JPH0516566B2 - - Google Patents

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JPH0516566B2
JPH0516566B2 JP58053170A JP5317083A JPH0516566B2 JP H0516566 B2 JPH0516566 B2 JP H0516566B2 JP 58053170 A JP58053170 A JP 58053170A JP 5317083 A JP5317083 A JP 5317083A JP H0516566 B2 JPH0516566 B2 JP H0516566B2
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JP
Japan
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optical system
objective lens
data
pupil
image sensor
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JP58053170A
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JPS59177508A (ja
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Masami Kawasaki
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP84301963A priority patent/EP0124241B1/en
Priority to DE8484301963T priority patent/DE3475013D1/de
Priority to US06/593,311 priority patent/US4661692A/en
Publication of JPS59177508A publication Critical patent/JPS59177508A/ja
Publication of JPH0516566B2 publication Critical patent/JPH0516566B2/ja
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B21/00Microscopes
    • G02B21/24Base structure
    • G02B21/241Devices for focusing
    • G02B21/244Devices for focusing using image analysis techniques

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Microscoopes, Condenser (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動焦点装置を備えた顕微鏡に関す
る。
従来顕微鏡における自動焦点装置としては、対
物レンズと試料表面との距離をレーザー光線等で
測定することにより焦点合せを行なう方式や対物
レンズ先端部から試料面に向けてエアーを噴出さ
せてその圧力変化により距離を測定して焦点合せ
を行なう方式等が知られている。しかしながらこ
れらの方式においては、特に生物用顕微鏡の場合
に例えばカバーガラスの厚さのバラツキ等により
合焦位置のずれが生じるため、正確な焦点合せが
困難となり、また対物レンズの同焦の違いによる
バラツキも問題になる。
さらに、撮像素子を用いた方式の顕微鏡の場合
には、複雑な顕微鏡操作により条件設定した後、
撮像素子に必要な条件を満たして初めて焦点合せ
が可能になるため、自動焦点方式とするには不適
当であつた。
また、焦点合わせの後も、複雑な顕微鏡操作を
行うことで再び観察に応じた状態に光学系を設定
しなければならないため観察者にとつて、非常な
負担となる。
また、合焦操作を自動化する場合にも、自動化
するためにデータを得るが、撮像素子に入射され
る光や出力されるデータにノイズが含まれるため
に合焦の精度が低いという欠点もある。
本発明は、以上の点に鑑み、複雑な顕微鏡操作
により焦点合わせや、観察状態に応じた条件を設
定するなどの複雑な操作なく使用でき、しかも焦
点制御を自動化した場合に生じる光学系等による
データのノイズ問題を解消して精度の高い焦点制
御を行い得る、自動焦点装置を備えた顕微鏡を提
供することを目的とする。
本発明による自動焦点装置を備えた顕微鏡は、
対物レンズの倍率及び種別を入力する対物レンズ
データ入力部と、光路に挿入された対物レンズを
検出する検出手段と、複数個の対物レンズデータ
を記憶する記憶部と、電気的に駆動され得る少な
くともNDフイルターを含む調光手段を有する光
学系と、この光学系からの投影像を受光する撮像
素子と、光学系の設定位置を記憶する光学系記憶
手段と、光路中に観察試料を挿入しない状態で光
学系から撮像素子へ入射する像の明るさ分布のば
らつきを記憶する記憶手段と、合焦検出時に光学
系から撮像素子へ入射する投影像の明るさ分布か
ら記憶手段に記憶されている明るさ分布のばらつ
きを補正する補正手段と、この明るさ分布のばら
つきが補正された光量に基づき合焦制御された後
で、検出手段により検出した現在光路に挿入され
ている対物レンズに基づき記憶部から得た対物レ
ンズデータに応じた適する観察光量を得られるよ
うに光学系記憶手段の設定位置に前述の光学系を
駆動・制御する駆動制御部とを有することを特徴
とするものである。
このような構成によつて、上述した目的を達成
できる。
以下図面に基づき本発明の概略について説明す
