JPH05150775A - 電子管楽器 - Google Patents
電子管楽器Info
- Publication number
- JPH05150775A JPH05150775A JP4130345A JP13034592A JPH05150775A JP H05150775 A JPH05150775 A JP H05150775A JP 4130345 A JP4130345 A JP 4130345A JP 13034592 A JP13034592 A JP 13034592A JP H05150775 A JPH05150775 A JP H05150775A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- information
- pitch
- tone
- musical
- breath
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Electrophonic Musical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、電子管楽器において、吹く息の強
さ、または吹き口部を噛む強さの少なくとも一方の時間
的経過に伴う変化状態に対応して、楽音を制御すること
を目的とする。 【構成】 ブレスセンサ5により吹く息の強さが検出さ
れ、第1の電圧検出回路6、第1のA/D変換器7を介
してCPU3に入力される。また、リップセンサ9によ
り吹き口を噛む強さが検出され、第2の電圧検出回路1
0、第2のA/D変換器11を介してCPU3に入力さ
れる。CPU3は音高指定スイッチ群1により指定され
た音高情報、音色効果切り換えスイッチ群2により指定
された音高情報、付加効果情報を楽音発生回路4に入力
する。またCPU3は上記の吹く息の強さまたは噛む強
さの時間的変化を検出し、この時間的変化に応じて楽音
の制御情報(ビブラート効果の付加、楽音のピッチ情
報、ホワイトノイズ音の出力等)をも楽音発生回路4に
入力する。楽音発生回路4はCPU3からの各種楽音情
報に基づいて楽音を生成し、この楽音は楽音出力回路8
を介して放音される。
さ、または吹き口部を噛む強さの少なくとも一方の時間
的経過に伴う変化状態に対応して、楽音を制御すること
を目的とする。 【構成】 ブレスセンサ5により吹く息の強さが検出さ
れ、第1の電圧検出回路6、第1のA/D変換器7を介
してCPU3に入力される。また、リップセンサ9によ
り吹き口を噛む強さが検出され、第2の電圧検出回路1
0、第2のA/D変換器11を介してCPU3に入力さ
れる。CPU3は音高指定スイッチ群1により指定され
た音高情報、音色効果切り換えスイッチ群2により指定
された音高情報、付加効果情報を楽音発生回路4に入力
する。またCPU3は上記の吹く息の強さまたは噛む強
さの時間的変化を検出し、この時間的変化に応じて楽音
の制御情報(ビブラート効果の付加、楽音のピッチ情
報、ホワイトノイズ音の出力等)をも楽音発生回路4に
入力する。楽音発生回路4はCPU3からの各種楽音情
報に基づいて楽音を生成し、この楽音は楽音出力回路8
を介して放音される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子管楽器におけるブ
レス操作またはリップ操作による楽音の制御に関する。
レス操作またはリップ操作による楽音の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】電子管楽器は、吹き口部に設けられたブ
レスセンサー又はリップセンサーによって人間のブレス
操作又はリップ操作を電気信号として検出することによ
り、電子的に発生される楽音の音量又はピッチ等を微妙
に制御することができ、演奏者の感性に合わせた楽音を
発生することができる電子楽器である。
レスセンサー又はリップセンサーによって人間のブレス
操作又はリップ操作を電気信号として検出することによ
り、電子的に発生される楽音の音量又はピッチ等を微妙
に制御することができ、演奏者の感性に合わせた楽音を
発生することができる電子楽器である。
【0003】電子管楽器においては、演奏者が指を添え
易い位置に音高指定スイッチ群が配置され、演奏者はこ
れら複数のスイッチの押し方の組合せによって、1回の
操作で1つの音高(音程)を指定する。
易い位置に音高指定スイッチ群が配置され、演奏者はこ
れら複数のスイッチの押し方の組合せによって、1回の
操作で1つの音高(音程)を指定する。
【0004】そして、ブレス操作の強さが所定以上にな
った時に、その指定された音高の楽音がブレス操作の強
さに応じた音量で放音されるようになっている。また、
リップ操作の強さに応じて楽音のピッチが微妙に変化す
るようになっている。
った時に、その指定された音高の楽音がブレス操作の強
さに応じた音量で放音されるようになっている。また、
リップ操作の強さに応じて楽音のピッチが微妙に変化す
るようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アコー
スティックな管楽器を実際に演奏した場合には、息の吹
き始めと息の吹き込みを中止した時では、吹き込まれる
息の量が同じでも音色等が異なっており、指定された音
高に対しても多少のピッチのずれが生じる。また、息の
吹き始め等のように吹く息の強さが徐々に強くなる場合
にはホワイトノイズ音が発生する。
スティックな管楽器を実際に演奏した場合には、息の吹
き始めと息の吹き込みを中止した時では、吹き込まれる
息の量が同じでも音色等が異なっており、指定された音
高に対しても多少のピッチのずれが生じる。また、息の
吹き始め等のように吹く息の強さが徐々に強くなる場合
にはホワイトノイズ音が発生する。
【0006】ところが、従来の電子管楽器は吹く息の強
さ、すなわちブレス情報の大きさのみで楽音を制御し吹
く息の強さの変化を考慮した楽音の制御を行っていない
ため、上記のような管楽器本来の演奏を忠実に再現する
ことはできなかった。
さ、すなわちブレス情報の大きさのみで楽音を制御し吹
く息の強さの変化を考慮した楽音の制御を行っていない
ため、上記のような管楽器本来の演奏を忠実に再現する
ことはできなかった。
【0007】本発明の課題は、吹き口部を吹く息の強さ
(ブレス情報)または吹き口部を噛む強さ(リップ情
