JPH05193269A - 特筆すべき安定性を有する熱反応性記録用材料 - Google Patents

特筆すべき安定性を有する熱反応性記録用材料

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JPH05193269A
JPH05193269A JP4220980A JP22098092A JPH05193269A JP H05193269 A JPH05193269 A JP H05193269A JP 4220980 A JP4220980 A JP 4220980A JP 22098092 A JP22098092 A JP 22098092A JP H05193269 A JPH05193269 A JP H05193269A
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Guenther Klug
ギユンター・クルク
Heinrich Schrage
ハインリツヒ・シユラゲ
Pieter Dipl Chem Dr Ooms
ピーター・オームス
Hans-Josef Buysch
ハンス−ヨゼフ・ブイシユ
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高度の熱安定性と油脂および可塑剤に対する
良好な安定性とを高度の白度および良好な貯蔵安定性と
の組合わせで有する感熱性記録用材料。 【構成】 少なくとも1種の式(I) 【化1】 式中、R1 はいずれの場合にも相互に独立に C1- ない
し C5-アルコキシ、C1-ないし C6-アルキル、C3-
ないし C6-シクロアルキルまたはフェニルを表し、R2
は水素、C1- ないし C6-アルキルまたはフェニルを
表し、R3 は C1- ないし C5-アルキレンまたは直接
結合を表し、m はいずれの場合にも相互に独立に1ま
たは 2 を表し、n はいずれの場合にも相互に独立に
0、1または 2 を表し、M は多価金属イオンの当量
を、たとえば Mg2+、Zn2+、Ca2+、Al3+、B3+、Pb
2+ または Ti4+ の当量を表すの改質ビスフェノールカ
ルボン酸の塩を含有することを特徴とする熱反応性記録
用材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、支持体材料、染料形成剤、カル
ボン酸塩および所望ならば酸発色剤を含有する熱反応性
記録用材料に関するものである。
【0002】最初に以下の水性分散液: a) 少なくとも1種の無色の、または弱く着色した染
料形成剤を含有する分散液、 b) 少なくとも1種の酸発色剤を含有する分散液、お
よび、所望ならば c) 少なくとも1種の増感剤、および所望ならばその
他の添加剤を含有する分散液 を製造し、これらの分散液を混合し、この分散液混合物
を支持体材料、たとえば紙またはプラスチックシートに
適用し、乾燥して熱反応性記録用材料を製造する方法は
公知である。
【0003】所望ならば、分散液 b)と c)とは合同
の分散液として製造することもできる。個々の分散液を
混合せず、支持体材料に順次に適用することも可能であ
る。支持体材料は未処理のままでも、予備処理した、た
とえば予備被覆した形状でも使用することができる。い
かなる所望の様式で支持体材料を改良する予備被覆も、
たとえば平滑性、吸収性および/または反射性に関する
ものも可能である。熱反応層中で、画像または情報項目
が熱エネルギーを用いる、たとえば熱ヘッドを用いる発
色により製造される。この種の系は、とりわけ JP-A
2-57/191,089、58/205,793、58/205,795、58/209,592、
58/211,494、58/098,285、58/289,591、58/211,493 お
よび 59/9,092 に、ならびにドイツ公開明細書3,242,26
2、EP-A 173,232 および米国特許明細書第 4,713,36
4 号に記載されている。
【0004】この種の感熱性記録用材料は、たとえば、
計算機のプリンター、券売機、ラベル印刷機の、たとえ
ば医学測定用機器の記録計の、およびテレファックス
(熱ファックス)機械の感熱紙として使用することがで
きる。
【0005】公知の感熱性記録用材料の大きな欠点は、
製造された画像が油脂および可塑剤に対して安定性に欠
けることである。
【0006】この種の影響力に対する安定性は、食料用
のラベルの場合に、医学情報の保存に、および、テレフ
ァックスを通じて受け取った情報に特に重要である。た
とえば、恐らくは問題の出力印刷物を分類し、貯蔵する
プラスチックカバー中に存在するような油脂または可塑
剤と接触すると、感熱層中の画像および情報は時間の経
過とともに褪せてしまうか、またはほとんど完全に消失
してしまう。画像および情報の減衰または消失は、感熱
層をある種の物質で被覆して遅延させ、または回避し得
ることは事実である(たとえばドイツ公開明細書 3,82
8,731 およびGB-A 2,122,363 を参照)が、この上塗
りは感熱性記録用材料の感度を、高感度の感熱紙が必要
な高速テレファックス装置においてもはや使用し得な
い、または画像および情報強度の高度の損失を伴っては
じめて使用し得る程度にまで低下させる。さらに、順次
に被覆する工程は経費を増大させる工程である。
【0007】JP-A2-58/005,288、JP-A2-59/209,1
92 および JP-A2-57/045,093 は発色剤としてのビス
フェノールカルボン酸およびそのエステルを記載してお
り、これが感熱性記録用材料の油脂および可塑剤に対す
る安定性の改良に寄与すると述べているが、その効果が
微弱であるか、または貯蔵寿命が不満足であって、この
処理がなければほとんど白色である感熱性記録用材料の
広汎な灰色化につながっている。
