JPH0627808Y2 - 自動車用パワプラント - Google Patents

自動車用パワプラント

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JPH0627808Y2
JPH0627808Y2 JP1988015639U JP1563988U JPH0627808Y2 JP H0627808 Y2 JPH0627808 Y2 JP H0627808Y2 JP 1988015639 U JP1988015639 U JP 1988015639U JP 1563988 U JP1563988 U JP 1563988U JP H0627808 Y2 JPH0627808 Y2 JP H0627808Y2
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JP
Japan
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side wall
cylinder block
ribs
clutch housing
final gear
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JP1988015639U
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JPH01119862U (ja
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雅彦 金堂
正 駒井
明生 木下
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、前置エンジン前輪駆動方式自動車(FF
車)のパワプラントのファイナルギアノイズ及び加速騒
音低減技術に関する。
(従来の技術) 従来のFF自動車用パワプラントとしては、例えば第8
図に示すようにエンジンAとトランスアクスルBとがボ
ルトCで結合されて構成される。図において、100が
シリンダブロック、101がクラッチハウジング、10
2がトランスアクスルケース(ミッションギアケー
ス)、103がファイナルギアケースである。ファイナ
ルギアケース103は、クラッチハウジングの側壁より
突出した部分がトランスアクスルケース102の延長部
で覆われており、付根部分が屈曲したものとなってい
る。又、ファイナルギアはトランスアクスルケース10
2に配設される軸受側に寄っており、この部分の壁の外
径は大きく、シリンダブロック100に近づくほど円錐
状に小さくなっている。なお、図中、Dはオイルパン、
Eはオイルパンとクラッチハウジングを結合するボルト
である。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来の自動車用パワプラント
にあっては、クラッチハウジング側面よりファイナルギ
アケースが片持ち状に突き出す形状になっているばかり
か、外径の大きなファイナルギアがトランスアクスルケ
ース側に配置されているために、この形状に合わせたフ
ァイナルギアケースはシリンダブロック側に向って外径
が減少する略円錐形状となっている。従って、クラッチ
ハウジングとファイナルギアケースが接続する付根部分
は屈曲した構造となっている。又ファイナルギア位置が
トランスアクスルケース側に寄って配置さているため
に、エンジンの回転トルクに基づいて生ずる軸受荷重に
より、トランスアクスル側の軸受に大きな荷重が作用
し、上記構造と合わせてファイナルギアケースは、上下
方向の変形、捩れ変形を起き易く、これによりドライブ
シャフトが加振されて300〜400Hzを中心としたフ
ァイナルギアノイズや、加速騒音の音振性能を低下させ
ているという問題点があった。
従来、実開昭61−10954号公報のように、エンジ
ンと変速機の結合剛性を高めパワプラントの振動を軽減
するようにしたものがあるが、これはトランスアクスル
部のないものであるため、FF車に適用するには不充分
なものであった。
この考案は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、従来屈曲して、曲げ及び捩りに対して変形し
易い構造のファイナルギアケース付根部分を、シリンダ
ブロック側の構造部分で支持することにより、重量増を
できるだけ抑えつつ、効果的な剛性の向上を図り、もっ
て、上記問題点を解決することを目的としている。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) この考案は前記目的を達成するため、エンジンとトラン
スアクスルとを結合して構成される前置エンジン前輪駆
動方式の自動車用パワプラントにおいて、トランスアク
スル側クラッチハウジングと結合するシリンダブロック
は後端面から前方に向う長手方向の側壁が内側及び外側
の2重に形成され、外側の側壁形状が略円錐面の一部を
