JP2990561B2 - 易水溶性シクロデキストリン複合体の製造方法 - Google Patents

易水溶性シクロデキストリン複合体の製造方法

Info

Publication number
JP2990561B2
JP2990561B2 JP5013977A JP1397793A JP2990561B2 JP 2990561 B2 JP2990561 B2 JP 2990561B2 JP 5013977 A JP5013977 A JP 5013977A JP 1397793 A JP1397793 A JP 1397793A JP 2990561 B2 JP2990561 B2 JP 2990561B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
water
derivative
substituent
fumagillol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP5013977A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06228202A (ja
Inventor
佳宏 大町
芳彦 津川
昭博 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
Priority to JP5013977A priority Critical patent/JP2990561B2/ja
Publication of JPH06228202A publication Critical patent/JPH06228202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2990561B2 publication Critical patent/JP2990561B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、血管新生阻害作用を有
し、関節リューマチなどの炎症性疾患、糖尿病性網膜症
または腫瘍(例、乳ガン,肝ガン,大腸ガン,カポジ肉
腫等のガン)などの治療および予防作用を有するフマギ
ロール誘導体またはその塩について、その水に対する溶
解度を高めて吸収を促進し、薬理活性を高めることがで
きるフマギロール誘導体と易溶性シクロデキストリンと
の複合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】難水溶性薬物のシクロデキストリンへの
複合体または包接体を形成する従来の方法としては、薬
物とシクロデキストリンの飽和水溶液を冷却し、複合体
を沈殿させる方法、薬物とシクロデキストリンの水溶液
を凍結乾燥する方法〔エム・クロツミ(M. Kurozumi)
ら、ケミカル・アンド・ファルマシウチカル・ビュレチ
ン(Chemical and Pharmaceutical Bulletin), 23, 1421
(1975)〕、混合粉砕法〔ワイ・ナカイ(Y. Nakai)ら、ケ
ミカル・アンド・ファルマシウチカル・ビュレチン(Ch
emical and Pharmaceutical Bulletin), 26, 2419(19
78)〕などがある。しかし、これらの方法で得られる難
水溶性薬物とシクロデキストリンとの複合体の溶解性は
それほど高いものではなく、注射剤に適用するには溶解
性が不十分である。またときとして、薬物の安定性が悪
くなる場合がある。また、特開昭63−135402号には、マ
ルトシル−β−シクロデキストリン とジギトニン,ニ
フェジピン,フルルビプロフェン,硝酸イソルビド,フ
ェニトイン,プロゲステロンおよびテストステロンより
なる群から選ばれた少なくとも1種の化合物群とからな
る組成物が記載されているが、フマギロール誘導体の記
載はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】難水溶性薬物であるフ
マギロール誘導体の溶解性をより高め、さらには安定性
をも向上させることによって、注射用製剤に適用可能な
複合体の開発およびその工業的製造方法の開発が望まれ
ている。
【0004】
【課題を解決するための手段】このような事情に鑑み本
発明者らは難水溶性であるフマギロール誘導体の水に対
する溶解性を上げるために鋭意研究を行った結果、易水
溶性のシクロデキストリン誘導体を約100mg/ml以上
含有する水溶液にフマギロール誘導体を懸濁し撹拌して
溶解させ、溶解の進行が終了した時点で濾過をし末溶解
のフマギロール誘導体を取り除くことにより、フマギロ
ール誘導体の溶解度が顕著に向上した液状複合体を得る
ことができること、またこの液を乾燥することにより、
フマギロール誘導体の水に対する溶解度が顕著に改善さ
れた粉末状の複合体を得ることができることを発見し、
さらに鋭意研究の結果本発明を完成した。
【0005】1)すなわち本発明は一般式
【化5】 〔式中、R1は水素を、R2はハロゲン、N(O)mR
56、N+567・X-またはS(O)nR5(式中、
5、R6およびR7はそれぞれ置換基を有していてもよ
い炭化水素基もしくは置換基を有していてもよい複素環
基を、X-はカウンターアニオンを、m は0または1
を、n は0ないし2の整数を示す。またR5とR6とは隣
接する窒素原子もしくは硫黄原子と共に縮環していても
よい含窒素または含硫黄異項環を形成していてもよく、
これらの縮環していてもよい含窒素または含硫黄異項環
は置換基を有していてもよい。)を示すか、またはR1
とR2とであい合わさって結合手を示し、R3は2−メチ
ル−1−プロペニル基またはイソブチル基を示し、Aは
酸素原子またはNR8(式中、R8は水素または置換基を
有していてもよい低級アルキル基もしくは置換基を有し
ていてもよいアリール基を示す。)を示し、R4は水
素、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
を有していてもよいアシル基を示す。〕で表されるフマ
ギロール誘導体またはその塩と易水溶性シクロデキスト
リン誘導体とを含み、該易水溶性シクロデキストリン誘
導体の濃度が約100mg/ml以上である水溶液とするこ
とを特徴とする該フマギロール誘導体またはその塩と易
水溶性シクロデキストリン誘導体との複合体の製造法,
【0006】2)R1およびR2があいあわさって結合手
を示す1記載の製造法, 3)R3が2−メチル−1−プロペニル基である1記載
の製造法, 4)Aが酸素原子である1記載の製造法, 5)R4が置換基を有するカルバモイル基である1記載
の製造法, 6)フマギロール誘導体が6−O−(N−クロロアセチ
ルカルバモイル)フマギロールである1記載の製造法, 7)フマギロール誘導体が6−O−(N−メチルカルバ
モイル)フマギロールである1記載の製造法, 8)易水溶性シクロデキストリン誘導体が一般式
【化6】 〔式中、q は6から12までの整数を、R9,R10およ
びR11は個々の繰り返し単位中で同一または異なって、
それぞれジヒドロアルキル基または糖残基を示す〕で表
される1記載の製造法,
【0007】9)R9,R10およびR11のうち少なくと
も一つが糖残基である8記載の製造法, 10)糖残基が、グルコシル基,マルトシル基,マルト
トリオシル基およびジマルトシル基のうちから選ばれる
8記載の製造法, 11)易水溶性シクロデキストリン誘導体が、グルコシ
