JPH0959426A - 樹脂組成物 - Google Patents
樹脂組成物Info
- Publication number
- JPH0959426A JPH0959426A JP21709895A JP21709895A JPH0959426A JP H0959426 A JPH0959426 A JP H0959426A JP 21709895 A JP21709895 A JP 21709895A JP 21709895 A JP21709895 A JP 21709895A JP H0959426 A JPH0959426 A JP H0959426A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- potassium
- aluminum
- fiber
- titanate
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、優れた機械的強度を有し、リサイ
クルが容易で表面性が良好な樹脂組成物を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 本発明の樹脂組成物は、樹脂にチタン酸
アルミン酸カリウム繊維を2〜60重量%含有させたも
のである。
クルが容易で表面性が良好な樹脂組成物を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 本発明の樹脂組成物は、樹脂にチタン酸
アルミン酸カリウム繊維を2〜60重量%含有させたも
のである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂組成物に関す
る。
る。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、技術の高度化及
び精密化に伴い、各種の機器及びその構成部品に対して
材質や構造面から軽薄短小化を求める声が活発化してお
り、樹脂とセラミック系フィラーとを複合することによ
り両者の有する特徴を生かした材料とすることが試みら
れている。こうした機能性複合化の試みとしては、これ
までに樹脂に炭酸カルシウム、マイカ、ガラスビーズ等
の粉末状もしくは薄片状の充填剤を配合して異方性を改
善する試み、ガラス繊維やカーボン繊維等の繊維状強化
剤又はチタン酸カリウム、ホウ酸アルミニウムやホウ酸
マグネシウム等に代表されるウィスカーを配合して、複
合体としての耐熱性、強度及び剛性を改良する試み等が
なされている。
び精密化に伴い、各種の機器及びその構成部品に対して
材質や構造面から軽薄短小化を求める声が活発化してお
り、樹脂とセラミック系フィラーとを複合することによ
り両者の有する特徴を生かした材料とすることが試みら
れている。こうした機能性複合化の試みとしては、これ
までに樹脂に炭酸カルシウム、マイカ、ガラスビーズ等
の粉末状もしくは薄片状の充填剤を配合して異方性を改
善する試み、ガラス繊維やカーボン繊維等の繊維状強化
剤又はチタン酸カリウム、ホウ酸アルミニウムやホウ酸
マグネシウム等に代表されるウィスカーを配合して、複
合体としての耐熱性、強度及び剛性を改良する試み等が
なされている。
【0003】しかしながら、樹脂と炭酸カルシウム、マ
イカ、ガラスビーズ等とを複合化した場合、耐熱性が大
幅に低下すると共に成形品が非常に脆くなるという欠点
を生じる。また樹脂とガラス繊維やカーボン繊維等とを
複合化した場合は、樹脂の異方性の改善効果が乏しく、
加工機械や金型等との接触面を傷つけ易く、更には成形
した際にこれら繊維が成形体表面に浮き出し模様となっ
て現われ、表面平滑性が損なわれると共に外観を悪くす
るという欠点が生じる。
イカ、ガラスビーズ等とを複合化した場合、耐熱性が大
幅に低下すると共に成形品が非常に脆くなるという欠点
を生じる。また樹脂とガラス繊維やカーボン繊維等とを
複合化した場合は、樹脂の異方性の改善効果が乏しく、
加工機械や金型等との接触面を傷つけ易く、更には成形
した際にこれら繊維が成形体表面に浮き出し模様となっ
て現われ、表面平滑性が損なわれると共に外観を悪くす
るという欠点が生じる。
【0004】また、チタン酸カリウム及びホウ酸マグネ
シウムは化学的に弱アルカリ性であり、またホウ酸アル
ミニウムは化学的に弱酸性を示すため、これらの繊維を
例えばポリカーボネート等の酸やアルカリにより分解さ
れ易い樹脂と複合化する際、樹脂の分解の原因となり強
度低下の原因となる虞れがあった。
シウムは化学的に弱アルカリ性であり、またホウ酸アル
ミニウムは化学的に弱酸性を示すため、これらの繊維を
例えばポリカーボネート等の酸やアルカリにより分解さ
れ易い樹脂と複合化する際、樹脂の分解の原因となり強
度低下の原因となる虞れがあった。
【0005】一方、チタン酸アルミン酸カリウムについ
ては、非ウィスカー形状物は知られており、例えば特公
昭62−41176号公報にはK2.0Al12.0Ti6O16
〜K2.4Al2.4Ti5.6O16の組成のチタン酸アルミン
酸カリウム粉状結晶体が開示されている。
ては、非ウィスカー形状物は知られており、例えば特公
昭62−41176号公報にはK2.0Al12.0Ti6O16
〜K2.4Al2.4Ti5.6O16の組成のチタン酸アルミン
酸カリウム粉状結晶体が開示されている。
【0006】また、特公昭58−12236号公報には
最大直径1mm、長さ10mmのK2-XA12-XTi8-XO
16(0<x≦1)の組成を有するチタン酸アルミン酸カ
リウム柱状単結晶が開示されている。
最大直径1mm、長さ10mmのK2-XA12-XTi8-XO
16(0<x≦1)の組成を有するチタン酸アルミン酸カ
リウム柱状単結晶が開示されている。
【0007】しかしながら、これらはいずれもウィスカ
ー形状を有するものではなく、また樹脂に配合して優れ
た強化性能を発揮する点については知られていなかっ
た。
ー形状を有するものではなく、また樹脂に配合して優れ
た強化性能を発揮する点については知られていなかっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、チタン酸
アルミン酸カリウムが優れた耐熱性、耐薬品性を有し、
ある種の樹脂に配合した際に酸又はアルカリ成分が溶出
して樹脂を分解する、といった問題点を生じる恐れが少
ない点に着目し、チタン酸アルミン酸カリウムをウィス
カー化して樹脂に配合することにより優れた機械的強度
を有し、リサイクルが容易で表面性が良好な樹脂組成物
が得られるのではないかと考え、鋭意研究した結果、本
発明を完成した。
アルミン酸カリウムが優れた耐熱性、耐薬品性を有し、
ある種の樹脂に配合した際に酸又はアルカリ成分が溶出
して樹脂を分解する、といった問題点を生じる恐れが少
ない点に着目し、チタン酸アルミン酸カリウムをウィス
カー化して樹脂に配合することにより優れた機械的強度
を有し、リサイクルが容易で表面性が良好な樹脂組成物
が得られるのではないかと考え、鋭意研究した結果、本
発明を完成した。
【0009】即ち、本発明は樹脂にチタン酸アルミン酸
カリウム繊維を2〜60重量%含有させたことを特徴と
する樹脂組成物に係る。
カリウム繊維を2〜60重量%含有させたことを特徴と
する樹脂組成物に係る。
【0010】本発明の樹脂組成物は、優れた引張強度、
曲げ強度、曲げ弾性率、IZOD衝撃強度、圧縮強度等
の機械的強度を有し、リサイクルが容易で表面性が良好
なものである。
曲げ強度、曲げ弾性率、IZOD衝撃強度、圧縮強度等
の機械的強度を有し、リサイクルが容易で表面性が良好
なものである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる樹脂として
は、特に制限はなく、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂よ
り選ばれる1種又は2種以上を挙げることができる。熱
可塑性樹脂としては従来公知のものを広く使用でき、好
ましい具体例としてポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル樹脂等の汎用プラスチック、ポリアミド、
ABS樹脂、熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リフェニレンエーテル、ポリサルフォン、ポリエーテル
サルフォン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテ
ルケトン等のエンジニアリングプラスチック等を挙げる
ことができる。熱硬化性樹脂としては従来公知のものを
広く使用でき、好ましい具体例としてエポキシ、不飽和
ポリエステル、ビニルエステル、フェノール、アルキッ
ド、シリコーン、ジアリルフタレート、ビスマレイミド
トリアジン樹脂、ポリアミド、尿素、メラミン含有樹
脂、ポリウレタン等を挙げることができる。更に、ポリ
マーアロイとして、ポリカーボネートとABS樹脂、ポ
リフェニレンエーテルとポリスチレン等、数種類の異な
った樹脂を予め複合したものを用いてもよい。
は、特に制限はなく、熱可塑性樹脂及び熱硬化性樹脂よ
り選ばれる1種又は2種以上を挙げることができる。熱
可塑性樹脂としては従来公知のものを広く使用でき、好
ましい具体例としてポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル樹脂等の汎用プラスチック、ポリアミド、
ABS樹脂、熱可塑性ポリエステル、ポリカーボネー
ト、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポ
リフェニレンエーテル、ポリサルフォン、ポリエーテル
サルフォン、ポリエーテルイミド、ポリエーテルエーテ
ルケトン等のエンジニアリングプラスチック等を挙げる
ことができる。熱硬化性樹脂としては従来公知のものを
広く使用でき、好ましい具体例としてエポキシ、不飽和
ポリエステル、ビニルエステル、フェノール、アルキッ
ド、シリコーン、ジアリルフタレート、ビスマレイミド
トリアジン樹脂、ポリアミド、尿素、メラミン含有樹
脂、ポリウレタン等を挙げることができる。更に、ポリ
マーアロイとして、ポリカーボネートとABS樹脂、ポ
リフェニレンエーテルとポリスチレン等、数種類の異な
った樹脂を予め複合したものを用いてもよい。
【0012】本発明に用いるチタン酸アルミン酸カリウ
ム繊維は、いわゆるウィスカー形状を有するものが好ま
しく、平均繊維径0.05〜10μm、好ましくは0.
