JPH0517623Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、組合せ秤において、供給装置から
計重ホ装置に物品を供給して、計重する装置に関
する。

（従来の技術） 従来、上述したような装置としては、例えば実
開昭60−17419号、実開昭60−17420号公報にて開
示されているようなものがある。これは、第８図
及び第９図に示すように、それぞれ計重部２ａ，
２ｂを有する計重ホツパ３ａ，３ｂを間隔ｄを隔
てて配置し、これら計重ホツパ３ａ，３ｂの上方
に供給ホツパ４を設け、これら計重ホツパ３ａ，
３ｂ、供給ホツパ４からなる供給計重装置を、複
数組だけベルトコンベヤ６の長さ方向に沿つて配
置したものである。各供給ホツパ４は、ゲート４
ａ，４ｂを有すると共に、３ポジシヨンのエヤシ
リンダ８も有している。そして、各供給ホツパ４
から各計重ホツパ３ａに物品を供給するとき、第
８図に示す位置からエヤシリンダ８によつて供給
ホツパ４を計重ホツパ３ａ側に移動させると共
に、ゲート４ａを開く。また、各供給ホツパ４か
ら各計重ホツパ３ｂに物品を供給するとき、第８
図に示す位置からエヤシリンダ８によつて供給ホ
ツパ４を計重ホツパ３ｂ側に移動させると共に、
ゲート４ｂを開く。このようにして各計重ホツパ
３ａ，３ｂに供給された物品は、計重部２ａ，２
ｂによつて計重され、その計重信号は、図示しな
い組合せ演算部に供給され、組合せ演算される。
この組合せ演算によつて選択された物品が収容さ
れている計重ホツパ３ａ，３ｂのゲート９ａ，９
ｂが開かれ、選択された物品はベルトコンベヤ６
上に排出され、ベルトコンベヤ６によつて搬送さ
れる。なお、供給ホツパ４への物品の供給は、供
給ホツパ４、計重ホツパ３ａ，３ｂ、ベルトコン
ベヤ６が収容されている本体部１０の上壁に設け
た開口１２から手動で行われる。

（考案が解決しようとする問題点） 上記の装置によれば、計重ホツパ３ａ，３ｂで
はそれぞれ独立して物品を計重するので、計重ホ
ツパ３ａ，３ｂが接触しないように間隔ｄを隔て
て計重ホツパ３ａ，３ｂが配置されている。その
ため、計重ホツパ３ａ，３ｂの設置スペースが間
隔ｄだけ多く必要であつた。さらに、例えば供給
ホツパ４から計重ホツパ３ａに確実に物品を供給
するには、供給ホツパ４を第８図に示す位置から
少なくともｄだけは計重ホツパ３ａ側へ移動させ
なければならない。又、計重ホツパ３ａへの供給
が完了した後、供給ホツパ４に物品を供給するた
め、第８図に示す位置まで供給ホツパ４を戻さな
ければならない。このように、この装置によれ
ば、物品を供給する際少なくとも距離ｄだけは供
給ホツパ４を往復させなければならず、計重ホツ
パ３ａ，３ｂへ物品を供給するのに要する時間が
長くなるという問題点があつた。

（問題点を解決するための手段） 上記の問題点を解決するため、この考案は、２
室に分割される仕切りを有する計重ホツパと、一
対の開閉ホツパ部材を有して前記計重ホツパの上
方に配設される揺動可能な供給ホツパを備え、こ
の供給ホツパは、両開閉ホツパ部材が両側上部に
て一軸上で支持枠に回動自在に支持されるととも
に、少なくとも一側部で一対の開閉リンクにて相
互に連結され、この両開閉リンクの集合端部に、
一方の開閉ホツパ部材を開いて前記供給ホツパの
内容物を前記計重ホツパの一方の室に供給する第
１の位置と他方の開閉ホツパ部材を開いて前記供
給ホツパの内容物を前記計重ホツパの他方の室に
供給する第２の位置との間を回動させる直線作動
機と連結の操作リンクがピン連結され、これら開
閉リンク及び操作リンクが前記供給ホツパの側面
部に収まるように設けられることを特徴とする。