ル−β−シクロデキストリンである1記載の製造法, 12)易水溶性シクロデキストリン誘導体が、マルトシ
ル−β−シクロデキストリンである1記載の製造法, 13)易水溶性シクロデキストリン誘導体とフマギロー
ル誘導体またはその塩とのモル比が、約1.5〜3:1
である1記載の製造法, 14)一般式
【化7】 〔式中、R1は水素を、R2はハロゲン、N(O)mR
56、N+567・X-またはS(O)nR5(式中、
5、R6およびR7はそれぞれ置換基を有していてもよ
い炭化水素基もしくは置換基を有していてもよい複素環
基を、X-はカウンターアニオンを、m は0または1
を、n は0ないし2の整数を示す。またR5とR6とは隣
接する窒素原子もしくは硫黄原子と共に縮環していても
よい含窒素または含硫黄異項環を形成していてもよく、
これらの縮環していてもよい含窒素または含硫黄異項環
は置換基を有していてもよい。)を示すか、またはR1
とR2とであい合わさって結合手を示し、R3は2−メチ
ル−1−プロペニル基またはイソブチル基を示し、Aは
酸素原子またはNR8(式中、R8は水素または置換基を
有していてもよい低級アルキル基もしくは置換基を有し
ていてもよいアリール基を示す。)を示し、R4は水
素、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
を有していてもよいアシル基を示す。〕で表されるフマ
ギロール誘導体またはその塩と易水溶性シクロデキスト
リン誘導体とを含み、該易水溶性シクロデキストリン誘
導体の濃度が約100mg/ml以上である水溶液とし、水
を除去することにより製造される該フマギロール誘導体
またはその塩と易水溶性シクロデキストリン誘導体との
複合体,
【0008】15)R1およびR2があい合わさって結合
手を示す14記載の複合体, 16)R3が2−メチル−1−プロペニル基である14
記載の複合体, 17)Aが酸素原子である14記載の複合体, 18)R4が置換基を有するカルバモイル基である14
記載の複合体, 19)フマギロール誘導体が6−O−(N−クロロアセ
チルカルバモイル)フマギロールである14記載の複合
体, 20)フマギロール誘導体が6−O−(N−メチルカル
バモイル)フマギロールである14記載の複合体, 21)易水溶性シクロデキストリン誘導体が一般式
【化8】 〔式中、q は6から12までの整数を、R9,R10およ
びR11は個々の繰り返し単位中で同一または異なって、
それぞれジヒドロアルキル基または糖残基を示す。〕で
表される14記載の複合体,
【0009】22)R9,R10およびR11のうち少なく
とも一つが糖残基である21記載の複合体, 23)糖残基が、グルコシル基,マルトシル基,マルト
トリオシル基およびジマルトシル基のうちから選ばれる
21記載の複合体, 24)易水溶性シクロデキストリン誘導体が、グルコシ
ル−β−シクロデキストリンである14記載の複合体, 25)易水溶性シクロデキストリン誘導体が、マルトシ
ル−β−シクロデキストリンである14記載の複合体,
及び 26)易水溶性シクロデキストリン誘導体とフマギロー
ル誘導体またはその塩とのモル比が、約1.5〜3:1
である14記載の複合体に関する。 上記一般式(I)中、R2で示されるハロゲンとしては、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。またR1
2とであい合わさって結合手を示すときはエポキシ環
を形成する。
【0010】R5、R6またはR7で示される置換基を有
していてもよい炭化水素基の炭化水素基としては、直鎖
状もしくは分枝状の炭素数1〜6のアルキル基(例、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキ
シルなど)、炭素数2〜6のアルケニル基(例、ビニ
ル、アリル、2−ブテニル、メチルアリル、3−ブテニ
ル、2−ペンテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル
など)、炭素数2〜6のアルキニル基(例、エチニル、
プロパルギル、2−ブチン−1−イル、3−ブチン−2
−イル、1−ペンチン−3−イル、3−ペンチン−1−
イル、4−ペンチン−2−イル、3−ヘキシン−1−イ
ルなど)、炭素数3〜6のシクロアルキル基(例、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシルなど)、炭素数3〜6のシクロアルケニル基
(例、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキ
セニル、シクロヘキサジエニルなど)、炭素数7〜13
のアラルキル基(例、ベンジル、1−フェネチル、2−
フェネチルなど)、炭素数6〜10のアリール基(例、
フェニル、ナフチルなど)が挙げられる。R5、R6また
はR7で示される置換基を有していてもよい複素環基の
複素環基としては、ヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄
など)を1〜4個含む5または6員複素環基(例、2−
フリル、2−チエニル、4−チアゾリル、4−イミダゾ
リル、4−ピリジル、1,3,4−チアジアゾール−2−
イル、1−メチル−5−テトラゾリルなど)が挙げら
れ、さらに該複素環基は5または6員環(例、ベンゼ
ン、ピリジン、シクロヘキサン環など)と縮合して2環
性縮合環基(例、8−キノリル、8−プリニルなど)を
形成していてもよい。
【0011】R5とR6とが隣接する窒素原子と共に形成
していてもよい含窒素異項環としては、4〜7員環の含
窒素異項環(例、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、
モルホリノ、4−メチルピペラジン−1−イルなど)が
挙げられる。R5とR6とが隣接する硫黄原子と共に形成
していてもよい含硫黄異項環としては、4〜7員環の含
硫黄異項環(例、テトラヒドロチオフェン−1−イル、
1,4−チオキサン−1−イルなど)が挙げられる。R5
とR6とが隣接する窒素原子または硫黄原子と共に形成
していてもよい含窒素または含硫黄異項環は5または6
員環(例、ベンゼン、ピリジン、ピラジン、ピリダジ
ン、シクロヘキサン環など)と縮環(縮合)して2環性
縮合環基(例、イソインドリン−2−イル、2−イソキ
ノリル、1,3−ジヒドロベンゾ〔c〕チオフェン−2−
イル、2,3−ジヒドロベンゾ〔b〕チオフェン−1−イ
ル、3,4−ジヒドロ−1H−2−ベンゾピラン−2−
イル、3,4−ジヒドロ−2H−1−ベンゾピラン−1
−イル、1,2,4,5−テトラヒドロ−3−ベンゾチエ
ピン−3−イル、1,3−ジヒドロチエノ〔3,4−c〕
ピリジン−2−イル、5,7−ジヒドロチエノ〔3,4−
b〕ピラジン−6−イル、5,7−ジヒドロチエノ〔3,
4−d〕ピリダジン−6−イルなど)を形成していても
よい。
【0012】R8で示される置換基を有していてもよい
低級アルキル基の低級アルキル基としては、炭素数1〜
6のアルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチ
ル、イソペンチル、ヘキシルなど)が挙げられる。R8
で示される置換基を有していてもよいアリール基のアリ
ール基としては、炭素数6〜10のアリール基(例、フ
ェニル、ナフチルなど)が挙げられる。R4で示される
置換基を有していてもよい炭化水素基としては、上記し
たR5、R6およびR7で示される置換基を有していても
