JPH1068888A - 顕微鏡装置 - Google Patents

顕微鏡装置

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Publication number
JPH1068888A
JPH1068888A JP22828196A JP22828196A JPH1068888A JP H1068888 A JPH1068888 A JP H1068888A JP 22828196 A JP22828196 A JP 22828196A JP 22828196 A JP22828196 A JP 22828196A JP H1068888 A JPH1068888 A JP H1068888A
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JP
Japan
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objective lens
objective
sample stage
optical path
working distance
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JP22828196A
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Hideaki Endo
英明 遠藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】標本の保護をより一層確実に行なえる顕微鏡装
置を提供すること。 【解決手段】各対物レンズ毎の焦点深度及び作動距離の
少なくとも一方と対物レンズの作動距離の変動幅とを記
憶する対物レンズデータ記憶手段(46)と、観察光路
内へ挿入すべき対物レンズを装置本体に対して指示する
ための交換対物レンズ指示手段(45)と、交換対物レ
ンズ指示手段(45)から交換先の対物レンズが指示さ
れた場合、対物レンズデータ記憶手段(46)の記憶内
容を参照して、試料ステージまたは対物レンズ切換え機
構の退避距離を決定する退避量決定手段(45)と、試
料ステージまたは対物レンズ切換え機構を退避量決定手
段(45)において決定した退避距離分退避させるよ
う、電動焦準機構を駆動する退避手段(42)と、退避
手段(42)により退避させた試料ステージまたは対物
レンズ切換え機構を元の位置まで復帰させる復帰手段
(42)と、を具備。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光軸上に配置すべ
き対物レンズを直接指定できるとともに、電動で試料ま
たは対物レンズを光軸方向へ移動可能な電動焦準機構を
備えた顕微鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、微細な試料を拡大観察したり、観
察像を写真やビデオ画像として記録することのできる顕
微鏡装置は、生物分野の研究を初め工業分野の検査工程
に至るまで、幅広く利用されている。これらの顕微鏡装
置においては、通常、拡大倍率の異なる複数の対物レン
ズを回転式のレボルバーに取付けており、このレボルバ
ーを電動または手動にて回転させ、観察光路内に挿入さ
れるべき対物レンズを切り換えることにより、観察倍率
の変更を行なっている。
【0003】しかしこの種の顕微鏡装置では、対物レン
ズ切換えの際、対物レンズとスライドガラスまたは検査
ウエハとが接触し、標本が破損する等の事故が起こるお
それがある。特に、高倍率の対物レンズ等は作動距離
(以下、WD:workingdistanceと称
す)が短いために、このような事故の起こる可能性が高
い。
【0004】以上のような事故を回避するため、最近で
は対物レンズと標本との衝突を防止した種々の顕微鏡装
置が開発されている。例えば特公平5−16565号公
報には、顕微鏡の焦準部を電動化し、対物レンズ交換時
に試料ステージを退避させた後、元の位置に戻すといっ
た一連の動作を自動化した顕微鏡装置が開示されてい
る。
【0005】また特開平3−15015号公報には、対
物レンズ交換時に自動的に同焦補正動作を行なうように
した顕微鏡装置が開示されている。この顕微鏡装置によ
れば、交換後の対物レンズの焦点合わせに要する時間を
短縮できるとともに、操作性を改善できるという利点が
ある。
【0006】しかし、上記した二つの顕微鏡装置では、
対物レンズ交換時におけるステージの退避量が交換を要
する対物レンズに拘らず固定量であるため、対物レンズ
交換の度に本来必要とされる退避量以上の固定量分降下
させており、対物レンズの交換に余分な時間をかけてい
る。この問題は、最近の医療分野等、より迅速な診断が
要求される現状に伴う顕微鏡操作の高速化の妨げにな
る。また、ICウエハの検査工程等においては、試料ス
テージの退避量が必要以上に大きいと、準焦部の摩耗に
より埃が発生したり、あるいは顕微鏡そのものの寿命が
短縮することになる。
【0007】これらの問題を回避するために特開平7−
168101号公報には、各対物レンズの作動距離や焦
点深度に応じて予め設定されたステージ退避量を基にス
テージの退避を行なうことで、対物レンズ交換の高速化
を図る顕微鏡装置が開示されている。この顕微鏡装置で
は、顕微鏡の光学系において合焦状態にある場合、装着
されている他の対物レンズに切り換える際、各対物レン
