JP2613197B2 - チツプ状電子部品の製造方法 - Google Patents

チツプ状電子部品の製造方法

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JP2613197B2
JP2613197B2 JP61131024A JP13102486A JP2613197B2 JP 2613197 B2 JP2613197 B2 JP 2613197B2 JP 61131024 A JP61131024 A JP 61131024A JP 13102486 A JP13102486 A JP 13102486A JP 2613197 B2 JP2613197 B2 JP 2613197B2
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眞人 土井
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ローム 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 この発明は、チップ状電子部品の製造、特に電極被膜
の形成過程に特徴を有するチップ状電子部品の製造方法
に関する。
(ロ)従来の技術 チップ状電子部品、例えばチップ抵抗器を製造するの
に、一般に、第3図に示すように、セラミック等の基板
1に格子状のクラック2、3を設けると共に、このクラ
ック2、3で形成される行列の区画4にそれぞれ導体ペ
ーストを印刷して電極を形成し、さらに電極間に抵抗ペ
ーストを印刷して抵抗体を形成し、その基板1の行毎
(L1、L2、…、Ln)にクラッキング(分離)し、棒状の
基板を得、この棒状の基板の長手方向側部にも導体ペー
ストを塗布して、側部にも電極を形成している。第4図
は、分離された棒状の基板の1つLiに、セラミック1上
の両端及びその側部に銀又は銀を主体とする1対の電極
5、6が形成され、さらに電極5、6上に抵抗体7が形
成されている。第5図は、その棒状基板Liを線A−Aで
切断した断面図である。
以上のようにして得られた棒状の基板L1、L2、…、Ln
を列のクラック3でクラッキングすると、個々のチップ
抵抗器が得られる。
ところで、上記チップ抵抗器の電極5、6は、電子回
路基板に実装される場合、ハンダ付けされるが、電極
5、6として使用される銀はハンダに拡散しやすく、ハ
ンダ付け時に多くの銀を損失させるという問題がある所
から、この問題を解決するために、第6図に示すよう
に、電極5、6の露出部分上にハンダに比較的溶融し難
く、かつハンダ付けの可能な金属8、9をメッキしてい
る。この金属8、9としては、通常、ニッケル(Ni)が
使用されている。このニッケルは酸化されやすく、その
表面に酸化膜が形成されるとハンダ付けがしにくくなる
ので、金属8、9上にさらにスズ(Sn)系の被膜10、11
を形成している。従来、被膜10、11はスズ(Sn)、或い
は比率9:1のSn/Pbがバレルメッキで形成されるものであ
った。また、Snあるいは9:1のSn/Pbの被膜10、11を形成
するのに、多数枚の棒状基板Liをメッキ用ラックに載置
し、メッキ槽に入れて、ラックメッキすることもでき
た。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 従来のチップ抵抗器の電極の外部被膜は、上記のよう
に、Snあるいは9:1のSn/Pbが使用されるものであり、こ
れらは融点が高く(約210〜232℃)、プリント基板、基
板への装着の際、他の電子部品との差より、低温でのハ
ンダ付けが困難であり、2回リフローが必要となった
り、わずかにリフロー条件の変動によりハンダ付け不良
が発生するおそれがあり、近年、チップ抵抗器の電極に
は6:4のSn/Pbの採用が要望されるに致った。しかしなが
ら、従来の被膜形成は、バレルメッキ法で行われてお
り、この方法では鉛(Pb)が多くなると、外観の劣化、
チップのくっつき不良の多発、メッキ液の管理の困難さ
を招き、とても6:4のSn/Pbの被膜を形成することは不可
能であった。また、ラックメッキでは電極接点間の電流
分布の不均一により、Pb量が不安定となり、所望のSn/P
bを得ることができない、という問題があった。
この発明は、上記に鑑み、製造品質を劣化させること
なく、任意のハンダ組成の電極被膜となし得るチップ状
電子部品の製造方法を提供することを目的としている。
(ニ)問題点を解決するための手段及び作用 この発明の特許請求の範囲の第1項記載のチップ状電
子部品の製造方法は、分離用のクラックで各チップ状電
子部品が区画され、かつ各チップ状電子部品の銀を含む
電極が形成されてある棒状品の前記電極状に、この電極
中に含まれる銀のハンダへの拡散を防止するNi層と、こ
のNi層の酸化を防止し、かつ次工程におけるSn/Pb層の
比率を所定値にするSn層又はSnに対しわずかなPbを含む
Sn/Pb層とからなる下地層膜をラックメッキにより形成
し、続いて下地層膜の上面にハンダ付け性を良くするた
めの、前記下地層膜よりもPbも多く含むSn/Pb層からな
るハンダ層を棒状品のハンダ槽ディップにより形成し、
その後に前記棒状品をチップクラッキングにより各チッ
プに分離し、各チップ状電子部品を得ることを特徴とす
る。
この発明の特許請求の範囲の第2項記載のチップ状電
子部品の製造方法は、分離用のクラックで各チップ状電
子部品が区画され、かつ各チップ状電子部品の銀を含む
電極が形成されてある棒状品を、チップクラッキングに
より各チップに分離し、続いてその分離したチップの前
記電極上に、この電極中に含まれる銀のハンダへの拡散
を防止するNi層と、このNi層の酸化を防止し、かつ次工
程におけるSn/Pb層の比率を所定値にするSn層又はSnに
対しわずかなPbを含むSn/Pb層とからなる下地層膜をバ
レルメッキにより形成し、その後にそのチップの下地層
膜の上面にハンダ付け性を良くするための、前記下地層
膜よりもPbを多く含むSn/Pb層からなるハンダ層をチッ
プのハンダ槽ディップにより形成し、各チップ状電子部
品を得ることを特徴とする。
この製造方法では、ラックメッキ又はバレルメッキに
よりNi層とSn層又はSn/Pb層とからなる下地層膜を形成
し、下地層膜上にハンダ槽ディップによりSn/Pb層から
なるハンダ層を形成するので、所望の比率(例えばSn:P
b=6:4)のハンダ槽にディップすることで、目的とする
比率のSn/Pbで構成される電極外部被膜を有するチップ
状電子部品が得られる。
(ホ)実施例 以下、実施例により、この発明をさらに詳細に説明す
る。
〈実施例1〉 この実施例は、ラックメッキにより被膜8、9、10、
11の下地を形成するものである。
第1図の工程流れ図に示すように、第3図に示す平面
基板1を各列にクラッキングして、第4図に示す如き棒
状基板Liを得る(Sa1)。もっとも、この処理は従来の
ものと変わるものではなく、従って、棒状基板Liの長手
方向側部にも、第5図に示すように、電極5、6が形成
される。
次に、得られた多数枚の棒状基板Liをメッキ用ラック
に載置し、メッキ槽に入れてラックメッキ処理を行う。
これにより、5μm程度のNi層と5μm程度のSn、ある
いは9/1〜6/4のSn/Pbからなる下地層膜8、9、10、11
が形成される(Sa2)。
続いて、メッキ槽から取出した棒状基板Lを所望の比
率(6/4)のハンダ槽にディップし、下地層8、9、1
0、11の上面にハンダ層を20μm程度の厚みに形成する
(Sa3)。そして、最後に棒状基板Liを各チップ毎にチ
ップクラッキングを行う(Sa4)。
ラックメッキのみでは、電極接点間の電流分布の不均
一により、Pb量が不安定となり、所望のSn/Pbを得るこ
とが出来ないが、この実施例では、ラックメッキの後、
所望の比のSn/Pbのハンダ槽にディップするので、目的
とする比のSn/Pbで構成される電極外部被膜を有するチ
ップ抵抗器が得られる。
〈実施例2〉 この実施例は、バレルメッキを行うものである。
第2図の工程流れ図に示すように、先ず、平面基板1
をクラッキングして棒状基板Lを得る(Sb1)。この処
理は、第1図の工程Sa1と同様である。
次に、棒状基板Liをさらにクラッキングして、個別バ
ラバラのチップ抵抗器を得る(Sb2)。続いて、この各
チップ抵抗器を回転バレルに入れ、バレルメッキ処理を
行う(Sb3)。これにより、5μm程度のNi槽と5μm
程度のSnあるいは9/1〜6/4のSn/Pbからなる下地層膜
8、9、10、11が形成される。
続いて、回転バレルから取出した各チップ抵抗器を所
望の比率(6/4)のハンダ槽にディップし、下地層8、
9、10、11の上面にハンダ層を20μm程度の厚みに形成
する。
バレルメッキのみでは、ラックメッキ以上に各チップ
毎の電流分布が不均一となり、応じてPb量も変動する
が、この実施例では、バレルメッキの後、所望のSn/Pb
のハンダ層にディップするので、やはり目的とするSn/P
bで構成される電極外被膜を有するチップ抵抗器が得ら
れる。
なお、上記実施例は、チップ抵抗器を例に上げたが、
この発明はチップ抵抗器に限ることなく、チップダイオ
ード等、他のチップ状電子部品の製造に広く適用でき
る。
(ヘ)発明の効果 この発明によれば、ラックメッキ又はバレルメッキに
よりNi層とSn層又はSn/Pb層とからなる下地層膜を形成
し、下地層膜上にハンダ槽ディップによりSn/Pb層から
なるハンダ層を形成するので、電極を低融点でハンダ付
けでき、部品の実装が容易なものが得られ、しかも他の
部品に熱的悪影響を及ぼさない電子部品を得ることがで
きる。その上、単にバレルメッキのみを施す場合に比
し、電極の光沢が良くなるので、製品の外観の見栄えが
よくなるし、またバレルメッキで発生するチップのくっ
つき不良が軽減されるという多くの利点がある。
更に、この発明によれば、ラックメッキ又はバレルメ
ッキの後にハンダ槽にディップするので、例えば所望の
比率(Sn:Pb=6:4)のハンダ槽にディップすることによ
り、目的とする比率のSn/Pbで構成される電極外部被膜
を有するチップ状電子部品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1を説明するための工程流れ図、第2
図は、実施例2を説明するための工程流れ図、第3図
は、クラッキング前の平面基板を示す平面図、第4図
は、前記平面基板が列毎にクラッキングされて得られる
棒状基板の平面図、第5図は、同棒状基板の線A−Aで
切断した断面図、第6図は、金属被膜及びスズ被膜形成
後の同棒状基板の線A−Aで切断した断面図である。 1:平面基板、L:棒状基板、 5・6:電極、8・9:金属層、 10・11:外部被膜。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分離用のクラックで各チップ状電子部品が
    区画され、かつ各チップ状電子部品の銀を含む電極が形
    成されてある棒状品の前記電極上に、この電極中に含ま
    れる銀のハンダへの拡散を防止するNi層と、このNi層の
    酸化を防止し、かつ次工程におけるSn/Pb層の比率を所
    定値にするSn層又はSnに対しわずかなPbを含むSn/Pb層
    とからなる下地層膜をラックメッキにより形成し、続い
    て下地層膜の上面にハンダ付け性を良くするための、前
    記下地層膜よりもPbを多く含むSn/Pb層からなるハンダ
    層を棒状品のハンダ槽ディップにより形成し、その後に
    前記棒状品をチップクラッキングにより各チップに分離
    し、各チップ状電子部品を得ることを特徴とするチップ
    状電子部品の製造方法。
  2. 【請求項2】分離用のクラックで各チップ状電子部品が
    区画され、かつ各チップ状電子部品の銀を含む電極が形
    成されてある棒状品を、チップクラッキングにより各チ
    ップに分離し、続いてその分離したチップの前記電極上
    に、この電極中に含まれる銀のハンダへの拡散を防止す
    るNi層と、このNi層の酸化を防止し、かつ次工程におけ
    るSn/Pb層の比率を所定値にするSn層又はSnに対しわず
    かなPbを含むSn/Pb層とからなる下地層膜をバレルメッ
    キにより形成し、その後にそのチップの下地層膜の上面
    にハンダ付け性を良くするための、前記下地層膜よりも
    Pbを多く含むSn/Pb層からなるハンダ層をチップのハン
    ダ槽ディップにより形成し、各チップ状電子部品を得る
    ことを特徴とするチップ状電子部品の製造方法。
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JPS59134803A (ja) * 1983-01-20 1984-08-02 松下電器産業株式会社 チツプ抵抗体の製造方法
JPS59229805A (ja) * 1983-06-10 1984-12-24 ロ−ム株式会社 チツプ抵抗器の製造方法
JPS60192401U (ja) * 1984-05-31 1985-12-20 ロ−ム株式会社 チツプ抵抗器

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