JP2586891B2 - 定量供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、品物を定量づつ計量して袋詰めする場合な
どに用いられる自動計量装置を提供するものである。

（従来の技術） 所定重量を計量する計量バケツトに搬送コンベアで品
物、例えば袋詰めすべきもやし類を搬送し、計量バケツ
ト内の品物が所定重量に達したときに排出するようにし
た装置は既にあるが、精度良く定量を取り出すことは困
難であった。

これを解決するため、計量すべき重量より若干少い第
１の重量までは計量バケツト内へ搬送コンベアによって
品物を通常に送り込み、その第１の重量に達した後、最
終的に計量すべき重量に達する迄は計量バケツトに少量
づつ品物を搬送することにより定量精度を高めるやり方
が提案されている（特願昭59−170930号など）。

（発明が解決しようとする問題点） 従来のやり方では、計量バケツト内の品物重量が定量
に達するまで搬送コンベアからそのまゝ連続して品物が
搬送され続けるので或る精度以上の定量取出しは困難で
あり、目的によっては尚精度が不充分のこともあった。

本発明は、より精度の高い定量取出しを可能とした定
量供給装置を提供するものである。

（発明の構成） 本発明では、計量バケットの上方に間隔を保って配設
され同計量バケツトに分散状態で品物を供給する搬送コ
ンベアと、計量バケットと搬送コンベアの間に配設され
たシャッター付きホッパーとを有し、そのシャッターは
計量バケット内の品物重量が計量すべき所要重量より少
ない予め定められた重量に達したとき計量バケットと搬
送コンベアの間の品物の落下通路を部分的に定位置まで
閉じ、その部分的に閉じた落下通路部分に落下して来る
品物を受けて溜るとともに前記ロードセルが所要重量を
検出したとき前記落下通路を全部閉じるか前記搬送コン
ベアを停め、シャッター付きホッパーに溜まった品物を
次の計量時に計量バケットへ投入するよう構成すること
により迅速に精度のよい定量取出しを可能としたもので
ある。

（作用） 本発明による装置では、計量バケツト内の品物重量が
最終的に定量すべき重量より少い予じめ定められた重量
に達したとき搬送コンベアから計量バケツトへ品物が落
下する通路をシヤツターで部分的に閉じるので、それ以
降は部分的に閉じられて狭くなった落下通路を通って品
物が極く少量づつ計量バケツト内へ入れられるので計量
バケツト内の品物が定量に達した時点を正確にとらえる
ことができ、その時点でシヤツターを全閉又は搬送コン
ベアによる品物の供給を止め計量バケツト内の品物を排
出すれば正確な定量取出しが可能となる。

一方、その間、品物の落下通路を部分的に定位置まで
閉じたシャッターの上には、その部分の落下通路を落ち
て来る品物が溜まる。このようにしてシャッターの上に
溜まった品物は次の計量時に計量バケットにそのまま投
入されるので、品物の落下通路を部分的に閉じて少量計
量をおこなっても計量時間を長引かせることなく、迅速
な定量取出しを行うことができる。

（実施例） 以下、本発明を図示した実施例に基づいて具体的に説
明する。

図において、１は定量を計量すべき品物を計量バケツ
トへ供給する搬送コンベアである。２は、搬送コンベア
１から落下する品物を受けるホツパーである。

３は計量バケツトで、同計量ホツパー３は、レバー４
によってロードセル５によって支承されていて計量バケ
ツト３の重さをロードセル５によって計量するようにな
っている。

ロードセル３の下端は、第１図にみるように斜に開口
され、この開口を２つの開閉具6,7によって開閉される
ようになっている。

開閉具6,7は、それぞれピン8,9が取付けられ、両ピン
には歯車11,12が固定され噛み合っている。開閉具６に
は、計量シリンダ３に上端を枢着されたエアシリンダ13
のピストンが枢着されていてこのシリンダ13が伸縮され
ると開閉具６がピン８のまわりに回動し、これによって
歯車11,12の噛み合いの為に開閉具７も対称に回動する
ことによって計量バケットの底の開口が開閉される。

14は、計量バケット３の下方に配設され、計量バケッ
ト３の底が開放されて計量物が落下して来るのを受ける
第２のホツパーである。

搬送コンベア１によって連続的に送られて来る品物
は、ホツパー２を経て計量バケツト３内へと落下する
が、ホツパー２と計量バケツト３の間の品物の落下通路
にはシヤツター15,16が配設されている。

シヤツター15は、エアシリンダー17によって品物の落
下通路へ出し入れされる。シヤツター16も同様に、図示
していない別のエアシリンダーによって品物の落下通路
へ出し入れされる。

