JPH05184157A - インバータ装置の出力電圧誤差補正装置 - Google Patents
インバータ装置の出力電圧誤差補正装置Info
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- JPH05184157A JPH05184157A JP3347291A JP34729191A JPH05184157A JP H05184157 A JPH05184157 A JP H05184157A JP 3347291 A JP3347291 A JP 3347291A JP 34729191 A JP34729191 A JP 34729191A JP H05184157 A JPH05184157 A JP H05184157A
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Abstract
力電圧誤差を小さくするように補正する。 【構成】 インバータ出力に電流検出器24を設け、こ
の電流検出器24により検出された電流の極性を電流極
性判別手段26にて判別するとともに周波数指令に基づ
いて設定したインバータ装置の出力電圧を極性判別結果
に応じて電圧補正手段27にて補正し、電流極性判別手
段26には出力電流に対応する閾値が設定される。ま
た、この閾値はインバータ装置の出力周波数に対応して
自動設定される。
Description
力電圧における短絡防止期間に起因する出力電圧誤差を
検出し、この誤差を補正するインバータ装置の出力電圧
誤差補正装置に関するものである。
示された従来におけるインバータ装置の出力電圧誤差補
正装置の制御回路を示すブロック図である。図におい
て、1はインバータ主回路、2,3は交流フィルタを構
成するリアクトル及びコンデンサ、4は直流電源、5は
負荷、6はインバータ出力回路に直列接続された電流検
出器、7はインバータ主回路1のドライブ回路、8は正
弦波の基準電圧を発生する交流基準電圧発生回路、9は
増幅器、10は比較回路10aと搬送波10bから構成
されているPWM変調回路である。
た出力電流の極性を判定する電流極性判定手段としての
比較回路、12は直流電源4の電圧レベルを検出する直
流電圧センサ、13は比較回路11の出力状態に応じて
直流電圧センサ12の出力を極性反転する極性反転回路
である。
の端子間には、PWM変調回路10の制御出力に応じた
正弦波状の出力電圧が得られ、一方、交流基準電圧発生
回路8の正弦波基準と出力電圧が一致するように、増幅
器9とPWM変調回路10とがインバータ主回路1のブ
リッジ接続されたトランジスタをスイッチング制御す
る。このとき、一般には図19に示されるように、所定
のPWM信号(a)に対し各トランジスタの駆動信号
(b)(c)の間にON/OFF動作の遅れによるトラ
ンジスタの過電流破壊を避けるために、遷移時に短絡防
止期間Tbを設け、各アームにおける両極のトランジス
タを一定の期間だけ全てOFFにしてインバータ装置の
出力電圧を休止するようにしているため、その出力電圧
に実際のインバータ装置の電圧値と理想のインバータ装
置の電圧値の差に相当する誤差電圧ΔVが発生する。
流れる場合は、短絡防止期間に斜線で示すような電圧が
減じ(図19(e))、逆に負荷5からインバータ装置
に電流が流れる場合には、短絡防止期間に斜線で示す電
圧が加わり(図19(d))、いずれも誤差電圧となっ
て結果的に、図20に一点鎖線にて示すような理想的な
正弦波からはずれた電圧が印加されてしまうことにな
る。
は、インバータ装置の出力電流と同相逆極性となるの
で、まず、インバータ装置の出力電流を電流検出器6で
検出してその極性を比較回路11で判別する。誤差平均
電圧は実際のインバータ装置の電圧波形の面積と理想の
インバータ装置の波形の面積を時間平均したものに相当
する。また、誤差平均電圧は直流電源電圧に比例するこ
とになるので、直流電圧センサ12で直流電源4の電圧
レベルを検出して極性反転回路13に与えると、検出さ
れた直流の入力電圧は比較回路11の出力に応じて反転