【0008】米国特許明細書 3,565,848 は、成形用組
成物、鋳型および摩耗性材料(たとえば砥石)に使用す
るフェノール樹脂の安定性の改良に有用な改質ビスフェ
ノールカルボン酸の塩を記載している。EP-A 0,218,
810、EP-A 0,271,081 およびドイツ公開明細書 2,72
4,107 は、置換サリチル酸の金属塩の記録用材料中での
使用を記載している。その欠点は、感熱層に使用する場
合に貯蔵寿命が極めて貧弱で、その白度が不満足である
ことである。
【0009】したがって、高度の熱安定性と油脂および
可塑剤に対する良好な安定性とを高度の白度および良好
な貯蔵安定性との組合わせで有する感熱性記録用材料に
対する要求が存在する。
【0010】少なくとも1種の式(I)
【0011】
【化2】
【0012】式中、R1 はいずれの場合にも相互に独立
に C1- ないし C5-アルコキシ、C1-ないし C6-アル
キル、C3- ないし C6-シクロアルキルまたはフェニル
を表し、R2 は水素、C1- ないし C6-アルキルまたは
フェニルを表し、R3 は C1- ないし C5-アルキレン
または直接結合を表し、m はいずれの場合にも相互に
独立に1または 2 を表し、n はいずれの場合にも相互
に独立に 0、1または 2 を表し、M は多価金属イオン
の当量を、たとえば Mg2+、Zn2+、Ca2+、Al3+、B
3+、Pb2+ または Ti4+ の当量を表すの改質ビスフェ
ノールカルボン酸の塩を含有することを特徴とする熱反
応性記録用材料がここに見いだされた。
【0013】式(I)の化合物の例は、式中のR1 がい
ずれの場合にも相互に独立にエトキシ、メトキシ、i-
プロポキシ、ブトキシ、ペントキシ、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、i-プロピル、ペンチル、シクロプロ
ピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル
またはフェニルを表し、R2 が水素、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、2-プロピル、1-ペンチル、2-ペンチ
ル、1-ヘキシル、i-ブチルまたはフェニルを表し、R3
がメチレン、1,1-エチレン、1,2-エチレン、1,1-プロ
ピレン、1,2-プロピレン、1,3-プロピレン、2,2-プロピ
レン、1,1-ブチレン、1,2-ブチレン、1,3-ブチレン、1,
4-ブチレン、2,2-ブチレン、2,3-ブチレンまたは直接結
合を表し、m、n および M が上記の意味を有するも
のである。
【0014】式中のR1 がいずれの場合にも相互に独立
にエトキシ、メトキシ、i-プロポキシ、ブトキシ、ペン
トキシ、メチル、エチル、プロピル、ブチル、i-プロ
ピル、ペンチル、シクロプロピル、シクロペンチル、シ
クロヘキシルまたはフェニルを表し、R2 が水素、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、2-プロピル、ペンチ
ル、ヘキシル、i-ブチルまたはフェニルを表し、R3
がメチレン、1,1-エチレン、1,2-エチレン、1,1-プロピ
レン、1,2-プロピレン、1,3-プロピレン、1,1-ブチレ
ン、1,2-ブチレン、1,3-ブチレン、1,4-ブチレン、2,2-
ブチレン、2,3-ブチレンまたは直接結合を表し、M が
Mg2+、Zn2+、Ca2+、Al3+、B3+ または Pb2+ の当
量を表し、m および n が上記の意味を有する式
(I)の化合物が好ましい。
【0015】式中のR1 がいずれの場合にも相互に独立
にエトキシ、メトキシ、i-プロポキシ、ブトキシ、メチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、i-プロピル、ペンチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはフェニルを
表し、R2 が水素、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、2-プロピル、ペンチル、ヘキシルまたはフェニルを
表し、R3 がメチレン、1,1-エチレン、1,2-エチレン、
1,1-プロピレン、1,2-プロピレン、1,3-プロピレン、1,
1-ブチレン、1,2-ブチレン、1,3-ブチレン、1,4-ブチレ
ン、2,2-ブチレンまたは直接結合を表し、m が1を表
し、M が Mg2+、Zn2+ または Ca2+ の当量を表し、
n が上記の意味を有する式(I)の化合物が特に好ま
しい。
【0016】対称構造の式(I)の改質ビスフェノール
カルボン酸の塩、すなわち、双方の基 R1 が同一であ
り、双方の数 m が同一であり、双方の数 n が同一で
あって、双方の芳香環の OH 基と R1 基とが同一の
位置にある式(I)の化合物が好ましい。
【0017】式中のR1 が水素、メチルまたは第 3 ブ
チルを表し、R2 が水素またはメチルを表し、R3
1- ないし C3-アルキレンまたは直接結合を表し、m
が1を表し、n が 0 または1を表し、M が Mg2+
Zn2+、Ca2+ または Pb2+ の、特に好ましくは M
g2+、Zn2+ または Ca2+ の当量を表す式(I)化合物
がさらに好ましい。
【0018】式(I)のビスフェノールカルボン酸の塩
は、それ自体は公知の方法で、対応する遊離のビスフェ
ノールカルボン酸(M が水素である式(I))から製
造することができ、これは、さらに式(II)
【0019】
【化3】
【0020】式中、R1、m および n は式(I)に与
えた意味を有するの対応するフェノールの、式(III)
【0021】
【化4】 式中、R2 および R3 は式(I)に与えた意味を有す
るの対応するオキソカルボン酸との縮合により入手する
