JPH05177349A - 溶接方法 - Google Patents

溶接方法

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JPH05177349A
JPH05177349A JP34598491A JP34598491A JPH05177349A JP H05177349 A JPH05177349 A JP H05177349A JP 34598491 A JP34598491 A JP 34598491A JP 34598491 A JP34598491 A JP 34598491A JP H05177349 A JPH05177349 A JP H05177349A
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春樹 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】第1のパネル状部材と、この第1のパネル状部
材の裏面側に位置された第2のパネル状部材とからなる
構造体を溶接する場合において、上記第1のパネル状部
材の表面に溶接ビードや溶接痕が発生するのを防止す
る。 【構成】予めアウタパネル10の端部11の先端に舌片
12が形成され、アウタパネル10の端部11を折曲げ
た際に、舌片12の先端下面13をインナパネル20に
設けられている段部22の角部22aに当接させてい
る。そして、舌片21の先端14と段部22の上面22
bが溶接金属30によって覆われる態様で溶接が施され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一方のパネル状部材の
裏面側に他方のパネル状部材を位置させ、該他方のパネ
ル状部材の端部を挟む態様で上記一方のパネル状部材の
端部を裏面側に折曲げてなる構造体に適用される溶接方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、第1のパネル状部材1の裏面側
に第2のパネル状部材2を位置させ、該第2のパネル状
部材2の端部2aを挟む態様で第1のパネル状部材1の
端部1aを折曲げ加工した構造体を示している。なお、
この種の構造体としては、例えば自動車のドアがある。
【0003】これらの第1のパネル状部材1および第2
のパネル状部材2は、たとえば、炭酸ガスアーク溶接方
法によって溶接され、その場合、上記第1のパネル状部
材1の先端部1bが溶接金属3中に位置するよう溶接部
位が選定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記溶接部
位においては、それらのパネル状部材金属1,2が密着
接合している。したがって、溶接時には第1のパネル状
部材1における溶接金属3の直下部位が高温下におか
れ、その結果、該部位に凸状の溶接ビード4が形成され
る。
【0005】ところで、上記構造体が自動車のドアであ
る場合には、第1のパネル状部材1の表面1cがドアの
外面となり、上記溶接ビード4はこの外面に存在するこ
とになる。この場合、ビード4を削り落す作業が必要に
なり、これはドアの製造効率を低下させる要因になる。
【0006】本発明の目的は、かかる実情に鑑み、上記
のような構造体に溶接を施こす場合に、上記溶接ビード
の発生を防止することができる溶接方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1のパネル
状部材と、この第1のパネル状部材の裏面側に位置さ
れ、第1のパネル状部材から離反する方向の段部を形成
した第2のパネル状部材とを備え、上記第2のパネル状
部材の端部を挟む態様で上記第1のパネル状部材の端部
を上記裏面側に折曲げてなる構造体に適用され、上記第
1のパネル状部材の端部における上記裏面側への折曲げ
部位に、上記段部に先端部が当接する舌片を予め形成す
る工程と、上記舌片の先端部を上記段部に溶接する工程
とが実施される。
【0008】また、本発明は、第1のパネル状部材と、
この第1のパネル状部材の裏面側に位置された第2のパ
ネル状部材とを備え、上記第2のパネル状部材の端部を
挟む態様で上記第1のパネル状部材の端部を上記裏面側
に折曲げてなる構造体に適用され、上記第1のパネル状
部材の端部先端の下方に位置する部位で上記各パネル状
部材間に空間が形成されるように、予め上記第2のパネ
ル状部材の端部を曲げ成形し、上記第1のパネル状部材
の端部先端を上記第2のパネル状部材に溶接する工程と
が実施される。
【0009】
【作用】本発明によれば、溶接部の下方に空間が位置さ
れることになるので、溶接に伴う熱が該空間によって拡
散される。したがって、第1のパネル状部材の表面側に
溶接ビードや溶接痕が形成される虞がない。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。自動車のドアは、図1に示すように、アウタ
パネル10とインナパネル20とで構成されている。上
記アウタパネル10の端部11は、インナパネル20の
端部21を挟む態様で折曲げられ、これによって、両パ
ネルが結合されている。
【0011】本発明の第1実施例では、上記両パネルの
端部同志を溶接するために、予めアウタパネル10の端
部11の先端に舌片12を形成している。そして、アウ
タパネル10の端部11を折曲げた際に、上記舌片12
の先端下面13を上記インナパネル20に設けられてい
る段部22の角部22aに当接させ、その後、該舌片2
1の先端14と上記段部22の上面22bが溶接金属3
0によって覆われる態様で溶接を施している。なお、上
記舌片12は、アウタパネル10の端部11に所定の間
隔を置いて複数設けられる。また、上記実施例では、溶
接手段として炭酸ガスアーク溶接装置を採用している。
【0012】この実施例によれば、溶接金属30の下方
に、前記段部22によって形成された空間23が存在し
ているので、溶接によって発生した熱は、上記空間23
によって拡散される。したがって、溶接金属30の直下
に位置するアウタパネル10の表面側部位が溶融して、
該部位に溶接ビードや溶接痕が発生するという虞はな
い。
【0013】なお、上記表面側部位は自動車の外面側に
位置されるので、上記溶接ビードや溶接痕が形成された
場合、それらを除去するための研削や研磨等の作業が必
要になる。
【0014】次に、図2を参照して本発明の第2実施例
について説明する。この実施例では、インナパネル40
の端部に予め弧状湾曲部41を形成している。このイン
ナパネル40は、図1に示すインナパネル20の段部2
2と同様の段部42を備えており、上記弧状湾曲部41
は、該段部42の手前側に形成されている。
【0015】この実施例の場合、アウタパネル50の折
曲げ部の先端と上記弧状湾曲部41上面が溶接金属60
によって覆われる態様で溶接が施される。溶接金属60
の下方には、前記弧状湾曲部41によって形成された空
間43が存在しており、したがって、上記溶接時に上記
空間43が溶接熱を拡散する。この結果、この実施例に
おいても、前記実施例の場合と同様に、溶接金属60の
直下に位置するアウタパネル50の部位に溶接ビードや
溶接痕が発生するという虞はない。
【0016】図3は、図2に示した弧状湾曲部51に代
わる段部71をインナパネル70に形成した本発明の第
3実施例を示している。なお、図3に示す段部72は、
図1および図2に示した段部22および42に対応して
いる。
【0017】この実施例の場合、アウタパネル80の折
曲げ部の先端と上記段部71の上面が溶接金属90によ
って覆われる態様で溶接が施され、その際、上記段部7
1の下方に存在する空間73によって溶接熱が拡散され
るので、溶接金属90の直下に位置するアウタパネル8
0の部位に溶接ビードや溶接痕が発生するという虞はな
い。
【0018】なお、図2および図3に示す実施例におい
ても、溶接手段として上述した炭酸ガスアーク溶接装置
を採用している。また、図2および図3には、溶接箇所
が一箇所しか示されてないが、実際には、複数箇所に溶
接が施される。
【0019】上記第1、第2および第3実施例は、自動
車のドアを構成するアウタパネルおよびインナパネルの
溶接に適用しているが、上記ドアに類似する構成を有し
た他の物体を形成する場合の溶接方法としても上記実施
例は有効である。
【0020】また、上記実施例は、溶接手段として炭酸
ガスアーク溶接装置を採用しているが、他の溶接装置を
使用することも可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、溶接部の下方に空間が
位置されることになるので、溶接に伴う熱が該空間によ
って拡散され、その結果、第1のパネル状部材と第2の
パネル状部材とからなる構造体における上記第1のパネ
ルの表面側に溶接ビードや溶接痕が形成される虞がな
い。したがって、上記構造体が自動車のドアの場合に
は、上記溶接ビードや溶接痕を除去するための研削や研
磨等の作業が不要となり、これによって、ドアの製造効
率を飛躍的に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した斜視図。
【図2】本発明の他の実施例を示した斜視図。
【図3】本発明の他の実施例を示した斜視図。
【図4】従来の溶接方法を示した斜視図。
【符号の説明】
10,50,80…アウタパネル 11…アウタパネルの端部 12…舌片 20,40,70…インナパネル 22,71…段部 23,43,73…空間 30,60,90…溶接金属 41…弧状湾曲部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のパネル状部材と、この第1のパネ
    ル状部材の裏面側に位置され、第1のパネル状部材から
    離反する方向の段部を形成した第2のパネル状部材とを
    備え、上記第2のパネル状部材の端部を挟む態様で上記
    第1のパネル状部材の端部を上記裏面側に折曲げてなる
    構造体に適用され、 上記第1のパネル状部材の端部における上記裏面側への
    折曲げ部位に、上記段部に先端部が当接する舌片を予め
    形成する工程と、 上記舌片の先端部を上記段部に溶接する工程とを含む溶
    接方法。
  2. 【請求項2】 第1のパネル状部材と、この第1のパネ
    ル状部材の裏面側に位置された第2のパネル状部材とを
    備え、上記第2のパネル状部材の端部を挟む態様で上記
    第1のパネル状部材の端部を上記裏面側に折曲げてなる
    構造体に適用され、 上記第1のパネル状部材の端部先端の下方に位置する部
    位で上記各パネル状部材間に空間が形成されるように、
    予め上記第2のパネル状部材の端部を曲げ成形し、 上記第1のパネル状部材の端部先端を上記第2のパネル
    状部材に溶接する工程とを含む溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014140873A (ja) * 2013-01-24 2014-08-07 Hiruta Kogyo Co Ltd 重ね合わせ溶接

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