なすように形成され、かつ、内側の側壁とは複数のリブ
で連結される一方、前記後端面と対応する前端面を備え
るクラッチハウジングは該前端面から後方に向う長手方
向の側壁が内側及び外側の2重に形成され、外側の側壁
がファイナルギヤケース上壁と滑らかにつなぐ面にて形
成され、かつ、内側の側壁とは複数のリブで連結され、
更に、前記両リブが結合ボルト部を通るように連続して
配置されるようにしたものである。
(作用) ファイナルギアケース付根部分がクラッチハウジング側
の2重側壁で補強され、かつ、対応するシリンダブロッ
ク側も2重側壁で補強されているため、支持剛性が向上
し振動が抑制される。しかも2重壁は夫々リブで結合さ
れ、リブ間が鋳抜きされているので重量増が非常に少く
て済む。
(実施例) 以下、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、この考案の一実施例を示す図である。
まず構成を説明すると、1はシリンダブロック、11は
クラッチハウジング、12はトランスアクスルケース、
13はファイナルギアケースである。シリンブブロック
1には、ピストン、コンロッド、クランクシャフト(図
示せず)が内装される。又、クラッチハウジング11は
エンジンAが発生する動力を伝達するクラッチ(図示せ
ず)を、トランスアクスルケース12は、変速ギア(図
示せず)を、ファイナルギアケース13はディファレン
シャルケース18及びファイナルギア(リングギア)1
7を収納している。ディファレンシャルケース18は軸
18aを介して左右両輪に駆動力を伝える。
次にエンジンA側のシリンダブロック1とトランスアク
スルB側のクラッチハウジング11の結合構造を説明す
る。クラッチハウジング11は外側の側壁7と内側の側
壁8の2重になっており、外側の側壁7がフィナルギア
ケース13の上壁にかけて滑らかにつながる外に凸の形
状となっている。この2重側壁7,8と対応するように
シリンダブロック1側も2重壁2,3となっている。外
側の側壁2は円錐面の一部を形成し、ブロック本来の内
側の側壁3とは線2aで変わるようになっている。両側
壁2と3及び7と8とは、それぞれ複数の2重壁内補強
リブ4,9で連結されており、リブ間は鋳抜き6が施さ
れている。シリンダブロック側のリブ4とクラッチハウ
ジング側のリブ9は各々連続的に配設され、それらを含
む平面がシリンダブロックとトランスアクスルの結合ボ
ルト部5,10を通るように配置されている。又リブ4
及び9は放射状のものと垂直状のものとからなってい
る。
なお、シリンダブロック1はクラッチハウジング11の
前端面11aの右側部分(第3図)の形状と対応するよ
うに、その後端面1aの左側部分(第2図)が形成され
ており、外側の側壁がブロック本来の側壁(内側)をリ
ブで連結することにより補強するようになっている。
次に作用を説明する。
第3図において、インプットシャフト(クランクシャフ
ト)軸受14と、メインシャフト軸受15と、ファイナ
ルギア軸受16に掛かる力のバランスを考えてみる。エ
ンジントルクによる力がインプットシャフト軸受14に
は斜右下方の力(c)として働き、又、メインシャフト軸
受15には垂直上方の力(b)として働く。よって、ファ
イナルギア軸受16には、エンジンが発生するトルクに
より斜左下方の力(a)が加わり、これがギアの噛合周波
数で変動する。従って従来の様に、ファイナルギアケー
スの付根部分が屈曲しているとこの加振力により車両上
下方向振動が発生する。しかしながら、実施例の構造に
よりクラッチハウジング11とファイナルギアケース1
3の上面とを滑らかに結合する円弧状の側壁7が、シェ
ル構造として面内方向で力を受けるため、この振動が抑
制される。又第4図に示すようにファイナルギア17
は、トランスアクスルケース12側に寄って配置されて
いるため、前後のファイナルギア軸受16に作用するラ
ジアル荷重は前方の力(e)より後方の力(d)の方が大き
く、ファイナルギアケース13には、モーメント入力と
して作用するが、クラッチハウジング11の外壁7と内
壁8を接続する補強リブ9が、剛性の高いシリンダブロ
ック1側の外壁2と内壁3の連結リブ4と前後方向で連
続して配置され、かつ、その結合ボルト部10,5を通
るように配置されているため、ハウジングとブロックが
あたかも一体の結合体として働きケース全体の支持剛性
を向上させ、捩り振動を抑制することが可能となる。
又、クラッチハウジング11及びシリンダブロック1は
共に構造が単純なため、鋳抜き6を前後方向に簡単に実
施でき、それほど重量増となることはない。
又、パワプラント全体の上下曲げ、左右曲げに寄与する
剛性向上により、エンジンマウントへの入力をも低減で
きるものである。
次に、第5〜7図に他の実施例を示す。この実施例はシ
リンダブロック1の後端面1aにスタータ取付穴20を
設けたものに適用したもので、左側(第5図)に外側側
壁2と内側側壁3とを有し、これらを連結する放射状の
