JPH0519150A - 光フアイバテープ心線およびこれを用いた光ケーブル - Google Patents
光フアイバテープ心線およびこれを用いた光ケーブルInfo
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- JPH0519150A JPH0519150A JP3197064A JP19706491A JPH0519150A JP H0519150 A JPH0519150 A JP H0519150A JP 3197064 A JP3197064 A JP 3197064A JP 19706491 A JP19706491 A JP 19706491A JP H0519150 A JPH0519150 A JP H0519150A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 外径200μm以下の光ファイバ素線を複数
本並べて一括被覆層により一体化した光ファイバテープ
心線を複数枚重ねて樋状収容体に収容し、これを複数個
集合した光ケーブルにおいて、上記光ファイバテープ心
線の両側位置にある光ファイバ素線の伝送損失の増加を
防止する。 【構成】 上記光ファイバテープ心線11の一括被覆層
12の両側部分11aの厚さを平坦部分11bの厚さよ
りも厚くする。また、両側部分11aの厚さ(W)が1
0〜200μmの範囲とするのが好ましい。樋状収容体
の側壁に当ることによって生ずる側圧が両側位置にある
光ファイバ素線に伝わらなくなる。
本並べて一括被覆層により一体化した光ファイバテープ
心線を複数枚重ねて樋状収容体に収容し、これを複数個
集合した光ケーブルにおいて、上記光ファイバテープ心
線の両側位置にある光ファイバ素線の伝送損失の増加を
防止する。 【構成】 上記光ファイバテープ心線11の一括被覆層
12の両側部分11aの厚さを平坦部分11bの厚さよ
りも厚くする。また、両側部分11aの厚さ(W)が1
0〜200μmの範囲とするのが好ましい。樋状収容体
の側壁に当ることによって生ずる側圧が両側位置にある
光ファイバ素線に伝わらなくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、細径の光ファイバ素
線を用いた光ファイバテープ心線およびこの光ファイバ
テープ心線を用いた光ケーブルに関する。
線を用いた光ファイバテープ心線およびこの光ファイバ
テープ心線を用いた光ケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、収容心線数が4000心に達する
加入者光ケーブルが開発されようとしている。このよう
な光ケーブルとしては、図2に示すような構造のものが
提案されている。図2中符号1は、金属撚線やFRPロ
ッドなどからなるテンションメンバであり、このテンシ
ョンメンバ1の周囲には複数個の樋状収容体2…が撚り
合せられており、この上にポリエステルテープなどのテ
ープを巻き回したテープ巻回層3が設けられ、さらにこ
の上に複数個の樋状収容体2…が撚り合せられ、テープ
巻回層3が設けられ、この上にポリ塩化ビニルなどから
なるシース4が被覆されている。上記樋状収容体2は、
図3に示すように断面形状がU字状のもので、内幅が約
3mm、深さが約5mmのポリエチレンなどのプラスチ
ックからなる長尺体である。
加入者光ケーブルが開発されようとしている。このよう
な光ケーブルとしては、図2に示すような構造のものが
提案されている。図2中符号1は、金属撚線やFRPロ
ッドなどからなるテンションメンバであり、このテンシ
ョンメンバ1の周囲には複数個の樋状収容体2…が撚り
合せられており、この上にポリエステルテープなどのテ
ープを巻き回したテープ巻回層3が設けられ、さらにこ
の上に複数個の樋状収容体2…が撚り合せられ、テープ
巻回層3が設けられ、この上にポリ塩化ビニルなどから
なるシース4が被覆されている。上記樋状収容体2は、
図3に示すように断面形状がU字状のもので、内幅が約
3mm、深さが約5mmのポリエチレンなどのプラスチ
ックからなる長尺体である。
【0003】この樋状収容体2の内部には、図3に示す
ように光ファイバテープ心線(以下、テープ心線と略記
する)5…が複数枚束ねられた状態で収容されている。
このテープ心線5は、図4に示すように素線径が200
μm以下の光ファイバ素線6…を複数本平行に並べて紫
外線硬化性樹脂などからなる一括被覆層7にて被覆して
なるものである。このような光ケーブルでは、収容心線
数を極めて多くするため、上記光ファイバ素線6の外径
を200μm以下と従来の光ファイバ素線よりも細くす
ると同時に、図4に示すようにテープ心線5の厚さも光
ファイバ素線6の外径とほぼ同一かあるいはわずかに厚
い程度とし、その幅も光ファイバ素線6の外径の和より
もわずかに広い程度となっている。したがって、一括被
