JPH05178765A - 溶解性が向上した難水溶性薬物組成物 - Google Patents

溶解性が向上した難水溶性薬物組成物

Info

Publication number
JPH05178765A
JPH05178765A JP4159246A JP15924692A JPH05178765A JP H05178765 A JPH05178765 A JP H05178765A JP 4159246 A JP4159246 A JP 4159246A JP 15924692 A JP15924692 A JP 15924692A JP H05178765 A JPH05178765 A JP H05178765A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
water
cyclodextrin
soluble
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4159246A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3176716B2 (ja
Inventor
Yoshiaki Uda
良明 宇田
Yoko Nishida
陽子 西田
Tairyo Ogawa
泰亮 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP15924692A priority Critical patent/JP3176716B2/ja
Publication of JPH05178765A publication Critical patent/JPH05178765A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3176716B2 publication Critical patent/JP3176716B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 難水溶性薬物の水溶性を高める。 【構成】 難水溶性薬物、シクロデキストリンおよび
0.1〜10重量%の水溶性有機溶媒を含有する医薬用
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シクロデキストリン組
成物およびその製造方法に関する。より詳しくは、本発
明においては、水溶性有機溶媒に溶解させた難水溶性薬
物とシクロデキストリンとの複合体を形成し、難水溶性
薬物の溶解性および安定性を高める。この複合体は医薬
用組成物、特に注射用製剤に有用である。
【0002】
【従来の技術】難水溶性薬物のシクロデキストリンへの
複合体または包接体を形成する従来の方法としては、薬
物とシクロデキストリンの飽和水溶液を冷却し、複合体
を沈澱させる方法、薬物とシクロデキストリンの水溶液
を凍結乾燥する方法[エム・クロズミ(M.Kurozum
i)ら、Chem.Pharm.Bull.、23、1421(19
75)]、混合粉砕法[ワイ・ナカイ(Y.Nakai)
ら、Chem.Pharm.Bull.、26、2419(197
8)]などがある。しかし、これらの方法で得られる難
水溶性薬物とシクロデキストリンとの複合体の溶解性は
それほど高いものではなく、注射剤に適用するには溶解
性が不十分である。またときとして、薬物の安定性がか
えってわるくなる場合がある。
【0003】
【問題を解決しようとする課題】難水溶性薬物の溶解性
をより高め、さらには安定性をも向上させることによっ
て、注射用製剤に適用可能な組成物を開発することにあ
る。
【0004】
【問題を解決するための手段】このような事情に鑑み、
本発明者らは難水溶性薬物の水に対する溶解性を上げる
ために鋭意研究を行った。その結果、難水溶性の薬物を
水溶性有機溶媒に溶解し、一方、シクロデキストリンを
水に溶解して、この水溶性有機溶媒の溶液にシクロデキ
ストリン水溶液を徐々に添加すると、時として水溶液添
加中に一度は白濁するが、なおも水溶液を添加すると澄
明な溶液となることが判明した。この液から水溶性有機
溶媒および水を気化させ留去することによって粉末状の
組成物を得ることができる。この得られた組成物は多く
の場合、シクロデキストリンとの包接体を形成してい
る。この組成物の水に対する溶解度は非常に高く、従来
の技術で得られる組成物と比較すると3〜50倍も高い
こと、また溶解速度も速いこと、さらに、特定のシクロ
デキストリンを選択すると不安定な薬物を安定化できる
ことを見いだしこの発明を完成した。
【0005】すなわち、本発明は、難水溶性薬物、シク
ロデキストリンおよび水溶性有機溶媒からなる医薬用組
成物を提供するものである。本発明の組成物は、難水溶
性薬物、シクロデキストリンおよび0.1〜10重量
%、好ましくは0.1〜3重量%の水溶性有機溶媒から
なる粉末状の医薬用組成物の形態であってもよい。さら
に、本発明は、難水溶性薬物を水溶性有機溶媒に溶解
し、これをシクロデキストリンの水溶液と混合し、所望
により水溶性有機溶媒および水を留去することを特徴と
する、難水溶性薬物とシクロデキストリンの粉末状複合
体の製造方法を提供する。本発明の医薬用組成物または
複合体は、注射用製剤に適用することができる。
【0006】本発明で用いる難水溶性薬物とは水または
緩衝液に対する溶解度が1%(w/v)以下の薬物を意味
し、それらの一般に製剤化に用いられる塩でもよい。ま
た、水溶性有機溶媒には1%(w/v)以上の溶解度をもつ
ことが望ましい。例えば、抗炎症剤、鎮痛剤、精神安定
剤、鎮静剤、抗腫瘍剤、抗真菌剤、抗生物質、抗高脂血
症剤等が挙げられる。抗腫瘍剤としては血管新生抑制作
用を有するフマギロール誘導体が本発明の適用には適当
である。フマギロール誘導体としては一般式
【0007】
【化1】
【0008】[式中、R1は水素を、R2はハロゲン、N
(O)mR56、N+567・X-、S(O)nR5またはS
+56・X-(式中、R5、R6およびR7はそれぞれ置換
基を有していてもよい炭化水素基もしくは複素環基を、
-はカウンターアニオンを、mは0または1を、nは0
ないし2の整数を示す。またR5とR6とは隣接する窒素
原子もしくは硫黄原子と共に縮環していてもよい含窒素
または含硫黄異項環を形成していてもよく、これらの縮
環していてもよい含窒素または含硫黄異項環は置換基を
有していてもよい。)を示すか、またはR1とR2とで結
合手を示し、R3は2−メチル−1−プロペニル基また
はイソブチル基を示し、AはOまたはNR8(式中、R8
は水素または置換基を有していてもよい低級アルキルも
しくはアリール基を示す。)を示し、R4は水素、置換基
を有していてもよい炭化水素基または置換基を有してい
てもよいアシル基を示す。]で表されるフマギリン誘導
体またはその塩等がある。
【0009】上記一般式(I)中、R2で示されるハロゲ
ンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられ
る。またR1とR2とで結合手を示すときはエポキシ環を
形成する。
【0010】R5、R6またはR7で示される置換基を有
していてもよい炭化水素基の炭化水素基としては、直鎖
状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキル基(例、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキ
シルなど)、炭素数2〜6のアルケニル基(例、ビニル、
アリル、2−ブテニル、メチルアリル、3−ブテニル、
2−ペンテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニルな
ど)、炭素数2〜6のアルキニル基(例、エチニル、プロ
パルギル、2−ブチン−1−イル、3−ブチン−2−イ
ル、1−ペンチン−3−イル、3−ペンチン−1−イ
ル、4−ペンチン−2−イル、3−ヘキシン−1−イル
