JPH11320130A - 突合せ継手構造 - Google Patents
突合せ継手構造Info
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- JPH11320130A JPH11320130A JP10138658A JP13865898A JPH11320130A JP H11320130 A JPH11320130 A JP H11320130A JP 10138658 A JP10138658 A JP 10138658A JP 13865898 A JP13865898 A JP 13865898A JP H11320130 A JPH11320130 A JP H11320130A
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Abstract
接合部材が厚さ方向外方から行われた摩擦撹拌接合によ
り突合せ部において接合一体化されている突合せ継手構
造であって、接合状態の良好な突合せ継手構造を提供す
ること。 【解決手段】 一方の中空パネル10の上外板部11の
左端部11aの裏面に連設された裏当て部12を、突合
せ部B1 を跨いで他方の中空パネル20の上外板部21
の右端部21aの裏面21cに当接させる。この裏当て
部12の裏面12aを、他方の中空パネル20に連設さ
れた支持部23に当接支持させて、裏当て部12と他方
の中空パネル20の上外板部21の幅方向端部21aの
裏面21cとの当接状態を保持する。そして、この状態
で、摩擦撹拌接合が行われている。
Description
置された2個の中空パネル状接合部材が厚さ方向外方か
ら行われた摩擦撹拌接合により突合せ部において接合一
体化されている突合せ継手構造に関し、例えば船舶や車
両に用いられる床材、壁材、天井材に好適に適用される
ものである。
に、摩擦撹拌接合法がある。図5は、この摩擦撹拌接合
法により、突合せ状態に配置された2個の接合部材を突
合せ部において接合一体化する場合について示してい
る。
接合部材としての中空パネルである。各中空パネル(6
0)(70)は、アルミニウム(その合金を含む、以下同
じ)押出形材からなるもので、平行状に配置された2枚
の上下外板部(61)(62)(71)(72)が、幅方向に所
定間隔をおいて配置された長さ方向に延びる複数のリブ
(63a )(63b )(73a )(73b )…によって連結され
ているものである。また、前記上下外板部(61)(62)
(71)(72)の幅方向両端部は、前記複数のリブ (63
a )(63b )(73a )(73b )のうちの最外側のリブ
(63a )(73a )によって連結されている。
(70)は、一方の中空パネル(60)の上外板部(61)の
左端面と他方の中空パネル(70)の上外板部(71)の右
端面とを突き合わせるとともに、一方の中空パネル(6
0)の下外板部(61)の左端面と他方の中空パネル(7
0)の下外板部(71)の右端面とを突き合わせて配置さ
れている。この突合せ状態において、対向する最外側の
リブ(63a )(73a )の外側面同士は、面接触状態に当
接している。
るための摩擦撹拌接合用接合工具で、径大の円柱状回転
子(81)と該回転子(81)の肩部(81a )軸線上に突設
された径小のピン状プローブ(82)とを有している。
中空パネル(60)(70)を摩擦撹拌接合法により接合一
体化する場合には、例えば特開平9−309164号公
報に開示されているように、まず基台(92)上に突合せ
状態の両中空パネル(60)(70)を載置固定し、次い
で、前記接合工具(80)のプローブ(82)を回転させな
がら該プローブ(82)を上外板部(61)(71)の突合せ
部(90)にその表面側から挿入する。挿入は、同図
(b)に示すように回転子(81)の肩部(81a )が上外
板部(61)(71)の表面に当接するまで行うのが通常で