ズの焦点深度の中から最大のものを選択する。そして、
その焦点深度に相当する距離だけステージを退避させる
ことで、標本との接触を回避し、しかも必要以上のステ
ージの退避を行なわず、対物レンズ切換えの高速化を図
っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、対物レンズ
の中には、取り付け精度や温度等の環境によりWDの変
動するものがある。このような対物レンズを使用する場
合、ステージ退避量を単に焦点深度の最大値から決定し
ても、同焦位置がずれているために、設定されているス
テージ退避量では充分なステージの退避が行なわれず、
対物レンズ切換えの際、標本と対物レンズとが接触する
おそれがある。
【0009】例えば、WDが温度により大きく変化する
ような対物レンズにおいて、合焦状態からWDの短い対
物レンズに交換する際、WDの温度による変化分の影響
で焦点深度分のステージ退避量では不充分になってしま
う。顕微鏡に装着する対物レンズの種類を広げようとす
ればこのような可能性が発生し、上述した通り、標本と
対物レンズが接触するおそれがある。
【0010】本発明の目的は、対物レンズ交換時におけ
る標本の保護と切換え動作の高速化を図るとともに、作
動距離が変動するような対物レンズに対しても、その影
響を考慮して対物レンズの切換えを行なうことで、標本
の保護をより一層確実に行なえる顕微鏡装置を提供する
ことにある。
【0011】
【問題点を解決するための手段】上記課題を解決し目的
を達成するために、本発明の顕微鏡装置は以下の如く構
成されている。 (1)本発明の顕微鏡装置は、複数の対物レンズを保持
し観察光路内に挿入すべき対物レンズを切り換える対物
レンズ切換え機構と、前記観察光路内に挿入された対物
レンズに対向する位置に設けられた試料ステージと、前
記試料ステージ及び前記対物レンズ切換え機構の少なく
とも一方を光軸方向へ移動せしめる電動焦準機構とを備
える顕微鏡装置において、前記各対物レンズ毎の焦点深
度及び作動距離の少なくとも一方と、前記対物レンズの
作動距離の変動幅とを記憶する対物レンズデータ記憶手
段と、前記観察光路内へ挿入すべき対物レンズを装置本
体に対して指示するための交換対物レンズ指示手段と、
この交換対物レンズ指示手段から交換先の対物レンズが
指示された場合、前記対物レンズデータ記憶手段の記憶
内容を参照して、前記試料ステージまたは前記対物レン
ズ切換え機構の退避距離を決定する退避量決定手段と、
前記試料ステージまたは前記対物レンズ切換え機構を前
記退避量決定手段において決定した退避距離分退避させ
るよう、前記電動焦準機構を駆動する退避手段と、この
退避手段により退避させた前記試料ステージまたは前記
対物レンズ切換え機構を元の位置まで復帰させる復帰手
段と、から構成されている。 (2)本発明の顕微鏡装置は上記(1)に記載の装置で
あって、かつ前記対物レンズデータ記憶手段は、前記観
察光路内に挿入された対物レンズの作動距離が変動する
場合、前記対物レンズの作動距離の変動幅を記憶するよ
う構成されている。 (3)本発明の顕微鏡装置は上記(1)に記載の装置で
あって、かつ前記対物レンズデータ記憶手段は、前記観
察光路内に挿入された対物レンズの作動距離が周囲温度
に応じて変動する場合、前記周囲温度と前記対物レンズ
の作動距離との相関を記憶するよう構成されている。
【0012】上記手段を講じた結果、それぞれ次のよう
な作用が生じる。 (1)本発明の顕微鏡装置によれば、前記交換対物レン
ズ指示手段から交換先の対物レンズが指示されると、前
記退避量決定手段により前記対物レンズデータ記憶手段
の記憶内容を参照して試料ステージまたは対物レンズ切
換え機構の退避距離が決定される。そして、前記退避手
段により電動焦準機構が駆動されて、試料ステージまた
は対物レンズ切換え機構の少なくとも一方が決定された
退避距離だけ移動せしめられる。また対物レンズの交換
後には、前記復帰手段により試料ステージまたは対物レ
ンズ切換え機構が元の位置まで復帰される。したがっ
て、対物レンズ毎に試料ステージおよび対物レンズ切換
え機構の少なくとも一方の退避量を必要最小限の距離に
変化させることができ、焦準部の不必要な駆動が削減さ
れ、対物レンズ交換に要する時間も短縮される。 (2)本発明の顕微鏡装置によれば、前記観察光路内に
挿入された対物レンズの作動距離が変動する場合、前記
対物レンズの作動距離の変動幅を記憶するので、前記観
察光路内に挿入された対物レンズの作動距離が取り付け
精度や温度等の環境により変動する場合、その対物レン
ズの焦点深度と作動距離の変動の両方を考慮して退避量
が決定される。 (3)本発明の顕微鏡装置によれば、前記観察光路内に
挿入された対物レンズの作動距離が周囲温度に応じて変
動する場合、前記周囲温度と前記対物レンズの作動距離
との相関を記憶するので、前記観察光路内に挿入された
対物レンズの作動距離が周囲温度により変動する場合、
その対物レンズの焦点深度と、前記周囲温度と前記作動
距離との関係から算出した作動距離補正幅を考慮して退
避量が決定される。
【0013】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る顕微鏡装置の全体構成を示す図であり、図2は
この顕微鏡装置の光学系の構成を示す図である。
【0014】この顕微鏡装置における光学系は、ハロゲ
ンランプ等からなる透過照明用光源1からの光をコレク