る。第1図は本発明の基礎となる顕微鏡の光学系
を示しており、1は例えばハロゲンランプの如き
光源、2はこコレクターレンズ、3は光源1の色
温度を変えずに調光するための複数枚のNDフイ
ルターから成るNDフイルターユニツト、4は視
野絞り、5は開口絞り、6は光路中に選択的に挿
入され得る複数のユニツト6a,6b,6cから
成るコンデンサーレンズ、7はステージ、8は
各々レボルバー9に取付けられたユニツト8a,
8b,8cから成る対物レンズ、10,11は必
要に応じて光路を観察系または写真撮影系に切換
えるために光路中に挿脱可能に配設されたビーム
スプリツタ、12は接眼光学系、13は写真撮影
用光路中に選択的に挿入され得る複数のユニツト
13a,13b,13cから成る撮影レンズ、1
4は写真撮影のために結像レンズ、フレアー等の
有害光除去用スリツトを介して測光用受光素子1
5に一定の割合で光量を分割するビームスプリツ
タ、16は結像レンズ及びカメラ用シヤツタ17
を介してカメラ18のフイルム面にそして他の結
像レンズを介してピント検出用撮像素子19に光
量を分割するビームスプリツタ、20は自動焦準
用の光束分割チヨツパである。次に第2図には第
1図の光学系を有する顕微鏡の制御システムのブ
ロツク図が示されている。21はピント検出用撮
像素子19の制御及びその出力信号を処理する撮
像信号処理回路、22は写真撮影の際にシヤツタ
17を駆動しまたカメラ18のフイルム巻上げを
行なう駆動回路、23は受光素子15からの出力
によりダイレクト測光を行なう測光回路、24は
撮影レンズ13の倍率選択を行なう切換駆動部、
25はビームスプリツタ10,11の挿脱を行な
う光路切換駆動部、26は対物レンズ8を切換え
る切換駆動部、27はステージ7を上下動せしめ
る焦準駆動部、28はコンデンサーレンズ6の切
換えを行なう切換駆動部、29は開口絞り5及び
視野絞り4のための制御駆動部、30はNDフイ
ルター3の選択切換を行なう切換駆動部、31は
光源1の調光を行なう光源装置である。ここで各
駆動部24乃至30は同時に切換状態、制御状態
等を検出し得るように構成されている。32は
CPU、33はマイクロコンピユータを含む自動
露出演算制御部、34は写真撮影に必要なフイル
ムデータまたはレリーズ等の操作ボタンを含む撮
影操作表示部、35は対物レンズデータ、フイル
ムデータ、自動焦準用データ等を記憶する記憶部
で、必要に応じてバツテリーによりバツクアツプ
されている。36は各駆動部に対して必要な操作
スイツチ、自動焦準用スイツチ、対物レンズデー
タセツトに必要な操作スイツチ等を含む操作表示
部である。
このように構成された顕微鏡に関して、次にそ
の動作を説明する。先づ電源が投入されると、
CPU32は対物レンズ切換駆動部26から光路
中に挿入されている対物レンズ8に関する信号が
入力されることにより該対物レンズについての倍
率及び種別(開口数)を記憶部35から読み出
し、これらのデータから適正なコンデンサーレン
ズ6を選定しコンデンサーレンズ切換駆動部28
を介してコンデンサーレンズ6の切換えを行な
い、同時に開口絞り5、視野絞り4の適正な絞り
径を演算し絞り制御駆動部を介して絞り径の設定
を行なう。さらにCPU32は読み出した対物レ
ンズデータに基づき光源1の光量、NDフイルタ
ー3の組合せを選定し、光源装置31、NDフイ
ルター切換駆動部30を介して所定の標準的な明
るさに設定する。かくして、電源を投入すると自
動的に照明光は標準状態に設定され得る。また、
対物レンズ、撮影レンズ等を切換えた場合にも、
これらの切換情報がCPU32に入力され、同様
に自動設定が行なわれ得る。さらに、カメラのフ
イルムデータ(ASA値等)が記憶部35に記憶
されており、電源投入と同時に撮影可能状態にあ
るフイルムのデータが記憶部35から読み出され
自動露出演算制御部33において演算されて、撮
影操作表示部34にて表示を行ない且つ露出を決
定する。一方、ピント検出用撮像素子19からの
撮像信号がCPU32に入力されると、CPU32
はそのとき光路中にある対物レンズデータに基づ
き該撮像信号から合焦状態を演算判別し焦準駆動
部27を介してステージ7を駆動し、かくして自
動焦点合せが行なわれる。
以上が本発明の概要であるが、次に本発明の一
実施例について図面に基づき詳しく説明する。
第3図は本発明による顕微鏡の制御装置50を
示しており、51はCPU、52はバツテリー5
3により電源遮断時にバツクアツプされる
RAM、54はプログラムメモリとしてのROM、
55は演算精度及び時間短縮のために使用される
演算器、56は制御装置50のコントロールを外
部から行なう外部制御装置57のためのインター
フエース、58は写真撮影装置59のためのイン
ターフエース、60は光路切換、レボルバー等の
すべての駆動部とCPU51とのデータ及び信号
の受渡しを行なうI/Oポート、61は自動焦点
合せのための一次元イメージセンサーを使用した
撮像素子、62は撮像素子61の駆動及び撮像信
号処理回路、63はA/D変換器、64は操作ス
イツチ及び表示器を含む操作パネルで、対物レン
ズに関するデータの入出力信号、各駆動部への切
換信号等をインターフエース65を介してI/O
ポート60に入出力する。66は撮影レンズ67
を切換えるための駆動部、68は観察系と写真撮
影系に光路を切換えるビームスプリツタ69の駆
動部で、同時に光路が何れであるかを検出してそ
の検出信号をCPU51に出力し得る。70はレ
ボルバー71を回転駆動させる対物レンズ切換駆
動部で、同時にレボルバー71の位置即ち光路に
挿入されている対物レンズを検出し得る。72は
ステージ73を上下動させて焦点合せを行なう焦
準ステージ駆動部、74はコンデンサーレンズ7
5を対物レンズの倍率に応じて切換える切換駆動
部、76は開口絞り77の絞り径を制御する制御
駆動部、78は視野絞り79の絞り径を制御する
