JPH05178315A - 海苔巻ごはんの包装方法及びその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 人手による作業がほとんどなく、しかも直接
手で触れることなく海苔巻ごはんを包装する。 【構成】 ラインコンベアー２と、このラインコンベア
ー２に対して包装材料や被包装物である海苔等や海苔巻
ごはんを供給したり加工したりする外装フィルム製造供
給部３と、海苔等供給部４と、内装フィルム製造供給部
５と、シール部６と、飯米供給部７と、包装シール部８
とからなり、これらにより包装具29を作り、この包装具
29により飯米30を包装する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、おにぎりごはんやかん
ぴょう巻、カッパ巻、鉄火巻等の寿司ごはんと海苔とを
隔離して包装し、食する時におにぎりごはんや寿司ごは
んにパリパリの海苔を巻くことができる海苔巻ごはんの
包装方法及びその装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】海苔巻ごはん（海苔巻おにぎり及びかん
ぴょう巻、カッパ巻、鉄火巻等の海苔巻寿司を含む）
は、現在社会生活の変化に伴って、スーパーマーケット
や食料品店で多量に販売されている。この販売されてい
る海苔巻ごはんは、三角形、俵形、円柱形に作られたお
にぎりごはんや寿司ごはんに海苔を直接巻いたもの少な
く、上記おにぎりごはんや寿司ごはんと海苔とは通常保
管時に合成樹脂フィルム（以下単にフィルムという）に
て隔離され、その全体が更にフィルムにて包装され、食
する時にこの隔離フィルムを容易に取り除くことがで
き、パリパリの海苔巻おにぎりや海苔巻寿司となるよう
になっている。そして、このおにぎりごはんや寿司ごは
んと、海苔とを隔離した海苔巻ごはん包装具として、実
開昭61−73564号公報等が知られている。これは、外装
フィルムにこれのほぼ中央で一部が重なり合う一対の内
装フィルムを配置し、これら一対の内装フィルム及び外
装フィルムの外縁をシールして海苔等を収納可能な包装
具本体を構成し、かつ外装フィルムのほぼ中央にカット
テープを一対の内装フィルムの重ね合わせ部分に沿って
設けてなるものである。この海苔巻ごはん包装具は、一
対の内装フィルム上におにぎりごはんを載せ、このおに
ぎりごはんの形状、例えば三角形状に折り畳んで包装す
るもので、食べるときに包装具本体をカセットテープに
てその中央部でカットすることにより、海苔巻とおにぎ
りごはんとを残した状態で包装具本体を半分づつ引き抜
き、パリパリの海苔巻おにぎりにするようにしたもので
ある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
海苔巻ごはん包装具では、手作業で一対の内装フィルム
をその重ね合わせ部分から開いて、程良い大きさに切断
した海苔等を入れて閉じ、その内装フィルムの上に一定
形状にしたおにぎりごはんや寿司ごはんをのせて、包装
具本体を折り畳み、その末端部にシール材を貼り付けて
海苔巻ごはんを作っていた。従って、人手を多く必要と
すると共に直接食品に手を触れるものであるから不衛生
であった。

【０００４】そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなさ
れたもので、人手による作業がほとんど必要なく、かつ
直接手を触れることなく衛生的におにぎりごはんや寿司
ごはんを包装し、しかも直接手で触れなくてもパリパリ
の海苔等を巻いたものを食べることができる海苔巻ごは
んの包装方法及びその装置を提供することを課題とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の海苔巻ごはんの包装方法は、フィルムを任
意形状に切断しかつフィルムにこれを２分割する切断部
を設けて外装フィルムとし、この任意形状の外装フィル
ム上にこの形状とほぼ相似形で小さな海苔等を同心的に
載せ、その上に前記外装フィルムと同形状でかつ重ね合
わせ目が前記切断部に沿うように一対の内装フィルムを
同心的に載せ、該内装フィルム及び前記外装フィルムの
外縁をシールして海苔等の入った包装具とし、この包装
具の内装フィルム上に一定形状の飯米を載せこの飯米の
形状に合わせて包装具を折り畳みその末端部をシール
し、前記切断部にて外装フィルムを２分割して、包装具
をそれぞれ外方に引いて除去することにより海苔巻ごは
んを作るものである。

【０００６】また、本発明の海苔巻ごはんの包装装置
は、ラインコンベアーと、フィルムストックからフィル
ムを送出して任意形状に切断しこれに２分割にする切断
部を設けて外装フィルムとし前記ラインコンベアー上に
供給する外装フィルム製造供給部と、海苔等ストックか
ら前記外装フィルムとほぼ相似形で小さな海苔等を前記
ラインコンベアー上の前記外装フィルム上に同心的に供
給する海苔等供給部と、２個のフィルムストックからフ
ィルムをそれぞれ送出して所定巾重ね合わせて全体とし
て前記外装フィルムと同形状の一対の内装フィルムにす
ると共に重ね合せ部が前記切断部に沿うようにして前記
ラインコンベアー上の外装フィルム及び海苔等の上に同
心的に供給する内装フィルム製造供給部と、前記ライン
コンベアー上の外装フィルム及び内装フィルムの外縁を
熱シールして包装具とするシール部と、前記ラインコン
ベアー上の包装具の内装フィルム上に一定形状にした飯
米を載せる飯米供給部と、飯米の形状に合わせて前記包
装具を折り畳みかつその末端部をシールする包装シール
部とからなるものである。

【０００７】

【作用】上記構成になる海苔巻ごはんの包装方法によれ
ば、外装フィルム上に海苔等を載せ、更にその上に一対
の内装フィルムを載せて、外装フィルム及び内装フィル
ムの外縁をシールして海苔入りの包装具を作り、この包
装具の内装フィルム上に一定形状の飯米をのせて折り畳
み末端部をシールして海苔巻ごはんを包装する。

【０００８】食べる時は、切断部にて外装フィルムを２
分割し、２分割した包装具を外方に引いて除去して海苔
巻ごはんとする。

【０００９】

【実施例】以上、本発明の実施例を添付図面に基づいて
詳述する。図１は海苔巻ごはんの包装装置を示す概略構
成図、図２は図１に示す包装装置による海苔巻ごはんの
包装状態を示す平面図である。

【００１０】図において、１は海苔巻ごはんの包装装置
（以下単に包装装置という）を示し、この装置により海
苔巻ごはんの包装方法を説明する。この包装装置１は、
ラインコンベアー２と、このラインコンベアー２に対し
て包装材料や被包装物である海苔等や海苔巻ごはんを供
給したり加工したりする各部とからなり、この各部は、
外装フィルム製造供給部３と、海苔等供給部４と、内装
フィルム製造供給部５と、シール部６と、飯米供給部７
と、包装シール部８とからなる。

【００１１】前記ラインコンベアー２は、運転進行さ
せ、定位置にて停止を行うことを繰り返すものである。
ラインコンベアー２が図１中Ａ位置で停止すると、ライ
ンコンベアー２上に前記外装フィルム製造供給部３によ
り外装フィルム９を載せる。外装フィルム製造供給部３
は、図３に示すように外装フィルム９を製造すると共に
これをラインコンベアー２上に供給するもので、フィル
ムストック10からフィルム11を送出し、更にテープスト
ック12からカットテープ13を供給して、熱隔着部14にて
フィルム11の幅方向中央部にカットテープ13を熱シール
して、これを任意形状にカッター15にて切断する。この
実施例では矩形状に切断する。そのあと、更にカッター
16にて、カットテープ13の両側に位置するフィルム11の
両端に切り込み17、17を入れて切断部18を構成する。

【００１２】次にラインコンベアー２を運転して図１中
Ｂ位置で停止させ、ラインコンベアー２上の外装フィル
ム９上に前記海苔等供給部４により海苔等19を載せる。
この海苔等供給部４は、図４に示すように、海苔等スト
ック20内に収納した外装フィルム９とほぼ相似形でかつ
小さなサイズの海苔等19を１枚づつ海苔等ストック20か
ら吸着機21にて送出してコンベアーで外装フィルム９上
に同心的に載せるものである。

【００１３】更に、ラインコンベアー２を運転して図１
中Ｃ位置で停止させ、ラインコンベアー２上の外装フィ
ルム９及び海苔等19上に前記内装フィルム製造供給部５
にて内装フィルム22を載せる。

【００１４】この内装フィルム製造供給部５は、図５に
示すように、内装フィルム22を製造すると共にこれをラ
インコンベアー２上に供給するもので、フィルムストッ
ク23からフィルム24を送出し、更にフィルムストック25
からフィルム26を送出して、それぞれカッター27、28に
て切断して、フィルム24、26を一部重ね合わせて全体と
して前記外装フィルム９と同形状にして一対の内装フィ
ルム22とする。

【００１５】そして、ラインコンベアー２を運転して図
１中Ｄ位置で停止させ、ラインコンベアー２上の外装フ
ィルム９及び内装フィルム22の外縁上にシール部６を降
下させ熱シールして包装具29を構成する。

【００１６】更に、この包装具29上に他で製造した一定
形状の飯米30、例えば、三角形状あるいは俵形のおにぎ
りごはん、あるいは円柱状の寿司ごはんを図６に示すよ
うに飯米供給部７にて載せる。

【００１７】そして、図７に示すようにこの飯米30の形
状にあわせて包装具29を包装シール部８にて包装すると
共に、包装具29の末端部にシール31を貼りシールする。
この包装具29にて飯米30を包装する包装シール部８の具
体的構成は周知なのでその説明を省略する。以上のよう
にして、包装具29にて包装された海苔巻ごはん32が出来
る。

【００１８】次にこのように包装具29にて包装した海苔
巻ごはん32は次のようにして食べる。まず、切断部18で
あるカットテープ13の一端を図８に示すように手指にて
手前に引き、外装フィルム９を切断して行き、そのまま
裏側にまわして切っていく。カットテープ13の他端まで
切り取り、外装フィルム９を完全に２分割する（図９参
照）。このあと、２分割した一方の包装具29を図10に示
すように手指にて引っ張ると、パリパリの海苔巻ごはん
が半分露出し、残った方の包装具29を手で持ってそのま
ま食べても良い。次に他方の包装具29を引っ張ると、パ
リパリの海苔巻ごはんが全部露出し、食べることができ
る。

【００１９】

【発明の効果】以上詳述したように、本考案の海苔巻ご
はんの包装方法によれば、自動的に、外装フィルム上に
海苔等を載せ、更にその上に一対の内装フィルムを載せ
て、外装フィルム及び内装フィルムの外縁をシールして
海苔入りの包装具を作り、この包装具の内装フィルム上
に一定形状の飯米をのせて折り畳み、末端部にシール等
を貼りつけて海苔巻ごはんを包装することができる。食
べる時は、切断部にて外装フィルムを２分割し、一方あ
るいは双方の包装具を外方に引いて海苔巻ごはんとす
る。従って、人手による作業がほとんどないから、人手
がほとんど必要なく、かつ人手により直接海苔等やおに
ぎりごはん、寿司ごはんを包装することがないから、衛
生的であり、しかもパリパリの海苔等を巻いたものを直
接手に触れないでも食べることが出来る等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は海苔巻ごはんの包装装置を示す概略構成
図

【図２】図１に示す包装装置による海苔巻ごはんの包装
状態を示す平面図

【図３】外装フィルム製造供給部の概略構成図

【図４】海苔等供給部の概略構成図

【図５】内装フィルム供給部の概略構成図

【図６】海苔巻ごはんを包装する状態の斜視図

【図７】海苔巻ごはんの完成品を示す斜視図

【図８】海苔巻ごはんを食べるときの手順を示す斜視図

【図９】海苔巻ごはんを食べるときの手順を示す斜視図

【図１０】海苔巻ごはんを食べるときの手順を示す斜視
図

【符号の説明】

１ 海苔巻ごはんの包装装置 ２ ラインコンベアー ３ 外装フィルム製造供給部 ４ 海苔等供給部 ５ 内装フィルム製造供給部 ６ シール部 ７ 飯米供給部 ８ 包装シール部 ９ 外装フィルム 10、12、23、25 フィルムスットク 11、24、26 フィルム 18 切断部 19 海苔等 20 海苔等ストック 22 内装フィルム 29 包装具 30 飯米 32 海苔等ごはん

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 フィルムを任意形状に切断しかつフィル
   ムにこれを２分割する切断部を設けて外装フィルムと
   し、この任意形状の外装フィルム上にこの形状とほぼ相
   似形で小さな海苔等を同心的に載せ、その上に前記外装
   フィルムと同形状でかつ重ね合わせ目が前記切断部に沿
   うように一対の内装フィルムを同心的に載せ、該内装フ
   ィルム及び前記外装フィルムの外縁をシールして海苔等
   の入った包装具とし、この包装具の内装フィルム上に一
   定形状の飯米を載せこの飯米の形状に合わせて包装具を
   折り畳みその末端部をシールし、前記切断部にて外装フ
   ィルムを２分割して、包装具をそれぞれ外方に引いて除
   去することにより海苔巻ごはんを作ることを特徴とする
   海苔巻ごはんの包装方法。
2. 【請求項２】 ラインコンベアーと、フィルムストック
   からフィルムを送出して任意形状に切断しこれに２分割
   にする切断部を設けて外装フィルムとし前記ラインコン
   ベアー上に供給する外装フィルム製造供給部と、海苔等
   ストックから前記外装フィルムとほぼ相似形で小さな海
   苔等を前記ラインコンベアー上の前記外装フィルム上に
   同心的に供給する海苔等供給部と、２個のフィルムスト
   ックからフィルムをそれぞれ送出して所定巾重ね合わせ
   て全体として前記外装フィルムと同形状の一対の内装フ
   ィルムにすると共に重ね合せ部が前記切断部に沿うよう
   にして前記ラインコンベアー上の外装フィルム及び海苔
   等の上に同心的に供給する内装フィルム製造供給部と、
   前記ラインコンベアー上の外装フィルム及び内装フィル
   ムの外縁を熱シールして包装具とするシール部と、前記
   ラインコンベアー上の包装具の内装フィルム上に一定形
   状にした飯米を載せる飯米供給部と、飯米の形状に合わ
   せて前記包装具を折り畳みかつその末端部をシールする
   包装シール部とからなることを特徴とする海苔巻ごはん
   の包装装置。