1〜10μm、平均繊維長5〜300μm、好ましくは
10〜100μm、平均アスペクト比10〜100の針
状単結晶が好適であり、繊維内部に0〜70体積%の気
孔を有するものであってもよい。特に形状の精密又は微
細な成形品とする場合又は高い表面平滑性の要求される
場合は、繊維径0.3〜5μm、繊維長10〜50μm
のチタン酸アルミン酸カリウム繊維を用いるのが望まし
い。また、樹脂への分散性等の観点から毛玉等凝集物が
なく、十分繊維が単離、解繊されていることが望まし
い。
ム繊維は、いわゆるウィスカー形状を有するものが好ま
しく、平均繊維径0.05〜10μm、好ましくは0.
1〜10μm、平均繊維長5〜300μm、好ましくは
10〜100μm、平均アスペクト比10〜100の針
状単結晶が好適であり、繊維内部に0〜70体積%の気
孔を有するものであってもよい。特に形状の精密又は微
細な成形品とする場合又は高い表面平滑性の要求される
場合は、繊維径0.3〜5μm、繊維長10〜50μm
のチタン酸アルミン酸カリウム繊維を用いるのが望まし
い。また、樹脂への分散性等の観点から毛玉等凝集物が
なく、十分繊維が単離、解繊されていることが望まし
い。
【0013】以下に本発明に用いるチタン酸アルミン酸
カリウム繊維の好ましい製造法を示す。
カリウム繊維の好ましい製造法を示す。
【0014】(第一の製造法)第一の製造法は、アルミ
ニウム供給成分、カリウム供給成分及びチタン供給成分
を溶融剤の存在下にて反応させることによりチタン酸ア
ルミン酸カリウム繊維を得る方法である。この方法は、
チタン酸アルミン酸カリウムを構成する各成分をアルミ
ニウム水酸化物を被覆したチタン酸カリウム繊維にて供
給することを特徴とする。これにより、各成分が最近接
に存在した状態にて反応が進行するためウィスカー形状
のチタン酸アルミン酸カリウムを生成することができ
る。
ニウム供給成分、カリウム供給成分及びチタン供給成分
を溶融剤の存在下にて反応させることによりチタン酸ア
ルミン酸カリウム繊維を得る方法である。この方法は、
チタン酸アルミン酸カリウムを構成する各成分をアルミ
ニウム水酸化物を被覆したチタン酸カリウム繊維にて供
給することを特徴とする。これにより、各成分が最近接
に存在した状態にて反応が進行するためウィスカー形状
のチタン酸アルミン酸カリウムを生成することができ
る。
【0015】本方法において、カリウム供給成分及びチ
タン供給成分となるチタン酸カリウム繊維の組成として
は特に限定はなく、例えば一般式aK2O・TiO2・m
H2O(0<a≦1、0≦m≦10)で示されるチタン
酸カリウムウィスカーを例示できる。該チタン酸カリウ
ムウィスカーの形状としては、繊維径0.01〜5μ
m、繊維長3〜300μm、好ましくは繊維径0.1〜
3μm、繊維長5〜200μm、アスペクト比10以上
のものを用いることができる。
タン供給成分となるチタン酸カリウム繊維の組成として
は特に限定はなく、例えば一般式aK2O・TiO2・m
H2O(0<a≦1、0≦m≦10)で示されるチタン
酸カリウムウィスカーを例示できる。該チタン酸カリウ
ムウィスカーの形状としては、繊維径0.01〜5μ
m、繊維長3〜300μm、好ましくは繊維径0.1〜
3μm、繊維長5〜200μm、アスペクト比10以上
のものを用いることができる。
【0016】アルミニウム化合物で表面を被覆したチタ
ン酸カリウム繊維は、例えば、アルミニウムの硫酸塩、
ハロゲン化物、硝酸塩、水酸化物及びアルコラート類か
らなる群より選ばれた少なくとも1種とチタン酸カリウ
ムとを反応させるか、アルミニウムの硫酸塩、ハロゲン
化物、硝酸塩、水酸化物及びアルコラート類からなる群
より選ばれた少なくとも1種とアルカリ金属の水酸化
物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属のアルミン酸
塩、アンモニウムの炭酸塩及びアンモニウムの水酸化物
からなる群より選ばれた少なくとも1種とを反応させて
チタン酸カリウム繊維表面に沈着せしめる等の方法によ
り得られる。
ン酸カリウム繊維は、例えば、アルミニウムの硫酸塩、
ハロゲン化物、硝酸塩、水酸化物及びアルコラート類か
らなる群より選ばれた少なくとも1種とチタン酸カリウ
ムとを反応させるか、アルミニウムの硫酸塩、ハロゲン
化物、硝酸塩、水酸化物及びアルコラート類からなる群
より選ばれた少なくとも1種とアルカリ金属の水酸化
物、アルカリ金属の炭酸塩、アルカリ金属のアルミン酸
塩、アンモニウムの炭酸塩及びアンモニウムの水酸化物
からなる群より選ばれた少なくとも1種とを反応させて
チタン酸カリウム繊維表面に沈着せしめる等の方法によ
り得られる。
【0017】ここでアルミニウムの硫酸塩としては硫酸
アルミニウムを、ハロゲン化物としては塩化アルミニウ
ムを、硝酸塩としては硝酸アルミニウムを、水酸化物と
しては水酸化アルミニウムを、アルコラート類としては
アルミニウムアルコラートをそれぞれ例示できる。アル
カリ金属の水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等を例示できる。アルカリ金属の炭酸塩とし
ては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリ
ウム等を例示できる。アルカリ金属のアルミン酸塩とし
ては、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム等が
挙げられる。アンモニウムの炭酸塩としては、炭酸アン
モニウム、重炭酸アンモニウム等が挙げられる。アンモ
ニウムの水酸化物としては、例えば水酸化アンモニウム
等が挙げられる。以上に例示したものの他、水溶性のも
のを広く用いることができる。
アルミニウムを、ハロゲン化物としては塩化アルミニウ
ムを、硝酸塩としては硝酸アルミニウムを、水酸化物と
しては水酸化アルミニウムを、アルコラート類としては
アルミニウムアルコラートをそれぞれ例示できる。アル
カリ金属の水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム等を例示できる。アルカリ金属の炭酸塩とし
ては、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリ
ウム等を例示できる。アルカリ金属のアルミン酸塩とし
ては、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム等が
挙げられる。アンモニウムの炭酸塩としては、炭酸アン
モニウム、重炭酸アンモニウム等が挙げられる。アンモ
ニウムの水酸化物としては、例えば水酸化アンモニウム
等が挙げられる。以上に例示したものの他、水溶性のも
のを広く用いることができる。
【0018】アルミニウム化合物の被覆に際しては、水
中にチタン酸カリウムを分散させた上反応させる方法が
好ましい。その際、アルミニウム化合物の量としては、
チタン酸カリウム中のチタンに対するモル比にして1:
3〜1:18の割合となるようにするのが好ましい。被
覆反応は通常、5〜80℃、好ましくは10〜50℃に
て1〜5時間程度で進行させることができる。反応後、
必要に応じて水等で洗浄した後乾燥して次の工程に供す
ることができる。
中にチタン酸カリウムを分散させた上反応させる方法が
好ましい。その際、アルミニウム化合物の量としては、
チタン酸カリウム中のチタンに対するモル比にして1:
3〜1:18の割合となるようにするのが好ましい。被
覆反応は通常、5〜80℃、好ましくは10〜50℃に
て1〜5時間程度で進行させることができる。反応後、
必要に応じて水等で洗浄した後乾燥して次の工程に供す
ることができる。
【0019】本方法に用いる溶融剤としては、アルカリ
金属の塩化物、例えば塩化カリウム、塩化ナトリウムや
アルカリ金属の硫酸塩、例えば硫酸カリウム、硫酸ナト
リウム等を用いることができ、これらは単独で又は2種
以上を混合して用いることができる。溶融剤は必要に応
じて予めジェットミル等の粉砕機にて粒度を細かくして
用いてもよい。また、チタン酸カリウムの表面をアルミ
ニウム化合物に被覆する際に水溶液中に溶解させてもよ
い。
金属の塩化物、例えば塩化カリウム、塩化ナトリウムや
アルカリ金属の硫酸塩、例えば硫酸カリウム、硫酸ナト
リウム等を用いることができ、これらは単独で又は2種
以上を混合して用いることができる。溶融剤は必要に応
じて予めジェットミル等の粉砕機にて粒度を細かくして
用いてもよい。また、チタン酸カリウムの表面をアルミ
ニウム化合物に被覆する際に水溶液中に溶解させてもよ
い。
【0020】溶融剤の添加量としては、アルミニウム化