よい炭化水素基で詳記したもの等が挙げられる。なお、
4で表される炭化水素基がアルケニル基のときは無置
換ものが好ましい。R4で示される置換基を有していて
もよいアシル基としては、置換基を有していてもよいカ
ルボン酸アシル、スルホン酸アシル、カルバモイル、チ
オカルバモイル、スルファモイルなどの酸の残基(該当
する酸より導かれるアシル基)が挙げられ、例えば、そ
れぞれ置換基を有していてもよいアルカノイル、アロイ
ル、複素環カルボニル、カルバモイル、チオカルバモイ
ル、アリールスルホニル、アルキルスルホニル、スルフ
ァモイル、アルコキシカルボニル、アリールオキシカル
ボニルなどが挙げられる。
【0013】上記した置換基を有していてもよいアルカ
ノイル基のアルカノイル基としては、炭素数1〜6のア
ルカノイル基(例、ホルミル、アセチル、プロピオニ
ル、イソプロピオニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキ
サノイルなど)が挙げられる。置換基を有していてもよ
いアロイル基のアロイル基としては、炭素数7〜11の
アロイル基(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナ
フトイルなど)が挙げられる。置換基を有していてもよ
い複素環カルボニル基における複素環カルボニル基とし
ては、ヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄など)を1〜
4個含む5または6員複素環カルボニル基(例、2−フ
ロイル、2−テノイル、ニコチニル、イソニコチニルな
ど)が挙げられる。置換基を有していてもよいアリール
スルホニル基のアリールスルホニル基としては、炭素数
6〜10のアリールスルホニル基(例、ベンゼンスルホ
ニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニ
ルなど)が挙げられる。置換基を有していてもよいアル
キルスルホニル基のアルキルスルホニル基としては、炭
素数1〜6のアルキルスルホニル基(例、メチルスルホ
ニル、エチルスルホニルなど)が挙げられる。置換基を
有していてもよいアルコキシカルボニル基のアルコキシ
カルボニル基としては、炭素数2〜7のアルコキシカル
ボニル基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ル、イソブトキシカルボニルなど)が挙げられる。置換
基を有していてもよいアリールオキシカルボニル基のア
リールオキシカルボニル基としては、炭素数7〜11の
アリールオキシカルボニル基(例、フェノキシカルボニ
ル、1−ナフチルオキシカルボニル、2−ナフチルオキ
シカルボニルなど)が挙げられる。
【0014】R5、R6またはR7で示されるそれぞれ置
換基を有していてもよい炭化水素基または複素環基、R
5とR6とが隣接する窒素原子または硫黄原子と共に形成
していてもよい縮環していてもよい含窒素または含硫黄
異項環基、R8で示されるそれぞれ置換基を有していて
もよい低級アルキル基またはアリール基、およびR4
示されるそれぞれ置換基を有していてもよい炭化水素基
または置換基を有していてもよいアシル基(例、アルカ
ノイル基、アロイル基、複素環カルボニル基、カルバモ
イル基、チオカルバモイル基、アリールスルホニル基、
アルキルスルホニル基、スルファモイル基、アルコキシ
カルボニル基、またはアリールオキシカルボニル基等)
は可能な位置に1〜3個の置換基を有していてもよい。
【0015】該置換基としては、例えばC1-6アルキル
基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチル、イソペン
チル、 ヘキシルなど)、C2-6アルケニル基(例、ビニ
ル、アリル、2−ブテニル、メ チルアリル、3−ブテ
ニル、2−ペンテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニ
ルなど)、C2-6アルキニル基(例、エチニル、プロパ
ルギル、2−ブチン−1− イル、3−ブチン−2−イ
ル、1−ペンチル−3−イル、3−ペンチル−1−イ
ル、4−ペンチル−2−イル、3−ヘキシン−1−イル
など)、C3-6シクロア ルキル基(例、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルな
ど)、C3-6シクロアルケニル基(例、シクロブテニ
ル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘキ
サジエニルなど)、C6-10アリール基(例、フェニル、
ナフチルなど)、アミノ、C1-6アルキルアミノ基
(例、メチルアミノ、 エチルアミノ、イソプロピルア
ミノなど)、ジC1-6アルキルアミノ基(例、ジ メチル
アミノ、ジエチルアミノなど)、アジド、ニトロ、ハロ
ゲン(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ヒドロ
キシル、C1-4アルコキシ基(例、メトキ シ、エトキシ
など)、C6-10アリールオキシ基(例、フェノキシ、ナ
フチルオキシなど)、C1-6アルキルチオ基(例、メチ
ルチオ、エチルチオ、プロピルチオ など)、C6-10
リールチオ基(例、フェニルチオ、ナフチルチオな
ど)、シアノ、カルバモイル基、カルボキシル基、C
1-4アルコキシカルボニル基(例、メ トキシカルボニ
ル、エトキシカルボニルなど)、C7-11アリールオキシ
カルボニル基(例、フェノキシカルボニル、1−ナフチ
ルオキシカルボニル、2−ナフチルオキシカルボニルな
ど)、カルボキシ−C1-4アルコキシ基(例、カルボキ
シ メトキシ、2−カルボキシエトキシなど)、C1-6
ルカノイル基(例、ホルミ ル、アセチル、プロピオニ
ル、イソプロピオニル、ブチリル、ペンタノイル、ヘキ
サノイルなど)、C7-11アロイル基(例、ベンゾイル、
1−ナフトイル、2−ナフトイルなど)、C6-10アリー
ルスルホニル基(例、ベンゼンスルホニル、1−ナフチ
ルスルホニル、2−ナフチルスルホニルなど)、C1-6
アルキルスルフ ィニル基(例、メチルスルフィニル、
エチルスルフィニルなど)、C6-10アリールスルフィニ
ル基(例、ベンゼンスルフィニル、1−ナフチルスルフ
ィニル、2−ナフチルスルフィニルなど)、C1-6アル
キルスルホニル基(例、メチルスル ホニル、エチルス
ルホニルなど)、ヘテロ原子(例、窒素、酸素、硫黄な
ど)を1〜4個含む5または6員複素環基(例、2−フ
リル、2−チエニル、4−チアゾリル、4−イミダゾリ
ル、4−ピリジル、1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル、1−メチル−5−テトラゾリルなど)、ヘテロ原子
(例、窒素、酸素、硫黄など)を1〜4個含む5または
6員複素環カルボニル基(例、2−フロイル、2−テノ
イル、ニコチニル、イソニコチニルなど)、ヘテロ原子
(例、窒素、酸素、硫黄など)を1〜4個含む5または
6員複素環チオ基(例、4−ピリジルチオ、2−ピリミ
ジルチオ、1,3,4−チアジアゾール−2−イルチオ、
1−メチル−5−テトラゾリルチオなど)などが挙げら
れ、さらに複素環チオ基はベンゼン環が縮合して2環性
縮合環チオ基(例、2−ベンゾチアゾリルチオ、8−キ
ノリルチオなど)を形成していてもよい。また、R4
それぞれジ置換のカルバモイ ル基、チオカルバモイル
基、またはスルファモイル基を示す場合、カルバモイル