など)、炭素数3〜6のシクロアルキル基(例、シクロプ
ロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシ
ルなど)、炭素数3〜6のシクロアルケニル基(例、シク
ロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シ
クロヘキサジエニルなど)、炭素数7〜13のアラルキ
ル基(例、ベンジル、1−フェネチル、2−フェネチル
など)、炭素数6〜10のアリール基(例、フェニル、ナ
フチルなど)などが挙げられる。
【0011】R5、R6またはR7で示される置換基を有
していてもよい複素環基の複素環基としては、ヘテロ原
子(例、窒素、酸素、硫黄など)を1〜4個含む5または
6員複素環基(例、2−フリル、2−チエニル、4−チ
アゾリル、4−イミダゾリル、4−ピリジル、1,3,4
−チアジアゾール−2−イル、テトラゾリルなど)など
が挙げられる。該複素環基は、炭素原子の他に1〜3個
のヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄など)を含んでい
てもよい5または6員環(例、ベンゼン、ピリジン、シ
クロヘキサンなど)と縮合して2環性縮合環基(例、8−
キノリル、8−プリニルなど)などを形成していてもよ
い。
【0012】R5とR6とが隣接する窒素原子と共に形成
していてもよい含窒素異項環としては、窒素原子の他に
1〜3個のヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄など)を
含んでいてもよい4〜7員環の含窒素異項環(例、ピロ
リジン−1−イル、ピペラジノ、モルホリノ、ピペラジ
ン−1−イルなど)などが挙げられる。R5とR6とが隣
接する硫黄原子と共に形成していてもよい含硫黄異項環
としては、硫黄原子の他に1〜3個のヘテロ原子(例、
窒素、酸素、硫黄など)を含んでいてもよい4〜7員環
の含硫黄異項環(例、テトラヒドロチオフェン−1−イ
ル、1,4−チオキサン−1−イルなど)などが挙げられ
る。
【0013】R5とR6とが隣接する窒素原子または硫黄
原子と共に形成していてもよい含窒素または含硫黄異項
環は5または6員環(例、ベンゼン、ピリジン、ピラジ
ン、ピリダジン、シクロヘキサンなど)と縮環(縮合)し
て2環性縮合環基(例、イソインドリン−2−イル、2
−イソキノリル、1,3−ジヒドロベンゾ[c]チオフェン
−2−イル、2,3−ジヒドロベンゾ[b]チオフェン−1
−イル、3,4−ジヒドロ−1H−2−ベンゾピラン−
2−イル、3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン
−1−イル、1,2,4,5−テトラヒドロ−3−ベンゾ
チエピン−3−イル、1,3−ジヒドロチエノ[3,4−
c]ピリジン−2−イル、5,7−ジヒドロチエノ[3,4
−b]ピラジン−6−イル、5,7−ジヒドロチエノ[3,
4−d]ピリダジン−6−イルなど)などを形成していて
もよい。
【0014】R8で示される置換基を有していてもよい
低級アルキル基の低級アルキル基としては、炭素数1〜
6のアルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチ
ル、イソペンチル、ヘキシルなど)などが挙げられる。
8で示される置換基を有していてもよいアリール基の
アリール基としては、炭素数6〜10のアリール基
(例、フェニル、ナフチルなど)などが挙げられる。
【0015】R4で示される置換基を有していてもよい
炭化水素基としては、上記したR5、R6およびR7で示
される置換基を有していてもよい炭化水素基で詳記した
もの等が挙げられる。なお、R4で表される炭化水素基
がアルケニル基のときは無置換ものが好ましい。R4
示される置換基を有していてもよいアシル基としては、
置換基を有していてもよいカルボン酸アシル、スルホン
酸アシル、カルバモイル、チオカルバモイル、スルファ
モイルなどの酸の残基(該当する酸より導かれるアシル
基)などが挙げられ、例えば、それぞれ置換基を有して
いてもよいアルカノイル、アロイル、複素環カルボニ
ル、カルバモイル、チオカルバモイル、アリールスルホ
ニル、アルキルスルホニル、スルファモイル、アルコキ
シカルボニル、アリールオキシカルボニルなどが挙げら
れる。
【0016】上記した置換基を有していてもよいアルカ
ノイル基のアルカノイル基としては、炭素数1〜6のア
ルカノイル基(例、ホルミル、アセチル、プロピオニ
ル、イソプロピオニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキ
サノイルなど)などが挙げられる。置換基を有していて
もよいアロイル基のアロイル基としては、炭素数7〜1
1のアロイル基(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2
−ナフトイルなど)などが挙げられる。置換基を有して
いてもよい複素環カルボニル基における複素環カルボニ
ル基としては、ヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄など)
を1〜4個含む5または6員複素環カルボニル基(例、
2−フロイル、2−テノイル、ニコチニル、イソニコチ
ニルなど)などが挙げられる。置換基を有していてもよ
いアリールスルホニル基のアリールスルホニル基として
は、炭素数6〜10のアリールスルホニル基(例、ベン
ゼンスルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチ
ルスルホニルなど)などが挙げられる。
【0017】置換基を有していてもよいアルキルスルホ
ニル基のアルキルスルホニル基としては、炭素数1〜6
のアルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、エチ
ルスルホニルなど)などが挙げられる。置換基を有して
いてもよいアルコキシカルボニル基のアルコキシカルボ
ニル基としては、炭素数2〜7のアルコキシカルボニル
基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イ
ソブトキシカルボニルなど)などが挙げられる。置換基
を有していてもよいアリールオキシカルボニル基のアリ
ールオキシカルボニル基としては、炭素数7〜11のア
リールオキシカルボニル基(例、フェノキシカルボニ
ル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフチルオキ
シカルボニルなど)などが挙げられる。
【0018】R5、R6またはR7で示されるそれぞれ置
換基を有していてもよい炭化水素基または複素環基、R
5とR6とが隣接する窒素原子または硫黄原子と共に形成
していてもよい縮環していてもよい含窒素または含硫黄
異項環基、R8で示されるそれぞれ置換基を有していて
もよい低級アルキル基またはアリール基、およびR4
示されるそれぞれ置換基を有していてもよい炭化水素基
または置換基を有していてもよいアシル基(アルカノイ
ル基、アロイル基、複素環カルボニル基、カルバモイル
基、チオカルバモイル基、アリールスルホニル基、アル
キルスルホニル基、スルファモイル基、アルコキシカル
ボニル基、またはアリールオキシカルボニル基)は可能
な位置に1〜3個の置換基を有していてもよい。
【0019】該置換基としては、例えばC1-6アルキル
基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチル、イソペン
チル、ヘキシルなど)、C2-6アルケニル基(例、ビニ
ル、アリル、2−ブテニル、メチルアリル、3−ブテニ
ル、2−ペンテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル
など)、C2-6アルキニル基(例、エチニル、プロパルギ