タレンズ2で集光して透過用フィルターユニット3に入
射する。透過用フィルターユニット3は、透過照明用光
源1の色温度を変えずに明るさの調光を行なう複数枚の
NDフィルターと、色補正を行なうための複数枚の補正
フィルターとからなり、任意のフィルターを照明光学系
の光路中に選択的に挿脱可能になっている。
【0015】透過用フィルターユニット3を透過した照
明光は、透過視野絞り4、透過開口絞り5、コンデンサ
光学素子ユニット6、コンデンサトップレンズユニット
7を介して試料ステージ8の下方からステージ8上の観
察試料Sを照明する。なお、コンデンサ光学素子ユニッ
ト6は、光路中に選択的に挿入される複数のユニット6
a〜6cからなり、コンデンサトップレンズユニット7
は光路中に選択的に挿入される複数のユニット7a,7
bからなる。また、試料ステージ8は観察試料Sを光軸
oと直交する平面内で2次元移動できると共に、ピント
合わせのため光軸方向へ移動可能になっている。
【0016】試料ステージ8の上方には、複数のユニッ
トからなる複数の対物レンズ9a〜9cがレボルバ10
に保持されている。レボルバ10はその回転により観察
光路内の光軸o上に挿入すべき対物レンズを交換可能に
構成されている。レボルバ10は、例えば顕微鏡のアー
ム先端部に回転自在に取り付けられており、そのアーム
先端部の観察光路上にキューブユニット11が配設され
ている。
【0017】キューブユニット11は、各種検鏡法によ
り選択的に挿入される複数のユニット11a〜11cか
らなる。キューブユニット11を透過した光をビームス
プリッター12で二方向に分岐し、一方の光をビームス
プリッター13を介して接眼レンズ14に導いている。
なお、ビームスプリッタ12,13は光路に対して挿脱
可能になっている。
【0018】また、水銀ランプ等からなる落射照明用光
源15からの光を、落射用フィルターユニット16、落
射シャッター17、落射視野絞り18、落射開口絞り1
9を介して、キューブユニット11の光路中に挿入され
ているユニットに入射し、観察試料S側へ反射させて落
射照明する。なお、落射用フィルターユニット16は落
射照明用光源15の色温度を変えずに明るさの調光を行
なう複数枚のNDフィルターと、色補正を行なうための
複数枚の補正フィルターとから構成される。
【0019】一方、観察光路上に挿入されたビームスプ
リッター12で分岐された他方の光を写真撮影用光路へ
導いている。写真撮影用光路に対してビームスプリッタ
ー20が挿脱自在に設けられており、光路中に挿入した
ビームスプリッター20で分岐した一方の光を、結像レ
ンズを介してピント検知用受光素子21へ入射してい
る。このピント検知用受光素子21はピント検知用の光
量を測光するためのものである。
【0020】また、写真撮影用光路のビームスプリッタ
ー20で分岐した他方の光を、写真撮影用倍率を任意に
調整するズームレンズ22を介して該光路中に挿入され
たビームスプリッター23に入射する。このビームスプ
リッター23は光路に対して挿脱自在になっており、光
路内に挿入したビームスプリッター23で反射させた光
を、さらに別のビームスプリッター24に入射して二方
向へ分岐している。ビームスプリッター24も光路に対
して挿脱自在になっている。光路内に挿入したビームス
プリッター24で反射した光は写真用受光素子25に入
射している。
【0021】写真用受光素子25は、写真撮影の露出時
間を測光するための素子である。そしてビームスプリッ
ター24を光路から脱した状態で、ビームスプリッター
23で反射させた光を写真撮影用シャッター26を介し
て写真撮影用のフィルムを収納したカメラ27に入射し
ている。
【0022】次に、本第1の実施の形態の顕微鏡装置に
おける制御系の構成について説明する。顕微鏡装置全体
の動作を管理しているメインコントロール部30は、専
用シリアルバス31を介して写真撮影コントロール部3
2、AFコントロール部33、フレームコントロール部
34、透過フィルターコントロール部35、透過視野絞
りコントロール部36、コンデンサコントロール部3
7、落射視野絞りコントロール部38、落射フィルター
コントロール部39をそれぞれ接続している。
【0023】写真撮影コントロール部32は、ビームス
プリッター12,20,24を光路中に挿脱するための
駆動及び制御と、ズームレンズ22の駆動及び制御と、
写真用受光素子25の測光値から写真撮影時間を算出す
るための演算処理と、写真撮影用シャッター26の開閉
駆動制御と、カメラ27のフィルム巻き上げ及び巻き戻
し制御とを行なう。
【0024】AFコントロール部33は、ピント検知用
受光素子21から入力したデータで所定の合焦演算を行
ない、その演算結果に応じて試料ステージ8を駆動する
ことにより、自動合焦点検出を行なう。フレームコント
ロール部34は、透過照明用光源1、落射照明用光源1
5、レボルバー10、キューブユニット11、落射シャ
ッター17を駆動制御するものである。
【0025】透過フィルターコントロール部35は透過
用フィルターユニット3の駆動及び制御を行ない、透過
視野絞りコントロール部36は透過用視野絞り4の駆動
及び制御を行なう。また、コンデンサコントロール部3
7はコンデンサ光学素子ユニット6、コンデンサトップ
レンズユニット7、透過用開口絞り5の駆動及び制御を
行なう。落射視野絞りコントロール部38は、落射視野
絞り18、落射開口絞り19の駆動及び制御を行なう。
