JPH05173566A - 電子管楽器 - Google Patents

電子管楽器

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JPH05173566A
JPH05173566A JP4157812A JP15781292A JPH05173566A JP H05173566 A JPH05173566 A JP H05173566A JP 4157812 A JP4157812 A JP 4157812A JP 15781292 A JP15781292 A JP 15781292A JP H05173566 A JPH05173566 A JP H05173566A
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JP4157812A
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Shigeo Sakashita
重夫 坂下
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ブレスセンサー又はリップサンサ
ーの出力により楽音の複数の特性を同時に制御する電子
管楽器に関し、少なくとも一つのセンサー機能により、
楽音の複数の特性を個別、かつ同時に制御することを目
的とする。 【構成】 電子管楽器の電子回路部に設けられる変換テ
ーブルメモリには、例えば電子管楽器の吹き口部に設け
られるブレスセンサー又はリップサンサーの出力を、音
量制御用のデータに変換するテーブルとピッチ制御用の
データに変換するテーブルとが、それぞれ複数特性分ず
つ記憶されている。例えば、図5ではブレスセンサーか
らのブレスデータを音量変換データに変換するテーブル
が2特性分示されている。演奏者が、演奏時に、これら
のテーブルのうち任意の特性のものを適宜選択すること
により、電子管楽器におけるブレス操作などに基づい
て、発生される楽音の音量、ピッチなどの複数の特性が
同時に制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブレスセンサー又はリ
ップセンサーの出力により楽音の複数の特性を同時に制
御する電子管楽器に関する。
【0002】
【従来の技術】電子管楽器は、吹き口部に設けられたブ
レスセンサー又はリップセンサーによって人間のブレス
操作又はリップ操作を電気信号として検出することによ
り、電子的に発生される楽音の音量又はピッチ等を微妙
に制御することができ、演奏者の感性に合わせた楽音を
発生することができる電子楽器である。
【0003】従来の電子管楽器においては、ブレスセン
サー又はリップセンサーからのセンサー出力によって楽
音の音量又はピッチを制御する場合、センサーの出力の
各値に対して、音量制御用のデータの各値とピッチ制御
用のデータの各値が各々どののような特性で出力される
かが予め固定的に決まっており、必要に応じて各データ
の出力感度を調整することによって制御を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例の場合、人
間が例えば強いブレス操作(息を強く吹く操作)、又は
強いリップ操作(強く噛む操作)を行ってセンサー出力
値が増加するに従って、音量は大きくなるか小さくなる
かのどちらか一方の特性に固定されていた。ピッチにつ
いても同様であった。ところが、演奏者によっては、例
えばある楽音に対しては、強く吹いた(噛んだ)場合
に、音量・ピッチ共に大きく又は高くなるようにし、他
の楽音に対しては音量は大きく、ピッチは逆に低くなる
ようにしたいという場合も生じてくる。しかし前記従来
例の場合、楽音に対して付加する音量又はピッチ等の各
特性は固定的に決まっており、それらの特性を変化させ
ることはできなかったため、演奏者の感性に応じたより
細い制御を行うことができないという問題点を有してい
た。
【0005】本発明の課題は、少なくとも一つのセンサ
ー機能により、楽音の複数の特性を個別、かつ同時に制
御することができるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の手段は、まず、