ル、2−ブチン−1−イル、3−ブチン−2−イル、1
−ペンチル−3−イル、3−ペンチル−1−イル、4−
ペンチル−2−イル、3−ヘキシン−1−イルなど)、
3-6シクロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、C3-6
クロアルケニル基(例、シクロブテニル、シクロペンテ
ニル、シクロヘキセニル、シクロヘキサジエニルな
ど)、C6-10アリール基(例、フェニル、ナフチルな
ど)、アミノ、モノC1-6アルキルアミノ基(例、メチル
アミノ、エチルアミノ、イソプロピルアミノなど)、ジ
1-6アルキルアミノ基(例、ジメチルアミノ、ジエチル
アミノなど)、アジド、ニトロ、ハロゲン(例、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素など)、ヒドロキシル、C1-4アルコ
キシ基(例、メトキシ、エトキシなど)、C6-10アリール
オキシ基(例、フェニノキシ、ナフチルオキシなど)、C
1-6アルキルチオ基(例、メチルチオ、エチルチオ、プロ
ピルチオなど)、C6-10アリールチオ基(例、フェニルチ
オ、ナフチルチオなど)、シアノ、カルバモイル基、カ
ルボキシル基、C1-4アルコキシカルボニル基(例、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニルなど)、C7-11
リールオキシカルボニル基(例、フェノキシカルボニ
ル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフチルオキ
シカルボニルなど)、カルボキシ−C1-4アルコキシ基
(例、カルボキシメトキシ、2−カルボキシエトキシな
ど)、C1-6アルカノイル基(例、ホルミル、アセチル、
プロピオニル、イソプロピオニル、ブチリル、ペンタノ
イル、ヘキサノイルなど)、C7-11アロイル基(例、ベン
ゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイルなど)、C
6-10アリールスルホニル基(例、ベンゼンスルホニル、
1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニルな
ど)、C1-6アルキルスルフィニル基(例、メチルスルフ
ィニル、エチルスルフィニルなど)、C6-10アリールス
ルフィニル基(例、ベンゼンスルフィニル、1−ナフチ
ルスルフィニル、2−ナフチルスルフィニルなど)、C
1-6アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、エチ
ルスルホニルなど)、ヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄
など)を1〜4個含む5または6員複素環基(例、2−フ
リル、2−チエニル、4−チアゾリル、4−イミダゾリ
ル、4−ピリジル、1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル、1−メチル−5−テトラゾリルなど)、ヘテロ原子
(例、窒素、酸素、硫黄など)を1〜4個含む5または6
員複素環カルボニル基(例、2−フロイル、2−テノイ
ル、ニコチニル、イソニコチニルなど)、ヘテロ原子
(例、窒素、酸素、硫黄など)を1〜4個含む5または6
員複素環チオ基(例、4−ビリジルチオ、2−ピリミジ
ルチオ、1,3,4−チアジアゾール−2−イルチオ、1
−メチル−5−テトラゾリルチオなど)などが挙げら
れ、さらに複素環チオ基はベンゼン環が縮合して2環性
縮合環チオ基(例、2−ベンゾチアゾリルチオ、8−キ
ノリルチオなど)を形成していてもよい。また、R4がそ
れぞれジ置換のカルバモイル基、チオカルバモイル基、
もしくはスルファモイル基を示す場合、カルバモイル
基、チオカルバモイル基、もしくはスルファモイル基は
その窒素原子とともに含窒素異項環[例、ピロリジン−
1−イル、ピペリジノ、モルフォリノ、ピペラジン−1
−イル、4−メチルピペラジン−1−イル、4−フェニ
ルピペラジン−1−イルなどのような、窒素原子の他に
1〜3個のヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄など)を
含んでいてもよい4〜7員環含窒素異項環など]を形成
していてもよい。
【0020】また、R5、R6またはR7で示されるそれ
ぞれ置換基を有していてもよい炭化水素基または複素環
基における置換基、R5とR6とが隣接する窒素原子また
は硫黄原子と共に形成していてもよい縮環していてもよ
い含窒素または含硫黄異項環基における置換基、R8
示されるそれぞれ置換基を有していてもよい低級アルキ
ル基またはアリール基における置換基、およびR4で示
されるそれぞれ置換基を有していてもよい炭化水素基お
よびアシル基(例、アルカノイル基、アロイル基、複素
環カルボニル基、カルバモイル基、チオカルバモイル
基、アリールスルホニル基、アルキルスルホニル基、ス
ルファモイル基、アルコキシカルボニル基またはアリー
ルオキシカルボニル基)における置換基は、さらに置換
可能な位置に1〜3個置換基を有していてもよい。
【0021】該置換基としては上述したごときC1-6
ルキル基、C2-6アルケニル基、C2- 6アルキニル基、C
3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルケニル基、C
6-10アリール基、アミノ基、モノC1-6アルキルアミノ
基、ジC1-6アルキルアミノ基、アジド基、ニトロ基、
ハロゲン、ヒドロキシル基、C1-4アルコキシ基、C
6-10アリールオキシ基、C1-6アルキルチオ基、C6-10
アリールチオ基、シアノ基、カルバモイル基、カルボキ
シル基、C1-4アルコキシカルボニル基、C7-11アリー
ルオキシカルボニル基、カルボキシC1-4アルコキシ
基、C1-6アルカノイル基、C7-11アロイル基、C6-10
アリールスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル
基、C6-10アリールスルフィニル基、C1-6アルキルス
ルホニル基、5または6員複素環基、5または6員複素
環カルボニル基、5または6員複素環チオ基等が用いら
れる。
【0022】X-で示されるカウンターアニオンとして
は、例えばハロゲンイオン(例、ヨードイオン、ブロム
イオン、クロルイオンなど)、硫黄イオン、リン酸イオ
ン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロボレ
ートイオン、メタンスルフェートイオン、p−トリルス
ルフェートイオン、ベンゼンスルフェートイオン、水酸
イオン、有機酸のカルボキシレートイオン(例、オキザ
レートイオン、マレエートイオン、フマレートイオン、
サクシネートイオン、シトレートイオン、ラクテートー
トイオン、トリフルオロアセテートイオン、ラクトビオ
ネートイオン、アセテートイオン、プロピオネートイオ
ン、タータレートイオン、エチルサクシネートイオンな
ど)などが挙げられる。
【0023】化合物(I)は分子内に不斉中心をもち光学
活性を有するが、その絶対構造は原料のフマギロールに
基づくものであり、特に明示の場合はフマギロールの絶
対構造と一致するものを意味する。シクロヘキサン環上
の置換基の結合様式は、
【0024】
【化2】
【0025】場合を表す。化合物(I)が分子内に酸性置
換基(例、カルボキシルなど)あるいは塩基性置換基
(例、アミノ、モノ低級アルキルアミノ、ジ低級アルキ
ルアミノ、含窒素異項環基など)を有する場合には、生
理学的に受容される塩として用いることもできる。生理
学的に受容される塩としては、無機塩基との塩、有機塩
基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または
酸性アミノ酸との塩などが用いられる。これらの塩類を
生成させうる無機塩基としてはアルカリ金属(例、ナト