合物で被覆されたチタン酸カリウムとの合計量の50〜
90重量%となるように添加するのがよい。このものを
900〜1300℃の温度範囲で通常10分〜10時間
程度反応させることによりチタン酸アルミン酸カリウム
ウィスカーを得ることができる。
合物で被覆されたチタン酸カリウムとの合計量の50〜
90重量%となるように添加するのがよい。このものを
900〜1300℃の温度範囲で通常10分〜10時間
程度反応させることによりチタン酸アルミン酸カリウム
ウィスカーを得ることができる。
【0021】また、結晶内に気孔を有するチタン酸アル
ミン酸カリウムウィスカー(本明細書においては、この
ような繊維もウィスカーの範疇に含める)を生成させる
場合、所定の温度にて反応、育成した後、10℃/分以
上の冷却速度にて800℃付近まで徐冷又は水冷等で急
冷すればよい。この場合、結晶内の気孔の占める体積率
は、焼成温度(冷却開始温度)及び冷却速度により制御
可能である。即ち、より高い温度からより大なる冷却速
度で冷却すれば気孔率は大となる。尚、結晶内に気孔を
含まないチタン酸アルミン酸カリウムウィスカーを生成
させる場合、所定の温度にて反応、育成した後、10℃
/分以下の冷却速度にて800℃付近まで徐冷すればよ
い。
ミン酸カリウムウィスカー(本明細書においては、この
ような繊維もウィスカーの範疇に含める)を生成させる
場合、所定の温度にて反応、育成した後、10℃/分以
上の冷却速度にて800℃付近まで徐冷又は水冷等で急
冷すればよい。この場合、結晶内の気孔の占める体積率
は、焼成温度(冷却開始温度)及び冷却速度により制御
可能である。即ち、より高い温度からより大なる冷却速
度で冷却すれば気孔率は大となる。尚、結晶内に気孔を
含まないチタン酸アルミン酸カリウムウィスカーを生成
させる場合、所定の温度にて反応、育成した後、10℃
/分以下の冷却速度にて800℃付近まで徐冷すればよ
い。
【0022】本発明に用いるフィラーとして結晶内に1
〜70体積%の気孔を有するチタン酸アルミン酸カリウ
ムウィスカーを採用する場合、該ウィスカーは気孔を有
しないウィスカーに比べてかさ比重が小さいため、同じ
強度を出す際により低い重量配合でよいという利点があ
る。
〜70体積%の気孔を有するチタン酸アルミン酸カリウ
ムウィスカーを採用する場合、該ウィスカーは気孔を有
しないウィスカーに比べてかさ比重が小さいため、同じ
強度を出す際により低い重量配合でよいという利点があ
る。
【0023】(第二の製造法)第二の製造法によれば、
一般式 TiO2・nH2O(nは0〜8の実数)で示さ
れる粒子形状又は繊維形状のチタン供給成分の中から選
ばれた少なくとも1種と、アルミニウム水酸化物、含水
酸化アルミニウム、アルミニウム無機酸塩及びアルカリ
金属のアルミン酸塩の中から選ばれた少なくとも一種の
アルミニウム供給成分とを、カリウムの塩化物、カリウ
ムの硫酸塩及びカリウムの臭化物からなる群より選ばれ
た少なくとも一種の溶融剤の存在下900〜1300℃
の温度に加熱し、更に冷却することにより反応、育成さ
せることによりチタン酸アルミン酸カリウムウィスカー
が製造される。
一般式 TiO2・nH2O(nは0〜8の実数)で示さ
れる粒子形状又は繊維形状のチタン供給成分の中から選
ばれた少なくとも1種と、アルミニウム水酸化物、含水
酸化アルミニウム、アルミニウム無機酸塩及びアルカリ
金属のアルミン酸塩の中から選ばれた少なくとも一種の
アルミニウム供給成分とを、カリウムの塩化物、カリウ
ムの硫酸塩及びカリウムの臭化物からなる群より選ばれ
た少なくとも一種の溶融剤の存在下900〜1300℃
の温度に加熱し、更に冷却することにより反応、育成さ
せることによりチタン酸アルミン酸カリウムウィスカー
が製造される。
【0024】本方法において、チタン供給成分としては
一般式 TiO2・nH2O(nは0〜8の実数)で示さ
れる粒子形状又は繊維形状のチタン供給成分の中から選
ばれた少なくとも1種を用いる。具体例としては、水和
チタニア粒子、単斜晶酸化チタン粒子、アナターゼ酸化
チタン粒子及びルチル酸化チタン粒子又はこれらの繊維
状物を挙げることができる。繊維状物を原料とする場合
でも、その製造方法は特に制限はなく、直接湿式反応に
て作成した酸化チタン又は水酸化チタン系繊維状物質及
び該繊維状物質の加熱処理品等が挙げられる。
一般式 TiO2・nH2O(nは0〜8の実数)で示さ
れる粒子形状又は繊維形状のチタン供給成分の中から選
ばれた少なくとも1種を用いる。具体例としては、水和
チタニア粒子、単斜晶酸化チタン粒子、アナターゼ酸化
チタン粒子及びルチル酸化チタン粒子又はこれらの繊維
状物を挙げることができる。繊維状物を原料とする場合
でも、その製造方法は特に制限はなく、直接湿式反応に
て作成した酸化チタン又は水酸化チタン系繊維状物質及
び該繊維状物質の加熱処理品等が挙げられる。
【0025】本方法のアルミニウム供給成分としては、
アルミニウム水酸化物、含水酸化アルミニウム、アルミ
ニウム無機酸塩及びアルカリ金属のアルミン酸塩の中か
ら選ばれた少なくとも一種を用いる。アルミニウムの水
酸化物としては、水酸化アルミニウム等を例示できる。
含水酸化アルミニウムとしては、ベーマイト(AlO
(OH))、ジアスポア、トーダイト等を例示できる。
アルミニウムの無機酸塩としては、硫酸塩、硝酸塩、塩
化物、非水溶性アルミニウム塩基性塩等を例示できる。
アルミニウムの硫酸塩としては、硫酸アルミニウム、硫
酸アルミニウム14〜18水和物、硫酸アルミニウムカ
リウム、硫酸アルミニウムカリウム12水和物、硫酸ア
ルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムナトリウム1
2水和物、硫酸アンモニウムアルミニウム、硫酸アンモ
ニウムアルミニウム12水和物等を例示できる。アルミ
ニウムの硝酸塩としては、硝酸アルミニウム、硝酸アル
ミニウム9水和物等を例示できる。アルミニウムの塩化
物としては、塩化アルミニウム、塩化アルミニウム6水
和物等を例示できる。非水溶性アルミニウム塩基性塩と
しては、一般式Al・(X)b・(OH)c・dH2O
(式中XはSO4又はClを、b、c及びdはそれぞれ
0.025≦b≦0.250、2.57≦c≦3.0
0、0≦d≦2.0である。)で表わされるものを例示
できる。アルカリ金属のアルミン酸塩としては、アルミ
ン酸カリウム、アルミン酸ナトリウム等を例示できる。
これらアルミニウム供給成分は単独で又は2種以上混合
して使用され得る。これらのアルミニウム供給成分は大
気中加熱により分解して活性な酸化アルミニウムを発生
するものであり、アルミニウム供給成分として酸化アル
ミニウムを直接用いる場合に比べてより低い温度もしく
は短時間で反応を進行させることができる。また、炭酸
カリウムのように非常に高い溶解性を有する融剤成分を
必要としない。
アルミニウム水酸化物、含水酸化アルミニウム、アルミ
ニウム無機酸塩及びアルカリ金属のアルミン酸塩の中か
ら選ばれた少なくとも一種を用いる。アルミニウムの水
酸化物としては、水酸化アルミニウム等を例示できる。
含水酸化アルミニウムとしては、ベーマイト(AlO
(OH))、ジアスポア、トーダイト等を例示できる。
アルミニウムの無機酸塩としては、硫酸塩、硝酸塩、塩
化物、非水溶性アルミニウム塩基性塩等を例示できる。
アルミニウムの硫酸塩としては、硫酸アルミニウム、硫
酸アルミニウム14〜18水和物、硫酸アルミニウムカ
リウム、硫酸アルミニウムカリウム12水和物、硫酸ア
ルミニウムナトリウム、硫酸アルミニウムナトリウム1
2水和物、硫酸アンモニウムアルミニウム、硫酸アンモ
ニウムアルミニウム12水和物等を例示できる。アルミ
ニウムの硝酸塩としては、硝酸アルミニウム、硝酸アル
ミニウム9水和物等を例示できる。アルミニウムの塩化
物としては、塩化アルミニウム、塩化アルミニウム6水
和物等を例示できる。非水溶性アルミニウム塩基性塩と
しては、一般式Al・(X)b・(OH)c・dH2O
(式中XはSO4又はClを、b、c及びdはそれぞれ
0.025≦b≦0.250、2.57≦c≦3.0
0、0≦d≦2.0である。)で表わされるものを例示
できる。アルカリ金属のアルミン酸塩としては、アルミ
ン酸カリウム、アルミン酸ナトリウム等を例示できる。
これらアルミニウム供給成分は単独で又は2種以上混合
して使用され得る。これらのアルミニウム供給成分は大
気中加熱により分解して活性な酸化アルミニウムを発生
するものであり、アルミニウム供給成分として酸化アル
ミニウムを直接用いる場合に比べてより低い温度もしく
は短時間で反応を進行させることができる。また、炭酸
カリウムのように非常に高い溶解性を有する融剤成分を