（作用） このように構成されたこの考案の供給計重装置
は、供給ホツパに受け入れられた物品を計重ホツ
パの一方の室に供給するのに、直線作動機を駆動
して操作リンクを介して開閉リンクを変位させる
ことにより、その供給ホツパを供給物の受け入れ
位置から例えば第１の位置まで回動させると、回
動された側の上側になる開閉ホツパ部材が開かれ
て、その反対側の開閉ホツパ部材がシユートの役
目をして、供給ホツパの内容物は計重ホツパの一
方の室に落下供給される。次いで供給ホツパが定
常位置に戻されると、開閉ホツパが閉じて次の物
品を受け入れられる状態になる。したがつて、計
重ホツパの他方の室に受け入れ物品を供給するに
は、供給ホツパを第２の位置まで逆方向に回動す
れば、その回動した側の上側になる開閉ホツパ部
材が開かれて、前記と同要領で計重ホツパの他方
の室に供給ホツパから物品が落下供給される。

要するに、この考案では供給ホツパを所要の回
転角回動させるだけで、２室に仕切られた計重ホ
ツパの各室に選択して物品の供給計重ができるの
である。また、供給ホツパの開閉操作を行わせる
リンク機構がこの供給ホツパの側部の範囲に収ま
るように構成されることによつて、前記供給ホツ
パがコンパクトに形成され、周囲に余分なスペー
スを必要とせず、装置全体を小さく纒めることが
できる。

（考案の効果） この考案によれば、１つの計重ホツパを２つの
室に区画して、その上方に配される供給ホツパを
その支持軸を基準にして、この供給ホツパの周囲
に構造物を突出させないように纒めて、いずれか
一方の室側へ傾動させて物品を供給できるように
されているので、設置スペースを小さくでき、ま
た計重ホツパへの物品供給操作が迅速に、かつ正
確に行えて、計重作業に要する時間を短縮でき
る。

（実施例） 以下この考案を実施例について図面に基づき説
明する。

第１図及び第２図にその概略を示すように計重
ホツパ２０、供給ホツパ２２からなる物品供給装
置をベルトコンベヤ２４の長さ方向に沿つて複数
組設けたものである。

計重ホツパ２０は、区画壁２６によつて２つの
室２８ａ，２８ｂに区画されており、各室２８
ａ，２８ｂにはそれぞれゲート３０ａ，３０ｂが
設けられており、これらゲート３０ａ，３０ｂを
開くことによつて、各室２８ａ，２８ｂ内の物品
をベルトコンベヤ２４上に排出する。この計重ホ
ツパ２０には、例えばロードセルのような計重部
３２が１つ設けられており、各室２８ａ，２８ｂ
双方の物品の重量を併せた重量に対応する計重信
号Ｗを発生する。この計重ホツパ２０の区画壁２
６の上方に、供給ホツパ２２の下端が位置するよ
うに供給ホツパ２２が配設されている。この供給
ホツパ２２には、これら供給ホツパ２２、計重ホ
ツパ２０、ベルトコンベヤ２４を収容している本
体部３６の上壁に設けた開口３８から手動にて物
品が供給される。

次ぎに計重ホツパおよび供給ホツパ２２につい
て、第３図乃至第６図を参照して説明する。供給
ホツパ２２は、側面形状が三角形状をなす２つの
ホツパ部材２２ａ，２２ｂからなり、これら両ホ
ツパ部材２２ａ，２２ｂは両側面に同一軸心線上
で突設された軸４４ａ，４４ｂによつて支持枠４
６に揺動自在に支持されている。前記ホツパ部材
２２ａ，２２ｂの一方の側面には、この供給ホツ
パ２２の側面部からはみ出さないようにしてリン
ク機構が付設され、このリンク機構としての開閉
リンク４８ａ，４８ｂの一端がそれぞれ揺動自在
にピン５４ａ，５４ｂで取り付けられ、これら開
閉リンク４８ａ，４８ｂの他端は、一緒に連結さ
れると共に、支持枠４６に中間部を揺動自在に支
持された操作リンク５２の下端とピン５２ａ連結
されている。操作リンク５２の上端には、３ポジ
シヨンのエアシリンダ５０のロツド５０ａの先端
が連結されている。この供給ホツパ２２から、例
えば計重ホツパ２０の室２８ａに物品を供給する
とき、エヤシリンダ５０のロツド５０ａを第４図
に示す位置から前進させる。これによつて第６図
に示すようにホツパ部材２２ａ，２２ｂは軸４４
ａ，４４ｂを中心として回動すると共に、ホツパ
部材２２ａ，２２ｂの下端が開かれ、物品が室２
８ａに供給される。なお、第６図に示すｄ２は、
ホツパ部材２２ｂの下端が第４図に示す状態から
移動した距離である。なおまた、この供給ホツパ
２２は供給物の受け入れ位置に戻されると、図示
しないスプリングの作用力によつて下端が閉じら
れ、第４図に示す状態に戻る。室２８ｂ側に物品
を供給する場合は、第４図に示す状態からエヤシ
リンダ５０のロツド５０ａが後退する以外、室２
８ａに供給する場合と同様であるので、詳細な説
明は省略する。５２ｂは操作リンク５２の枢支ピ
ンである。