リウム、カリウムなど)、アルカリ土類金属(例、カルシ
ウム、マグネシウムなど)などが、有機塩基としては例
えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、
ピコリン、N,N−ジベンジルエチレンジアミン、エタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリスヒドロキシ
メチルアミノメタン、ジシクロヘキシルアミンなどが、
無機酸としては例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、
リン酸などが、有機酸としては例えばギ酸、酢酸、トリ
フルオロ酢酸、シュウ酸、酒石酸、フマール酸、マレイ
ン酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸などが、塩酸性または酸性アミノ酸と
しては例えばアルギニン、リジン、オルニチン、アスパ
ラギン酸、グルタミン酸などが用いられる。これらの塩
のうち塩基との塩(すなわち無機塩基との塩、有機塩基
との塩、塩基性アミノ酸との塩)は化合物(I)の置換基
中のカルボキシル基と、また酸との塩(すなわち無機酸
との塩、有機酸との塩、酸性アミノ酸との塩)は化合物
(I)の置換基中のアミノ基、モノ低級アルキルアミノ
基、ジ低級アルキルアミノ基、含窒素異項環基などと形
成しうる塩を意味する。
【0026】また、化合物(I)が分子内にジ低級アルキ
ルアミノ基、含窒素異項環基もしくは含窒素芳香族複素
環基などを有する場合にはこれらの基中の窒素原子がさ
らにアルキル化されて4級アンモニオ基(例、トリメチ
ルアンモニオ、N−メチルピリジニル、N−メチルピロ
リジン−1−イリウムなど)を形成していてもよく、カ
ウンターアニオンとしては前記のX-で示したカウンタ
ーアニオンと同様のカウンターアニオンが挙げられる。
化合物(I)においては、R1とR2とで結合手を示すか、
1が水素でR2がN(O)mR56、N+567・X-
S(O)nR5またはS+56・X-であることが好まし
く、とりわけS+56・X-でR5およびR6が炭化水素
基であり、X-がハロゲンである化合物が好ましい。A
としてOまたはNHが好ましく、R3として2−メチル
−1−プロペニルが好ましく、R4として置換基を有す
るカルバモイルまたはウレイドが好ましい。
【0027】一般式(I)で表される化合物またはその塩
は、微生物の生産するフマギリン(fumagillin)の加水分
解産物フマギロール(fumagillol)[ターベル、ディー・
エス(Tarbell.D.S.)ら、ジャーナル オブ アメ
リカン ケミカル ソサイエティ(J.Am.Chem.So
c.)83、3096(1961)]を出発物質として用い
ることによって製造できる。その製造法、物理化学的お
よび生物学的性質は、欧州特許出願第359,036
号、欧州特許出願第357,061号、欧州特許出願第
354,787号などに詳細に記載されている。この様
な化合物(I)の好ましいものとしては、特に、6−O−
(N−クロロアセチルカルバモイル)フマギロール、6α
−(N'−クロロアセチルウレイド)−6−デソキシフマ
ギロール、4−(N−クロロアセチルカルバモイルオキ
シ)−2−(1,2−エポキシ−1,5−メチル−4−ヘキ
セニル)−1−(1,3−ジヒドベンゾ(C)チオフェン−
2−イリオ)−3−メトキシシクロヘキサノールクロリ
ド等が挙げられる。
【0028】精神安定剤としては、ジアゼパム、ロラゼ
パム、オキサゼパム等が挙げられる。抗真菌剤として
は、グリセオフルビン、ランカシジン類[J.Antibio
tics,38,877−885(1985)]、フルクナゾー
ル等が挙げられる。抗生物質としては、セフォチアムヘ
キセチルなどが挙げられる。抗高脂血症剤としては、ク
ロフィブレート、AL−294[Chem.Pharm.Bul
l.、38、2792−2796(1990)]などが挙
げられる。難水溶性薬物のその他の例としては、ピロキ
シカム、ダイアセリン、ジルチアゼム、メゲストロール
酢酸、ニフェジピン、ニセロゴリン、ケトプロフェン、
ナプロキセン、ジクロフェナック、イブプロフェン、プ
ロスタグランジン類などが挙げられる。
【0029】本発明で用いるシクロデキストリンとは6
〜12個のグルコース単位からなる環状オリゴ糖および
そのグルコースの2,3,6位の水酸基の一部あるいはす
べてを他の官能基を置換した化合物をいう。該シクロデ
キストリン(以下CyDと略記することもある)の例とし
ては、一般式
【0030】
【化3】
【0031】[式中、xは6〜12を満足する整数を、R
9、R10およびR11は個々の繰り返し単位中で同一また
は異なって、それぞれ水素、アルキル基、モノヒドロキ
シアルキル基、ジヒドロキシアルキル基、カルボキシア
ルキル基あるいは糖残基を示す。]で表される化合物が
挙げられ、より具体的にはα−CyD(x=6)、β−Cy
D(x=7)、γ−CyD(x=8)、δ−CyD(x=9)等お
よびこれらの水酸基のエーテル誘導体である。
【0032】R9〜R11で示されるアルキル基として
は、例えばメチル、エチル、プロピル等のC1-4アルキ
ル基が、モノヒドロキシアルキル基としては、例えばヒ
ドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキ
シプロピル等のモノヒドロキシ−C1-4アルキル基が、
ジヒドロキシアルキル基としては、例えばジヒドロキシ
メチル、2,2−ジヒドロキシエチル、ジヒドロキシプ
ロピル等のジヒドロキシ−C1-4アルキル基が、カルボ
キシアルキル基としては、例えばカルボキシメチル、2
−カルボキシエチル等のカルボキシ−C1-4アルキル基
が、糖残基としてはグルコシル基、マルトシル基、パノ
シル基などが用いられる。
【0033】これらのシクロデキストリンは1種類でも
よく、また、2種類以上混合して使用してもよい。なか
でも水に対する溶解度の高いシクロデキストリンが好ま
れて用いられる。とりわけジヒドロキシプロピル誘導
体、およびマルトシル誘導体が好ましく用いられる。シ
クロデキストリンの使用量は難水溶性薬物に対してモル
比で1〜5倍モルが好ましい。1.2〜2.5倍モルがよ
り好ましく用いられる。本発明の組成物の形態としては
一般に、薬物は個体状態の方が安定であり、共存するエ
チルアルコールおよび水を留去させ粉末とするのが好ま
しい。留去する方法としては凍結乾燥、あるいは減圧乾
燥、時としては常圧での気化が挙げられる。薬物の安定
化のためには凍結後乾燥する凍結乾燥あるいは凍結減圧
乾燥が適当である。
【0034】本発明で用いられる水溶性有機溶媒として
は、例えば注射用投与製剤を目的とした品質のものが使
用される。粉末化した組成物中の水溶性有機溶媒の含量
は少ないほど好ましいが、本発明の組成物中では完全に
留去するのは困難であり、組成物中10%(重量)以下が
好ましく、より好ましくは0.1〜5%であり、さらに
より好ましくは0.5〜3%の範囲である。注射用製剤
とするためには水溶性有機溶媒としてエチルアルコール
が繁用されるが、必ずしもエチルアルコールに限定する
必要はなく、水に混和する有機性の溶媒で難水溶性薬物
を高濃度に溶解できる溶媒であればよい。エチルアルコ
ールの他に、例えば、メチルアルコール、イソプロピル
アルコール等のアルコール類、アセトン等のケトン類、
アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルスルフォキシ
ド等のスルフォキシド類、ジメチルフォルムアミド等の
アミド類等が水溶性有機溶媒として用いられる。これら
の溶媒を用いた場合注射用に使用可能な量までに十分に
留去すれば注射剤として使用することもできる。さら
に、注射用以外の適用であればこれらの溶媒の留去が不
十分でも使用が可能である。
【0035】本発明の組成物の製造方法は、難水溶性薬
物を水溶性有機溶媒(特にエチルアルコール)に常温付近
