JPH05190573A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH05190573A
JPH05190573A JP283192A JP283192A JPH05190573A JP H05190573 A JPH05190573 A JP H05190573A JP 283192 A JP283192 A JP 283192A JP 283192 A JP283192 A JP 283192A JP H05190573 A JPH05190573 A JP H05190573A
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JP
Japan
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operating region
gate electrode
region
gate
manufacturing
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Pending
Application number
JP283192A
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English (en)
Inventor
Soji Omura
宗司 大村
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化合物半導体を用いた電界効果トランジスタ
およびその製造方法に関し,ゲート電極と半導体層との
接着強度を高めて,製造工程中におけるゲート電極の剥
離や変形を防止する。 【構成】 III −V族化合物元素から成り,ソース電極
14,ドレイン電極15,ソース−ドレイン間の動作領
域12,および動作領域12上に設けられたゲート電極
16を有する化合物半導体を用いた電界効果トランジス
タの動作領域12の中に,動作領域12の不純物濃度よ
り低い不純物濃度を有する分離領域13が島状に設けら
れている。この分離領域13上へ,ゲート電極16から
ゲート張り出し部17が延びている。分離領域13は,
半絶縁性化合物半導体基板上に一導電型の化合物半導
体層が成長された基板を用い,メサエッチングによって
形成する,動作領域の所定部分に,イオンを注入する
ことによって形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,半導体装置およびその
製造方法,特に化合物半導体を用いた電界効果トランジ
スタおよびその製造方法に関する。
【0002】III −V族化合物半導体を用いた電界効果
トランジスタは,シリコンを用いたトランジスタに比べ
電子の走行速度が高いので,より高い周波数あるいはよ
り高速での動作が可能である。このため,近年,衛星放
送の受信機やスーパーコンピュータなどに応用されてい
る。
【0003】
【従来の技術】一般に,電界効果トランジスタの動作速
度は,ゲート電極直下を通過するキャリアの速度で決ま
る。したがって,高速化を追究すると必然的にゲート電
極が短縮することとなる。
【0004】ゲート電極の断面形状は,入力抵抗損失を
防止するために,半導体層と接する部分より上部が太く
なったT字型あるいはマッシュルーム型が採用されてい
る。また,全ゲート幅は,回路への整合と所定の電力を
得るために,200〜400μmである。さらに,ゲー
ト電極は,入力信号の位相遅れを軽減するために,50
〜100μm単位で分割され,それぞれに給電点が設け
られている。
【0005】以下,従来の化合物半導体を用いた電界効
果トランジスタの製造方法を工程順に説明する。 [工程1,図4]半絶縁性GaAs基板21上に成長さ
れたn型GaAs層22に,所定の動作領域を形成する
ためのレジストパターンをフォトリソグラフィ技術によ
って焼き付ける。
【0006】レジストをマスクとする化学薬品によるメ
サエッチング,またはレジストをマスクとする酸素イオ
ン(O+ ),ホウ素イオン(B+ ),アルゴンイオン
(Ar + )等のイオン注入により素子間分離を行い,動
作領域22aおよび22bを形成する。
【0007】レジストを剥離する。 [工程2,図5]全面にレジストを塗布した後,フォト
リソグラフィ技術によってソース電極およびドレイン電
極の形状にレジストを開口する。
【0008】全面にAuGa/Ni/Auを蒸着した
後,不要な金属をリフトオフ法によって取り除いて,ソ
ース電極23a,23b,およびドレイン電極24a,
24bを形成する。
【0009】[工程3,図6]多層レジスト描画技術に
よりゲート電極の形状にレジストパターンを焼き付け
る。
【0010】全面にAlを蒸着した後,リフトオフ法に
より不要な金属を取り除いて,T字型あるいはマッシュ
ルーム型のゲート電極25a,25bを形成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図7はゲート電極の断
面拡大図である。同図に示すように,ゲート電極25
は,その断面形状がT字型あるいはマッシュルーム型を
しており,動作領域であるn−GaAs層22と接する
部分26の面積が小さく,上部の面積が大きくなってい
る。
【0012】このようなT字型あるいはマッシュルーム
型の構造においては,ゲート長が0.5μm以下になる
と,半導体層と接する金属の面積が極度に小さいこと
や,半導体層と金属との界面に生じる応力により,リフ
トオフの際やその後の工程において,ゲート電極が剥離
したり,変形したりする障害が多発し,製造歩留まりが
著しく低下する,という問題があった。
【0013】本発明は,上記の問題点を解決して,ゲー
ト電極と半導体層との接着強度を高めて,製造工程中に
おけるゲート電極の剥離や変形を防止することのできる
半導体装置およびその製造方法,特に化合物半導体を用
いた電界効果トランジスタおよびその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,本発明は,III −V族化合物元素から成り,ソー
ス,ドレイン,ソース−ドレイン間の動作領域,および
動作領域上に設けられたゲート電極を有する化合物半導
体を用いた電界効果トランジスタであって,動作領域の
中に島状に設けられ,該動作領域の不純物濃度より低い
不純物濃度を有する分離領域と,動作領域から分離領域
に延在するゲート電極から,分離領域上へ延びたゲート
張り出し部とを含むように構成する。
【0015】
【作用】本発明では,ゲート電極に,長手方向に対して
垂直に,部分的に延ばしたゲート張り出し部を設けてい
る。その結果,ゲート張り出し部が橋桁の役目を果たす
ので,半導体層とゲート電極との接着強度が著しく高め
られる。したがって,本発明によれば,製造工程中にお
けるゲート電極の剥離や変形を防止することが可能にな
るので,製造歩留まりが向上する。
【0016】また,ゲート張り出し部の下は,動作領域
