JPH05170439A - チタン酸アルカリ結晶、その製造方法及びその複合材料 - Google Patents
チタン酸アルカリ結晶、その製造方法及びその複合材料Info
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Abstract
属、7.0≦n≦7.8)あるいは(mLO・(1−
m)M2 O)nTiO2 (但し、Lはアルカリ土類金
属、Mはアルカリ金属、0<m≦0.2、7.0≦n≦
7.8)の組成で表わされるチタン酸アルカリ結晶。 【効果】従来のM2 O・nTiO2 (Mはアルカリ金
属、n=2,3,4,6,8)とは異なる結晶で、電子
材料などとして有用である。また複合化すると機械的強
度、耐摩耗性等に優れる複合材料が得られ、軽量高強度
等を指向する工業材料に有用である。
Description
料として新規な組成を有するチタン酸アルカリ結晶、そ
の製造方法及びこれを用いた複合材料に関する。
カリウム化合物の中で、n=2,4,6,8のウイスカ
ーなどの結晶が知られているが、nがそれ以外の安定し
た結晶についての報告は従来全く見当たらない。Mar
chandらは文献(Mater.Res.Bul
l.,15,1129(1980))において、K2 O
・8TiO2 の組成からK2 Oリッチ側の組成にずれた
場合、K2 O・4TiO2 とK2 O・8TiO2 の連晶
(Intergrowth)が生成すると報告してい
る。
属)で表わされるチタン酸アルカリ結晶については、表
1に掲げたように、n=2,3,4,6,8で示す表1
中の〇印で示したものについてそれぞれ報告がある。
Wadsleyら文献(ActaCryst.,B2
4,392(1968))に報告があるが、Na2 O・
6TiO2 とNa2 O・8TiO2 の連晶(Inter
growth)としている。いずれにしても、M2 O・
nTiO2 (Mはアルカリ金属,7.0≦n≦7.8)
としての純然な結晶の報告はない。
従来知られているチタン酸アルカリ結晶とは異なり、M
2 O・8TiO2 (Mはアルカリ金属)の組成から、M
2 Oリッチ側及びM2 O・6TiO2 からTiO2 リッ
チ側に組成がずれた範囲、すなわち、M2 O・nTiO
2 (7.0≦n≦7.8)の範囲において安定的な結晶
が存在することを見出した。そしてこのような結晶は従
来のM2 O・nTiO2 (n=2,4,6,8)で表わ
されるチタン酸アルカリ結晶とは別異の安定な単一結晶
であって、これら従来のチタン酸アルカリ結晶とは異な
る特性を有することを確認した。形状としては、使用目
的により有用な繊維状板状または不定形等の形状を呈す
るものである。すなわち、上記新規な組成の結晶は、プ
ラスチックや金属等の補強用フィラー、誘電材料等とし
て従来のチタン酸アルカリ結晶とは区別されるものであ
る。本発明はこのような新規な組成を有する結晶を提供
することを目的とするものである。
iO2 (但し、Mはアルカリ金属、7.0≦n≦7.