制御駆動部、80は調光のために使用するNDフ
イルターユニツト81を切換えて透過光量比を調
整する切換駆動部、82は光源83を調光するた
めの調光回路、84は自動焦点合せのために使用
される瞳分割用チヨツパ85のための駆動部であ
る。第4図は操作パネル64の一例を示してお
り、86は操作パネル、87は対物レンズの倍率
及び種別(SPLAN、SPLAN APO、DPLAN
等)を入力するためのスイツチ、88は対物レン
ズの倍率表示器、89は対物レンズの種別表示
器、90は光路を観察系、写真撮影光学系等に切
換えるためのスイツチ、91は使用状態に切換え
られている光路の種別を示す表示器、92,93
は各々視野絞り79、開口絞り77を手動により
適当な絞り径に調整するためのスイツチ、94は
調光用のスイツチ、95は撮影レンズ67の倍率
切換スイツチ、96は撮影レンズの倍率表示器、
97は焦準ステージ駆動のためのステージ、98
はレボルバー起動スイツチ、99は自動焦点合せ
起動スイツチである。
本実施例は以上のように構成されており、最初
に対物レンズのデータセツト及びそれに関連する
動作について説明する。
ここで一例としてレボルバー71の光路上に対
物レンズSPLAN 10×が切換挿入されている場
合について説明すれば、操作パネル86上におい
てスイツチ87により倍率10×、種別SPLANを
選択しセツト入力すると、この情報はインターフ
エース65及びI/Oポート60を介してCPU
51に入力される。CPU51はレボルバー71
の光路上の対物レンズ位置を対物レンズ切換駆動
部70により読み出し、そのレボルバー位置と操
作パネル86からの情報とにより対物データテー
ブル100(第5図)を作成し、RAM52に記
憶させる。この対物データテーブル100は、レ
ボルバー位置データに対応して対物レンズの倍率
及び種別を含み、第5図の場合六ケ所のレボルバ
ー位置に関して対物データテーブル100が作成
されるようになつている。そしてCPU51は常
に対物データテーブル100をモニターして次の
演算及び制御を行なう。即ちCPU51は対物デ
ータテーブル100により第6図のテーブルから
コンデンサーレンズ75の倍率を決定してコンデ
ンサーレンズ切換駆動部74へ切換データを出力
し、適正なコンデンサーレンズへの切換が行なわ
れる。ここでコンデンサーレンズ70は対物レン
ズの倍率によつて三段階に切換えられる。その
後、さらに最良の観察条件を設定するために、対
物データテーブル100から視野絞り79、開口
絞り77の絞り径が決定されるが、先づ視野絞り
79の絞り径の求め方を説明する。視野絞りの絞
り径d1は次式により演算される。
d1=FNo.(視野数)/対物レンズ倍率×FS投影倍率×K1
… ここで、FNo.(視野数)は第7図のテーブルに
示されているように光路が観察系(Bi)である
か又は写真撮影系(FK)光路における撮影レン
ズ67の倍率により決まり、FS投影倍率は前出
の第6図のテーブルに示されているようにコンデ
ンサーレンズ75の倍率により決まる。またK1
は視野に対する比率で、K1=1ならば式で演
算された値d1は視野外接の絞り径を与えるが、本
実施例では対物レンズのデータセツト時及び電源
投入時はK1=1として視野絞り79の絞り径d1
が決定されるようになつており、従つて光路が観
察系であつても写真撮影系であつても視野絞りは
常に式により視野外接の絞り径d1に設定される
ことになる。次に開口絞り77の絞り径d2は次式
により演算される。
d2=NA×2×f×K2 … ここでNAは第6図のテーブルに示したように
対物レンズの倍率及び種別により決まる開口値、
fは同様に第6図のテーブルから求められるコン
デンサーレンズ75の焦点距離である。またK2
は瞳径に対する比率で、K2=1ならば式から
得られた値d2は瞳径の100%の絞り径を与えるが、
本実施例では対物レンズのデータセツト時及び電
源投入時はK2=0.8として開口絞り77の絞り径
d2が観察時に最適とされている対物レンズの瞳径
の80%に初期設定されるようになつている。尚、
第6図及び第7図のテーブルはROM54に記憶
されている。ここで対物レンズがSPLAN 10×
で光路が観察系である場合、自動設定される各絞
り径d1,d2は以下のように演算される。第6図及
び第7図のテーブルよりFNo.=28、FS投影倍率
=0.133が得られ、またK1=1とすれば、式よ
り d1=28/10×0.133×1≒21.1(mm) となり、同様にして第6図のテーブルからNA=
0.3、f=12が得られ、またK2=0.8とすれば式
から、 d2=0.3×2×12×0.8≒5.8(mm) が求められる。以上の演算はCPU51及び演算
器55によつて行なわれ、その演算結果により視
野絞り制御駆動部78及び開口絞り制御駆動部7
6を介して視野絞り79及び開口絞り77が前記
絞り径d1,d2に設定される。第8図は視野絞り7
9または開口絞り77の制御を示すブロツク図で
あり、110はD/A変換器、111,112は
アンプ、113はモータ駆動回路、114はモー
タ、115はギヤを介してモータ114により開
閉される絞り機構、116は絞り機構115の位
置をギヤにより検出するポテンシヨメータであ
る。前述のように演算された絞り径は、デジタル
変換されるが、ここで8ビツトのデジタル変換を
行なう場合絞り径の範囲を0〜34mmとすると、 D/Aデータ=視野絞り径×7.5 ∴D/Aデータ=FNo.(視野数)
/対物レンズ倍率×FS投影倍率×K1×7.5… となるから、分解能は0.13mm/ビツトとなる。8
ビツトにデジタル変換されたデータはCPU51
からI/Oポート60を介してD/A変換器11
0に入力され、ここでアナグロ信号に変換されア
ンプ111により増幅されてモータ駆動回路11
3によつてモータ114を駆動する。従つて絞り