報)の少なくとも一方の時間的経過に伴う変化状態に対
応して楽音を制御することによりアコースティックな管
楽器本来の演奏を忠実に表現できるようにすると共に、
新たな演奏効果を得ることにある。
(ブレス情報)または吹き口部を噛む強さ(リップ情
報)の少なくとも一方の時間的経過に伴う変化状態に対
応して楽音を制御することによりアコースティックな管
楽器本来の演奏を忠実に表現できるようにすると共に、
新たな演奏効果を得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は吹き口部に対す
るブレス操作のみ又はブレス操作とリップ操作の双方、
かつ音高指定スイッチ群に対する操作により制御される
楽音を楽音発生手段から発音させる電子管楽器に適用さ
れる。
るブレス操作のみ又はブレス操作とリップ操作の双方、
かつ音高指定スイッチ群に対する操作により制御される
楽音を楽音発生手段から発音させる電子管楽器に適用さ
れる。
【0009】吹き口部は例えば管状の筒の上部に設けら
れ、複数のスイッチの組み合せまたは特定のスイッチに
対する音高指定操作により音高を指定する音高指定スイ
ッチ群は好ましくは上記管状の筒上の演奏者が指を添え
易い位置に設けられる。
れ、複数のスイッチの組み合せまたは特定のスイッチに
対する音高指定操作により音高を指定する音高指定スイ
ッチ群は好ましくは上記管状の筒上の演奏者が指を添え
易い位置に設けられる。
【0010】また、吹き口部に対するブレス操作または
リップ操作の強さの少なくとも一方をセンス情報として
検出するセンサー手段が例えば吹き口部の内部に設けら
れる。
リップ操作の強さの少なくとも一方をセンス情報として
検出するセンサー手段が例えば吹き口部の内部に設けら
れる。
【0011】そして、センサー手段の検出する前記セン
ス情報の時間的経過に伴う変化状態に基づいて、楽音を
制御するための楽音情報を作成する楽音情報作成手段
が、例えば前記管状の筒の内部に設けられる。
ス情報の時間的経過に伴う変化状態に基づいて、楽音を
制御するための楽音情報を作成する楽音情報作成手段
が、例えば前記管状の筒の内部に設けられる。
【0012】更に、音高指定スイッチ群により指定され
た音高の楽音を前記楽音情報に基づいて制御して発音す
る楽音発生手段が、例えば前記管状の筒の内部に設けら
れる。
た音高の楽音を前記楽音情報に基づいて制御して発音す
る楽音発生手段が、例えば前記管状の筒の内部に設けら
れる。
【0013】
【作用】上記手段において、演奏者は音高指定スイッチ
群のスイッチ操作により所望の楽音の音高を指定する。
そして、吹き口部を吹くブレス操作のみ、またはブレス
操作と吹き口部を噛むリップ操作の双方を行うことによ
り、演奏が開始される。この時、例えばブレス操作が所
定以上の強さで行われることにより、音高指定スイッチ
群のスイッチ操作により指定した音高の楽音が楽音発生
手段から発音される。
群のスイッチ操作により所望の楽音の音高を指定する。
そして、吹き口部を吹くブレス操作のみ、またはブレス
操作と吹き口部を噛むリップ操作の双方を行うことによ
り、演奏が開始される。この時、例えばブレス操作が所
定以上の強さで行われることにより、音高指定スイッチ
群のスイッチ操作により指定した音高の楽音が楽音発生
手段から発音される。
【0014】この時、センサー手段は、ブレス操作の強
さまたはリップ操作の強さの少なくとも一方をセンス情
報として検出し、楽音情報設定手段に出力する。楽音情
報作成手段は、例えば所定時間間隔で前記センス情報を
読み込み、前記センス情報の時間的経過に伴う変化状態
に基づいて、例えば楽音発生手段から発音されている楽
音のピッチを微妙に変化させたり、ホワイトノイズ音の
出力、さらには楽音に対するビブラート効果の付加等の
楽音制御を行うための楽音情報を作成し、楽音発生手段
に出力する。
さまたはリップ操作の強さの少なくとも一方をセンス情
報として検出し、楽音情報設定手段に出力する。楽音情
報作成手段は、例えば所定時間間隔で前記センス情報を
読み込み、前記センス情報の時間的経過に伴う変化状態
に基づいて、例えば楽音発生手段から発音されている楽
音のピッチを微妙に変化させたり、ホワイトノイズ音の
出力、さらには楽音に対するビブラート効果の付加等の
楽音制御を行うための楽音情報を作成し、楽音発生手段
に出力する。
【0015】楽音発生手段は、楽音情報作成手段から入
力する楽音情報に基づいて、例えば現在発音中の楽音の
ピッチを微妙に変化させたり、ホワイトノイズ音の出
力、さらには楽音に対するビブラート効果の付加等を行
う。
力する楽音情報に基づいて、例えば現在発音中の楽音の
ピッチを微妙に変化させたり、ホワイトノイズ音の出
力、さらには楽音に対するビブラート効果の付加等を行
う。
【0016】楽音情報作成手段は、例えば連続して読み
込んだセンス情報の変化量が所定値以上の時にのみ、前
記楽音情報を作成したり、さらには連続して読み込んだ
3個以上のセンス情報により、センス情報の時間的経過
に伴う変化状態を判断する。
込んだセンス情報の変化量が所定値以上の時にのみ、前
記楽音情報を作成したり、さらには連続して読み込んだ
3個以上のセンス情報により、センス情報の時間的経過
に伴う変化状態を判断する。
【0017】このように、ブレス操作の強さまたはリッ
プ操作の強さの時間的経過に伴う変化状態に応じて、楽
音と同時にホワイトノイズ音を出力させたり、楽音のピ
ッチを微妙に変化させたり、さらには楽音に対してビブ
ラート効果を付加する等の楽音の特性制御を行うことが
可能となる。
プ操作の強さの時間的経過に伴う変化状態に応じて、楽
音と同時にホワイトノイズ音を出力させたり、楽音のピ
ッチを微妙に変化させたり、さらには楽音に対してビブ
ラート効果を付加する等の楽音の特性制御を行うことが
可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について詳細に説明す
る。実施例の構成 図1は、一実施例のシステム構成図である。
る。実施例の構成 図1は、一実施例のシステム構成図である。
【0019】音高指定スイッチ群1は、音高を指定する
ための複数のスイッチから成っており、押下げられた
(オン状態となる)スイッチの組み合せにより、各音高
が指定される。
ための複数のスイッチから成っており、押下げられた