8)の組成で表わされる新規なチタン酸アルカリ結晶で
ある。本発明において、アルカリ金属としては、Li,
Na,K,Rb,Csから選ばれた1種以上を用いるこ
とができる。また、このチタン酸アルカリ結晶のアルカ
リサイトを、20モル%以下のアルカリ土類金属で置換
したものも同じ結晶構造を維持することが判明した。本
発明は、アルカリ金属の一部をアルカリ土類金属で置換
した((1−m)M2 O・m(LO))・nTiO2
(但し、Lはアルカリ土類金属、Mはアルカリ金属、0
<m≦0.2、7.0≦n≦7.8)の組成で表わされ
る新規なチタン酸アルカリ結晶も提供する。これらの材
料は、プラスチックや金属等の補強用フィラー、誘電材
料、触媒、イオン導電材等として有利な繊維状、板状不
定形等の形状で利用できる。また、TiO2 のモル比n
が7.0〜7.8の特有の組成を示し、かつ特有の結晶
構造を有するものである。本発明はさらに、これらのチ
タン酸アルカリ結晶を熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、塗
料、無機質材料等に含有させたすぐれた特性を示す複合
材料をも提供する。
りである。第1の製造方法の1例を図7に示した。繊維
状板状または不定形等の層状構造チタン酸アルカリを出
発物質とする。例えばK2 O・2TiO2 ,K2 O・4
TiO2 ,Na2 O・3TiO2 等の層状構造チタン酸
アルカリのスラリー中に目標結晶組成を得るための相当
量の酸(硝酸、塩酸、硫酸等)を加え、余分のアルカリ
を溶出させて、例えばK2 O・nTiO2 ・xH2 O
(但し、7.0≦n≦7.8)のような目的組成物を
得、得られた目的組成物を300〜900℃で加熱脱水
処理し、本発明の結晶を得る。アルカリ土類金属を導入
する場合は、上記スラリー中に所定量の可溶性のアルカ
リ土類塩水溶液、例えばCaイオンを含む水溶液を添加
することによって同じ工程により達成することができ
る。また、出発物質に含まれない異種のアルカリ金属を
導入する場合も同様の操作でによって導入することがで
きる。
の製造方法と同様に、層状構造チタン酸アルカリを合成
し、そのスラリーに相当量の酸を加え、ほとんどのアル
カリを溶出せしめた層状構造含水酸化チタンを得、これ
に所定量のアルカリを加えてイオン交換させ、脱水する
ことによって、例えばK2 O・nTiO2 (但し、7.
0≦n≦7.8)のような目的組成物を得、以上のよう
にして得られた目的組成物を300〜900℃で焼成
し、本発明の結晶を得る。アルカリ土類金属を導入する
場合は、イオン交換する工程において、アルカリ土類金
属を含む水溶液とアルカリ金属水溶液との混合水溶液を
用いてイオン交換すればアルカリ土類金属とアルカリ金
属の複合組成の結晶を得ることができる。
8)の組成で表わされる本発明の結晶の格子定数を測定
したところ、単斜晶系としてa,b,c,βを決定する
ことができた。また、粉末X線回折データを満足に指数
付けすることもでき、従って、結晶構造は単一相として
形成されているこが判った。また、本発明の結晶の特性
は、比誘電率がK2 O・6TiO2 、K2 O・8TiO
2 と比べ著しく高い。また、プラスチックの補強材とし
て利用した場合、優れた補強効果が認められた。これら
の理由は明らかでないが、特異な結晶構造を反映してい
るものと推測される。
又は不定形等に合成された層状構造チタン酸アルカリの
形状のまま誘導される。例えば、繊維状K2 O・4Ti
O2を出発物質とすることにより、繊維状のK2 O・n
TiO2 (但し、7.0≦n≦7.8)の結晶を得るこ
とができる。次に、このような新規な結晶の製造方法
は、出発物質として利用する層状構造チタン酸アルカリ
のイオン交換、インターカレーション(挿入)、ディイ
ンターカレーション(抽出)といったホスト・ゲスト反
応の特性に注目し、本発明に到達した。すなわち、先行
して層状構造チタン酸アルカリを合成し、これから誘導
すること、目的組成を得るために水溶液中に相当量の鉱
酸又は有機酸を添加すること、及び得られた目的組成物
を加熱処理することから成る工程を技術的特徴とするも
のである。さらに、水溶液中のイオン交換によりアルカ
リ、アルカリ土類金属を導入し、加熱処理することによ
