JPH05189478A - 自然言語翻訳装置の翻訳処理方法 - Google Patents
自然言語翻訳装置の翻訳処理方法Info
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- JPH05189478A JPH05189478A JP4003447A JP344792A JPH05189478A JP H05189478 A JPH05189478 A JP H05189478A JP 4003447 A JP4003447 A JP 4003447A JP 344792 A JP344792 A JP 344792A JP H05189478 A JPH05189478 A JP H05189478A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 より極め細かに対応した訳文を生成する自然
言語翻訳処理方法。 【構成】 入力された第1の自然言語文を、単語分割、
及び、構文解析して、格要素と述語の組合わせに基づ
き、第2の自然言語文に翻訳する自然言語翻訳装置にお
いて、第1の自然言語の格要素と述語、および、副詞要
素からなる表現パターンに対応する第2の自然言語の表
現パターンを記述した結合価パターン辞書を用い、格要
素や述語のみならず、副詞要素を含めて訳文を生成し
て、翻訳を行なう。
言語翻訳処理方法。 【構成】 入力された第1の自然言語文を、単語分割、
及び、構文解析して、格要素と述語の組合わせに基づ
き、第2の自然言語文に翻訳する自然言語翻訳装置にお
いて、第1の自然言語の格要素と述語、および、副詞要
素からなる表現パターンに対応する第2の自然言語の表
現パターンを記述した結合価パターン辞書を用い、格要
素や述語のみならず、副詞要素を含めて訳文を生成し
て、翻訳を行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然言語翻訳装置に係
わり、特に、入力された第1の自然言語の文を、より適
切な表現の第2の自然言語文に翻訳するのに好適な自然
言語翻訳装置の翻訳処理方法に関するものである。
わり、特に、入力された第1の自然言語の文を、より適
切な表現の第2の自然言語文に翻訳するのに好適な自然
言語翻訳装置の翻訳処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の自然言語翻訳の技術には、例え
ば、特願昭61−232826号公報に記載のように、
結合価パターンの考え方に基づいたものがある。すなわ
ち、まず、格要素と述語との組み合わせに基づいて、第
1の自然言語の表現と、第2の自然言語の表現との対応
を取り、その後に、副詞要素の単語対訳によって得た訳
語句を合成することにより、第2の自然言語の文を完成
させるものである。
ば、特願昭61−232826号公報に記載のように、
結合価パターンの考え方に基づいたものがある。すなわ
ち、まず、格要素と述語との組み合わせに基づいて、第
1の自然言語の表現と、第2の自然言語の表現との対応
を取り、その後に、副詞要素の単語対訳によって得た訳
語句を合成することにより、第2の自然言語の文を完成
させるものである。
【0003】例えば、日英翻訳を例に取ると、日本文
「彼はいつもゆっくり話す。」に対して、結合価パター
ン『〔人〕が話す→〔人〕speak』に基づいて、ま
ず、副詞を取り除いた格要素と述語の表現である「彼は
話す」を、”he speak”に変換する。そして、
これに、副詞「いつも」と「ゆっくり」の訳語を合成す
ることにより、最終的な英訳文として、”He alw
ays speaksslowly.”を得る。
「彼はいつもゆっくり話す。」に対して、結合価パター
ン『〔人〕が話す→〔人〕speak』に基づいて、ま
ず、副詞を取り除いた格要素と述語の表現である「彼は
話す」を、”he speak”に変換する。そして、
これに、副詞「いつも」と「ゆっくり」の訳語を合成す
ることにより、最終的な英訳文として、”He alw
ays speaksslowly.”を得る。
【0004】しかしながら、このような格要素と述語を
対象とした結合価パターンの考え方では、第2の自然言