覆層7の厚さは、テープ心線5の両側部分5a,5aお
よび平坦部分5b,5bの最も薄い部分では2〜5μm
程度と極めて薄いものとなっている。
ように光ファイバテープ心線(以下、テープ心線と略記
する)5…が複数枚束ねられた状態で収容されている。
このテープ心線5は、図4に示すように素線径が200
μm以下の光ファイバ素線6…を複数本平行に並べて紫
外線硬化性樹脂などからなる一括被覆層7にて被覆して
なるものである。このような光ケーブルでは、収容心線
数を極めて多くするため、上記光ファイバ素線6の外径
を200μm以下と従来の光ファイバ素線よりも細くす
ると同時に、図4に示すようにテープ心線5の厚さも光
ファイバ素線6の外径とほぼ同一かあるいはわずかに厚
い程度とし、その幅も光ファイバ素線6の外径の和より
もわずかに広い程度となっている。したがって、一括被
覆層7の厚さは、テープ心線5の両側部分5a,5aお
よび平坦部分5b,5bの最も薄い部分では2〜5μm
程度と極めて薄いものとなっている。
【0004】ところで、このような光ケーブルにあって
は、樋状収容体2内に収容されているテープ心線5を構
成する光ファイバ素線6…のうち、その両端部に位置す
る光ファイバ素線6の伝送損失が増大することがある。
これは、樋状収容体2の撚り合せの際に、樋状収容体2
の側壁2a,2aのいずれか一方にテープ心線5のいず
れか一方の端部が押しつけられ、一括被覆層7の厚さが
極めて薄いため、そこに存在する光ファイバ素線6が直
接的に大きな側圧を受けることによるものである。
は、樋状収容体2内に収容されているテープ心線5を構
成する光ファイバ素線6…のうち、その両端部に位置す
る光ファイバ素線6の伝送損失が増大することがある。
これは、樋状収容体2の撚り合せの際に、樋状収容体2
の側壁2a,2aのいずれか一方にテープ心線5のいず
れか一方の端部が押しつけられ、一括被覆層7の厚さが
極めて薄いため、そこに存在する光ファイバ素線6が直
接的に大きな側圧を受けることによるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、樋状収容体に収容されたテープ心線を構成
する両側部分の光ファイバ素線の伝送損失の増大を防止
することにある。
ける課題は、樋状収容体に収容されたテープ心線を構成
する両側部分の光ファイバ素線の伝送損失の増大を防止
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、テープ心
線の一括被覆層の両側部分の厚さを平坦部分の厚さより
も厚くすることで解決される。また、一括被覆層の両側
部分の厚さを10〜200μmの範囲とすることが好ま
しい。
線の一括被覆層の両側部分の厚さを平坦部分の厚さより
も厚くすることで解決される。また、一括被覆層の両側
部分の厚さを10〜200μmの範囲とすることが好ま
しい。
【0007】以下、この発明を図面に基いて詳しく説明
する。図1は、この発明のテープ心線11の一例を示す
ものである。この例のテープ心線11が図4に示した従
来のテープ心線5と異なるところは、その両側部分11
a,11aの一括被覆層12の厚さが、平坦部分11
b,11bよりも厚くなっている点である。この両側部
分11a,11aの一括被覆層12の厚さは、図1にお
ける幅;Wで示され、好ましくはWが10〜200μm
の範囲とされる。Wが10μm未満では伝送損失の増加
を防止する効果が得られず、200μmを超えるとテー
プ心線11の幅が広くなり、テープ心線11の小型化の
要求に反することになる。Wの最も好ましい範囲は10
〜30μmである。
する。図1は、この発明のテープ心線11の一例を示す
ものである。この例のテープ心線11が図4に示した従
来のテープ心線5と異なるところは、その両側部分11
a,11aの一括被覆層12の厚さが、平坦部分11
b,11bよりも厚くなっている点である。この両側部
分11a,11aの一括被覆層12の厚さは、図1にお
ける幅;Wで示され、好ましくはWが10〜200μm
の範囲とされる。Wが10μm未満では伝送損失の増加
を防止する効果が得られず、200μmを超えるとテー
プ心線11の幅が広くなり、テープ心線11の小型化の
要求に反することになる。Wの最も好ましい範囲は10
〜30μmである。
【0008】このようなテープ心線11を製造するに
は、一括被覆層12を形成するためのダイスの吐出口の
形状を微かに変更することで可能となる。また、一括被
覆層12は、紫外線硬化性樹脂から形成することが好ま
しいが、これ以外の樹脂、例えばポリアミド樹脂、シリ
コーン樹脂などが用いられるが、あまり硬いものは側圧
緩和の効果の点で好ましくなく、弾性率で50〜150
kg/mm2の範囲の樹脂を用いることが望ましい。
は、一括被覆層12を形成するためのダイスの吐出口の
形状を微かに変更することで可能となる。また、一括被
覆層12は、紫外線硬化性樹脂から形成することが好ま