シヤツター15,16は、第２図にみるように上下方向に
若干ずらされて配設されていて、ホツパー２の下の落下
通路に左右から突入されたときに互いに当たらないよう
になっている。

シヤツター15は、計量バケツト３で計算すべき品物の
最終的な重量より少い予じめ定められた重量が計量バケ
ツト内に落下されたときにエアシリンダー17によって落
下通路へ突出され、品物の落下通路を部分的に閉じる。

従って、シャッター15によって部分的に閉じられた落
下通路の為、搬送コンベア１から落下される品物は計量
バケツト３へ少量づつ部分的に落ち込み、残りはシヤツ
ター15上へ堆積する。

計量バケツト３内の品物が最終的に計量すべき重量に
達すると図示していないエアシリンダーによってシヤツ
ター16が落下通路へ突入され落下通路を完全に閉じる。

そして開閉具6,7が開けられ定量の品物が第２のホツ
パー14へ排出される。

なお、以上説明した例では、搬送コンベア１は常に定
速で品物を送るものとして説明したが、先に説明した特
願昭59−170930号の発明と同様、最終的に計量すべき重
量より若干軽い予じめ定められた重量がロードセル５で
検出される迄は通常の速度で搬送し、それ以後、最終重
量が検出される迄、又はそれから所定時間経過後迄、低
速で供給するようにして、ロードセル５が所定重量を検
出してから後は、計量バケツトへ少量づつ供給して定量
を一層正確に行いうるようにしてもよいことはいうまで
もない。

また、前記した実施例では、２つのシヤツター15,16
を用い、品物の落下通路をシヤツター15で部分的に閉
じ、その後、シヤツター16で全部を閉じるように構成し
ているが、場合によっては１つのシヤツターで落下通路
を部分的に閉じ、同シヤツターを更に突入させて落下通
路を全開するように構成してもよい。

また、前記した実施例におけるシヤツター16を省き、
計量バケツト内に計量すべき重量の品物が検出されたら
搬送コンベアを停止し計量バケツト内への品物の投入を
停止してもよい。

更にまた、前記した実施例では、品物の落下通路を閉
じるシヤツター15,16は、水平移動する形式のものを例
示したが、場合によっては開閉具6,7のように枢着ピン
のまわりに回動することによって開閉される形式のもの
等、種々のものを採用してもよい。

なお、計量バケツト内の品物の重量が予じめ定められ
た値に達した後、品物の落下通路をシヤツターで閉じる
割合を任意に選択できるようシヤツターの変位量を任意
に選定して設定できるように設計しておくと扱う品物へ
の適応性が良く便利である。

（発明の効果） 以上具体的に説明したように、本発明によれば計量バ
ケツト内に予じめ定めた所定量の品物が受入れられると
品物の落下通路をシヤツターによって部分的に閉じるこ
とによって計量バケツトへの品物の落下量を少くして定
量点を正確に検知できる。しかも、本発明によればシヤ
ツター以外、特別の部品を必要としない利点がある。

また、落下通路を部分的に閉じることによってシヤツ
ター上に堆積した品物は、次回の計量時に計量バケツト
内に投入されるので計量を効率よく行える。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による定量供給装置の１実施例を示し、第
１図はその側面図，第２図は第１図のII−II線に沿う断
面図である。 １……搬送コンベア,3……計量バケツト,5……ロードセ
ル,6と７……開閉具,15と16……シヤツター

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】計量バケットに所定量供給されたとき、同
   計量バケットへの品物の供給を停止するとともに同計量
   バケットに溜められた品物を排出する計量バケットを有
   する定量供給装置において、底に排出機構をもつ計量バ
   ケット、同計量バケットの重量を検知するロードセル、
   同計量バケットの上方に同バケットと間隔を保って配設
   され同計量バケツトへ分散状態で品物を供給する搬送コ
   ンベア、及び前記計量バケットと搬送コンベアの間に配
   設されたシャッター付きホッパーを有し、そのシャッタ
   ーは前記ロードセルが計量すべき所要重量より少ない予
   じめ定められた重量を検出したとき同搬送コンベアから
   計量バケットへ分散状態で落下中の品物の落下通路を部
   分的に定位置まで閉じ前記搬送コンベアからその部分的
   に閉じた落下通路部分に落下して来る品物を受けて溜
   め、そのシャッター付きホッパーに溜まった品物を次の
   計量時に前記計量バケットに投入するよう構成したこと
   を特徴とする定量供給装置。