(オン状態となる)スイッチの組み合せにより、各音高
が指定される。
【0020】また、音色・効果切換スイッチ群2は、楽
音の音色の選択及び楽音に対し各種効果を付加するか否
かを選択するためのスイッチである。CPU(中央処理
装置)3は、例えば、マイクロプロセッサから成り、音
高指定スイッチ群1の各スイッチのステイタス(オン/
オフ状態)を所定時間間隔で読み込み、その読み込んだ
ステイタス情報から、音高指定スイッチ群1により指定
された音高を判断する。そして、音高の指定が変化した
場合には楽音発生回路4へ、新たに指定された音高の楽
音を発生するための音高情報を出力する。
音の音色の選択及び楽音に対し各種効果を付加するか否
かを選択するためのスイッチである。CPU(中央処理
装置)3は、例えば、マイクロプロセッサから成り、音
高指定スイッチ群1の各スイッチのステイタス(オン/
オフ状態)を所定時間間隔で読み込み、その読み込んだ
ステイタス情報から、音高指定スイッチ群1により指定
された音高を判断する。そして、音高の指定が変化した
場合には楽音発生回路4へ、新たに指定された音高の楽
音を発生するための音高情報を出力する。
【0021】さらに、CPU3は音色・効果切換スイッ
チ群2の各ステイタスも所定時間間隔で読み込んでお
り、読み込んだステイタス情報から指定された音色また
は楽音に付加する効果を判断する。そして、指定された
音色を発生するための音色情報を楽音発生回路4へ出力
すると共に、楽音に付加する効果の種類をCPU3内の
特には図示していない記憶領域に記憶する。
チ群2の各ステイタスも所定時間間隔で読み込んでお
り、読み込んだステイタス情報から指定された音色また
は楽音に付加する効果を判断する。そして、指定された
音色を発生するための音色情報を楽音発生回路4へ出力
すると共に、楽音に付加する効果の種類をCPU3内の
特には図示していない記憶領域に記憶する。
【0022】また、ブレスセンサー5は電子管楽器本体
の吹き口部を吹く息の強さを感知するセンサーであり、
ブレスセンサー5の感知情報は第1の電圧検出回路6に
よりその感知情報に対応する電圧に変換され、第1のA
/D変換器7に加えられる。第1のA/D変換器7は、
加わる電圧を例えば8ビットのデジタルデータ(ブレス
データ)に変換してCPU3へ出力する。CPU3は、
第1のA/D変換器7から入力するブレスデータに基づ
いて楽音の発生を開始するためのキーON情報、楽音の
発生を停止するためのキーOFF情報を楽音発生回路4
へ出力するタイミングを決定すると共に、キーON時に
は放音する楽音の音量レベルを指定する音量情報を生成
し、楽音発生回路4へ出力する。
の吹き口部を吹く息の強さを感知するセンサーであり、
ブレスセンサー5の感知情報は第1の電圧検出回路6に
よりその感知情報に対応する電圧に変換され、第1のA
/D変換器7に加えられる。第1のA/D変換器7は、
加わる電圧を例えば8ビットのデジタルデータ(ブレス
データ)に変換してCPU3へ出力する。CPU3は、
第1のA/D変換器7から入力するブレスデータに基づ
いて楽音の発生を開始するためのキーON情報、楽音の
発生を停止するためのキーOFF情報を楽音発生回路4
へ出力するタイミングを決定すると共に、キーON時に
は放音する楽音の音量レベルを指定する音量情報を生成
し、楽音発生回路4へ出力する。
【0023】また、後述詳しく説明するように、CPU
3は第1のA/D変換器7を介して連続して入力するブ
レスデータの変化量等から、吹き口部を吹く息がしだい
に強くなっているか、またはしだいに弱くなっているか
を判別し、その判別結果により楽音の制御情報(ビブラ
ート効果の付加、楽音のピッチ制御、ホワイトノイズ音
の出力等)を楽音発生回路4へ出力する。
3は第1のA/D変換器7を介して連続して入力するブ
レスデータの変化量等から、吹き口部を吹く息がしだい
に強くなっているか、またはしだいに弱くなっているか
を判別し、その判別結果により楽音の制御情報(ビブラ
ート効果の付加、楽音のピッチ制御、ホワイトノイズ音
の出力等)を楽音発生回路4へ出力する。
【0024】楽音発生回路4は、CPU3から加わる音
色情報及び音高情報に基づいて、音色・効果指定スイッ
チ群2によって指定された音色・効果で、音高指定スイ
ッチ群1によって指定された楽音を発生する回路であ
り、CPU3からキーON情報が加えられると、その楽
音の発生を開始する。さらに、CPU3からブレス操作
に基づく楽音情報が加えられた場合には、発生する楽音
に対してビブラート効果を付加したり、楽音と同時にホ
ワイトノイズ音を出力したりさらには、楽音のピッチを
変化させたりする。
色情報及び音高情報に基づいて、音色・効果指定スイッ
チ群2によって指定された音色・効果で、音高指定スイ
ッチ群1によって指定された楽音を発生する回路であ
り、CPU3からキーON情報が加えられると、その楽
音の発生を開始する。さらに、CPU3からブレス操作
に基づく楽音情報が加えられた場合には、発生する楽音
に対してビブラート効果を付加したり、楽音と同時にホ
ワイトノイズ音を出力したりさらには、楽音のピッチを
変化させたりする。
【0025】楽音発生回路4の出力する楽音やホワイト
ノイズ音は楽音出力部8へ加わる。楽音出力部8は、増
幅回路8−1及びスピーカ8−2から成り、楽音発生回
路4から加わる楽音やホワイトノイズ音を音声として放
音する。
ノイズ音は楽音出力部8へ加わる。楽音出力部8は、増
幅回路8−1及びスピーカ8−2から成り、楽音発生回
路4から加わる楽音やホワイトノイズ音を音声として放
音する。
【0026】さらに、リップセンサー9は吹き口部を噛
む強さを感知するセンサーであり、リップセンサー9の
感知情報は第2の電圧検出回路10によりその感知情報
に対応する電圧に変換され、第2のA/D変換器11に
加えられる。
む強さを感知するセンサーであり、リップセンサー9の
感知情報は第2の電圧検出回路10によりその感知情報
に対応する電圧に変換され、第2のA/D変換器11に
加えられる。
【0027】第2のA/D変換器11は、第2の電圧検
出回路10から加わる電圧をデジタルデータ(リップデ
ータ)変換してCPU3へ出力する。次に、図2(a) 〜
(d) は図1の実施例により実現される電子管楽器の外観
図である。同図に示すように本実施例は、管状筒部14