機構115が開閉され得るが、その位置がポテン
シヨメータ116により常にモニターされアンプ
112を介してアンプ111にフイードバツクさ
れているので、所定の絞り径に制御され得る。
次に対物レンズデータセツト時に観察に対して
最適な明るさにするための自動設定の動作につい
て説明する。
観察光の像面における照度Lは次のように表わ
される。
L=LA×ND×AS×Ob×Bi(lx) … ここで、NDは例えば第9図に示されているよ
うな複数枚(ここでは4枚)のNDフイルター
ND0,ND1,ND2,ND3の組合せにより透
過率を変更するようにしたNDフイルターユニツ
ト120(実願昭57−34645号)によつて与えら
れる光量比で、各NDフイルターがモータ121
により駆動されるカム122によりレバー123
を介して光路に挿脱されることにより第10図に
示すように11段階に制御され、第9図ではND
0及びND2が光路中に挿入されており、第10
図より光量比ND=1/16が与えられている。
ASは開口絞り77の明るさ比で、瞳径の80%を
標準値とすると明るさ比ASは、0.82=0.64とな
る。Biは第11図に示されているようにBi100%
の光路を1としたときの光量比、Obは第12図
で示されているように対物レンズの倍率及び種別
から参照する光量比であり対物レンズSPLAN10
×を基準として1にとつている。LAは対物レン
ズSPLAN10×、光量比ND=1、明るさ比AS=
1、Bi100%の光路における像面照度であり、本
実施例ではLA=189lxを定数として使用する。こ
の状態で像面照度Lを常に0.5〜1lxの範囲に維持
するには、L=0.5√2×2±1/2 =0.07×2
±1/2 (lx)なる目標値により式から L=189×0.64×ND×Ob×Bi= 0.707×2±1/2 従つて ND=0.707/189×0.64×Ob×Bi =5.84×10-3/Ob×Bi … が得られ、NDフイルターの光量比の目標値が与
えられる。ところで、NDフイルターユニツト1
20は4枚のNDフイルターの組合せで構成され
ているので、式によるNDの目標値は21/2の分
解能で与えられなければならない。そこで式に
おいて21/2を底とする対数をとると、 logaND=−30−logaOb−logaBi … となる。従つて実際のNDフイルターの組合せを
求めるためには、第12図のテーブルから対物レ
ンズに対応してlogaObを求め、また第11図の
テーブルからlogaBiを求めて式よりlogaNDが
得られる。かくしてこのlogaNDに対応して第1
3図に示されているテーブルに基づき光量比ND
が得られ、この光量比NDを与えるようなNDフ
イルターの制御が第10図に従つてNDフイルタ
ー切換駆動部80により行なわれる。尚、第10
図乃至第13図のテーブルは必要に応じて読み出
されるデータとしてROM54に記憶されてい
る。ここで、対物レンズSPLAN10×、Bi20%の
光路の場合には、第11図及び第12図よりloga
Bi=−9、logaOb=0となり、式から logaND=−30−0−(−9)=−21 が得られ、第13図のテーブルよりND=1/32
となり、第10図のテーブルによれば、ND0及
びND3が光路に挿入されれば適正な明るさが得
られる。従つて、CPU51はNDフイルター切換
駆動部80に信号を出力してNDフイルターND
0及びND3を光路内に挿入せしめ、観察系の明
るさが最適に而も一定に設定され得る。
かくして、対物レンズのデータセツト時の一連
の関連動作が行なわれるが、複数の対物レンズの
データセツトをする場合各対物レンズについて上
記動作が行なわれる。また一度セツトされた対物
レンズのデータは第5図の対物データテーブル1
00としてレボルバー位置と共にRAM52に記
憶され、RAM52はバツテリー53により電源
遮断時にもバツクアツプされているので、最初に
一回だけセツト操作すればよい。さらに、対物レ
ンズデータテーブル100が記憶されているか
ら、例えばレボルバー71を切換えると、そのレ
ボルバー位置が検出され、対物データテーブル1
00により対物レンズの倍率及び種別が読み出さ
れ、CPU51が前述の如く演算し又はROMに記
憶されたテーブルのデータを参照して自動的に最
適なコンデンサーレンズ75、視野絞り79及び
開口絞り77の絞り径、NDフイルターユニツト
81の組合せを決定して各駆動部に信号を出力し
自動設定を行なう。尚、対物レンズの切換時だけ
でなく、観察系(Bi)光路の切換、撮影レンズ
67の切換等の場合にも全く同様に上記自動設定
が行なわれるので、観察者は顕微鏡の複雑な操作
から解放され且つ操作ミスのない検鏡を行なうこ
とができる。
以上のようにデータセツト及びその関連動作が
行なわれた後に、自動焦点合せのための光学系バ
ツクグラウンドデータが入力されるが、これはス
テージ73の試料面に何も置かない状態で撮像素
子61に投影される像の照明ムラ及び光学系のム
ラ並びに撮像素子61に固定的に存在するノイズ
パターンを自動焦点合せに対して補正するために
行なわれる。而もこの補正データ入力シーケンス
は、RAM52の対物データテーブル100によ
り最適の投影像データとして入力するようにND
フイルターユニツト81、視野絞り79、開口絞
り77のデータを設定する。瞳分割用チヨツパ8
5により瞳分割された二つの投影像データA,B
は撮像素子61により第14図の如く得られ、こ
のデータが補正データとして使用される。ここ
で、x軸は撮像素子のビツトを、y軸は撮像素子
の各ビツトの出力信号即ち光量を示している。こ
のデータに基づき各ビツトの補正係数を求める
と、補正データA,Bに対する補正係数A′,
B′は第15図のように表わされ、該補正係数A′,
B′をRAM52に入力して対物データテーブル1
00と対比させることにより、レボルバー71に