必要としない。
【0026】溶融剤としては、カリウムの塩化物、カリ
ウムの硫酸塩及びカリウムの臭化物からなる群より選ば
れた少なくとも一種を使用する。カリウムの塩化物とし
ては塩化カリウム等を、硫酸塩としては、硫酸カリウ
ム、亜硫酸カリウム、ピロ硫酸カリウム、ピロ亜硫酸カ
リウム等を、カリウムの臭化物としては、臭化カリウム
等を、それぞれ例示できる。本発明では、更に溶融剤と
してアルカリ金属の塩化物、アルカリ金属の硫酸塩、ア
ルカリ金属の臭化物等を併用することができる。アルカ
リ金属の塩化物としては、カリウムの塩化物に加えて塩
化ナトリウム、塩化リチウム等を例示できる。アルカリ
金属の硫酸塩としては、カリウムの硫酸塩に加えて硫酸
ナトリウム、硫酸ナトリウム10水和物、亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸ナトリウム7水和物、ピロ硫酸ナトリウ
ム、ピロ亜硫酸ナトリウム、硫酸リチウム1水和物等が
挙げられる。アルカリ金属の臭化物としては、臭化カリ
ウムに加えて臭化ナトリウム等を例示できる。本発明で
は、これら溶融剤を単独で使用してもよいし、2種以上
混合して使用してもよい。
ウムの硫酸塩及びカリウムの臭化物からなる群より選ば
れた少なくとも一種を使用する。カリウムの塩化物とし
ては塩化カリウム等を、硫酸塩としては、硫酸カリウ
ム、亜硫酸カリウム、ピロ硫酸カリウム、ピロ亜硫酸カ
リウム等を、カリウムの臭化物としては、臭化カリウム
等を、それぞれ例示できる。本発明では、更に溶融剤と
してアルカリ金属の塩化物、アルカリ金属の硫酸塩、ア
ルカリ金属の臭化物等を併用することができる。アルカ
リ金属の塩化物としては、カリウムの塩化物に加えて塩
化ナトリウム、塩化リチウム等を例示できる。アルカリ
金属の硫酸塩としては、カリウムの硫酸塩に加えて硫酸
ナトリウム、硫酸ナトリウム10水和物、亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸ナトリウム7水和物、ピロ硫酸ナトリウ
ム、ピロ亜硫酸ナトリウム、硫酸リチウム1水和物等が
挙げられる。アルカリ金属の臭化物としては、臭化カリ
ウムに加えて臭化ナトリウム等を例示できる。本発明で
は、これら溶融剤を単独で使用してもよいし、2種以上
混合して使用してもよい。
【0027】チタン供給成分とアルミニウム供給成分の
割合としては、酸化チタンと酸化アルミニウムのモル比
で18:1〜22:5、好ましくは14:1〜6:1の
割合にて配合し、溶融剤を全重量の30〜95重量%、
好ましくは50〜80重量%の範囲となるように添加
し、更に溶融剤中のカリウム成分(カリウムの塩化物、
カリウムの硫酸塩及びカリウムの臭化物)が溶融剤全重
量の70重量%以上、好ましくは80重量%以上となる
ように配合するのがよい。
割合としては、酸化チタンと酸化アルミニウムのモル比
で18:1〜22:5、好ましくは14:1〜6:1の
割合にて配合し、溶融剤を全重量の30〜95重量%、
好ましくは50〜80重量%の範囲となるように添加
し、更に溶融剤中のカリウム成分(カリウムの塩化物、
カリウムの硫酸塩及びカリウムの臭化物)が溶融剤全重
量の70重量%以上、好ましくは80重量%以上となる
ように配合するのがよい。
【0028】チタン供給成分、アルミニウム供給成分及
び溶融剤の混合方法は特に限定されるものではなく、混
合後において各供給成分及び溶融剤が微細に分散されて
いる状態である限りいかなる混合方法をも適用できる。
微細な分散の点からは混合と粉砕を兼ねた工程を持つ方
法が望ましい。また、予め各供給成分及び溶融剤を溶解
分散させ、この溶液をスプレードライ乾燥、棚段乾燥又
はドラムドライヤー式乾燥等の方法にて水分を蒸発乾固
する方法を採用してもよく、斯くして各成分が均質に分
散した原料粉末を調製できる。
び溶融剤の混合方法は特に限定されるものではなく、混
合後において各供給成分及び溶融剤が微細に分散されて
いる状態である限りいかなる混合方法をも適用できる。
微細な分散の点からは混合と粉砕を兼ねた工程を持つ方
法が望ましい。また、予め各供給成分及び溶融剤を溶解
分散させ、この溶液をスプレードライ乾燥、棚段乾燥又
はドラムドライヤー式乾燥等の方法にて水分を蒸発乾固
する方法を採用してもよく、斯くして各成分が均質に分
散した原料粉末を調製できる。
【0029】また、一般式 Al・(X)b・(OH)c
・dH2O(式中XはSO4又はClを、b、c及びdは
それぞれ0.025≦b≦0.250、2.57≦c≦
3.00、0≦d≦2.0である。)で示される非水溶
性アルミニウム塩基性塩をアルミニウム供給成分として
用いる場合、単に乾式混合にてチタン供給成分と溶融剤
とを混合する以外に、その非水溶性を利用し、チタン供
給成分表面にアルミニウム供給成分であるアルミニウム
塩基性塩を付着させたものを好ましく用いることができ
る。このものは、チタン供給成分の水分散液中にて、例
えばアルミニウムの硫酸塩、ハロゲン化物、硝酸塩、水
酸化物及びアルコラート類からなる群より選ばれた少な
くとも一種と、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属
炭酸塩、アルカリ金属アルミン酸塩、アンモニウムの炭
酸塩及びアンモニウムの水酸化物よりなる群より選ばれ
た少なくとも一種とを反応させて、チタン供給成分上に
アルミニウム塩基性塩を付着させる方法により得られ
る。斯かる方法により得られた混合物は、作成時に副生
した副生成塩を水洗し又は水洗せずに乾燥あるいは更に
溶融剤を加えた状態にて乾燥を行う。溶融剤を混合せず
に乾燥した混合物は、乾式混合にて所定量の溶融剤を加
え原料粉末とする。ここで用いるチタン供給成分の組
成、形状は特に限定されるものではないが、表面積の大
きな微細な粒子形状物又は繊維形状物が微細混合の面か
ら好適である。
・dH2O(式中XはSO4又はClを、b、c及びdは
それぞれ0.025≦b≦0.250、2.57≦c≦
3.00、0≦d≦2.0である。)で示される非水溶
性アルミニウム塩基性塩をアルミニウム供給成分として
用いる場合、単に乾式混合にてチタン供給成分と溶融剤
とを混合する以外に、その非水溶性を利用し、チタン供
給成分表面にアルミニウム供給成分であるアルミニウム
塩基性塩を付着させたものを好ましく用いることができ
る。このものは、チタン供給成分の水分散液中にて、例
えばアルミニウムの硫酸塩、ハロゲン化物、硝酸塩、水
酸化物及びアルコラート類からなる群より選ばれた少な
くとも一種と、アルカリ金属の水酸化物、アルカリ金属
炭酸塩、アルカリ金属アルミン酸塩、アンモニウムの炭
酸塩及びアンモニウムの水酸化物よりなる群より選ばれ
た少なくとも一種とを反応させて、チタン供給成分上に
アルミニウム塩基性塩を付着させる方法により得られ
る。斯かる方法により得られた混合物は、作成時に副生
した副生成塩を水洗し又は水洗せずに乾燥あるいは更に
溶融剤を加えた状態にて乾燥を行う。溶融剤を混合せず
に乾燥した混合物は、乾式混合にて所定量の溶融剤を加
え原料粉末とする。ここで用いるチタン供給成分の組
成、形状は特に限定されるものではないが、表面積の大
きな微細な粒子形状物又は繊維形状物が微細混合の面か
ら好適である。
【0030】前記混合物の加熱焼成に際し、混合物の状
態や形状は特に限定されるものではなく、粉末状態にて
そのまま加熱焼成する方法、顆粒化した後加熱焼成する
方法、シート状にて加熱焼成する方法、ブロック状に成
形して加熱焼成する方法等の各種方法を採用できる。前
記混合物を顆粒化するに当たっては、例えば撹拌機能を
備えたミキサー又はブレンダー内等で、必要に応じて水
分又は加熱により容易にガス化し得る有機バインダーを
添加しながら顆粒化する方法を挙げることができる。前
記混合物をシート状に成形するに当たっては、例えば混
合粉末を加圧状態にてシート化するか、水分又は加熱に
より容易にガス化し得る有機バインダーを添加した後、
押出機等を用いてシート化する方法を挙げることができ
る。前記混合物をブロック状に成形するに当たっては、
原料粉末をそのままもしくは水分又は加熱により容易に
ガス化し得る有機バインダーを添加して成形を容易にし
た後、所定の金型内に原料粉末を入れ、加圧により成形
しブロック状原料とする方法を挙げることができる。
態や形状は特に限定されるものではなく、粉末状態にて
そのまま加熱焼成する方法、顆粒化した後加熱焼成する
方法、シート状にて加熱焼成する方法、ブロック状に成
形して加熱焼成する方法等の各種方法を採用できる。前
記混合物を顆粒化するに当たっては、例えば撹拌機能を
備えたミキサー又はブレンダー内等で、必要に応じて水