と吹き口部15から成る管楽器の形状となっており、図
1で説明した音高指定スイッチ群1、音色・効果切換ス
イッチ群2は、各々管状筒部14上の演奏者が指を添え
易い位置に配置されている。
出回路10から加わる電圧をデジタルデータ(リップデ
ータ)変換してCPU3へ出力する。次に、図2(a) 〜
(d) は図1の実施例により実現される電子管楽器の外観
図である。同図に示すように本実施例は、管状筒部14
と吹き口部15から成る管楽器の形状となっており、図
1で説明した音高指定スイッチ群1、音色・効果切換ス
イッチ群2は、各々管状筒部14上の演奏者が指を添え
易い位置に配置されている。
【0028】また、図1のリップセンサー9は、吹き口
部15の口唇が添え易い位置に設けられ、ブレスセンサ
ー5は吹き口部15と管状筒部14の接続位置付近に設
けられている。
部15の口唇が添え易い位置に設けられ、ブレスセンサ
ー5は吹き口部15と管状筒部14の接続位置付近に設
けられている。
【0029】図1の上記に示した以外の各構成要素は、
図2の管状筒部14の内部に設置される。上記の図1及
び図2に示した構成の実施例の動作につき以下に説明を
行う。なお、特に指定のないものは図1及び図2を参照
するものとする。
図2の管状筒部14の内部に設置される。上記の図1及
び図2に示した構成の実施例の動作につき以下に説明を
行う。なお、特に指定のないものは図1及び図2を参照
するものとする。
【0030】始めに、本発明の実施例の概略動作につい
て説明を行う。まず、演奏者は、音色・効果切換スイッ
チ群2の操作を行う。CPU3は特には図示しない所定
のプログラムにより、同スイッチ群2の操作内容を所定
時間間隔で監視しており、その設定内容が変更されたこ
とを検出した場合、スイッチ操作により指定された情報
を楽音発生回路4に出力する。これにより同回路4は、
指定された音色の楽音を発生し、指定された効果が付加
される様にその内部状態を変更する。
て説明を行う。まず、演奏者は、音色・効果切換スイッ
チ群2の操作を行う。CPU3は特には図示しない所定
のプログラムにより、同スイッチ群2の操作内容を所定
時間間隔で監視しており、その設定内容が変更されたこ
とを検出した場合、スイッチ操作により指定された情報
を楽音発生回路4に出力する。これにより同回路4は、
指定された音色の楽音を発生し、指定された効果が付加
される様にその内部状態を変更する。
【0031】次に演奏者は、音高指定スイッチ群1を指
で操作して音高を指定しながら、吹き口部15から息を
吹き込むことによって演奏を開始する。この場合CPU
3は音高指定スイッチ群1の操作状態を所定時間間隔で
監視しており、その指定内容が変更されたことを検出し
た場合、その情報を楽音発生回路4に出力する。これに
より楽音発生回路4は、指定された音高の楽音が発生す
るように音高(音階)設定を行う。
で操作して音高を指定しながら、吹き口部15から息を
吹き込むことによって演奏を開始する。この場合CPU
3は音高指定スイッチ群1の操作状態を所定時間間隔で
監視しており、その指定内容が変更されたことを検出し
た場合、その情報を楽音発生回路4に出力する。これに
より楽音発生回路4は、指定された音高の楽音が発生す
るように音高(音階)設定を行う。
【0032】一方、吹き口部15から吹き込まれた息の
強さは、ブレスセンサー5により感知され、第1のA/
D変換器7を介してディジタルのブレスデータとしてC
PU3に読み込まれるが、このブレスデータが所定値以
上となった場合、即ち演奏者がある強さ以上の息を吹き
込んだ場合に、CPU3から楽音発生回路4にキーON
情報が出力され、これにより楽音発生回路4は前記操作
により指定された音色・音高で楽音の発生を開始する。
逆に、演奏者が吹き口部15への息の吹き込みをやめ
て、上記ブレスデータが所定値以下になった場合には、
CPU3から楽音発生回路4にキーOFF情報が出力さ
れ、これにより楽音発生回路4は楽音の発生を停止す
る。
強さは、ブレスセンサー5により感知され、第1のA/
D変換器7を介してディジタルのブレスデータとしてC
PU3に読み込まれるが、このブレスデータが所定値以
上となった場合、即ち演奏者がある強さ以上の息を吹き
込んだ場合に、CPU3から楽音発生回路4にキーON
情報が出力され、これにより楽音発生回路4は前記操作
により指定された音色・音高で楽音の発生を開始する。
逆に、演奏者が吹き口部15への息の吹き込みをやめ
て、上記ブレスデータが所定値以下になった場合には、
CPU3から楽音発生回路4にキーOFF情報が出力さ
れ、これにより楽音発生回路4は楽音の発生を停止す
る。
【0033】上記のようにして楽音発生回路4から音高
指定スイッチ群1で指定した音高の楽音が発生される
が、本実施例では吹き口部15を吹く息の強さの変化
を、連続して読み込むブレスデータの変化量により判断
し、吹き始めのように吹く息の強さがしだいに大きくな
る場合や、吹き口部15の吹き込みを中止した場合のよ
うに吹く息の強さがしだいに小さくなる場合のそれぞれ
に応じて、ピッチの変調やビブラート効果の付加、さら
にはホワイトノイズ音の出力等の楽音情報を作成し、楽
音発生回路4へ出力する。
指定スイッチ群1で指定した音高の楽音が発生される
が、本実施例では吹き口部15を吹く息の強さの変化
を、連続して読み込むブレスデータの変化量により判断
し、吹き始めのように吹く息の強さがしだいに大きくな
る場合や、吹き口部15の吹き込みを中止した場合のよ
うに吹く息の強さがしだいに小さくなる場合のそれぞれ
に応じて、ピッチの変調やビブラート効果の付加、さら
にはホワイトノイズ音の出力等の楽音情報を作成し、楽
音発生回路4へ出力する。
【0034】図3に第1実施例のCPU3により行われ
るブレス操作が行われた時の動作フローチャートを示
す。尚、同図のフローチャートの中に示されているバッ
ファNEWB、バッファOLDBは、特に図示していな
いが、それぞれ最新のブレスデータ、前回のブレスデー
タを格納するバッファである。
るブレス操作が行われた時の動作フローチャートを示
す。尚、同図のフローチャートの中に示されているバッ
ファNEWB、バッファOLDBは、特に図示していな
いが、それぞれ最新のブレスデータ、前回のブレスデー
タを格納するバッファである。
【0035】CPU3は、CPU3内に内蔵された特に
は図示しないタイマーからのインタラプト(割り込み)