接続される対物レンズの各々についての補正係数
を順次RAM52に記憶させて、自動焦点合せの
際に撮像素子61からの投影像データが入力され
るときには該投影像データを補正係数演算して、
投影像データの精度が向上せしめられる。この補
正データ入力シーケンスの後、NDフイルター8
1、視野絞り79、開口絞り77は各々観察に対
して最良の条件を示すように決定された前述の値
に設定される。
対物レンズのデータセツト及びそれに関連する
動作は以上のように行なわれるが、これをまとめ
ると第16図のフローチヤートに示す通りであ
る。
次に自動焦点合せについて説明する。
第17図は、自動焦点合せのための制御回路の
ブロツク図であり、130はアンプ、131はサ
ンプルホールド回路である。撮像素子61に投影
された像に対する撮像信号は、アンプ130で増
幅されサンプルホールド回路131を介してA/
D変換器63により512ビツトの画素情報信号か
らデジタル信号に変換され、CPU51に入力さ
れた後、RAM52内に記憶される。このとき、
前述した通り予めRAM52に記憶されている
(対物レンズ切換駆動部70により検出された対
物レンズに対応する)補正係数により演算器55
で補正係数演算が行なわれてから、撮像信号は
RAM52に記憶されるようになつている。また
CPU51は、チヨツパ駆動部84を介して瞳分
割用チヨツパを駆動せしめることにより第18図
に示すように光学系瞳位置をA,Bに分割切換す
るので、瞳位置A,Bに対する撮像素子61から
の撮像信号に基づき合焦算出のための演算が演算
器55で行なわれ、その演算の結果ステージ73
の移動量が求められ、これがCPU51に入力さ
れることにより、CPU51は焦準ステージ駆動
部72を介してステージ73を合焦位置に駆動せ
しめる。尚こゝで瞳分割による焦点合せの光学的
原理を説明しておく。第18図において、132
は結像レンズ、133は結像レンズ132の前側
で瞳の近傍に配設された開口133aを有する遮
光板、134は像面であり、遮光板133の開口
133aが第18図aの如く位置Aにある場合、
合焦時には像面3上に像Qが結像され、非合焦時
には像Qに関して光軸Oに垂直方向にずれた像面
134上の位置にボケた像Q1,Q2が形成され、
また遮光板133の開口133aが第18図bの
如く位置Bにある場合、合焦時には像面3上に像
Q′が結像され、非合焦時には同様にボケた像
Q1′,Q2′が形成される。かくして遮光板133
の開口133aを位置AからBまたはその逆に移
動させたとき、合焦時の像Q及びQ′は全く同一
で移動しないが、非合焦時の像はQ1からQ1′へ又
はその逆にもしくはQ2からQ2′へ又はその逆に移
動する。従つて、像面134上に撮像素子を配設
して像の移動状態を検出することにより、合焦か
否か、また非合焦の場合前ピンか後ピンか、そし
てその場合のピントのずれ量を知ることができ
る。この原理に基づき、瞳分割用チヨツパで分割
された二つの瞳位置に関する撮像信号は第19図
aにおいて各々fA,fBにより示され、このfA,fB
から相関演算式 R(δ)=o2x=n1 ABS{fA(x)−fB(x+δ)} … によりfAに対してfBをδだけずらした相関演算を
行ない、R(δ)の最小値を与えるδ′(第19図b
参照)がこの場合の位相差となる。但し、ABS
{α}はαの絶対値を示す。尚第19図にて斜線
で示された部分の面積は式でδ=0としたR
(0)で表わされる。かくして自動焦点合せはこ
のδ′を0にするように制御することにより行なわ
れる。第20図は瞳分割用チヨツパの一実施例を
示しており、135はチヨツパで、回転軸136
の周りに回動可能に配設されていて、aの位置で
は瞳137の下半分を通る光束のみが開口部13
5aを通過して撮像素子に達し、b位置では13
7の上半分を通る光束のみがチヨツパ135の外
側を通つて撮像素子に達するようにして瞳分割が
行なわれ得、瞳分割を行なわない場合にはcの如
く全体が瞳137の外側に退避せしめられる。さ
らに後述するコントラスト値を求める場合には、
チヨツパ135は第20図aまたはbの位置に設
定されればよいが、この実施例ではaの位置に設
定されるようになつている。また撮像素子は例え
ば512個の電荷蓄積モードで動作するフオトダイ
オードから成るフオトダイオードアレイにより構
成されていて、その出力信号は入射光量(ft−
Cd)×繰返し走査時間(秒)に比例し第21図に
示す通りである。尚、この出力信号は飽和点を有
するため、撮像素子に対して適切な光量が与えら
れるように、対物データテーブル100に基づき
CPU51が光源83のための調光回路82及び
NDフイルターユニツト切換駆動部80を制御す
ると共に、撮像素子駆動回路61に適当な繰返し
走査時間に対する情報を与えることにより、最適
な電荷蓄積時間に設定され得る。
ここで照明光学系の自動制御の説明において簡
単に述べたバツクグラウンドデータ入力について
第22図のフローチヤートに従いさらに詳しく説
明する。
操作パネル64により対物レンズのデータが入
力されると、対物レンズに応じたコンデンサーレ
ンズ75、開口絞り77、視野絞り79、NDフ
イルター81が最適に切換及び制御されると同時
にバツクグラウンドデータの入力シーケンスが開
始される。先づ、ステージ73が焦準ステージ駆
動部72により理論的なピント位置より下方に設
定された基準位置に駆動せしめられる。この基準
位置は以下のように設定される。第23図におい
て、140は対物レンズ、141はステージ73
の上限位置、142はステージ73の下限位置、
143は理論的なピント位置、144は基準位置
で、ピント位置143よりスライドグラス73a
及びカバーグラス73bの最大厚だけ下方に在
る。145,146,147は位置141,14
2,144を検出するためのフオトセンサーの如