語の或る単語が、第1の自然言語に対して、副詞と述語
で表現されるような場合には、第1の自然言語から第2
の自然言語への変換は、困難なものとなる。例えば、英
語の“drawl”を日本語に訳すと、「ゆっくり話
す」であり、副詞「ゆっくり」と、動詞「話す」の2単
語で表現せざるを得ない。従来の格要素と述語を対象と
した結合価パターンでは、この逆の変換を扱うことがで
きない。
対象とした結合価パターンの考え方では、第2の自然言
語の或る単語が、第1の自然言語に対して、副詞と述語
で表現されるような場合には、第1の自然言語から第2
の自然言語への変換は、困難なものとなる。例えば、英
語の“drawl”を日本語に訳すと、「ゆっくり話
す」であり、副詞「ゆっくり」と、動詞「話す」の2単
語で表現せざるを得ない。従来の格要素と述語を対象と
した結合価パターンでは、この逆の変換を扱うことがで
きない。
【0005】また、「〜するのに1時間かかる。」の場
合、「1時間」は、熟語動詞「かかる」に対して、格と
いうよりも、副詞として働いている。そのために、この
表現に対応する英語表現は、“It takes an
hour to〜”であるが、「1時間」に対応する
“an hour”は、英語としては、動詞“tak
e”の直接目的語であるため、やはり、従来の結合価パ
ターンでは、対象外とされる。
合、「1時間」は、熟語動詞「かかる」に対して、格と
いうよりも、副詞として働いている。そのために、この
表現に対応する英語表現は、“It takes an
hour to〜”であるが、「1時間」に対応する
“an hour”は、英語としては、動詞“tak
e”の直接目的語であるため、やはり、従来の結合価パ
ターンでは、対象外とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の結合価パターンを用いた技術では、副詞要
素に関する考慮がされておらず、より極め細かな適切な
訳文を得ることができない点である。本発明の目的は、
これら従来技術の課題を解決し、副詞要素を含む結合価
パターンを用いることにより、第1の自然言語の表現
を、より適切な第2の自然言語の表現に変換し、自然言
語翻訳装置の性能の向上を可能とする自然言語翻訳装置
の翻訳処理方法を提供することである。
点は、従来の結合価パターンを用いた技術では、副詞要
素に関する考慮がされておらず、より極め細かな適切な
訳文を得ることができない点である。本発明の目的は、
これら従来技術の課題を解決し、副詞要素を含む結合価
パターンを用いることにより、第1の自然言語の表現
を、より適切な第2の自然言語の表現に変換し、自然言
語翻訳装置の性能の向上を可能とする自然言語翻訳装置
の翻訳処理方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の自然言語翻訳装置の翻訳処理方法は、
(1)入力された第1の自然言語文を、単語分割、及
び、構文解析して、格要素と述語の組合わせに基づき、
第2の自然言語文に翻訳する自然言語翻訳装置の翻訳処
理方法において、第1の自然言語の格要素と述語、およ
び、副詞要素からなる表現パターンに対応する第2の自
然言語の表現パターンを、予め記述した結合価パターン
辞書を用いて、単語分割、及び、構文解析した第1の自
然言語の表現パターンを、第2の自然言語の表現パター
ンに変換し、この副詞要素を含む表現パターンに基づき
変換した第2の自然言語の表現パターンを用いて、入力
された第1の自然言語文に対応する第2の自然言語文を
生成することを特徴とする。
め、本発明の自然言語翻訳装置の翻訳処理方法は、
(1)入力された第1の自然言語文を、単語分割、及
び、構文解析して、格要素と述語の組合わせに基づき、
第2の自然言語文に翻訳する自然言語翻訳装置の翻訳処
理方法において、第1の自然言語の格要素と述語、およ
び、副詞要素からなる表現パターンに対応する第2の自
然言語の表現パターンを、予め記述した結合価パターン
辞書を用いて、単語分割、及び、構文解析した第1の自
然言語の表現パターンを、第2の自然言語の表現パター
ンに変換し、この副詞要素を含む表現パターンに基づき
変換した第2の自然言語の表現パターンを用いて、入力