分又は加熱により容易にガス化し得る有機バインダーを
添加しながら顆粒化する方法を挙げることができる。前
記混合物をシート状に成形するに当たっては、例えば混
合粉末を加圧状態にてシート化するか、水分又は加熱に
より容易にガス化し得る有機バインダーを添加した後、
押出機等を用いてシート化する方法を挙げることができ
る。前記混合物をブロック状に成形するに当たっては、
原料粉末をそのままもしくは水分又は加熱により容易に
ガス化し得る有機バインダーを添加して成形を容易にし
た後、所定の金型内に原料粉末を入れ、加圧により成形
しブロック状原料とする方法を挙げることができる。
【0031】上記で所望の状態とされた原料は、次いで
セラミック質等の耐熱容器上に設置され、その耐熱容器
と共にトンネルキルンや電気炉等を用いて加熱焼成する
方法等により加熱焼成される。粉末のまま、もしくは顆
粒化した原料を用いる場合は、ロータリーキルンや流動
焼成法により焼成することもできる。シート状に成形し
た原料を用いる場合は、セラミック質等の耐熱容器もし
くは耐熱板上等に設置し、連続的に加熱焼成する方法を
採用できる点が優れている。
セラミック質等の耐熱容器上に設置され、その耐熱容器
と共にトンネルキルンや電気炉等を用いて加熱焼成する
方法等により加熱焼成される。粉末のまま、もしくは顆
粒化した原料を用いる場合は、ロータリーキルンや流動
焼成法により焼成することもできる。シート状に成形し
た原料を用いる場合は、セラミック質等の耐熱容器もし
くは耐熱板上等に設置し、連続的に加熱焼成する方法を
採用できる点が優れている。
【0032】加熱焼成条件としては、900 〜130
0℃、好ましくは1000〜1200℃にて10分〜1
0時間程度、好ましくは30分〜5時間程度加熱した
後、室温まで冷却する。
0℃、好ましくは1000〜1200℃にて10分〜1
0時間程度、好ましくは30分〜5時間程度加熱した
後、室温まで冷却する。
【0033】上記第一の製造法、第二の製造法又はその
他の方法で得られたチタン酸アルミン酸繊維は、必要に
応じて熱水、温水、希酸水溶液、希アルカリ水溶液によ
り水溶性成分を溶解した後、濾別、水洗、乾燥し、好ま
しくは分級することにより不純物が除去され繊維形状の
整った微細なチタン酸アルミン酸カリウム繊維とするこ
とができる。
他の方法で得られたチタン酸アルミン酸繊維は、必要に
応じて熱水、温水、希酸水溶液、希アルカリ水溶液によ
り水溶性成分を溶解した後、濾別、水洗、乾燥し、好ま
しくは分級することにより不純物が除去され繊維形状の
整った微細なチタン酸アルミン酸カリウム繊維とするこ
とができる。
【0034】本発明においては、チタン酸アルミン酸カ
リウム繊維に対して各種カップリング剤による表面処理
を行うことが目的物の機械強度向上の観点から好まし
い。好ましい表面処理剤としては、シラン系、チタネー
ト系、アルミニウム系、ジルコニウム系、ジルコアルミ
ニウム系、クロム系、ボロン系、リン系及びアミノ酸系
カップリング剤を挙げることができる。
リウム繊維に対して各種カップリング剤による表面処理
を行うことが目的物の機械強度向上の観点から好まし
い。好ましい表面処理剤としては、シラン系、チタネー
ト系、アルミニウム系、ジルコニウム系、ジルコアルミ
ニウム系、クロム系、ボロン系、リン系及びアミノ酸系
カップリング剤を挙げることができる。
【0035】チタン酸アルミン酸カリウム繊維の表面を
カップリング剤で表面処理する方法としては、任意の方
法を採用することができるが、好ましくはスプレー装置
の付いた撹拌機内にチタン酸アルミン酸カリウム繊維を
投入して撹拌下にカップリング剤をスプレーする方法、
水又は有機溶媒にカップリング剤を溶解してこの溶液内
にチタン酸アルミン酸カリウム繊維を浸漬した後乾燥し
て水又は有機溶媒を除去する方法、室温〜250℃程度
の温度にてカップリング剤とチタン酸アルミン酸カリウ
ム繊維を混合する方法等を採用できる。
カップリング剤で表面処理する方法としては、任意の方
法を採用することができるが、好ましくはスプレー装置
の付いた撹拌機内にチタン酸アルミン酸カリウム繊維を
投入して撹拌下にカップリング剤をスプレーする方法、
水又は有機溶媒にカップリング剤を溶解してこの溶液内
にチタン酸アルミン酸カリウム繊維を浸漬した後乾燥し
て水又は有機溶媒を除去する方法、室温〜250℃程度
の温度にてカップリング剤とチタン酸アルミン酸カリウ
ム繊維を混合する方法等を採用できる。
【0036】これらカップリング剤の添加量としては、
繊維形状、樹脂種、カップリング剤及び複合化方法によ
り適宜決定されるが、通常、チタン酸アルミン酸カリウ
ム繊維100重量部に対して0.01〜15重量部、好
ましくは0.1〜10重量部配合するのがよい。
繊維形状、樹脂種、カップリング剤及び複合化方法によ
り適宜決定されるが、通常、チタン酸アルミン酸カリウ
ム繊維100重量部に対して0.01〜15重量部、好
ましくは0.1〜10重量部配合するのがよい。
【0037】本発明において、チタン酸アルミン酸カリ
ウム繊維を樹脂に配合する配合割合としては、樹脂の補
強効果、特に剛性、耐クリープ性、熱変形温度の向上、
限界PV値の向上、更には寸法精度の向上の点から、本
発明組成物中に2〜60重量%、好ましくは5〜50重
量%、更に好ましくは10〜40重量%とするのが適当
である。配合量が2重量%未満では、樹脂組成物の機械
的強度を十分向上させることができず、一方、60重量
%を超えてチタン酸アルミン酸カリウム繊維を用いて
も、使用量に見合う機械強度の向上は余り認められず、
且つ、組成物の造粒化が困難になるという不都合を生じ
るため好ましくない。
ウム繊維を樹脂に配合する配合割合としては、樹脂の補
強効果、特に剛性、耐クリープ性、熱変形温度の向上、
限界PV値の向上、更には寸法精度の向上の点から、本
発明組成物中に2〜60重量%、好ましくは5〜50重
量%、更に好ましくは10〜40重量%とするのが適当
である。配合量が2重量%未満では、樹脂組成物の機械
的強度を十分向上させることができず、一方、60重量
%を超えてチタン酸アルミン酸カリウム繊維を用いて
も、使用量に見合う機械強度の向上は余り認められず、
且つ、組成物の造粒化が困難になるという不都合を生じ
るため好ましくない。
【0038】本発明の組成物には、必要に応じてタル
ク、マイカ、ワラストナイト、炭酸カルシウム等の充填
剤、ガラス繊維、カーボン繊維等の補強剤、顔料、酸化
防止剤、帯電防止剤、滑剤、熱安定剤、難燃剤等を適宜
添加してもよい。
ク、マイカ、ワラストナイト、炭酸カルシウム等の充填
剤、ガラス繊維、カーボン繊維等の補強剤、顔料、酸化
防止剤、帯電防止剤、滑剤、熱安定剤、難燃剤等を適宜
添加してもよい。
【0039】本発明の組成物の製造に当たっては、通常
の混合操作、例えばバンバリーミキサー法、インターナ
ルミキサー法、押出造粒法等を適宜採用できる。
の混合操作、例えばバンバリーミキサー法、インターナ
ルミキサー法、押出造粒法等を適宜採用できる。
【0040】本発明の樹脂組成物は、例えば引張強度、
曲げ強度等の機械的強度を利用した電気部品、自動車部
品、建材等の構造部材、摺動部材、服飾材料等に有用で
ある
曲げ強度等の機械的強度を利用した電気部品、自動車部
品、建材等の構造部材、摺動部材、服飾材料等に有用で
ある
【0041】。
【実施例】以下に参考例及び実施例を挙げ、本発明を一
層明瞭なものとする。
層明瞭なものとする。
【0042】参考例1 6チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学株式会社製、
TISMO−N)200gを水2.5リットルに分散さ
せた後、重炭酸アンモニウム228.4gを添加し、塩
化アルミニウム6水和物188.5gを水に溶解して4
00mlとした溶液を撹拌しながらゆっくり加えて反応
させた。この間、反応温度を30〜40℃に保持して3
時間反応を続行した。反応終了後、反応液のpHは7.
4であった。次に反応物を濾過し、水で洗浄して不純物
を除去し、80℃で乾燥すると反応乾燥物が263.0
g得られた。このものを分析した結果、6チタン酸カリ
ウムは、酸化アルミニウム換算にて15.1%、硫酸塩
として0.003%及び強熱減量が8.09%を含む水
酸化アルミニウム化合物により被覆されていた。
TISMO−N)200gを水2.5リットルに分散さ
せた後、重炭酸アンモニウム228.4gを添加し、塩
化アルミニウム6水和物188.5gを水に溶解して4
00mlとした溶液を撹拌しながらゆっくり加えて反応
させた。この間、反応温度を30〜40℃に保持して3
時間反応を続行した。反応終了後、反応液のpHは7.