き位置センサーである。従つて、位置センサー1
47により検出が行なわれたときに駆動部72を
停止させれば、ステージ73は基準位置144に
停止せしめられ、カバーグラス73b及びスライ
ドグラス73aの厚さのバラツキにより実際のピ
ント位置を与えるステージ73の位置は必らず基
準位置144の上方に在ることになる。またステ
ージ73が上限位置141または下限位置142
に持ち来たされると、各センサー145,146
がこれを検出して駆動部72を停止せしめ、自動
焦点合せの際には好ましくは同時に非合焦の表示
が行なわれ得る。かくしてステージ73が基準位
置に駆動せしめられると同時に、ビームスプリツ
タ16(第1図及び第2図)が切換駆動されて、
撮像素子19への光路が構成される。また対物レ
ンズデータに基づき開口絞り77及び視野絞り7
9が各制御駆動部76及び78により最適な絞り
径に駆動され、さらに光源83のための調光装置
82及びNDフイルターユニツト81のための切
換駆動部80が、撮像素子61に対して最適な光
量を得るように制御される。同時に撮影レンズ6
7を5倍にするようにその駆動部66が制御され
る。なお、撮影レンズ67を5倍にするのは、撮
像素子61上に結像された投影像の分解能と撮像
素子自体の分解能を整合させるためであり、撮影
レンズの分解能Δxは Δx=ΔZ×NA=0.5λ/NA (但し ΔZ=λ/2NA2(焦点深度)) で表わされ、5倍拡大系の場合には、対物レンズ
後側のNAを一般的に0.04とすれば、5倍拡大系
の像側ではNA=0.008となり、λ≒0.5とすると、
Δx=31.25(μm)となる。ここで使用されている
撮像素子の各センサー間のピツチは28μmである
から、この5倍拡大系による投影像に対して十分
な撮像データ分解能を得ることができる。かくし
てレンズ67が5倍に切換えられた後、対物レン
ズデータから撮像素子61のダイナミツクレンジ
を有効に使うために適当な撮像素子電荷蓄積時間
が演算され、駆動及び撮像信号処理回路62にコ
ントロールデータとして送られる、各駆動部6
6,68,74,76,78,80,82が各々
指定された状態に作動したことをCPU51が確
認した後、チヨツパ駆動部84により瞳分割用チ
ヨツパ85が第一の瞳分割位置(例えば第20図
aの位置)Aに駆動せしめられ、このときの撮像
素子61からの撮像データがCPU51及び演算
部55で演算処理され、各ビツトの補正係数とし
てRAM52に記憶される。次に該チヨツパ85
が第二の瞳分割位置(例えば第20図bの位置)
Bに駆動せしめられ、同様にしてこのときの補正
係数がRAM52に記憶される。これは、対物レ
ンズを切換えた場合各対物レンズに対して行なわ
れ得る。かくして補正係数がRAM52に入力さ
れた後、撮影レンズ67、光源83、NDフイル
ターユニツト81、開口絞り77、視野絞り79
及びビームスプリツタ16は最初の位置または設
定状態に復帰せしめられ、チヨツパ85は光路外
(第20図cの位置)にハネノケられる。以上の
ようにバツクグラウンドデータ入力のシーケンス
が実行されることにより、この後行なわれる自動
焦準の際に得られる試料像の撮像データがバツク
グラウンドデータとして記憶された補正係数によ
り演算処理されて、より高い精度の自動焦点合せ
が可能になる。
次に自動焦点合せの動作を第24図のフローチ
ヤートに従つて対物レンズSPLAN 10×の場合
について説明する。先づ自動焦点合せのための光
学系の条件設定を行なう。操作パネル86のスイ
ツチ99を押すと、CPU51は、その時どのよ
うな光路であつても、各ビームスプリツタの切換
状態をRAM52に記憶させると共に、光路切換
駆動部によりビームスプリツタ16(第1図)を
駆動することにより撮像素子61に至る光路が形
成される。また、その時の開口絞り77及び視野
絞り79の絞り値、NDフイルターユニツト81
の切換状態、光源83の調光状態が各々RAM5
2に記憶されると共に、バツクグラウンドデータ
入力の際になされたように開口絞り77、視野絞
り79、NDフイルターユニツト81及び光源8
3は各々撮像素子61上の投影像が最適となるよ
うに設定される。即ち、対物データテーブル10
0に基づき光路中に挿入されている対物レンズに
従つて、開口絞り77の絞り径は式でK2=1
としたときに得られる(瞳径に対して100%の)
絞り径、視野絞り79の絞り径は式でK1=1
としたときに得られる(視野外接の)絞り径、
NDフイルターユニツト81及び光源83は式
から得られる像面照度 L=0.707×2±1/2 の係数0.707を1とするような値に、各々CPU5
1及び演算器55により演算されて、各駆動部及
び調光回路により設定される。さらに、撮像素子
61に対する投影像の分解能を上げるために、撮
影レンズ67が5倍に切換設定される。以上の設
定が行なわれた後これをCPU51が確認すると、
瞳分割用チヨツパ85がチヨツパ駆動部84によ
り第一の瞳分割位置(第20図a)Aに移動せし
められ、同時にステージ73の位置が検出され
る。ステージ73が基準位置144より上方にあ
るときは、瞳分割位置Aにおける撮像データが撮
像素子61からCPU51に入力され、CPU51
はこの撮像データをバツクグラウンドデータとし
てRAM52に記憶されている補正係数により演
算処理してfAを得、これをRAM52に記憶する
と共に、コントラスト値を演算する。ここでコン
トラスト値の演算は例えば第25図により次のよ
うに行なわれる。撮像素子61上の512ビツトの
センサーをa,b,c,d,eの五群に分け、f
(x)をxビツト目の信号としxを4つおきに計
算すれば、コントラストCは C= 〓X |f(x)−f(w+5)|, (x=4n) … で表わされる。これは、各々5ビツト離れたセン
サーの信号の差の絶対値を4ビツト毎に計算して
いることになる。従つてa群のコントラストCa
は Ca=184x=64 |f(X)−f(x+5)|,(x=4n) =|f(64)−f(69)|+|f(68) −f(73)|+…+|f(184)−f(189)| となる。同様にして各群のコントラストを演算し
て全体のコントラスト値を演算する。このように
して演算されたコントラスト値が予め設定された
しきい値以下であるとき、そしてステージ73が
基準位置144より下方にある場合には、ステー
ジ73がステージ駆動部72により基準位置14
4に移動せしめられ、再び瞳位置Aにおける撮像
データが演算処理され、RAM52に記憶される
と共にコントラスト値が演算される。ここでコン
トラスト値がしきい値以下であれば、ステージ7
3が100μmだけ上方へ移動せしめられ、このとき
のステージ73の位置が上限位置141でないこ
とを確認した後再び瞳位置Aにおける撮像データ
が演算処理され、RAM52に記憶されると共に
コントラスト値が演算され、この動作はコントラ
スト値がしきい値以上になるまで繰返されるが、
途中でステージ73がその上限位置141に達す
ると位置センサー145によりこれが検出される
ことによつて上記動作は中断され、さらに操作パ
ネル64上に非合焦の表示が行なわれる。コント
ラスト値がしきい値以上になると、瞳分割用チヨ
ツパ85がチヨツパ駆動部84により第二の瞳分
割位置(第20図b)に移動せしめられ、瞳分割
位置Bにおける撮像データが撮像素子61から
CPU51に入力され、CPU51はこの撮像デー
タをバツクグラウンドデータとしてRAM52に
記憶されている補正係数により演算処理してfB
得、先にRAM52に記憶されたfAを読み出して
演算器55により式に示した相関演算を行なつ
てR(δ)の最小値を与えるδ′(位相差)を求め、
この位相差δ′に基づき、ステージ73の移動量を
決定してステージ駆動部72によりステージ73
を移動せしめる。続いて再び瞳分割用チヨツパ8
5を駆動せしめて瞳分割A,Bにおける撮像デー
タfA、fBを演算してその相関演算によるR(δ)
の最小値を与えるδ′を求め、δ′が0になるまで相
関演算の動作は繰返される。δ′が0になることに
より合焦が確認され上記動作が中断され、操作パ
ネル64上に合焦の表示が行なわれる。かくして
操作パネル64上に合焦または非合焦の表示が行
なわれた後、自動焦点合せの動作の最初にRAM
52に記憶されたデータに基づいて、各光学系要
素は、自動焦点合せ以前の状態に復帰せしめられ
る。即ち、瞳分割用チヨツパ85は光路外(第2
0図c)に退避せしめられ、撮影レンズ67が元
の倍率に切換えられ、開口絞り77、視野絞り7
9、NDフイルターユニツト及び光源83が元の
制御及び切換状態に戻される。さらにビームスプ
リツタ16が光路内に挿入されて写真撮影系の光
路が構成される。以上で自動焦点合せの動作が完
了する。
上述の如く本実施例によれば、 1 焦点合せの操作が自動化されたことにより検
鏡者の操作が容易となり操作ミスが防止され且
つ所要時間が短縮され、また焦点合せの精度が
向上する。
2 撮像データの補正係数がバツクグラウンドデ
ータとしてRAMに記憶されていることにより
焦点合せ精度が向上し、さらに該補正係数の入
力が簡単に行なわれることにより操作性が向上
する。
3 自動焦点合せの際に各光学系要素は自動的に
これに適した状態に設定され、自動焦点合せ終
了後は各光学系要素は自動的にそれ以前の状態
に復帰せしめられる。
4 自動焦点合せの際に絞り、明るさ等の光学的
条件が対物レンズデータに基づき最適値に演算
され自動的に設定されることにより、撮像デー
タの精度が向上する。
5 自動焦点合せのためにステージの基準位置を
設けることにより、焦点合せ時間が大幅に短縮
され、特に高倍の対物レンズにおける焦点合せ
の場合に有効であつて、ステージの位置をモニ
ターしながら自動焦点合せの動作が行なわれる
ので、撮像データ以外のデータを含めて自動焦
点合せがなされるため、合焦精度が向上する。
6 焦点合せのための演算処理として、相関演算
式、 コントラスト値が併用されていることによ
り、処理時間が短縮され且つ合焦精度が向上す
る。
という効果が得られ、極めて便利である。
上述のように本発明は、顕微鏡の対物レンズを
含む光学系から撮像素子へ入射する像の照明ムラ
や光学系のムラ並びに撮像素子のノイズパターン
等の明るさ分布のばらつきを、補正係数として自
動的に補正して、これを撮像データとして合焦制
御がなされるから、焦点合わせ精度を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は顕微鏡の光学系の一例を示す概略図、
第2図は第1図の顕微鏡のための本発明による制
御システムのブロツク図、第3図は本発明による
顕微鏡の一実施例の制御装置を示す詳細なブロツ
ク図、第4図は第3図の制御装置における操作パ
ネルの一例を示す正面図、第5図は対物データテ
ーブルを示す図表、第6図は対物レンズとコンデ
ンサーレンズの対照を示す図表、第7図は光路の
FNo。(視野数)を示す図表、第8図は絞り制御
のブロツク図、第9図はNDフイルターユニツト
の一例を示す図、第10図はNDフイルターの組
合せによる光量比を示す図表、第11図は光路に
よる光量比Biを示す図表、第12図は対物レン
ズによる光量比Obを示す図表、第13図はNDフ
イルターによる光量比NDを示す図表、第14図
及び第15図は撮像素子上の投影像の補正データ
及び補正係数を示すグラフ、第16図は対物レン
ズデータセツト時の制御のフローチヤート、第1
7図は自動焦点合せのための制御回路のブロツク
図、第18図は瞳分割による焦点合せの原理を示
す概略図、第19図は瞳分割による撮像データと
その相関演算による位相差を示すグラフ、第20
図は瞳分割用チヨツパの一実施例を各作動状態に
て示す図、第21図は撮像素子の出力を示すグラ