計重ホツパ２０のゲート３０ａ，３０ｂの開閉
機構は、第４図に示すように構成されている。ゲ
ート３０ａ，３０ｂは計重ホツパ２０の両側壁に
固着のブラケツト５８ａ，５８ｂにて回転軸５６
ａ，５６ｂを介して取付アーム６０ａ，６０ｂに
より回動自在に取り付けられ、図示されていない
スプリングの作用力によつて自動的に閉じられて
いる。前記の各回転軸５６ａ，５６ｂには先端に
駆動用ローラ６４ａ，６４ｂを有する駆動用アー
ム６２ａ，６２ｂの基部が固着されている。その
各駆動用ローラ６４ａ，６４ｂにそれぞれ対向す
るようにして、エヤシリンダ６６ａ（図上左側の
もののみ表示してある）のロツド６８ａ，６８ｂ
の先端に設けられた押圧部材７０ａ（または７０
ｂ）が位置している。このエヤシリンダ６６ａ，
６６ｂのロツド６８ａ，６８ｂが前進して、駆動
用ローラ６４ａ，６４ｂが押圧部材７０ａ，７０
ｂによつて計重ホツパ２０の側壁側に押圧される
と、回転軸５６ａ，５６ｂが回転して、これによ
つてゲート３０ａ，３０ｂが開かれる。なお、計
重ホツパ２０の二分割されたそれぞれの室２８
ａ，２８ｂが組合せに選択されたとき、それに対
応するゲート３０ａ，３０ｂがその都度開かれる
ことになる。

なお、計重ホツパ２０の各室２８ａ，２８ｂ内
の物品の重量は、第７図に示す概略フローチヤー
トに従つてマイクロコンピユータ（図示せず）に
よつて得られる。まず、各供給ホツパ２２と各計
重ホツパ２０とを指定するｎカウンタの値を
「１」にする。ｎカウンタで指定された計重ホツ
パ２０の室２８ａに供給された物品の重量を記憶
する領域Anが「０」か判断する（ステツプS2）。
領域Anは、後述するように対応する室２８ａが
空のとき０であるので、この判断がYESである
と、室２８ａは空であると判断できる。そして、
ｎカウンタによつて指定された供給ホツパ２２に
物品が供給されているか判断する（ステツプ
S3）。この判断は、例えば供給ホツパ２２内の所
定高さ位置に設けた光学検出器（図示せず）が物
品を検出したか否かによつて行う。この判断が
NOであると、YESになるまで繰り返す。このス
テツプS3がYESになると、ｎカウンタで指定さ
れた供給ホツパ２２の一方のホツパ部材２２ａが
開くようにエヤシリンダ５０のロツド５０ａを前
進作動させ（ステツプS4）、空である室２８ａに
物品を供給する。そして、ｎカウンタで指定され
た計重ホツパ２０の計重部３２の計重信号Wnを
読み込む（ステツプS5）。このとき、室２８ｂに
既に物品が供給されていると、計重ホツパ信号
Wnは、２つの室２８ａ，２８ｂ双方の物品の重
量を併せた値を表している。また、室２８ｂが空
であると、計重信号Wnは室２８ａの物品の重量
を表している。よつて、ｎカウンタで指定された
計重ホツパ２０の室２８ｂに供給された物品の重
量を記憶している領域Bnの値Wnから減算して、
室２８ａ内の物品重量を求め、領域Anに記憶さ
せる（ステツプS6）。