り同一の構造をもつ安定な結晶を製造することができる
ことである。加熱処理の役割は、層間を占有する結晶水
の脱水及び層状構造からの構造変換である。
リ結晶を製造し、その特性の測定を行った。 (1)出発原料の合成 表2、表3に示した出発原料は次の各手段により合成し
た。
リブデン酸カリウムをフラックスとするフラックス法で
合成した。すなわち、二酸化チタン(TiO2 )と炭酸
カリウム(K2 CO3 )を4対1のモル比とし、モリブ
デン酸カリウム(K2 MoO 4 )を全成分の50wt%
含む混合物を980℃で30分焼成することにより、長
さ10〜20μm、幅0.2〜0.6μmの繊維状の四
チタン酸カリウム(K 2 O・4TiO2 )結晶を得た。
法で合成した。二酸化チタン(TiO2 )と炭酸カリウ
ム(K2 CO3 )をモル比で2対1の割合に混合し、1
100℃で30分間溶融後、急冷して長さ100〜70
0μm、幅10〜50μmの板状の二チタン酸カリウム
(K2 O・2TiO2 )結晶を得た。 (1−3)繊維状含水酸化チタン(H2 Ti4 O9 ・n
H2 O)を上記(1−1)で得られた四チタン酸カリウ
ムの繊維状結晶から製造した。四チタン酸カリウムを固
体濃度10%になるように、2規定(N)の塩酸水溶液
中に分散させた後、濾過、洗浄を行った。洗浄は、洗浄
水として使用した純水のpHと濾液のpHが一致するま
で、繰り返し行った。濾過物を乾燥し、繊維状含水酸化
チタン(H2 Ti4 O9 ・H2 O)を得た。形状は4チ
タン酸カリウムの形状のままである。
成法で合成した。二酸化チタン(TiO2 )と炭酸ナト
リウム(Na2 CO3 )をモル比で3対1の割合に混合
し、850℃で2時間焼成して長さ1〜10μm、幅
0.2〜0.8μmの三チタン酸ナトリウム(Na2 O
・3TiO2 )の柱状結晶を得た。 (1−5)前記(1−1)の手法で得られた繊維状の四
チタン酸カリウムをボールミルで粉砕し、不定形の形状
を得た。
%になるように浸漬して分散させ、6N(規定)塩酸
(HCl)水溶液をそれぞれ目的組成に応じて所定量加
えた。その後、温度23℃で2時間撹拌後濾過した。更
に得られた濾過物を550℃、2時間加熱処理すること
により、実施例1,2,3,4,6,7の結晶を得た。
形状は出発原料の繊維状、不定形、又は板状の形状のま
ま誘導された。
を出発原料として、水中に固体濃度4重量%になるよう
に浸漬して分散させた。8N(規定)の水酸化カリウム
(KOH)を所定量加え、温度25℃で3時間接触させ
た。接触後、濾別し、600℃で1時間加熱処理し、実
施例5の結晶K2 O・7.3TiO2 を得た。
カリウム(KOH)水溶液の代わりに、7N(規定)水
酸化カリウム(KOH)と1N(規定)水酸化ナトリウ
ム(NaOH)混液を使用した以外は、実施例5に同じ
処理を行い、実施例10の結晶{0.9K2 O)(0.
1Na2 O)}・7.2TiO2 を得た。
わりに、塩化カルシウム(CaCl2 )を10%溶解さ
せた6N(規定)塩酸水溶液を使用した以外は、実施例
1,2,3,4,6,7と同じ処理を行い、実施例8の
結晶{0.9K 2 O)(0.1CaO)}・7.4Ti
O2 を得た。
定)塩酸水溶液を加えた後、さらに20%塩化マグネシ
ウム六水塩(MgCl2 ・6H2 O)水溶液を所定量加
えた以外は、実施例1,2,3,4,6,7と同じ処理
を行い、{(0.8Na2 O)(0.2MgO)}・
7.6TiO2 を得た。
溶解し、チタンを吸光光度法、アルカリ金属を原子吸光
法、アルカリ土類金属をICP発光分析法で定量して化
学組成をそれぞれ求めた。これらを表2に示した。 (4)格子定数の測定 塩化カリウム(KCl)を内部標準とし、X線回折の回
折線より、最小自乗法で格子定数を精密化した。この数
値を表2に示した。なお、K2 O・6TiO2及びK2
O・8TiO2 の格子定数を表3,表4にそれぞれ示し
た。
iO2 及びK2 O・8TiO2 の比誘電率の測定を次の
ように行った。粉体の充填率が0.15になるように圧
縮成形した試料を、120℃で乾燥し、完全に水分を除
去した後、銅製の同心円電極2枚の間にはさみ、相対湿
度を70%に保ち、温度を変えて、1V,1KHzの電
場を印加し、比誘電率を測定した。表5及び図1〜図3