された第1の自然言語文に対応する第2の自然言語文を
生成することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、副詞要素を、格要素や述語
と共に、結合価パターンの構成要素として扱う。すなわ
ち、第1の自然言語の副詞と述語を組み合わせた意味を
持つ第2の自然言語の述語が存在する場合や、第1の自
然言語の副詞要素が、第2の自然言語では、格要素とし
て表現される場合などに対しても、表現パターンを、結
合価パターン辞書に登録する。このことにより、第1の
自然言語の表現から、第2の自然言語の表現への極め細
かな変換が可能となる。
と共に、結合価パターンの構成要素として扱う。すなわ
ち、第1の自然言語の副詞と述語を組み合わせた意味を
持つ第2の自然言語の述語が存在する場合や、第1の自
然言語の副詞要素が、第2の自然言語では、格要素とし
て表現される場合などに対しても、表現パターンを、結
合価パターン辞書に登録する。このことにより、第1の
自然言語の表現から、第2の自然言語の表現への極め細
かな変換が可能となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の自然言語翻訳装置の翻訳処
理方法に係わる処理動作の一実施例を示すフローチャー
トであり、図2は、その実施に用いる自然言語翻訳装置
の本発明に係わる構成の一実施例を示すブロック図であ
る。図2における自然言語翻訳装置は、日本語から英語
への翻訳を行なうものであり、日本文を読み込む入力部
1と、入力部1で読み込まれた日本文に対して、解析辞
書6を参照して、単語の分割や構文の解析を行なう解析
部2と、解析部2による入力文の解析結果に基づいて、
本発明に係わる結合価パターン辞書7を参照し、入力さ
れた日本文の述語を、英語に変換すると共に、英語の表
現パターンを決定する変換部3と、変換部3による変換
結果に基づいて、単語の対訳辞書を含んだ生成辞書8を
参照して、英語として自然な文に整える生成部4と、生
成部4で整えられた英訳文を出力する出力部5とにより
構成されている。尚、結合価パターン辞書7は、日本語
の格要素と述語、および、副詞要素の表現パターンに対
し、述語の単語表記をキーとして、それに対応する英語
の表現パターンを記述してある。
説明する。図1は、本発明の自然言語翻訳装置の翻訳処
理方法に係わる処理動作の一実施例を示すフローチャー
トであり、図2は、その実施に用いる自然言語翻訳装置
の本発明に係わる構成の一実施例を示すブロック図であ
る。図2における自然言語翻訳装置は、日本語から英語
への翻訳を行なうものであり、日本文を読み込む入力部
1と、入力部1で読み込まれた日本文に対して、解析辞
書6を参照して、単語の分割や構文の解析を行なう解析
部2と、解析部2による入力文の解析結果に基づいて、
本発明に係わる結合価パターン辞書7を参照し、入力さ
れた日本文の述語を、英語に変換すると共に、英語の表
現パターンを決定する変換部3と、変換部3による変換
結果に基づいて、単語の対訳辞書を含んだ生成辞書8を
参照して、英語として自然な文に整える生成部4と、生
成部4で整えられた英訳文を出力する出力部5とにより
構成されている。尚、結合価パターン辞書7は、日本語
の格要素と述語、および、副詞要素の表現パターンに対
し、述語の単語表記をキーとして、それに対応する英語
の表現パターンを記述してある。
【0010】このような構成の自然言語翻訳装置におい
ては、まず、入力部1で日本文を入力し、解析部2で、
解析辞書6を用いて、単語解析、及び、構文解析する。
次に、変換部3で、結合価パターン辞書7を用いて、述
語毎に、述語の英訳語を決定すると共に、日本語の構文
パターンの英語への訳出形式を決める。生成部4で、生
成辞書8を用いて、変換部3で処理された述語以外の単
語について、日本語から英語への変換、及び、英文生成
を行なう。そして、生成した英文を、出力部5で出力す
る。
ては、まず、入力部1で日本文を入力し、解析部2で、
解析辞書6を用いて、単語解析、及び、構文解析する。
次に、変換部3で、結合価パターン辞書7を用いて、述
語毎に、述語の英訳語を決定すると共に、日本語の構文
パターンの英語への訳出形式を決める。生成部4で、生