ことができる(たとえば有機化学雑誌(J. Org. Che
m.)23,1005(1958);有機化学雑誌(J. Org. Chem.)2
4,1949(1959);有機化学雑誌(J. Org. Chem.)27
455(1962)およびアメリカ化学会誌(JACS)76,4
465(1954)を参照)。遊離のビスフェノールカルボン
酸(式(I),M が水素)を水性塩基、たとえばアル
カリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩またはアルカリ
金属炭酸水素塩の水溶液を用いて対応するアルカリ金属
塩(式(I),M がアルカリ金属)に転化させ、所望
の多価金属の可溶性塩を添加してその水溶液から式
(I)の改質ビスフェノールカルボン酸の塩として沈澱
させて単離することができる。
【0022】他の方法によるならば、所望の多価金属の
酸化物または好ましくは水酸化物を水溶液中の遊離のビ
スフェノールカルボン酸と、化学量論的量比で、適宜に
水混和性の共溶媒とともに加熱して式(I)の改質ビス
フェノールカルボン酸の塩を得ることができる。
【0023】本発明記載の記録用材料には、式中で O
H 基が R2−C−R3−COOH 基に対してパラ位
に、またはオルトおよびパラ位にあり、R1 がR2−C
−R3−COOH 基に対してメタ位および/またはオル
ト位にある式(I)の改質ビスフェノールカルボン酸の
塩も好ましい。特に好ましくは、OH基は R2−C−R
3−COOH 基に対してパラ位にあり、R1 はメタ位に
ある。式(I)の改質ビスフェノールカルボン酸の塩
は、上記の製造方法で生成したままで、すなわち、たと
えば 70 ないし 100 重量%の純度で、結晶水を伴って
も結晶水なしでも、本発明記載の熱反応性記録用材料に
使用することができる。本発明記載の熱反応性記録用材
料は、発色源として、所望のいかなる慣用の白色染料を
含有していてもよい。トリフェニルメタン、フルオラ
ン、フェノチアジン、オーラミン、スピロピランおよび
インドリノフタリド型の白色染料が好ましく、そのいず
れも単独で、または組合わせで使用することができる。
この種の発色源の例は:3,3-ビス-(p-ジメチルアミノ
フェニル)-6-ジメチルアミノフタリド(= 結晶すみれ
色ラクトン),3,3-ビス-(p-ジメチルアミノフェニル)
-6-クロロフタリド、3-シクロヘキシルアミノ-6-クロロ
フルオラン、3-ジメチルアミノ-5,7-ジメチルフルオラ
ン、3-ジエチルアミノ-7-メチルフルオラン、3-(N-p-
トリル-N-エチルアミノ)-6-メチル-7-アニリノフルオ
ラン、2-[3,6-ビス-(ジエチルアミノ)-9-(o-クロロア
ニリノ)-キサンチル]-安息香酸ラクタム、3-N-メチル-
N-シクロヘキシルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオ
ラン、3-ジエチルアミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラ
ン、3-(N,N-ジエチルアミノ)-5-メチル-7-(N,N-ジ
ベンジルアミノ)-フルオラン、6'-クロロ-8'-メトキシ
ベンゾインドリノスピロピラン、3-(2'-ヒドロキシ-4'-
ジメチルアミノフェニル)-3-(2'-メトキシ-5'-ニトロフ
ェニル)-フタリド、3-(2'-メトキシ-4'-ジメチルアミノ
フェニル)-3-(2'-ヒドロキシ-4'-クロロ-5'-メチルフェ
ニル)-フタリド、3-(N-エチル-N-テトラヒドロフルフ
リル)-アミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-N-
エチル-N-(2-エトキシプロピル)-アミノ-6-メチル-7-
アニリノフルオラン、3-(N-メチル-N-イソプロピル)-
アミノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3-モルホリノ
-7-(N-プロピルトリフルオロメチルアニリノ)-フルオ
ラン、3-ジエチルアミノ-5-クロロ-7-(N-ベンジルトリ
フルオロメチルアニリノ)-フルオラン、3-(N-エチル-
p-トルイジノ)-7-(α-フェニルエチルアミノ)-フルオ
ラン、3-ジエチルアミノ-7-(o-メトキシカルボニルフ
ェニルアミノ)-フルオラン、3-ジエチルアミノ-5-メチ
ル-7-(α-フェニルエチルアミノ)-フルオラン、3-ジエ
チルアミノ-7-ピペリジノフルオラン、3-ジブチルアミ
ノ-6-メチル-7-アニリノフルオラン、3,6-ビス-(ジメチ
ルアミノ)-フルオレンスピロ(9,3')-6-ジメチルアミノ
ナフタリド、3-(N-ベンジル-N-シクロヘキシルアミ
ノ)-5,6-ベンゾ-7-ナフチルアミノ-4'-ブロモフルオラ
ン、3-ジエチルアミノ-6-クロロ-7-アニリノフルオラ
ン、3-N-メチル-N-イソプロピル-6-メチル-7-アニリ
ノフルオラン、3-N-エチル-N-アミル-6-メチル-7-ア
ニリノフルオランおよび 3-ジエチルアミノ-6-メチル-7
-(2',4'-ジメチルアニリノ)-フルオランである。
【0024】本発明記載の熱反応性記録用材料は、発色
剤として慣用されている、熱の適用により白色染料の発
色を誘発する所望の電子受容体または酸、たとえばポリ
フェノール、ヒドロキシジフェニルスルホン、ヒドロキ
シジフェニルスルホキシド、ヒドロキシ安息香酸エステ
ル、胆汁酸のエステル、ヒドロキシジフェニルスルフィ
ド、ヒドロキシジフェニルジスルフィド、サリチル酸、
そのエステルまたはアミド、ヒドロキシナフタレンカル
ボン酸、そのエステルまたはアミド、ビス-(ヒドロキシ
フェニルチオ)-ジオキサアルカン、ビス-(ヒドロキシフ
ェニルチオ)-オキサアルカンおよびビス-(ヒドロキシフ