の不純物濃度の2分の1以下の不純物濃度を有する分離
領域にしてあるので,電界効果トランジスタの動作特性
に影響を与えることが無い。さらに,寄生容量を無視し
得るほど小さく抑えることができる。
【0017】
【実施例】以下,本発明の一実施例を工程順に説明す
る。 [工程1,図1]電子濃度5×1016cm-3以下の半絶
縁性GaAs基板11上に成長された電子濃度1×10
17cm-3以上のn型GaAs層12に,動作領域および
分離領域(5μm角)を形成するためのレジストパター
ンをフォトリソグラフィ技術によって焼き付ける。
【0018】レジストをマスクとする化学薬品によるメ
サエッチング,またはレジストをマスクとする酸素イオ
ン(O+ ),ホウ素イオン(B+ ),アルゴンイオン
(Ar + )等のイオン注入により素子間分離を行い,動
作領域12a,12b,および分離領域13a,13b
を形成する。酸素イオン(O+ )およびホウ素イオン
(B+ )の場合には,加速エネルギー160keV,ド
ーズ量4×1012cm-2,アルゴンイオン(Ar+ )の
場合には,加速エネルギー180keV,ドーズ量4×
1012cm-2で分離領域13a,13bは,電子濃度が
5×1014cm-3以下の高抵抗層となる。
【0019】レジストを剥離する。 [工程2,図2]全面にレジストを塗布した後,フォト
リソグラフィ技術によってソース電極およびドレイン電
極の形状にレジストを開口する。
【0020】全面にAuGa/Ni/Auを蒸着した
後,不要な金属をリフトオフ法によって取り除いて,ソ
ース電極14a,14b,およびドレイン電極15a,
15bを形成する。
【0021】[工程3,図3]多層レジスト描画技術に
よりゲート電極の形状にレジストパターンを焼き付け
る。
【0022】全面にAlを蒸着した後,リフトオフ法に
より不要な金属を取り除いて,T字型あるいはマッシュ
ルーム型のゲート電極16a,16bを形成する。同時
に,分離領域13a,13b上へ延びた2μm角のゲー
ト張り出し部17a,17b,17c,17dが形成さ
れる。
【0023】以上の各工程を経て,本発明に係る半導体
装置が完成する。本発明の効果を確認するために,ゲー
ト長=0.1μm,単位ゲート幅=100μm,全ゲー
ト幅=400μm,ゲート張り出し部=2μm角(単位
ゲートの中点に1個所上下に形成)のAlゲート電極を
蒸着した後,出力100Wの超音波浴槽内に浸漬して1
0分間のリフトオフ処理を施したところ,Alゲート電
極の剥離も変形も皆無であった。
【0024】以上に述べた実施例はMESFETと呼ば
れるものであるが,HEMTや,同一チップ内に単位ゲ
ートが100本以上も配列される高出力FETにおいて
は,本発明の効果は,さらに大きなものとなる。
【0025】また,本発明の主眼であるゲート張り出し
部の設置に伴う寄生容量の増大分は,12GHzの測定
周波数において全動作領域の容量の1%以下(測定誤差
の範囲内)であり,素子性能の上からは無視できる程度
のものである。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば,ゲート電極と半導体層
との接着強度を高めて,製造工程中におけるゲート電極
の剥離や変形を防止することが可能になるので,化合物
半導体を用いた電界効果トランジスタの製造歩留まりを
向上させることかできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の工程1を示す図である。
【図2】本発明の一実施例の工程2を示す図である。
【図3】本発明の一実施例の工程3を示す図である。
【図4】従来例の工程1を示す図である。
【図5】従来例の工程2を示す図である。
【図6】従来例の工程3を示す図である。
【図7】ゲート電極の断面拡大図である。
【符号の説明】
11 半絶縁性GaAs基板 12 n−GaAs層(動作領域) 13 分離領域 14 ソース電極 15 ドレイン電極 16 ゲート電極 17 ゲート張り出し部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 III −V族化合物元素から成り,ソー
    ス,ドレイン,ソース−ドレイン間の動作領域,および
    動作領域上に設けられたゲート電極を有する化合物半導
    体を用いた電界効果トランジスタであって, 動作領域の中に島状に設けられ,該動作領域の不純物濃
    度より低い不純物濃度を有する分離領域と, 動作領域から分離領域に延在するゲート電極から,分離
    領域上へ延びたゲート張り出し部とを含むことを特徴と
    する半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって, 半絶縁性化合物半導体基板上に一導電型の化合物半導体
    層が成長された基板を用い,メサエッチングによって分
    離領域を形成することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって, 動作領域の所定部分に,イオンを注入することによって
    分離領域を形成することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
JP283192A 1992-01-10 1992-01-10 半導体装置およびその製造方法 Pending JPH05190573A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6392278B1 (en) 1999-06-28 2002-05-21 Nec Corporation Fet having a reliable gate electrode
US10593808B2 (en) 2017-09-01 2020-03-17 Samsung Display Co., Ltd. Thin film transistor and display device including the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6392278B1 (en) 1999-06-28 2002-05-21 Nec Corporation Fet having a reliable gate electrode
US10593808B2 (en) 2017-09-01 2020-03-17 Samsung Display Co., Ltd. Thin film transistor and display device including the same
US11309429B2 (en) 2017-09-01 2022-04-19 Samsung Display Co., Ltd. Thin film transistor and display device including the same

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