また、落射フィルターコントロール部39は落射用フィ
ルタユニット16の駆動及び制御を行なう。
【0026】図3は、上記各コントロール部32〜39
の回路構成を示す図である。図3に示すように各コント
ロール部32〜39は、CPU回路41と、このCPU
回路41からの指令で制御対象の光学ユニットを駆動す
る駆動回路42と、制御対象の光学ユニットの位置を検
出してCPU回路41へ知らせる位置検出回路43と、
CPU回路41と専用シリアルバス31とを接続する専
用シリアル通信I/F回路44と、その他の図示しない
周辺回路とを内蔵している。
【0027】上記CPU回路41では、CPU45がR
OM46、RAM47にCPUバス48を介して接続さ
れ、かつROM46に各々の制御内容を記述したプログ
ラムが記憶され、さらにRAM47に制御演算用のデー
タが格納されている。そして、各コントロール部32〜
39にメインコントロール部30から専用シリアルバス
31を介して制御指示が送り込まれ、CPU45がRO
M46のプログラムに従って動作することにより、各々
受け持ちの光学ユニット等の制御が行なわれる。
【0028】図4は、上記メインコントロール部30の
構成を示す図である。図4に示すメインコントロール部
30は、上記各コントロール部に備えられたものと同様
のCPU回路41と、顕微鏡装置の各種設定状態を記憶
するための不揮発性メモリ50と、各種操作スイッチを
設けたSW入力部51と、各種情報を表示するための表
示部52と、専用シリアルバス31をコントロールする
ための専用シリアルバス駆動回路53とを備えている。
表示部52は、プラズマディスプレイまたはLCD等の
表示部材から構成されており、CPU45から送られて
くる表示内容を表示する。表示部52に表示される各種
画面はROM46に予め記憶されている。
【0029】図5は、SW入力部51と表示部52の構
成を示す図である。SW入力部51は透明シートからな
るスイッチで構成され、図5に示すように表示部52の
上面に貼り合わされている。SW入力部51上の任意の
位置を押下すると、その位置がCPU45にて認識され
るようになっている。
【0030】図6は、SW入力部51と表示部52を示
す図である。本第1の実施の形態では、例えば図6に示
すような画面を表示する。201〜203は区画された
スイッチエリアを示す表示である。例えばスイッチエリ
ア203を指f等で押下すれば、その押下位置のデータ
とその押下位置の表示データとを基に何のスイッチが押
されたかをCPU45が認識して、CPU45によりそ
のスイッチに対応した制御が行なわれる。
【0031】次に、以上のように構成された本第1の実
施の形態の動作について説明する。通常、光学顕微鏡に
は4〜7本程度の対物レンズが取り付けられるが、各対
物レンズのWD(合焦位置での試料ステージ8から対物
レンズまでの距離)、及び焦点深度は各対物レンズの倍
率や種類により異なる。
【0032】図7の(a)は、対物倍率(または種類)
の異なる複数の対物レンズ9a,9b,9c,9d…
と、これら複数の対物レンズの各WD9a’,9b’,
9c’,9d’…との関係を示している。これら各対物
レンズのWDは、その対物レンズの設計上で決定される
固定値である。また、ここで対物レンズ9dは、取り付
け精度や対物レンズ自体のメカ精度、温度等の環境によ
り、そのWDが9d’1〜9d’2の範囲で変動する特
性を有しているものとする。
【0033】図7の(b)は、対物倍率(または種類)
の異なる複数の対物レンズ9a,9b,9c,9d…
と、各対物レンズの焦点深度9a”,9b”,9c”,
9d”…との関係を示している。これら各対物レンズの
焦点深度もWDと同様に、対物レンズの設計上で決定さ
れる固定値である。
【0034】図8は、対物レンズ種類、焦点深度および
最大WD変動幅の関係を示す図である。本第1の実施の
形態では、図8に示す如く複数の対物レンズ9a,9
b,9c,9d…(A,B,C,D…)と、それら各対
物レンズの焦点深度9a”,9b”,9c”,9d”…
とを対比させる。さらに、WDの変動する対物レンズに
ついてはその変動幅を入力したテーブルデータを作成
し、そのテーブルデータをメインコントロール部30に
おけるCPU回路41のROM46にプログラムと共に
格納する。
【0035】次に、レボルバ10のどの対物取り付け穴
に何の種類(倍率)の対物レンズが取り付けられている
かをCPU45に認識させる。そのために、まず顕微鏡
操作の前段階として初期設定を行なう。
【0036】図9および図10は、表示部52に表示さ
れる画面を示す図である。初期設定は表示部52に図9
に示す如き画面を表示することから始める。この画面に
おいて、操作者が初期設定動作を開始するためのスイッ
チINITIAL91を押すことにより、CPU45が
SW入力部51の押下げ位置データと表示部52の表示
データとからスイッチINITIAL91が押されたこ
とを認識する。
【0037】スイッチINITIAL91が押される
と、CPU45は表示部52の画面を図10に示す画面
へ変更する。図10に示す画面上には、レボルバー10
に設けられた対物取付け穴の各位置を指定するSW表示
領域54が表示される。SW表示領域54はスイッチR
EVO1〜REVO7からなり、七つの対物取り付け穴
を指定可能になっている。SW表示領域54のスイッチ
数は現在装着されているレボルバー10の対物取り付け
穴の数に対応させている。