ェニル)-アルカンのいかなるものをも、発色剤として含
有することができる。
【0025】この種の発色剤の例は:4,4'-イソプロピ
リデンビスフェノール、4,4'-イソプロピリデンビス-
(o-メチルフェノール)、4,4'-第 2 ブチリデンビスフ
ェノール、4,4'-イソプロピリデンビス-(2-第 3 ブチル
フェノール)、4,4'-シクロヘキシリデンビスフェノー
ル、4,4'-イソプロピリデンビス-(2-クロロフェノー
ル)、2,2'-メチレンビス-(4-メチル-6-第 3 ブチルフ
ェノール)、2,2'-メチレンビス-(4-エチル-6-第 3 ブ
チルフェノール)、4,4'-ブチリデンビス-(6-第 3 ブチ
ル-2-メチル)-フェノール、1,1,3-トリス-(2-メチル-4-
ヒドロキシ-5-第 3 ブチルフェニル)-ブタン、4,4'-チ
オビス-(6-第 3 ブチル-2-メチル)-フェノール、ビス-
(p-ヒドロキシフェニル)-スルホン、4-イソプロポキシ
-4'-ヒドロキシジフェニルスルホン、4-ベンジルオキシ
-4'-ヒドロキシジフェニルスルホン、ビス-(p-ヒドロ
キシフェニル)-スルホン、p-ヒドロキシ安息香酸イソ
プロピル、p-ヒドロキシ安息香酸ベンジル、没食子酸
ステアリル、没食子酸ラウリル、没食子酸オクチル、1,
7-ビス-(4-ヒドロキシフェニルチオ)-3,5-ジオキサヘプ
タン、1,5-ビス-(4-ヒドロキシフェニルチオ)-3-オキサ
ペンタン、1,3-ビス-(4-ヒドロキシフェニルチオ)-プロ
パン、1,3-ビス-(4-ヒドロキシフェニルチオ)-2-ヒドロ
キシプロパン、N,N'-ジフェニルチオ尿素、N,N'-ジ
-(m-クロロフェニル)-チオ尿素、サリチルアニリド、5
-クロロ-サリチルアニリド、2-ヒドロキシ-3-ナフトン
酸、2-ヒドロキシ-1-ナフトン酸、1-ヒドロキシ-2-ナフ
トン酸、酢酸ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-ベンジル、
3,4-ジヒドロキシフェニル-4-メチルフェニルスルホ
ン、1,7-ビス-(4-ヒドロキシフェニルチオ)-3-オキサヘ
プタン、1,5-ビス-(4-ヒドロキシフェニルチオ)-3-オキ
サペンタンおよび 1,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニルチ
オ)-ブタンである。
【0026】本発明に従って使用する式(I)の改質ビ
スフェノールカルボン酸の塩はまた、ある程度の発色性
をも有する。したがって、特殊な場合には特別の発色剤
の添加を省力することもできる。
【0027】好ましくはあるが必要ではなく、本発明記
載の熱反応性記録用材料は発色源、発色剤および改質ビ
スフェノールカルボン酸の塩に加えて、いわゆる増感剤
をも含有する。これには、発色速度を増大し得る、かつ
/または色形成を増加させ得る慣用の熱熔融性物質が可
能である。この種の増感剤には、たとえば 70 ないし14
0℃ の、好ましくは 70 ないし 130℃ の、特に 75 な
いし 120℃ の範囲の融点を有し、たとえば以下の類の
化合物に起源を有するものが可能である:芳香族スルホ
ンアミド、カルボキシアミド、アニリド、p-ヒドロキ
シ安息香酸エステル、p-ヒドロキシテレフタル酸エス
テル、ジフェニルスルホン、ベンジルジフェニル、フェ
ニルサリチル酸エステル、テレフタル酸ジエステル、イ
ソフタル酸ジエステルおよびロウ(JP-A2-57/191,08
9、58/98,285、58/205,793、58/205,795、58/209,591、
58/209,592、58/211,493、58/211,494 および 59/9,092
をも参照)。
【0028】増感剤の例は:ステアリルアミド、ベンゼ
ンスルホニルアニリド、p-ベンジルビフェニル、シュ
ウ酸ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、1- および 2-
ベンジルオキシナフタレン、エチレングリコール m-ト
リルエーテル、ジフェニルカーボネート、テレフタル酸
ジベンジル、イソフタル酸ジベンジル、m-ターフェニ
ル、1,2-ジフェノキシエタン、p-ヒドロキシ安息香酸
ベンジルおよびビス-(2-(4-メトキシ)-フェニルオキシ
エチル)-エーテルである。
【0029】本発明記載の熱反応性記録用材料は所望な
らばさらに結合剤および/または他の慣用の添加剤をも
含有することができる。結合剤には、たとえば部分的
に、または完全に加水分解されたポリ酢酸ビニル、ヒド
ロキシエチルセルローズ、アラビアゴム、澱粉、ポリビ
ニルピロリドンまたはカゼインが可能であり、他の添加
剤には、たとえば充填剤、界面活性剤、酸化防止剤およ
び/または消泡剤が可能である。
【0030】適当な充填剤の例は、無機化合物の、たと
えば炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、シリカ、酸化チ
タニウム、硫酸バリウム、タルクおよび表面処理したシ
リカの微粉、ならびに有機化合物の、たとえば尿素ホル
ムアルデヒド樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、
ポリスチレン樹脂およびポリアクリル酸共重合体の微粉
である(たとえばドイツ公開明細書 3,715,724 を参
照)。
【0031】本発明記載の熱反応性記録用材料は広範囲
の支持体材料を含有することができる。たとえば所望の
いかなる紙も適しており、これは未処理のものも予備処
理したものも使用することができる。ファックス装置で
の複写、ラベルおよびチケットの製造用に、貨物および
旅行荷物の項目標識用に、および同様の目的に通常使用
される紙が好ましい。予備処理した紙の例には、被覆が
たとえば充填剤を適用する目的および/または熱伝導性
に影響を与える目的に役立つ予備被覆紙が可能である。