によって図3の動作フローチャートを実行する。タイマ
ーインタラプトが発生すると、CPU3は第1のA/D
変換器7を介してブレスデータを取り込み、そのブレス
データをバッファNEWBに格納する(SA1)。
は図示しないタイマーからのインタラプト(割り込み)
によって図3の動作フローチャートを実行する。タイマ
ーインタラプトが発生すると、CPU3は第1のA/D
変換器7を介してブレスデータを取り込み、そのブレス
データをバッファNEWBに格納する(SA1)。
【0036】そして、バッファNEWBに格納されてい
るブレスデータからバッファOLDBに格納されている
前回取り込んだブレスデータを減算し、その減算結果を
特には図示しないAレジスタに格納する(SA2)。
るブレスデータからバッファOLDBに格納されている
前回取り込んだブレスデータを減算し、その減算結果を
特には図示しないAレジスタに格納する(SA2)。
【0037】次に、Aレジスタに格納されている減算結
果の正負を判別する(SA3)。もし、減算結果が正で
あればブレスデータの値が上昇しているので、続けて減
算結果すなわち上昇値が「10H」(Hは16進数である
ことを示す)以上であるかを判別する(SA4)。そし
て、上昇値が10H以上であれば楽音発生回路4にセット
されている音高情報(ピッチ情報)を3セント高く(U
P)すると共に、ホワイトノイズ音を出力するための楽
音情報を楽音発生回路4へ加える。さらに、現在ビブラ
ート効果が楽音発生回路4により付加されていれば、楽
音に対するビブラート効果の付加を中止するための楽音
情報を楽音発生回路4へ出力する(SA5)。
果の正負を判別する(SA3)。もし、減算結果が正で
あればブレスデータの値が上昇しているので、続けて減
算結果すなわち上昇値が「10H」(Hは16進数である
ことを示す)以上であるかを判別する(SA4)。そし
て、上昇値が10H以上であれば楽音発生回路4にセット
されている音高情報(ピッチ情報)を3セント高く(U
P)すると共に、ホワイトノイズ音を出力するための楽
音情報を楽音発生回路4へ加える。さらに、現在ビブラ
ート効果が楽音発生回路4により付加されていれば、楽
音に対するビブラート効果の付加を中止するための楽音
情報を楽音発生回路4へ出力する(SA5)。
【0038】このように、ブレスデータの上昇値が10H
以上であれば、音高情報を3セント高く設定すると共
に、ホワイトノイズ音を出力するための楽音情報を楽音
発生回路4にセットする。また、ビブラート効果が付加
されていれば、ビブラート効果をOFFするための楽音
情報を楽音発生回路4にセットする。この結果、楽音の
音高(ピッチ)が3セント高くなると共に、ホワイトノ
イズ音が出力されるようになる。また、楽音に対しビブ
ラート効果が付加されていれば、楽音に対するビブラー
ト効果の付加が停止する。
以上であれば、音高情報を3セント高く設定すると共
に、ホワイトノイズ音を出力するための楽音情報を楽音
発生回路4にセットする。また、ビブラート効果が付加
されていれば、ビブラート効果をOFFするための楽音
情報を楽音発生回路4にセットする。この結果、楽音の
音高(ピッチ)が3セント高くなると共に、ホワイトノ
イズ音が出力されるようになる。また、楽音に対しビブ
ラート効果が付加されていれば、楽音に対するビブラー
ト効果の付加が停止する。
【0039】続けて、バッファNEWBに格納されてい
るブレスデータの大きさに応じてキーのON/OFF情
報、イニシャル情報またはアフター情報を楽音発生回路
4へ出力する(SA6)。
るブレスデータの大きさに応じてキーのON/OFF情
報、イニシャル情報またはアフター情報を楽音発生回路
4へ出力する(SA6)。
【0040】さらに詳しく説明すると、楽音発生回路4
が楽音を発生していない時に前記ブレスデータの値が所
定値(キーON開始の閾値)以上であればキーON情報
と共に所定の音量を指定する音量情報(イニシャル情
報)を楽音発生回路4へ加える。この結果、上記音量情
報(イニシャル情報)に対応する音量で、楽音発生回路
4から楽音の発音が開始される。
が楽音を発生していない時に前記ブレスデータの値が所
定値(キーON開始の閾値)以上であればキーON情報
と共に所定の音量を指定する音量情報(イニシャル情
報)を楽音発生回路4へ加える。この結果、上記音量情
報(イニシャル情報)に対応する音量で、楽音発生回路
4から楽音の発音が開始される。
【0041】一方、既に楽音発生回路4から楽音が発音
されている時に、前記ブレスデータがキーON開始の閾
値以上であれば、前記ブレスデータに対応する音量情報
(アフター情報)を作成し、楽音発生回路4へ加える。
この結果、楽音発生回路4から上記音量情報(アフター
情報)に対応する音量で楽音が発音される。
されている時に、前記ブレスデータがキーON開始の閾
値以上であれば、前記ブレスデータに対応する音量情報
(アフター情報)を作成し、楽音発生回路4へ加える。
この結果、楽音発生回路4から上記音量情報(アフター
情報)に対応する音量で楽音が発音される。
【0042】また、前記ブレスデータがキーON開始の
閾値よりも小さく、かつ楽音発生回路4から現在、楽音
が発音中であればキーOFF情報を楽音発生回路4に加
える。この結果、楽音発生回路4の楽音の発音が停止す
る。
閾値よりも小さく、かつ楽音発生回路4から現在、楽音
が発音中であればキーOFF情報を楽音発生回路4に加
える。この結果、楽音発生回路4の楽音の発音が停止す
る。
【0043】次に、バッファNEWBに格納されている
ブレスデータをバッファOLDBに転送する(SA
7)。一方、前記SA3でAレジスタに格納されている
ブレスデータの減算結果が負、すなわちブレスデータが
下降していれば、減算結果(下降値)が「10H」以上で
あるか判別し(SA8)、ブレスデータの下降値が「10
H」以上であれば、楽音発生回路4にセットされている
音高情報(ピッチ情報)を3セント低く(DOWN)す
ると共に、ホワイトノイズ音の出力中であればホワイト
ノイズ音の出力を停止するための楽音情報を楽音発生回
路4へ加える。さらに、楽音に対してビブラート効果が
付加されていなければ、楽音に対してビブラート効果を
付加するための楽音情報を楽音発生回路4へ加える(S
A9)。
ブレスデータをバッファOLDBに転送する(SA