ある。そして、プローブ(82)を挿入した状態で、かつ
回転子(81)の肩部(81a )を上外板部(61)(71)の
表面に押し付けた状態で、プローブ(82)を突合せ部
(90)に沿って相対的に移動させる。プローブ(82)を
移動に伴って、プローブ(82)との接触部近傍が摩擦熱
にて順次軟化撹拌されるとともに、該軟化撹拌部分が摩
擦熱を急速に失って冷却固化され、その結果、各中空パ
ネル(60)(70)の上外板部(61)(71)同士が突合せ
部(90)において接合一体化されるものとなる。
突合せ部(90)を順次軟化して接合するという固相接合
法の一つであり、MIG、TIG等の溶融溶接法と比較
して入熱量が少なく、そのため接合時の熱歪みが少ない
などといった優れた利点を有している。
に示す2個の中空パネル(60' )(70' )は、上外板部
(61' )(71' )の端面同士、及び下外板部(62' )
(72' )の端面同士を突き合わせた状態において、対向
する最外側のリブ(63a')(73a')の間に間隙(92' )
が形成されているものである。
(60' )(70' )において、上外板部(61' )(71' )
の突合せ部(90' )を上記と同じように摩擦撹拌接合す
る場合には、次のような問題が生じる。
(82)を挿入すると、同図(b)に示すように、プロー
ブ(82)の挿入圧と、回転子(81)の肩部(81a )の押
付け圧とによって、上外板部(61' )(71' )の両端部
が内方に押し込められて突合せ部(90' )が内側に開い
てしまうという問題が生じる。このように突合せ部(9
0' )が開いてしまうと、この状態のままで上外板部(6
1' )(71' )が接合されるので、接合状態が劣悪にな
る。また、突合せ部(90' )が開かないで、上外板部
(61' )(71' )の両端部が突合せ状態に維持されてい
る場合であっても、その突合せ部(90' )の裏面側には
間隙(92' )が形成されているので、この間隙(92' )
内に摩擦熱にて軟化した軟化部が流出してしまい、その
ため接合状態の良好な突合せ継手を得ることができな
い。
合せ部(90' )の裏面に裏当て(図示せず)を当接させ
ることが考えられる。しかしながら、プローブ(82)の
挿入圧及び回転子(81)の肩部(81a )の押付け圧はこ
の裏当てにも加わることから、該裏当てがこれら圧力を
受けて上外板部(61' )(71' )と一緒に内方に押し込
められてしまい、結局、良好な接合を行うことができな
い。
(70)の場合には、上外板部(61)(71)の両端部は最
外側のリブ(63a )(73a )によって支持されているの
で、上外板部(61)(71)の両端部が内方に押し込めら
ることはなく、また最外側のリブ(63a )(73a )の外
側面同士は面接触状態に当接して密着しているので、摩
擦熱にて軟化した軟化部が流出してしまうこともない。
なされたもので、対向する最外側のリブの間に間隙が形
成されている場合であっても、接合不良が生じていな
い、つまり接合状態の良好な突合せ継手構造を提供する
ことを目的とする。
に、この発明は、平行状に配置された2枚の板状体が、
間隔的に配置された複数のリブにより連結されてなる2
個の中空パネル状接合部材を、最外側の前記リブが対向
してその間に間隙が形成されるように前記板状体を突き
合わせて配置するとともに、この突合せ部を厚さ方向外
方から摩擦撹拌接合してなる突合せ継手構造であって、
前記間隙内において、一方の接合部材に連設された裏当
て部を、突合せ部を跨ぐ態様で他方の接合部材の板状体
の裏面に当接させるとともに、この裏当て部の裏面を、
他方の接合部材に連設された支持部に当接支持させ、こ
の状態で、摩擦撹拌接合が行われてなることを特徴とす
る。
た裏当て部を、突合せ部を跨ぐ態様で他方の接合部材の
板状体の裏面に当接させることにより、摩擦熱にて軟化
した軟化部が間隙内に流出するのを防止することができ
る。そして、この裏当て部の裏面を、他方の接合部材に