しいが、これ以外の樹脂、例えばポリアミド樹脂、シリ
コーン樹脂などが用いられるが、あまり硬いものは側圧
緩和の効果の点で好ましくなく、弾性率で50〜150
kg/mm2の範囲の樹脂を用いることが望ましい。
【0009】また、この発明の光ケーブルは、上述のテ
ープ心線11を複数枚重ねて樋状収容体2に収容し、こ
れを図1に示すように撚り合せたものやこの樋状収容体
2を複数個束ねて集合し、テープ巻回層を設け、シース
を施したものなどのテープ心線11を樋状収容体2に収
容したものを使用するものである。
ープ心線11を複数枚重ねて樋状収容体2に収容し、こ
れを図1に示すように撚り合せたものやこの樋状収容体
2を複数個束ねて集合し、テープ巻回層を設け、シース
を施したものなどのテープ心線11を樋状収容体2に収
容したものを使用するものである。
【0010】このようなテープ心線11では、その両側
部分11a,11aの被覆厚さが厚くなっているので、
樋状収容体2の側壁2a,2aに押し付けられても、側
圧が内部の光ファイバ素線6にまで伝えられず、両側に
位置する光ファイバ素線6,6の伝送損失が増加するこ
とがない。以下、実施例を示して作用効果を明確にす
る。
部分11a,11aの被覆厚さが厚くなっているので、
樋状収容体2の側壁2a,2aに押し付けられても、側
圧が内部の光ファイバ素線6にまで伝えられず、両側に
位置する光ファイバ素線6,6の伝送損失が増加するこ
とがない。以下、実施例を示して作用効果を明確にす
る。
【0011】(実施例)外径125μmの光ファイバ裸
線に紫外線硬化性樹脂を被覆し、外径200μmの光フ
ァイバ素線とした。この光ファイバ素線を8本平行に並
べてダイスに通し、紫外線硬化性樹脂からなる一括被覆
層を形成して8心のテープ心線を得た。この際、ダイス
の吐出口の形状を変更して、両側部分の被覆厚さを5〜
100μmの範囲で変化させた。なお、平坦部分の被覆
厚さは5μmで一定とした。このようにして得られたテ
ープ心線をポリエチレン製で、内幅3.0mm、深さ
5.0mmの樋状収容体に20枚重ねて収容し、このも
のを外径100cmのマンドレルに、樋状収容体の一方
の側壁がマンドレル外周に接するように密着巻きで2回
巻き付け、巻き付け前後での各ファイバ素線の伝送損失
変化を測定した。結果を表1に示す。
線に紫外線硬化性樹脂を被覆し、外径200μmの光フ
ァイバ素線とした。この光ファイバ素線を8本平行に並
べてダイスに通し、紫外線硬化性樹脂からなる一括被覆
層を形成して8心のテープ心線を得た。この際、ダイス
の吐出口の形状を変更して、両側部分の被覆厚さを5〜
100μmの範囲で変化させた。なお、平坦部分の被覆
厚さは5μmで一定とした。このようにして得られたテ
ープ心線をポリエチレン製で、内幅3.0mm、深さ
5.0mmの樋状収容体に20枚重ねて収容し、このも
のを外径100cmのマンドレルに、樋状収容体の一方
の側壁がマンドレル外周に接するように密着巻きで2回
巻き付け、巻き付け前後での各ファイバ素線の伝送損失
変化を測定した。結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1において、「内側位置」とは、テープ
心線の両側に位置する光ファイバ素線のうち、マンドレ
ルに巻き付け時に内側に位置する光ファイバ素線を示
し、「外側位置」とは同じく外側に位置する光ファイバ
素線を示し、「中央位置」とは「内側位置」の光ファイ
バ素線から4番目の光ファイバ素線を示す。伝送損失変
化は、波長1.55μmでの測定値を「dB/km」で
表わした。
心線の両側に位置する光ファイバ素線のうち、マンドレ
ルに巻き付け時に内側に位置する光ファイバ素線を示
し、「外側位置」とは同じく外側に位置する光ファイバ
素線を示し、「中央位置」とは「内側位置」の光ファイ
バ素線から4番目の光ファイバ素線を示す。伝送損失変
化は、波長1.55μmでの測定値を「dB/km」で
表わした。
【0014】表1の結果から明らかなように、両側部分
の被覆厚さを10μm以上とすることで、両側部分に位
置する光ファイバ素線の側圧による伝送損失増加を抑え
うることがわかる。
の被覆厚さを10μm以上とすることで、両側部分に位
置する光ファイバ素線の側圧による伝送損失増加を抑え
うることがわかる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光ファ
イバテープ心線は、外径200μm以下の光ファイバ素
線を複数本並べて一括被覆層により一体化した光ファイ
バテープ心線において、一括被覆層の両側部分の厚さを
平坦部分の厚さよりも厚くしたものであり、またこの発
明の光ケーブルは、上記光ファイバテープ心線を複数枚
束ねて樋状収容体に収容し、これを複数個集合したもの
である。よって、光ファイバテープ心線の両側に位置す
る光ファイバ素線の伝送損失がケーブル化の際に、上記