成辞書8を用いて、変換部3で処理された述語以外の単
語について、日本語から英語への変換、及び、英文生成
を行なう。そして、生成した英文を、出力部5で出力す
る。
【0011】図3は、図2における結合価パターン辞書
の構成の一実施例を示す説明図である。本実施例の結合
価パターン辞書7においては、キー31の欄のそれぞれ
の述語に対応して、日本語の表現パターン32の欄と述
語の訳語と英語の表現パターン33の欄に、それぞれの
表現パターンが記述されている。例えば、キー31の欄
の「話す」の述語に対応して、日本語の表現パターン3
2の欄には、「〔主体〕は/ゆっくり/話す」と、
「〔主体〕は/話す」の2通りの日本語の表現パターン
が記述され、これらの日本語の表現パターンに対応し
て、「〔主体〕drawl」と「〔主体〕speak」
とが記述されている。そして、「行く」をキーとして、
「〔主体〕が/〔場所〕へ/行く」の日本語の表現パタ
ーンと、「〔主体〕go to〔場所〕」の述語の訳語
と英語の表現パターンが、また、「かかる」をキーとし
て、「〔行動〕に/〔時間〕/かかる」の日本語の表現
パターンと、「it take〔時間〕 〔行動〕<t
o不定詞句化>」の述語の訳語と英語の表現パターン
が、それぞれ記述されている。
の構成の一実施例を示す説明図である。本実施例の結合
価パターン辞書7においては、キー31の欄のそれぞれ
の述語に対応して、日本語の表現パターン32の欄と述
語の訳語と英語の表現パターン33の欄に、それぞれの
表現パターンが記述されている。例えば、キー31の欄
の「話す」の述語に対応して、日本語の表現パターン3
2の欄には、「〔主体〕は/ゆっくり/話す」と、
「〔主体〕は/話す」の2通りの日本語の表現パターン
が記述され、これらの日本語の表現パターンに対応し
て、「〔主体〕drawl」と「〔主体〕speak」
とが記述されている。そして、「行く」をキーとして、
「〔主体〕が/〔場所〕へ/行く」の日本語の表現パタ
ーンと、「〔主体〕go to〔場所〕」の述語の訳語
と英語の表現パターンが、また、「かかる」をキーとし
て、「〔行動〕に/〔時間〕/かかる」の日本語の表現
パターンと、「it take〔時間〕 〔行動〕<t
o不定詞句化>」の述語の訳語と英語の表現パターン
が、それぞれ記述されている。
【0012】このような構成の結合価パターン辞書7を
用いた図2の変換部2の動作を、図1のフローチャート
を用いて説明する。まず、入力日本文が「彼はいつもゆ
っくり話す。」の場合、述語「話す」を抽出し(ステッ
プ101)、これをキーとして、図3の結合価パターン
辞書7を検索し(ステップ102)、『〔主体〕は/ゆ
っくり/話す』という日本語の表現パターンを得る(ス
テップ103)。「彼」は、〔主体〕のグループに属す
る単語であり、副詞の「ゆっくり」は、文字通りパター
ンに含まれるので(ステップ104)、この入力文は、
この日本語の表現パターンに合うと判定される(ステッ
プ105)。従って、英語の表現パターンとしては、
“〔主体〕drawl”が選択される(ステップ10
6)。尚、「話す」の日本語表現パターンとしては、
『〔主体〕は/話す』もあり、「彼は話す」は、このパ
ターンにも合っている。前者では、「彼」と「ゆっく
り」の2要素が一致しているのに対し、後者では、
「彼」の1要素の一致であり、前者の方が、より多くの
要素が一致しているので、前者の方を優先的に使用する
ものとする。また、このようにして、選択した英語の表
現パターンに基づき、図2の生成部4で、「彼」と「い
つも」を日英変換し、動詞“drawl”を主語に応じ
て変形して、英訳文“He always drawl
s.”を得る。
用いた図2の変換部2の動作を、図1のフローチャート
を用いて説明する。まず、入力日本文が「彼はいつもゆ
っくり話す。」の場合、述語「話す」を抽出し(ステッ
プ101)、これをキーとして、図3の結合価パターン
辞書7を検索し(ステップ102)、『〔主体〕は/ゆ
っくり/話す』という日本語の表現パターンを得る(ス
テップ103)。「彼」は、〔主体〕のグループに属す
る単語であり、副詞の「ゆっくり」は、文字通りパター
ンに含まれるので(ステップ104)、この入力文は、
この日本語の表現パターンに合うと判定される(ステッ
プ105)。従って、英語の表現パターンとしては、
“〔主体〕drawl”が選択される(ステップ10
6)。尚、「話す」の日本語表現パターンとしては、
『〔主体〕は/話す』もあり、「彼は話す」は、このパ
ターンにも合っている。前者では、「彼」と「ゆっく
り」の2要素が一致しているのに対し、後者では、
「彼」の1要素の一致であり、前者の方が、より多くの
要素が一致しているので、前者の方を優先的に使用する
ものとする。また、このようにして、選択した英語の表
現パターンに基づき、図2の生成部4で、「彼」と「い
つも」を日英変換し、動詞“drawl”を主語に応じ
て変形して、英訳文“He always drawl
s.”を得る。
【0013】次に、入力日本文が、「東京へ行くのに1
時間かかる。」の場合、これを解析すると、「東京へ行
く」と「〜に1時間かかる」の2文から構成されている
ことが分かるので、このそれぞれの文について、図3の
結合価パターン辞書7の検索と照合を行なう。まず、
「東京へ行く」は、『〔主体〕が/〔場所〕へ/行く』
における〔主体〕の欠落を許すと、一致するので、英語
の表現パターンは、“? go to〔場所〕”とな
り、「〜に1時間かかる」は、『〔行動〕に〔時間〕か
かる』にあるので、英語の表現パターンは、“it t
ake〔時間〕〔行動〕<to 不定詞句化>”とな
る。図2の生成部4で、「東京」と「1時間」を日英変
換し、“take”の主語itに応じた変形と、〔行
動〕の部分、すなわち、“? go to Toky
o”のto不定詞句化を行なう。このto不定詞句化に
より、訳文の主語が不要となるので、先ほどの主語欠落
の問題は、ここでは無視できる。そして、これらを、組
み合わせることにより、英訳文“It takes a
n hour to go to Tokyo.”を得
る。
時間かかる。」の場合、これを解析すると、「東京へ行
く」と「〜に1時間かかる」の2文から構成されている
ことが分かるので、このそれぞれの文について、図3の
結合価パターン辞書7の検索と照合を行なう。まず、
「東京へ行く」は、『〔主体〕が/〔場所〕へ/行く』
における〔主体〕の欠落を許すと、一致するので、英語
の表現パターンは、“? go to〔場所〕”とな
り、「〜に1時間かかる」は、『〔行動〕に〔時間〕か
かる』にあるので、英語の表現パターンは、“it t
ake〔時間〕〔行動〕<to 不定詞句化>”とな
る。図2の生成部4で、「東京」と「1時間」を日英変
換し、“take”の主語itに応じた変形と、〔行
動〕の部分、すなわち、“? go to Toky
o”のto不定詞句化を行なう。このto不定詞句化に
より、訳文の主語が不要となるので、先ほどの主語欠落
の問題は、ここでは無視できる。そして、これらを、組
み合わせることにより、英訳文“It takes a
n hour to go to Tokyo.”を得
る。
【0014】尚、以上の説明は、本発明の効果が現われ
る場合、すなわち、入力される日本文が日本語の表現パ
ターンに合う場合について説明したが、例えば、日本語
の表現パターンに合わない場合には、述語を含めた全て
の単語が、生成辞書8により、単語置き換えにより、英
訳文が生成されることになる(ステップ107)。
る場合、すなわち、入力される日本文が日本語の表現パ
ターンに合う場合について説明したが、例えば、日本語
の表現パターンに合わない場合には、述語を含めた全て
の単語が、生成辞書8により、単語置き換えにより、英
訳文が生成されることになる(ステップ107)。
【0015】以上、図1〜図3を用いて説明したよう
に、本実施例の自然言語翻訳装置の翻訳処理方法では、
副詞要素を含み、結合価パターンを構成する。このこと
により、副詞要素と格要素と述語の組み合わせに基づ
き、第1の自然言語と、第2の自然言語との対応を取る
ことができるので、最も適した表現への訳出を、容易に
行なうことができる。尚、本発明は、図1〜図3を用い
て説明した実施例に限定されるものではなく、副詞要素
を含む自然言語の文の翻訳処理に適用できる。
に、本実施例の自然言語翻訳装置の翻訳処理方法では、
副詞要素を含み、結合価パターンを構成する。このこと