に比誘電率を示した。
チタン酸アルカリ結晶は、従来のK 2 O・6TiO2 や
K2 O・8TiO2 とは明らかに結晶構造が異なるため
に、物理特性も異なることが確認された。例えば従来の
K2 O・6TiO2 やK2 O・8TiO2 に比して格段
に高い比誘電率を示している。なお、表5には従来誘電
材料として代表的なチタン酸バリウムの粉末について同
様に測定した比誘電率の値も参考のために示した。
ラスチック(株)製、商品名ジュラコンM90)80重
量部に対し、本発明のM2 O・nTiO2 (但し7.0
≦n≦7.8)20重量部を加え、190℃で溶融混練
してペレット化した。得られたペレットを射出成形機械
により(シリンダー温度190℃,金型温度80℃)射
出成形して、ASTM D638、1号引張強度試験片
及びASTM D790曲げ強度試験片を作製した。比
較のため、市販されているK2 O・6TiO2 及びK2
O・8TiO2 を用いて上記同様にして試験片を作製し
た。強度試験の結果を表6及び図4〜図6に示す。
めに、K2 O・6TiO2 及びK2O・8TiO2 と同
等の形状で比較した。すなわち、・8TiO2 の長さは
10〜20μm、幅は0.2〜0.5μmである。同等
の形状を有す本発明の生成物は、上記実施例Aに示した
実施例1,3,5,6,7,8,10で得られたものを
使用した。
田薬品工業社製、商品名ポリマール9802)35.5
重量部、炭酸カルシウム(白石カルシウム社製、商品名
ホワイトS、B)13.6重量部、ステアリン酸亜鉛
(国基化学社製)2.5重量部、t−ブチル・パーオキ
シベンゾエート(日本油脂社製、商品名、バーブチル
Z)0.4重量部、ガラス繊維(日東紡績社製、商品名
CS6E−227SB)15.0重量部に、実施例A
の1で得られた本発明のK2 O・7.0TiO2 を3
3.0重量部加え、ニーダーで混練後、140℃で圧縮
成形して試験片を作製した。試験片の寸法は、曲げ試験
片(JIS K7203)は、4×10×80mm、引
張試験片は(JIS K7113)3号試験片である。
比較のため、市販されているK2 O・6TiO2 及びK
2 O・8TiO2 を用いて上記同様にして試験片を作製
した。強度試験の結果を表7に示す。
5重量部、エポキシ系樹脂ワニス45重量部、添加剤及
び安定剤1.5重量部、溶剤7重量部、ポリアミド樹脂
ワニス15重量部に実施例Aの3で得られた本発明のK
2 O・7.3TiO2 を16.5重量部加え、SGIサ
ンドミルで塗料化した。鋼板に、吹付け塗りを行い、テ
ーバー式耐摩耗性テスト(砥石CS12,荷重750
g,1000回転)を実施した。結果を表8に示す。
5重量部、水30重量部に実施例Aの6で得られた本発
明のK2 O・7.6TiO2 を5重量部加え、ミキサー
で混練後、24時間脱型、20℃水中養生を28日行
い、強度試験を行った。比較のため、市販されているK
2 O・6TiO2 及びK2 O・8TiO2 を用いて上記
同様に強度試験を行った。結果を表9に示した。
状フィラーとして用いれば、補強材、摩擦材の目的に現
在多く使用されているチタン酸カリウムウイスカー(K
2 O・6TiO2 ,K2 O・8TiO2 )よりその効果
に優れ、好適な複合材料が得られるものである。なお近
年、チタン酸鉛などのセラミックス誘電材料とプラスチ
ックやゴム等を複合化した圧電体などの研究が盛んに行
われている。このような複合材料は、セラミックス単味
では出せない柔軟性を有し、衝撃、屈曲に強く、成形加
工性が良く生産性に優れるといった特徴がある。
ついてもその例外ではなく、本発明の複合材料は、本実
施例の高強度、高弾性、耐摩耗性等の特性に限定される
ものではない。
・TiO2 (但し、7.0≦n≦7.8)あるいは(m
LO・(1−m)M2 O)・nTiO2 (但し、Lはア
ルカリ土類金属、Mはアルカリ金属、0<m≦0.2、
7.0≦n≦7.8)の結晶は、従来報告されていない
新規な組成を有する結晶で、特異な比誘電率を有し、サ
ーミスタ、電気粘性流体、アクチュエータ、機能性素子
等として用いることができる。また、繊維状のM2 O・
nTiO2 (但し、7.0≦n≦7.8)あるいは(m
LO・(1−m)M2 O)・nTiO2 (但し、Lはア
ルカリ土類金属、Mはアルカリ金属、0<m≦0.2、
7.0≦n≦7.8)の結晶は、熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂、塗料、セメント等に混入すると、従来のチタン
酸カリウムの繊維に比べ機械的強度、耐摩耗性に優れる
複合材料が見出された。
ある。
Claims (7)
- 【請求項1】 M2 O・nTiO2 (但し、Mはアルカ
リ金属、7.0≦n≦7.8)の組成で表わされるチタ
ン酸アルカリ結晶。 - 【請求項2】 (mLO・(1−m)M2 O)・nTi
O2 (但し、Lはアルカリ土類金属、Mはアルカリ金
属、0<m≦0.2、7.0≦n≦7.8)の組成で表
わされるチタン酸アルカリ結晶。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のチタン酸アルカリ
結晶を含有させたことを特徴とする複合材料。 - 【請求項4】 層状構造チタン酸アルカリを出発物質と
し、該層状構造チタン酸アルカリのスラリー中に目標結
晶組成を得る相当量の酸を加え、余分のアルカリを溶出
させて、M2 O・nTiO2 ・xH2 O(但し、Mはア
ルカリ金属、7.0≦n≦7.8)の目的組成物を得、
得られた目的組成物を300〜900℃で熱処理するこ
とを特徴とするチタン酸アルカリ結晶の製造方法。 - 【請求項5】 チタン酸アルカリのスラリー中に所定量
の可溶性のアルカリ土類金属イオン又はアルカリ金属イ
オンの1種以上を加えることを特徴とする請求項4記載
のチタン酸アルカリ結晶の製造方法。 - 【請求項6】 層状構造チタン酸アルカリを出発物質と
し、該層状構造チタン酸アルカリのスラリーに相当量の
酸を加え、アルカリを溶出させて層状構造含水酸化チタ
ンを得、この液中に所定量のアルカリを加えてイオン取
り込ませ、M 2 O・nTiO2 (但し、Mはアルカリ金
属、7.0≦n≦7.8)の目的組成物を得、該目的組
成物を300〜900℃で熱処理することを特徴とする
チタン酸アルカリ結晶の製造方法。 - 【請求項7】 アルカリ土類金属を含む水溶液とアルカ
リ水溶液との混合水溶液を用いて目的イオンを取り込ま
せることを特徴とする請求項6記載のチタン酸アルカリ
結晶の製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP33694291A JP3229350B2 (ja) | 1991-12-19 | 1991-12-19 | チタン酸アルカリ結晶、その製造方法及びその複合材料 |
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JP (1) | JP3229350B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000055093A1 (fr) * | 1999-03-16 | 2000-09-21 | Otsuka Chemical Co., Ltd. | Titanate de potassium lamellaire, son procede de fabrication et materiau de friction |
JP2009184921A (ja) * | 2009-05-25 | 2009-08-20 | Jfe Mineral Co Ltd | 8チタン酸カリウム粒子 |
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JP2011200779A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Shinshu Univ | ろ過材料及び浄化装置 |
JP2012507457A (ja) * | 2008-11-04 | 2012-03-29 | サチトレベン ピグメンツ オーワイ | チタン酸塩を調製する方法 |
-
1991
- 1991-12-19 JP JP33694291A patent/JP3229350B2/ja not_active Expired - Lifetime
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