JPH05188019A - X線複合分析装置 - Google Patents

X線複合分析装置

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JPH05188019A
JPH05188019A JP4186714A JP18671492A JPH05188019A JP H05188019 A JPH05188019 A JP H05188019A JP 4186714 A JP4186714 A JP 4186714A JP 18671492 A JP18671492 A JP 18671492A JP H05188019 A JPH05188019 A JP H05188019A
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ray
sample
incident
detector
fluorescent
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JP4186714A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Ogata
潔 尾形
Makiko Kono
真貴子 河野
Asao Nakano
朝雄 中野
Kazufumi Suenaga
和史 末永
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】同一測定容器内においてX線をプローブとして
試料のX線回折、蛍光X線分析及び蛍光EXAFSの測
定を行い、薄膜及び薄膜表面・界面等の同一個所を総合
的に解析することのができるX線複合分析装置を提供す
る。 【構成】モノクロメータを通り、スリット2でビーム成
形され入射X線検出器3で強度測定された入射X線1ビ
ームを試料5に全反射臨界角以下の微小入射角で入射さ
せ、試料の蛍光X線収量等のエネルギー依存性及びX線
回折を同一測定容器内で測定する。試料台4は試料表面
に平行なX軸、試料表面に垂直なY、Z軸の3方向に移
動機構を持ち、Y軸、Z軸はそれぞれ回転機構を持って
いる。試料5から発生する蛍光は、それぞれに対応した
検出器、例えば12、7、8で測定する。試料移動機構
及びX線検出系はコンピュータにより制御し、測定容器
外から遠隔操作する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線をプローブとして
材料の評価を行うためのX線分析装置にかかり、特に、
薄膜界面・表面を、X線散乱、X線回折、蛍光X線分
析、EXAFS等の測定により、同一測定容器内におい
て迅速に材料の原子、分子配列の解析等を行うために好
適なX線複合分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、例えば特開平1−25
9248号公報「蛍光X線構造解析装置および蛍光X線
構造解析方法」に記述されているように、蛍光X線検出
器、反射X線検出器、および電子検出器を同時に備え、
試料の特徴に応じてこれらを使い分けてEXAFSの測
定を行うようになっていた。また、例えば特開昭61−
22240号公報には、蛍光X線分析とX線回折とを同
一試料について同一測定容器内で測定可能とする装置が
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のX線をプローブ
とする3つの解析方法、即ち、X線回折法、蛍光X線分
析法、およびEXAFSは、それぞれ長周期構造を持つ
結晶の原子配列、元素の定量分析、及び結晶・非晶質の
短距離秩序に関する情報という互いに異なり、かつ相補
的な情報を与える手段である。ところが最近では、電子
デバイス等に使われる新材料は、原子の配列の面からみ
れば非晶質、微結晶、結晶あるいは超構造等を持ち、ま
た極薄膜、多層膜という従来見られなかった構造を持つ
ようになった。このような試料に対してX線をプローブ
とした解析を行うならば、上記解析方法のうちの2方
