JPH0518926U - ベルトラインインナウエザストリツプクリツプの取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリップのモールからの脱落、トリムの取付
けの位置ずれを防止する。 【構成】 ベルトラインインナウェザストリップ１１が
固着されるモール１２の車室内側に屈曲部１２ａ，１２
ｂを設けると共に、クリップ１３に突出部１３ａ，１３
ｂを設け、モール１２とクリップ１３との嵌合方向の相
対位置変化を規制する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車ドアのベルトラインインナウェザストリップクリップの取付 構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のベルトラインインナウェザストリップの取付構造を図２に示す。図２（ Ａ）は自動車のドア１の外観図、図２（Ｂ）はそのＡ−Ａ線断面図である。同図 に示すように、ドア１の窓ガラス２の内面及び外面には、幅方向に亘ってゴム製 のベルトラインインナウェザストリップ３（以下単にウェザストリップともいう ）及びベルトラインインナウェザストリップ４が当接している。ウェザストリッ プ３の窓ガラス２との当接側と反対面には幅方向に亘ってコ字形のモール５が下 方に開口するよう固着されている。そして、このモール５の幅方向の複数個所に はクリップ６が瞬間接着剤で固着されており、該クリップ６をインナパネル７に 挿入することによりウェザストリップ４及びモール５が固定されるようになって いる。また、クリップ６の車室内側に形成されているトリム挿入部６ａにトリム ８が挿入され固定されている。なお、ベルトラインアウタウェザストリップ４は 、一体成形されているパネル挿入部４ａをアウタパネル９に嵌合することにより 固定されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前述した取付構造において、モール５とクリップ６とは予め瞬間接着剤で固着 された状態でインナパネル７に取付けられるが、取付け前にクリップ６が脱落し てしまうという問題がある。また、モール５をたたいてクリップ６をインナパネ ル７と嵌合する場合、モール５とクリップ６との固着が外れるとモール５を打ち 込み過ぎて図３に破線で示すように、クリップ６がモール５の上面を上方に突出 させてしまうという問題がある。この場合、美感が著しく損なわれ、また、トリ ム８の取付け位置がずれてしまうという問題も招来する。

【０００４】 本考案はこのような事情に鑑み、上述した問題が発生しないベルトラインイン ナウェザストリップクリップの取付構造を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成する本考案に係るベルトラインインナウェザストリップクリッ プの取付構造は、ベルトラインインナウェザストリップが固着されるモールに、 該モールをインナパネルに対して固定するクリップを嵌合したベルトラインイン ナウェザストリップクリップの取付構造において、上記モールの内面及び上記ク リップの外面に、両者のクリップ嵌合方向の相対位置変化を規制する凹凸が形成 されていることを特徴とする。

【０００６】

【作用】

前記構成によると、モールの内面及びクリップの外面に形成された凹凸により 両者の嵌合方向の位置ずれが防止される。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案を実施例に基づいて説明する。

【０００８】 図１には一実施例に係るベルトラインインナウェザストリップクリップの取付 構造を示す。同図に示すように、ゴム製のウェザストリップ１１と板金製のモー ル１２とは従来と同様に固着されており、モール１２にクリップ１３が嵌合され ている。なお、１４はインナパネル、１５はトリムを示す。 ここで、モール１２の車室内側には屈曲部１２ａ，１２ｂが幅方向に亘って形 成されており、その間が内側へ突出する突出部１２ｃとなっている。一方、クリ ップ１３の上記屈曲部１２ａ，１２ｂに対応する部分には幅方向に亘って突出部 １３ａ，１３ｂが形成されている。したがって、クリップ１３をモール１２に嵌 合した後は、クリップ１３の突出部１３ａ，１３ｂでモール１２の突出部１２ｃ を挟む状態になり、両者の嵌合方向への位置ずれが規制される。これによりクリ ップ１３のモール１２に対する取付け位置が一定となり、また、モール１２をイ ンナパネル１４に打込む際にクリップ１３の上端１３ｃがモール１２の上面１２ ｄに当接することもない。

【０００９】 また、本実施例ではウェザストリップ１１の車室内側にはモール１２の外側下 端部１２ｅを背板部１１ａとの間で挟持する挟持部１１ｂを設けると共にモール １２に嵌合したクリップ１３の下端１３ｄに当接する当接部１１ｃが形成されて いる。さらに、背板部１１ａのクリップ１３の嵌合位置には円形状の凹部１１ｄ が形成されており、一方、クリップ１３にはモール１２への嵌合時に凹部１１ｄ と係合する突起１３ｅが形成されている。 モール１２にクリップ１３を嵌合すると、クリップ１３の外側下端１３とウェ ザストリップ１１の当接部１１ｃとが当接することにより、クリップ１３の脱着 防止がさらに完全となり、また、クリップ１３の突起１３ｅとウェザストリップ １１の凹部１１ｄとが係合することにより、クリップ１３の横ずれが防止される 。 なお、本実施例では製作上の容易さから、クリップ１３の横ずれ防止のために クリップ１３の突起１３ｅと係合する凹部をウェザストリップ１１に形成したが 、モール１２に形成してもよい。

【００１０】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案に係るベルトラインインナウェザストリップクリ ップの取付構造によると、モールに嵌合したクリップの脱落及び両者の相対位置 ずれが防止されるので、ウェザストリップ及びモールのインナパネルへの装着時 にクリップがモールに当って美感を損ねることがなく、トリムの取付け位置も安 定する。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例に係るベルトラインインナウェザスト
リップクリップの取付構造を示す断面図である。

【図２】従来技術に係るベルトラインインナウェザスト
リップクリップの取付構造を説明する外観図及びそのＡ
−Ａ線断面図である。

【図３】従来のクリップの位置ずれを示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１１ ベルトラインインナウェザストリップ １１ｄ 凹部 １２ モール １２ａ，１２ｂ 屈曲部 １２ｃ 突出部 １３ クリップ １３ａ，１３ｂ 突出部 １３ｅ 突起 １４ インナパネル １５ トリム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベルトラインインナウェザストリップが
   固着されるモールに、該モールをインナパネルに対して
   固定するクリップを嵌合したベルトラインインナウェザ
   ストリップクリップの取付構造において、上記モールの
   内面及び上記クリップの外面に、両者のクリップ嵌合方
   向の相対位置変化を規制する凹凸が形成されていること
   を特徴とするベルトラインインナウェザストリップクリ
   ップの取付構造。