基、チオカルバモイル基、またはスルファモイル基の窒
素原子とともに含窒素異項環(例、ピロリジン−1−イ
ル、ピペリジノ、モルフォリノ、ピペラジン−1−イ
ル、4−メチルピペラジン−1−イル、4−フェニルピ
ペラジン−1−イルなど)を形成していてもよい。
【0016】また、R5、R6またはR7で示されるそれ
ぞれ置換基を有していてもよい炭化水素基または複素環
基における置換基、RとR6とが隣接する窒素原子ま
たは硫黄原子と共に形成していてもよい縮環していても
よい含窒素または含硫黄異項環基における置換基、R8
で示されるそれぞれ置換基を有していてもよい低級アル
キル基またはアリール基における置換基、およびR4
示されるそれぞれ置換基を有していてもよい炭化水素基
またはアシル基(例、アルカノイル基、アロイル基、複
素環カルボニル基、カルバモイル基、チオカルバモイル
基、アリールスルホニル基、アルキルスルホニル基、ス
ルファモイル基、アルコキシカルボニル基、またはアリ
ールオキシカルボニル基等)における置換基は、さらに
置換可能な位置に1〜3個置換基を有していてもよい。
【0017】該置換基としては上述したごときC1-6
ルキル基、C2-6アルケニル基、C2-6アルキニル基、C
3-6シクロアルキル基、C3-6シクロアルケニル基、C
6-10アリール基、アミノ基、C1-6アルキルアミノ基、
ジC1-6アルキルアミノ基、アジド基、ニトロ基、ハロ
ゲン、ヒドロキシル基、C1-4アルコキシ基、C6-10
リールオキシ基、C1-6アルキルチオ基、C6-10アリー
ルチオ基、シアノ基、カルバモイル基、カルボキシル
基、C1-4アルコキシカルボニル基、C7-11アリールオ
キシカルボニル基、カルボキシC1-4アルコキシ基、C
1-6アルカノイル基、C7-11アロイル基、C6-10アリー
ルスルホニル基、C1-6アルキルスルフィニル基、C
6-10アリールスルフィニル基、C1-6アルキルスルホニ
ル基、5または6員複 素環基、5または6員複素環カ
ルボニル基、5または6員複素環チオ基等が用いられ
る。
【0018】X-で示されるカウンターアニオンとして
は、例えばハロゲンイオン(例、ヨードイオン、ブロム
イオン、クロルイオンなど)、硫黄イオン、リン酸イオ
ン、硝酸イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロボレ
ートイオン、メタンスルフェートイオン、p−トリルス
ルフェートイオン、ベンゼンスルフェートイオン、水酸
イオン、有機酸のカルボキシレートイオン(例、オキザ
レートイオン、マレエートイオン、フマレートイオン、
サクシネートイオン、シトレートイオン、ラクテートイ
オン、トリフルオロアセテートイオン、ラクトビオネー
トイオン、アセテートイオン、プロピオネートイオン、
タータレートイオン、エチルサクシネートイオンなど)
などが挙げられる。化合物(I)においては、R1とR2
とであい合わさって結合手を示すか、R1が水素でR2
N(O)mR56、N+567・X-およびS(O)nR5
あることが好ましい。さらにR1とR2とであい合わさっ
て結合手を示す化合物が特に好ましい。Aは酸素原子ま
たはNHが好ましい。さらにAは酸素原子が特に好まし
い。R3は2−メチル−1−プロペニルが好ましい。R4
は置換基を有するカルバモイル基が好ましい。置換基を
有するカルバモイル基の置換基としては、特に好ましく
はハロゲンで置換されていてもよいC1-6アルカノイル
基またはC1-6アルキル基である。
【0019】化合物(I)の好ましい具体例としては、
例えば6−O−(N−クロロアセチルカルバモイル)フ
マギロール、6−O−(N−メチルカルバモイル)フマ
ギロール、6α−(N’−クロロアセチルウレイド)−
6−デソキシフマギロール、4−(N−クロロアセチル
カルバモイルオキシ)−2−(1,2−エポキシ−1,5
−メチル−4−ヘキセニル)−1−(1,3−ジヒドロ
ベンゾ(C)チオフェン−2−イリオ)メチル−3−メ
トキシシクロヘキサノールクロリド等が挙げられる。こ
れらの中で、6−O−(N−クロロアセチルカルバモイ
ル)フマギロール、6−O−(N−メチルカルバモイ
ル)フマギロールが特に好ましい。化合物(I)は分子
内に不斉中心をもち光学活性を有するが、その絶対構造
は原料のフマギロールに基づくものであり、特に明示の
場合はフマギロールの絶対構造と一致するものを意味す
る。シクロヘキサン環上の置換基の結合様式は、
【化9】 場合を表す。
【0020】化合物(I)が分子内に酸性置換基(例、
カルボキシルなど)あるいは塩基性置換基(例、アミ
ノ、低級アルキルアミノ、ジ低級アルキルアミノ、含窒
素異項環基など)を有する場合には、生理学的に受容さ
れる塩として用いることもできる。生理学的に受容され
る塩としては、無機塩基との塩、有機塩基との塩、無機
酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸と
の塩などが用いられる。これらの塩類を生成させうる無
機塩基としてはアルカリ金属(例、ナトリウム、カリウ
ムなど)、アルカリ土類金属(例、カルシウム、マグネ
シウムなど)などが、有機塩基としては例えばトリメチ
ルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、
N,N−ジベンジルエチレンジアミン、エタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリスヒドロキシメチルアミ
ノメタン、ジシクロヘキシルアミンなどが、無機酸とし
ては例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など
が、有機酸としては例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢
酸、シュウ酸、酒石酸、フマール酸、マレイン酸、メタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸などが、塩基性または酸性アミノ酸としては例え
ばアルギニン、リジン、オルニチン、アスパラギン酸、
グルタミン酸などが用いられる。これらの塩のうち塩基
との塩(すなわち無機塩基との塩、有機塩基との塩、塩
基性アミノ酸との塩)は化合物(I)の置換基中のカル
ボキシル基と、また酸との塩(すなわち無機酸との塩、
有機酸との塩、酸性アミノ酸との塩)は化合物(I)の
置換基中のアミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級ア
ルキルアミノ基、含窒素異項環基などと形成しうる塩を
意味する。
【0021】また、化合物(I)が分子内にジ低級アル
キルアミノ基、含窒素異項環基もしくは含窒素芳香族複
素環基などを有する場合にはこれらの置換基中の窒素原
子がさらにアルキル化されて4級アンモニオ基(例、ト
リメチルアンモニオ、N−メチルピリジニル、N−メチ
ルピロリジン−1−イリウムなど)を形成していてもよ
く、カウンターアニオンとしては前記のX-で示したカ
ウンターアニオンと同様のカウンターアニオンが挙げら
れる。一般式(I)で表される化合物またはその塩は、
微生物の生産するフマギリン(fumagillin)の加水分解
産物フマギロール(fumagillol)〔ターベル、ティー・
エス(Tarbell, D. S.)ら、ジャーナル オブ アメリ
カン ケミカル ソサイエティ(J. Am. Chem. Soc.)