により、副詞要素と格要素と述語の組み合わせに基づ
き、第1の自然言語と、第2の自然言語との対応を取る
ことができるので、最も適した表現への訳出を、容易に
行なうことができる。尚、本発明は、図1〜図3を用い
て説明した実施例に限定されるものではなく、副詞要素
を含む自然言語の文の翻訳処理に適用できる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、副詞要素を考慮した翻
訳を行ない、より極め細かな適切な訳文を得ることがで
き、自然言語翻訳装置の性能を向上させることが可能で
なる。
訳を行ない、より極め細かな適切な訳文を得ることがで
き、自然言語翻訳装置の性能を向上させることが可能で
なる。
【0017】
【図1】本発明の自然言語翻訳装置の翻訳処理方法に係
わる処理動作の一実施例を示すフローチャートである。
わる処理動作の一実施例を示すフローチャートである。
【図2】本発明の翻訳処理方法の実施に用いる自然言語
翻訳装置の本発明に係わる構成の一実施例を示すブロッ
ク図である。
翻訳装置の本発明に係わる構成の一実施例を示すブロッ
ク図である。
【図3】図2における結合価パターン辞書の構成の一実
施例を示す説明図である。
施例を示す説明図である。
1 入力部 2 解析部 3 変換部 4 生成部 5 出力部 6 解析辞書 7 結合価パターン辞書 8 生成辞書 31 キー 32 日本語の表現パターン 33 述語の訳語と英語の表現パターン
Claims (1)
- 【請求項1】 入力された第1の自然言語文を、単語分
割、及び、構文解析して、格要素と述語の組合わせに基
づき、第2の自然言語文に翻訳する自然言語翻訳装置の
翻訳処理方法において、上記第1の自然言語の格要素と
述語、および、副詞要素からなる表現パターンに対応す
る上記第2の自然言語の表現パターンを予め記述した結
合価パターン辞書を用いて、上記単語分割、及び、構文
解析した第1の自然言語の表現パターンを、上記第2の
自然言語の表現パターンに変換し、該副詞要素を含む表
現パターンに基づき変換した第2の自然言語の表現パタ
ーンを用いて、上記入力された第1の自然言語文に対応
する第2の自然言語文を生成することを特徴とする自然
言語翻訳装置の翻訳処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4003447A JP2935928B2 (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 自然言語翻訳装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4003447A JP2935928B2 (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 自然言語翻訳装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05189478A true JPH05189478A (ja) | 1993-07-30 |
JP2935928B2 JP2935928B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=11557595
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4003447A Expired - Fee Related JP2935928B2 (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 自然言語翻訳装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2935928B2 (ja) |
-
1992
- 1992-01-13 JP JP4003447A patent/JP2935928B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2935928B2 (ja) | 1999-08-16 |
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