JP3235155B2 - 溶接方法 - Google Patents

溶接方法

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JP3235155B2 JP34598491A JP34598491A JP3235155B2 JP 3235155 B2 JP3235155 B2 JP 3235155B2 JP 34598491 A JP34598491 A JP 34598491A JP 34598491 A JP34598491 A JP 34598491A JP 3235155 B2 JP3235155 B2 JP 3235155B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一方のパネル状部
材の裏面側に他方のパネル状部材を位置させ、該他方の
パネル状部材の端部を挟む態様で前記一方のパネル状部
材の端部を裏面側に折曲げてなる構造体に適用される溶
接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、第1のパネル状部材1の裏面側
に第2のパネル状部材2を位置させ、該第2のパネル状
部材2の端部2aを挟む態様で第1のパネル状部材1の
端部1aを折曲げ加工した構造体を示している。なお、
この種の構造体としては、例えば自動車のドアがある。
【0003】これらの第1のパネル状部材1および第2
のパネル状部材2は、たとえば、炭酸ガスアーク溶接方
法によって溶接され、その場合、前記第1のパネル状部
材1の先端部1bが溶接金属3中に位置するよう溶接部
位が選定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記溶接部
位においては、それらのパネル状部材1、2の金属が密
着接合している。したがって、溶接時には第1のパネル
状部材1における溶接金属3の直下部位が高温下におか
れ、その結果、該部位に凸状の溶接ビード4が形成され
る。
【0005】ところで、前記構造体が自動車のドアであ
る場合には、第1のパネル状部材1の表面1cがドアの
外面となり、前記溶接ビード4はこの外面に存在するこ
とになる。
【0006】この場合、ビード4を削り落す作業が必要
になり、これはドアの製造効率を低下させる要因にな
る。
【0007】これを防止するため従来では実公昭60−
4812号の図3に記載されているように、本願の第2
のパネル状部材に相当するインナーパネル2に空間Sを
設けるものもあるが、この実公昭60−4812号に記
載されているものでは、空間Sに隣接するインナーパネ
ル2の端部に長い重合端縁21を設け、またこのインナ
ーパネル2の長い重合端縁21を挟持するため、第1の
パネル状部材に相当するアウターパネル1の端部にも同
様に長い接合端縁11を設けるようにするから、これら
重合端縁21と接合端縁11とにより、アウターパネル
1が挟んで折り曲げる部分の長さが長くなる難点があ
る。
【0008】本発明の目的は、かかる実情に鑑み、上述
した構造体に溶接を施こす場合に、溶接ビードの発生を
防止するとともに、併せて溶接対象たる構造体の機械的
強度の低下を防止し、さらに挟んで折り曲げる部分の長
さを短くするようにした溶接方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、本発明では、第1のパネル状部材と該第1のパネ
ル状部材の裏面側に配置された第2のパネル状部材とを
備え、前記第1のパネル状部材の端部で前記第2のパネ
ル状部材の端部を挟む態様で前記裏面側に折曲げてなる
構造体に適用される溶接方法において、前記第1のパネ
ル状部材の端部先端の下方に位置する部位で前記各パネ
ル状部材間に空間が形成されるよう、予め前記第2のパ
ネル状部材の端部直後の、該第2のパネル状部材に備え
られている階段状の段部の手前側に弧状湾曲部を成形す
るとともに、該弧状湾曲部の後方に同様に前記各パネル
状部材間に空間が形成されるよう前記階段状の段部を形
成する工程と、前記第1のパネル状部材の折曲げた端部
先端を、前記第2のパネル状部材の端部直後に形成され
た前記弧状湾曲部の上り傾斜面に重ね合せ、該第1のパ
ネル状部材の端部先端と前記弧状湾曲部の頂点との間を
溶接する工程とを含むようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。
【0011】自動車のドアは、図1に示すように、アウ
タパネル(第1のパネル状部材)50とインナパネル
(第2のパネル状部材)40とで構成されている。
【0012】前記アウタパネル50の端部51は、イン
ナパネル40の端部44を挟む態様で折曲げられ、これ
によって、両パネルが結合されている。
【0013】本発明では、インナパネル40の端部44
直後に予め弧状湾曲部41を形成する。なお、このイン
ナパネル40は階段状の段部42を備えており、前記弧
状湾曲部41は、該階段状の段部42の手前側に形成さ
れている。
【0014】このように、インナパネル40の端部44
直後に予め弧状湾曲部41を形成し、アウタパネル50
の端部51である折曲げ部51aを前記弧状湾曲部41
の上り傾斜面に重ね合せ、その後、当該折曲げ部51a
の先端と前記弧状湾曲部41の頂点との間とを溶接金属
60によって覆われる態様で溶接する。
【0015】すると、溶接金属60の下方には、前記弧
状湾曲部41によって形成された空間43が存在してお
り、したがって、前記溶接時に前記空間43が溶接熱を
拡散する。
【0016】この結果、溶接金属60の直下に位置する
アウタパネル50の部位には溶接ビードや溶接痕が発生
するという虞はなくなる。
【0017】また前記弧状湾曲部41をインナパネル4
0の端部44直後に形成したため、アウターパネル50
の折り曲げ部51aの長さを極めて短く設定することが
できるとともに、アウタパネル50の折曲げ部51aの
先端と弧状湾曲部41の頂点との間とを溶接金属60に
よって覆われる態様で溶接するようにしたから、これら
両パネル40、50の重合部分での溶接歪みを吸収する
ことができ、さらに弧状湾曲部41を設け、さらにその
直後に階段状の段部42も設けたからこれらパネル部材
の機械的強度が向上することとなる。
【0018】なお、上記実施例では、溶接手段として炭
酸ガスアーク溶接装置を採用している。
【0019】なお、図1には、溶接箇所が一箇所しか示
されてないが、実際には、複数箇所に溶接が施される。
【0020】また上記実施例では、本願発明に係わる溶
接方法を自動車のドアを構成するアウタパネルおよびイ
ンナパネルの溶接に適用しているが、前記ドアに類似す
る構成を有した他の構造体を形成する場合の溶接方法と
しても前記実施例は有効である。
【0021】また、上記実施例では、溶接手段として炭
酸ガスアーク溶接装置を採用しているが、他の溶接装置
を使用することも可能である。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、溶接部の下方に空間が
位置されるよう、予め第2のパネル状部材の端部に弧状
湾曲部を成形し、第1のパネル状部材の端部先端を弧状
湾曲部に重ね合せて第1のパネル状部材の端部先端を第
2のパネル状部材に溶接するようにしたから、溶接に伴
う熱が溶接部の下方に位置する空間によって拡散され、
その結果、第1のパネル状部材と第2のパネル状部材と
からなる構造体における前記第1のパネルの表面側に溶
接ビードや溶接痕が形成される虞がない。
【0023】したがって、前記構造体が自動車のドアの
場合には、前記溶接ビードや溶接痕を除去するための研
削や研磨等の作業が不要となり、これによって、ドアの
製造効率を飛躍的に向上することができる。
【0024】さらに、弧状湾曲部を、第2のパネル状部
材の端部直後の、該第2のパネル状部材に備えられてい
る階段状の段部の手前側に形成したため、第1のパネル
状部材の折り曲げ部の長さを極めて短く設定することが
できるとともに、第1のパネル状部材の折曲げ部の先端
と弧状湾曲部の頂点との間とを溶接金属によって覆われ
る態様で溶接するようにしたから、これら両パネルの重
合部分での溶接歪みを吸収することができ、さらに弧状
湾曲部の直後に階段状の段部も設けたからこれらパネル
部材の機械的強度が向上し、溶接対象たる構造体の機械
的強度の低下を阻止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示した斜視図。
【図2】従来の溶接方法を示した斜視図。
【符号の説明】
40…第2のパネル状部材 41…弧状湾曲部 42…階段状の段部 43…空間 44…第2のパネル状部材の端部 50…第1のパネル状部材 51…第1のパネル状部材の端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−75420(JP,A) 実開 昭62−11078(JP,U) 実開 平2−21187(JP,U) 実公 昭60−4812(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 9/02 B23K 9/00 B23K 33/00 B21D 39/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のパネル状部材(50)と該第1のパ
    ネル状部材の裏面側に配置された第2のパネル状部材
    (40)とを備え、前記第1のパネル状部材の端部(5
    1)で前記第2のパネル状部材の端部(44)を挟む態
    様で前記裏面側に折曲げてなる構造体に適用される溶接
    方法において、 前記第1のパネル状部材の端部(51)先端の下方に位
    置する部位で前記各パネル状部材間に空間が形成される
    よう、予め前記第2のパネル状部材の端部(44)直後
    の、該第2のパネル状部材(40)に備えられている階
    段状の段部(42)の手前側に弧状湾曲部(41)を成
    形するとともに、該弧状湾曲部(41)の後方に同様に
    前記各パネル状部材間に空間が形成されるよう前記階段
    状の段部(42)を形成する工程と、 前記第1のパネル状部材の折曲げた端部先端(51)
    を、前記第2のパネル状部材の端部(44)直後に形成
    された前記弧状湾曲部(41)の上り傾斜面に重ね合
    せ、該第1のパネル状部材の端部(51)先端と前記弧
    状湾曲部(41)の頂点との間を溶接する工程とを含む
    ことを特徴とする溶接方法。
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