4であった。次に反応物を濾過し、水で洗浄して不純物
を除去し、80℃で乾燥すると反応乾燥物が263.0
g得られた。このものを分析した結果、6チタン酸カリ
ウムは、酸化アルミニウム換算にて15.1%、硫酸塩
として0.003%及び強熱減量が8.09%を含む水
酸化アルミニウム化合物により被覆されていた。
【0043】更にこの水酸化アルミニウム化合物により
被覆された6チタン酸カリウム繊維に硫酸カリウム(K
2SO4)を重量比で1:4にて乳鉢で十分混合した後、
加圧成形し、1150℃で3時間焼成した。焼成後80
0℃の温度まで5℃/分の速度にて冷却し、その後炉冷
により室温まで冷却し、焼成物を得た。焼成物を水中に
て煮沸し、水洗、濾別、乾燥し淡黄色粉末を得た。この
ものはX線回折、元素分析等によりK2.0Al2.0Ti
6.0O16であり、平均径2μm、平均長さ30μmのチ
タン酸アルミン酸カリウムウィスカーであることがわか
った。
被覆された6チタン酸カリウム繊維に硫酸カリウム(K
2SO4)を重量比で1:4にて乳鉢で十分混合した後、
加圧成形し、1150℃で3時間焼成した。焼成後80
0℃の温度まで5℃/分の速度にて冷却し、その後炉冷
により室温まで冷却し、焼成物を得た。焼成物を水中に
て煮沸し、水洗、濾別、乾燥し淡黄色粉末を得た。この
ものはX線回折、元素分析等によりK2.0Al2.0Ti
6.0O16であり、平均径2μm、平均長さ30μmのチ
タン酸アルミン酸カリウムウィスカーであることがわか
った。
【0044】参考例2 焼成後の冷却を、炉内から取り出し、冷水中にて急冷し
た以外は参考例1と同条件で反応を行い、淡黄色粉末を
得た。このものはX線回折、元素分析等の結果からK
2.0Al2.0Ti6.0O16であり、平均径2μm、平均長
さ30μmで全体積に対し結晶中約50重量%の気孔を
有するチタン酸アルミン酸カリウムウィスカーであっ
た。
た以外は参考例1と同条件で反応を行い、淡黄色粉末を
得た。このものはX線回折、元素分析等の結果からK
2.0Al2.0Ti6.0O16であり、平均径2μm、平均長
さ30μmで全体積に対し結晶中約50重量%の気孔を
有するチタン酸アルミン酸カリウムウィスカーであっ
た。
【0045】参考例3 8チタン酸カリウムウィスカー(大塚化学株式会社製、
TISMO−D)200gを水2.5リットルに分散さ
せ20〜30℃の温度で撹拌しながら、硫酸アルミニウ
ム18水塩47.3gを水に溶解させ110mlとした
溶液並びにアルミン酸ナトリウム(Na2O・Al
2O3)16.6gと水酸化ナトリウム5.2gを溶かし
て100mlとした溶液を、反応液がpH7〜9の範囲
内となるようゆっくり加え、5時間反応させた。反応終
了後の反応液のpHは7.2であった。次に反応物を濾
過し、水で洗浄して不純物を除去し、90℃で乾燥する
と反応乾燥物が238.8g得られた。このものを分析
した結果、8チタン酸カリウムは、酸化アルミニウム換
算にて7.36%、硫酸塩として3.31%及び強熱減
量が5.19%の塩基性硫酸アルミニウム化合物により
被覆されていた。
TISMO−D)200gを水2.5リットルに分散さ
せ20〜30℃の温度で撹拌しながら、硫酸アルミニウ
ム18水塩47.3gを水に溶解させ110mlとした
溶液並びにアルミン酸ナトリウム(Na2O・Al
2O3)16.6gと水酸化ナトリウム5.2gを溶かし
て100mlとした溶液を、反応液がpH7〜9の範囲
内となるようゆっくり加え、5時間反応させた。反応終
了後の反応液のpHは7.2であった。次に反応物を濾
過し、水で洗浄して不純物を除去し、90℃で乾燥する
と反応乾燥物が238.8g得られた。このものを分析
した結果、8チタン酸カリウムは、酸化アルミニウム換
算にて7.36%、硫酸塩として3.31%及び強熱減
量が5.19%の塩基性硫酸アルミニウム化合物により
被覆されていた。
【0046】このものに塩化カリウム(KCl)と硫酸
カリウム(K2SO4)をモル比で1:3となるよう配合
した混合粉末を重量比で1:9にて乳鉢で十分混合した
後、加圧成形し、1250℃で3時間焼成した。焼成後
800℃の温度まで1℃/分の速度にて冷却し、その後
炉冷により室温まで冷却し、焼成物を得た。焼成物を水
中にて煮沸し、水洗、濾別、乾燥し淡黄色粉末を得た。
このものはX線回折、元素分析等の結果、K1.0Al1.0
Ti7.0O16であり、平均径3μm、平均長さ50μm
のチタン酸アルミン酸カリウムウィスカーであった。
カリウム(K2SO4)をモル比で1:3となるよう配合
した混合粉末を重量比で1:9にて乳鉢で十分混合した
後、加圧成形し、1250℃で3時間焼成した。焼成後
800℃の温度まで1℃/分の速度にて冷却し、その後
炉冷により室温まで冷却し、焼成物を得た。焼成物を水
中にて煮沸し、水洗、濾別、乾燥し淡黄色粉末を得た。
このものはX線回折、元素分析等の結果、K1.0Al1.0
Ti7.0O16であり、平均径3μm、平均長さ50μm
のチタン酸アルミン酸カリウムウィスカーであった。
【0047】参考例4 アナターゼ型二酸化チタン粉末(平均粒子径0.7μ
m)及び炭酸カリウム粉末(平均粒径3μm)を4:1
(モル比)の割合で混合し、これにK2MoO4を1:8
(モル比)で加え混合した。得られた混合物を白金製ル
ツボ内に入れ、電気炉中にて1100℃で4時間加熱焼
成した後、4℃/時間の速度で900℃まで徐冷し、そ
の後室温(20℃)まで冷却したところ繊維状結晶の塊
を得た。
m)及び炭酸カリウム粉末(平均粒径3μm)を4:1
(モル比)の割合で混合し、これにK2MoO4を1:8
(モル比)で加え混合した。得られた混合物を白金製ル
ツボ内に入れ、電気炉中にて1100℃で4時間加熱焼
成した後、4℃/時間の速度で900℃まで徐冷し、そ
の後室温(20℃)まで冷却したところ繊維状結晶の塊
を得た。
【0048】得られた塊を水中で解繊し、更に濾別、水
洗して溶融剤を除去した後乾燥し白色粉末を得た。得ら
れた繊維状物質を粉末X線分析にて同定したところ、全
てK2Ti4O9相であることを確認した。また繊維結晶
の径は0.1〜1μm、平均長さは20μmであった。
洗して溶融剤を除去した後乾燥し白色粉末を得た。得ら
れた繊維状物質を粉末X線分析にて同定したところ、全
てK2Ti4O9相であることを確認した。また繊維結晶
の径は0.1〜1μm、平均長さは20μmであった。
【0049】このチタン酸カリウム繊維を、1N酢酸溶
液100mlに対して5gの割合で浸漬し、約3時間撹
拌しながらK2O成分の抽出を行った後濾別、水洗、及
び100℃にて12時間乾燥し、水和チタニア繊維を得
た。得られた繊維状物質をX線回折にて同定したとこ
ろ、全てH2Ti4O9相を示した。また繊維結晶の径は
0.1〜1μm、平均長さは18μmであった。
液100mlに対して5gの割合で浸漬し、約3時間撹
拌しながらK2O成分の抽出を行った後濾別、水洗、及
び100℃にて12時間乾燥し、水和チタニア繊維を得
た。得られた繊維状物質をX線回折にて同定したとこ
ろ、全てH2Ti4O9相を示した。また繊維結晶の径は
0.1〜1μm、平均長さは18μmであった。
【0050】得られたH2Ti4O9繊維10gを水25
0mlに分散した後、無水硫酸アルミニウム(Al
2(SO4)3)6.75gを水に溶解し、50mlとし
た溶液及び水酸化ナトリウム(NaOH)1.56gを
水に溶解し10mlとした溶液を同時に撹拌しながらゆ
っくりと加えて反応させた。この間、反応温度を30〜
40℃に保持して3時間反応を続行した。反応終了後の
反応液のpHは7.63であった。尚、この時点で反応
液を少量取り、濾過、水洗、乾燥した後化学分析した結
果、H2Ti4O9繊維と共に非水溶性のAl・(SO4)
0.151・(OH)2.85・0.4H2Oで示されるアルミニ
ウム塩基性塩が生成していた。反応終了後、更に硫酸カ
リウム(K2SO4)31g及び臭化カリウム12.5g
を加え、室温にて15分保持した。作成したスラリーを
ステンレス製容器に入れ、乾燥機により80℃にて12
時間乾燥し、水分を除去した。その後、乳鉢にて乾燥品
を十分に粉砕し、粉末原料とした。得られた原料粉末を
電子顕微鏡によるエネルギー分散型X線分析装置(ED
S)にて分析した結果、H2Ti4O9繊維表面付近にA
l成分が多く存在し、且つ硫酸カリウムと塩化カリウム
が粉末内で均一に分散したものであった。
0mlに分散した後、無水硫酸アルミニウム(Al
2(SO4)3)6.75gを水に溶解し、50mlとし
た溶液及び水酸化ナトリウム(NaOH)1.56gを
水に溶解し10mlとした溶液を同時に撹拌しながらゆ
っくりと加えて反応させた。この間、反応温度を30〜
40℃に保持して3時間反応を続行した。反応終了後の
反応液のpHは7.63であった。尚、この時点で反応
液を少量取り、濾過、水洗、乾燥した後化学分析した結
果、H2Ti4O9繊維と共に非水溶性のAl・(SO4)
0.151・(OH)2.85・0.4H2Oで示されるアルミニ
ウム塩基性塩が生成していた。反応終了後、更に硫酸カ
リウム(K2SO4)31g及び臭化カリウム12.5g
を加え、室温にて15分保持した。作成したスラリーを
ステンレス製容器に入れ、乾燥機により80℃にて12
時間乾燥し、水分を除去した。その後、乳鉢にて乾燥品
を十分に粉砕し、粉末原料とした。得られた原料粉末を
電子顕微鏡によるエネルギー分散型X線分析装置(ED
S)にて分析した結果、H2Ti4O9繊維表面付近にA
l成分が多く存在し、且つ硫酸カリウムと塩化カリウム
が粉末内で均一に分散したものであった。
【0051】更に得られた原料粉末をアルミナ製ルツボ
内に入れ、電気炉にて5℃/分の速度にて1150℃ま
で昇温し、該温度で2時間保持した後、800℃まで1
0℃/分の速度で降温し、以後、炉冷により室温まで冷
却し焼成物を得た。焼成物は水中にて煮沸し、水洗、濾
別により溶融剤を除去し、乾燥することにより、淡黄色
粉末を得た。このものはX線分析、元素分析からK2.0
Al2.0Ti6.0O16であり、平均径1μm、平均長さ2
0μmのチタン酸アルミン酸カリウムウィスカーであっ
た。