83、3096(1961)〕を出発物質として用いるこ
とによって製造でき、その製造法,物理化学的および生
物学的性質はEP−A−359,036、EP−A−3
57,061、EP−A−354,787、EP−A−
386,667、EP−A−415,294などに詳細
に記載されている。
【0022】本発明で用いる易水溶性シクロデキストリ
ン誘導体とは、好ましくは6〜12個のグルコース単位
からなる環状オリゴ糖のグルコースの2,3,6位の一
部あるいはすべての水酸基の水素を他の官能基(例え
ば、ジヒドロキシアルキル基,糖残基,ヒドロキシアル
キル基等)に置換した化合物である。該易水溶性シクロ
デキストリン誘導体(以下CyDと略記することもあ
る)は、水に対する溶解度が約100mg/ml以上、好ま
しくは約130mg/ml以上である。
【0023】易水溶性シクロデキストリン誘導体の望ま
しい具体例としては、一般式
【化10】 〔式中、qは6〜12を満足する整数を、R9、R10
よびR11は個々の繰り返し単位中で同一または異なっ
て、それぞれジヒドロキシアルキル基、あるいは糖残基
を示す。〕で表される化合物が挙げられる。その具体例
としては、例えばα−CyD(q=6)、β−CyD(q
=7)、γ−CyD(q=8)、δ−CyD(q=9)等
の水酸基のエーテル誘導体が挙げられる。これらの中で
β−CyDの水酸基のエーテル誘導体が好ましい。
【0024】R9〜R11で示されるジヒドロキシアルキ
ル基としては、例えばジヒドロキシ-C1-6アルキル基
(例、ジヒドロキシメチル、2,2−ジヒドロキシエチ
ル、2,2−ジヒドロキシプロピル,2,2−ジヒドロ
キシペンチル,2,2−ジヒドロキシヘキシル等),好
ましくはジヒドロキシ−C1-4アルキル基(例、ジヒド
ロキシメチル、2,2−ジヒドロキシエチル、2,2−
ジヒドロキシプロピル等)が用いられる。R9〜R11
示される糖残基としては、例えばC3-24糖残基(エリス
ロシル,トレオシル,アラビノシル,リボシル,グルコ
シル,ガラクトシル,グリセロ−グルコ−ヘプトシル,
マルトシル,ラクトシル,マルトトリオシル,ジマルト
シル等),好ましくはC6-24糖残基(例、グルコシル,
ガラクトシル,グリセロ−グルコ−ヘプトシル,マルト
シル,ラクトシル,マルトトリオシル,ジマルトシル
等),特に好ましくはC6-12糖残基(例、グルコシル,
ガラクトシル,グリセロ−グルコ−ヘプトシル,マルト
シル,ラクトシル等)が用いられる。
【0025】易水溶性シクロデキストリン誘導体のさら
に望ましい具体例としては、一般式(II)で表される化
合物において、R9〜R11のうち少なくとも一つが糖残
基であるものが挙げられる。その例として、例えばグル
コシル−α,β,γ,δ−CyD,マルトシル−α,
β,γ,δ−CyD,マルトトリオシル−α,β,γ,
δ−CyD,ジマルトシル−α,β,γ,δ−CyD等
が挙げられる。これらの中で、マルトシル−α,β,
γ,δ−CyD,グルコシル−α,β,γ,δ−CyD
が好ましい。さらにマルトシル−β−CyD,グルコシ
ル−β−CyDが特に好ましい。これらの易水溶性シク
ロデキストリン誘導体は1種類でもよく、また、2種類
以上混合して使用してもよい。易水溶性シクロデキスト
リン誘導体の使用量はフマギロール誘導体またはその塩
に対してモル比で約1〜5倍モルが好ましい。約1.5
〜3倍モルがより好ましく用いられる。
【0026】本発明の複合体の形態としては一般に、薬
物は固体状態の方が安定であり、共存する水を留去させ
粉末とするのが好ましい。留去する方法としては凍結乾
燥、あるいは減圧乾燥、時としては常圧での気化が挙げ
られる。薬物の安定化のためには凍結後乾燥する凍結乾
燥あるいは凍結減圧乾燥が適当である。本発明の複合体
の製造方法は例えば次のようにして行われる。 すなわ
ち、 易水溶性シクロデキストリン誘導体とフマギロール
誘導体(I)またはその塩とを通常は−5℃〜35℃付
近で水または緩衝液で水溶液とする。該水溶液は、例え
ば易水溶性シクロデキストリン誘導体の水または緩衝液
溶液とフマギロール誘導体(I)またはその塩とを混合
する、易水溶性シクロデキストリン誘導体の水または緩
衝液溶液とフマギロール誘導体(I)またはその塩の水
または緩衝液懸濁液とを混合する、易水溶性シクロデキ
ストリン誘導体とフマギロール誘導体(I)またはその
塩と水または緩衝液とを混合する、もしくは易水溶性シ
クロデキストリン誘導体とフマギロール誘導体(I)ま
たはその塩の水または緩衝液懸濁液とを混合することに
より得られる。このとき必要に応じ冷却または加温して
水溶液としてもよい。また易水溶性シクロデキストリン
誘導体の濃度は、通常約100mg/ml以上の濃度が好ま
しく約130mg/ml以上の濃度がより好ましい。フマギ
ロール誘導体(I)またはその塩は前記のように該薬物
に対して易水溶性シクロデキストリン誘導体が約1〜5
倍モルになるように添加するのが好ましい。約1.5〜
3倍モルがより好ましい。易水溶性シクロデキストリン
誘導体とフマギロール誘導体(I)またはその塩とを混
合後、その懸濁液を撹拌すると徐々にフマギロール誘導
体(I)またはその塩が溶解する。通常1分以上撹拌し
溶解の進行が終了した時点で撹拌を停止する。溶液に溶
け残りがある場合には濾過をして溶解度の向上したフマ
ギロール誘導体(I)またはその塩を含有する複合体を
得る。該複合体を粉末化するには得られた溶液を凍結乾
燥または減圧乾燥あるいは常圧乾燥する。
【0027】易水溶性シクロデキストリン誘導体とフマ
ギロール誘導体(I)またはその塩とを混合後、得られ
る懸濁液又は溶液に安定化のため所望により塩基を添加
してもよい。該塩基としては、例えばアルカリ金属水酸
化物(例、水酸化カリウム,水酸化ナトリウム等)、炭
酸水素アルカリ金属(例、炭酸水素ナトリウム,炭酸水
素カリウム等)、炭酸アルカリ金属(例、炭酸ナトリウ
ム,炭酸カリウム)、りん酸アルカリ金属塩類(例、り
ん酸ナトリウム,りん酸一水素ナトリウム,りん酸カリ
ウム,りん酸一水素カリウム等)などの無機塩基、例え
ば有機モノカルボン酸アルカリ金属塩(例、酢酸ナトリ
ウム,酢酸カリウム等)などの有機塩基が挙げられる。
これらの塩基の添加量は、フマギロール誘導体(I)又
はその塩に対して約0.0002から0.2モルが好まし
い。さらに約0.001から0.035モルが特に好まし
い。該塩基はそのまま又は適当な濃度の水溶液として添
加してもよい。これらの操作に従って得られた粉末は包
接体もしくは、静電的、疎水的な相互作用もしくは水素
結合等によって複合体を形成している。また、粉末は包
接体もしくは、複合体以外にフマギロール誘導体(I)
又はその塩または(および)易水溶性シクロデキストリ
ン誘導体を含有していてもよく、この様な粉末も本発明
の複合体である。
【0028】本発明の複合体は非経口投与用製剤として
用いることができる。本発明の複合体は例えば次の方法
により製剤化される。上記により得られる本発明の粉末
に、粉末特性(バイアル瓶への充填性、比容積、静電防
止等)を向上させるため通常注射剤に用いられる糖類
(例、グルコース、マンニトール、イノシトール等)、
保存剤(例、メチルパラベン、プロピルパラベン、ベン
ジールアルコール、クロロブタノールなど)、等張化剤
(例、塩化ナトリウム、グリセリン、ソルビトール、ブ
ドウ糖など)、静電防止剤(例、ステアリン酸マグネシ
ウム等)を添加してもよい。この操作によって得られた
粉末は、自体公知の方法に従い、例えば注射用蒸留水、
塩化ナトリウム、糖類(例、グルコース、マンニトー
ル、イノシトール等)または分散剤(例、ツイーン(Twe
en)80(アトラスパウダー社製)、HCO60(日光
ケミカルズ製)ポリエチレングリコール、カルボキシメ
チルセルロース、アルギン酸ナトリウム等)などで調製
した水溶液に容易に溶解する。溶解後、難水溶性薬物を
その対象疾病に対して有効な濃度を、注射用製剤として
静脈内、筋肉内、皮下、臓器(例、肝臓動脈)内、ある
いは腫瘍等の病巣に投与することができる。
【0029】また、本発明によって得られる複合体は常
法に従って注射投与以外の非経口投与用製剤、例えば、
外用剤(例、経鼻投与製剤、経皮製剤)、座剤(例、直
腸座剤、膣座剤等)とすることも可能である。たとえば
外用剤とするには、自体公知の方法に従い、本発明の複
合体を固状、半固状または液状の経鼻投与剤とすること
ができる。たとえば、上記固状のものとしては、本発明
の複合体をそのまま、あるいは賦形剤(例、グリコー
ル、マンニトール、デンプン、微結晶セルロースな
ど)、増粘剤(例、天然ガム類、セルロース誘導体、ア
クリル酸重合体など)などを添加、混合して粉状の組成
物とする。上記液状のものとしては、注射剤の場合とほ
とんど同様で、油性あるいは水性懸濁剤とする。半固状
の場合は、水性または油性のゲル剤、あるいは軟膏状の
ものがよい。また、これらはいずれも、pH調節剤
(例、炭酸、リン酸、クエン酸、塩酸、水酸化ナトリウ
ムなど)、防腐剤(例、パラオキシ安息香酸エステル
類、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウムなど)な
どを加えてもよい。たとえば坐剤とするには、自体公知
の方法にしたがい、本発明の複合体を油性または水性の
固状、半固状あるいは液状の坐剤とすることができる。
上記組成物に用いる油性基剤としては、たとえば高級脂
肪酸のグリセリド〔例、カカオ脂、ウイテプゾル類(ダ
イナマイトノーベル社製)など〕、中級脂肪酸〔例、ミ
グリオール類(ダイナマイトノーベル社製)など〕、あ
るいは植物油(例、ゴマ油、大豆油、綿実油など)など
が挙げられる。また、水性基剤としては、たとえばポリ
エチレングリコール類、プロピレングリコール、水性ゲ
ル基剤としては、たとえば天然ガム類、セルロース誘導
体、ビニール重合体、アクリル酸重合体などが挙げられ
る。
【0030】本発明の複合体は低毒性で血管新生阻害作
用を有し、強い薬理作用、例えば関節リューマチなどの
炎症性疾患、糖尿病性網膜症または腫瘍(例えば、乳ガ
ン,肝ガン,大腸ガン,カポジ肉腫等のガン)などの治
療および予防作用を示し、哺乳動物(サル、ウシ、イ
ヌ、ヒトなど)の例えば関節リューマチなどの炎症性疾
患、糖尿病性網膜症または腫瘍(例、乳ガン,肝ガン,
大腸ガン,カポジ肉腫等のガン)などの治療および予防
薬として有用である。例えば、本発明の複合体を成人担
ガン患者の治療を目的として注射投与する場合、その投
与量は薬物の種類、活性の強さ等により異なるが、一日
当り体重50kgの成人に、本発明の複合体を約1.0mg
〜5.0g、好ましくは約25mg〜2.0g、特に好まし
くは 約50mg〜1.0gを投与する。
【0031】
【実施例】以下に実施例、比較例、実験例を挙げて本発
明をさらに具体的に説明するが、これは本発明を限定す
るものではない。 比較例1 マルトシル−β−シクロデキストリン(以下G2βCy
Dと略記することもある)(1000mg)を含有する水
溶液5mlに6−O−(N−クロロアセチルカルバモイル)
フマギロール(以下TNP−470と略記する)(25
0mg)を添加し、25℃で8時間撹拌し、溶解した。溶
け残ったTNP−470を濾過で除去し、濾液をバイア
ルに充填し、凍結乾燥し粉末とした。得られた粉末全量
に水(5ml)を加えたところ均一の水溶液となった。一
方、従来法としてG2βCyD(110mg)を水5mlに
溶解し、これにTNP−470(250mg)を添加し2
5℃で撹拌した。8時間後濾過をし、上記均一溶液と濾
過後の溶液中のTNP−470を高速液体クロマトグラ
フィー(HPLC)法で下記の測定条件下定量した。さ
らにTNP−470のみの飽和溶解度をHPLC法で同
様に定量した。その結果、〔表1〕に示す結果が得られ
た。従来法では溶解度はほとんど向上していないが、本
発明の方法で得られた複合体は飛躍的に溶解度が向上し
た。 高速液体クロマトグラフィー(HPLC)測定条件 担 体:ODS,YMC−Pack A−312(山村
化学研究所社製) 移動相:水−アセトニトリル=1:1(容量比) 流 速:1.0ml/分 検出法:UV吸収,波長210nm
【表1】 溶解性の比較 本発明 36.7mg/ml 従来法 6.7 TNP−470のみ 1.9
【0032】比較例2 グルコシル−β−シクロデキストリン(以下G1βCy
Dと略記することもある)(500mg)を含有する水溶
液(5ml)にTNP−470(250mg)を添加し25
℃で8時間撹拌し、溶解した。得られた水溶液を濾過
し、凍結乾燥し粉末とした。得られた粉末全量に水(5
ml)を加えたところ均一の水溶液となった。一方、従来
法としてG1βCyD(100mg)を水(5ml)に溶解
し、これにTNP−470(250mg)を上記均一溶液
と濾過後の溶液中のTNP−470をHPLC法で比較
例1と同様にして定量した。さらにTNP−470のみ
の飽和溶解度を同様にHPLC法で定量した。その結
果、〔表2〕に示す結果が得られた。従来法では溶解度
はほとんど向上していないが、本発明の方法で得られた
複合体は飛躍的に溶解度が向上した。
【表2】 溶解性の比較 本発明 23.1mg/ml 従来法 6.5 TNP−470のみ 1.9
【0033】実施例1 マルトシル−β−シクロデキストリン(1000mg)を
含有する水溶液(5ml)にTNP−470(100mg)を
添加し25℃で30分間撹拌し、溶解した。水溶液を濾
過し、濾液5mlをバイアルに充填し、凍結乾燥し粉末と
した。 実施例2 マルトシル−β−シクロデキストリン(750mg)を含
有する水溶液(5ml)にTNP−470(100mg)を
添加し25℃で30分間撹拌し、溶解した。水溶液を濾
過し、濾液(5ml)をバイアルに充填し、凍結乾燥し粉
末とした。 実施例3 マルトシル−β−シクロデキストリン(500mg)を含
有する水溶液(5ml)にTNP−470を100mg添加
し25℃で30分間撹拌し、溶解した。水溶液を濾過
し、濾液(5ml)をバイアルに充填し、凍結乾燥し粉末
とした。 実施例4 グルコシル−β−シクロデキストリン(750mg)を含
有する水溶液(5ml)にTNP−470(100mg)を
添加し25℃で30分間撹拌し、溶解した。水溶液を濾
過し、濾液(5ml)をバイアルに充填し、凍結乾燥し粉
末とした。 実施例5 グルコシル−β−シクロデキストリン(500mg)を含
有する水溶液(5ml)にTNP−470(100mg)を
添加し25℃で30分間撹拌し、溶解した。水溶液を濾
過し、濾液(5ml)をバイアルに充填し、凍結乾燥し粉
末とした。
【0034】実施例6 マルトシル−β−シクロデキストリン(726mg)を含
有する水溶液(5ml)にTNP−470(100mg)を
添加し25℃で180分間撹拌し、溶解した。水溶液を
濾過し、濾液(5ml)をバイアルに充填し、凍結乾燥し
粉末とした。この粉末とTNP−470のみの安定性を
40℃に1カ月保存することにより比較した。TNP−
470の定量はHPLC法で比較例1と同様にして行っ
た。結果を〔表3〕に示した。本発明の粉末はきわめて
