JPH1057635A - 曲再生制御装置 - Google Patents

曲再生制御装置

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JPH1057635A
JPH1057635A JP8216314A JP21631496A JPH1057635A JP H1057635 A JPH1057635 A JP H1057635A JP 8216314 A JP8216314 A JP 8216314A JP 21631496 A JP21631496 A JP 21631496A JP H1057635 A JPH1057635 A JP H1057635A
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music
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JP8216314A
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English (en)
Inventor
Yoshiyasu Nezu
佳容 根津
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作に不慣れな子供や初心者であっても、極
めて容易に自然な形で楽曲を再生し得る曲再生制御装置
を実現する。 【解決手段】 指揮操作が容易な楽曲の演奏データには
音符単位の再生を指定する再生識別子mark「1」を
付加しておき、指揮操作に応じて一音づつ演奏データを
読み出して再生させ、一方、指揮操作が難しい楽曲の演
奏データには拍単位の再生を指定する再生識別子mar
k「0」を付加しておき、指揮操作の間隔に応じた再生
テンポで演奏データを読み出して再生させる。これによ
り、操作に不慣れな子供や初心者等であっても、自然な
形で曲再生を進行させ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、自動演奏
装置などに用いて好適な曲再生制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、楽曲を構成する各音符の音高
や音長(符長)等を表わす演奏データをメモリに記憶し
ておき、これを順次読み出して再生する自動演奏装置が
知られている。この種の装置には、メモリに記憶されて
いる演奏データを、タイミング指定に応じて一音づつ読
み出して再生したり、指定されたテンポに従って自動的
に再生させる曲再生制御装置を具備するものもある。
【0003】このような曲再生制御装置において、タイ
ミング指定により一音づつ再生する態様は、所謂”ワン
キープレイ”と呼ばれ、押鍵操作あるいはスイッチ操作
に応じて楽曲の進行を音符単位で制御するようにしてい
る。一方、指定テンポに応じて自動的に再生する態様で
は、例えば、ユーザーが拍子をとる、所謂”タップ操
作”などの操作間隔を検出し、検出した操作間隔に基づ
き再生テンポを定めて楽曲の進行を拍単位で制御する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の曲再生制御装置においては、次のような問題が生じ
ている。すなわち、 (イ)タイミング指定により一音づつ再生する場合に
は、例えば、符長の短い音符が連続するような楽曲であ
る場合には、それに合わせて素速くタイミング指定しな
ければならないが、操作に不慣れな子供や初心者等では
指定するタイミングがばらついてしまい巧く行うことが
できない。この為、再生される楽曲が不自然になるばか
りか、操作する楽しみや面白みが失われてしまうという
問題がある。
【0005】(ロ)一方、タップ操作等の操作間隔に応
じて再生テンポを決めて楽曲の進行を拍単位で制御する
場合では、通常、再生テンポを過去複数回の操作間隔の
平均から求めている為、コントロール感に欠けており、
例えば、急にアップテンポにしたりダウンテンポにさせ
ることができず、再生される楽曲が不自然になるという
問題もある。
【0006】そこで本発明は、上述した事情に鑑みてな
されたもので、操作に不慣れな子供や初心者であって
も、極めて容易に自然な形で楽曲を再生させることがで
きる曲再生制御装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、操作者の指揮操作を検
出すると共に、検出した指揮操作の間隔に応じた再生テ
ンポを発生するテンポ発生手段と、音符単位あるいは拍
単位のいずれで再生するかを識別する識別子が付加され
た演奏データを記憶する演奏データ記憶手段と、この演