光ファイバ素線が樋状収容体の側壁に当っても、側圧を
受けて増加することがない。
イバテープ心線は、外径200μm以下の光ファイバ素
線を複数本並べて一括被覆層により一体化した光ファイ
バテープ心線において、一括被覆層の両側部分の厚さを
平坦部分の厚さよりも厚くしたものであり、またこの発
明の光ケーブルは、上記光ファイバテープ心線を複数枚
束ねて樋状収容体に収容し、これを複数個集合したもの
である。よって、光ファイバテープ心線の両側に位置す
る光ファイバ素線の伝送損失がケーブル化の際に、上記
光ファイバ素線が樋状収容体の側壁に当っても、側圧を
受けて増加することがない。
【図1】 本発明の光ファイバテープ心線の一例を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】 本発明における光ケーブルを示す概略断面図
である。
である。
【図3】 本発明における樋状収容体とこれに収容され
た光ファイバテープ心線を示す断面図である。
た光ファイバテープ心線を示す断面図である。
【図4】 従来の光ファイバテープ心線を示す断面図で
ある。
ある。
2…樋状収容体、6…光ファイバ素線、11…光ファイ
バテープ心線、11a…両側部分、11b…平坦部分、
12…一括被覆層
バテープ心線、11a…両側部分、11b…平坦部分、
12…一括被覆層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 荒木 真治
千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式
会社佐倉工場内
(72)発明者 沢野 弘幸
千葉県佐倉市六崎1440番地 藤倉電線株式
会社佐倉工場内
(72)発明者 冨田 茂
東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日
本電信電話株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 外径200μm以下の光ファイバ素線を
複数本並べて一括被覆層により一体化した光ファイバテ
ープ心線において、一括被覆層の両側部分の厚さを平坦
部分の厚さよりも厚くしたことを特徴とする光ファイバ
テープ心線。 - 【請求項2】 前記両側部分の厚さが10〜200μm
の範囲である請求項1記載の光ファイバテープ心線。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の光ファイバテー
プ心線を複数枚重ねて樋状収容体に収容し、これを複数
個集合したことを特徴とする光ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3197064A JP3058203B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 光ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3197064A JP3058203B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 光ケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0519150A true JPH0519150A (ja) | 1993-01-29 |
JP3058203B2 JP3058203B2 (ja) | 2000-07-04 |
Family
ID=16368120
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3197064A Expired - Fee Related JP3058203B2 (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 光ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3058203B2 (ja) |
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US11914186B2 (en) | 2018-04-16 | 2024-02-27 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical fiber |
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1991
- 1991-07-11 JP JP3197064A patent/JP3058203B2/ja not_active Expired - Fee Related
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