この型の予備処理は、紙の一面に行われているものであ
っても両面に行われているものであってもよい。この紙
はまた、製紙機で一面または両面にカレンダー加工また
は平滑化が施されていてもよい。紙の一面、好ましくは
裏面に、所望ならばプラスチック材料、ゼラチン、接着
剤および/または剥離層が施されていてもよい。本発明
記載の熱反応性記録用材料用には、たとえば 20 ないし
200 g/m2 の、好ましくは 30 ないし 100 g/m2 の単位
面積あたり重量を有する紙が適している。本発明記載の
熱反応性記録用材料には、いかなる所望のシートも支持
体材料として使用することができる。オーバーヘッドプ
ロジェクターまたは他の提示系用に支持体材料として通
常使用されるシートが好ましい。さらに、使用する支持
体材料は所望ならば、支持体材料としての紙のところで
記述したものと同様に被覆された、または予備処理され
た板紙および厚紙であってもよい。本発明記載の熱反応
性記録用材料は、被覆剤中に(すなわち支持体材料を考
慮に入れないで)たとえば 0.1 ないし 40 重量%の式
(I)の改質ビスフェノールカルボン酸を含有すること
ができる。この量は、好ましくは1ないし 30 重量%、
特に好ましくは 5 ないし 25 重量%である。被覆剤は
さらに、1ないし 20重量%の発色源をも含有すること
ができる。発色源の量は好ましくは 2 ないし15 重量
%、特に好ましくは 5 ないし 10 重量%である。被覆
剤はさらに、たとえば 0 ないし 30 重量%の発色剤を
も含有することができる。この中では 5 ないし 25 重
量%の量が、特に 10 ないし 20 重量%の量が好まし
い。さらに、被覆剤は増感剤をも、たとえば 0 ないし
30 重量%の、好ましくは 5 ないし 25重量%の、特に
10 ないし 20 重量%の量含有することができる。結合
剤および慣用の添加剤も、たとえば 5 ないし 80 重量
%の量で被覆剤中に存在することができ、ここでは 20
ないし 70 重量%が、特に 30 ないし 60 重量%が好ま
しい。被覆剤の全ての成分を加算すると 100 重量%と
なる。
【0032】本発明記載の熱反応性記録用材料は、たと
えば以下のようにして製造することができる。最初に出
発分散液を、すなわち発色源の分散液、少なくとも1種
の式(I)の改質ビスフェノールカルボン酸の塩を含有
する分散液、および発色剤分散液を製造する。ついで、
この出発分散液を混合し、適当な手段、たとえばナイフ
を用いて支持体材料に、たとえばプラスチックシート
に、または紙に適用することができる。
【0033】結合剤および他の添加剤は、所望ならば出
発分散液の1種、2 種以上もしくは全てに、またはこれ
らの分散液の混合物に添加することができる。この方法
はまた、個々の出発分散液であれ、相互に異なる出発分
散液のいかなる所望の混合物であれ、順次に支持体材料
に適用するようなものであってもよい。
【0034】個々の、または全ての分散液の適用に続い
て乾燥する。
【0035】本発明記載の熱反応性記録用材料は、好ま
しくは以下のようにして製造する(部は重量部であ
る): a. 発色源分散液の製造 5 ないし 95 部の、好ましくは 20 ないし 75 部の、特
に好ましくは 40 ないし 60 部の1種または 2 種以上
の発色源を、0.1 ないし 30 部の、好ましくは1ないし
20 部の、特に好ましくは 2 ないし 15 部の部分加水
分解ポリ酢酸ビニルと 92 部の水とを含有する 250 部
のポリ酢酸ビニル水溶液の撹拌混入し、この混合物を、
発色源粒子の平均粒子寸法が 3 μm またはそれ以下に
なるまでミル磨砕(たとえばサンドミルを用いて)す
る。
【0036】b. 発色剤分散液の製造 1ないし 50 部の、好ましくは 5 ないし 30 部の、特
に好ましくは 10 ないし 20 部の1種または 2 種以上
の発色剤、および 10 ないし 100 部の、好ましくは 20
ないし 80 部の、特に好ましくは 35 ないし 60 部の
増感剤、ならびに10 ないし 100 部の、好ましくは 15
ないし 70 部の、特に好ましくは 20 ないし 50 部の1
種または 20 種以上の充填剤を、0.1 ないし 20 部の、
好ましくは1.5 ないし 10 部の部分加水分解ポリ酢酸ビ
ニルと 98 部の水とを含有する 272部のポリ酢酸ビニル
水溶液に撹拌混入し、この混合物を、全ての固体粒子の
平均粒子寸法が 3 μm またはそれ以下になるまでミル
磨砕(たとえばサンドミルを用いて)する。
【0037】c. ビスフェノールカルボン酸分散液 5 ないし 50 部の、好ましくは 10 ないし 45 部の、特
に好ましくは 20 ないし 35 部の1種または 2 種以上
の式(I)の改質ビスフェノールカルボン酸の塩を、0.
1 ないし 30 部の、好ましくは1ないし 20 部の、特に
好ましくは 2ないし 15 部の部分加水分解ポリ酢酸ビニ
ルと 66 部の水とを含有する 70 部のポリ酢酸ビニル水
溶液に撹拌混入し、この混合物を、平均粒子寸法が 3
μm またはそれ以下になるまでミル磨砕(たとえばサン
ドミルを用いて)する。
【0038】d. 被覆用塗料の製造 120 ないし 40 部の、好ましくは 100 ないし 50 部
の、特に好ましくは 80ないし 60 部の発色剤分散液
を、20 ないし 0.5 部の、好ましくは 15 ないし 3部
の、特に好ましくは 10 ないし 5 部の発色源分散液お
よび 40 ないし 0.5 部の、好ましくは 30 ないし 5 部
の、特に好ましくは 20 ないし 10 部のビスフェノール
カルボン酸塩水溶液とともに撹拌し、この混合物を、希
水酸化ナトリウム溶液を用いて 6 ないし 14 の、好ま
しくは 7 ないし 11 の、特に好ましくは7.5 ないし 9.
5 の pH にする。
【0039】e. 本発明記載の熱反応性記録用材料の
製造 ワイヤロッドを用いて上記の被覆用塗料を紙の表面に、
2 ないし 15 g/m2 の、好ましくは 5 ないし 12 g/m2
の、特に好ましくは 7.5 ないし 10.5 g/m2 の被覆重量
に相当する量適用する。
【0040】乾燥後、被覆された紙は好適にカレンダー
加工される。
【0041】以下の実施例においては、以下の分析法を
用いて、本発明記載の熱反応性記録用材料と本発明によ
らないものとを評価した: a. 光学密度 熱プリンター(シャープ CE 700 P)で、4 × 0.9 c
m の領域を最高エネルギーで完全な黒に印刷した。この
測定領域の光学密度を、マクベス密度計(Macbeth Dens
itometer)RD 917(スイスのコルモーゲン社(Kollmo
rgen AG)製)を用いて測定した。
【0042】b. 油脂安定性 最初に a.に従って光学密度を測定した。ついで、印
刷した領域にグラビア印刷機(ドイツのゴッケル(Gock
el)社製,ハーフトーン深度 150 #)を用いてヒマシ
油の 20 重量%シクロヘキサン溶液で印刷した。印刷し
た紙を 60℃ で3 時間貯蔵したのち、a.と同様にして
再度光学密度を測定し、以下のようにして残留強度をパ
ーセントで計算した:
【0043】
【数1】
【0044】c. 可塑剤安定性 以下のようにして可塑剤安定性を測定した。最初に熱印
刷機(シャープ CE700 P)で 4 × 4 cm の領域を、
最高エネルギーを用いて、印刷領域における種々のハー
フトーン密度で黒く印刷した。
【0045】エルレフォ(Elrepho)44 381(ドイツの
カール・ツァイス(Carl Zeiss)社製)を用いてこの領
域の吸収を測定した。印刷領域の裏面を鋼板上に置き、
30重量%の可塑剤(フタル酸ジオクチル)を含有する
PVC シートで印刷領域を覆い、4 × 3 × 2.5 cm の
寸法の鋼鉄ブロックを負荷した。これは 20 g/cm2の圧
力に相当する。
【0046】50℃ で 24 時間の貯蔵ののちに、印刷領
域の吸収を再度測定し、以下のようにして残留強度をパ
ーセントで計算した:
【0047】
【数2】
【0048】
【数3】
【0049】d. 白度と貯蔵安定性 白度を%反射率として(大きな価は高い白度に相当す
る)測定し、60℃ における貯蔵後の未印刷紙の望まし
くない変色を反射率から%吸収率として(c.の記述と
同様にして)計算した(大きな価は黒い紙に相当す
る)。
【0050】e. 感度 5.5 × 0.8 cm の寸法の領域を、熱プリンター試験装置
TP 104(ドイツのゲミヌス(Geminus)製)を用いて
26 V の最高電圧と種々のパルス時間とで十分黒く印
刷して感度を測定した。これらの領域の光学密度をマク
ベスデンシトメーター RD 917 を用いて測定した。短
いパルス時間と長いパルス時間とでの光学密度の差が大
きいほど、感熱紙の感度も大きい。
【0051】本発明に従って使用する改質ビスフェノー
ルカルボン酸の塩はまた、無炭素複写系における発色剤
および/または添加剤としても好適である。
【0052】本発明記載の記録用材料は、長い貯蔵時間
後のインク安定性、良好な光安定性ならびに水、可塑
剤、油脂およびマーカーペンに含有されている物質に対
する優れた安定性を示す。
【0053】
【実施例】以下、部および百分率は重量部および重量%
であり、与えられた量は重量による量と同一である。
【0054】実施例1 本発明に従って使用する塩の製造 最初に 33.6 g(0.4 モル)の炭酸水素ナトリウムを 40
0 ml の水に導入し、97.7 g(0.4 モル)の 2,2-ビス-
(4-ヒドロキシフェニル)-酢酸を少量ずつ、撹拌しなが
ら添加し、この混合物をさらに 15 分間撹拌した。つい
で、27.2 g(0.2 モル)の塩化亜鉛を 100 ml の水に溶
解させた溶液を滴々添加し、この混合物を 90℃ に加熱
した。濃縮したのち、残留物を 100 ml の水に溶解さ
せ、冷却し、生成した沈澱を吸引濾別して、2,2-ビス-
(4-ヒドロキシフェニル)-酢酸の亜鉛塩78.1 g を得た。
【0055】実施例2 本発明に従って使用する塩の製造 85.9 g(0.3 モル)の 2,2-ビス-(4-ヒドロキシ-3-メチ
ルフェニル)-プロピオン酸と 6.05 g(0.15 モル)の酸
化マグネシウムとを 400 ml の水に懸濁させた懸濁液を
80℃ で1時間加熱して反応剤を溶解させた。濃縮し、
冷却して 2,2-ビス-(4-ヒドロキシ-3-メチルフェニル)-
プロピオン酸のマグネシウム塩 79.2 gを単離した。
【0056】実施例3 ビスフェノールカルボン酸塩を含有しない記録用材料
− 本発明記載のものでないものの製造 50 g の 2-(2-クロロアニリノ)-6-ジブチルアミノフル
オランを 250 g の 8重量%強度のポリ酢酸ビニル溶液
(モウィオール(MowiolR)8/88 を用いて製造したも
の)に撹拌混入した。ついで、この粗大分散液をサンド
ミル中で 1250 gのガラスビーズ(直径1mm)ととも
に、平均粒子寸法が 2.5 μm になるまでミル磨砕した
(→ 分散液1)。14 g のビスフェノール A、42 g の
ベンゼンスルファニリドおよび 35 g の充填剤としての
アクリロニトリル共重合体を 272 gの 2 重量%強度の
ポリ酢酸ビニル溶液(モウィオール(MowiolR)8/88 か
ら製造したもの)に撹拌混入し、この混合物を、上記の
ものと同様にして、サンドミル中で 2.8 μm の平均粒
子寸法に達するまでミル磨砕した(→ 分散液 2)。72
部の分散液 2 と 7 部の分散液1とを混合し、pH を 9
にし、70 g/m2 の単位面積あたり重量を有する未処理
紙の表面を、ワイヤロッドを用いて被覆した。被覆重量
は 8.8 g/m2 であった。このようにして得た未処理紙を
カレンダー中、80kg/cm のニップ圧で平滑化した。
【0057】評価の測定結果は表1および 2 に示して
ある。
【0058】実施例4 本発明記載の記録用材料の製造 実施例 3 の記載と同様にして分散液1および 2 を製造
した。30 g の 4,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-ペン
タン酸の Mg 塩を 70 g の 10 重量%強度のポリ酢酸
ビニル溶液(モウィオール(MowiolR)8/88 から製造し
たもの)に撹拌混入し、ついで、この混合物を実施例 3
の記述と同様にして、2.6 μm の平均粒子寸法にまで
ミル磨砕した(→ 分散液 3)。72 部の分散液 2、7 部
の分散液1および14 部の分散液 3 を混合し、混合物の
pH を 9 にし、この混合物を、70g/m2 の単位面積あ
たり重量を有する未処理紙の表面の、ワイヤロッドを用
いる被覆に使用した。被覆重量は 10.1 g/m2 であっ
た。平滑化は実施例 3 と同様にして行った。
【0059】評価の測定結果は表1および 2 に示して
ある。
【0060】実施例5 ビスフェノールカルボン酸塩を含有しない記録用材料
− 本発明記載のものでないものの製造 実施例 3 を繰り返した。被覆紙を平滑化する前に、100
部の 10 重量%強度のポリ酢酸ビニル溶液(モウィオ
ール(MowiolR)4/98 から製造したもの)、20部の炭酸
カルシウム、10 部のポリエチレンワックス乳濁液(ド
イツのバーデル社化学工場(L. P. Bader and Co. GmbH
Chem. Fabrik,Rottwell)製のルバプリント(Lubapri
ntR)499)および 55 部の水の混合物を含有する第 2
の被覆剤を適用した。
【0061】第 2 の層の被覆重量は 6 g/m2 であっ
た。最後に、実施例 3 と同様にして平滑化を行った。
【0062】評価の測定結果は表 2 に示してある。
【0063】実施例6 ビスフェノールカルボン酸を添加剤として含有する記録
用材料 − 本発明記載のものでないものの製造 製造は、対応する量のビスフェノールカルボン酸を(実
施例 4 の マグネシウム塩に替えて)使用して分散液 3
を製造したことを除いて、実施例 4 と同様にして行っ
た。
【0064】評価の測定結果は表1に示してある。
【0065】実施例7 発色剤を含有しない本発明記載の記録用材料の製造 対応する量の実施例 4 で述べた塩をビスフェノール A
に替えて使用して分散液 2 を製造したことを除いて、
実施例 3 の手順を繰り返した。
【0066】評価の測定結果は表1に示してある。
【0067】実施例8 サリチル酸の塩を使用する記録用材料 − 本発明記載の
ものでないものの製造 対応する量の 3-メチルサリチル酸の亜鉛塩を実施例 4
で使用した Mg 塩に替えて使用して分散液 3 を製造し
たことを除いて、実施例 4 の手順を繰り返した。
【0068】評価の測定結果は表1に示してある。
【0069】実施例9ないし 17 本発明記載のその他の記録用材料の製造 製造は、いずれの場合にも表 3 に列記した式(I)の
改質ビスフェノールカルボン酸の塩を対応する量で、実
施例 4 で述べた塩に替えて使用したことを除いて、実施
例 4 と同様にして行った。
【0070】評価の測定結果は表 3 にも示してある。
【0071】実施例 18 ビスフェノールカルボン酸のエステルを添加剤として使
用する記録用材料 − 本発明記載のものでないものの製
造 製造は、対応する量の 4,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニ
ル)-ペンタン酸メチルを Mg 塩に替えて使用したこと
を除いて、実施例 4 と同様にして行った。
【0072】評価の測定結果は表1に示してある。
【0073】
【表1】表 1 白度 貯蔵安定性 実施例 光学 油脂 可塑剤 油脂への暴露 60℃ 番号 密度 安定性 安定性 なし あり 1時間後 24 時間後 3 1.33 40.9% 9.0% 89.5% 87.7% 3.7% 4.0% 4 1.31 70.4% 23.0% 88.1% 86.7% 4.8% 8.1% 6(比較例) 1.29 89.2% 36.0% 70.6% 55.3% 39.4% 60.2% 7 1.20 75.4% 38.0% 83.2% 80.1% 6.1% 10.2% 8(比較例) 1.28 85.3% 66.0% 56.1% 33.4% 39.8% 64.5% 18(比較例) 1.30 70.9% 5.1% 84.4% 42.1% 70.7% 74.4% 白度:与えられた%が高ければ紙がより白い 貯蔵安定性:与えられた%が高ければ望ましくない灰色
化がより広汎である
【0074】
【表2】表 2 実施例 光学 油脂 可塑剤 以下のパルス時間における感度 番号 密度 安定性 安定性 100 μ秒 260 μ秒 480 μ秒* 3(比較例) 1.33 40.9 % 9.0 % 0.06 0.62 1.28 4 1.31 70.4 % 23.0 % 0.05 0.63 1.29 5(比較例) 1.07 55.4 % 15.0 % 0.04 0.24 0.73 *) 分析方法 e.を参照
【0075】
【表3】表 3 使用した 4-位に OH を有する 実施例 改質ビスフェノールカルボン酸塩 油脂 可塑剤 貯蔵 番号 R123 m n M 安定性 安定性 安定性 9 H H B**) 1 0 Mg 53.8% 15.8% 6.1% 10 H H B 1 0 Ca 57.1% 19.3% 7.3% 11 H H B 1 0 Zn 76.1% 35.9% 13.2% 12 H CH3 B 1 0 Mg 59.1% 19.9% 5.9% 13 H CH3 CH2 1 0 Mg 63.6% 34.6% 7.5% 14 H CH3 (CH2)2 1 0 Ca 58.2% 27.3% 7.2% 15 CH3 オルト*) CH3 B 1 1 Mg 58.6% 29.2% 7.6% 16 CH3 オルト*) CH3 (CH2)2 1 1 Zn 95.3% 87.4% 23.2% 17 CH3 オルト*) CH3 (CH2)3 1 1 Mg 60.2% 35.3% 7.6% *) OH に対して **) B は直接結合 本発明の主なる特徴および態様は以下のとおりである。
【0076】1. 少なくとも1種の式(I)
【0077】
【化5】
【0078】式中、R1 はいずれの場合にも相互に独立
に C1- ないし C5-アルコキシ、C1-ないし C6-アル
キル、C3- ないし C6-シクロアルキルまたはフェニル
を表し、R2 は水素、C1- ないし C6-アルキルまたは
フェニルを表し、R3 は C1- ないし C5-アルキレン
または直接結合を表し、m はいずれの場合にも相互に
独立に1または 2 を表し、n はいずれの場合にも相互
に独立に 0、1または 2 を表し、M は多価金属イオン
の当量を表すの改質ビスフェノールカルボン酸の塩を含
有することを特徴とする熱反応性記録用材料。
【0079】2. 式(I)中のR1 がいずれの場合に
も相互に独立にエトキシ、メトキシ、i-プロポキシ、ブ
トキシ、ペントキシ、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、i-プロピル、ペンチル、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはフェニル
を表し、R2 が水素、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、2-プロピル、1-ペンチル、2-ペンチル、1-ヘキシ
ル、i-ブチルまたはフェニルを表し、R3 がメチレ
ン、1,1-エチレン、1,2-エチレン、1,1-プロピレン、1,
2-プロピレン、1,3-プロピレン、2,2-プロピレン、1,1-
ブチレン、1,2-ブチレン、1,3-ブチレン、1,4-ブチレ
ン、2,2-ブチレン、2,3-ブチレンまたは直接結合を表
し、m、n および M が 1.で与えた意味を有するこ
とを特徴とする 1.記載の熱反応性記録用材料。
【0080】3. 式(I)の改質ビスフェノールカル
ボン酸の塩が対称構造を有するものであることを特徴と
する 1.および 2.記載の熱反応性記録用材料。
【0081】4. 式(I)中のR1 が水素、メチルま
たは第 3 ブチルを表し、R2 が水素またはメチルを表
し、R3 が C1- ないし C3-アルキレンまたは直接結
合を表し、m が1を表し、n が 0 または1を表し、
M が Mg2+、Zn2+、Ca2+ または Pb2+ の当量を表
すことを特徴とする 1.ないし 3.記載の熱反応性記録
用材料。
【0082】5. 支持体材料上にさらに発色源、所望
ならば発色剤、所望ならば増感剤、所望ならば結合剤、
および/または所望ならば他の慣用の添加剤をも含有す
ることを特徴とする 1.ないし 4.記載の熱反応性記録
用材料。
【0083】6. 支持体材料に適用する被覆剤が 0.1
ないし 40 重量%の少なくとも1種の式(I)の改質ビ
スフェノールカルボン酸の塩、1ないし 20 重量%の発
色源、0 ないし 30 重量%の発色剤、0 ないし 30 重量
%の増感剤、5 ないし 80 重量%の結合剤および他の慣
用の添加剤を含有し、上記の被覆剤の各成分を加算した
合計が 100 重量%になることを特徴とする 1.ないし
5.記載の熱反応性記録用材料。
【0084】7. 支持体材料として紙、シート、板紙
または厚紙を含有することを特徴とする 1.ないし 6.
記載の熱反応性記録用材料。
【0085】8. 最初に発色源の分散液、少なくとも
1種の式(I)の改質ビスフェノールカルボン酸の塩を
含有する分散液、および発色剤分散液を製造し、所望な
らばこれらの分散液の1種、2 種以上または全てに結合
剤および他の添加剤を添加することも可能であり、この
分散液を順次に個々に、または混合物として支持体材料
に適用し、続いて乾燥することを特徴とする 1.記載の
熱反応性記録用材料の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 27/18 (72)発明者 ハインリツヒ・シユラゲ ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト・デルパーホフシユトラーセ31 (72)発明者 ピーター・オームス ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト・デルパーホフシユトラーセ16 (72)発明者 ハンス−ヨゼフ・ブイシユ ドイツ連邦共和国デー4150クレーフエル ト・ブランデンブルガーシユトラーセ28

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の式(I) 【化1】 式中、 R1 はいずれの場合にも相互に独立に C1- ないし C5
    -アルコキシ、C1-ないし C6-アルキル、C3- ないし
    6-シクロアルキルまたはフェニルを表し、 R2 は水素、C1- ないし C6-アルキルまたはフェニル
    を表し、 R3 は C1- ないし C5-アルキレンまたは直接結合を
    表し、 m はいずれの場合にも相互に独立に1または 2 を表
    し、 n はいずれの場合にも相互に独立に 0、1または 2 を
    表し、 M は多価金属イオンの当量を表すの改質ビスフェノー
    ルカルボン酸の塩を含有することを特徴とする熱反応性
    記録用材料。
  2. 【請求項2】 最初に発色源の分散液、少なくとも1種
    の式(I)の改質ビスフェノールカルボン酸の塩を含有
    する分散液、および発色剤分散液を製造し、所望ならば
    これらの分散液の1種、2 種以上または全てに結合剤お
    よび他の添加剤を添加することも可能であり、この分散
    液を順次に個々に、または混合物として支持体材料に適
    用し、続いて乾燥することを特徴とする請求項1記載の
    熱反応性記録用材料の製造方法。
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