内に入れ、電気炉にて5℃/分の速度にて1150℃ま
で昇温し、該温度で2時間保持した後、800℃まで1
0℃/分の速度で降温し、以後、炉冷により室温まで冷
却し焼成物を得た。焼成物は水中にて煮沸し、水洗、濾
別により溶融剤を除去し、乾燥することにより、淡黄色
粉末を得た。このものはX線分析、元素分析からK2.0
Al2.0Ti6.0O16であり、平均径1μm、平均長さ2
0μmのチタン酸アルミン酸カリウムウィスカーであっ
た。
【0052】実施例1〜4及び比較例1 高結晶ポリプロピレンK5230(HCPP、チッソ株
式会社製)及び参考例1にて作成したチタン酸アルミン
酸カリウム繊維を1%のチタネート系カップリング剤
(TTS、味の素株式会社製)で表面処理したものを、
下記表1に示す配合組成で、220℃に設定した45m
mφ二軸押出機にて、溶融させたK5230に繊維を混
入し、押出し造粒した。その後、下記条件下で射出成形
を行い、物性測定用テストピースを作製した。
式会社製)及び参考例1にて作成したチタン酸アルミン
酸カリウム繊維を1%のチタネート系カップリング剤
(TTS、味の素株式会社製)で表面処理したものを、
下記表1に示す配合組成で、220℃に設定した45m
mφ二軸押出機にて、溶融させたK5230に繊維を混
入し、押出し造粒した。その後、下記条件下で射出成形
を行い、物性測定用テストピースを作製した。
【0053】シリンダー温度:210℃ 射出圧力:500kg/cm2 射出時間:15秒 金型温度:60℃ 得られた各テストピースにつき機械的強度を測定し、そ
の結果を表1に示す。
の結果を表1に示す。
【0054】尚、以下、各実施例における引張強さ、曲
げ強さ、曲げ弾性率、IZOD衝撃値についての測定
は、JIS K−7113、JIS K−7203、J
ISK−7110に基づき行った。
げ強さ、曲げ弾性率、IZOD衝撃値についての測定
は、JIS K−7113、JIS K−7203、J
ISK−7110に基づき行った。
【0055】
【表1】
【0056】実施例5〜8及び比較例2 ジュラコンM90ー44(ポリアセタール、ポリプラス
チックス株式会社製)及び参考例2にて作製したチタン
酸アルミン酸カリウム繊維を1%のエポキシシラン(A
−187、日本ユニカ株式会社製))で表面処理したも
のを、下記表2に示す配合組成で、200℃に設定した
45mmφ二軸押出機にて、溶融させたK5230に繊
維を混入し、押出し造粒した。その後、下記条件下で射
出成形を行い、物性測定用テストピースを作製した。
チックス株式会社製)及び参考例2にて作製したチタン
酸アルミン酸カリウム繊維を1%のエポキシシラン(A
−187、日本ユニカ株式会社製))で表面処理したも
のを、下記表2に示す配合組成で、200℃に設定した
45mmφ二軸押出機にて、溶融させたK5230に繊
維を混入し、押出し造粒した。その後、下記条件下で射
出成形を行い、物性測定用テストピースを作製した。
【0057】シリンダー温度:200℃ 射出圧力:1000kg/cm2 射出時間:20秒 金型温度:80℃ 得られた各テストピースにつき機械的強度を測定し、そ
の結果を表2に示す。
の結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】実施例9〜12及び比較例3 レオナ1300S(ナイロン−6,6、旭化成工業株式
会社製)及び参考例3にて作製したチタン酸アルミン酸
カリウム繊維を1%のアミノシシラン(A−1100、
日本ユニカ株式会社製))で表面処理したものを、下記
表3に示す配合組成で、270℃に設定した45mmφ
二軸押出機にて、押出し造粒した。その後、下記条件下
で射出成形を行い、物性測定用テストピースを作製し
た。
会社製)及び参考例3にて作製したチタン酸アルミン酸
カリウム繊維を1%のアミノシシラン(A−1100、
日本ユニカ株式会社製))で表面処理したものを、下記
表3に示す配合組成で、270℃に設定した45mmφ
二軸押出機にて、押出し造粒した。その後、下記条件下
で射出成形を行い、物性測定用テストピースを作製し
た。
【0060】シリンダー温度:280℃ 射出圧力:800kg/cm2 射出時間:10秒 金型温度:80℃ 得られた各テストピースにつき機械的強度を測定し、そ
の結果を表3に示す。
の結果を表3に示す。
【0061】
【表3】
【0062】比較例4〜7 補強繊維が1wt%のアミノシラン(A−1100、日
本ユニカ株式会社製)で表面処理したチタン酸カリウム
繊維(TISMO−N、平均繊維長15μm、平均繊維
径0.3μm、大塚化学株式会社製)を使用した以外は
実施例9〜12と同様の条件により物性測定用テストピ
ースを作製した。
本ユニカ株式会社製)で表面処理したチタン酸カリウム
繊維(TISMO−N、平均繊維長15μm、平均繊維
径0.3μm、大塚化学株式会社製)を使用した以外は
実施例9〜12と同様の条件により物性測定用テストピ
ースを作製した。
【0063】得られた各テストピースにつき機械的強度
を測定し、その結果を表4に示す。
を測定し、その結果を表4に示す。
【0064】
【表4】
【0065】比較例8〜11 補強繊維が1wt%のアミノシラン(A−1100、日
本ユニカ株式会社製)で表面処理したホウ酸アルミニウ
ム繊維(アルボレックスY、平均繊維長20μm、平均
繊維径0.5μm、四国化成工業株式会社製)を使用し
た以外は実施例9〜12と同様の条件により物性測定用
テストピースを作製した。
本ユニカ株式会社製)で表面処理したホウ酸アルミニウ
ム繊維(アルボレックスY、平均繊維長20μm、平均
繊維径0.5μm、四国化成工業株式会社製)を使用し
た以外は実施例9〜12と同様の条件により物性測定用
テストピースを作製した。
【0066】得られた各テストピースにつき機械的強度
を測定し、その結果を表5に示す。
を測定し、その結果を表5に示す。
【0067】
【表5】
【0068】実施例13〜14及び比較例12〜13 ユーピロンS−2000(ポリカーボネート(粘度平均
分子量Mv24000),三菱ポリプラスチックス株式
会社製)に表6に示す各種繊維を1wt%のエポキシシ
ラン(A−187、日本ユニカ株式会社製)で表面処理
したものを、表6に示す配合組成で、280℃に設定し
た45mmφ二軸押出機にて、押出し造粒した。その
後、下記条件下で射出成形を行い、物性測定用テストピ
ースを作製した。
分子量Mv24000),三菱ポリプラスチックス株式
会社製)に表6に示す各種繊維を1wt%のエポキシシ
ラン(A−187、日本ユニカ株式会社製)で表面処理
したものを、表6に示す配合組成で、280℃に設定し
た45mmφ二軸押出機にて、押出し造粒した。その
後、下記条件下で射出成形を行い、物性測定用テストピ
ースを作製した。
【0069】シリンダー温度:300℃ 金型温度:80℃ 得られた各テストピースにつき機械的強度を測定し、そ
の結果を表6に併せて示す。
の結果を表6に併せて示す。
【0070】尚、Mvは塩化メチレンに1.0g/dl
の濃度で溶解した溶液から求めた20℃での比粘度(η
sp)を下式に従い算出したものである。
の濃度で溶解した溶液から求めた20℃での比粘度(η
sp)を下式に従い算出したものである。
【0071】
【数1】
【0072】
【表6】
【0073】滞留物性評価は、成形時に通常成形(シリ
ンダー内滞留時間30秒)を行ったものを初期成形品と
し、シリンダー内滞留時間30分間を経た後の2ショッ
ト目の成形品を滞留後成形品として評価した。
ンダー内滞留時間30秒)を行ったものを初期成形品と
し、シリンダー内滞留時間30分間を経た後の2ショッ
ト目の成形品を滞留後成形品として評価した。
【0074】実施例15〜18及び比較例14 ジュラネックス2002(PBT樹脂、ポリプラスチッ
クス株式会社製)及び参考例1にて作製したチタン酸ア
ルミン酸カリウム繊維を1wt%のエポキシシラン(A
−187、日本ユニカ株式会社製))で表面処理したも
のを、表7に示す配合組成で、240℃に設定した45
mmφ二軸押出機にて、押出し造粒した。その後、下記
条件下で射出成形を行い、物性測定用テストピースを作
製した。
クス株式会社製)及び参考例1にて作製したチタン酸ア
ルミン酸カリウム繊維を1wt%のエポキシシラン(A
−187、日本ユニカ株式会社製))で表面処理したも
のを、表7に示す配合組成で、240℃に設定した45
mmφ二軸押出機にて、押出し造粒した。その後、下記
条件下で射出成形を行い、物性測定用テストピースを作
製した。
【0075】シリンダー温度:245℃ 射出圧力:800kg/cm2 射出時間:20秒 金型温度:80℃ 得られた各テストピースにつき機械的強度を測定し、そ
の結果を表7に示す。
の結果を表7に示す。
【0076】
【表7】
【0077】実施例19〜21及び比較例15 ビスフェノールAのジグリシジルエーテル型液状樹脂
(商品名エピコート828、油化シェルエポキシ株式会
社製)100重量部に対して、硬化剤として芳香族系ア
ミン(商品名エピキュアZ、油化シェルエポキシ株式会
社製)20重量部の割合で加え、混合槽にて均一に混合
する。この組成物にアミノシラン(A−1100、日本
ユニカ株式会社製)1wt%で表面処理した参考例1で
製造したチタン酸アルミン酸カリウム繊維を下記表8に
示す配合組成の割合で万能混合撹拌機を用いて混練後、
150℃に加熱した圧縮成形金型に入れ、圧縮成形を行
った。これらの配合物を、更に150℃で3時間後硬化
処理を行ったものの特性を測定した。結果を表8に示
す。
(商品名エピコート828、油化シェルエポキシ株式会
社製)100重量部に対して、硬化剤として芳香族系ア
ミン(商品名エピキュアZ、油化シェルエポキシ株式会
社製)20重量部の割合で加え、混合槽にて均一に混合
する。この組成物にアミノシラン(A−1100、日本
ユニカ株式会社製)1wt%で表面処理した参考例1で
製造したチタン酸アルミン酸カリウム繊維を下記表8に
示す配合組成の割合で万能混合撹拌機を用いて混練後、
150℃に加熱した圧縮成形金型に入れ、圧縮成形を行
った。これらの配合物を、更に150℃で3時間後硬化
処理を行ったものの特性を測定した。結果を表8に示