連設された支持部に当接支持させることにより、裏当て
部と他方の接合部材の板状体の裏面との当接状態を保持
することができるようになって、軟化部の間隙内への流
出を確実に阻止することができる上、プローブの挿入圧
及び回転子の肩部の押付け圧により生じる突合せ部の開
きを防止することができる。したがって、摩擦撹拌接合
は接合不良を生じることなく良好に行われることとな
り、こうして得られる突合せ継手は、接合状態が良好で
高品位なものとなる。
部の裏面とのうち少なくとも一方が、前記板状体を突き
合わせることにより前記裏当て部が前記他方の接合部材
の板状体の裏面側に案内されるように傾斜した傾斜面と
されている場合には、一方の接合部材の板状体と、他方
の接合部材の板状体とを突き合わせると、この突合せ操
作により、裏当て部の裏面が支持部の支持面に当接支持
されるとともに、裏当て部が他方の接合部材の板状体の
裏面側に案内されることとなるから、裏当て部は他方の
接合部材の板状体の裏面に強く密着するものとなる。
に基づいて説明する。
ル状接合部材としてのアルミニウム押出形材製の第1中
空パネル、(20)は同じく中空パネル状接合部材とし
てのアルミニウム押出形材製の第2中空パネルである。
配置された2枚の板状体としての上下外板部(11)
(15)が、幅方向に所定間隔をおいて配置された長さ
方向に延びる複数のリブ(14a)(14b)(14
c)…によって連結されているものである。
(11)の左端部(11a)は、同図(b)に示すよう
に、最外側のリブ(14a)の外側面よりも側方側に突
出し、かつ若干厚肉に形成されている。同じく、下外板
部(15)の左端部(15a)は、最外側のリブ(14
a)の外側面よりも側方側に突出し、かつ若干厚肉に形
成されている。
は、平行状に配置された2枚の板状体としての上下外板
部(21)(25)が、幅方向に所定間隔をおいて配置
された長さ方向に延びる複数のリブ(24a)(24
b)(24c)…によって連結されているものである。
そして、この第2中空パネル(20)の上外板部(2
1)の右端部(21a)は、最外側のリブ(24a)の
外側面よりも側方側に突出し、かつ若干厚肉に形成され
ており、また下外板部(25)の右端部(25a)は、
最外側のリブ(24a)の外側面よりも側方側に突出
し、かつ若干厚肉に形成されている。
のように構成されている第1中空パネル(10)と第2
中空パネル(20)とを、最外側のリブ(14a)(2
4a)が対向してその間に間隙(G)が形成されるよう
に、第1中空パネル(10)の上外板部(11)の左端
面(11b)と第2中空パネル(20)の上外板部(2
1)の右端面(21b)とを突き合わせるとともに、第
1中空パネル(10)の下外板部(15)の左端面と第
2中空パネル(20)の下外板部(25)の右端面とを
突き合わせて配置した後、図2に示すように、これら突
合せ部(B1 )(B2 )をそれぞれ厚さ方向外側から摩
擦撹拌接合することにより、得られるものである。前記
リブ(14a)(24a)の間に形成された間隙(G)
は広く、例えば5mm以上である。
部(B1 )(B2 )を接合するための摩擦撹拌接合用接
合工具であって、径大の円柱状回転子(31)と該回転
子(31)の肩部(31a)軸線上に突設された径小の
ピン状プローブ(32)とを有している。前記プローブ
(32)と回転子(31)はともに、両中空パネル(1
0)(20)より硬質でかつ接合時に発生する摩擦熱に
耐えうる耐熱材料によって形成されている。
れている場合にあっては、摩擦撹拌接合により上外板部
(11)(21)の突合せ部(B1 )、あるいは下外板
部(15)(25)の突合せ部(B2 )をその表面側か
ら接合すると、従来例で説明したように、摩擦熱にて軟
化した軟化部が間隙(G)内に流出してしまい、そのた
め接合状態の良好な突合せ継手を得ることができない。
パネル(10)(20)には、次のような部位が設けら
れている。
中空パネル(10)の上外板部(11)の左端部(11
a)の裏面乃至リブ(14a)の外側面には、長さ方向
に延びる裏当て部(12)が、該上外板部(11)の左
端面(11b)よりも側方側に突出するように連設され
ており、第1中空パネル(10)の上外板部(11)の
左端面(11b)と、第2中空パネル(20)の上外板
部(21)の右端面(21b)とを突き合わせると、図
2に示すように、この裏当て部(12)が突合せ部(B
1 )を跨く態様で第2中空パネル(20)の上外板部
(21)の右端部(21a)の裏面(21c)に面接触
状態に当接するものとなされている。
板部(21)の右端部(21a)の裏面(21c)に裏
当て部(12)を面接触状態に当接させることにより、
摩擦熱にて軟化した軟化部を確実に受け止めることがで
き、したがって軟化部が間隙(G)内に流出してしまう
ことを確実に防止することができる。
4a)の外側面には、前記裏当て部(12)の裏面(1
2a)を当接支持する長さ方向に延びる支持部(23)
が、側方側に突出するように連設されており、前記裏当
て部(12)の裏面(12a)がこの支持部(23)に
当接支持されることにより、裏当て部(12)と第2中
空パネル(20)の上外板部(21)の右端部(21
a)の裏面(21c)との当接状態が保持されている。
支持部(23)の支持面(23a)は、第1中空パネル
(10)における突合せ方向(矢印イの方向)に対して
第2中空パネル(20)の上外板部(21)の右端部
(21a)の裏面(21c)側に傾斜した傾斜面とされ
ている。また、裏当て部(12)の裏面(12a)は、
第2中空パネル(20)における突合せ方向(矢印ロの
方向)に対して支持部(23)側に傾斜した傾斜面とさ
れている。したがって、第1中空パネル(10)の上外
板部(11)の左端面(11b)と、第2中空パネル
(20)の上外板部(21)の右端面(21b)とを突
き合わせると、この突合せ操作により、裏当て部(1
2)の裏面(12a)が支持部(23)にその支持面
(23a)において当接支持されるとともに、該裏当て
部(12)が第2中空パネル(20)の上外板部(2
1)の右端部(21a)の裏面(21c)側に案内され
て該上外板部(21)の右端部(21a)の裏面(21
c)に強く密着するものとなる。
と、裏当て部(12)の裏面(12a)とは、ともに同
じ角度で傾斜している。したがって、図2に示すよう
に、裏当て部(12)の裏面(12a)が支持部(2
3)にその支持面(23a)において当接支持された状
態において、両面(12a)(23a)は面接触状態に
当接することとなり、そのため両面(12a)(23
a)は強い摩擦力を受けてずれにくくなって、裏当て部
(12)と第2中空パネル(20)の上外板部(21)
の右端部(21a)の裏面(21c)との密着状態を堅
く保持している。
(15)の左端部(15a)と、第2中空パネル(2
0)の下外板部(25)の右端部(25a)とは、上記
第1及び第2中空パネル(10)(20)の上外板部
(11)(21)と同じ態様で突き合わされている。こ
の突合せ構造を簡単に説明すると、次の通りである。
板部(15)の左端部(15a)の裏面乃至リブ(14
a)の外側面には、裏当て部(16)が連設されてお
り、この裏当て部(16)が突合せ部(B2 )を跨く態
様で第2中空パネル(20)の下外板部(25)の右端
部(25a)の裏面(25c)に面接触状態に当接して
いる。
4a)の外側面には、前記裏当て部(16)の裏面(1
6a)を当接支持する支持部(27)が連設されてお
り、この支持部(27)に前記裏当て部(16)の裏面
(16a)が当接支持されることにより、裏当て部(1
6)と第2中空パネル(20)の下外板部(25)の右
端部(25a)の裏面(25c)との当接状態が保持さ
れている。
部(27)の支持面(27a)は、第1中空パネル(1
0)における突合せ方向(イ)に対して第2中空パネル
(20)の下外板部(25)の右端部(25a)の裏面
(25c)側に傾斜した傾斜面とされており、同じく裏
当て部(16)の裏面(16a)は、第2中空パネル
(20)における突合せ方向(ロ)に対して支持部(2
7)側に傾斜した傾斜面とされている。更に支持部(2
7)の支持面(27a)と、裏当て部(16)の裏面
(16a)とは、ともに同じ角度で傾斜しており、した
がった両面(27a)(16a)は面接触状態に当接
し、裏当て部(16)と第2中空パネル(20)の下外
板部(25)の右端部(25a)の裏面(25c)との
密着状態を堅く保持している。
1及び第2中空パネル(10)(20)は、基台(S)
上に載置された後、厚さ方向外方から摩擦撹拌接合され
て突合せ継手となる。
である。
具(30)のプローブ(32)を回転させながら該プロ
ーブ(32)を上外板部(11)(21)の突合せ部
(B1)にその表面からあるいは端面から挿入する。挿
入は、図3(a)に示すように、回転子(31)の肩部
(31a)が上外板部(11)(21)の表面に当接す
るまで行うのが通常である。そして、回転子(31)の
肩部(31a)を上外板部(11)(21)の表面に押
し付ける。このとき、第2中空パネル(20)の上外板
部(21)の右端部(21a)の裏面(21c)が、裏
当て部(12)に当接されており、かつこの裏当て部
(12)の裏面(12a)が支持部(23)に当接支持
されているので、プローブ(32)の挿入圧及び回転子
(31)の肩部(31a)の押付け圧によって突合せ部
(B1 )が内側に開いてしまう問題は生じない。
1 )に挿入した状態で、かつ回転子(31)の肩部(3
1a)を上外板部(11)(21)の表面に押し付けた
状態で、突合せ部(B1 )に沿ってプローブ(32)を
相対的に移動させる。なお、このプローブ(32)の移
動は、プローブ(32)を進行方向と逆方向側に僅かに
傾けて回転子(31)の肩部(31a)の進行方向側の
部分を僅かに浮かせた状態で、行うのが望ましい。こう
することにより、プローブ(32)の移動の際に、回転
子(31)の肩部(31a)の進行方向側の部分のコー
ナー部が、上外板部(11)(21)の表面に存在する
ことのある微細な凹凸に引っ掛かってしまうことを防止
することができ、そのためプローブ(32)をスムーズ
に相対移動させることができるようになるからである。
擦熱、あるいは更に回転子(31)の肩部(31a)の
摺動に伴い発生する摩擦熱により、プローブ(32)と
の接触部近傍において上外板部(11)(21)は軟化
する。そして、この軟化部分がプローブ(32)の回転
により撹拌されるとともに、プローブ(32)の移動に
伴って、軟化撹拌部分がプローブ(32)の進行圧力を
受けてプローブの通過溝を埋めるようにプローブ(3
2)の進行方向後方へと回り込む態様で塑性流動したの
ち、摩擦熱を急速に失って冷却固化される。ここに、第
2中空パネル(20)の上外板部(21)の右端部(2
1a)の裏面(21c)が裏当て部(12)に面接触状
態に当接されているので、軟化部は間隙(G)内に流出
することなく該突合せ部(B1 )において冷却固化する
ものとなる。この現象がプローブ(32)の移動に伴っ
て順次繰り返されていき、最終的に、同図(b)に示す
ように、上外板部(11)(21)同士が突合せ部(B
1 )において接合一体化される。同図(b)において、
(W)は突合せ部(B1 )に形成された接合部である。
0)(20)をひっくり返した後、上記と同様に下外板
部(15)(25)の突合せ部(B2 )を摩擦撹拌接合
する。
空パネル(10)(20)、すなわち突合せ継手を図4
に示す。
への流出が阻止された状態で接合されているので、接合
状態の良好なものとなっている。加えて、プローブ(3
2)の挿入圧及び回転子(31)の肩部(31a)の押
付け圧により生じる突合せ部(B1 )(B2 )の開きが
阻止された状態で接合されているので、接合状態の極め
て良好なものとなっている。
部(21)(25)の右端部(21a)(25a)裏面
が、対応する裏当て部(12)(16)に当接されると
ともに、これら裏当て部(12)(16)の裏面(12
a)(16a)が、対応する支持部(23)(27)に
当接支持されているので、外圧に対して強い構造を有す
るものとなっている。
IG、TIG、レーザ溶接等の溶融溶接法に比して少な
い摩擦撹拌接合により接合一体化されたものなので、熱
歪みが殆ど発生しておらず、高品位なものとなってい
る。
この発明は上記実施形態に限定されるものではないこと
はもちろんである。
手構造によれば、一方の接合部材に連設された裏当て部
を、突合せ部を跨ぐ態様で他方の接合部材の板状体の裏
面に当接させることにより、摩擦熱にて軟化した軟化部
が間隙内に流出するのを防止することができ、更にこの
裏当て部の裏面を、他方の接合部材に連設された支持部
に当接支持させることにより、裏当て部と他方の接合部
材の板状体の裏面との当接状態を保持することができる
ようになって、軟化部の間隙内への流出を確実に阻止す
ることができる上、プローブの挿入圧及び回転子の肩部
の押付け圧により生じる突合せ部の開きを防止すること
ができる。したがって、接合不良を生じることなく良好
に摩擦撹拌接合が行われた、つまり接合状態の良好な突
合せ継手構造を提供することができる。
とのうち少なくとも一方が、外板部を突き合わせること
により裏当て部が他方の接合部材の板状体の裏面側に案
内されるように傾斜した傾斜面とされている場合には、
一方の接合部材の板状体と、他方の接合部材の板状体と
を突き合わせると、この突合せ操作により、裏当て部が
他方の接合部材の板状体の裏面側に案内されることとな
るから、裏当て部は他方の接合部材の板状体の裏面に強
く密着するものとなる。したがって、軟化部の間隙内へ
の流出をより一層確実に阻止することができる。
個の中空パネル(中空パネル状接合部材)の斜視図、
(b)は同中空パネルの拡大横断面図である。
部である。
拡大横断面図、(b)は接合後の状態を示す同中空パネ
ルの拡大横断面図である。
る。
を突き合わせた状態の横断面図、(b)は接合途中の状
態を示す同中空パネルの拡大横断面図である。
中空パネルを突き合わせた状態の横断面図、(b)は接
合途中の状態を示す同中空パネルの拡大横断面図であ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 平行状に配置された2枚の板状体(11)
(15)(21)(25)が、間隔的に配置された複数のリブ
(14a )(14b )(24a )(24b )により連結されてな
る2個の中空パネル状接合部材(10)(20)を、最外側
の前記リブ(14a )(24a )が対向してその間に間隙
(G)が形成されるように前記板状体(11)(15)(2
1)(25)を突き合わせて配置するとともに、この突合
せ部(B1)(B2 )を厚さ方向外方から摩擦撹拌接合
してなる突合せ継手構造であって、 前記間隙(G)内において、一方の接合部材(10)に連
設された裏当て部(12)を、突合せ部(B1 )を跨ぐ態
様で他方の接合部材(20)の板状体(21)の裏面(21c
)に当接させるとともに、この裏当て部(12)の裏面
(12a )を、他方の接合部材(20)に連設された支持部
(23)に当接支持させ、 この状態で、摩擦撹拌接合が行われてなることを特徴と
する突合せ継手構造。 - 【請求項2】 前記支持部(23)の支持面(23a )と、
前記裏当て部(12)の裏面(12a )とのうち少なくとも
一方が、前記板状体(11)(21)を突き合わせることに
より前記裏当て部(12)が前記他方の接合部材(20)の
板状体(21)の裏面(21c )側に案内されるように傾斜
した傾斜面とされている請求項1記載の突合せ継手構
造。
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