法、あるいは3方法で測定を行う必要が生じる。
【0004】しかし、上記従来方法で3種類の解析を行
う場合には、複数の装置で測定を行う必要がある。その
場合装置によってビームのあたる場所や深さが異なると
いう問題があり、また同一条件で測定できないという問
題がある。また、薄膜及び薄膜表面・界面の解析を行う
場合には、各種ガスや汚染の吸着が避けられないために
迅速さが要求される。
【0005】したがって、本発明の目的は上記従来技術
の問題点を解消することにあり、同一の試料についての
X線回折、蛍光X線分析、およびEXAFSの3つの測
定を同一測定容器内において迅速に行えるX線複合分析
装置を提供することにあり、これにより、薄膜及び薄膜
表面・界面等の同一個所の物性を総合的に解析すること
を可能とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的は、少
なくとも任意の方向に移動可能な試料台と、この試料台
上に載置された被測定試料とを収納した測定容器と、前
記測定容器内の試料に所定の入射角度で入射X線を照射
する手段と、前記試料から放出されるX線情報を所定の
検出器で計測する手段とを備えて成るX線分析装置であ
って、同一測定容器内に収納された前記試料から放出さ
れるX線情報を、少なくとも回折X線検出器、蛍光X線
検出器及び反射X線検出器で計測する手段と、X線源か
らのX線をモノクロメータ及び入射X線検出器に順次入
射させ、かかる入射X線を前記試料に所定の角度で照射
する手段と、前記入射X線と試料との位置関係を前記計
測手段における各検出器の種類に応じて(見合って)自
動的に制御する機構とを具備して成るX線複合分析装置
により、達成される。
【0007】なお、前記計測手段における検出器として
は、それぞれの目的に応じてさらに散乱X線検出器や電
子検出器をも付加することができる。そして好ましく
は、上記測定容器に真空排気手段を設けて真空容器とな
し、しかも上記試料に照射する入射X線ビームの入射角
と試料の位置関係の制御を上記真空容器内の真空度を維
持しつつ、上記真空容器外から容易に操作できる機構と
する。
【0008】さらに、上記入射X線の試料表面への入射
角をX線の全反射臨界角より小さい角度に設定すると共
に、入射X線のエネルギーを連続的に変化させてX線反
射率、蛍光X線収率、あるいは全電子収率のエネルギー
依存性を測定できるようにする。 さらに、回折X線検
出器として、湾曲型位置敏感検出器を用い、試料からの
複数の回折X線を同時に測定できるようにすることであ
る。これにより非晶質または結晶性薄膜の、表面構造の
解析及び表面の超微量分析の同時測定が可能となり、各
種薄膜及び表面構造の総合的な評価への応用が期待でき
る。
【0009】
【作用】上記X線複合分析装置において、モノクロメー
タは入射X線を単色化するのに必要であり、入射X線検
出器は試料に照射する入射X線の強度をモニターするも
のである。入射X線ビームの照射に基づいて同一測定容
器内に収納された試料から放出されるX線情報を、少な
くとも回折X線検出器、蛍光X線検出器及び反射X線検
出器で計測することにより、X線回折、蛍光X線分析、
及びEXAFSの3つの測定がそれぞれ迅速に行える。
即ち、各々の検出器を適切な配置に設け、しかも、上記
入射X線と試料の位置関係を各測定に必要なように自動
的に制御できる機構を備えることによって同一試料の同
じ箇所を再現性良く総合的に測定することができる。
【0010】さらに、上記測定容器に真空排気手段を設
けて真空容器となし、しかも上記試料に照射する入射X
線ビームの入射角と試料の位置関係の制御を上記真空容
器内の真空度を維持しつつ、上記真空容器外から容易に
操作できる機構とすることによって広いエネルギー範囲
の測定を再現性良く行うことができる。さらに、上記入
射X線の試料表面への入射角をX線の全反射臨界角より
小さい角度に設定し、さらに、入射X線のエネルギーを
連続的に変化させて試料表面、あるいは単分子膜のX線
反射率、蛍光X線収率、及び全電子収率のエネルギー依