される。
出力信号である電流極性が正の場合には正極性を出力
し、電流極性が負の場合には負極性を出力する。この結
果、極性反転回路13の出力には誤差平均電圧の逆極性
となる信号が得られ、この極性信号がPWM変調回路1
0に補正信号として与えられ、インバータ装置の出力電
圧誤差を自動的に補正している。
の出力誤差補正装置は以上のように構成されているの
で、インバータ装置の出力電流の極性の判定は、出力電
流が0電流を境にした正または負方向の電流の向きを判
断することにより行われている。しかしながら、インバ
ータ主回路が実際に出力する電流は、後述する図2
(B)に示すようなリップルがあるため、0電流付近で
チャタリングを起こし、極性判別に誤りを生じやすく、
誤差電圧を適性に補正することができないという問題点
があった。
れる電流が増減した場合、インバータ主回路を構成する
トランジスタのON/OFF動作に遅れが生じ、上下ア
ームトランジスタ双方ともが実際にOFFする期間と、
予め設定された短絡防止期間との間にずれが生じ、その
結果として誤差電圧が正しく補正されないという問題点
があった。
ためになされたもので、インバータ装置の出力電圧誤差
を適性に補正することができるインバータ装置の出力電
圧誤差補正装置を得ることを目的としている。
タ装置の出力電圧誤差補正装置は、インバータ装置の出
力電流を検出する電流検出手段を設け、この電流検出手
段により検出された電流の極性を電流極性判別手段によ
り判別すると共に周波数指令に基づいて設定したインバ
ータ装置の出力電圧を極性判別結果に応じて電圧補正手
段にて補正し、電流極性判別手段は出力電流に対応する
閾値が設定されるようにしたものである。また、前記閾
値をインバータ装置の出力周波数に対応して自動設定す
るものである。
力電圧誤差補正装置は、インバータ装置の出力電流を検
出する電流検出手段を設け、この電流検出手段により検
出された電流の極性を電流極性判別手段により判別する
とともに周波数指令に基づいて設定したインバータ装置
の出力電圧を極性判別結果に応じて電圧補正手段にて補
正し、この補正手段は予め任意に設定された短絡防止期
間と、実際のOFF動作期間とから設定される補正係数
を含むようにしたものである。
力電圧誤差補正装置は、インバータ装置の出力電流を検
出する電流検出手段を設け、この電流検出手段により検
出された電流の極性を電流極性判別手段により判別し、
出力電流に対し設定した閾値に対し、インバータ装置の
出力電流が閾値外であれば、判別した出力電流の極性に
より出力電圧誤差の補正を行ない、閾値内であれば電圧
指令の極性により出力電圧補正を行う電圧誤差補正手段
を備えたものである。
力電圧誤差補正装置は、インバータ装置の出力電流を検
出する電流検出手段を設け、この電流検出手段により検
出された電流の極性を電流極性判別手段により判別し、
設定された閾値に対し、インバータ装置の出力電流が閾
値外であれば、判別した出力電流の極性により、出力電
圧誤差の補正を行い、閾値内であれば電圧指令の極性に
より出力電圧補正を行う電圧誤差補正手段を備えたもの
である。また電流検出手段により検出された電流を電流
の大きさに変える装置を備え、その大きさによって前閾
値の大きさを自動設定するものである。
流を電流検出器で検出し、その検出電流の極性を予め設
定された所定の閾値との間で判定し、直流電源を基に計
算した誤差電圧で極性に応じた出力電圧の補正を行な
い、この補正された出力電圧に基づきPWM生成手段が
所定のPWMを生成して短絡防止期間を生成し、出力電
圧を補正する。また、インバータ主回路の予め設定され
た短絡防止期間と、実際のトランジスタの動作遅れに起
因した該トランジスタのOFF期間とから誤差電圧を補
正し、この誤差電圧により出力電圧を補正する。
力電流を電流検出器で検出し、予め設定された所定の閾
値内であれば、インバータ装置内で計算される電圧指令
の極性により、直流電源を基に計算した誤差電圧の補正
を行ない、閾値外であれば判別された電流極性により誤
差電圧の補正を行ない、この補正された出力電圧に基づ
