JPH05175949A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JPH05175949A
JPH05175949A JP3129072A JP12907291A JPH05175949A JP H05175949 A JPH05175949 A JP H05175949A JP 3129072 A JP3129072 A JP 3129072A JP 12907291 A JP12907291 A JP 12907291A JP H05175949 A JPH05175949 A JP H05175949A
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signal
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Uichi Ogasawara
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 基準入力パルス信号が一時的になくなり、そ
の後復旧した場合の同期引込み時間を短くすることがで
きるPLL回路を実現する。 【構成】 位相チェック回路20が、位相比較回路1に
よる位相関係の検出状態が妥当であるか否かをチェック
する。このチェックの結果が妥当でない場合に、補正パ
ルス発生回路30が位相関係の検出状態を切り替えるた
めの補正パルス信号S12又はS13を発生する。補正
パルス挿入回路10は、発生された補正パルス信号を基
準入力パルス信号S1又は比較パルス信号S7に挿入し
て擬似的な有効エッジを付加した基準入力パルス信号又
は比較パルス信号を位相比較回路に与える。これによ
り、位相比較回路による位相関係の検出状態が同期引込
みが速くなるように切り替わる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はPLL(Phase Locked L
oop )回路に関し、例えば、他装置との位相同期を必要
とする自動交換機におけるPLL回路に適用し得るもの
である。
【0002】
【従来の技術】入力パルス(基準入力パルス)信号にロ
ックしたクロック信号やパルス(比較パルス)信号を発
生するためにPLL回路を有する装置が多数存在する。
例えば、自動交換機においては、他局との同期を確立す
るためにPLL回路が設けられている。
【0003】図2は、従来のPLL回路の一構成例を示
すブロック図である。図2において、このPLL回路
は、位相比較回路1、電圧変換回路2、低域通過フィル
タ(ローパスフィルタ)3、電圧制御型発振器(VC
O)4及び分周回路5から構成されている。
【0004】位相比較回路1は、基準入力パルス信号S
1と比較パルス信号S7とを立下りエッジで位相比較
し、基準入力パルス信号S1の立下りエッジが比較パル
ス信号S7より速い場合に進みパルス信号2を論理
“1”にし、基準入力パルス信号S1の立下りエッジが
比較パルス信号S7より遅い場合に遅れパルス信号S3
を論理“1”にするものである。
【0005】電圧変換回路2は、進みパルス信号S2と
遅れパルス信号S3の論理“1”期間を加算することに
より電圧値(加算信号S4)に変換するものである。電
圧変換回路2は、進みパルス信号S2も遅れパルス信号
S3も論理“0”の場合に基準電圧の加算信号S4を出
力し、進みパルス信号S2が論理“1”になったときに
その期間に応じて基準電圧より高い電圧の加算信号S4
を出力し、遅れパルス信号S3が論理“1”になったと
きにその期間に応じて基準電圧より低い電圧の加算信号
S4を出力する。
【0006】低域通過フィルタ3は、加算信号S4の低
域信号成分を抽出してレベル信号(発振制御信号)S5
としてVCO4に出力するものである。VCO4は、レ
ベル信号S5の電圧レベルに応じた周波数(中心周波数
は基準入力パルス信号S1の中心周波数のN倍)を有す
るクロック信号S6を発振するものであり、このクロッ
ク信号S6を例えば外部に出力すると共に分周回路5に
与える。分周回路5は、クロック信号S6を1/N分周
し、得られたデューティ比50%の方形波を比較パルス
信号S7として位相比較回路1に出力するものである。
【0007】図3は、基準入力パルス信号S1が比較パ
ルス信号S7より進み位相の場合の各部タイミングチャ
ートを示すものである。
【0008】図3(A)及び(B)の前半期間に示すよ
うに、基準入力パルス信号S1が比較パルス信号S7よ
り進み位相の場合には、その位相差期間(立下りエッジ
の相違時間)だけ論理“1”をとる図3(C)に示す進
みパルス信号S2が出力される。他方、遅れパルス信号
S3は、図3(D)に示すように、このようなときには
論理“0”をとる。その結果、電圧変換回路2は、基準
電圧より大きい加算信号S4を出力し、この低域成分が
低域通過フィルタ3を介してVCO4に与えられる。か
くして、クロック信号S6従って比較パルス信号S7の
周波数が徐々に高くなっていき、これにより比較パルス
信号S7の位相が基準入力パルス信号S1の位相に追い
付いていく。その結果、図3の後半期間のように、基準
入力パルス信号S1と比較パルス信号S7との位相があ
うと(同期が確立すると)、進み位相信号S2及び遅れ
位相信号S3が共に論理“0”となり、電圧変換回路2
からの加算信号S4の電圧値が固定され、その位相状態
(同期確立状態)を維持する。
【0009】図4は、基準入力パルス信号S1が比較パ
ルス信号S7より遅れ位相の場合の各部タイミングチャ
ートを示すものである。
【0010】図4(A)及び(B)の前半期間に示すよ
うに、基準入力パルス信号S1が比較パルス信号S7よ
り遅れ位相の場合には、その位相差期間(立下りエッジ
の相違時間)だけ論理“1”をとる図4(D)に示す遅
れパルス信号S3が出力される。他方、進みパルス信号
S2は、図4(C)に示すように、このようなときには
論理“0”をとる。その結果、電圧変換回路2は、基準
電圧より小さい加算信号S4を出力し、この低域成分が
低域通過フィルタ3を介してVCO4に与えられる。か
くして、クロック信号S6従って比較パルス信号S7の
周波数が徐々に低くなっていき、これにより基準パルス
信号S1の位相が比較入力パルス信号S7の位相に追い
付いていく。その結果、図4の後半期間のように、基準
入力パルス信号S1と比較パルス信号S7との位相があ
うと(同期が確立すると)、進み位相信号S2及び遅れ
位相信号S3が共に論理“0”となり、電圧変換回路2
からの加算信号S4の電圧値が固定され、その位相状態
(同期確立状態)を維持する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のPLL回路では、基準入力パルス信号S1が一
時的になくなったとき(論理レベルの反転を一時的にし
なくなったときに)のような場合に問題が生じていた。
【0012】図5は、このような問題の説明に供する各
部タイミングチャートである。例えば、同期確立状態に
おいて、図5(A)に示すように、基準入力パルス信号
S1が一時的になくなると(論理“1”から“0”への
反転及びその後に行なわれるべき“0”から“1”への
反転がなくなると)、位相比較回路1に対して図5
(B)に示す比較パルス信号S7のみが入力され、基準
入力パルス信号S1が入力されないために、論理“1”
を長時間とる遅れパルス信号S3が出力され、その結果
VCO4からのクロック信号S6の周波数は遅くなる。
このため、一定時間が経過して基準入力パルス信号S1
が復旧したときには、基準入力パルス信号S1の立下り
エッジは比較パルス信号S7の立下りエッジより速くな
る(進み位相となる)ことが多い。従って、このような
復旧の場合、本来ならば進みパルス信号S2を論理
“1”としなければならない。しかし、既に遅れパルス
信号S3が論理“1”となっているため、基準入力パル
ス信号S1の復旧後の最初の立下りエッジでは、遅れパ
ルス信号S3を論理“0”にする。しかしすぐに比較パ
ルス信号S7の立下りエッジによって、遅れパルス信号
S3が論理“1”にされてしまう。このため、PLL回
路が再び同期確立状態となるのは、VCO4からのクロ
ック信号S6の周波数を遅くしてほぼ一周期後の基準入
力パルス信号S1の立下りエッジに位相同期させた時点
であり、同期確立状態となるまでに非常に時間がかかっ
ていた。
【0013】以上のように、従来のPLL回路では、基
準入力パルス信号S1が一時的になくなるような異常事
態になると、PLL回路が再び同期確立状態となるまで
に非常に時間がかかるという欠点を有していた。このこ
とはまた、その間当該PLL回路の出力信号(クロック
信号S6や比較パルス信号S7)の周波数変動量及び時
間が大きくなることを意味し、この出力信号を利用する
各種の回路に悪い影響を与えるという欠点も意味する。
【0014】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、基準入力パルス信号等に対する異常事態の発
生、復旧によって、進みパルス信号又は遅れパルス信号
の有意論理期間が異常に長くなろうとしても、再度の同
期引込み時間を短くすることができるPLL回路を提供
しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明においては、外部からの基準入力パルス信号
と位相同期ループ動作によって形成された比較パルス信
号との有効エッジを位相比較して、位相差に応じた期間
だけ有意論理をとる進み位相を表す進みパルス信号、又
は、位相差に応じた期間だけ有意論理をとる遅れ位相を
表す遅れパルス信号を出力する位相比較回路を備え、進
みパルス信号又は遅れパルス信号に基づいて位相同期ル
ープ動作を可変するPLL回路に、以下の各手段を設け
た。
【0016】すなわち、位相比較回路による位相関係の
検出が妥当であるか否かをチェックする位相チェック手
段と、このチェックの結果が妥当でない場合に、位相関
係の検出状態を切り替えるための補正パルス信号を発生
する補正パルス発生手段と、発生された補正パルス信号
を基準入力パルス信号又は比較パルス信号に挿入して、
擬似的な有効エッジを付加する補正パルス挿入手段とを
設けた。
【0017】ここで、位相チェック手段が、進みパルス
信号又は遅れパルス信号の有意論理期間が比較パルス信
号の半周期より長くなったときに位相比較回路が検出し
た位相関係が妥当でないと判断するようにすることが好
ましい。
【0018】
【作用】基準入力パルス信号と比較パルス信号の位相関
係は、一方の信号が他方の信号よりαだけ進んでいると
捕らえることも、1周期−αだけ遅れているととらえる
こともできる。PLL回路内の位相比較回路は、基本的
には、基準入力パルス信号と比較パルス信号の有効エッ
ジを位相比較して、位相差が小さくなる位相の関係(進
み位相又は遅れ位相)を検出して進みパルス信号又は遅
れパルス信号を有意論理として同期引込みが速くなるよ
うにしている。しかし、本来あるべき有効エッジが生じ
ないような異常事態になると、同期引込みが遅くなる方
の位相関係と捕らえることがある。
【0019】そこで、本発明においては、位相チェック
手段が、位相比較回路による位相関係の検出が妥当であ
るか否かをチェックし、このチェックの結果が妥当でな
い場合に、補正パルス発生手段が位相関係の検出状態を
切り替えるための補正パルス信号を発生し、補正パルス
挿入手段が発生された補正パルス信号を基準入力パルス
信号又は比較パルス信号に挿入して擬似的な有効エッジ
を付加した基準入力パルス信号又は比較パルス信号を位
相比較回路に与えるようにして、位相比較回路による位
相関係の検出状態を同期引込みが速くなるように切り替
えることとした。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら詳述する。ここで、図1がこの実施例の全体構成を示
すものであり、上述した図2との同一、対応部分には同
一符号を付して示している。
【0021】この実施例のPLL回路も、位相比較回路
1、電圧変換回路2、低域通過フィルタ(ローパスフィ
ルタ)3、電圧制御型発振器(VCO)4及び分周回路
5を基本構成として、位相同期ループ動作を行なう。こ
の実施例のPLL回路の場合、以上の基本構成に加え
て、基準入力パルス信号S1又は比較パルス信号S7が
異常となっても復旧したときには速い再引込みを可能と
するパルス補正構成が設けられている。
【0022】パルス補正構成として設けられた回路は、
補正パルス挿入回路10と、位相チェック回路20と、
補正パルス発生回路30とである。
【0023】補正パルス挿入回路10は、位相比較回路
1の前段に設けられており、第1のダミーパルスたる進
み補正パルス信号S12が論理“1”のときに基準入力
パルス信号S1にこの進み補正パルス信号S12を挿入
し、第2のダミーパルスたる遅れ補正パルス信号S13
が論理“1”のときに比較パルス信号S7にこの遅れ補
正パルス信号S13を挿入するものである。補正パルス
挿入回路10は、詳細には、2入力ノア回路11と2入
力オア回路12とからなる。
【0024】ノア回路11は、基準入力パルス信号S1
への進み補正パルス信号S12の挿入用のものであり、
このノア回路11には、基準入力パルス信号S1が反転
入力されると共に進み補正パルス信号S12がそのまま
入力される。従って、ノア回路11は、進み補正パルス
信号S12が論理“0”のときには基準入力パルス信号
S1をそのまま出力信号とし、進み補正パルス信号S1
2が論理“1”のときには基準入力パルス信号S1の論
理に関係なく論理“0”の出力信号とする。オア回路1
2は、比較パルス信号S7への遅れ補正パルス信号S1
3の挿入用のものであり、このオア回路12には、比較
パルス信号S7及び遅れ補正パルス信号S13がそのま
ま入力される。従って、オア回路12は、遅れ補正パル
ス信号S13が論理“0”のときには比較パルス信号S
7をそのまま出力信号とし、遅れ補正パルス信号S13
が論理“1”のときには比較パルス信号S7の論理に関
係なく論理“1”の出力信号とする。
【0025】従って、進み補正パルス信号S12及び遅
れ補正パルス信号S13が共に論理“0”のときには、
補正パルス挿入回路10が存在しないのと同様である。
【0026】位相チェック回路20は、位相比較回路1
の出力信号が妥当であるか否かをチェックするものであ
る。すなわち、進みパルス信号S2、遅れパルス信号S
3及び比較パルス信号S7を入力して、基準入力パルス
信号S1が比較パルス信号S7に対して進み位相ととら
えていること(進みパルス信号S2を論理“1”として
いること)が妥当であるか否かを、又は、基準入力パル
ス信号S1が比較パルス信号S7に対して遅れ位相とと
らえていること(遅れパルス信号S3を論理“1”とし
ていること)が妥当であるか否かをチェックするもので
ある。
【0027】基準入力パルス信号S1が比較パルス信号
S7に対して、比較パルス信号S7の半周期以上(位相
差をαとする)進んでいるととらえるよりは、基準入力
パルス信号S1が比較パルス信号S7に対して、比較パ
ルス信号S7の1周期−αだけ遅れているととらえるこ
とが、後述するように、同期引込みの高速性から好まし
い。逆に、基準入力パルス信号S1が比較パルス信号S
7に対して、比較パルス信号S7の半周期以上(位相差
をβとする)遅れているととらえるよりは、基準入力パ
ルス信号S1が比較パルス信号S7に対して、比較パル
ス信号S7の1周期−βだけ進んでいるととらえること
が、後述するように同期引込みの高速性から好ましい。
【0028】位相チェック回路20は、詳細には、2個
の2入力アンド回路21及び22と、インバータ回路2
3とから構成されている。
【0029】アンド回路21には、遅れパルス信号S3
と比較パルス信号S7とが入力されており、これらのア
ンド出力を進み検出パルス信号S10として補正パルス
発生回路30に与える。上述した図4に示すように、基
準入力パルス信号S1の比較パルス信号S7に対する遅
れ位相量が比較パルス信号S7の半周期より短い場合に
は、遅れパルス信号S3が論理“1”となっている期間
は比較パルス信号S7の論理“0”期間に含まれてい
る。従って、この場合には、進み検出パルス信号S10
は論理“0”となり、遅れ位相と検出していることが妥
当であることを表している。基準入力パルス信号S1の
比較パルス信号S7に対する遅れ位相量が比較パルス信
号S7の半周期より長くなろうとした場合には、遅れパ
ルス信号S3が論理“1”となっている期間が比較パル
ス信号S7の論理“0”期間を越える。この場合には、
進み検出パルス信号S10は越えた時点から論理“1”
となり、遅れ位相と検出していることが妥当でないこと
を表している。
【0030】アンド回路22には、進みパルス信号S2
と、比較パルス信号S7のインバータ回路23による反
転信号とが入力されており、これらのアンド出力を遅れ
検出パルス信号S11として補正パルス発生回路30に
与える。上述した図3に示すように、基準入力パルス信
号S1の比較パルス信号S7に対する進み位相量が比較
パルス信号S7の半周期より短い場合には、進みパルス
信号S2が論理“1”となっている期間は比較パルス信
号S7の論理“1”期間に含まれている。従って、この
場合には、遅れ検出パルス信号S11は論理“0”とな
り、進み位相と検出していることが妥当であることを表
している。基準入力パルス信号S1の比較パルス信号S
7に対する進み位相量が比較パルス信号S7の半周期よ
り長くなろうとした場合には、進みパルス信号S2が論
理“1”となっている期間が比較パルス信号S7の論理
“1”期間を越える。この場合には、遅れ検出パルス信
号S11は越えた時点から論理“1”となり、進み位相
と検出していることが妥当でないことを表している。
【0031】補正パルス発生回路30は、進み検出パル
ス信号S10又は遅れ検出パルス信号S11を波形整形
して進み補正パルス信号S12又は遅れ補正パルス信号
S13を形成するものであり、上述したように、進み補
正パルス信号S12及び遅れ補正パルス信号S13を補
正パルス挿入回路10に与えるものである。進み検出パ
ルス信号S10及び遅れ検出パルス信号S11をそのま
ま進み補正パルス信号S12及び遅れ補正パルス信号S
13とすることも考えられるが、基準入力パルス信号S
1や比較パルス信号S7への確実な挿入を考慮すると、
波形整形することが望ましい。
【0032】補正パルス発生回路30は、D型フリップ
フロップ回路31と、2個の2入力アンド回路32及び
33と、インバータ回路34とから構成されている。
【0033】フリップフロップ回路31は、2個のデー
タ入力端子を有するものであり、これらデータ入力端子
に進み検出パルス信号S10及び遅れ検出パルス信号S
11が入力され、クロック入力端子に与えられるクロッ
ク信号S6の一方のエッジによって進み検出パルス信号
S10及び遅れ検出パルス信号S11の論理をラッチす
るものである。このフリップフロップ回路31によって
ラッチされた進み検出パルス信号S10及び遅れ検出パ
ルス信号S11の論理はそれぞれ、対応するアンド回路
32、33に与えられる。これらアンド回路32及び3
3には、また、クロック信号S6がインバータ回路34
を介して反転されて与えられている。従って、アンド回
路32からは、論理“1”の進み検出パルス信号S10
をフリップフロップ回路31がラッチした時点よりクロ
ック信号S6の半周期遅れた時点からクロック信号S6
の半周期の間論理“1”をとる進み補正パルス信号S1
2が出力される。また、アンド回路33からは、論理
“1”の遅れ検出パルス信号S11をフリップフロップ
回路31がラッチした時点よりクロック信号S6の半周
期遅れた時点からクロック信号S6の半周期の間論理
“1”をとる遅れ補正パルス信号S13が出力される。
【0034】以上の構成を有するPLL回路において、
既に同期が確立している状態や、基準入力パルス信号S
1の時間軸変動が小さくて進み位相又は遅れ位相が比較
パルス信号S7の半周期より小さい状態では、進み検出
パルス信号S10や遅れ検出パルス信号S11が論理
“1”となることがなく、その結果、進み補正パルス信
号S12及び遅れ補正パルス信号S13が共に論理
“0”となる。そのため、このような状態では、補正パ
ルス挿入回路10が存在しないのに等しく、従来のPL
L回路と同様に動作する(図3及び図4参照)。
【0035】次に、基準入力パルス信号S1が一時的に
なくなった場合の動作を説明する。図6は、このような
場合の実施例の各部タイミングチャートを示すものであ
る。例えば、同期確立状態において、図6(A)に示す
ように、基準入力パルス信号S1(図6(A)は補正パ
ルス挿入回路10を介した後の信号を示している)が一
時的になくなると(論理“1”から“0”への反転及び
その後に行なわれるべき“0”から“1”への反転がな
くなると)、位相比較回路1に対して図6(B)に示す
比較パルス信号S7のみが入力され、基準入力パルス信
号S1が入力されないために、図6(D)に示すよう
に、比較パルス信号S7の立下りエッジから論理“1”
の遅れパルス信号S3が出力され始める。遅れパルス信
号S3の論理“1”の期間が比較パルス信号S7の半周
期を越えると、図6(E)に示すように、進み検出パル
ス信号S10が論理“1”となり、図6(G)に示す進
み補正パルス信号S12も論理“1”となる。これによ
り、この進み補正パルス信号S12が反転されて基準入
力パルス信号S1にダミーパルスDPとして挿入されて
位相比較回路1に与えられる。このダミーパルスDPの
立下りエッジによって、遅れパルス信号S3の論理
“1”の期間が終了して論理“0”になる。すなわち、
遅れパルス信号S3がリセットされる。
【0036】この後に基準入力パルス信号S1が復旧し
たとする。上述したように、基準入力パルス信号S1が
なくなっているときには、遅れパルス信号S3が出力さ
れてクロック信号S6の周期が長く(周波数が低く)な
っていくので、その後、基準入力パルス信号S1が復旧
したときには、多くの場合、図6(A)及び(B)に示
すように、基準入力パルス信号S1が比較パルス信号S
7に対して進み位相となる。
【0037】従来では、図5を用いて説明したように、
基準入力パルス信号S1がなくなっているときには、遅
れパルス信号S3がリセットされることがないので、復
旧後の進み位相の場合にも逆に遅れ位相を表す遅れパル
ス信号S3が論理“1”となっていた。しかし、この実
施例の場合、上述したダミーパルDPによって遅れパル
ス信号S3がリセットされているので、復旧後の進み位
相の場合にその位相差に応じて進みパルス信号S2が論
理“1”となる。従って、進み位相をなくすようなPL
Lのループ動作が行なわれる。
【0038】逆に、図示は省略しているが、なんらかの
原因よって進みパルス信号S2の論理“1”期間が比較
パルス信号S7の半周期より長くなろうとすると、比較
パルス信号S7に遅れ補正パルス信号S13がダミーパ
ルスとして挿入されて、進みパルス信号S2がリセット
され、遅れパルス信号S3が位相差に応じて論理“1”
となり、遅れ位相をなくすようなPLLのループ動作が
行なわれる。
【0039】なお、PLL回路のループ動作自体は、従
来のPLL回路のループ動作と同様である。
【0040】従って、上述の実施例によれば、なんらか
の原因によって進み位相状態を表す進みパルス信号S2
又は遅れ位相状態を表す遅れパルス信号S3が比較パル
ス信号S7の半周期より長い期間、有意論理をとろうと
した場合に、逆の位相状態を指示するパルス信号を位相
差に応じて有意にすべく切り替えるようにしたので、進
みパルス信号S2又は遅れパルス信号S3の有意期間を
比較パルス信号S7の半周期より短いものとできて、同
期外れ時の再引込み時間を従来より短いものとすること
ができる。その結果、当該PLL回路からの出力信号
(例えばクロック信号S6)の周波数変動度合及び時間
を小さくできて出力信号を利用する各種の回路に悪い影
響を与えることを最小限に止どめることができる。
【0041】なお、本発明によるPLL回路は、自動交
換機だけでなく各種の装置に適用できるものである。
【0042】また、上述の実施例のように、分周回路を
有する周波数逓倍回路としてのPLL回路でなく、単な
る同期引込み用のPLL回路にも適用することができ
る。すなわち、分周回路のない、しかもVCOの基準発
振周波数が基準入力パルス信号の基準周波数と等しいP
LL回路に適用することができる。
【0043】さらに、基準入力パルス信号及び比較パル
ス信号の有効エッジが立上りエッジのものに対しても本
発明を適用することができる。また、進みパルス信号や
遅れパルス信号等の有効レベルが論理“0”のものであ
っても良い。
【0044】さらにまた、上述の実施例においては、進
みパルス信号及び遅れパルス信号の両方が比較パルス信
号の半周期を越えて有意論理をとる可能性がある場合の
構成を示したが、比較パルス信号の半周期を越えて有意
論理をとる可能性がある信号が進みパルス信号又は遅れ
パルス信号の一方の場合には、その一方に対するパルス
補正構成だけを設ければ良い。
【0045】また、上述の実施例においては、位相チェ
ック回路の他に補正パルス発生回路を設けたものを示し
たが、位相チェック回路からのパルス信号を補正パルス
挿入回路に与えても挿入が安定して行なわれる場合に
は、補正パルス発生回路を省略することができる。すな
わち、この場合には、位相チェック回路が補正パルス発
生回路を兼ねるものとなる。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、PLL
回路に位相チェック手段と補正パルス発生手段と補正パ
ルス挿入手段とを設けたので、基準入力パルス信号等の
異常によって位相関係の検出状態が妥当でなくなって
も、再度、同期を確立するまでの時間を短くすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の全体構成を示すブロック図である。
【図2】従来の全体構成を示すブロック図である。
【図3】従来の進み位相時の処理を示す各部タイミング
チャートである。
【図4】従来の遅れ位相時の処理を示す各部タイミング
チャートである。
【図5】従来の欠点の説明に供する各部タイミングチャ
ートである。
【図6】実施例の図5の場合に対応した各部タイミング
チャートである。
【符号の説明】
1…位相比較回路、2…電圧変換回路、3…低域通過フ
ィルタ、4…電圧制御型発振器(VCO)、10…補正
パルス挿入回路、11…ノア回路、12…オア回路、2
0…位相チェック回路、21、22、32、33…アン
ド回路、23、34…インバータ回路、30…補正パル
ス発生回路、31…D型フリップフロップ回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部からの基準入力パルス信号と位相同
    期ループ動作によって形成された比較パルス信号との有
    効エッジを位相比較して、位相差に応じた期間だけ有意
    論理をとる進み位相を表す進みパルス信号、又は、位相
    差に応じた期間だけ有意論理をとる遅れ位相を表す遅れ
    パルス信号を出力する位相比較回路を備え、上記進みパ
    ルス信号又は遅れパルス信号に基づいて位相同期ループ
    動作を可変するPLL回路において、 上記位相比較回路による位相関係の検出が妥当であるか
    否かをチェックする位相チェック手段と、 このチェックの結果が妥当でない場合に、位相関係の検
    出状態を切り替えるための補正パルス信号を発生する補
    正パルス発生手段と、 発生された補正パルス信号を基準入力パルス信号又は比
    較パルス信号に挿入して、擬似的な有効エッジを付加す
    る補正パルス挿入手段とを設けたことを特徴とするPL
    L回路。
  2. 【請求項2】 上記位相チェック手段が、進みパルス信
    号又は遅れパルス信号の有意論理期間が比較パルス信号
    の半周期より長くなったときに、上記位相比較回路が検
    出した位相関係が妥当でないと判断することを特徴とす
    る請求項1に記載のPLL回路。
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