存性を測定できるようにする。さらに、回折X線検出器
として、湾曲型位置敏感検出器を用いれば試料からの複
数の回折X線を同時に測定できる。
【0011】
【実施例】以下に本発明の代表的な実施例を図面を用い
て具体的に説明する。 〈実施例1〉 (1)装置構成 図1は、本発明装置の一実施例となるX線複合分析装置
の概要を示すブロック図である。本図は主としてX線検
出器の配置を示すものである。図中では省略してある
が、すべての光学系は高真空容器に収納し、低エネルギ
ー領域まで測定可能としてある。
【0012】X線管、シンクロトロン放射光等の白色の
X線源30より発生するX線を、モノクロメータ14に
より単色化し、4象限スリット2により整形する。この
入射X線1の強度は入射X線検出器3によりモニター
し、変動を補正するために用いる。入射X線検出器3に
は、電離箱等のガス入りX線検出器を用いることによ
り、90%程度のX線を透過させることができる。入射
X線検出器3を透過した入射X線1を試料5に入射させ
る。試料5の種類、試料5に対するX線の入射角、試料
の方位等に応じて試料から蛍光X線13、回折X線9、
散乱X線10(この図では省略した)、2次電子等が発
する。蛍光X線13の強度は蛍光X線検出器12で測定
する。蛍光X線検出器12としては、エネルギー分解能
の高い半導体検出器等を用いる。反射X線6を検出する
反射X線検出器7としては電離箱を用いている。本実施
例では試料中心から反射X線検出器7の入射窓までの距
離は300mm、入射窓の直径は15mmである。ま
た、回折X線検出器8として湾曲型位置敏感X線検出器
を使用している。図中では省略したが、試料5は種々の
測定方法に応じた任意の方位をとるための試料台4(図
2、図3に表示)上に載置するものとする。なお、図中
に示した18は2次電子検出器である。
【0013】図2は、本実施例の試料測定部の正面図で
あり、図3は側面図である。試料5及び試料移動機構の
収納された測定室20は、ターボ分子ポンプ等の真空排
気手段により高真空領域まで排気される。19は排気用
フランジである。試料5は、試料表面上の任意の位置に
X線を入射することができるように、X−Z移動機構3
4上に載せられている。本実施例では、試料5を測定方
法に応じて任意の方位に回転するために、試料方位設定
機構としてオフ・センター直交軸型の3軸ゴニオメータ
を用いている。すなわち、X−Z軸移動機構34は、試
料表面に垂直なφ軸の回りに回転するためのφ軸回転機
構36上に載置し、φ軸回転機構36はχ−サークルと
呼ばれる円弧上を移動するχ軸回転機構37上に載置
し、さらにχ軸回転機構37は、ω軸回転機構38上に
載置してある。さらに本実施例では、試料交換を行うた
めにゴニオメータ全体を平行移動するためのY移動機構
35を設けている。試料交換のためには試料交換用フラ
ンジ21上に、図示していないゲートバルブ、試料交換
室及び試料交換用マニュピレータを設けることにより行
う。なお、測定室(真空容器)20内において各検出器
及びゴニオメータが干渉しないように、蛍光X線検出器
12、回折X線検出器8をそれぞそれ平行移動して退避
させることができるようにしてある。また、上記試料方
位設定機構としてはκ軸型のゴニオメータ等を使用して
も良い。上記の試料移動機構及びX線検出系は図を省略
したが、コンピュータにより制御する。なお、図中の8
2は回折X線検出器8を収容する真空容器部である。
【0014】(2)測定方法 本実施例を用いれば、種々の測定方法に応じてX線検出
器及びゴニオメータを適切に配置することが可能であ
る。ここではいくつかの測定手法に対する例を示す。 (2−1) 表面X線回折 図4に表面X線回折を測定するためのゴニオメータ及び
検出器の配置を示す。試料に全反射条件でX線を入射
し、さらに回折条件を満たすように試料5及び検出器を
配置する必要がある。本実施例は入射X線1が主として
水平偏光成分よりなる場合の配置である。この場合、回
折X線強度は水平方向では偏光因子によって減少し、2
θ=90゜の時0になるのに対し、垂直方向では一定で