【0038】また、図10に示す画面上には、レボルバ
ー10のどの対物取り付け穴に何の対物レンズが取り付
けられているかを表す一覧表55と、初期設定動作を中
止するためのスイッチCANCEL92と、初期設定動
作を終了するためのスイッチEND93とが表示され
る。
【0039】図10に示す画面上において、SW表示領
域54のスイッチREVO1を押下げれば、レボルバー
10の対物取り付け穴の第1位置に装着される対物レン
ズの設定操作へ移行する。すなわち、スイッチREVO
1が押されると、CPU45が表示部52の画面を図1
0に示す画面から図11に示す画面へと変更し、使用対
物レンズの一覧表56を表示させる。
【0040】それと同時に、CPU45が専用シリアル
バス駆動回路53を駆動し、専用シリアルバス31を介
してフレームコントロール部34にレボルバー10の回
転指令を与える。この回転指示を受けたフレームコント
ロール部34が駆動回路42を駆動してレボルバー10
の対物取り付け穴1番を光軸位置に挿入する。その結
果、スイッチREVO1で指示された対物レンズが観察
光路上に挿入される。
【0041】なお、この場合は初期設定であり試料の観
察は行なわないため、試料ステージ8はメインコントロ
ール部30からの指示によりAFコントロール部33が
最下限まで下降させている。
【0042】操作者は、レボルバー10の回転が終了し
てから、現在光路中に挿入されている対物レンズを確認
し、その対物レンズを表示部52の一覧表56から捜し
て指定する。対物レンズの指定は、図示しない操作ツマ
ミを回すことにより対物一覧表56の指示表示部57を
上下(図示A,B方向)へ移動させて指定する。
【0043】対物レンズの指定が終了してスイッチEN
TER94が押されたならば、対物一覧表56において
指示表示部57で指示されている対物レンズの焦点深度
及びWDの変動幅を、ROM46に格納している図8に
示すテーブルデータから読出し、図12に示す別のテー
ブルデータを更新する。この図12に示すテーブルデー
タは、レボルバー10の対物取付け穴の各位置に対応し
て、焦点深度及び最大WD変動幅を記憶しておくテーブ
ルである。このテーブルデータは不揮発性メモリ50に
記憶されている。
【0044】以上の操作をSW表示領域54のスイッチ
REVO1〜REVO7まで繰り返すことにより、初期
設定が終了する。ここで、不揮発性メモリ50のテーブ
ルデータに設定したデータは電源遮断後も保持されるこ
とから、レボルバー10に装着されている対物レンズが
変わらない限り、再設定の必要はない。
【0045】操作者は、初期設定が終了したならば、図
10の画面においてスイッチEND93を押す。スイッ
チEND93が押されたならば再び図9に示す画面を表
示部52に表示させて、実際の観察が可能な状態にな
る。
【0046】図13および図14は、本第1の実施の形
態に係る顕微鏡装置による観察操作を説明するための図
である。次に、実際の観察操作について説明する。図1
3に示すように、観察光路中に対物レンズ9dが挿入さ
れており、焦点深度9d”内の最上位置Fにステージが
ある、すなわち光学系が合焦状態にあるとする。この状
態から対物レンズ9aに切り換える場合、対物レンズ9
dの焦点深度9d”の1/2分の距離だけステージを退
避させた後、対物レンズ9aに切り換えれば、切り換え
時に標本と対物レンズが接触することはない。
【0047】しかし対物レンズ9dのWDが、取り付け
精度や対物レンズ自体のメカ精度、温度等により変動
し、図14に示すように同焦位置がPからP’へシフト
し、F’の位置にステージがある(この場合も光学系は
合焦状態にある)場合、対物レンズ9dの焦点深度9
d”だけのステージ退避量では不充分であり、対物レン
ズ9aに切り換えとき、標本と対物レンズが接触する。
【0048】そこで本第1の実施の形態では、WDの変
動する対物レンズに対しては、焦点深度にWDの変動幅
(9d’−9d’1)を加算した距離をステージ退避量
とすることで、このような対物レンズから他の対物レン
ズに切り換える際の標本と対物レンズとの接触を回避す
る。
【0049】したがって、観察光路上に挿入する対物レ
ンズを交換するべく図9に示す画面を使ってスイッチO
B1〜OB7のいずれかが押された場合、現在のレボル
バー10で観察光路上に挿入されている対物取り付け穴
位置を認識し、これに対応する対物レンズの焦点深度及
びWD変動幅を図12に示すテーブルデータより参照
し、このデータに応じた距離だけステージを下降させ
る。
【0050】例えば、図12におけるレボルバ位置
“1”からレボルバ位置3へ移動する場合であれば、図
8に示すレボルバー位置“1”に取り付けられた対物レ
ンズ“A”に対応した焦点深度の1/2(10um)
に、WD変動幅(30um)を加算した距離、すなわち
40μmだけ試料ステージ8を下降させた後に、レボル
バー10を回転させて対物レンズの交換を行ない、対物
レンズ交換終了後に試料ステージ8を元の位置へ戻す。
これにより対物レンズ交換動作を終了する。
【0051】なお、図13および図14において、対物
レンズ9dから対物レンズ9aへ交換する場合、対物レ
ンズ交換後に試料ステージ8を元の位置に戻すと、試料
ステージ8と対物レンズ9aが干渉する。しかし通常
は、WDの短い対物レンズは、図15に示すように対物
レンズの先端に図中矢印A方向の押圧力を受けると、内
側へ縮む様な機構が備えられている。したがって、対物
レンズ9aの先端と観察試料Sとが衝突しても観察試料
Sを破損させることがない。
【0052】またメインコントロール部30は、フレー
ムコントロール部34に対して対物レンズ交換指示を出
力し、対物レンズ9を交換している間に他のコントロー
ル部が不用意に動作することを防止するために、フレー
ムコントロール部34を除く、コントロール部32,3
3,35〜39に動作禁止指令を出力している。
【0053】一方、対物レンズ9の交換前後の試料ステ
ージ8の移動時には、AFコントロール部33のみに動
作指令が送られ、不用意にレボルバー10が動作しない
ように、フレームコントロール部34には動作禁止指令
が出されている。さらにフレームコントロール部34
は、現在観察光路中の対物レンズ取り付け穴の位置を認
識しているが、対物レンズ取り付け穴の認識手段として
は公知の検出手段を用いている。例えば特願平2−65
399号公報に記載の方法を用いることができる。
【0054】このように本第1の実施の形態によれば、
レボルバー10に取付けられた各対物レンズの焦点深
度、及び取付け精度や対物レンズ自体のメカ精度、温度
等によるWDの変動がある対物レンズについてはその変
動幅を、各対物レンズ取付け穴に対応させて記憶し、対
物レンズの交換指示を受けると、現在の対物レンズの焦
点深度およびWD変動幅に応じた距離だけ試料ステージ
8を退避させ、対物レンズ交換終了後に再び試料ステー
ジ8を元の位置に戻すようにしたため、対物レンズの交
換に伴う試料ステージ8の移動量を必要最小限に抑える
ことができ、対物レンズ交換時間の短縮が可能である。
【0055】さらに、取り付け精度や対物レンズ自体の
メカ精度、温度等の検鏡により同焦位置が変動してしま
うような対物レンズに対しても、その変動幅を考慮して
試料ステージ8の退避量を決定するため、より幅広い対
物レンズの種類に対して対物レンズ交換に伴う試料破損
等の事故を回避することができる。また、焦準部の不必
要な駆動をなくすことで機械的摩耗を抑制できるため、
埃の発生の軽減や、顕微鏡装置そのものの寿命を延ばす
こともできる。
【0056】(第2の実施の形態)図16は、本発明の
第2の実施の形態に係る顕微鏡装置の全体構成を示す図
である。図16に示すように、本第2の実施の形態の顕
微鏡装置のハードウェア構成は上記第1の実施の形態に
て図1に示した構成とほぼ同様であり、対物レンズ9の
付近に温度検出部40を付加した構成になっている。図
16において図1と同一な部分には同一符号を付してあ
る。また、光学系の構成は上記第1の実施の形態にて図
2に示した構成と同一である。
【0057】本第2の実施の形態の特徴は、温度により
WDの変化する対物レンズに対して、WDと周囲温度と
の関係を明らかにしたテーブルデータを予め作成し、そ
のテーブルデータをメインコントロール部30における
CPU回路41のROM46にプログラムと共に格納す
ることである。
【0058】図17の(a)は、対物レンズの種類、焦
点深度およびWD変動の有無の関係を示す図であり、図
17の(b)は、対物レンズの種類と周辺温度との関係
を示す図である。本第2の実施の形態では、上記第1の
実施の形態における図8に示したテーブルデータの代わ
りに、図17の(a),(b)に示す様なテーブルデー
タを作成する。
【0059】すなわち、複数の対物レンズ9a,9b,
9c,9d…とそれらに対応する各焦点深度9a”,9
b”,9c”,9d”…とを対比させたテーブルデータ
(図17の(a)に示す)と、WDの変動する対物レン
ズについては温度をパラメータにしたWDのテーブルデ
ータ(図17の(b)に示す)を作成し、これら二つの
テーブルデータをメインコントロール部30におけるC
PU回路41のROM46にプログラムとともに格納す
る。
【0060】初期設定については上記第1の実施の形態
と同様であり、操作者が各々のレボルバ位置に指定した
対物レンズの焦点深度を、ROM46に格納してある図
17の(a)に示すテーブルデータから読み出し、図1
7の(c)に示す別のテーブルデータを更新する。
【0061】次に、実際の観察操作について説明する。
観察光路上に挿入する対物レンズを交換するべく、図9
に示す画面を使って操作者によりスイッチOB1〜OB
7のいずれかが押された場合、現在のレボルバー10で
観察光路上に挿入されている対物取り付け穴位置を認識
し、これに対応する対物レンズの焦点深度を図17の
(c)に示すテーブルデータより参照する。ここで現在
の対物レンズが、温度によるWDの変動をもつものであ
れば、温度検出部40において検出した対物レンズ周辺
の温度を基に、図17の(b)に示すテーブルデータを
参照して最適なWDの補正幅を選択し、焦点深度の1/
2に前記補正幅を加算した値を試料ステージ8の退避距
離とする。
【0062】例えば対物レンズ周辺の温度が25℃で、
図17の(c)におけるレボルバー位置“4”からレボ
ルバー位置“5”へ移動する場合であれば、レボルバー
位置“4”に対応した焦点深度の1/2(10um)
に、図17の(b)における対物レンズ“A”の補正幅
(10um)を加算した距離、すなわち20μmだけ試
料ステージ8を降下させた後に、レボルバー10を回転
させて対物レンズの交換を行ない、対物交換終了後に試
料ステージ8を元の位置へ戻す。これにより対物レンズ
交換動作を終了する。
【0063】上記第1の実施の形態と同様、メインコン
トロール部30は、フレームコントロール部34に対し
て対物レンズ交換指示を出し、対物レンズ9を交換して
いる間に他のコントロール部が不用意に動作することを
防止するために、フレームコントロール部34を除く、
コントロール部32,33,35〜39に動作禁止指令
を出している。
【0064】一方、対物レンズ9の交換前後の試料ステ
ージ8の移動時には、AFコントロール部33のみに動
作指令が送られ、不用意にレボルバー10が動作しない
ようにフレームコントロール部34には動作禁止指令指
示が出されている。
【0065】さらにフレームコントロール部34は、現
在観察光路中の対物レンズ取り付け穴の位置を認識して
いるが、対物レンズ取り付け穴の認識手段としては公知
の検出手段を用いている。例えば特願平2−65399
号公報に記載の方法を用いることができる。
【0066】また本第2の実施の形態では、図17の
(b)に示した温度に対するWDの補正幅は、10度毎
のデータとしたが、これをさらに細分化すればより適正
なWD補正幅を得ることができる。また、温度をパラメ
ータとした関数として格納しておけば、さらに効率的な
補正が可能である。さらに温度だけでなく、対物レンズ
自体のメカ精度や、取り付け精度等に起因するWDの変
動幅も、オフセットとして図17の(b)に示した温度
に対するWDの補正幅の値に加算すれば、より正確な補
正が可能となる。
【0067】このように本第2の実施の形態によれば、
レボルバー10に取り付けられた各対物レンズの焦点深
度、及び対物レンズ自体のメカ精度や、取り付け精度、
温度によるWDの変動がある対物レンズについては、温
度に対するWDの補正幅(温度に対応して選択)、およ
びその他の要因による補正幅(固定値)を、各対物レン
ズ取り付け穴に対応させて記憶し、対物レンズの交換指
示を受けると、現在の対物レンズの焦点深度およびWD
変動幅に応じた距離だけ試料ステージ8を退避させ、対
物レンズ交換終了後に再び試料ステージ8を元の位置に
戻すようにしたため、対物レンズの交換に伴う試料ステ
ージ8の移動量を必要最小限におさえることができ、対
物レンズ交換時間の短縮が可能である。
【0068】さらに、温度等の検鏡により同焦位置が変
動してしまうような対物レンズに対しては、温度を検出
し、それに対応するWD補正幅を選択するため、本発明
における上記第1の実施の形態よりも適性且つ最小限の
退避量とすることができ、さらなる対物レンズ交換時間
の短縮が可能である。また上記第1の実施の形態と同
様、焦準部の不必要な駆動をなくすことで機械的摩耗を
抑制できるため、埃の発生の軽減や、顕微鏡装置そのも
のの寿命を延ばすこともできる。
【0069】なお、本発明は上記各実施の形態のみに限
定されず、要旨を変更しない範囲で適時変形して実施で
きる。例えば、上記第1,第2の実施の形態では、焦準
機構としてステージ移動型のものを用いているが、レボ
ルバー上下機構のものに適用することもできる。また、
入力手段及び表示手段として透明のタッチパネルを使用
しているが、その他の入力手段にしても同等の効果を得
ることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、対物レンズを交換する
場合に、焦準部の退避動作を必要最小限の距離にしたた
め、切り換え動作の高速化を図ることができる。また、
焦準部の不必要な駆動をなくすことができ、機械的磨耗
が減少して顕微鏡装置の寿命を延ばすことができるとと
もに、埃の発生も抑えることができ、さらに操作性、安
全性を改善した顕微鏡装置を提供できる。
【0071】なおかつ、対物レンズ自体のメカ精度や、
取り付け精度、温度変化等により作動距離が変動し、同
焦位置がばらつくような対物レンズに対しても、その特
性を考慮した対物レンズ交換動作を行なうため、より幅
広い種類の対物レンズに対して標本の保護を確実に行な
え、検鏡者の自由度、標本への適応性を向上させること
が可能な顕微鏡装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡装置の
全体構成を示す図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡装置の
光学系の構成を示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡装置に
おける各コントロール部の回路構成を示す図。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡装置に
おけるメインコントロール部の構成を示す図。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡装置に
おけるSW入力部と表示部の構成を示す図。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡装置に
おけるSW入力部と表示部を示す図。
【図7】本発明の第1の実施の形態に係る図であり、
(a)は、対物倍率の異なる複数の対物レンズと、これ
ら複数の対物レンズの各WDとの関係を示す図、(b)
は対物倍率の異なる複数の対物レンズと、各対物レンズ
の焦点深度との関係を示す図。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る、対物レンズ
種類、焦点深度および最大WD変動幅の関係を示す図。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る表示部に表示