リブ4のあるものである。クラッチハウジングは示して
いないが、第1実施例に準じて形成するものとする。な
お、21は、ロアデッキ面24とつながったリブ、22
はリブ21の両端よりシリンダブロック下面にのびたリ
ブで、シリンダブロック1のスカート部側の壁23とつ
ながっている。30は、鋳造製のオイルパンで、31は
オイルパンの側壁32とつながっているリブ(第7図)
であり、このリブ31は、シリンダブロック1のリブ2
2へ連続的にのびている。33は、オイルパン底面につ
ながったリブである。従って、本実施例のエンジンは、
ロアデッキ面24、エンジンのスカート部側壁23、オ
イルパンの側壁34、オイルパン底面33によって閉断
面を構成している。
さらにシリンダブロック1及びオイルパン30の後端面
にある前記リブ22と31は、オイルパン30の下側に
あるトランスアクスル(トランスミッション)取付用ボ
ス穴34につながっている。
この実施例ではシリンダブロック1が2重壁2と3及び
これらを連結するリブ4があり、且つ、クラッチハウジ
ング側も同様に形成されている為前実施例と同様に、重
量増加をできるだけ抑えて剛性の向上を図ることができ
るものである。
更に、この実施例では、上述の作用効果に加えて以下の
ような効果も生ずる。
即ち、ロアデッキ面24、シリンダブロック1のカスー
ト部22、鋳造品オイルパン30の側壁34、オイルパ
ン30の底面33による閉断面構造により、パワプラン
ト全体の剛性が向上し捩り、曲げ振動を著しく低減でき
る。
さらに、リブ22と連続的につながっているリブ31を
トランスミッション取付用のボス34につなげることに
よりトランスミッションの上下曲げによる入力をオイル
パン側壁34、シリンダブロック側壁23で受けること
になるためトランスミッションの上下振動を著しく低減
できる。
それによって車体に伝達される振動が低減し、車室内で
発生する不快な騒音(加速時騒音等)を改善することが
可能となる。
[考案の効果] 以上説明してきたように、この考案によれば、その構成
を従来最弱点とされて来た、ファイナルギアケース付根
部分をパワプラントトータルで受ける強度上有効な構造
としたため、ファイナルギアノイズや加速騒音などドラ
イブシャフトを主要伝達経路とする車室内騒音を低減で
き、車両の品質感を向上でき、しかも、重量増を低く抑
えることができという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第2図は第
1図のII−II線からみたシリンダブロックの端面図、第
3図は第1図のIII−III線からみたクラッチハウジング
の端面図、第4図は第3図のIV−IV線による断面図、第
5図は他の実施例のシリンダブロック及びオイルパンの
端面図、第6図は同じく斜視図、第7図は同じくオイル
パンの平面図、第8図は従来のパワプラントの斜視図で
ある。 図面に現われた符号の説明 1……シリンダブロック、2……外側の側壁 3……内側の側壁、4……リブ 5……結合ボルト部、6……鋳抜き部 7……外側の側壁、8……内側の側壁 9……リブ、10……結合ボルト部 11……クラッチハウジング 12……トランスアクスルケース 13……ファイナルギアケース 14……インプットシャフト軸受 15……メインシャフト軸受 16……ファイナルギア軸受 17……ファイナルギア 18……ディファレンシャルケース

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンとトランスアクスルとを結合して
    構成される前置エンジン前輪駆動方式の自動車用パワプ
    ラントにおいて、トランスアクスル側クラッチハウジン
    グと結合するシリンダブロックは後端面から前方に向う
    長手方向の側壁が内側及び外側の2重に形成され、外側
    の側壁形状が略円錐面の一部をなすように形成され、か
    つ、内側の側壁とは複数のリブで連結される一方、前記
    後端面と対応する前端面を備えるクラッチハウジングは
    該前端面から後方に向う長手方向の側壁が内側及び外側
    の2重に形成され、外側の側壁がファイナルギヤケース
    上壁と滑らかにつなぐ面にて形成され、かつ、内側の側
    壁とは複数のリブで連結され、更に、前記両リブが結合
    ボルト部を通るように連続して配置されていることを特
    徴とする自動車用パワプラント。
JP1988015639U 1988-02-10 1988-02-10 自動車用パワプラント Expired - Lifetime JPH0627808Y2 (ja)

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JPH01119862U JPH01119862U (ja) 1989-08-14
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