ある。そこで垂直方向への回折X線9を測定することと
する。測定室20内には各種検出器及びゴニオメータが
あるため、検出器を駆動する2θアームを置くスペース
が無いことから、湾曲型の位置敏感型X線検出器8を採
用することとする。これにより広い範囲の回折X線を同
時に測定し測定時間の短縮をはかることができる。
【0015】(2−2)全反射EXAFS 図5に全反射EXAFSを測定するためのゴニオメータ
及び検出器の配置を示す。蛍光X線検出器12として、
エネルギー分解能の高い半導体検出器(SSD)を垂直
及び水平方向に設置して蛍光X線収量を測定すると同時
に、入射X線検出器3及び反射X線検出器7によりX線
反射率スペクトルを測定する。
【0016】(2−3)透過EXAFS 図5とほぼ同様の配置においてω=0゜に設定し、さら
に図6に示したように試料回転機構付きの試料ホルダー
39を試料台上に取り付ける。本ホルダー39は試料交
換用フランジ21(図2参照)より、真空を保持したま
ま交換することが可能であり、真空用モータ、光センサ
及びコネクタを備えている。この例ではホルダー39を
逐次回転させることにより、高真空の試料室20中で8
個の試料を自動交換できる。1個の試料あたりの測定時
間が大幅に短縮されると同時にX線検出系のバックグラ
ウンドを補正するためのブランク測定、エネルギーを較
正するための標準試料の測定も同時に行うことが可能と
なり、モノクロメータ14(図1参照)のエネルギー設
定再現性及び検出系の経時変化の誤差を最小にすること
が可能となる。
【0017】(2−4)蛍光X線による表面超微量分析 図5に示した全反射EXAFSと同一の配置を用い、入
射X線1のエネルギーを固定して蛍光X線13を測定す
る。入射X線1を試料5の表面にすれすれの角度(約
0.5゜以下)で入射し、全反射させることにより、試
料5からの散乱X線10を減少させS/N比を向上させ
ることができる。またモノクロメータ14により単色化
したX線を入射することにより試料5中に含まれるある
成分元素を選択的に励起して、高S/Nに蛍光X線13
を測定することができる。
【0018】(2−5)蛍光X線による面内分布の測定 図7には、蛍光X線13による面内組成分布測定のため
の配置を示す。図2、図3に示したX−Z移動機構34
上に、試料5を取り付け、蛍光X線収量の面内分布の測
定を可能とする。
【0019】(3)測定例 図8は試料5として基板上にスパッタ法で作製した膜の
蛍光X線分析の測定結果であるが、この蛍光X線スペク
トル曲線図から、この試料では元素としては珪素を主成
分とし、微量の鉄を含むことがわかる。また、図9はX
線回折の結果を示す図で、結晶相を含むことは図中のシ
ャープなピークから明らかだが、回折角15°付近には
バックグラウンドの盛り上がりが観察される。また、図
10は上記サンプルのSiのK吸収端のEXAFSから
求めた動径分布関数を示す図であるが、この解析結果と
図9の双方を照らし合わせると上記サンプルは非晶質成
分と結晶成分を合わせ持つことが分かる。以上のような
例の場合、1方法しか計測できない装置で測定すると、
非晶質成分と結晶成分とを合わせ持つことを見のがした
結果を得るが、本装置のように蛍光X線分析、X線回
折、反射X線検出の行える装置では、1度の測定で正し
い結果を得ることができる。
【0020】〈実施例2〉図11は、本発明装置の他の
実施例となるX線分析装置の要部ブロック構成図を示し
たものである。以下、この図にしたがって説明する。 (1)装置構成 基本的構造は実施例1の図1〜図3と同様であるが、本
実施例では回折X線検出器8として高真空用の湾曲型位
置敏感X線検出器を使用している。本装置は試料5に入
射X線1を全反射臨界角以下の微小入射角で入射させ、
試料5のX線反射率、全電子収量、蛍光X線収量等のエ
ネルギー依存性を測定するものである。
【0021】入射X線1は4象限スリット2で幅50μ
m×高さ0.5mm程度に整形し、入射X線検出器3に
入射させる。入射X線検出器3としては電離箱等を用い