ステツプS2での判断がNOであつたとき、すな
わち室２８ａに物品が既に供給されていたとき、
あるいはステツプS6の終了後、すなわち室２８
ａに物品を供給し、その物品重量の算出、記憶を
した後に、ステツプS7が実行される。これは、
領域Bnの値が「０」か判断するもので、後述す
るように領域Bnの値は、対応する室２８ｂが空
のとき「０」であるので、この判断がYESであ
ると、ｎカウンタで指定された計重ホツパ２０の
室２８ｂが空と判断される。そして、ｎカウンタ
で指定された供給ホツパ２２への供給が完了して
いるか判断し（ステツプS8）、NOであると、
YESになるまでこのステツプS8を繰り返す。
YESになると、ｎカウンタで指定された供給ホ
ツパ２２の他方のホツパ部材２２ｂをエヤシリン
ダ５０の逆作動で開いて（ステツプS9）、ｎカウ
ンタで指定された計重ホツパ２０の室２８ｂに物
品を供給する。そして、計重信号Wnを読み込む
（ステツプS10）。この計重信号Wnは、室２８ｂ
にも物品が供給されていると、室２８ａ，２８ｂ
にそれぞれ供給されている物品の重量を併せた値
を表している。よつて、領域Anの記憶値をWnか
ら減算して、室２８ｂ内の物品重量を算出し、領
域Bnに記憶させる（ステツプS11）。そして、ｎ
カウンタの値を１つ歩進させ、次の供給ホツパ２
２、計重ホツパ２０を指定する準備をし（ステツ
プS12）、ｎカウンタの値に等しいか判断し（ス
テツプS13）、NOであればステツプS2に戻り、
YESであれば、図示しない組合せ演算や排出ル
ーチンを実行する。なお、ステツプS7の判断が
NOであると、すなわち両室２８ａ，２８ｂ共に
物品が供給されると、ステツプS12が実行され
る。このようにして、各計重ホツパ２０の各室２
８ａ，２８ｂ内の物品の重量が得られる。なお、
排出ルーチンによつて各計重ホツパの室２８ａ，
２８ｂから物品が排出された室２８ａ，２８ｂに
対応する領域An，Bnは「０」にセツトされる。
従つて、各室２８ａ，２８ｂが空のとき、対応す
る領域An，Bnは「０」である。

上記の実施例では、供給ホツパへの物品の供給
は手動によつて行つたが、これを直進フイーダ等
を用いて自動的に供給することもできる。その場
合、各供給ホツパや計重ホツパは環状に配置する
か、または直線状に配置することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による組合せ秤用物品供給計
重装置の一実施例の概略構成を示す縦断正面図、
第２図は第１図の実施例の概略構成を示す部分破
断側面図、第３図は実施例の詳細な構成を示す部
分省略平面図、第４図は実施例の詳細な構成を示
す部分省略正面図、第５図は実施例の詳細な構成
を示す部分省略側面図、第６図は実施例の動作状
態を示す部分省略正面図、第７図は実施例におい
て用いる演算のフローチヤート、第８図は従来の
組合せ秤用物品供給計重装置の概略構成を示す正
面図、第９図は従来の組合せ秤用物品供給計重装
置の概略構成を示す部分破断側面図である。 ２０……計重ホツパ、２２……供給ホツパ、２
２ａ，２２ｂ……供給ホツパのホツパ部材、２６
……区画壁、２８ａ，２８ｂ……計重ホツパの
室、３０ａ，３０ｂ……計重ホツパのゲート、３
２……計重部、４４ａ，４４ｂ……軸、４６……
支持枠、４８ａ，４８ｂ……開閉リンク、５０…
…エヤシリンダ、５０ａ……エヤシリンダのロツ
ド、５２……操作リンク、５２ａ……ピン。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ２室に分割される仕切りを有する計重ホツパ
   と、一対の開閉ホツパ部材を有して前記計重ホツ
   パの上方に配設される揺動可能な供給ホツパを備
   え、この供給ホツパは、両開閉ホツパ部材が両側
   上部にて一軸上で支持枠に回動自在に支持される
   とともに、少なくとも一側部で一対の開閉リンク
   にて相互に連結され、この両開閉リンクの集合端
   部に、一方の開閉ホツパ部材を開いて前記供給ホ
   ツパの内容物を前記計重ホツパの一方の室に供給
   する第１の位置と他方の開閉ホツパ部材を開いて
   前記供給ホツパの内容物を前記計重ホツパの他方
   の室に供給する第２の位置との間を回動させる直
   線作動機と連結の操作リンクがピン連結され、こ
   れら開閉リンク及び操作リンクが前記供給ホツパ
   の側面部に収まるように設けられることを特徴と
   する組合せ秤用物品供給計重装置。