奏データ記憶手段から読み出した演奏データに、音符単
位の再生を指定する識別子が付加されている時には、前
記テンポ発生手段によって検出される指揮操作に応じて
一音づつ演奏データを読み出して再生する第1の再生制
御手段と、前記演奏データ記憶手段から読み出した演奏
データに、拍単位の再生を指定する識別子が付加されて
いる時には、前記テンポ発生手段が発生する再生テンポ
に応じて演奏データを読み出して再生する第2の再生制
御手段とを具備することを特徴とする。
【0008】上記請求項1に従属する請求項2に記載の
発明によれば、前記テンポ発生手段は、過去複数回にわ
たって検出した指揮操作の間隔を加重平均して再生テン
ポを発生することを特徴としている。さらに、請求項1
に従属する請求項3に記載の発明によれば、前記テンポ
発生手段は、再生する曲の進行に応じて重み付けを可変
した加重平均により再生テンポを生成する。
【0009】本発明では、音符単位の再生を指定する識
別子が演奏データに付加されている時には、指揮操作に
応じて一音づつ演奏データを読み出して再生し、一方、
拍単位の再生を指定する識別子が演奏データに付加され
ている時には、指揮操作の間隔に応じた再生テンポで演
奏データを読み出して再生する。したがって、指揮操作
が容易な楽曲の演奏データには音符単位の再生を指定す
る識別子を付加しておけば、操作に不慣れな子供や初心
者等であっても、自然な形で曲再生を進行させ得る。一
方、指揮操作が難しい楽曲の演奏データには拍単位の再
生を指定する識別子を付加しておけば、指揮操作に対応
した再生テンポで曲再生が進行するから、操作に不慣れ
な子供や初心者等であっても、自然な形で楽曲を進行さ
せ得る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による曲再生制御装置は、
シーケンサ等の自動演奏装置の他、知育玩具的な電子楽
器などに適用され得る。以下では、本発明の実施の形態
である曲再生制御装置を実施例として図面を参照して説
明する。
【0011】A.実施例の概略 図1は、本発明の一実施例の概略を示す為の外観図であ
る。この図において、1は筺体、2−1〜2−3はそれ
ぞれ筺体1のパネル上に配設される人形である。この人
形2−1〜2−3は、再生される楽曲に応じて舞踊動作
するよう構成されている。6はパネルスイッチ群であ
り、電源スイッチ6a、曲選択スイッチ6b、再生停止
スイッチ6cおよび再生モード選択スイッチ6dからな
る。7はテンポ検出センサ7であり、ユーザーが行うコ
ンダクト操作(後述する)の有無を検出する。
【0012】上記外観を有する実施例では、ユーザーが
指揮操作を真似たコンダクト操作を行うと、その操作が
テンポ検出センサ7により検出され、当該センサ7の検
出出力と選択される再生モードとの関係に基づき、内部
に記憶される演奏データを再生制御し、再生される楽曲
に応じて人形2−1〜2−3を舞踊動作させるものであ
る。以下、こうした実施例の構成について述べる。
【0013】B.実施例の構成 図2は実施例の構成を示すブロック図であり、図1に示
した構成要素と共通する部分には同一の番号を付してい
る。図2において、3は装置各部を制御するCPUであ
り、その特徴的な動作については後述する。4はROM
であり、このCPU3にロードされる各種制御プログラ
ムの他、予め複数の楽曲の演奏データが記憶されてい
る。
【0014】ここで、図3を参照してROM4に格納さ
れる演奏データのデータ構造について説明しておく。こ
の実施例で用いる演奏データは、通常の自動演奏に用い
るものと同様、各イベント順序を表わすデータ番号da
ta、小節bar、拍beat、発音タイミングtim
ing、音色番号tone、ノートナンバnoteおよ
び音長lengthからなる。
【0015】本実施例の演奏データにおいて特徴的な点
は、これらデータに再生識別子markを付加したこと
にある。この再生識別子markとは、曲再生を音符単
位で行うか、あるいは拍単位で行うかを識別するもので
あり、「1」の場合に音符単位で演奏データを再生する
ことを表わし、一方、「0」の場合には拍単位で演奏デ
ータを再生することを表わす。この再生識別子mark
が意図するところについては追って説明する。
【0016】次に、再び図2に戻り、実施例の構成につ
いて説明を進める。図2において、5はCPU3のワー
クエリアとして使用されるRAMであり、各種レジスタ
・フラグデータが一時記憶される。また、RAM5の所
定エリアには、システムイニシャライズ時に変換テーブ
ルがセットされる。この変換テーブルは、図4に示すよ
うに、コンダクト操作の操作間隔t(後述する)を読み
出しアドレスとして再生テンポtpを発生するテーブル
である。
【0017】パネルスイッチ群6は、上述した通り、電
源スイッチ6a、曲選択スイッチ6b、再生停止スイッ
チ6cおよび再生モード選択スイッチ6dからなる。電
源スイッチ6aは、曲再生スタートも兼ねており、電源
投入と同時に曲再生をスタートさせる。曲選択スイッチ
6bは、上述したROM4に複数記憶される楽曲の演奏
データのいずれかを選択する。
【0018】再生モード選択スイッチ6dは、「再生モ
ード1」および「再生モード2」のいずれかを選択す
る。再生モード1とは、上述した再生識別子markの
値にかかわらず、生成される再生テンポtpに従って拍
単位で曲再生を進行させるモードである。一方、再生モ
ード2では、再生識別子markが「1」の演奏データ
であれば、コンダクト操作がなされる毎に音符単位で曲
再生を進め、再生識別子markが「0」の演奏データ
であると、上記再生モード1と同様、再生テンポtpに
従って拍単位で曲再生を進行させるモードである。
【0019】コンダクト操作を検出するテンポ検出セン
サ7は、図5に図示するように、発光素子7aと受光素
子7bとからなるフォトインタラプタを構成しており、
当該センサ7上を遮る障害物を検出した場合に「H」レ
ベルの検出信号を発生し、それ以外には「L」レベルの
検出信号を発生する。
【0020】したがって、このテンポ検出センサ7上
で、手や指揮棒などで指揮操作を真似たコンダクト操作
を行えば、当該センサ7上を遮るタイミングによって音
符単位で楽曲の再生を進行させたり、当該センサ7上を
遮る操作間隔に対応して生成される再生テンポtpに従
って拍単位で曲再生を進行させ得る訳である。
【0021】次に、再び図2に戻り、実施例の説明を進
める。図2において、8は波形メモリ読み出し方式で構
成される音源であり、内部メモリに各種音色の波形デー
タの他、各音色に対応したエンベロープデータ等を記憶
している。この音源8は、CPU3から供給される演奏
データに基づき、上記内部メモリから対応する音色の波
形データあるいはエンベロープデータを読み出して楽音
合成する。こうして演奏データに基づき再生される楽曲
の楽音は、D/A変換された後にアンプ9に供給され
る。アンプ9では、入力された楽音をレベル増幅してス
ピーカSPより放音する。
【0022】C.実施例の動作 上記構成による実施例の動作について図6〜図11を参
照して説明して行く。以下では、まず概略動作としてメ
インルーチンの処理について説明した後、続いて各種ル
ーチンの処理について説明する。
【0023】(1)メインルーチンの動作 パネルスイッチ群6における電源スイッチ6aがオン操
作されて電源が投入されると、CPU3はROM4に記
憶される制御プログラムを自身にロードして図6に示す
メインルーチンを実行し、ステップSA1に処理を進め
る。まず、ステップSA1に進むと、CPU3はRAM
5や音源8内部に設けられる各種レジスタ・フラグをゼ
ロリセットしたり、初期値セットする初期設定を行う。
【0024】次に、ステップSA2では、パネルスイッ
チ群6を走査してスイッチイベントの有無を検出するス
イッチスキャン処理を行い、続くステップSA3では、
検出したスイッチイベントに対応するスイッチ処理を行
う。このスイッチ処理とは、例えば、曲選択スイッチ6
bのスイッチ操作が検出された時には、その操作により
指定される楽曲の演奏データをROM4から読み出すよ
うにレジスタ内容を更新する処理である。
【0025】次いで、ステップSA4に進むと、CPU
3はユーザーが行うコンダクト操作に応じて生成される
再生テンポtpで演奏データを再生したり、あるいは演
奏データを自動再生するコンダクト処理を実行する。そ
して、次のステップSA5では、上記ステップSA4の
コンダクト処理にて読み出された演奏データを音源8に
供給する発音処理を行う。続いて、CPU3はステップ
SA6に処理を進め、再生される楽曲に応じて人形2−
1〜2−3を舞踊動作させる表示処理を行う。この表示
処理が完了すると、CPU3は処理をステップSA2に
戻し、以後、再生停止スイッチ6cがオン操作されるま
で上記ステップSA2〜SA6を繰り返す。
【0026】(2)コンダクト処理ルーチンの動作 さて、上述したステップSA4を介してコンダクト処理
ルーチンが実行されると、CPU3は図7に示すステッ
プSB1に処理を進め、コンダクト操作がなされている
か否か、つまり、前述したテンポ検出センサ7が「H」
レベルの検出信号を発生したかどうかを判断する。ここ
で、ユーザーがコンダクト操作を行うと、テンポ検出セ
ンサ7が出力する検出信号が「L」レベルから「H」レ
ベルに遷移することによって、CPU3は判断結果を
「YES」とし、次のステップSB2に処理を進める。
【0027】ステップSB2に進むと、CPU3はコン
ダクト操作の間隔から再生テンポtpを定める速度検出
処理ルーチン(後述する)を実行する。そして、この速
度検出処理ルーチンにて再生テンポtpが定まると、C
PU3はステップSB3に処理を進め、定めた再生テン
ポtpに基づきROM4から演奏データを読み出すデー
タ読み出し処理ルーチン(後述する)を実行し、当該ル
ーチン完了後に上述のメインルーチンへ処理を戻す。
【0028】一方、コンダクト操作がなされていない場
合には、上記ステップSB1の判断結果が「NO」とな
り、CPU3はステップSB4に処理を進める。ステッ
プSB4では、レジスタtpに格納される再生テンポt
pが「0」になった時点で判断結果が「YES」とな
り、次のステップSB5に処理を進める。ステップSB
5では、レジスタt(後述する)にストアしておいた以
前の操作間隔を読み出し、これを再生テンポtpに変換
した後、当該再生テンポtpに基づき曲再生を自動的に
進める自動再生処理ルーチン(後述する)を実行する。
【0029】(3)速度検出処理ルーチンの動作 次に、図8〜図9を参照して上記コンダクト処理ルーチ
ンにてコールされる速度検出処理ルーチンの動作につい
て説明する。CPU3の処理が上述のステップSB2に
進むと、図8に示す速度検出処理ルーチンが起動され、
ステップSC1を実行する。ステップSC1では、ユー
ザーが行うコンダクト操作の間隔、つまり、図9に図示
するように、テンポ検出センサ7を遮る間隔t1,t
2,t3,…を計測する。
【0030】次いで、ステップSC2では、上記ステッ
プSC1にて計測した過去3回の間隔時間tn,tn-1
n-2にそれぞれ重み付け係数「4/7」,「2/7」
および「1/7」を乗算して加重平均を求め、これを現
在の間隔時間としてレジスタtにストアする。そして、
ステップSC3では、RAM5の所定エリアに格納され
る変換テーブル(図4参照)に基づき、レジスタtにス
トアされた間隔時間を再生テンポ値tpに変換し、続く
ステップSC4にてレジスタtpに再生テンポ値tpを
ストアする。
【0031】このように、速度検出処理ルーチンでは、
テンポ検出センサ7を遮るコンダクト操作の間隔を順次
計測し、そのうちの過去3回の間隔時間の加重平均を算
出して現在の操作間隔tを求め、これを再生テンポ値t
pに変換するようにしている。
【0032】操作に不慣れな子供や初心者等が行うコン
ダクト操作では、その操作間隔がばらついてしまうが、
上述のように加重平均を算出することにより、直前に為
された操作間隔に重きをおきつつ過去の操作間隔も考慮
する為、ユーザーの意図に沿いながらも変動を抑えた操
作間隔tを得ることが可能になる。したがって、過去複
数回の操作間隔の単純平均から再生テンポを求める従来
例に比してスムーズなコントロール感が得られ、例え
ば、楽曲の進行に合わせてアップテンポやダウンテンポ
にすることも可能になる。
【0033】(4)データ読み出し処理ルーチンの動作 次に、図10を参照してデータ読み出し処理ルーチンの
動作について説明する。上述の速度検出処理ルーチンに
よって操作間隔tに対応した再生テンポtpが得られる
と、CPU3は前述のステップSB3(図7参照)を介
して図10に示すデータ読み出し処理ルーチンを実行し
てステップSD1に処理を進める。
【0034】ステップSD1では、現在設定されている
動作モードが「再生モード1」あるいは「再生モード
2」のいずれであるか判断する。以下、モード別に動作
説明して行く。 再生モード1の場合 再生モード選択スイッチ6dにより再生モード1が設定
されている場合には、ステップSD2に処理を進め、現
在得られている再生テンポtpに従って拍単位で演奏デ
ータを読み出して曲再生を進行させるテンポ制御を行
う。
【0035】再生モード2の場合 一方、再生モード2が設定されている場合には、ステッ
プSD3に処理を進める。ステップSD3では、イベン
ト順序を表わすデータ番号dataを1インクリメント
して歩進させて次に読み出すべき演奏データを指定す
る。そして、ステップSD4に進むと、その演奏データ
に付加される再生識別子markが「0」であるか否か
を判断する。
【0036】ここで、再生識別子markが「0」の場
合には、判断結果が「YES」となり、上述のステップ
SD2に処理を進め、再生テンポtpに従って拍単位で
演奏データを再生するテンポ制御を行う。これに対し、
再生識別子markが「1」であると、上記ステップS
D4の判断結果が「NO」となり、次のステップSD5
に処理を進める。ステップSD5では、コンダクト操作
毎に音符単位で演奏データを再生するノート制御を行
う。
【0037】このように、本ルーチンでは、再生モード
1に設定されている場合、演奏データに付加される再生
識別子markにかかわらず、コンダクト操作に対応し
て生成される再生テンポtpに従って拍単位で曲再生を
進行させ、一方、再生モード2に設定されている場合に
は、再生識別子mark「1」が付加された演奏データ
を、コンダクト操作毎に音符単位で曲再生を進め、再生
識別子mark「0」が付加された演奏データを、再生
テンポtpに従って拍単位で曲再生を進行させる。
【0038】したがって、例えば、符長の短い音符が連
続するような楽曲を再生させる場合には、それら音符の
演奏データに対して付加される再生識別子markを
「0」にしておけば、音符を一音づつ読み出す為の操作
が不要となり、コンダクト操作に対応した再生テンポt
pで曲再生を進行させることができる。この結果、操作
に不慣れな子供や初心者等であっても、自然な形で楽曲
を進行させ得るため、操作する楽しみや面白みを味わう
ことができる。
【0039】これに対し、緩やかなテンポの楽曲であれ
ば、その演奏データに対して再生識別子mark「1」
を付加しておき、コンダクト操作を行う毎に音符単位で
曲再生する態様にすると、操作に不慣れな子供や初心者
等であっても、自然な形で曲再生を進行させ得るので、
あたかも指揮操作しているような楽しみや面白みが得ら
れる得る。
【0040】(5)自動再生処理ルーチンの動作 上述したように、コンダクト操作が行われず、再生テン
ポtpが「0」になると、CPU3は前述のステップS
B5(図7参照)を介して図11に示す自動再生処理ル
ーチンを実行し、ステップSE1に処理を進める。ステ
ップSE1では、レジスタtに格納されている最新の間
隔時間を、前述の変換テーブルにより再生テンポtpに
変換する。そして、次のステップSE2では、再生テン
ポtpに基づき演奏データを読み出し、拍単位で曲再生
を自動進行する。なお、上記ステップSE1において、
レジスタtに格納されている最新の間隔時間を再生テン
ポtpに変換する代りに、再生する楽曲に対して予め定
められているイニシャルテンポを用いることも可能であ
る。
【0041】このように、本実施例では、コンダクト操
作の間隔を順次計測し、そのうちの過去3回の間隔時間
の加重平均を算出して現在の操作間隔tを求め、これを
再生テンポ値tpに変換するので、直前に為された操作
間隔t1に重きをおきつつ過去の操作間隔も考慮する
為、ユーザーの意図に沿いながらも変動を抑えた再生テ
ンポtpが得らる。したがって、操作に不慣れな子供や
初心者等が”ばらついたコンダクト操作”を行っても、
そのばらつきを吸収しつつスムーズなコントロール感が
実現し、曲再生を自然な形で進行させることが可能にな
る。
【0042】しかも、この実施例では、再生モード2に
設定されている場合、再生識別子mark「1」が付加
された演奏データをコンダクト操作毎に音符単位で曲再
生を進め、再生識別子mark「0」が付加された演奏
データを再生テンポtpに従って拍単位で曲再生を進行
させるので、符長の短い音符が連続するような楽曲の時
にはコンダクト操作に対応した再生テンポtpに従って
楽曲を進行させ、一方、緩やかなテンポの楽曲の時には
コンダクト操作を行う毎に音符単位で曲再生することが
できる。この為、操作に不慣れな子供や初心者等であっ
ても、あたかも指揮操作しているような楽しみや面白み
を得ることができる。
【0043】なお、本実施例では、加重平均を算出する
際の重み付け係数を固定値としているが、これに替え
て、例えば、楽曲の流れに応じて重み付け係数を可変制
御する態様としても良い。すなわち、楽曲を再生する際
に、発音する以前の演奏データを先読みしておき、それ
に最もマッチする重み付け係数を生成してコンダクト操
作の操作間隔に乗算して重み付けを行う。
【0044】あるいは、予め複数の重み付け係数を用意
しておき、楽曲の流れに合った重み付け係数を選択する
態様としても良い。重み付け係数の選択に際しては演奏
データ中に係数選択するための選択フラグを設け、楽曲
の進行に応じてこの選択フラグを参照して重み付け係数
を選択読み出しする。
【0045】このように重み付け係数を楽曲の進行に合
わせて可変制御できるようにすれば、”ばらついたコン
ダクト操作”であっても、より一層自然な形で楽曲を進
行させることができるうえ、操作に不慣れなユーザーで
も豊かな演奏感を醸し出すことも可能になる。
【0046】また、この実施例では、演奏データに付加
される再生識別子markが固定的なものとして扱われ
ているが、これに替えて、可変設定し得るようにするこ
とも可能である。例えば、演奏データ中の発音タイミン
グtimingおよび音長lengthを参照し、音符
単位の再生を行うことが難しい部分に再生識別子mar
k「0」を付加する等の自動設定を行わせるようにして
も良い。さらに、ユーザーのコンダクト操作の適否を判
定し、判定した結果に応じて再生識別子mark「0」
を付加する音符を少なくして難易度を調整することもで
きる。このようにすることで、リズム感を養う知育玩具
にも成り得る。
【0047】また、上述した実施例では、曲再生に応じ
て人形2−1〜2−3を舞踊動作させるが、これに加え
て、テレビジョン受像機などの表示手段を用いて画面に
表示されるキャラクタ像を曲再生に同期して動画制御し
たり、コンダクト操作に応じて表示制御する形態も実現
でき、そのようにすれば、より一層、操作の楽しみや面
白みを倍増することが可能である。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、音符単位の再生を指定
する識別子が演奏データに付加されている時には、指揮
操作に応じて一音づつ演奏データを読み出して再生し、
一方、拍単位の再生を指定する識別子が演奏データに付
加されている時には、指揮操作の間隔に応じた再生テン
ポで演奏データを読み出して再生する。したがって、指
揮操作が容易な楽曲の演奏データに音符単位の再生を指
定する識別子を付加し、一方、指揮操作が難しい楽曲の
演奏データに拍単位の再生を指定する識別子を付加すれ
ば、操作に不慣れな子供や初心者であっても、極めて容
易に自然な形で楽曲を再生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による一実施例の概略を説明するための
外観図である
【図2】実施例の構成を示すブロック図である。
【図3】ROM4に記憶される演奏データのデータ構造
を説明するための図である。
【図4】RAM5にセットされる変換テーブルの内容を
説明するための図である。
【図5】テンポ検出センサ7の構成を示す図である。
【図6】メインルーチンの動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】コンダクト処理ルーチンの動作を示すフローチ
ャートである
【図8】速度検出処理ルーチンの動作を示すフローチャ
ートである
【図9】コンダクト操作の操作間隔を説明するための図
である。
【図10】データ読み出し処理ルーチンの動作を示すフ
ローチャートである。
【図11】自動再生処理ルーチンの動作を示すフローチ
ャートである
【符号の説明】
3 CPU(テンポ発生手段、 4 ROM(演奏データ記憶手段) 5 RAM 6 パネルスイッチ群 7 テンポ検出センサ(テンポ発生手段、第1および第
2の再生制御手段) 8 音源

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作者の指揮操作を検出すると共に、検
    出した指揮操作の間隔に応じた再生テンポを発生するテ
    ンポ発生手段と、 音符単位あるいは拍単位のいずれで再生するかを識別す
    る識別子が付加された演奏データを記憶する演奏データ
    記憶手段と、 この演奏データ記憶手段から読み出した演奏データに、
    音符単位の再生を指定する識別子が付加されている時に
    は、前記テンポ発生手段によって検出される指揮操作に
    応じて一音づつ演奏データを読み出して再生する第1の
    再生制御手段と、 前記演奏データ記憶手段から読み出した演奏データに、
    拍単位の再生を指定する識別子が付加されている時に
    は、前記テンポ発生手段が発生する再生テンポに応じて
    演奏データを読み出して再生する第2の再生制御手段と
    を具備することを特徴とする曲再生制御装置。
  2. 【請求項2】 前記テンポ発生手段は、過去複数回にわ
    たって検出した指揮操作の間隔を加重平均して再生テン
    ポを発生することを特徴とする請求項1記載の曲再生制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記テンポ発生手段は、再生する曲の進
    行に応じて重み付けを可変した加重平均により再生テン
    ポを生成することを特徴とする請求項1記載の曲再生制
    御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008299176A (ja) * 2007-06-01 2008-12-11 Mega Chips Corp 合奏システム
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