る。検出器3は入射X線1の強度変動を補正するために
用いる。入射X線1は検出器3により10%程度吸収さ
れるが残りは通過し、試料台4の上に固定した試料5に
入射する。試料台4は上下移動機構を持つとともに、上
記入射X線1に対する入射角θを変化させるため、試料
表面を軸とする回転機構を持っている。試料5の表面で
反射した反射X線6の強度は反射X線検出器7で測定す
る。検出器7の入射窓を充分大きく取っておけば、検出
器7を動かさずに試料5で反射したX線6を測定するこ
とができる。本実施例では試料中心から反射X線検出器
7の入射窓までの距離は300mm、入射窓の直径は1
5mmであるためθ<1.1°の範囲で測定出来る。
【0022】試料5によって散乱されたX線10は、散
乱X線強度検出器11で測定する。また、試料5から発
生する蛍光X線13は蛍光X線検出器12により測定す
る。蛍光X線検出器12としては、エネルギー分解能の
高い半導体検出器等を用いる。ただし、本実施例では蛍
光X線検出器12と散乱X線強度検出器11は同じ検出
器を用いている。
【0023】図12は、高真空用の湾曲型位置敏感回折
X線検出器8の一例を説明するX線分析装置の概略ブロ
ック断面図である。湾曲型位置敏感回折X線検出器8は
試料5及び試料台4と共に真空排気手段により真空容器
を構成する測定室20内に収納される。そして湾曲型位
置敏感回折X線検出器8は、この例ではガス入りのX線
検出器で、動作ガスとこのガスをX線の入射により電離
させるための電極とを収納し、第1のX線透過窓83を
有するX線計数器部81と、真空排気手段が設けられ、
第2のX線透過窓84を有する真空容器部82とから構
成されている。即ち、2重のX線透過窓を持ち、これら
両窓の間の真空容器部82はターボ分子ポンプ及びロー
タリーポンプ等の排気手段により排気される。89は真
空計であり、X線透過窓83が破損し、真空容器部82
の圧力がある値より大きくなった場合には、自動的に9
0の締切バルブを閉じ測定室20への動作ガスのリーク
を防止する。87は圧力調整器であり、一定のガス圧を
保って計数器部に動作ガスを供給する。上記の試料移動
機構及びX線検出系は、実施例1の図1で説明したと同
様にコンピュータにより制御する。なお、図中で電子検
出器は省略してある。
【0024】図13は、本実施例の試料台4の移動機構
を示した要部断面図で、真空排気手段により試料5及び
試料台4の収納された測定室20は真空容器を構成して
おり、試料台4は測定室20の真空状態を維持したまま
容器外に設けられた移動制御機構により操作されて、
X,Y,Z軸を移動(Y,Z軸は回転移動可能)し、試
料5の測定点を目的とする所定の位置にセットすること
ができるように構成されている。なお、図中の34はX
−Z移動機構、35はY移動機構、1は入射X線、6は
反射X線、8は高真空用の湾曲型位置敏感回折X線検出
器を示している。
【0025】(2)X線光学系及び試料位置の調整方法 図14、図15には本発明の実施例1のX線源30とし
て、シンクロトロン放射光(SR)を用いた場合のX線
光学系の概要を示す。本実施例では2結晶モノクロメ−
タ14、X線集光鏡15から試料5までの距離を11m
と長くとり、試料5に入射するX線ビ−ムの角度変動を
抑制する構成となっている。このとき、X線ビ−ムのビ
−ム進行方向発散εはX線光学系に依存し、X線集光鏡
15の全反射角φ、その全長、及びX線集光鏡15から
スリット位置までの距離から決定される。スリット2の
垂直方向の幅ΔSが0に近い時はεは次式(1)で表わ
される。 ε=(500×φ)/10000=5×φ×10~2 …(1) 例えばφ=6×10~3ラジアンに設定した場合、ε=3
×10~4である。
【0026】また、本実施例では試料5とスリット2の
間の距離は600mmであるから、試料5へのX線の入
射角をθとすると必要な試料の長さLは、次式(2)で
表わされる。 L>(600×ε+ΔS)/θ(mm) …(2) ここで、ΔS=50μm、θ=1×10~2(約0.6
゜)とすると、L>23mmとなる。
