JPH0518004U - チツプサーミスタ - Google Patents

チツプサーミスタ

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Publication number
JPH0518004U
JPH0518004U JP6392791U JP6392791U JPH0518004U JP H0518004 U JPH0518004 U JP H0518004U JP 6392791 U JP6392791 U JP 6392791U JP 6392791 U JP6392791 U JP 6392791U JP H0518004 U JPH0518004 U JP H0518004U
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JP
Japan
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chip thermistor
electrode
resistance value
solder
mounting
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6392791U
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English (en)
Inventor
信之 三木
昭一 岩谷
吾郎 武内
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実装時における初期抵抗値の安定化及び量産
性向上をはかることのできるチップサーミスタを提供す
る。 【構成】 端部電極12,13の形成されたチップサー
ミスタを中性雰囲気中で加熱処理した後、端部電極表面
に半田による金属被膜14,15を形成する。そのため
実装時の半田付け性が大幅に改善され、さらに基板実装
後におけるチップサーミスタの初期抵抗値の変化率を抑
えることができ、抵抗値のバラツキが減るため、初期抵
抗値の安定化及び量産性の向上を図ることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、平板状セラミック素体を有するチップサーミスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
チップサーミスタは、セラミック材料の焼結体である平板状セラミック素体の 両端部に、銀,パラジウム合金(Ag−Pd),銅(Cu)等の端部電極が互い に絶縁されて形成されたものである。このチップサーミスタは図3に示すように 、平板状セラミック素体2の両端部に形成された第1の端部電極3と第2の端部 電極4が半田6により半田付けされることによって所望のプリント基板5に実装 される。
【0003】 ところが、この半田付けの際、端部電極3,4が溶融した半田6によって加熱 され、端部電極材が、一部半田中に冶金的性質の拡散により移行し、一般に半田 食われと呼ばれる電極の移行現象が起きる。この半田食われにより、チップサー ミスタ素子1としての初期抵抗値の変化をもたらす。この半田食われによる影響 に対し、電極材料を選択することで、これを抑制することが可能となり、例えば 電極材料としてAg−Pd合金を用いた場合、Pdの含有量を増やすことで半田 食われを減少できるが、Pdは高価なため、コスト増となる。
【0004】 また半田溶融加熱により、上記半田食われ以外に、平板状セラミック素体自体 の初期抵抗値が変化する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上述したように、チップサーミスタを半田付けによりプリント基板に実装する 際、半田の溶融加熱のため、半田食われ及び平板状セラミック素体の特性変化に 伴うチップサーミスタ自体の初期抵抗値が変化するという問題があった。さらに そのため、基板実装時における初期抵抗値のバラツキが大きくなり、これを考慮 にいれ、基板実装時における初期抵抗値をサーミスタ特性規格内に納めようとす ると必然的にチップサーミスタ生産時における歩留りが低下する。
【0006】 また加熱条件によっては半田付け性不良を生じることもある。
【0007】 そこで本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、実装時における初期抵 抗値の変化及びバラツキが少なく、量産性の向上を図ることのできるチップサー ミスタを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、平板状セラミック素体と、この素体の両 端に互いに絶縁され形成された端部電極を有するチップサーミスタにおいて、前 記端部電極表面に、鉛,錫から成る半田ペーストを印刷塗布し、その後、熱処理 することにより金属被膜を形成したことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】
上記構成のチップサーミスタによれば、実装前に鉛,錫から成る合金による金 属被膜の形成、すなわち半田引き処理が行われるため、平板状セラミック素体に 初期エージングを生じ、実装時における半田付け性が向上し、さらにチップサー ミスタとしての初期抵抗値の変化及びバラツキを小さくすることが可能となる。
【0010】
【実施例】
以下に本考案の実施例を図面を参照して詳述する。
【0011】 図1は本考案の一実施例のチップサーミスタ10の断面図を示すものである。 酸化マンガンMnO,酸化コバルトCoO,酸化ニッケルNiO等を主成分と する焼結体から成る平板状セラミック素体11の長手方向の両端部に、互いに絶 縁された第1の端部電極12と第2の端部電極13が設けられる。この端部電極 12,13は、例えば、パラジウムPdを50%以上含む、銀,パラジウム合金 (Ag−Pd)で形成される。また第1及び第2の端部電極12,13の表面に は半田による金属被膜14,15が形成されている。この金属被膜は鉛,錫から なる合金からなる。さらに本チップサーミスタ10は所望のプリント基板に第1 及び第2の端部電極12,13を半田による金属被膜14,15と共に、半田付 けすることによって実装する。
【0012】 次に上記実施例チップサーミスタ10の一製造方法について説明する。
【0013】 まず、平板状セラミック素体11の端部電極12,13を酸素雰囲気中で焼き 付け処理するか、あるいは、その焼き付け電極を還元または中性雰囲気中で熱処 理を行う。そしてチップサーミスタ素子を例えばN2 等の中性雰囲気中で基板装 着温度と同じ温度、すなわち、200乃至350℃で5分間、加熱処理する。そ の後、上述したように、チップサーミスタ素子の端部電極12,13の表面に半 田のコーティング処理をし、半田による金属被膜14,15を形成する。この半 田のコーティング処理は、例えば、半田ペーストを電極表面に印刷塗布後、その 融点以上の温度で熱処理することで行える。あるいは電極部を鉛,錫でなる半田 浴中に浸漬することによっても可能である。
【0014】 その後、洗浄等を経て、チップサーミスタ10が完成する。
【0015】 このように中性雰囲気中で加熱処理された平板状セラミック素体11は、初期 エージングされることになるので、半田コーティング及び基板装着時の半田付け の伝熱による平板状セラミック素体11の初期抵抗値の変化はほとんど起こらな い。また電極の半田食われによる初期抵抗値も半田コーティング処理により減少 する。
【0016】 したがって、プリント基板実装によるチップサーミスタの初期抵抗値の変化率 は大幅に減少され、そのため抵抗値のバラツキも少なくなる。
【0017】 このように製造されたチップサーミスタ10について、本考案者らが行った実 験により得られた結果を図2に示す。この図は半田の溶融温度に対する基板実装 後の初期抵抗値の変化率を示す図であり、従来例と本実施例におけるチップサー ミスタについて比較したものである。尚、使用半田はフラックスとしてロジン1 0%を含むH63A、方式は予熱なしのディップ方式、浸せき時間は10秒とい う条件で実験したものである。図2で分るように、基板実装後の初期抵抗値の変 化率は、半田付け温度240℃では従来3.5%であったものが0.9%に、半 田付け温度280℃では従来6.1%であったものが1.6%に抑えることがで きた。また半田コーティング処理により、半田付け性も大幅に改善できた。
【0018】 このように、初期抵抗値の変化率が大幅に改善されたため、抵抗値のバラツキ が減少し、そのため、歩留りが向上し、量産性の向上が図れる。
【0019】 なお、本考案は上記実施例に限定されず、その要旨を変更しない範囲内で種々 に変形実施可能である。
【0020】
【考案の効果】
以上詳述した本考案によれば、端部電極の形成されたチップサーミスタを中性 雰囲気中で加熱処理した後、端部電極表面に半田層が形成されているので、実装 時の半田付け性が大幅に改善され、さらに基板実装後におけるチップサーミスタ の初期抵抗値の変化率を抑えることができ、抵抗値のバラツキが減るため、初期 抵抗値の安定化及び量産性の向上を図ることのできるチップサーミスタを提供す ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のチップサーミスタの断面図
【図2】本考案の一実施例の効果を示す図
【図3】従来のチップサーミスタの実装工程図
【符号の説明】
10 チップサーミスタ 12,13 端部電極 14,15 金属被膜

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状セラミック素体と、この素体の両
    端に互いに絶縁され形成された端部電極を有するチップ
    サーミスタにおいて、前記端部電極表面に鉛,錫から成
    る合金により金属被膜を形成したことを特徴とするチッ
    プサーミスタ。
  2. 【請求項2】 前記金属被膜は、その融点以上の熱処理
    温度によって形成された請求項1記載のチップサーミス
    タ。
  3. 【請求項3】 前記金属被膜は、鉛,錫で成る半田ペー
    ストを電極表面に印刷塗布後、熱処理形成する請求項1
    記載のチップサーミスタ。
  4. 【請求項4】 前記金属被膜は、鉛,錫で成る半田浴中
    に浸漬することにより形成されている請求項1記載のチ
    ップサーミスタ。
  5. 【請求項5】 前記端部電極は、パラジウム50%以上
    を含む金属で電極層が形成されている請求項1記載のチ
    ップサーミスタ。
  6. 【請求項6】 前記端部電極は、酸素雰囲気中で焼き付
    け処理した焼き付け電極とされている請求項1記載のチ
    ップサーミスタ。
  7. 【請求項7】 前記端部電極は、焼き付け電極を還元ま
    たは中性雰囲気中で熱処理形成されている請求項1記載
    のチップサーミスタ。
JP6392791U 1991-08-13 1991-08-13 チツプサーミスタ Withdrawn JPH0518004U (ja)

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JP6392791U JPH0518004U (ja) 1991-08-13 1991-08-13 チツプサーミスタ

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JPH0518004U true JPH0518004U (ja) 1993-03-05

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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19951102