安定であった。
【表3】 安定性
【0035】実施例7 10Lビーカー中で水(4950ml)にマルトシル−β
−シクロデキストリン(719g)を溶解したのちTN
P−470(99g)を加え撹拌機を用い25℃で、3
時間撹拌した。TNP−470がほとんど溶解したこと
を確認後、0.22μm のポアサイズを有するフィルタ
ーで濾過をし、得られた薬液を5mlずつバイアルに充填
し、凍結乾燥し注射剤を製造した。 実施例8 10リットルビーカー中で水(400ml)にマルトシル
−β−シクロデキストリン(72.3g)を溶解したの
ち、TNP−470(10g)を加え撹拌機を用い25
℃で1.5時間撹拌した。これに0.1NNaOH水溶液
(0.9ml)を加えさらに25℃で1.5時間撹拌し
た。TNP−470が溶解したことを確認後全量を水で
500mlとし、0.22μm のポアサイズを有するフィ
ルターで濾過し、濾液を凍結乾燥し注射剤を製造した。
この注射剤の安定性を40℃で1カ月保存することによ
り調べた。TNP−470の定量はHPLC法で比較例
1と同様にして行った。TNP−470の残存率は97
%であり、本発明の注射剤はきわめて安定であった。
【0036】実施例9 実施例8で0.1NNaOH水溶液の添加量を5.4mlと
したほか、同様にしてTNP−470(30mg)を含有
する製剤を得た。 実施例10 実施例8で0.1NNaOH水溶液の代わりに0.1NK
OH水溶液(0.6ml)を加えたほか、同様にしてTN
P−470(30mg)を含有する製剤を得た。
【0037】
【発明の効果】本発明の製造方法は、工業的に実施可能
であり、また本発明の製造方法により得られる複合体
は、水に易溶性で、安定性もよく、注射用製剤として用
いられる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/40 ABL A61K 47/40 G 47/40 C07D 303/22 A61K 9/14 L C07D 303/22 D (56)参考文献 欧州特許出願公開461427(EP,A 1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08B 37/16 A61K 47/40

Claims (26)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、R1は水素を、R2はハロゲン、N(O)mR
    56、N+567・X-またはS(O)nR5(式中、
    5、R6およびR7はそれぞれ置換基を有していてもよ
    い炭化水素基もしくは置換基を有していてもよい複素環
    基を、X-はカウンターアニオンを、m は0または1
    を、n は0ないし2の整数を示す。またR5とR6とは隣
    接する窒素原子もしくは硫黄原子と共に縮環していても
    よい含窒素または含硫黄異項環を形成していてもよく、
    これらの縮環していてもよい含窒素または含硫黄異項環
    は置換基を有していてもよい。)を示すか、またはR1
    とR2とであい合わさって結合手を示し、R3は2−メチ
    ル−1−プロペニル基またはイソブチル基を示し、Aは
    酸素原子またはNR8(式中、R8は水素または置換基を
    有していてもよい低級アルキル基もしくは置換基を有し
    ていてもよいアリール基を示す。)を示し、R4は水
    素、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
    を有していてもよいアシル基を示す。〕で表されるフマ
    ギロール誘導体またはその塩と易水溶性シクロデキスト
    リン誘導体とを含み、該易水溶性シクロデキストリン誘
    導体の濃度が約100mg/ml以上である水溶液とするこ
    とを特徴とする該フマギロール誘導体またはその塩と易
    水溶性シクロデキストリン誘導体との複合体の製造法。
  2. 【請求項2】R1およびR2があい合わさって結合手を示
    す請求項1記載の製造法。
  3. 【請求項3】R3が2−メチル−1−プロペニル基であ
    る請求項1記載の製造法。
  4. 【請求項4】Aが酸素原子である請求項1記載の製造
    法。
  5. 【請求項5】R4が置換基を有するカルバモイル基であ
    る請求項1記載の製造法。
  6. 【請求項6】フマギロール誘導体が6−O−(N−クロ
    ロアセチルカルバモイル)フマギロールである請求項1
    記載の製造法。
  7. 【請求項7】フマギロール誘導体が6−O−(N−メチ
    ルカルバモイル)フマギロールである請求項1記載の製
    造法。
  8. 【請求項8】易水溶性シクロデキストリン誘導体が一般
    式 【化2】 〔式中、q は6から12までの整数を、R9,R10およ
    びR11は個々の繰り返し単位中で同一または異なって、
    それぞれジヒドロアルキル基または糖残基を示す。〕で
    表される請求項1記載の製造法。
  9. 【請求項9】R9,R10およびR11のうち少なくとも一
    つが糖残基である請求項8記載の製造法。
  10. 【請求項10】糖残基が、グルコシル基,マルトシル
    基,マルトトリオシル基およびジマルトシル基のうちか
    ら選ばれる請求項8記載の製造法。
  11. 【請求項11】易水溶性シクロデキストリン誘導体が、
    グルコシル−β−シクロデキストリンである請求項1記
    載の製造法。
  12. 【請求項12】易水溶性シクロデキストリン誘導体が、
    マルトシル−β−シクロデキストリンである請求項1記
    載の製造法。
  13. 【請求項13】易水溶性シクロデキストリン誘導体とフ
    マギロール誘導体またはその塩とのモル比が、約1.5
    〜3:1である請求項1記載の製造法。
  14. 【請求項14】一般式 【化3】 〔式中、R1は水素を、R2はハロゲン、N(O)mR
    56、N+567・X-またはS(O)nR5(式中、
    5、R6およびR7はそれぞれ置換基を有していてもよ
    い炭化水素基もしくは置換基を有していてもよい複素環
    基を、X-はカウンターアニオンを、m は0または1
    を、n は0ないし2の整数を示す。またR5とR6とは隣
    接する窒素原子もしくは硫黄原子と共に縮環していても
    よい含窒素または含硫黄異項環を形成していてもよく、
    これらの縮環していてもよい含窒素または含硫黄異項環
    は置換基を有していてもよい。)を示すか、またはR1
    とR2とであい合わさって結合手を示し、R3は2−メチ
    ル−1−プロペニル基またはイソブチル基を示し、Aは
    酸素原子またはNR8(式中、R8は水素または置換基を
    有していてもよい低級アルキル基もしくは置換基を有し
    ていてもよいアリール基を示す。)を示し、R4は水
    素、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基
    を有していてもよいアシル基を示す。〕で表されるフマ
    ギロール誘導体またはその塩と易水溶性シクロデキスト
    リン誘導体とを含み、該易水溶性シクロデキストリン誘
    導体の濃度が約100mg/ml以上である水溶液とし、水
    を除去することにより製造される該フマギロール誘導体
    またはその塩と易水溶性シクロデキストリン誘導体との