【0027】このように全反射条件で測定する場合に
は、試料に微少な入射角でX線を入射させるため試料表
面の広い範囲にX線が照射される。そのため試料の高さ
及び入射角を高精度に設定しないと、試料5の側面ある
いは試料台4に入射X線1が入射し、反射率その他の測
定精度及び再現性が低下する。実際には試料毎に大き
さ、厚さ及びそり等の形状が異なるため、試料台4の移
動機構の機械的精度のみにより試料5の位置を高精度に
設定することは困難である。
【0028】しかし本実施例では図11で示したように
試料台4の移動機構及び散乱X線検出器11等を用い、
以下の(a)から(g)までの手順で試料を全反射条件
に設定することができる。 (a)試料台4を十分下げ、入射X線1が試料5に入射
すること無く全て反射X線検出器7に入射するようにす
る。この時X線は試料に反射していないが、反射率R=
1.0と定義する。入射X線検出器3は入射X線1の強
度の変動を補正するために用いる。
【0029】(b)試料台4の高さをR=0.5となる
まで上げる。精度0.1μm程度で設定する。 (c)反射率の入射角依存性(例えば入射角=−0.5
°から1.5°程度の範囲)を測定し全反射臨界角θc
を求める。 (d)入射角を0<θ<θcの間の目的の値、例えばθ
=0.6°に設定する。 (e)試料台4の高さを変化させながら散乱X線強度を
測定し、散乱X線強度の試料台4の高さに対する関係を
求める。
【0030】(f)試料台4の高さを、(e)で測定し
た散乱X線強度の小さい領域の中点に設定する。X線1
が全反射していない場合、すなわちX線1が試料5の側
面あるいは試料台4に入射した場合に散乱X線強度が大
きくなるので、上記の中点は試料5の中央にX線1が入
射している場合を意味する。 (g)上記(c)及び(b)を再度実行する。 以上の手順により目的の入射角θにおける試料位置の自
動調整が完了する。
【0031】X線1の試料に対する入射角をθとし、試
料5のX線に対する屈折率をnとすると臨界角θcは次
式(3)で与えられ、 θc=√2(1−n) …(3) 例えば、波長0.15nmのX線に対しては通常0.2
°から0.6°の値となる。θ<θcの時全反射が起き
るが、この時物質内にX線が全く進入しないわけではな
く、表面に沿った波が存在する。その強度が1/eにな
る深さを進入深さと呼び、θ<<θcの時は波長によら
ず、例えばSiで3.2nm、Auでは1.2nmとな
る。このような全反射条件のもとで各種の特性を測定す
ることにより極薄膜あるいは表面の測定が可能となる。
【0032】(3)測定例 図16は、X線ビ−ム1の進行方向の長さL=40mm
のグラファイト基板上LB膜(Langmuir-Blodgett膜
の略、単分子膜)を試料として実測したX線反射率の角
度依存性を示す図である。また、図17は、図15を説
明するためにX線ビーム1と試料5との位置関係を示し
た図である。図16中の符号(a)から(d)を測定し
た時の試料の位置を、図17の同一の記号の図に示して
ある。(a)はθ<0の場合であり入射X線1は試料5
を通過しない。(b)はθ=0の場合であり入射X線1
の1/2だけが通過する。(c)では入射X線1の10
0%近くが反射する。(c)から(d)に到るまで入射
角の増加とともに反射率が減少する。本実施例では試料
5の中心から反射X線検出器7の入射窓までの距離は3
00mm、入射窓の直径は15mmであるため(d)よ
り大きな角度では測定出来ない。
【0033】図18は、本実施例を用いてA,B2種の
試料について全反射モードでグラファイト基板上の金属
含有LB膜の測定をおこなったときの反射率Rのエネル
ギーE(keV)に対する変化のスペクトルを示したも
ので、試料Bについての実測例である。このスペクトル
では試料表面に含まれる原子の吸収端より高エネルギ−
側でX線の異常分散による振動が生ずる。この振動構造
はX線吸収スペクトルに見られるEXAFSと呼ばれる
振動構造と類似の現象である。計算によりこの反射率の
スペクトルからX線吸収スペクトルを近似的に求め、こ
のスペクトルをフーリエ変換することにより、動径分布
関数が得られる。この動径分布関数からX線吸収原子の
周囲の他の原子の配列を解析することができ、A,B2
試料について解析を行ったところ、両者ともLB膜の金
属原子とグラファイト基板の結合を裏付ける配位数が得
られた。
【0034】また、図19に蛍光X線検出器12で測定
した蛍光X線13のエネルギーをマルチチャンネルアナ
ライザーにより測定したA,B2試料についての測定結
果を示す。これより上記金属含有LB膜の単位面積あた
りの金属原子の数(原子数/cm )が蛍光X線収量と
して得られた。
【0035】また、図80はA,B2試料についてX線
回折を実測した結果のスペクトル曲線図を示したもの
で、これより上記金属含有LB膜の配列密度が得られ
た。これらの総合より、従来測定されていたLB膜の被
覆率を、より正確に厳密に知ることができる。すなわ
ち、以前は膜が基板を覆っている面積率という意味での
被覆率を測定していたが、本発明装置により、LB膜が
どれだけ密に基板を覆っているかを定量的に測定可能と
なった。
【0036】図21は、その一例としてグラファイト基
板上に被覆された金属含有LB膜について今回測定した
A,B2つの試料のLB膜の被覆の様子のモデル図を示
したものであり、これから試料Aは試料Bよりも密に覆
われていることが原子単位の配列状況として知ることが
できる。
【0037】
【発明の効果】上述したように本発明のX線複合分析装
置によれば、通常条件あるいは全反射条件のもとで、同
一試料の同じ箇所を迅速に再現性良く、X線をプローブ
とした3つの方法、すなわちX線回折法、蛍光X線分析
法及びEXAFSによって測定し、材料を長距離構造解
析、元素の定量分析、短距離構造解析と相補的に解析す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例となるX線複合分析装置の構
成例を示すブロック概略図。
【図2】同じく図1における試料測定部の正面図。
【図3】同じく図1における試料測定部の側面図。
【図4】同じく表面X線回折を測定するためのゴニオメ
ータ及び検出器の配置図。
【図5】同じく全反射EXAFSを測定するためのゴニ
オメータ及び検出器の配置図。
【図6】同じく透過EXAFSを測定するためのゴニオ
メータ及び検出器の配置図。
【図7】同じく蛍光X線分析による面内組成分布を測定
するためのゴニオメータ及び検出器の配置図。
【図8】同じく測定例としての蛍光X線スペクトル曲線
図。
【図9】同じく測定例としてのX線回折スペクトル曲線
図。
【図10】同じくX線吸収スペクトルから求めた動径分
布関数の特性図。
【図11】本発明の他の実施例となるX線複合分析装置
のブロック概略図。
【図12】同じく回折X線検出器8を主体に示したブロ
ック概略図。
【図13】同じく試料台移動機構の概要を示す要部断面
図。
【図14】同じくシンクロトロン放射光をX線源に用い
た場合のX線光学系を示した概要図。
【図15】同じくシンクロトロン放射光をX線源に用い
た場合のX線光学系の測定部付近を示した概要図。
【図16】同じく実測したグラファイト基板上LB膜表
面の反射率の角度依存性(X線反射率と入射角との関
係)を示した特性図。
【図17】同じく図16におけるX線ビームと試料5の
位置関係を示す原理図。
【図18】同じく本実施例の装置を用いて測定した表面
の反射率スペクトル曲線図。
【図19】同じく本実施例の装置を用いて測定した表面
の蛍光X線スペクトル曲線図。
【図20】同じく本実施例の装置を用いて測定した表面
のX線回折スペクトル曲線図。
【図21】同じく本実施例の装置用いて測定した試料
A、Bの評価結果の模式図。
【符号の説明】
1…入射X線、 2…4象限スリッ
ト、3…入射X線検出器、 4…試料台、
5…試料、 6…反射X線7…
反射X線検出器、 8…回折X線検出器、
9…回折X線、 10…散乱X線、1
1…散乱X線検出器、 12…蛍光X線検出
器、13…蛍光X線、 14…モノク
ロメータ、15…X線集光鏡、 16…
高調波除去鏡、17…透過X線、 1
