JPH0343626A - パワープラント構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、パワープラント構造に関する。

（従来の技術） 前輪駆動車（ＦＰ車）や４輪駆動車（４ＷＤ）等のパワ
ープラント構造として、エンジンを車体前部に横置きす
ると共に、エンジンと直列にトランスミッションを配置
したいわゆるジアコーサタイプのものがある。

そして、このタイプの４輪駆動車では、トランスミッシ
ョンの側部からエンジンの側部にトランスミッションか
らの軸駆動力を前輪および後輪に伝達するためのセンタ
デファレンシャルやフロントデファレンシャル等の差動
装置およびトランスファ等の変換機が併設される（特開
昭５３−１００５３５号公報、ＧＡＬＡＮＴ新型車解説
書・Ｎｏ、１０３８５３０・・・三菱自動車株式会社、
１９８７年１０月発行等参照）。

（発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、この従来の４輪駆動車のパワープラント
構造にあっては、トランスファやセンタデファレンシャ
ル等を収納するトランスファケースを、エンジンの前面
側にてトランスミッションを支持するクラッチハウジン
グの測面に固定、支持する構造となっていたため、充分
な支持剛性が得られず、第７図、第８図のようにトラン
スファ１０の部分が車両の上下方向や左右方向に振動し
やすい、また、支持剛性が弱いため、パワープラントの
最低次の固有振動数が低下してしまい、さらにはトラン
スファ１０部分の振動によってエンジン１１が捩れ振動
を起こすこともあり、したがって高速走行時にパワープ
ラントの振動に起因してこもり音が発生するという問題
があった。

なお、トランスファケースをクラッチハウジングに固定
し、さらにエンジンのシリンダブロックやシリンダブロ
ック下部のオイルパンからブラケットを出して支持する
ものもあるが、これだとブラケットからオイルパン等に
集中的な力が作用するため、オイルパン等が変形しかね
ないという欠点があった。

この発明は、このような問題点を解決することを目的と
している。

く課題を解決するための手段〉 この発明は、エンジン側部にトランスファケースを備え
たパワープラント構造において、トランスファケースを
エンジンのオイルパンと一体に形成すると共に、オイル
パン内にトランスファ部分の略重心方向に横断する補強
壁を形成する。

（作用〉 したがって、トランスファケースをオイルパンと一体に
形成するので、剛性が高まり、最低次の固有振動数が大
きくなると共に、オイルパン内をトランスファ略重心方
向に横断する補強壁により、トランスファ部分の荷重に
よるオイルパンの変形が防止される。

〈実施例〉 第１図〜第６図は本発明の実施例を示すもので、２０は
４輪駆動車の車体前部に横置きされるエンジン本体、２
１はそのシリンダブロック、２２はその下部のオイルパ
ンである。

エンジン本体２０の前面にはクラッチ等を収装するクラ
ッチハウジング２３がボルトにより取付けられ、クラッ
チハウジング２３の前面にはトランスミッションを収装
するトランスミッションゲース（図示しない〉がボルト
により取付けられるようになっている。

そして、トランスミッションからの軸駆動力を伝達する
ためのセンタデファレンシャル、フロントデファレンシ
ャルおよびトランスファを収装するトランスファケース
２４が、オイルパン２２の側面にオイルパン２２と一体
に形成される。

トランスファケース２４は、オイルパン２２と同じくア
ルミ合金等により形成されると共に、エンジン前面側に
クラッチハウジング２３とボルトを介して固定されるフ
ランジ部２５が設けられ、エンジン後面側にトランスフ
ァ等を覆うケースカバー２６を取付けるためのフランジ
部２７が設けられる。

他方、オイルパン２２は底壁２８を有する箱型に形成さ
れると共に、オイルパン２２の両側壁２９．３０の間に
両側壁２９．３０および底壁２８と一体の補強壁〈バル
ク）３１が形成される。補強壁３１は、トランスファ部
分の略重心に対応する方向につまりトランスファ、セン
タデファレンシャル、フロントデファレンシャルを組み
込んだトランスファケース２４の略重心に対応する位置
にてオイルパン２２内を横断するように形成される。

また、補強Ｗ３１の中央上部にはエンジンクランク軸を
避ける切り欠き３２が形成され、補強壁３１の両側下部
にはオイルの油通路３３が形成される。なお、オイルパ
ン２２の底壁２８の一部にオイルパン２２の下部に取付
けられるオイルパンカバー３４につながる開口部３５が
設けられる。

また、補強壁３１に対応してオイルパン２２上部のシリ
ンダブロック２１にも補強壁３６が形成される。補強壁
３６は、補強壁３１の上部にて隣り合うシリンダ３７．
３８の間に、この場合つオータジャケット３９を隔成す
るように形成される。

このように、トランスファ部分を支持するトランスファ
ケース２４をエンジンのオイルパン２２と一体に形成し
たので、充分な強度、剛性が得られ、またオイルパン２
２内に設けた補強壁３１により、オイルパン２２が変形
することもなく、さらには補強壁３１に対応してシリン
ダブロック２１に形成した補強壁３６により、シリンダ
ブロック２１の捩れ剛性も充分に高められる。

したがって、トランスファ部分の上下方向や前後方向の
振動を大幅に低減でき、またエンジンの捩れ振動も防止
され、パワープラントの充分な剛性が得られると共に、
最低次の固有振動数を高めることができ、これにより４
輪駆動車のパワープラントの振動に起因する高速走行時
のこもり音が確実に防止される。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、エンジン測部にトランス
ファケースを備えたパワープラント構造において、トラ
ンスファケースをエンジンのオイルパンと一体に形成す
ると共に、オイルパン内にＩ・ランスファ部分の略重心
方向に横断する補強壁を形成したので、トランスファ部
分の振動を低減でき、オイルパンの変形も防止できると
共に、パワープラントの剛性ならびに固有振動数を高め
ることができ、パワープラントの振動に起因する高速走
行時のこもり音を確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第６図は本発明の実施例を示すもので、第１図
はエンジン後方から見た構成断面図、第２図は部分斜視
図、第３図は要部平面図、第４図はＡ線断面図、第 その側面図、第５図は同じくＡ ６図はシリンダ部分の平面図、 従来例の振動説明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. エンジン側部にトランスファケースを備えたパワープラ
   ント構造において、トランスファケースをエンジンのオ
   イルパンと一体に形成すると共に、オイルパン内にトラ
   ンスファ部分の略重心方向に横断する補強壁を形成した
   ことを特徴とするパワープラント構造。