される画面を示す図。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る表示部に表
示される画面を示す図。
【図11】本発明の第1の実施の形態に係る表示部に表
示される画面を示す図。
【図12】本発明の第1の実施の形態に係る、レボルバ
位置、焦点深度および最大WD変動幅の関係を示す図。
【図13】本発明の第1の実施の形態に係る、顕微鏡装
置による観察操作を説明するための図。
【図14】本発明の第1の実施の形態に係る、顕微鏡装
置による観察操作を説明するための図。
【図15】本発明の第1の実施の形態に係る、WDの短
い対物レンズに備えられた機構を示す図。
【図16】本発明の第2の実施の形態に係る、顕微鏡装
置の全体構成を示す図。
【図17】本発明の第2の実施の形態に係る図であり、
(a)は対物レンズの種類、焦点深度およびWD変動の
有無の関係を示す図、(b)は対物レンズの種類と周辺
温度との関係を示す図、(c)はテーブルデータを示す
図。
【符号の説明】
1…透過照明用光源 2…コレクタレンズ 3…透過用フィルターユニット 4…透過視野絞り 5…透過開口絞り 6…コンデンサ光学素子ユニット 6a〜6c…ユニット 7…コンデンサトップレンズユニット 7a,7b…ユニット 8…試料ステージ 9a〜9c…対物レンズ 10…レボルバ 11…キューブユニット 11a〜11c…ユニット 12…ビームスプリッター 13…ビームスプリッター 14…接眼レンズ 15…落射照明用光源 16…落射用フィルターユニット 17…落射シャッター 18…落射視野絞り 19…落射開口絞り 20…ビームスプリッター 21…ピント検知用受光素子 22…ズームレンズ 23…ビームスプリッター 24…ビームスプリッター 25…写真用受光素子 26…写真撮影用シャッター 27…カメラ 30…メインコントロール部 31…専用シリアルバス 32…写真撮影コントロール部 33…AFコントロール部 34…フレームコントロール部 35…透過フィルターコントロール部 36…透過視野絞りコントロール部 37…コンデンサコントロール部 38…落射視野絞りコントロール部 39…落射フィルターコントロール部 40…温度検出部 41…CPU回路 42…駆動回路 43…位置検出回路 44…専用シリアル通信I/F回路 45…CPU 46…ROM 47…RAM 48…CPUバス 50…不揮発性メモリ 51…SW入力部 52…表示部 53…専用シリアルバス駆動回路 54…SW表示領域 55…一覧表 91…スイッチINITIAL 92…スイッチCANCEL 93…スイッチEND 94…スイッチENTER

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の対物レンズを保持し観察光路内に挿
    入すべき対物レンズを切り換える対物レンズ切換え機構
    と、前記観察光路内に挿入された対物レンズに対向する
    位置に設けられた試料ステージと、前記試料ステージ及
    び前記対物レンズ切換え機構の少なくとも一方を光軸方
    向へ移動せしめる電動焦準機構とを備える顕微鏡装置に
    おいて、 前記各対物レンズ毎の焦点深度及び作動距離の少なくと
    も一方と、前記対物レンズの作動距離の変動幅とを記憶
    する対物レンズデータ記憶手段と、 前記観察光路内へ挿入すべき対物レンズを装置本体に対
    して指示するための交換対物レンズ指示手段と、 この交換対物レンズ指示手段から交換先の対物レンズが
    指示された場合、前記対物レンズデータ記憶手段の記憶
    内容を参照して、前記試料ステージまたは前記対物レン
    ズ切換え機構の退避距離を決定する退避量決定手段と、 前記試料ステージまたは前記対物レンズ切換え機構を前
    記退避量決定手段において決定した退避距離分退避させ
    るよう、前記電動焦準機構を駆動する退避手段と、 この退避手段により退避させた前記試料ステージまたは
    前記対物レンズ切換え機構を元の位置まで復帰させる復
    帰手段と、 を具備したことを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】前記対物レンズデータ記憶手段は、前記観
    察光路内に挿入された対物レンズの作動距離が変動する
    場合、前記対物レンズの作動距離の変動幅を記憶するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】前記対物レンズデータ記憶手段は、前記観
    察光路内に挿入された対物レンズの作動距離が周囲温度
    に応じて変動する場合、前記周囲温度と前記対物レンズ
    の作動距離との相関を記憶することを特徴とする請求項
    1に記載の顕微鏡装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU2678505C2 (ru) * 2014-12-22 2019-01-29 Конинклейке Филипс Н.В. Способ одновременного захвата данных изображений при многочисленных глубинах образца

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