8…2次電子検出器、19…排気用フランジ、
20…測定室(真空容器)、21…試料交換用フラ
ンジ、 30…X線源、34…X−Z移動機構、
35…Y移動機構、36…φ軸回転機構、
37…χ軸回転機構、38…ω軸回転機
構、 39…試料ホルダー、81…計数器
部、 82…真空容器部、83…第1
のX線透過窓、 84…第2のX線透過窓、8
5…電極、 86…ガス混合装
置、87…圧力調整器、 88…ガスボ
ンベ、89…真空計、 90…締切
バルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末永 和史 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも任意の方向に移動可能な試料台
    と、この試料台上に載置された被測定試料とを収納した
    測定容器と、前記測定容器内の試料に所定の入射角度で
    入射X線を照射する手段と、前記試料から放出されるX
    線情報を所定の検出器で計測する手段とを備えて成るX
    線分析装置であって、同一測定容器内に収納された前記
    試料から放出されるX線情報を、少なくとも回折X線検
    出器、蛍光X線検出器及び反射X線検出器で計測する手
    段と、X線源からのX線をモノクロメータ及び入射X線
    検出器に順次入射させ、かかる入射X線を前記試料に所
    定の角度で照射する手段と、前記入射X線と試料との位
    置関係を前記計測手段における各検出器の種類に応じて
    自動的に制御する機構とを具備して成るX線複合分析装
    置。
  2. 【請求項2】X線源からのX線をモノクロメータ及び入
    射X線検出器に順次入射させ、かかる入射X線を試料に
    所定の角度で入射させ、試料とX線との相互作用を測定
    するX線分析装置であって、前記試料より回折するX線
    強度を計測する回折X線検出器と、同じく試料から発生
    する蛍光X線を計測する蛍光X線検出器と、X線の反射
    率を測定する反射X線検出器もしくは透過率を測定する
    透過X線検出器とを備え、同一の測定容器内で試料のX
    線回折、蛍光X線分析及びEXAFSの計測を可能とし
    たX線複合分析装置。
  3. 【請求項3】X線源からのX線をモノクロメータ及び入
    射X線検出器に順次入射させ、かかる入射X線を試料に
    所定の角度で入射させ、試料とX線との相互作用を測定
    するX線分析装置であって、前記試料より回折するX線
    強度を計測する回折X線検出器と、同じく試料から発生
    する蛍光X線を計測する蛍光X線検出器と、全電子収率
    を計測する電子検出器とを備え、同一の測定容器内で試
    料のX線回折、蛍光X線分析及びEXAFSの計測を可
    能としたX線複合分析装置。
  4. 【請求項4】上記測定容器に真空排気手段を配設して真
    空容器とし、前記真空容器内に収納された試料に入射す
    る入射X線ビームの入射角を任意に設定する入射角設定
    機構と、入射X線ビームの入射位置を調節するための試
    料移動機構との操作を、真空容器内の真空度を維持しつ
    つ、前記真空容器外から操作できる機構を備えて成る請
    求項1乃至3何れか記載のX線複合分析装置。
  5. 【請求項5】上記入射X線の試料表面への入射角をX線
    の全反射臨界角より小さい角度に設定し、さらに入射X
    線のエネルギーを連続的に変化させてX線のエネルギー
    依存性を測定できる機構を備え、全反射X線分析を可能
    として成る請求項1乃至3何れか記載のX線複合分析装
    置。
  6. 【請求項6】上記回折X線検出器として湾曲型位置敏感
    検出器を備え、試料からの複数の回折X線を同時に測定
    できる機構を具備して成る請求項1乃至3何れか記載の
    X線複合分析装置。
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