す。
【0078】
【表8】
【0079】実施例22〜25及び比較例16 ビスマレイミドトリアジン樹脂(商品名BT−448
0、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製)
及びエポキシシラン(A−187、日本ユニカ株式会社
製)1wt%で表面処理した参考例1で製造したチタン
酸アルミン酸カリウム繊維を下記表9に示す配合割合で
万能撹拌混合機を用いて60分間撹拌した。次に金型内
に充填し、蓋をしない圧縮成形機内で温度を170℃に
して溶融させる。溶融しはじめたら蓋をして圧力をか
け、ガス抜きを10分程度行った後、170℃、50k
g/cm2で90分間加熱加圧して平板を作成し、徐冷
後、各試験片を作成し、各物性を測定した。結果を表9
に示す。
0、三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社製)
及びエポキシシラン(A−187、日本ユニカ株式会社
製)1wt%で表面処理した参考例1で製造したチタン
酸アルミン酸カリウム繊維を下記表9に示す配合割合で
万能撹拌混合機を用いて60分間撹拌した。次に金型内
に充填し、蓋をしない圧縮成形機内で温度を170℃に
して溶融させる。溶融しはじめたら蓋をして圧力をか
け、ガス抜きを10分程度行った後、170℃、50k
g/cm2で90分間加熱加圧して平板を作成し、徐冷
後、各試験片を作成し、各物性を測定した。結果を表9
に示す。
【0080】
【表9】
Claims (4)
- 【請求項1】 樹脂にチタン酸アルミン酸カリウム繊維
を2〜60重量%含有させたことを特徴とする樹脂組成
物。 - 【請求項2】 チタン酸アルミン酸カリウム繊維がウィ
スカーである請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 チタン酸アルミン酸カリウム繊維が化学
式 KXAlXTi8-XO16(0.8≦X≦2.5)で示さ
れる組成を有し、且つ繊維内部に0〜70体積%の気孔
を有することを特徴とする請求項1又は2記載の樹脂組
成物。 - 【請求項4】 チタン酸アルミン酸カリウム繊維の表面
が表面処理剤にて処理されていることを特徴とする請求
項1、2又は3記載の樹脂組成物。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21709895A JPH0959426A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 樹脂組成物 |
EP96916355A EP0776998A4 (en) | 1995-06-14 | 1996-06-10 | TITANATE WHISKER AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF |
PCT/JP1996/001571 WO1997000340A1 (fr) | 1995-06-14 | 1996-06-10 | Trichite de titanate et son procede de production |
US08/776,784 US5942205A (en) | 1995-06-14 | 1996-06-10 | Titanate whiskers and process for their preparation |
US09/109,415 US6013238A (en) | 1995-06-14 | 1998-07-02 | Titanate whiskers and process for their preparation |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21709895A JPH0959426A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959426A true JPH0959426A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16698819
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21709895A Pending JPH0959426A (ja) | 1995-06-14 | 1995-08-25 | 樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0959426A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006160903A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Dainippon Ink & Chem Inc | 有機無機複合体及びその製造方法 |
US10370573B2 (en) | 2012-05-21 | 2019-08-06 | Toyo Ink Sc Holdings Co., Ltd. | Easily deformable aggregate and method for manufacturing same, thermally conductive resin composition, thermally conductive member and method for manufacturing same, and thermally conductive adhesive sheet |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP21709895A patent/JPH0959426A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006160903A (ja) * | 2004-12-08 | 2006-06-22 | Dainippon Ink & Chem Inc | 有機無機複合体及びその製造方法 |
JP4565329B2 (ja) * | 2004-12-08 | 2010-10-20 | Dic株式会社 | 有機無機複合体及びその製造方法 |
US10370573B2 (en) | 2012-05-21 | 2019-08-06 | Toyo Ink Sc Holdings Co., Ltd. | Easily deformable aggregate and method for manufacturing same, thermally conductive resin composition, thermally conductive member and method for manufacturing same, and thermally conductive adhesive sheet |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5942205A (en) | Titanate whiskers and process for their preparation | |
US5366816A (en) | Potassium hexatitanate whiskers having a tunnel structure | |
US6294599B1 (en) | Highly-rigid, flame-resistant polyamide composite material | |
JPH0959426A (ja) | 樹脂組成物 | |
KR20140057107A (ko) | 유-무기 나노복합체 및 그를 함유한 고분자 수지 | |
JP3605703B2 (ja) | 複合繊維及びその製造方法 | |
JPH10316428A (ja) | 微細ウィスカー及びその製造法 | |
JP2001253770A (ja) | 複合板状チタン酸金属塩及びその製造法 | |
JP3229350B2 (ja) | チタン酸アルカリ結晶、その製造方法及びその複合材料 | |
JP4658023B2 (ja) | 板状アパタイト強化樹脂組成物 | |
Janes et al. | Crystallization and phase evolution of potassium titanates from alkoxide derived precipitates | |
JPS6121972B2 (ja) | ||
JP4716514B2 (ja) | 針状アパタイト強化樹脂組成物 | |
JP3140133B2 (ja) | 複合材料 | |
JP3219859B2 (ja) | チタン酸カリウムウィスカーおよびそれを含む複合材料 | |
JPH06279025A (ja) | 複合チタン酸金属塩繊維及びその製造方法 | |
JP3219858B2 (ja) | チタン酸カリウムウィスカーおよびそれを含む複合材料 | |
JP3193824B2 (ja) | チタン酸アルカリ土類金属塩多結晶繊維の製造方法 | |
JP2724695B2 (ja) | チタン酸アルミン酸カリウムウィスカーの製造方法 | |
JP3483363B2 (ja) | 導電性繊維及びその製造方法 | |
JPS6225707B2 (ja) | ||
JP3523337B2 (ja) | 導電性繊維状物質及びその製造方法 | |
JPH0959427A (ja) | 導電性繊維、その製造方法及び導電性樹脂組成物 | |
JPS5841718A (ja) | 粒径大なる硫酸バリウムの製造方法 | |
RU2326051C1 (ru) | Способ получения титаната калия |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050209 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050608 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |