JP2605761B2 - 電子管楽器 - Google Patents

電子管楽器

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JP2605761B2
JP2605761B2 JP62302724A JP30272487A JP2605761B2 JP 2605761 B2 JP2605761 B2 JP 2605761B2 JP 62302724 A JP62302724 A JP 62302724A JP 30272487 A JP30272487 A JP 30272487A JP 2605761 B2 JP2605761 B2 JP 2605761B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、管楽器本体の吹口部に流入される息の強さ
(息圧の強さ)、吹口部の噛む強さ等に演奏者に対する
個人差があることに鑑み、発生楽音の音量、周波数等の
楽音パラメータの最大値および最小値を規定する息の強
さまたは吹口部の噛む強さの位置(ポイント)を、任意
に設定可能な電子管楽器の改良に関する。
[従来の技術] 一般に、管楽器は、管楽器本体の吹口部に流入される
息の強さ例えば呼気の強さに応じて発生楽音の音量は異
なる。このことは、電子管楽器であってもほぼ同様で、
演奏者の息の強さに応じた楽音制御信号が楽音発生手段
に入力され、これにより所望の音量の楽音が放音され
る。ところが、演奏者例えば大人、子供でもかなり息の
強さが異なることから、発生楽音の音量も異り、従っ
て、そのままでは演奏者が意図する音量の発生楽音を得
ることができないことから、発生楽音の音量を何等かの
手段により補正する必要がある。
従来、演奏者の個人差による発生楽音の音量を補正す
る例として次の第1〜第4の方式が公知である。
第1の方式は、管楽器本体の吹口部に設けられるブレ
スセンサにより、演奏者の息の強さを検出し、この検出
信号を電圧変換回路で電圧信号に変換して得られる楽音
制御信号を楽音発生手段に与えるものにおいて、上記ブ
レスセンサ自体の感度を切換可能とし、演奏者の息の強
さに応じて感度を設定し、これにより発生楽音の音量を
補正する方式である。例えば、大人のような息の強い演
奏者の場合には感度を小さく設定し、また子供のような
息の弱い演奏者の場合には感度を大きく設定することに
より、発生楽音の音量を補正できる方式である。
第2の方式は、上記ブレスセンサからの検出信号を電
圧変換回路で出力電圧値に変換し、この出力電圧値に一
定電圧値を加減算し、これにより演奏者の息の強さに対
する発生楽音の音量を補正する方式である。この方式に
ついて、第7図を参照して説明する。第7図(a)は、
演奏者の息の強さを検出するブレスセンサからの検出信
号を、電圧変換回路で変換した場合の電圧変換回路の出
力電圧値と、息の強さの関係を示す図である。一方、第
7図(b)は、上記電圧変換回路の出力電圧値に、一定
の電圧値を加算あるいは減算した場合の各出力電圧値
と、息の強さの関係を示す図である。第7図(b)にお
いて、イ[第7図(a)と同じ]は上記電圧変換回路の
出力電圧値を何等修正せず、これをそのまま楽音発生手
段に出力する場合の出力電圧値と、息の強さの関係を示
したものであり、また、ロは上記電圧変換回路の出力電
圧値に、一定電圧値を加算した場合の出力電圧値と、息
の強さの関係を示すものであり、ハは上記電圧変換回路
の出力電圧値に、一定電圧値を減算した場合の出力電圧
値と、息の強さの関係を示すものである。
第3の方式は、本出願人が先に出願したもの特開昭60
−4994号公報に記載のものであり、これは所望の音量の
発生楽音が選択的に得られるように、上記ブレスセンサ
からの検出信号を予め設定された複数の特性変換データ
に従って補正可能な補正手段を備えており、このため、
上記楽音発生手段に与えられる楽音制御信号は、上記補
正手段の出力によって補正される方式である。
第4の方式は、上記ブレスセンサとして、楽音の出始
めの最小の息の強さが設定可能であって、ブレスセンサ
の感度が調整可能なものを使用し、ブレスセンサの出力
信号を上記楽音発生手段の楽音制御信号とする方式であ
る。
[発明が解決しようとする問題点] ところが、上記第1〜第4の方式はいずれも次のよう
な問題点がある。すなわち、第1の方式は、温度変化に
よりブレスセンサの感度が変わることから、これを実用
化することは困難であるが、実用化する場合には、ブレ
スセンサの感度が温度変化に無関係となるように構成し
なければならないことから、仮に第1の方式が実用化で
きたとしても、息の強さに対する音量レベルの個人差を
ある程度しか是正できばかりでなく、コストが高いもの
となる。
また、上記第2の方式を採用した場合は、上記第1の
方式の問題点を解決できるが、ブレスセンサから得られ
る検出信号を電圧変換回路で変換した出力電圧値に一定
電圧値を加減算して得られる出力電圧値を利用する方式
であるので、例えば第7図(b)のロの特性のように電
圧変換回路の出力電圧値に一定電圧値を加算した場合に
は、その出力電圧値の絶対値が規定されている放音レベ
ルより大きくなる場合があることから、息を全く吹かな
い時でも楽音が放音されるということがある。また、例
えば第7図(b)のハの特性のように電圧変換回路の電
圧出力値に一定電圧値を減算した場合には、出力電圧値
の絶対値が規定されている放音レベルより小さくなるこ
とから、ある一定の息の強さ以上の息を吹かないと楽音
が放音されなかったり、あるいはいくら強く吹いてもそ
の電子管楽器における機能の最大の音量での楽音が放音
されない等の問題点がある。
第3の方式の場合には、上記第1および第2の方式に
比べて息の強さに対する個人差をある程度是正できる
が、複数の特性変換データに従って楽音制御信号を補正
できる程度であるから、その音量レベルの選択の幅が少
ない。これは、補正手段で補正される楽音制御信号は、
予め設定された特性(息の強さに対する楽音制御信号の
特性)以外には補正できないからであり、このため、演
奏者の好みの息の強さに応じた音量レベルの発生楽音を
得ることができないからである。
第4の方式の場合は、どの位の息の強さから音が出始
めるかの最小音量ポイントの最小レベルの設定は任意に
可能であるが、どの位の息の強さで音量が最大となるか
の最大音量ポイントの音量は設定はできず、これだけ自
由度が少ない。
[発明の目的] 本発明は、演奏者の息の強さ、吹口部を噛む強さ等に
個人差があってもこれに無関係に、発生すべき楽音の楽
音パラメータの最大値および最小値を規定する息の強さ
や吹口部の噛む強さのいずれか一方のポイントを、任意
に発生楽音パラメータが設定でき、その設定された楽音
パラメータの特性値に従って吹奏演奏を行なうことがで
き、かつ、コストも余り高くならない電子管楽器を提供
することを目的とする。
[発明の要点] 本発明の要点は、発生すべき楽音の音量、周波数等の
楽音パラメータの最大値および最小値を規定するところ
の吹口部に流入される息の強さのポイントまたは吹口部
を噛む強さのポイントの少なくとも一方を任意に設定可
能にしたものである。
[実施例] 以下、本発明の実施例について図面を参照して説明す
る。第1図(a),(b)は本発明による電子管楽器の
一実施例の外観を示す平面図、正面図であり、管楽器本
体10の所定位置には、検出手段例えば演奏者の息の強さ
又は息の量に応じた検出信号を出力するブレスセンサー
1、発生すべき楽音の音高を指定入力するための音高入
力スイッチ群2、この音高入力スイッチ群2にて指定さ
れた音高の楽音に対してオン操作でその楽音の音高を半
音上げる半音上げ用スイッチ2−1が設けられていると
ともに、楽音切換スイッチ例えば音色切換スイッチ群3
および設定手段例えば発生楽音の音量や周波数等の楽音
パラメータの特性値のうちの最大値および最小値を定め
る息の強さ位置を設定するための最大値設定スイッチ
(感度最大設定スイッチ)4−1,最小値設定スイッチ
(感度最小設定スイッチ)4−2が設けられている。ま
た、この他にスピーカ5や図示しないオクターブ切換ス
イッチおよびリズムスタートならびにスタート・ストッ
プスイッチが設けられている。
第2図は第1図の管楽器本体10内に設けられている電
気回路を示すブロック図であり、制御手段を構成する中
央処理装置(CPU)6は以下のような機能を有してい
る。すなわち、中央処理装置6の第1番目の機能は、上
記音高入力スイッチ群2に入力され、後述する楽音出力
装置13から発生すべき楽音の音高情報を受取り、また上
記ブレスセンサ1からの息の強さに応じたブレス情報
を、電圧変換回路9にて電圧に変換し、この電圧値を更
にA/D変換器11にてデジタル値に変換し、このデジタル
値に変換されたデジタル音量情報を読取り、さらに図示
しない音色メモリ(ROM)に記憶されていて、かつ音色
切換スイッチ群3のセット位置に対応する音色情報を受
取り、上記音高情報、音量情報、音色情報等の発生楽音
パラメータ制御情報を楽音発生回路8に出力することで
ある。なお、上記楽音発生回路8から出力された楽音信
号は、増幅器12と上記スピーカ5とからなる楽音出力装
置13に入力された後、ここから放音される。
上記中央処理装置6の第2番目の機能は、上記最大値
設定スイッチ4−1、最小値設定スイッチ4−2がそれ
ぞれオン操作時、すなわち最大値設定時または最小値設
定時におけるA/D変換器11のデジタル出力値を、記憶手
段を構成するMAX・MIN値記憶用メモリ(ランダムアクセ
スメモリ)14に書込むことである。
中央処理装置6の第3番目の機能は、上記MAX・MIN値
記憶用メモリ14に記憶されている上記最大値設定時と最
小値設定時におけるデジタル出力値を読み出すととも
に、現在のA/D変換器11のデジタル出力値とに基づき、
中央処理装置6に有するレジスターA,B,C,D,E,Hを用い
て以下の演算を行ない、これにより得られる楽音発生パ
ラメータ制御情報例えば音量制御情報を、上記楽音発生
回路8に対し出力することである。
上記レジスターAは、第5図に示すように、上記MAX
・MIN値記憶用メモリ14に予めプリセットされている息
の強さの最小値設定時におけるデジタル出力値を格納す
るためのものである。レジスターBは、現在時点におけ
るA/D変換器11からのデジタル出力値を格納するための
ものである。レジスターCは、上記レジスターAとBと
に格納されているデジタル出力値の差分を格納するため
のものである。レジスターDは、上記MAX・MIN値格納用
メモリ14に予めプリセットされている息の強さの最大値
設定時におけるデジタル出力値を格納するためのもので
ある。レジスターEは、レジスターAとDとに格納され
ているデジタル出力値の差つまり楽音パラメータの特性
値の最小から最大に至るダイナミックレンジを示す値を
格納するものである。レジスターHは、レジスターCに
格納されているデジタル出力値と音量制御情報の最大レ
ベル値を示す255の積に、レジスターEに格納されてい
るデジタル出力値を除算した値、すなわち、上記楽音発
生回路8に入力されるべき音量制御情報を示すデジタル
出力値を格納するためのものである。上記各レジスター
A〜E、Hはいずれも8ビット構成となっており、0〜
255の256通りのレジスター構成をもっている。
以下、本発明による電子管楽器の一実施例の動作につ
いて、第3図〜第6図を参照して説明する。
第3図(1)は、演奏者が実際に吹口部から息を流入
した場合の、その息の強さと、これに対する第2図の電
圧変換回路9から出力される出力電圧値との関係を示す
ものであり、具体的には、息の強さを徐々に強めていっ
た場合であり、息の強さが弱い位置(Z点)、中間位置
(Y点)及びかなり強い位置(X点)において電圧変換
回路9から得られる出力電圧値(この電圧値が楽音出力
装置13から発生される楽音の音量を制御する制御電圧値
となる。)を示すものである。
これに対し、第3図(2)〜(4)は、各位置(X点
〜Z点)において、楽音出力装置13から発生される楽音
の音量が最大又は最小となるように設定した場合の、息
の強さとこれに対する音量制御情報のレベル値との関係
を説明するための図である。第3図(2)は、吹口部に
対し息を流入する前に、最小値設定スイッチ4−2をオ
ン状態とし、その後息を流入して、第3図(1)のX点
にて、最大値設定スイッチ4−1をオン状態とした時に
得られる、息の強さと楽音発生回路8に入力される音量
制御情報の値との関係を示す図であり、この場合は、息
を流入した時点から音量制御情報の値は徐々に高くな
り、息の強さをX点位置まで高めたとき、楽音発生回路
8に入力される音量制御情報の値は最大値となる。その
結果、息を流入時点から、発生されている楽音の音量が
徐々に大きくなり、上記X点位置でその音量は最大とな
る。
第3図(3)は、同様に、吹口部に対し息を流入する
前に、最小値設定スイッチ4−2をオン状態とし、その
後、息を流入して、第3図(1)のY点にて最大値設定
スイッチ4−1をオンとした時に得られる、息の強さと
楽音発生回路8に入力される音量制御情報の値との関係
を示すものであり、この場合には、息を流入した時点か
ら音量制御情報の値が徐々に高くなり、息の強さがY点
において音量制御情報の値が最大となる。従って、演奏
者が第3図(1)に示すような息の強さで吹いた場合で
も、Y点に対応する息の強さ位置で音量制御情報の値が
最大となり、その結果、そのY点に対応する息の強さ位
置、すなわち、比較的に軽く息を流入した位置で発生楽
音の音量を最大とすることができる。
第3図(4)は、吹口部に対し息を流入した後、第3
図(1)のZ点位置で、初めて最小値設定スイッチ4−
2をオン操作し、その後、第3図(1)のY点にて最大
値設定スイッチ4−1がオン操作された場合の息の強さ
と楽音発生回路8に入力される音量制御情報の値との関
係を示すものであり、この場合には、第3図(1)中の
Z点に対応する息の強さ位置まで息の強さを加えて初め
て、音量制御情報の最小値を得ることができるので、息
を全く加えない場合にもかかわらず、常時、楽音が発生
してしまうような事態を未然に防止できる。それ以降
は、第3図(3)とほぼ同様である。
なお、前述したように、第3図(2)、第3図(3)
に示すように、息の強さが「ゼロ」位置において、楽音
音量の最小値を設定するには、吹口部に息を吹かない状
態で、最小値設定スイッチ4−2をオン操作すればよ
い。
次に、以上の構成を有する本実施例において、最大値
設定スイッチ4−1および最小値設定スイッチ4−2を
操作して、楽音発生回路8に対し入力される音量制御情
報の最大値および最小値を設定する場合の処理について
説明する。
この場合において、息の強さ位置毎に、音量制御情報
の最小値または最大値の設定を行なうには、管楽器本体
10の吹口部に息を加えながら、音量制御情報の最小値
(どの位の息の強さから楽音の放音の開始を行なうかを
決める値)および最大値(どの位の息の強さで楽音音量
の最大値となるかを決める値)を設定したい位置におい
て、最小値設定スイッチ4−2と最大値設定スイッチ4
−1をオン操作することにより行なう。以下、音量制御
情報のレベルの値の最小値(MIN値)、最大値(MAX値)
を定める最大値設定スイッチ4−1および最小値設定ス
イッチ4−2の設定時における処理を、第4図に示すフ
ローチャートに従って説明する。
まず、ステップS1で最大値設定スイッチ4−1がオン
かどうかを判断し、オンの場合にはステップS2に進み、
ここで最大値設定スイッチ4−1のオン操作時における
A/D変換器11からのデジタル出力値を、MAX値記憶メモリ
14に書込む。そして、ステップS2からS3に進み、また上
記ステップS1で最大値設定スイッチ4−1がオフのとき
は、ステップS3に進み、ここで、最小値設定スイッチ4
−2がオンかどうかが判断される。もし、最小値設定ス
イッチ4−2のオンのときは、ステップS4に進み、最小
値設定スチッチ4−2のオン操作時におけるA/D変換器1
1からのデジタル出力値を、MIN値記憶用メモリ14に書込
みリターンする。また、ステップS3で最小値設定スイッ
チ4−2が、オフの時はリターンする。このようにし
て、最大値設定スイッチ4−1、最小値設定スイッチ4
−2のオン操作時点におけるA/D変換器11からのデジタ
ル出力値(音量制御情報の値)を各メモリ14に記憶する
ことができる。
第6図は、第4図のフローチャートにおいて、記憶用
メモリ14に記憶されたデジタル出力値およびA/D変換器1
1のデジタル出力値から楽音発生回路8に与えられる音
量制御情報を、中央処理装置6が処理し、楽音発生回路
8に対し出力する場合のフローチャートである。
まず、ステップS5で、ブレスセンサ1から得られたブ
レス情報に基づいて、現在時点において、A/D変換器11
から出力されているデジタル出力値(A/D変換値であ
り、この値は、0〜255に対応した値をとり得る)を、
中央処理装置6が読込み、その出力値をレジスターBに
格納する。次に、ステップS6で、MIN値記憶用メモリ14
に記憶されているデジタルデータ、すなわち、最小値設
定スイッチ4−2をオン操作した時におけるA/D変換器1
1からのデジタル出力値)を、レジスターAに格納す
る。そして、ステップS7で、レジスターB内のデジタル
出力値からレジスターA内のデジタル値を差引いた値
を、レジスターC内に格納する。この場合、レジスター
Aの値がレジスターBの値より、大きいときは、上記レ
ジスターCの値を0にする。同様に、ステップS8でMAX
値記憶用メモリ14に記憶されているデジタルデータ、す
なわち、最大値設定スイッチ4−1をオン操作した場合
におけるA/D変換器11からのデジタル出力値)を、レジ
スターDに格納する。そして、ステップS9で、レジスタ
ーA内のデジタル出力値を、ステップS8で格納されたレ
ジスターD内のデジタル出力値から差引いた値を、レジ
スターEを格納する。この場合、レジスターE内のデジ
タル出力値は、楽音制御情報の最大値と最小値との間の
ダイナミックレンジを示すから、例えば、このレジスタ
ーE内のデジタル出力値が255の場合は、ダイナミック
レンジが最大であることを示すことになる。次のステッ
プS10において、レジスターCの値と255(8ビットの場
合)の積を、レジスターEの値で除算した結果値、すな
わち、音量制御情報の値をレジスターH内に格納する。
なお、H>255の場合には、H=255として扱う。そし
て、ステップS10で求めた値すなわちレジスターHの値
を音量制御情報として楽音発生回路8に出力する。
以上のような処理を所定タイミングで繰返し行なうこ
とにより、息の強さに応じた音量制御情報を、リアルタ
イムで、中央処理装置6から順次楽音発生回路8に出力
する。その結果、たとえ、実際に吹口部に対し息を流入
した場合のブレス情報が第3図(1)に示すような特性
をもつものであっても、第3図(2)〜(4)に示すよ
うな特性の音量制御情報を得ることができることにな
る。すなわち、具体的には、演奏者が通常吹く息の強さ
が弱い例えば子供の場合には、第3図(3)のようにY
点で最大値設定スイッチ4−1をオン操作し、演奏者の
息の強さがY点位置で音量制御情報の値が最大となるよ
うにしておけば、演奏者が子供のように息の強さが小で
あっても、上記Y点位置で、楽音出力装置13から発生さ
れる楽音の音量を最大とすることができるため、大人が
吹奏した場合と同様な大きさの音量の楽音が楽音出力装
置13から放音される。
また、演奏者が通常吹く息の強さが強い例えば大人の
場合には、第3図(2)のようにX点で最大値設定ステ
ッチ4−1をオン操作し、演奏者の息の強さがX点位置
で音量制御情報の値が最大となるように設定しておけ
ば、上記Y点位置を越えて上記X点位置に対応する息の
強さ位置まで息の強さを強めて初めて、発生すべき楽音
の音量とすることができることから、吹く息の強さが強
い演奏者に適した音量の楽音が楽音出力装置13から放音
される。
さらに、第3図(4)のように、演奏者の息の強さが
Z点位置で最小値設定スイッチ4−2をオン操作し、か
つY点位置で最大値設定スイッチ4−1をオン操作する
ことにより、演奏者が息を吹きはじめてZ点位置に到る
まで、音量制御情報が中央処理装置6から楽音発生回路
8に出力されないようにすれば、息を全く加えないにも
かかわらず、楽音が発生されるという不都合なことがな
い。
また、最大値設定スイッチ4−1、最小値設定スイッ
チ4−2の設定の仕方によっては、演奏者の息の強さの
最大値と最小値で決まるダイナミックレンジが任意に設
定できることから、選択の自由度が上記した従来方式よ
り大となる。
このように、本実施例によれば、吹口部に息を流入し
ながら、最小値設定スイッチ4−2および最大値設定ス
イッチ4−1を順次オン操作するだけで、どの位の息の
強さから楽音が発生開始することができるかの音量最小
ポイントと、どの位の息の強さで発生中の楽音の音量を
最大とすることができるかの音量最大ポイントとをそれ
ぞれ設定することができる。従って、極めて簡単な音量
設定操作にて、息の吹く強さと発生される楽音の出方あ
るいは音量との関係を、迅速かつ容易に設定することが
できる。
以上述べた実施例は、発生楽音パラメータとして発生
楽音の音量を制御する場合を例にして説明したものであ
ったが、これを次のように構成することにより、発生中
の楽音の周波数を吹口部に対する噛む強さを加減するこ
とにより変えることができる管楽器にも適用できる。す
なわち、管楽器本体の吹口部に、第2図に示す、演奏者
が吹口部を噛む強さを検出するリップセンサ1Aを設け、
これによって検出された検出信号を、電圧変換回路9Aで
電圧信号に変換した後、その電圧信号を、A/D変換器11A
でデジタル出力値に変換し、このデジタル出力値に基づ
いて、楽音発生回路8から発生される楽音の周波数を、
例えば半音、1音…の範囲内で上げまたは下げるように
構成した電子管楽器に適用することができる。この場合
には、管楽器本体10の吹口部に設けたリップセンサ1Aを
噛みながら、楽音周波数制御情報の最大値および最小値
を設定したい位置において、最小値設定スイッチ4−2
および最大値設定スイッチ4−1をオン操作することに
より行なう。このように構成した場合には、音高入力ス
イッチ群2にて指定されている音高の楽音に対し、どの
位の強さで吹口部を噛んだら、上記楽音の音高のピッチ
を変更開始させることができるかのピッチ最小ポイント
と、どの位の強さで吹口部を噛んだら、上記楽音の音高
のピッチを最大に変更させることができるかのピッチ最
大ポイントとの双方を、迅速、かつ、容易に設定するこ
とができる。なお、このほかに、第2図のようにブレス
センサ1とリップセンサ1Aの両方の系統を備えたもの、
あるいはこのいずれか一方の系統だけを有するものでも
よい。さらに、上記のリップセンサ1Aのごとき、吹口部
の噛む強さを検出するセンサを、ブレスセンサ1の代り
に用いてこのリップセンサ1Aからのセンサ出力値に基づ
いて発生楽音の音量制御を行なう電子管楽器にも適用で
きる。
また、上記実施例のMAX値、MIN値設定手段としては、
上記最小値設定スイッチ4−2、最大値設定スイッチ4
−1の代りに、可変ボリューウム等で構成しても良く、
またMAX、MIN記憶用メモリに記憶されているデジタル出
力値は電源オン時に自動的にイニシャライズするように
構成してもよい。その他、本発明は要旨を変更しない範
囲で種々変形して実施できる。
[発明の効果] 以上述べた本発明によれば、演奏者の息の強さ、吹奏
部を噛む強さ等に個人差があっても、実際の息の強さや
噛む強さのポイントとは無関係に、所定の息の強さ等の
位置において、発生楽音パラメータの最小値および最大
値が得られるので、演奏者固有の息の強さ等で、所望す
る最適な音量等の楽音による吹奏演奏を行なうことがで
きるほか、コストも余り高くならない電子管楽器を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)および(b)は本発明に電子管楽器の一実
施例の外観を示す平面図および正面図、第2図は第1図
に示す電子管楽器に使用する電気回路を示すブロック
図、第3図は同実施例の息の強さと電圧変換回路の出力
電圧値又は楽音発生回路に入力される音量制御情報の値
との関係を示す図、第4図は同実施例の音量制御情報の
最小値および最大値を定める各設定スイッチがオン操作
された場合の処理の動作を説明するためのフローチャー
ト、第5図は同実施例に用いられる各レジスターを説明
するための図、第6図は同実施例の記憶用メモリに記憶
されているデータ等に基づいて、楽音発生回路に与えら
れる音量制御情報を中央処理装置が処理する動作を説明
するためのフローチャート、第7図(a)および(b)
は従来の一例を説明するための図である。 1…ブレスセンサ、2…音高スイッチ群、4−1…最大
値設定スイッチ、4−2…最小値設定スイッチ、5…ス
ピーカ、6…中央処理装置、8…楽音発生回路、9…電
圧変換回路、10…管楽器本体、11…A/D変換器、12…増
幅器、14…記憶用メモリ、1A…リップセンサ、9A…電圧
変換回路、11A…A/D変換器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管楽器本体の吹口部に流入される息もしく
    は吹口部に対する噛み操作に応答し、かつ音高指定操作
    に基づく指定された所定の音高の楽音を、楽音発生手段
    から発生する電子管楽器において、 上記吹口部に流入される息の強さ及び上記吹口部を噛む
    強さのうち少なくとも一方を検出して対応する検出信号
    を出力する検出手段と、 この検出手段からの検出信号に基づき、上記楽音発生手
    段から発生される楽音のパラメータを可変制御する楽音
    パラメータ制御手段と、 この楽音パラメータ制御手段にて可変制御される楽音パ
    ラメータの最小値に対応する上記検出信号の第1のポイ
    ント及び最大値に対応する上記検出信号の第2のポイン
    トを設定可能な設定手段と、 上記検出手段から上記検出信号が出力されたときに、そ
    の検出信号の値が上記設定手段で設定した第1のポイン
    ト以下の場合には、上記楽音パラメータの特性値を最小
    値とし、上記検出信号の値が上記設定手段で設定した第
    2のポイント以上の場合には、上記楽音パラメータの特
    性値を最大値とし、上記検出信号の値が上記設定手段で
    設定した第1のポイントから第2のポイントまでの範囲
    内の場合には、上記楽音パラメータの最小値から最大値
    までの特性値が得られるように、上記楽音パラメータ制
    御手段を可変制御する制御手段と、 からなる電子管楽器。
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