    複合体。
  15. 【請求項15】R1およびR2があい合わさって結合手を
    示す請求項14記載の複合体。
  16. 【請求項16】R3が2−メチル−1−プロペニル基で
    ある請求項14記載の複合体。
  17. 【請求項17】Aが酸素原子である請求項14記載の複
    合体。
  18. 【請求項18】R4が置換基を有するカルバモイル基で
    ある請求項14記載の複合体。
  19. 【請求項19】フマギロール誘導体が6−O−(N−ク
    ロロアセチルカルバモイル)フマギロールである請求項
    14記載の複合体。
  20. 【請求項20】フマギロール誘導体が6−O−(N−メ
    チルカルバモイル)フマギロールである請求項14記載
    の複合体。
  21. 【請求項21】易水溶性シクロデキストリン誘導体が一
    般式 【化4】 〔式中、q は6から12までの整数を、R9,R10およ
    びR11は個々の繰り返し単位中で同一または異なって、
    それぞれジヒドロアルキル基または糖残基を示す。〕で
    表される請求項14記載の複合体。
  22. 【請求項22】R9,R10およびR11のうち少なくとも
    一つが糖残基である請求項21記載の複合体。
  23. 【請求項23】糖残基が、グルコシル基,マルトシル
    基,マルトトリオシル基およびジマルトシル基のうちか
    ら選ばれる請求項21記載の複合体。
  24. 【請求項24】易水溶性シクロデキストリン誘導体が、
    グルコシル−β−シクロデキストリンである請求項14
    記載の複合体。
  25. 【請求項25】易水溶性シクロデキストリン誘導体が、
    マルトシル−β−シクロデキストリンである請求項14
    記載の複合体。
  26. 【請求項26】易水溶性シクロデキストリン誘導体とフ
    マギロール誘導体またはその塩とのモル比が、約1.5
    〜3:1である請求項14記載の複合体。
JP5013977A 1992-01-30 1993-01-29 易水溶性シクロデキストリン複合体の製造方法 Expired - Lifetime JP2990561B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5013977A JP2990561B2 (ja) 1992-01-30 1993-01-29 易水溶性シクロデキストリン複合体の製造方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1523692 1992-01-30
JP4-332021 1992-12-11
JP33202192 1992-12-11
JP4-15236 1992-12-11
JP5013977A JP2990561B2 (ja) 1992-01-30 1993-01-29 易水溶性シクロデキストリン複合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06228202A JPH06228202A (ja) 1994-08-16
JP2990561B2 true JP2990561B2 (ja) 1999-12-13

Family

ID=27280481

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5013977A Expired - Lifetime JP2990561B2 (ja) 1992-01-30 1993-01-29 易水溶性シクロデキストリン複合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2990561B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100451485B1 (ko) 2002-03-28 2004-10-06 주식회사종근당 푸마질롤 유도체 또는 그 염의 포접 화합물, 및 이를포함하는 약제학적 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06228202A (ja) 1994-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5536623A (en) Method of producing highly water-soluble cyclodextrin complex
US5196406A (en) Cyclodextrin complex of fumagillin derivative
US5486508A (en) Cyclodextrin composition
JP3176716B2 (ja) 溶解性が向上した難水溶性薬物組成物
EP0602586B1 (en) Stable pharmaceutical composition of fumagillol derivatives
KR100451485B1 (ko) 푸마질롤 유도체 또는 그 염의 포접 화합물, 및 이를포함하는 약제학적 조성물
JP3579060B2 (ja) アリール―複素環式化合物塩の包接錯体
JP2002332234A (ja) ボリコナゾールを含有する薬剤製剤
KR100349754B1 (ko) 제약조성물
CN101953832B (zh) β-环糊精包合依达拉奉的口服药物组合物及其制备方法
JP2001039869A (ja) 血管新生阻害物質を含む血管内塞栓剤
US6194395B1 (en) Cyclodextrin cladribine formulations
JP2002535253A (ja) rasファルネシルトランスフェラーゼインヒビターおよびスルホブチルエーテル−7−β−シクロデキストリンまたは2−ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリンの複合体、ならびにその製造方法
KR100720886B1 (ko) 주사용 실로스타졸 수성 제제
JP3120187B2 (ja) 血管新生阻害物質を含む血管内塞栓剤
JP2990561B2 (ja) 易水溶性シクロデキストリン複合体の製造方法
EP0658342B1 (en) Antineoplastic pharmaceutical composition containing a fumagillol derivative and a platinum complex
WO2004075921A1 (en) Inclusion complex of artemisinin or derivates thereof with cyclodextrins
JP3122163B2 (ja) シクロデキストリン複合体
JP2008525362A (ja) エポチロンを含んで成る組成物及び生成方法
JPH07242544A (ja) 抗腫瘍剤
JPH06234631A (ja) フマギロール誘導体の安定医薬組成物
WO2007142440A1 (en) Stable pharmaceutical composition containing paclitaxel and a method of manufacturing the same
JPH07149634A (ja) 連続投与用抗腫瘍剤
JPH1081621A (ja) 経口投与用医薬組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990914