(10〜35℃)で、必要に応じて60℃までに加温して
溶解する。使用する溶媒の量は該薬物1gに対して、通
常10〜80ml、好ましくは20〜40mlである。一
方、シクロデキストリンを水または緩衝液に溶解する。
緩衝液としては、例えばワルポール緩衝液、メンツェル
緩衝液などが挙げられる。使用する水または緩衝液の量
はシクロデキストリン1gに対して、通常1〜50ml、
好ましくは5〜15mlである。通常、この薬物の水溶性
有機溶媒溶液中にシクロデキストリン水溶液を撹拌しな
がら徐々に添加する。シクロデキストリン水溶液を添加
した直後は液全体が白濁することがあるが、シクロデキ
ストリン水溶液を加え続けると澄明な溶液となる。溶液
の添加順序を逆にすると澄明な液とならないことがあ
る。得られた溶液を凍結乾燥あるいは減圧乾燥によって
粉末とする。
【0036】これらの操作に従って得られた粉末は多く
の場合包接体であるか、静電的、疎水的な相互作用もし
くは水素結合等によって複合体を形成している。また、
粉末は包接体、複合体以外は難水溶性薬物または(およ
び)シクロデキストリンを含有していてもよく、この様
な粉末も本発明の組成物である。得られる粉末特性(バ
イアル瓶への充填性、比容積、静電防止等)の向上のた
めに通常注射剤に用いられる糖類、防腐剤、安定化剤、
静電防止剤を添加してもよい。この操作によって得られ
た粉末は注射剤蒸留水または塩化ナトリウム及び糖類
(グルコース、マンニトール、イノシトール等)で調製し
た等張水溶液に容易に溶解する。溶解後、難水溶性薬物
をその対象疾病に対して有効な濃度を、注射用製剤とし
て静脈内、筋肉内、皮下、臓器内、あるいは腫瘍等の病
巣に投与することができる。また、本発明によって得ら
れる粉末は常法に従って注射投与以外の投与剤、例え
ば、鼻、口腔、直腸、膣等の粘膜投与剤あるいは経皮投
与剤、埋め込み剤とすることも可能である。
【0037】本発明の粉末は低毒性で強い薬理作用を示
し、哺乳動物(サル、ウシ、イヌ、ヒトなど)の薬剤とし
て有用である。本発明の粉末は、薬物の種類、活性の強
さ等により異なるが、通常成人の患者の治療に用いる場
合、一日当り本発明の粉末を通常1.0mg〜5.0g、好
ましくは50mg〜2.0gを注射投与する。
【0038】
【実施例】以下に実施例、比較例、実験例を挙げて本発
明をさらに具体的に説明するが、これは本発明を限定す
るものではない。 比較例1 6−O−(N−クロロアセチルカルバモイル)フマギロー
ル(以下、化合物Aという。)100mgをエチルアルコ
ール4mlに溶解し、この溶液とは別にマルトシル−β−
シクロデキストリン(G2βCD)の726mg(化合物A:
2βCD=1:2(モル比))を水15mlに溶解した。エ
チルアルコール溶液に水溶液を撹拌下添加混合した。得
られた溶液を凍結乾燥して粉末とした。粉末100mgに
水1mlを加えて本発明の均一溶液を得た。一方、従来の
方法として、G2βCDの726mgを10mlの水に溶解
し、これに化合物Aを100mg加え、25℃で撹拌し
た。4時間後0.22μmのフィルターでろ過した。上
記、均一溶液とろ過後の溶液中の化合物AをHPLC
(高速液体クロマトグラフィー)法で定量した。さらに、
同じモル比での化合物AとG2βCDの25℃における
混合粉末、および化合物Aのみの飽和溶解度をHPLC
法で測定した。その結果、表1に示す溶解濃度が得られ
た。従来法の結果は飽和溶解度であるが、本発明の方法
では飽和溶解度ではなくより高濃度の溶解度が期待でき
る。
【0039】
【表1】 溶解性の比較 本発明 42.0mg/ml 従来法 3.7 化合物AとG2βCDの混合粉末 2.3 化合物Aのみ 1.7
【0040】比較例2 化合物Aの100mgをエチルアルコール4mlに溶解し
た。この溶液とは別に2−ヒドロキシプロピル−β−シ
クロデキストリン(2−HP−βCD)の686mg(化合
物A:2−HP−βCD=1:2(モル比))を水15mlに
溶解した。エチルアルコール溶液に水溶液を撹拌下添加
混合した。得られた溶液を凍結乾燥して粉末とした。粉
末70mgに水1mlを加えて本発明の均一溶液を得た。一
方、従来の方法として、2−HP−βCDの686mgを
10mlの水に溶解し、これに化合物Aを100mgを加
え、25℃で撹拌した。4時間後0.22μmのフィルタ
ーでろ過した。上記、均一溶液とろ過後の溶液中の化合
物AをHPLC法で定量した。さらに、同じモル比での
化合物Aと2−HP−βCDの25℃における混合粉
末、および化合物Aのみの飽和溶解度をHPLC法で測
定した。その結果、表2に示す溶解濃度が得られた。従
来法の結果は飽和溶解度であるが、本発明の方法では飽
和溶解度ではなくより高濃度の溶解度が期待できる。
【0041】
【表2】 溶解性の比較 本発明 35.2mg/ml 従来法 2.6 化合物Aと2-HP-βCDの混合粉末 2.3 化合物Aのみ 1.7
【0042】実験例1 比較例1および2で得た本発明の粉末と化合物Aのみの
安定性を40℃に2週間保存することで比較した。化合
物Aの残存量をHPLC法で定量した。結果を表3に示
す。
【0043】
【表3】 安定性 残存率 化合物AとG2βCDの混合粉末 100.6% 化合物Aと2-HP-βCDの混合粉末 39.0 化合物Aのみ 81.4 上記の結果に示すように薬物とシクロデキストリンの種
類の組合せによっては溶解性は向上するが、安定性は向
上することも逆に低下することもある。
【0044】実験例2 G2βCDおよび2−HP−βCDと化合物Aの比率を
種々変えて比較例1および2と同様にして凍結乾燥粉末
を調製した。得られた粉末の溶解性を測定し、表4に示
す。
【0045】
【表4】 溶解性 混合モル比(化合物A:シクロデキストリン) 1:1 1:1.5 1:2 化合物AとG2βCD 4.8 22.1 42.0mg/ml 化合物Aと2-HP-βCD 4.0 18.3 35.2
【0046】実験例3 比較例1および2と同様にして種々の混合比での粉末を
調製した。このとき、1:1.5モル比では25℃で65
時間乾燥し、1:2モル比では25℃で42時間および
40℃で72時間乾燥した。それぞれの粉末中のエチル
アルコール含量をGLC(ガスクロマトグラフィー)法で
測定した。結果を表5に示す。
【0047】
【表5】 エチルアルコール含量 混合モル比(化合物A:シクロデキストリン) 1:1.5 1:2 1:2 (25℃) (25℃) (40℃) 化合物AとG2βCD 1.3% 1.4% 1.5% 化合物Aと2-HP-βCD 0.6% 0.7% −
【0048】実験例4 難水溶性薬物としてジアゼパム、クロフィブレートを選
定し、G2βCDを用いて比較例1と同様にして複合体
を作製し、薬物のみの場合と溶解度について比較した。
【0049】
【表6】 溶解度 G2βCDとの混合モル比 溶解度 (薬物:G2βCD) 複合体 薬物のみ ジアゼパム 1:10 >4.0mg/ml 47μg/ml クロフィブレート 1:10 >4.3 36
【0050】実施例1 化合物Aの100mgをエチルアルコール4mlに溶解し、
この溶液とは別にβ−シクロデキストリン(βCD)の2
00mgを水15mlに溶解した。エチルアルコール溶液に
水溶液を撹拌下添加混合した。得られた溶液を凍結乾燥
して所望の粉末とした。
【0051】実施例2 化合物Aの100mgをエチルアルコール4mlに溶解し、
この溶液とは別にマルトシル−β−シクロデキストリン
(G2βCD)の726mgを水15mlに溶解した。エチル
アルコール溶液に水溶液を撹拌下添加混合して所望の組
成物を得た。
【0052】実施例3 化合物Aの100mgをエチルアルコール4mlに溶解し、
この溶液とは別にジヒドロキシプロピル−β−シクロデ
キストリン(DHP−βCD)の500mgを水15mlに溶
解した。エチルアルコール溶液に水溶液を撹拌下添加混
合した。得られた溶液を凍結乾燥して所望の粉末とし
た。
【0053】実施例4 セフォチアムヘキセチル100mgをエチルアルコール4