7)。一方、前記SA3でAレジスタに格納されている
ブレスデータの減算結果が負、すなわちブレスデータが
下降していれば、減算結果(下降値)が「10H」以上で
あるか判別し(SA8)、ブレスデータの下降値が「10
H」以上であれば、楽音発生回路4にセットされている
音高情報(ピッチ情報)を3セント低く(DOWN)す
ると共に、ホワイトノイズ音の出力中であればホワイト
ノイズ音の出力を停止するための楽音情報を楽音発生回
路4へ加える。さらに、楽音に対してビブラート効果が
付加されていなければ、楽音に対してビブラート効果を
付加するための楽音情報を楽音発生回路4へ加える(S
A9)。
【0044】この結果、楽音発生回路4の発音する楽音
の音高(ピッチ)が3セント低くなると共に、ホワイト
ノイズ音の出力が行われていれば、ホワイトノイズ音の
出力が停止し、さらに楽音に対してビブラート効果が付
加されていなければ、楽音に対してビブラート効果が付
加されるようになる。
の音高(ピッチ)が3セント低くなると共に、ホワイト
ノイズ音の出力が行われていれば、ホワイトノイズ音の
出力が停止し、さらに楽音に対してビブラート効果が付
加されていなければ、楽音に対してビブラート効果が付
加されるようになる。
【0045】上記SA9に続いて、前記SA6、SA7
を行ない前述したようにブレスデータに応じてキーのO
N/OFF情報、イニシャル情報、アフター情報を楽音
発生回路4へ出力する。
を行ない前述したようにブレスデータに応じてキーのO
N/OFF情報、イニシャル情報、アフター情報を楽音
発生回路4へ出力する。
【0046】上記動作により、演奏者が吹き口部15を
吹く息の強さがしだいに強くなる場合には、楽音の音高
の音高指定スイッチ群1のスイッチ操作により指定され
た音高よりも3セント高くなると共に、ホワイトノイズ
音が出力される。したがって、吹き込み開始時のよう
に、吹く息の強さが顕著に強くなるような場合には、演
奏者の指定する音高よりも、音程が若干高めになると共
にホワイトノイズ音が出力されるので、吹き込み開始時
にもアコースティックな管楽器の演奏が忠実に再現され
る。
吹く息の強さがしだいに強くなる場合には、楽音の音高
の音高指定スイッチ群1のスイッチ操作により指定され
た音高よりも3セント高くなると共に、ホワイトノイズ
音が出力される。したがって、吹き込み開始時のよう
に、吹く息の強さが顕著に強くなるような場合には、演
奏者の指定する音高よりも、音程が若干高めになると共
にホワイトノイズ音が出力されるので、吹き込み開始時
にもアコースティックな管楽器の演奏が忠実に再現され
る。
【0047】また、吹き口部15を吹く息の強さがしだ
いに弱くなる場合には、楽音の音高が音高指定スイッチ
群1の操作により指定された音高よりも3セント低くな
ると共に、楽音に対しビブラート効果が付加される。し
たがって、吹き込みを中止した時のように、吹く息の強
さが顕著に弱くなる場合には、演奏者の指定する音高よ
りも、音程が若干低めになると共に、楽音に対しビブラ
ート効果が付加されるので、吹き込み中止時にもアコー
スティックな管楽器の演奏が忠実に再現される。
いに弱くなる場合には、楽音の音高が音高指定スイッチ
群1の操作により指定された音高よりも3セント低くな
ると共に、楽音に対しビブラート効果が付加される。し
たがって、吹き込みを中止した時のように、吹く息の強
さが顕著に弱くなる場合には、演奏者の指定する音高よ
りも、音程が若干低めになると共に、楽音に対しビブラ
ート効果が付加されるので、吹き込み中止時にもアコー
スティックな管楽器の演奏が忠実に再現される。
【0048】次に、第2実施例のブレス操作が行われた
時の動作フローチャートを図4に示す。尚、同図のフロ
ーチャートの中で特に図示していないバッファNEW
B、OLDB1、OLDB2は、それぞれ最新(今回)
のブレスデータ、前回のブレスデータ、前々回のブレス
データを格納するバッファである。
時の動作フローチャートを図4に示す。尚、同図のフロ
ーチャートの中で特に図示していないバッファNEW
B、OLDB1、OLDB2は、それぞれ最新(今回)
のブレスデータ、前回のブレスデータ、前々回のブレス
データを格納するバッファである。
【0049】タイマーインタラプトが発生すると、CP
U3は第1実施例のSA1〜SA2と同様の処理を行い
(SB1〜SB2)、Aレジスタに今回取り込んだブレ
スデータから前回取り込んだブレスデータを減算した結
果を格納する。
U3は第1実施例のSA1〜SA2と同様の処理を行い
(SB1〜SB2)、Aレジスタに今回取り込んだブレ
スデータから前回取り込んだブレスデータを減算した結
果を格納する。
【0050】そして、Aレジスタに格納された減算結果
が「0」であるかどうか判別する(SB3)。もし、A
レジスタに格納されている減算結果が「0」でない、す
なわち今回のブレスデータが前回のブレスデータに対し
変化していれば、次に前記減算結果が正であるかどうか
判別する(SB4)。
が「0」であるかどうか判別する(SB3)。もし、A
レジスタに格納されている減算結果が「0」でない、す
なわち今回のブレスデータが前回のブレスデータに対し
変化していれば、次に前記減算結果が正であるかどうか
判別する(SB4)。
【0051】そして、前記減算結果が正、すなわちブレ
スデータが前回よりも大きくなっていれば、さらにバッ
ファOLDB1に格納されている前回のブレスデータ
が、バッファOLDB2に格納されている前々回のブレ
スデータよりも大きいかどうかを判別する(SB5)。
スデータが前回よりも大きくなっていれば、さらにバッ
ファOLDB1に格納されている前回のブレスデータ
が、バッファOLDB2に格納されている前々回のブレ
スデータよりも大きいかどうかを判別する(SB5)。
【0052】もし、前回のブレスデータが前々回のブレ
スデータよりも大きければ、前々回、前回、今回としだ
いにブレスデータが大きくなっているので、吹き口部1
5を吹く息の強さがしだいに強くなっているものと判断
し図3に示す前記第1実施例のSA5と同様の処理を行
い、楽音のピッチを3セント高めたり、ホワイトノイズ
音を出力する等の処理を行う(SB6)。
スデータよりも大きければ、前々回、前回、今回としだ
いにブレスデータが大きくなっているので、吹き口部1
5を吹く息の強さがしだいに強くなっているものと判断
し図3に示す前記第1実施例のSA5と同様の処理を行
い、楽音のピッチを3セント高めたり、ホワイトノイズ
音を出力する等の処理を行う(SB6)。
【0053】続けて、前記第1実施例のSA6と同様の
処理を行い、バッファNEWBに格納されているブレス
データの値に応じてキーON情報、キーOFF情報、イ
ニシャル情報、アフター情報等の楽音制御情報を楽音発
生回路4に出力する(SB7)。
処理を行い、バッファNEWBに格納されているブレス
データの値に応じてキーON情報、キーOFF情報、イ
ニシャル情報、アフター情報等の楽音制御情報を楽音発
生回路4に出力する(SB7)。
【0054】そして、バッファOLDB1に格納されて
いる前回のブレスデータをバッファOLDB2に転送し
(SB8)、バッファNEWBに格納されている今回の
ブレスデータをバッファOLDB1に転送する(SB
9)。
いる前回のブレスデータをバッファOLDB2に転送し
(SB8)、バッファNEWBに格納されている今回の
ブレスデータをバッファOLDB1に転送する(SB
9)。
【0055】一方、上記SB5でバッファOLDB1に
格納されている前回のブレスデータが、バッファOLD
B2に格納されている前々回のブレスデータよりも小さ
ければ、前記SB7〜SB9の処理を行う。
格納されている前回のブレスデータが、バッファOLD
B2に格納されている前々回のブレスデータよりも小さ
ければ、前記SB7〜SB9の処理を行う。
【0056】すなわち、第2実施例の場合には所定の時
間間隔(タイマーインタラプトの発生間隔)でブレスデ
ータを連続して3回取り込み、ブレスデータの値が、取
り込む毎に大きくなっていれば、吹き口部15を吹く息
の強さがしだいに強くなっているものと判断する。
間間隔(タイマーインタラプトの発生間隔)でブレスデ
ータを連続して3回取り込み、ブレスデータの値が、取
り込む毎に大きくなっていれば、吹き口部15を吹く息
の強さがしだいに強くなっているものと判断する。
【0057】また、上記SB4でAレジスタに格納され
ている減算結果が負であれば、バッファOLDB1に格
納されている前回のブレスデータがバッファOLDB2
に格納されている前々回のブレスデータよりも小さいか
どうか判別する(SB10)。
ている減算結果が負であれば、バッファOLDB1に格
納されている前回のブレスデータがバッファOLDB2
に格納されている前々回のブレスデータよりも小さいか
どうか判別する(SB10)。
【0058】そして、前回のブレスデータが前々回のブ
レスデータよりも小さければ、第1実施例のSA9と同
様な処理、すなわち楽音の音高を3セント低くしたり、
楽音に対してビブラート効果を付加したり、ホワイトノ
イズ音の出力をOFFする処理を行う(SB11)。
レスデータよりも小さければ、第1実施例のSA9と同
様な処理、すなわち楽音の音高を3セント低くしたり、
楽音に対してビブラート効果を付加したり、ホワイトノ
イズ音の出力をOFFする処理を行う(SB11)。
【0059】このように、第2実施例の場合には、所定
時間間隔(タイマーインタラプトの発生間隔)でブレス
データを連続して3回取り込み、取り込む毎にブレスデ
ータの値が小さくなっていれば、吹き口部15を吹く息
の強さがしだいに弱くなっているものと判断する。
時間間隔(タイマーインタラプトの発生間隔)でブレス
データを連続して3回取り込み、取り込む毎にブレスデ
ータの値が小さくなっていれば、吹き口部15を吹く息
の強さがしだいに弱くなっているものと判断する。
【0060】上記SB10で、前回のブレスデータが前
々回のブレスデータよりも大きい場合、または上記SB
11の処理終了後は、前記SB7〜SB9を行う。ま
た、前記SB3でAレジスタに格納されている減算結果
が「0」であれば、吹き口部15を息の強さが変化しな
かったのと判別し、前記SB7〜SB9の処理を行う。
々回のブレスデータよりも大きい場合、または上記SB
11の処理終了後は、前記SB7〜SB9を行う。ま
た、前記SB3でAレジスタに格納されている減算結果
が「0」であれば、吹き口部15を息の強さが変化しな
かったのと判別し、前記SB7〜SB9の処理を行う。
【0061】尚、第1実施例及び第2実施例の場合、今
回のブレスデータの値がいかなる値であっても、吹き込
む息の強さの上昇(または下降)の判断を行っている
が、吹き込む息の強さが上昇中であるかの判断は、今回
のブレスデータが所定値(例えば、「3FH」)以上に
なった時のみ行い、吹き込む息の強さが下降中であるか
の判断は、今回のブレスデータが所定値(例えば「6F
H」)以下の時のみ行うようにしてもよい。このように
すれば、吹き込み開始と吹き込み中止の判断をより正確
に行えるようになる。
回のブレスデータの値がいかなる値であっても、吹き込
む息の強さの上昇(または下降)の判断を行っている
が、吹き込む息の強さが上昇中であるかの判断は、今回
のブレスデータが所定値(例えば、「3FH」)以上に
なった時のみ行い、吹き込む息の強さが下降中であるか
の判断は、今回のブレスデータが所定値(例えば「6F
H」)以下の時のみ行うようにしてもよい。このように
すれば、吹き込み開始と吹き込み中止の判断をより正確
に行えるようになる。
【0062】尚、上記第1の実施例及び第2の実施例で
はブレス操作によるブレスデータを基に楽音の特性の制
御を行っているが、リップ操作によるリップデータに基
づいても、同様にして楽音の特性の制御を行うことがで
きる。
はブレス操作によるブレスデータを基に楽音の特性の制
御を行っているが、リップ操作によるリップデータに基
づいても、同様にして楽音の特性の制御を行うことがで
きる。
【0063】また、楽音に対する特性制御も上記実施例
に限定されることなく、その他の各種制御が可能であ
る。
に限定されることなく、その他の各種制御が可能であ
る。
【0064】
【発明の効果】本発明は、ブレス操作の強さまたはリッ
プ操作の強さの少なくとも一方の時間的経過に伴う変化
状態に応じて、すなわち、吹き口部を吹く息または吹き
口部に対するリップ操作の強さがしだいに強くなっいる
かまたはしだいに弱くなっているか等に応じて、楽音の
ピッチの制御や、ホワイトノイズ等の出力、さらにビブ
ラート効果の付加等の楽音に対する特性制御を行うの
で、アコースティックな管楽器の演奏を忠実に表現でき
るようになると共に、新しい演奏効果を得ることが可能
となる。
プ操作の強さの少なくとも一方の時間的経過に伴う変化
状態に応じて、すなわち、吹き口部を吹く息または吹き
口部に対するリップ操作の強さがしだいに強くなっいる
かまたはしだいに弱くなっているか等に応じて、楽音の
ピッチの制御や、ホワイトノイズ等の出力、さらにビブ
ラート効果の付加等の楽音に対する特性制御を行うの
で、アコースティックな管楽器の演奏を忠実に表現でき
るようになると共に、新しい演奏効果を得ることが可能
となる。
【図1】一実施例のシステム構成図である。
【図2】(a) 〜(d) は上記実施例の外観図である。
【図3】第1実施例のブレス操作が行われた時の動作フ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図4】第2実施例のブレス操作が行われた時の動作フ
ローチャートである。
ローチャートである。
1 音高指定スイッチ群 2 音色・効果切換スイッチ群 3 CPU 4 楽音発生回路 5 ブレスセンサー 6 第1の電圧検出回路 7 第1のA/D変換器 8 楽音出力回路 9 リップセンサー 10 第2の電圧検出回路 11 第2のA/D変換器
Claims (3)
- 【請求項1】 音高指定操作により所定の音高の楽音を
指定する音高指定スイッチ群と、 吹き口部に対するブレス操作の強さまたはリップ操作の
強さの少なくとも一方をセンス情報として検出するセン
サー手段と、 該センサー手段の検出する前記センス情報の時間的経過
に伴う変化状態に応じて、楽音の特性を制御するための
楽音情報を作成する楽音情報作成手段と、 前記音高指定スイッチ群により指定された音高の楽音を
前記楽音情報に基づいて制御して発音する楽音発生手段
と、 を有することを特徴とする電子管楽器。 - 【請求項2】 前記楽音情報作成手段は、前記センス情
報の変化量が所定値以上の時に前記楽音情報を作成する
ことを特徴とする請求項1記載の電子管楽器。 - 【請求項3】 前記楽音情報作成手段は、所定の時間間
隔で連続して読み込んだ少なくとも3個以上のブレス情
報により、時間的経過に伴う変化状態を判断することを
特徴とする請求項1記載の電子管楽器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4130345A JPH05150775A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 電子管楽器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4130345A JPH05150775A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 電子管楽器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05150775A true JPH05150775A (ja) | 1993-06-18 |
Family
ID=15032174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4130345A Pending JPH05150775A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 電子管楽器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05150775A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10116088A (ja) * | 1996-10-14 | 1998-05-06 | Roland Corp | 効果付与装置 |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP4130345A patent/JPH05150775A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10116088A (ja) * | 1996-10-14 | 1998-05-06 | Roland Corp | 効果付与装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6435644B2 (ja) | 電子楽器、発音制御方法及びプログラム | |
JP2021185434A (ja) | 電子管楽器及び楽音生成装置、楽音生成方法、プログラム | |
CN112466265A (zh) | 电子吹奏乐器及其控制方法 | |
JP6728843B2 (ja) | 電子楽器、楽音発生装置、楽音発生方法及びプログラム | |
KR920006566B1 (ko) | 악음 팰러미터 제어기능부설 전자악기 | |
JP3346008B2 (ja) | 電子吹奏楽器 | |
JPH0546170A (ja) | 吹奏楽器型センサ | |
JPH05150775A (ja) | 電子管楽器 | |
JP2605761B2 (ja) | 電子管楽器 | |
JP6500533B2 (ja) | 電子楽器、電子楽器の発音制御方法、およびプログラム | |
JPH0219469B2 (ja) | ||
JP6758593B2 (ja) | 電子管楽器、楽音発生方法およびプログラム | |
JP2510095Y2 (ja) | 電子管楽器 | |
JPH0683333A (ja) | 空気流応答電子楽器 | |
JP2017167418A (ja) | 電子管楽器、楽音発生方法およびプログラム | |
JPH03126093A (ja) | 電子楽器 | |
JP2007010771A (ja) | 音源制御装置及びそのプログラム | |
JPH07111628B2 (ja) | 空気流応答型発音指示装置 | |
JPH05173566A (ja) | 電子管楽器 | |
JP2508570Y2 (ja) | 空気流応答型電子楽器 | |
JPH0432394B2 (ja) | ||
JP3602365B2 (ja) | 電子楽器 | |
JPH05216477A (ja) | 電子管楽器 | |
JPH0284696A (ja) | 空気流応答型電子楽器 | |
JP2580746Y2 (ja) | 電子管楽器 |