きPWM生成手段が所定のPWMを生成して上下アーム
短絡防止期間を生成し、出力電圧を補正する。
力電流を電流検出器で検出し、予め設定された所定の閾
値内であれば、インバータ装置内で計算される電圧指令
の極性により、直流電源を基に計算した誤差電圧の補正
を行い、閾値外であれば判別された電流極性により誤差
電圧の補正を行い、この補正された出力電圧に基づきP
WM生成手段が所定のPWMを生成して上下アーム短絡
防止期間を生成し、出力電圧を補正する。また、出力電
流の大きさにより閾値を自動設定する手段によれば、出
力電流の変化に伴う出力電圧補正の誤りが解消される。
1は、第1の実施例によるインバータ装置の出力電圧誤
差補正装置の回路構成を示す説明図である。図におい
て、20はダイオードと組み合わせたトランジスタをブ
リッジ接続することにより形成したインバータ主回路、
21は交流電圧を直流電圧に変換するコンバータ、22
は直流電圧を平滑するコンデンサ、23はインバータ主
回路20の出力側に接続された誘導電動機、24はイン
バータ主回路20の出力側に設けた出力電流を検出する
電流検出器、25は周波数指令に基づいてインバータ主
回路の出力周波数、電圧を計算する出力周波数/電圧計
算手段、26は電流検出器24で検出された出力電流か
らその極性を判定する電流極性判別手段、27は計算で
予め得られた出力電圧をコンバータ21の直流電圧から
計算した誤差電圧と電流極性判別手段26との出力に基
づいて補正する電圧補正手段であり、上記出力周波数/
電圧計算手段25、電流極性判別手段26及び電圧補正
手段27は予めソフトエェアにて構成されマイクロコン
ピュータに格納されている。
PWMを生成するPWM生成部、29は上記PWM生成
部28の出力に基づいてインバータ主回路20の上下ア
ーム短絡防止時間を設定する上下アーム短絡防止期間生
成部で、この各生成部はゲートアレイで構成されてい
る。
照して説明する。コンバータ21に入力した交流電圧は
直流電圧に変換され、コンデンサ22により平滑され
て、インバータ主回路20に入力される。インバータ主
回路20では上下アーム短絡防止期間生成部28から出
力される駆動信号に基づいてブリッジ接続されたトラン
ジスタが駆動し、直流電圧を所定の周波数、電圧を有す
る交流電圧に変換して誘導電動機23に印可する。
流を電流検出器24で検出し、その出力を電流極性判別
手段26に入力する。一方、図4に示すように出力周波
数/電圧計算手段25は、周波数指令を受け取ると(S
41)、その指令値をインバータ主回路20の出力周波
数fOUT とし(S42)、この出力周波数を基に出力電
圧/出力周波数が一定となるように出力電圧VOUT を計
算する(S43)。
すように電流の正・負情報と出力周波数fOUT を受け取
ると(S51)、図3に示す出力周波数と閾値との関係
から電流値に対する閾値Δiを決定し(S52)、図2
に示すような閾値Δiだけ0電流に対し増減した電流値
a,bを各々設定する。このときの閾値Δiは、出力電
流のリップルの大きさによって該リップルよりも大きく
取ることにより、チャタリングを防止することができ、
出力電流のリップルは出力周波数により見かけ上変化
し、その大きさは周波数が高くなるほど大きくなる。
否かを判別して(S53)、もしも小さければ電流極性
を負とし(S54)、大きければ更に正の閾値aよりも
大きいか否かを判別して(S55)、もしそうであれば
電流極性を正とする(S56)。そして、各閾値a,b
間にあれば、電流が増加中か否かを判別し(S57)、
増加中であれば電流極性を正と判別し(S58)、反対
に、減少中であれば電流極性を負と判別する(S5
9)。
正の場合、電圧補正手段27は、図6に示すように、ま
ず計算された出力電圧VOUT を出力周波数/電圧計算手
段25から受け取り(S61)、一方、インバータ主回
路20に対応して予め設定された上下アーム短絡防止期
間Tbと、キャリア周波数fc と、直流電圧VDCとか
ら、誤差電圧ΔVをΔV=Tb×VDC×fc として計算
する(S62)。そして、電流極性判別手段26の出力
である出力電流の極性を確認し(S63)、電流極性が
正であれば、VOUT +ΔVをインバータ主回路20が実
際に出力する電圧V’OUT とし(S65)、電流極性が
もし負であれば、VOUT −ΔVをインバータ主回路20
が実際に出力する電圧V’OUT とする(S64)ように
各々出力電圧の補正を行ない、PWM生成部28がこの
補正電圧値に応じた信号に基づいて、インバータ主回路
20が正負の各領域において各々かかる所定電圧を出力
するように上下アーム短絡防止期間を生成し、インバー
タ主回路20に出力する(S66)。
波数と閾値との関係から実際の閾値Δiを決定する方法
につき説明する。即ち、インバータ装置において、出力
周波数fOUT と出力電圧VOUT が、例えば、VOUT /f
OUT =一定の関係にあるとき、出力周波数fOUT が大き
くなると出力電圧VOUT も大きくなる。それに対し、誤
差電圧ΔVは出力周波数fOUT によらず、ほぼ一定値と
なるから、相対的に出力電圧VOUT に対する誤差電圧Δ
Vの割合は出力周波数fOUT が大きくなると小さくな
る。インバータ装置の出力電流が増加し、負の閾値bに
達すると、出力電流の極性が反転したとみなし、補正す
る電圧の極性を反転させて加える。そのため、出力電流
は負の閾値bに達すると急激に変化する。
OUT が小さければ、出力電圧VOUT に対する補正電圧の
値が大きいため、出力電流の変化量が大きく、閾値が小
さくても0(A)付近で出力電流の極性が正と負の間を
行ったり来たりすることがなく、極性判断時のチャタリ
ングが防止されるが、出力周波数fOUT が大きいと、出
力電圧VOUT に対する補正電圧の割合が小さいため、負
の閾値bに達したときの出力電流の変化が小さく、0
(A)付近で極性が正と負の間を行き来し易いので、閾
値を広げて出力電流のリップルより十分大きい値とし、
早めに極性を切換えてチャタッリングを防止する必要が
あるため、図3のBの範囲で示すように、出力周波数f
OUT によって閾値Δiを大きくする必要がある。
っても、出力電流のリップルは0にならないから、図3
のAの範囲で示すように出力周波数fOUT が0になって
も閾値はある一定以上の値を持つ。また、出力周波数f
OUT が基底周波数以上では、出力電圧VOUT が変化しな
くなるので、出力電圧VOUT に対する補正電圧の割合が
変化しなくなるため、図3のCで示すように閾値も変化
させる必要がない。出力電流が減少してきて正の閾値a
に達したときにも同様な現象が起きる。
回路20の動作は、実際には各トランジスタのON動作
及びOFF動作に時間的遅れが生じる。即ち、上アーム
トランジスタと、下アームトランジスタの各ON/OF
F動作に図7に示すようなTON,TOFF の遅れが生じ、
上下アームの短絡防止期間、つまり上下アームトランジ
スタが双方ともOFFしている時間にずれが生じるか
ら、実際には誤差電圧が変化することになる。そこで、
この動作上の誤差電圧を適性に補正するためには、更に
そのON/OFF動作のずれを考慮する必要がある。
FFしている時間は、Tb−(TON−TOFF )となるか
ら、予め設定した短絡防止期間との関係を示す係数k
は、k=Tb−(TON−TOFF )/Tbとなる。尚、T
ON,TOFF はトランジスタ単体を予めサンプリング測定
しておくものであり、この関係を図8に示す。
電圧を計算する際に、予め計算により求めておいた係数
kを用いて更に誤差電圧を補正し、実際に上下アームト
ランジスタがOFFしている時間に相当する誤差電圧を
計算しておくものである。そして、この誤差電圧を基に
出力電流の極性を考慮して出力電圧を補正することは、
上記第1の実施例の場合と同様である。この場合の動作
を図9に示すフローチャートを参照して説明する。
71)、それに基づいて誤差電圧の計算を実行する(S
72)。次に、係数×誤差電圧(ΔV)の計算を実行し
(S73)、極性の判別を行う(S74)。ここで、極
性が負であると判断すると実際に出力する電圧をV’
OUT =VOUT −ΔVとし(S75)、反対に、極性が正
であると判断すると実際に出力する電圧をV’OUT =V
OUT +ΔVとして(S76)、各々V’OUT を出力する
(S77)ことにより一連の処理を終了する。
正する電圧を、上下アームトランジスタの短絡防止期間
に基づく誤差電圧に、上下アームトランジスタ及びダイ
オードの順電圧降下を含めた値とすることもできる。ま
た、各トランジスタ及びダイオードの順電圧降下は予め
サンプリング測定し決定しておく。まず、出力電流が正
であって、上アームトランジスタがONしている場合
は、上アームトランジスタの順電圧降下(VTr)だけ出
力電圧が下がり、下アームトランジスタがONしている
場合は、ダイオードの順電圧降下(VD )だけ出力電圧
が下がる。従って、平均的に(VTr+VD )/2だけ加
えて補正する。また、出力電流が負の場合は、正の場合
と逆の動作となる。
は、第3の実施例に基づくインバータ装置の出力電圧誤
差補正装置を示す回路図である。図において、30は出
力電流の絶対値が予め所定の値に設定された閾値よりも
大きいか、小さいかを判別する電流閾値判別手段、31
は電圧指令の極性を判別する電圧指令極性判別手段であ
り、上記出力周波数/電圧計算手段25、電流極性判別
手段26、電圧補正手段27、電流閾値判別手段30及
び電圧指令極性判別手段31はソフトウェアにて構成さ
れ、マイクロコンピュータ内に格納されている。その他
の構成は、上記第1の実施例を説明した図1の構成と同
一である。
に基づいて説明する。コンバータ21に入力した交流電
圧は直流電圧に変換され、コンデンサ22により平滑さ
れて、インバータ主回路20に入力される。インバータ
主回路20では上下アーム短絡防止期間生成部28から
出力される駆動信号に基づいてブリッジ接続されたトラ
ンジスタが駆動し、直流電圧を所定の周波数、電圧を有
する交流電圧に変換して誘導電動機23に印加する。
1)、誤差電圧ΔVを計算する(S82)。そして、イ
ンバータ主回路20の出力電流を電流検出器24で検出
し、その出力を電流閾値判別手段30に入力する。電流
閾値判別手段30では出力電流の絶対値が予め所定の値
に設定された閾値Δiより小さいか否かを判別する(S
83)。ここで、出力電流の絶対値が閾値よりも大きい
と判別したときには、電流極性判別手段26に電流検出
器24の出力を入力し、電流の極性を判別する(S8
7)。出力電流の極性が正と判別されると、電圧補正手
段27にて電圧指令VOUT に電圧誤差ΔVを加えてV’
OUT を実際の出力電圧とする(S88)。反対に、出力
電流の極性が負と判別されると、電圧指令VOUT から電
圧誤差ΔVを引いてV’OUT を実際の出力電圧とする
(S89)。
閾値判別手段30にて出力電流の絶対値が閾値Δiより
小さいと判別されると、電流極性は無視して、電圧指令
VOUT の極性を電圧指令極性判別手段31にて判別する
(S84)。電圧指令の極性が正と判別されると、電圧
補正手段27にて電圧指令VOUT に電圧誤差ΔVを加え
てV’OUT を実際の出力電圧とする(S86)。反対
に、電圧指令の極性が負と判別されると、電圧補正手段
27にて電圧指令VOUT から電圧誤差ΔVを引いてV’
OUT を実際の出力電圧とする(S85)。
さい場合、つまり電流が0を過るあたりで電流の極性を
見ないため、電流が0のあたりでチャタリングしても無
視し、電圧誤差ΔVを加えるか引くかを図12に示すよ
うに確定することができる。
る。上記実施例におけるインバータ装置の出力誤差補正
装置は以上のように構成されているので、インバータ装
置の出力電圧の補正は、予め所定の値に設定された閾値
Δiによって、0電流付近においてチャタリングする区
間では電圧極性を判別し、閾値Δiより大きい電流では
電流極性を判別することにより行われている。
し、モータの容量が小さすぎる場合や、配線長が長い場
合や、モータの温度が高い場合など、インバータ装置の
出力電流が小さくなるとチャタリングも小さくなるの
で、図13に示すように、インバータ装置の出力電流に
対し、予め所定の値に設定された閾値Δiは適正でなく
なり、極性判別に誤りを生じ、誤差電圧を適正に補正す
ることができない。
実施例によるインバータ装置の出力電圧誤差補正装置の
回路構成を示す説明図である。図において、32は出力
電流の大きさにより閾値を補正する閾値補正手段、33
は電流検出器24で検出された出力電流から出力電流の
大きさを計算する電流値計算手段であり、上記出力周波
数/電圧計算手段25,電流極性判別手段26,電圧補
正手段27,電流閾値判別手段30,電圧指令極性判別
手段31,閾値補正手段32及び電流値計算手段33は
ソフトウェアにて構成され、マイクロコンピュータ内に
格納されている。その他の構成は、上記第1,第3の実
施例を説明した図1,図10の構成と同一である。
ートに基づいて説明する。コンバータ21に入力した交
流電圧は直流電圧に変換され、コンデンサ22により平
滑されて、インバータ主回路20に入力される。インバ
ータ主回路20では上下アーム短絡防止期間生成部28
から出力される駆動信号に基づいてブリッジ接続された
トランジスタが駆動し、直流電圧を所定の周波数、電圧
を有する交流電圧に変換して誘導電動機23に印加す
る。
9)、誤差電流ΔVを生産する(S92)。次に、イン
バータ主回路20の出力電流を電流検出器24で検出
し、以下に示す(1)式より固定子座標から回転子座標
(d−q直行座標)に変換することで交流量を直流量と
し、以下に示す(2)式より、出力電流の大きさ|I|
を計算する(S93)。
小さい場合には予め設定された閾値に対して図16によ
って与えられる係数kを以下の(3)式により、基準閾
値Δioに乗ずることによって求められる(S94)。
Δiより小さいか否かを判別する(S95)。ここで、
出力電流の絶対値が閾値よりも大きいと判別したときに
は、電流極性判別手段26に電流検出器24の出力を入
力し、電流の極性を判別する(S99)。出力電流の極
性が正と判別されると、電圧補正手段27にて電圧指令
VOUT に電圧誤差ΔVを加えてV’OUT ブロック出力電
圧とする(S100)。反対に、出力電流の極性が負と
判別されると、電圧指令VOUT から電圧誤差ΔVを引い
てV’OUT を実際の出力電圧とする(S101)。
値判別手段30にて出力電流の絶対値が閾値Δiより小
さいと判別されると、電流極性は無視して、電圧指令V
OUT の極性を電圧指令極性判別手段31にて判別する
(S96)。電圧指令の極性が正と判別されると、電圧
補正手段27にて電圧指令VOUT に電圧誤差ΔVを加え
てV’OUT を実際の出力電圧とする(S98)。反対
に、電圧指令の極性が負と判別されると、電圧補正手段
27にて電圧指令VOUT から電圧誤差ΔVを引いてV’
OUT を実際の出力電圧とする(S97)。
さい場合、即ち、電流が0を過るあたりで電流の極性を
見ないため、電流が0のあたりでチャタリングしても無
視し、電圧誤差を加えるか引くかを確定することがで
き、出力電流が小さい場合には閾値Δioを図17のよ
うに補正することにより、極性判別を誤ることを防止し
ている。
明しているが、他の構成の多相誘導電動機を用いてもよ
い。
ータ主回路の出力電流の極性を正確に判別できるように
構成したので、短絡防止期間に基づく誤差電圧を適性に
補正できる効果がある。
短絡防止期間に対応した誤差電圧を基に補正しているの
で、より適正な出力電圧を得ることができる。
電圧指令の極性のいずれかを用いて、上下アーム短絡防
止期間に起因する誤差電圧を補正するようにしたので、
より適正な誤差電圧の補正ができる効果がある。
令の極性のいずれかを用いて上下アーム短絡防止期間に
起因する誤差電圧を補正するようにし、出力電流極性判
別と電圧指令極性判別を切り換える閾値を出力電流の大
きさによって補正することにより、適正な誤差電圧の補
正ができる効果がある。
補正装置における概略構成を示す説明図である。
波形を示すグラフである。
すグラフである。
作を示すフローチャートである。
フローチャートである。
ーチャートである。
を示す波形図である。
F時間と短絡防止期間との関係を示すグラフである。
段の動作を示すフローチャートである。
タ装置の出力電圧誤差補正装置の概略構成を示す説明図
である。
ローチャートである。
電圧指令の波形を示すグラフである。
を示すグラフである。
タ装置の出力電圧誤差補正装置の概略構成を示す説明図
である。
ローチャートである。
の関係を示すグラフである。
値との関係を示すグラフである。
補正装置の概略構成を示すブロック図である。
補正装置の動作を示す波形図である。
補正装置の電流電圧を示す波形図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 直流を交流に変換するインバータ装置の
出力電圧の短絡防止期間に起因する出力電圧誤差を補正
するインバータ装置の出力電圧誤差補正装置において、
前記インバータ装置の出力電流を検出する電流検出手段
と、前記電流検出手段により検出されたインバータ装置
の出力電流の極性を判別する電流極性判別手段と、周波
数指令に基づいて設定したインバータ装置の出力電圧と
前記電流極性判別手段の判別結果とを入力し、該出力電
圧を電流極性に応じて補正する電圧補正手段とを有し、
前記電流極性判別手段は出力電流に対する閾値が設定さ
れていることを特徴とするインバータ装置の出力電圧誤
差補正装置。 - 【請求項2】 前記閾値をインバータ装置の出力周波数
に対応して自動設定することを特徴とする請求項1記載
のインバータ装置の出力電圧誤差補正装置。 - 【請求項3】 直流を交流に変換するインバータ装置の
出力電圧の短絡防止期間に起因する出力電圧誤差を補正
するインバータ装置の出力電圧誤差補正装置において、
前記インバータ装置の出力電流を検出する電流検出手段
と、前記電流検出手段により検出されたインバータ装置
の出力電流の極性を判別する電流極性判別手段と、周波
数指令に基づいて設定したインバータ装置の出力電圧と
前記電流極性判別手段の判別結果とを入力し、該出力電
圧を電流極性に応じて補正する電圧補正手段とを有し、
前記電圧補正手段は予め任意に設定された短絡防止期間
と、上下アームトランジスタの双方が実際にOFF動作
する期間とから設定される補正係数を含むことを特徴と
するインバータ装置の出力電圧誤差補正装置。 - 【請求項4】 直流を交流に変換するインバータ装置の
出力電圧の短絡防止期間に起因する出力電圧誤差を補正
するインバータ装置の出力電圧誤差補正装置において、
前記インバータ装置の出力電流を検出する電流検出手段
と、前記電流検出手段により検出されたインバータ装置
の出力電流の極性を判別する電流極性判別手段と、出力
電流の値が予め設定された閾値よりも大きいか小さいか
を判別する電流閾値判別手段と、電圧指令の極性を判別
する電圧指令極性判別手段とを有し、出力電流に対し設
定された前記閾値に基づいて、検出された電流の極性若
しくは出力電圧の指令値における極性のいずれかにより
インバータ装置の出力電圧誤差を補正することを特徴と
するインバータ装置の出力電圧誤差補正装置。 - 【請求項5】 直流を交流に変換するインバータ装置の
出力電圧の短絡防止期間に起因する出力電圧誤差を補正
するインバータ装置の出力電圧誤差補正装置において、
前記インバータ装置の出力電流を検出する電流検出手段
と、前記電流検出手段により検出されたインバータ装置
の出力電流の極性を判別する電流極性判別手段と、出力
電流の値が設定された閾値よりも大きいか小さいかを判
別する電流閾値判別手段と、電圧指令の極性を判別する
電圧指令極性判別手段と、前記電流検出手段により検出
した出力電流から出力電流の大きさを計算する電流値計
算手段と、前記電流値計算手段により計算した出力電流
の大きさから前記閾値を補正する閾値補正手段とを有
し、前記閾値に基づいて、検出された電流の極性若しく
は出力電圧の指令値における極性のいずれかによりイン
バータ装置の出力電圧誤差を補正し、前記閾値を前記イ
ンバータ装置の出力電流の大きさにより自動補正するこ
とを特徴とするインバータ装置の出力電圧誤差補正装
置。
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