例えば管状の筒上に、楽音の音高を指定する音高指定ス
イッチ群が設置され、それに応じた音高の楽音を発生す
る楽音発生手段が、例えば前記管状の筒内に設置されて
電子管楽器を構成する。更に、前記管状の筒に吹き口部
が構成され、それに対するブレス操作またはリップ操作
の少なくとも一方をセンス信号として検出するセンサー
手段を、例えば吹き口部の内部に有する。そして、そこ
からのセンス信号に従って、楽音の複数の特性が同時
に、かつ個別に制御する複数特性制御手段を、例えば管
状の筒内に有する。
【0007】
【作用】本発明の作用は次の通りである。楽音発生手段
からは、音高指定スイッチ群によって指定された音高で
楽音が発生されるが、その時同時に、複数特性制御手段
によって例えば音量制御及びピッチ制御等の複数の特性
が同時に付加される。
【0008】複数特性制御手段は、吹き口部に対するブ
レス操作又はリップ操作の少なくとも一方により前記セ
ンサー手段から出力されるセンス信号に従って、例えば
息を強く吹いた場合に音量が強くなりピッチが高くなる
ように特性を制御し、又は音量は強くなるがピッチは低
くなるように特性を制御する等のように各特性を同時に
制御することができ、これにより少なくとも1つのセン
ス信号によって複数の楽音特性を個別に同時に制御する
ことができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例につき詳細に説明を行
う。図1は、本発明の実施例の構成図である。音高指定
スイッチ群2によって指定される音高(音階)情報は、
CPU(中央処理装置)1へ入力する。
【0010】ブレスセンス部7は、人間の息を吹く強さ
(又は量)を感知し、電圧検出回路8においてそれに応
じた電圧が検出される。その検出電圧はA/D変換器9
によって8ビットのディジタルデータに変換され、ブレ
スデータ10としてCPU1に入力する。
【0011】リップセンス部11は、人間の唇を噛む強
さを感知し、電圧検出回路12においてそれに応じた電
圧が検出される。その検出電圧はA/D変換器13によ
って8ビットのディジタルデータに変換され、リップデ
ータ14としてCPU1に入力する。
【0012】変換テーブルメモリ4は、CPU1からブ
レスデータ10を受け取ることにより、それを音量変換
データ及びピッチ変換データ(後述する)に変換してC
PU1に出力するためのテーブルを記憶したメモリであ
る。同メモリ4は、ブレスデータ10を音量変換データ
に変換するための2種類の変換特性のブレス/音量変換
テーブルと、同じくピッチ変換データに変換するための
2種類の変換特性のブレス/ピッチ変換テーブルを有
し、各々CPU1に接続されるブレス/音量変換テーブ
ルセレクトスイッチ15、及びSW1〜3よりなるブレ
ス/ピッチ変換テーブルセレクトスイッチ群16によっ
て選択可能である。ここで15,16にはスイッチ駆動
用の電圧VDDが印加される。なお、リップデータ14に
ついてもブレスデータ10と全く同じ制御を受けるた
め、以下、ブレスデータ10のみについて説明する。
【0013】また、音色・効果切換スイッチ群3からの
音色又は効果の切換情報はCPU1へ入力する。CPU
1は音高指定スイッチ群2からの音高情報にしたがって
楽音の音階データを生成し、変換テーブルメモリ4から
の音量変換データにしたがってキーON/OFF・アフ
ター情報を生成し、同じく同メモリ4からのピッチ変換
データに従ってピッチ情報を生成して、各々楽音発生回
路5へ出力する。また、音色・効果切換スイッチ群3か
らの音色又は効果の切換情報を楽音発生回路5へ出力す
る。
【0014】楽音発生回路5は、上記各情報に従って楽
音を発生し、楽音出力部6へ出力する。楽音出力部6
は、増幅回路6−1及びスピーカ6−2からなり、楽音
を音声として放音する。
【0015】次に、図2(a) 〜(d) は図1の実施例によ
り実現される電子管楽器の外観図である。同図に示すよ
うに本実施例は、管状筒部17を中心とする管楽器の形
状を有しており、図1で説明した音高指定スイッチ群
2、音色・効果切換スイッチ群3、ブレス/音量変換テ
ーブルセレクトスイッチ15、及びブレス/ピッチ変換
テーブルセレクトスイッチ群16は、各々管状筒部17
上の演奏者が指を添え易い位置に配置されている。な
お、音高指定スイッチ群2は、複数のスイッチ群の押し
方の組み合わせにより、1回に1つの音高を指定できる
ように構成されている。
【0016】また、図1のブレスセンス部7とその電圧
検出回路8、及びリップセンス部11とその電圧検出回
路12は、図2の管状筒部17の上部に設けられた吹き
口部18の部分に各々配置される。
【0017】上記の図1及び図2に示した構成の実施例
の動作につき以下に説明を行う。なお、特に指定のない
ものは図1及び図2を参照するものとする。まず、演奏
者は、音色・効果切換スイッチ群3の操作を行う。CP
U1は特には図示しない所定のプログラムにより、同ス
イッチ群3の操作内容を所定時間間隔で監視しており、
その設定内容が変更されたことを検出した場合、その情
報を楽音発生回路5に出力する。これにより同回路5
は、指定された音色の楽音を発生し、指定された特性が
制御されるようにその内部状態を変更する。
【0018】次に演奏者は、音高指定スイッチ群2を指
で操作して音高を指定しながら、吹き口部18から息を
吹き込むことによって演奏を開始する。この場合、CP
U1は特には図示しない所定のプログラムにより、音高
指定スイッチ群2の操作内容を所定時間間隔で監視して
おり、その指定内容が変更されたことを検出した場合、
その情報を楽音発生回路5に出力する。これにより楽音
発生回路5は、指定された音高の楽音を発生するよう
に、発生されるべき楽音の音高(音階)設定を行う。
【0019】一方、吹き口部18から吹き込まれた息の
強さは、ブレスセンス部7を介してブレスデータ10と
して検出されるが、このブレスデータ10がある値以上
となった場合、即ち演奏者がある強さ以上の息を吹き込
んだ場合に、CPU1から楽音発生回路5にキーON情
報が出力され、これにより楽音発生回路5は前記操作に
より指定された音色・音高で楽音の発生を開始する。逆
に、演奏者が吹き口部18への息の吹き込みをやめて、
ブレスデータ10がある値以下になった場合には、CP
U1から楽音発生回路5にキーOFF情報が出力され、
これにより楽音発生回路5は楽音の発生を停止する。
【0020】上記動作と共に、ブレスデータ10はCP
U1から変換テーブルメモリ4に入力することにより、
ここで音量変換データ及びピッチ変換データに変換さ
れ、これがCPU1を介して楽音発生回路5に入力する
ことにより、演奏者の吹いた息の強さに応じて、発生さ
れる楽音の音量及びピッチが制御される。この場合、演
奏者は息の吹く強さに応じて音量がどの程度強くなる
か、及び息を強く吹くとピッチが高くなるのか又は逆に
低くなるのか又は変化しないのかという設定を、ブレス
/音量変換テーブルセレクトスイッチ15及びブレス/
ピッチ変換テーブルセレクトスイッチ群16によって設
定することができる。これが本発明の特徴とするところ
である。
【0021】上記動作を実現するために、本実施例では
変換テーブルメモリ4内に、ブレスデータ10を音量変
換データに変換するための図3(a) ,(b) に示したカー
ブ1,2という2種類のテーブルと、ブレスデータ10
をピッチ変換データに変換するための図4(a) ,(b) に
示したUP,DOWNという2種類のテーブルを有す
る。
【0022】今、演奏者がブレス/音量変換テーブルセ
レクトスイッチ15をTA端子側へ接続したとすると、
CPU1は変換テーブルメモリ4内の図3(a) のカーブ
1のテーブルを選択する。このカーブ1の特性は、図5
(a) に示すような変換特性を有する。この場合、8ビッ
トのブレスデータ10の0から 255の値にほぼ正比例し
て、0から 255の値の音量変換データが出力される。即
ち、演奏者の吹く息の強さにほぼ正比例して音量が変化
することになる。
【0023】これに対して、演奏者がブレス/音量変換
テーブルセレクトスイッチ15をTB端子側へ接続した
とすると、CPU1は変換テーブルメモリ4内の図3
(b) のカーブ2のテーブルを選択する。このカーブ2の
特性は、図5(b) に示すような変換特性を有する。この
場合、ブレスデータ10の値の比較的小さい領域で音量
変換データの増加する割合が大きく、ブレスデータ10
が大きい値になると逆に音量変換データの増加する割合
は小さくなる。即ち、演奏者が少し吹いただけで比較的
大きな音が出て、それ以上強く吹いてもあまり音量は変
わらないというように変化する。
【0024】上記音量制御に関する選択とは独立して、
演奏者がブレス/ピッチ変換テーブルセレクトスイッチ
群16のスイッチSW1のみをオンにしたとすると、C
PU1は変換テーブルメモリ4内の図4(a) のUPのテ
ーブルを選択する。この場合、8ビットのブレスデータ
10の0から 255の値に対してその値の大きい部分での
みピッチ変換データが高く(0以上に)なり(セントは
単位を示す)、それ以外の部分では変化しない(0のま
まとなる)。即ち、演奏者が強く吹いたときだけ、ピッ
チが高くなるように変化する。
【0025】これに対して、演奏者がブレス/ピッチ変
換テーブルセレクトスイッチ群16のスイッチSW2の
みをオンにしたとすると、CPU1は変換テーブルメモ
リ4内の図4(b) のDOWNのテーブルを選択する。こ
の場合、ブレスデータの10の値の大きい部分でのみピ
ッチ変換データが低く(0以下に)なり、それ以外の部
分では変化しない。即ち、演奏者が強く吹いたときだ
け、ピッチが低くなるように変化する。
【0026】更に、演奏者がブレス/ピッチ変換テーブ
ルセレクトスイッチ群のスイッチSW3のみをオンにし
たとすると、CPU1はブレスデータ10の値に係わり
なくピッチ変換データの値を常に0にする。即ち、演奏
者がどのような強さで吹こうともピッチは変わらない。
なお、この状態をノーマル状態と呼ぶ。
【0027】以上のように、演奏者はブレス/音量変換
テーブルセレクトスイッチ15及びブレス/ピッチ変換
テーブルセレクトスイッチ16を操作することにより、
吹いた息の強さに応じていろいろな特性即ち、音量及び
ピッチの変化を同時に制御することができる。
【0028】上記動作をCPU1が実行する場合の具体
的な動作フローチャートを図7に示す。まず、CPU1
は上記変換の処理を所定時間間隔で行うために、CPU
1内に内蔵された特には図示しないタイマーからのイン
タラプト(割り込み)によって図7の動作フローチャー
トに従ったプログラムを実行する。
【0029】まず、タイマーインタラプトが発生すると
(図7S1、以下図7参照)、A/D変換器9からのブ
レスデータ10がCPU1内の特には図示しないAレジ
スタへストアされる(S2)。
【0030】一方、CPU1内には前回処理時のAレジ
スタの内容(ブレスデータ10)を保持しているバッフ
ァBBRET があり、この内容と上記Aレジスタの内容とが
等しいか否かが判定される(S3)。この結果、等しけ
ればブレスデータ10の値は前回処理時と同じであると
判定され、その場合には何も処理を行なわないで元の状
態に復帰する(S3→S15)。これにより、楽音発生
回路5では同じ音量及びピッチの楽音を発生し続ける。
これに対して、バッファBBRET とAレジスタの内容が等
しくなかった場合、次回の処理のためにバッファBBRET
の内容をAレジスタの内容に更新した後(S3→S
4)、ブレス/音量変換テーブルセレクトスイッチ15
の設定内容を判定する(S5)。
【0031】上記動作により、同スイッチ15がTA端
子側に接続され、図3(a) のカーブ1のテーブルが選択
されていると判定された場合、変換テーブルメモリ4の
“ 100+A”(“A”はAレジスタの値を示す)のアド
レスの音量変換テーブルが、CPU1内の特には図示し
ないBレジスタへストアされる(S5→S6)。カーブ
1のブレス/音量変換テーブルは、図3(a) に示すよう
にアドレス100 から 355に、各々0から 255の値のブレ
スデータ10に対応する音量変換データが格納されてい
る。従って、“ 100+A”のアドレスを指定することに
より、Aレジスタに格納されている現在のブレスデータ
10に応じて、図5(a) の特性に従って変換された音量
変換データがBレジスタへ出力される。
【0032】上記とは逆に、ブレス/音量変換テーブル
セレクトスイッチ15がTB端子側に接続され、図3
(b) のカーブ2のテーブルが選択されていると判定され
た場合、変換テーブルメモリ4の“ 500+A”のアドレ
スの音量変換データがBレジスタへストアされる(S5
→S7)。カーブ2のブレス/音量変換テーブルは、図
3(b) に示すようにアドレス 500から 755に各々0から
255の値のブレスデータ10に対応する音量変換データ
が格納されている。従って、“ 500+A”のアドレスを
指定することにより、Aレジスタに格納されている現在
のブレスデータ10に応じて、図5(b) の特性に従って
変換された音量の変換データがBレジスタへ出力され
る。
【0033】上記S6又はS7の動作により、Bレジス
タに音量変換データがセットされた後、CPU1は楽音
発生回路5に必要に応じてキーON/OFF情報及びア
フター情報の両方又はいずれか一方を出力する(S
8)。キーON情報は、前回処理時までに発音が行われ
ておらず、かつBレジスタにセットされた音量変換デー
タが所定値以上の場合に出力される発音開始を示す情報
である。キーOFF情報はその逆である。また、アフタ
ー情報には上記音量変換データが格納される。
【0034】上記処理により、現在発音中でなくなった
場合には、何も処理を行わないで元の状態に復帰する
(S9→S15)。また、現在発音中である場合には、
ピッチ変換データの出力の処理に移り、そのためブレス
/ピッチ変換テーブルセレクトスイッチ群16の設定内
容を判定する(S9→S10)。
【0035】上記動作により、同スイッチ群16のうち
SW3のみがオンであった場合、即ち、前記ノーマル状
態の場合には、前記したようにピッチは変更されないた
め、何も処理を行わないで元の状態に復帰する(S10
→S15)。
【0036】一方、同スイッチ群16のうちのスイッチ
SW1のみがオンとなり、図4(a)のUPのテーブルが
選択されていると判定された場合、変換テーブルメモリ
4の“1000+A”(“A”はAレジスタの値を示す)の
アドレスのピッチ変換データが、CPU1内の特には図
示しないBレジスタへストアされる(S10→S11→
S12)。UPのブレス/ピッチ変換テーブルは、図4
(a) に示すようにアドレス1000から1255に各々0から 2
55の値のブレスデータ10に対応するピッチ変換データ
が格納されている。従って、“1000+A”のアドレスを
指定することにより、Aレジスタに格納されている現在
のブレスデータ10に応じて、図6(a)の特性に従って
変換されたピッチ変換データがBレジスタへ出力され
る。
【0037】また、ブレス/ピッチ変換テーブルセレク
トスイッチ群16のうちスイッチSW2のみがオンとな
り、図4(b) のDOWNのテーブルが選択されていると
判定された場合、変換テーブルメモリ4の“1500+A”
のアドレスのピッチ変換データがBレジスタへストアさ
れる(S11→S13)。DOWNのブレス/ピッチ変
換テーブルは、図4(b) に示すようにアドレス1500から
1755に、各々0から 255の値のブレスデータ10に対応
するピッチ変換データが格納されている。従って、“15
00+A”のアドレスを指定することにより、Aレジスタ
に格納されている現在のブレスデータ10に応じて、図
6(b) の特性に従って変換されたピッチ変換データがB
レジスタへ出力される。
【0038】上記S12又はS13の動作により、Bレ
ジスタにピッチ変換データがセットされた後、CPU1
は楽音発生回路5にBレジスタの内容をピッチ情報とし
て出力し(S14)、元の状態に復帰する(S14→S
15)。
【0039】以上図7に示したS8又はS14の処理に
よって、楽音発生回路5はキーON/OFF情報、音量
変換データを含むアフター情報及びピッチ変換データを
含むピッチ情報を受け取り、これに従って、発音の開
始、継続、又は終了、音量制御、及びピッチ制御を行
う。
【0040】以上、本実施例においては、図1のブレス
データ10に従って音量制御、ピッチ制御を行う場合に
ついて説明を行ったが、図1のリップデータ14によっ
ても全く同様に制御を行うことができる。
【0041】本実施例では、音量制御用及びピッチ制御
用に図3及び図4に示す各々2つずつの変換テーブルを
設定したが、これに限定されるものではなく、例えば演
奏者が変換テーブルを予め自由に設定できるようにして
もよい。
【0042】更に、本実施例では同時に制御されるべき
楽音の特性として、音量及びピッチを用いたが、その
他、音色、エンベロープ等でもよく、また、LFOなど
の効果の深さ、速さ等のエフェクトを制御する変換テー
ブルをもつようにしても良い。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、電子管楽器におけるブ
レス操作又はリップ操作の少なくとも一方により、発生
される楽音の複数の特性、例えばピッチ、音量、音色、
エフェクト等を同時に制御することができ、演奏者の感
性をより細かく表現することが可能となる。
【0044】また、各楽音特性毎に特性の異なる変換テ
ーブル等を複数用意し、それらを適宜選択することによ
り、楽音特性制御のための処理を高速に行うことがで
き、CPUに対する負担を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の構成図である。
【図2】(a) 〜(d) は、本発明の実施例の外観図であ
る。
【図3】(a) ,(b) は、ブレス/音量変換テーブルを示
した図である。
【図4】(a) ,(b) は、ブレス/ピッチ変換テーブルを
示した図である。
【図5】(a) ,(b) は、ブレス/音量変換テーブルの特
性図である。
【図6】(a) ,(b) は、ブレス/ピッチ変換テーブルの
特性図である。
【図7】本発明の実施例の動作フローチャートを示した
図である。
【符号の説明】
1 CPU 2 音高指定スイッチ群 4 変換テーブルメモリ 5 楽音発生回路 7 ブレスセンス部 8,12 電圧検出回路 9,13 A/D変換器 10 ブレスデータ 11 リップセンス部 14 リップデータ 15 ブレス/音量変換テーブルセレクトスイッチ 16 ブレス/ピッチ変換テーブルセレクトスイッ
チ群

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音を発生する楽音発生手段と、 この楽音発生手段から発生されるべき楽音の音高を指定
    する音高指定スイッチ群と、 吹き口部に対するブレス操作又はリップ操作の少なくと
    も一方をセンス信号として検出するセンサー手段と、 前記センサー手段にて検出されたセンス信号に従って前
    記楽音発生手段から発生されるべき楽音の複数の特性を
    同時に個別に制御する複数特性制御手段と、 を有することを特徴とする電子管楽器。
  2. 【請求項2】 前記複数特性制御手段は、前記センス信
    号の各値に対応して音量制御データ及びピッチ制御デー
    タの各値を個別の特性で出力する特性別変換テーブルを
    複数特性分有し、 そのうちのいずれかを各特性毎に1つずつ選択して用い
    ることにより、前記センス信号に対応する前記音量制御
    データ及びピッチ制御データを前記楽音発生手段に供給
    し、前記楽音の音量及びピッチを個別、かつ同時に制御
    することを特徴とする請求項1記載の電子管楽器。
JP4157812A 1992-06-17 1992-06-17 電子管楽器 Pending JPH05173566A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10116088A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Roland Corp 効果付与装置
JPH10254436A (ja) * 1997-03-10 1998-09-25 Yamatake:Kk 電子式管楽器

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JPH10116088A (ja) * 1996-10-14 1998-05-06 Roland Corp 効果付与装置
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