンジン長手方向前後に首を振る首振り運
動を示すであろう。そして、これは、ディファレンシャ
ルマスが慣性マスとなって効いて、エンジン・ミッショ
ンアッセンブリの縦曲げ振動の共振周波数を低下させる
ことを意味する。
【0019】これに対し、本発明では、ドライブシャフ
ト22がクランクシャフト20とエンジン上下方向にほ
ぼ同じ高さにあるので、ディファレンシャル装置の重心
の首振り運動のアームの長さが零となって、ディファレ
ンシャル装置は首振り振動をしないことになる。したが
って、エンジン・ミッションアッセンブリの縦曲げ振動
の共振周波数が増大されることを意味する。
【0020】横方向には、ドライブシャフト22の軸芯
がクランクシャフト20の軸芯より、従来よりもさらに
離れてしまうので、横曲げ振動の共振周波数は低下しよ
うとする。しかし、本発明では、第1実施例、第2実施
例の何れにおいても、トランスアクスルとエンジンとの
結合部が、スティフナ部材38、40、44により水平
方向に補強されているので、横曲げ振動の共振周波数は
低下しない。
【0021】本発明による剛性向上の程度を見るため
に、有限要素法によって、各場合の共振周波数を解析し
て求めてみた。結果は次の通りである。 横曲げ 縦曲げ ケースA 235Hz 254Hz ケースB 223Hz 263Hz ケースC(本発明) 228Hz 271Hz ケースD(本発明) 254Hz 277Hz ただし、 ケースA:ドライブシャフトがクランクシャフトより下
方(図2の場合)。 ケースB:ドライブシャフトがクランクシャフトより上
方(図3の場合)。 ケースC:ドライブシャフトがクランクシャフトの真横
(図1の場合)、ただしスティフナ部材なし。 ケースD:ドライブシャフトがクランクシャフトの真横
(図1の場合)、ただしスティフナ部材有り。
【0022】上記の解析から明らかなように、本発明に
よって、縦曲げ振動の共振周波数が従来より約10−2
0Hz上昇することがわかる。また、スティフナ部材を
設けた場合は横曲げ振動の共振周波数も増大させること
ができる。
【0023】一般的に云って、通常使用回転域における
エンジン・ミッションアッセンブリの共振を避けるため
に、エンジン・ミッションアッセンブリの固有振動数
を、加速時や高速回転時にあらわれるエンジン振動(約
200Hz)より約2割高い側に設定しているが、本発
明ではそれよりさらに10−20Hzも共振周波数が増
大されるので、エンジン・ミッションアッセンブリの振
動振幅が抑えられ、車室内こもり音も低減される。
【0024】また、追加したスティフナ部材38、4
0、44により、横曲げ方向、捩り方向の結合剛性も向
上しており、それらの振動による車室内こもり音も低減
される。
【0025】また、4WD車輌の場合、従来、トランス
アファケースとの干渉で締付けが困難であったが、本発
明では、シリンダブロック後端フレア部左側の締付部が
省略でき、組付け作業性が向上している。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、横置きエンジンのエン
ジン・ミッションアッセンブリにおいて、エンジン重心
とディファレンシャル装置重心のエンジン上下方向にお
ける高さ位置をほぼ一致させたので、ディファレンシャ
ル装置の首振り振動を本質的になくして、エンジン・ミ
ッションアッセンブリの縦方向振動の共振周波数を高め
ることができ、その結果車室内こもり音を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジン・ミッションアッセンブリの
基本正面配置図である。
【図2】従来のエンジン・ミッションアッセンブリの一
例の正面配置図である。
【図3】従来のエンジン・ミッションアッセンブリのも
う一つの例の正面配置図である。
【図4】本発明の第1実施例のエンジン・ミッションア
ッセンブリの側面図である。
【図5】本発明の第1実施例のエンジン・ミッションア
ッセンブリの下面図である。
【図6】本発明の第1実施例のエンジン・ミッションア
ッセンブリの斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例のエンジン・ミッションア
ッセンブリの側面図である。
【図8】本発明の第2実施例のエンジン・ミッションア
ッセンブリの平面図である。
【図9】本発明の第2実施例のエンジン・ミッションア
ッセンブリの斜視図である。
【符号の説明】
12 エンジン 14 トランスアクスル 16 ディファレンシャルケース 18 ミッションケース 20 クランクシャフト 22 ドライブシャフト 26 シリンダブロック 34 フランジ部 36 フランジ部 38 スティフナ部材 40 スティフナ部材 42 ディファレンシャルケース 44 リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−143366(JP,A) 特開 平3−54324(JP,A) 特開 平3−43626(JP,A) 実開 平2−115931(JP,U) 実開 昭64−36551(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02F 7/00 F02F 7/00 301 F02B 61/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 横置きされるエンジンに、ディファレン
    シャル装置を一体に備えたトランスアクスルを取付けた
    エンジン・ミッションアッセンブリにおいて、エンジン
    の重心と、ディファレンシャル装置の重心との位置を、
    エンジン高さ方向にてほぼ一致させたことを特徴とする
    エンジン・ミッションアッセンブリ。
JP26261891A 1991-09-17 1991-09-17 エンジン・ミッションアッセンブリ Expired - Lifetime JP2814787B2 (ja)

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JPH0579402A JPH0579402A (ja) 1993-03-30
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2895362A3 (fr) * 2005-12-22 2007-06-29 Renault Sas Dispositif de fixation d'un organe de vehicule automobile sur le moteur du vehicule
WO2007031687A1 (fr) * 2005-09-13 2007-03-22 Renault S.A.S. Dispositif de fixation d'un organe de vehicule automobile sur le moteur du vehicule

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JPH0579402A (ja) 1993-03-30

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