フ、第22図は自動焦点合せのためのバツクグラ
ウンドデータ入力のフローチヤート、第23図は
ステージの基準位置を示す図、第24図は自動焦
点合せのフローチヤート、第25図はコントラス
トを求めるときの各群を示す図である。 1……光源、2……コレクターレンズ、3……
NDフイルターユニツト、4……視野絞り、5…
…開口絞り、6……コンデンサーレンズ、7……
ステージ、8……対物レンズ、9……レボルバ
ー、10,11,14,16……ビームスプリツ
タ、12……接眼光学系、13……撮影レンズ、
15……受光素子、17……カメラ用シヤツタ、
18……カメラ、19……撮像素子、20……光
束分割チヨツパ、21……撮像信号処理回路、2
2……駆動回路、23……測光回路、24……写
真撮影用接眼レンズ切換駆動部、25……光路切
換駆動部、26……対物レンズ切換駆動部、27
……焦準駆動部、28……コンデンサーレンズ切
換駆動部、29……絞り制御駆動部、30……
NDフイルタ切換駆動部、31……光源装置、3
2……CPU、33……自動露出演算制御部、3
4……撮影操作表示部、35……記憶部、36…
…操作表示部、50……制御装置、51……
CPU、52……RAM、53……バツテリー、5
4……ROM、55……演算器、56,……5
8,65……インターフエース、57……外部制
御装置、59……写真撮影装置、60……I/O
ポート、61……撮像素子、62……駆動及び撮
像信号処理回路、63……A/D変換器、64…
…操作パネル、66……駆動部、67……写真撮
影用接眼レンズ、68……光路切換駆動部、69
……ビームスプリツタ、70……対物レンズ切換
駆動部、71……レボルバー、72……焦準ステ
ージ駆動部、73……ステージ、74,80……
切換駆動部、75……コンデンサーレンズ、7
6,78……制御駆動部、77……開口絞り、7
9……照野絞り、81……NDフイルターユニツ
ト、82……調光回路、83……光源、84……
チヨツパ駆動部、85,135……瞳分割用チヨ
ツパ、100……対物データテーブル、130…
…アンプ、131……サンプルホールド回路、1
40……対物レンズ、141……上限位置、14
2……下限位置、143……ピント位置、144
……基準位置、145,146,147……位置
センサー。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 対物レンズの倍率及び種別を入力する対物レ
    ンズデータ入力部と、光路に挿入された対物レン
    ズを検出する検出手段と、複数個の対物レンズデ
    ータを記憶する記憶部と、電気的に駆動され得る
    少なくともNDフイルターを含む調光手段を有す
    る光学系と、該光学系からの投影像を受光する撮
    像素子と、該光学系の設定位置を記憶する光学系
    記憶手段と、光路中に観察試料を挿入しない状態
    で前記光学系から撮像素子へ入射する像の明るさ
    分布のばらつきを記憶する記憶手段と、合焦検出
    時に前記光学系から撮像素子へ入射する投影像の
    明るさ分布から前記記憶手段に記憶されている明
    るさ分布のばらつきを補正する補正手段と、該明
    るさ分布のばらつきが補正された光量に基づき合
    焦制御された後で、前記検出手段により検出した
    現在光路に挿入されている対物レンズに基づき前
    記記憶部から得た対物レンズデータに応じた適す
    る観察光量を得るように前記光学系記憶手段で記
    憶された設定位置に前記光学系を駆動・制御する
    駆動制御部とを有する、自動焦点装置を備えた顕
    微鏡。 2 前記光学系に照明光学系を含むことを特徴と
    する、特許請求の範囲1に記載の顕微鏡。 3 前記光学系が結像光学系であることを特徴と
    する、特許請求の範囲1に記載の顕微鏡。 4 前記自動焦点装置は、前記光学系と、前記撮
    像素子と、該光学系の瞳位置を遮光する遮光板
    と、前記撮像素子へ入射する光量を判断してコン
    トラスト法及び瞳分割法による合焦検出を行い得
    る合焦状態検出手段と、該合焦状態検出手段の検
    出結果に応じて前記遮光板を移動する移動手段と
    を有することを特徴とする、特許請求の範囲1乃
    至3のいずれかに記載の顕微鏡。 5 前記自動焦点装置は、前記光学系の瞳を二分
    割してその一方について光束を通過させる第一の
    瞳分割位置と第二の瞳分割位置とをとり得る前記
    遮光板と、該遮光板を第一の瞳分割位置と第二の
    瞳分割位置とに移動させ得る移動制御手段と、を
    有する瞳分割手段を備えたことを特徴とする、特
    許請求の範囲4に記載の顕微鏡。 6 前記遮光板が瞳分割チヨツパであることを特
    徴とする、特許請求の範囲4又は5に記載の顕微
    鏡。 7 前記合焦状態検出手段は、コントラスト法に
    よる合焦検出を行うために、前記撮像素子に入力
    する投影光のコントラスト値を演算する演算手段
    と、該コントラスト値を所定のしきい値と比較す
    る比較手段と、該比較手段の出力に基づいて合焦
    か否かの判断をする判断手段とを有することを特
    徴とする、特許請求の範囲4乃至6のいずれかに
    記載の顕微鏡。 8 前記合焦状態検出手段は、瞳分割法による合
    焦検出を行うために、前記第一の瞳分割位置及び
    第二の瞳分割位置にある遮光板を介して撮像素子
    で得られた投影光のデータから位相差を演算する
    演算手段と、該演算手段の出力から合焦か否かの
    判断をする判断手段とを有することを特徴とする
    特許請求の範囲4乃至6のいずれかに記載の顕微
    鏡。
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