mlに溶解し、この溶液とは別にα−シクロデキストリン
(αCD)の200mgを水15mlに溶解した。エチルアル
コール溶液に水溶液を撹拌下添加混合した。得られた溶
液を凍結乾燥して所望の粉末とした。
【0054】実施例5 化合物Aの100mgをアセトン4mlに溶解し、この溶液
とは別にマルトシルβ−シクロデキストリン(G2βC
D)の726mgを水15mlに溶解した。アセトン溶液に
水溶液を撹拌下添加混合した後、凍結乾燥し所望の粉末
を得た。
【0055】実施例6 化合物Aの100mgをアセトニトリル4mlに溶解し、こ
の溶液とは別にマルトシル−β−シクロデキストリン
(G2βCD)の726mgを水15mlに溶解した。アセト
ニトリル溶液に水溶液を撹拌下添加混合した後、凍結乾
燥し所望の粉末を得た。
【0056】実施例7 化合物Aの100mgをイソプロピルアルコール4mlに溶
解し、この溶液とは別にマルトシル−β−シクロデキス
トリン(G2βCD)の726mgを水15mlに溶解した。
イソプロピルアルコール溶液に水溶液を撹拌下添加混合
した後、凍結乾燥し所望の粉末を得た。
【0057】実施例8 化合物Aの100mgをエチルアルコール4mlに溶解し、
この溶液とは別にグルコシル−β−シクロデキストリン
(G1βCD)の645mgを水15mlに溶解した。エチル
アルコール溶液に水溶液を撹拌下添加混合して所望の組
成物を得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/38 7252−4C 45/08 AAE AAH ABE 8415−4C ADN ADU ADZ 47/10 G 7329−4C

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 難水溶性薬物、シクロデキストリンおよ
    び0.1〜10重量%の水溶性有機溶媒を含有する医薬
    用組成物。
  2. 【請求項2】 粉末である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 水溶性有機溶媒の量が0.1〜3重量%
    である請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 難水溶性薬物が抗炎症剤、鎮痛剤、精神
    安定剤、鎮静剤、抗腫瘍剤、抗真菌剤、抗生物質および
    抗高脂血症剤から選ばれる請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 水溶性有機溶媒に溶解させた難水溶性薬
    物とシクロデキストリンとの複合体あるいはそれを含有
    する請求項1記載の組成物。
  6. 【請求項6】 難水溶性薬物がフマギロール誘導体であ
    る請求項1記載の組成物。
  7. 【請求項7】 シクロデキストリンがジヒドロキシプロ
    ピル−β−シクロデキストリンまたはマルトシル−β−
    シクロデキストリンである請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 注射剤である請求項2記載の組成物。
  9. 【請求項9】 フマギロール誘導体、水溶性有機溶媒、
    シクロデキストリンおよび水の混合物またはその乾燥品
    である請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】 難水溶性薬物の水溶性有機溶媒溶液と
    シクロデキストリンおよび水とを混合することを特徴と
    する難水溶性薬物とシクロデキストリンとの複合体の製
    造方法。
JP15924692A 1991-06-21 1992-06-18 溶解性が向上した難水溶性薬物組成物 Expired - Fee Related JP3176716B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15924692A JP3176716B2 (ja) 1991-06-21 1992-06-18 溶解性が向上した難水溶性薬物組成物

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15050791 1991-06-21
JP3-150507 1991-06-21
JP23048991 1991-09-10
JP3-230489 1991-09-10
JP15924692A JP3176716B2 (ja) 1991-06-21 1992-06-18 溶解性が向上した難水溶性薬物組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05178765A true JPH05178765A (ja) 1993-07-20
JP3176716B2 JP3176716B2 (ja) 2001-06-18

Family

ID=27319936

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15924692A Expired - Fee Related JP3176716B2 (ja) 1991-06-21 1992-06-18 溶解性が向上した難水溶性薬物組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3176716B2 (ja)

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0709099A2 (en) 1994-09-28 1996-05-01 Senju Pharmaceutical Co., Ltd. An aqueous nasal suspension comprising cyclodextrin
JPH09502185A (ja) * 1993-09-03 1997-03-04 スーパーゲン,インコーポレイティド 改良型薬理製剤
JPH10231244A (ja) * 1997-02-19 1998-09-02 Newtec:Kk 親水性包接複合体及びその製造方法
WO2005041945A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Kaneka Corporation 還元型補酵素q含有組成物
JP2005530866A (ja) * 2002-05-10 2005-10-13 雲清 劉 有機医薬とβ−シクロデキストリン誘導体との複合体、およびその調製方法
JP2006052172A (ja) * 2004-08-12 2006-02-23 Mikasa Seiyaku Co Ltd ピラゾロン系製剤
WO2006095542A1 (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Kureha Corporation アミン系化合物を含む医薬組成物
JP2008531582A (ja) * 2005-02-24 2008-08-14 ディフュージョン・ファーマシューティカルズ・エルエルシー トランスカロテノイド、それらの合成、配合、および使用
US7919527B2 (en) 2002-02-25 2011-04-05 Diffusion Pharmaceuticals Llc Bipolar trans carotenoid salts and their uses
WO2011039952A1 (ja) 2009-09-30 2011-04-07 株式会社サンギ 難溶性物質の水溶解性改善方法
US8206751B2 (en) 2007-10-31 2012-06-26 Diffusion Pharmaceuticals Llc Class of therapeutics that enhance small molecule diffusion
US8269027B2 (en) 2002-02-25 2012-09-18 Diffusion Pharmaceuticals Llc Bipolar trans carotenoid salts and their uses
JP2012522795A (ja) * 2009-04-03 2012-09-27 セファロン、インク. プロテアソーム阻害薬の凍結乾燥ケーク
US8293804B2 (en) 2007-04-13 2012-10-23 Diffusion Pharmaceuticals Llc Use of bipolar trans carotenoids as a pretreatment and in the treatment of peripheral vascular disease
US9248103B2 (en) 2012-03-02 2016-02-02 Kabushiki Kaisha Sangi Method for improving water solubility of slightly soluble substance
US10016384B2 (en) 2010-06-02 2018-07-10 Diffusion Pharmaceuticals Llc Oral formulations of bipolar trans carotenoids
US10130689B2 (en) 2009-06-22 2018-11-20 Diffusion Pharmaceuticals Llc Diffusion enhancing compounds and their use alone or with thrombolytics
US11185523B2 (en) 2016-03-24 2021-11-30 Diffusion Pharmaceuticals Llc Use of bipolar trans carotenoids with chemotherapy and radiotherapy for treatment of cancer
US11344622B2 (en) 2011-04-28 2022-05-31 Oncopeptides Ab Lyophilized preparation of cytotoxic dipeptides
WO2022268111A1 (zh) * 2021-06-25 2022-12-29 前沿生物药业(南京)股份有限公司 抗病毒药物组合物及其制备方法和应用

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50116617A (ja) * 1974-02-25 1975-09-12
JPS53124607A (en) * 1977-04-06 1978-10-31 Fujimoto Seiyaku Kk Novel preparation of aspirin included in dextrine analogue
JPS5724312A (en) * 1980-07-18 1982-02-08 Taisho Pharmaceut Co Ltd Polyether antibiotic clathrate compound
JPS6115871A (ja) * 1984-06-30 1986-01-23 Daikin Ind Ltd インドメタシン−環状(1→2)−β−D−グルカン包接化合物およびその製法
JPS62281855A (ja) * 1986-05-29 1987-12-07 Daikin Ind Ltd ビタミン,ビタミン誘導体,またはホルモンを含有する包接化合物
JPH035438A (ja) * 1989-05-31 1991-01-11 Kaken Pharmaceut Co Ltd フルルビプロフェン包接化合物およびこの包接化合物を用いる消炎鎮痛剤

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50116617A (ja) * 1974-02-25 1975-09-12
JPS53124607A (en) * 1977-04-06 1978-10-31 Fujimoto Seiyaku Kk Novel preparation of aspirin included in dextrine analogue
JPS5724312A (en) * 1980-07-18 1982-02-08 Taisho Pharmaceut Co Ltd Polyether antibiotic clathrate compound
JPS6115871A (ja) * 1984-06-30 1986-01-23 Daikin Ind Ltd インドメタシン−環状(1→2)−β−D−グルカン包接化合物およびその製法
JPS62281855A (ja) * 1986-05-29 1987-12-07 Daikin Ind Ltd ビタミン,ビタミン誘導体,またはホルモンを含有する包接化合物
JPH035438A (ja) * 1989-05-31 1991-01-11 Kaken Pharmaceut Co Ltd フルルビプロフェン包接化合物およびこの包接化合物を用いる消炎鎮痛剤

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09502185A (ja) * 1993-09-03 1997-03-04 スーパーゲン,インコーポレイティド 改良型薬理製剤
EP0709099A2 (en) 1994-09-28 1996-05-01 Senju Pharmaceutical Co., Ltd. An aqueous nasal suspension comprising cyclodextrin
JPH10231244A (ja) * 1997-02-19 1998-09-02 Newtec:Kk 親水性包接複合体及びその製造方法
US8269027B2 (en) 2002-02-25 2012-09-18 Diffusion Pharmaceuticals Llc Bipolar trans carotenoid salts and their uses
US7919527B2 (en) 2002-02-25 2011-04-05 Diffusion Pharmaceuticals Llc Bipolar trans carotenoid salts and their uses
JP2005530866A (ja) * 2002-05-10 2005-10-13 雲清 劉 有機医薬とβ−シクロデキストリン誘導体との複合体、およびその調製方法
JPWO2005041945A1 (ja) * 2003-10-31 2007-04-26 株式会社カネカ 還元型補酵素q含有組成物
JP4732898B2 (ja) * 2003-10-31 2011-07-27 株式会社カネカ 還元型補酵素q含有組成物
WO2005041945A1 (ja) * 2003-10-31 2005-05-12 Kaneka Corporation 還元型補酵素q含有組成物
JP2006052172A (ja) * 2004-08-12 2006-02-23 Mikasa Seiyaku Co Ltd ピラゾロン系製剤
JP2017048205A (ja) * 2005-02-24 2017-03-09 ディフュージョン・ファーマシューティカルズ・エルエルシー トランスカロテノイド、それらの合成、配合、および使用
JP2008531582A (ja) * 2005-02-24 2008-08-14 ディフュージョン・ファーマシューティカルズ・エルエルシー トランスカロテノイド、それらの合成、配合、および使用
US11278621B2 (en) 2005-02-24 2022-03-22 Diffusion Pharmaceuticals Llc Trans carotenoids, their synthesis, formulation and uses
US8030350B2 (en) 2005-02-24 2011-10-04 Diffusion Pharmaceuticals Llc Trans carotenoids, their synthesis, formulation and uses
US9950067B2 (en) 2005-02-24 2018-04-24 Diffusion Pharmaceuticals, LLC Trans carotenoids, their synthesis, formulation and uses
WO2006095542A1 (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Kureha Corporation アミン系化合物を含む医薬組成物
US8293804B2 (en) 2007-04-13 2012-10-23 Diffusion Pharmaceuticals Llc Use of bipolar trans carotenoids as a pretreatment and in the treatment of peripheral vascular disease
US8206751B2 (en) 2007-10-31 2012-06-26 Diffusion Pharmaceuticals Llc Class of therapeutics that enhance small molecule diffusion
JP2012522795A (ja) * 2009-04-03 2012-09-27 セファロン、インク. プロテアソーム阻害薬の凍結乾燥ケーク
US10130689B2 (en) 2009-06-22 2018-11-20 Diffusion Pharmaceuticals Llc Diffusion enhancing compounds and their use alone or with thrombolytics
US11147859B2 (en) 2009-06-22 2021-10-19 Diffusion Pharmaceuticals Llc Diffusion enhancing compounds and their use alone or with thrombolytics
US9023398B2 (en) 2009-09-30 2015-05-05 Kabushiki Kaisha Sangi Method for improving the aqueous solubility of poorly-soluble substances
WO2011039952A1 (ja) 2009-09-30 2011-04-07 株式会社サンギ 難溶性物質の水溶解性改善方法
US10016384B2 (en) 2010-06-02 2018-07-10 Diffusion Pharmaceuticals Llc Oral formulations of bipolar trans carotenoids
US11491129B2 (en) 2010-06-02 2022-11-08 Diffusion Pharmaceuticals Llc Oral formulations of bipolar trans carotenoids
US11344622B2 (en) 2011-04-28 2022-05-31 Oncopeptides Ab Lyophilized preparation of cytotoxic dipeptides
US11896668B2 (en) 2011-04-28 2024-02-13 Oncopeptides Ab Lyophilized preparation of cytotoxic dipeptides
US9248103B2 (en) 2012-03-02 2016-02-02 Kabushiki Kaisha Sangi Method for improving water solubility of slightly soluble substance
US11185523B2 (en) 2016-03-24 2021-11-30 Diffusion Pharmaceuticals Llc Use of bipolar trans carotenoids with chemotherapy and radiotherapy for treatment of cancer
WO2022268111A1 (zh) * 2021-06-25 2022-12-29 前沿生物药业(南京)股份有限公司 抗病毒药物组合物及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP3176716B2 (ja) 2001-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5486508A (en) Cyclodextrin composition
JP3176716B2 (ja) 溶解性が向上した難水溶性薬物組成物
US5536623A (en) Method of producing highly water-soluble cyclodextrin complex
EP0461427B1 (en) Cyclodextrin complex
US5422363A (en) Stable pharmaceutical composition of fumagillol derivatives
JP4764004B2 (ja) アミオダロンおよびスルホアルキルエーテルシクロデキストリンを含む製剤
US6194395B1 (en) Cyclodextrin cladribine formulations
KR100349754B1 (ko) 제약조성물
JP2002332234A (ja) ボリコナゾールを含有する薬剤製剤
KR100720886B1 (ko) 주사용 실로스타졸 수성 제제
KR101731155B1 (ko) 안정화된 보리코나졸 조성물
US20110177161A1 (en) Pharmaceutical compositions of [5(s)-(2'-hydroxyethoxy)-20(s)-camptothecin
WO1996038175A1 (en) Stabilized composition comprising an antiulcerative benzimidazole
KR101129816B1 (ko) 클라드리빈의 경구용 제형
JP3122163B2 (ja) シクロデキストリン複合体
EP0658342B1 (en) Antineoplastic pharmaceutical composition containing a fumagillol derivative and a platinum complex
JP2990561B2 (ja) 易水溶性シクロデキストリン複合体の製造方法
JP2019506377A (ja) 薬物包接化合物、その製剤、およびそのための製造方法
JPH0948730A (ja) 水溶性の改善されたベンズイミダゾール系抗潰瘍剤含有安定組成物
JP2019504042A (ja) 経口製剤およびその製造方法
WO2007142440A1 (en) Stable pharmaceutical composition containing paclitaxel and a method of manufacturing the same
WO2003099288A1 (fr) Composition medicinale
JPH06234631A (ja) フマギロール誘導体の安定医薬組成物
KR20240121186A (ko) 주사용 조성물, 이를 포함하는 약학적 제제 및 이의 제조 방법
JPH07149634A (ja) 連続投与用抗腫瘍剤

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010227

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees