JPH07117639B2 - 自動焦点装置を備えた顕微鏡 - Google Patents

自動焦点装置を備えた顕微鏡

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JPH07117639B2
JPH07117639B2 JP7427292A JP7427292A JPH07117639B2 JP H07117639 B2 JPH07117639 B2 JP H07117639B2 JP 7427292 A JP7427292 A JP 7427292A JP 7427292 A JP7427292 A JP 7427292A JP H07117639 B2 JPH07117639 B2 JP H07117639B2
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正美 川崎
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Olympus Optic Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動焦点装置を備えた
顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来顕微鏡における自動焦点装置として
は、対物レンズと試料表面との距離をレーザー光線等で
測定することにより焦点合せを行なう方式や対物レンズ
先端部から試料面に向けてエアーを噴出させてその圧力
変化により距離を測定して焦点合せを行なう方式等が知
られている。しかしながらこれらの方式においては、特
に生物用顕微鏡の場合に例えばカバーガラスの厚さのバ
ラツキ等により合焦位置のずれが生じるため、正確な焦
点合せが困難となり、また対物レンズの同焦の違いによ
るバラツキも問題になる。
【0003】さらに、撮像素子を用いた方式の顕微鏡の
場合には、複雑な顕微鏡操作により条件設定した後、撮
像素子に必要な条件を満たして初めて焦点合せが可能に
なるため、自動焦点方式とするには不適当であった。ま
た低倍率の対物レンズを使用した顕微鏡による写真撮影
を行なう場合には、物体側の被写界深度が深いため接眼
レンズを通して観察することにより焦点合せを行なうと
焦点がどこにあっても目の調節作用により焦点があって
いるように観察され、一方像側では焦点深度が浅いため
フィルム面においては良好なピント合せが行なわれ得な
いという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】又、顕微鏡の自動焦点
調整を行う場合、撮像素子で得られた光量に基づいてス
テージを上下動させて、合焦位置を検出して停止させる
ようになっているが、従来の装置では、任意位置にある
ステージを撮像素子の受光量に応じて単に上下動させて
調整するため、合焦位置にステージを持ち来すのに時間
がかかる欠点があった。しかもステージの駆動速度によ
ってはオーバーランを起こすので、合焦位置付近で前後
動させることになり、短時間で正確に合焦位置にステー
ジを停止させるのは困難でもあった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑み、自動
焦点調整時に迅速且つ正確に合焦位置にステージを移動
及び停止できるようにした自動焦点装置を備えた顕微鏡
を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による自動焦点装
置を備えた顕微鏡は、撮像素子で受光された光量に基づ
いて焦準駆動部によってステージを上下動させ、合焦位
置でステージを停止させるようにした、自動焦点装置を
備えた顕微鏡において、対物レンズの合焦位置より光路
方向に若干ずれた位置を基準位置として設定して記憶す
る手段と、焦点調整時にステージを基準位置に移動させ
る基準位置移動手段と、この基準位置から所定間隔毎に
合焦位置方向にステージを移動させる手段と、合焦位置
でステージを停止させるステージ停止手段とを備えたこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【作用】焦点調整時にステージを基準位置まで移動さ
せ、撮像素子で得られた撮像データに基づいて所定間隔
づつ対物レンズの合焦位置方向にステージを移動させ、
撮像素子で得られるデータが合焦位置を検出した位置で
ステージを停止させる。
【0008】
【実施例】以下図面に基づき本発明の概略について説明
する。図1は本発明の基礎となる顕微鏡の光学系を示し
ており、1は例えばハロゲンランプの如き光源、2はコ
レクターレンズ、3は光源1の色温度を変えずに調光す
るための複数枚のNDフィルターから成るNDフィルタ
ーユニット、4は視野絞り、5は開口絞り、6は光路中
に選択的に挿入され得る複数のユニット6a,6b,6
cから成るコンデンサーレンズ、7はステージ、8は各
々レボルバー9に取付けられたユニット8a,8b,8
cから成る対物レンズ、10,11は必要に応じて光路
を観察系または写真撮影系に切り換えるために光路中に
挿脱可能に配設されたビームスプリッタ、12は接眼光
学系、13は写真撮影用光路中に選択的に挿入され得る
複数のユニット13a,13b,13cから成る撮影レ
ンズ、14は写真撮影のために結像レンズ,フレアー等
の有害光除去用スリットを介して測光用受光素子15に
一定の割合で光量を分割するビームスプリッタ、16は
結像レンズ及びカメラ用シャッタ17を介してカメラ1
8のフィルム面にそして他の結像レンズを介してピント
検出用撮像素子19に光量を分割するビームスプリッ
タ、20は自動焦準用の光束分割チョッパである。
【0009】次に図2には図1の光学系を有する顕微鏡
の制御システムのブロック図が示されている。21はピ
ント検出用撮像素子19の制御及びその出力信号を処理
する撮像信号処理回路、22は写真撮影の際にシャッタ
17を駆動しまたカメラ18のフィルム巻上げを行なう
駆動回路、23は受光素子15からの出力によりダイレ
クト測光を行なう測光回路、24は撮影レンズ13の倍
率選択を行なう切換駆動部、25はビームスプリッタ1
0,11の挿脱を行なう光路切換駆動部、26は対物レ
ンズ8を切り換える切換駆動部、27はステージ7を上
下動せしめる焦準駆動部、28はコンデンサーレンズ6
の切換えを行なう切換駆動部、29は開口絞り5及び視
野絞り4のための制御駆動部、30はNDフィルター3
の選択切換を行なう切換駆動部、31は光源1の調光を
行なう光源装置である。ここで各駆動部24乃至30は
同時に切換状態,制御状態等を検出し得るように構成さ
れている。32はCPU、33はマイクロコンピュータ
を含む自動露出演算制御部、34は写真撮影に必要なフ
ィルムデータまたはレリーズ等の操作ボタンを含む撮影
操作表示部、35は対物レンズデータ,フィルムデー
タ,自動焦準用データ等を記憶する記憶部で、必要に応
じてバッテリーによりバックアップされている。36は
各駆動部に対して必要な操作スイッチ,自動焦準用スイ
ッチ,対物レンズデータセットに必要な操作スイッチ等
を含む操作表示部である。
【0010】このように構成された顕微鏡に関して、次
にその動作を説明する。先づ電源が投入されると、CP
U32は対物レンズ切換駆動部26から光路中に挿入さ
れている対物レンズ8に関する信号が入力されることに
より該対物レンズについての倍率及び種別(開口数)を
記憶部35から読み出し、これらのデータから適正なコ
ンデンサーレンズ6を選定しコンデンサーレンズ切換駆
動部28を介してコンデンサーレンズ6の切換えを行な
い、同時に開口絞り5,視野絞り4の適正な絞り径を演
算し絞り制御駆動部を介して絞り径の設定を行なう。さ
らにCPU32は読み出した対物レンズデータに基づき
光源1の光量,NDフィルター3の組合せを選定し、光
源装置31,NDフィルター切換駆動部30を介して所
定の標準的な明るさに設定する。かくして、電源を投入
すると自動的に照明光は標準状態に設定され得る。ま
た、対物レンズ,撮影レンズ等を切換えた場合にも、こ
れらの切換情報がCPU32に入力され、同様に自動設
定が行なわれ得る。さらに、カメラのフィルムデータ
(ASA値等)が記憶部35に記憶されており、電源投
入と同時に撮影可能状態にあるフィルムのデータが記憶
部35から読み出され自動露出演算制御部33において
演算されて、撮影操作表示部34にて表示を行ない且つ
露出を決定する。一方、ピント検出用撮像素子19から
の撮像信号がCPU32に入力されると、CPU32は
そのとき光路中にある対物レンズデータに基づき該撮像
信号から合焦状態を演算判別し焦準駆動部27を介して
ステージ7を駆動し、かくして自動焦点合せが行なわれ
る。
【0011】以上が本発明の概要であるが、次に本発明
の一実施例について図面に基づき詳しく説明する。図3
は本発明による顕微鏡の制御装置50を示しており、5
1はCPU、52はバッテリー53により電源遮断時に
バックアップされるRAM、54はプログラムメモリと
してのROM、55は演算精度及び時間短縮のために使
用される演算器、56は制御装置50のコントロールを
外部から行なう外部制御装置57のためのインターフェ
ース、58は写真撮影装置59のためのインターフェー
ス、60は光路切換,レボルバー等のすべての駆動部と
CPU51とのデータ及び信号の受渡しを行なうI/O
ポートである。61は自動焦点合せのための一次元イメ
ージセンサーを使用した撮像素子、62は撮像素子61
の駆動及び撮像信号処理回路、63はA/D変換器であ
る。64は操作スイッチ及び表示器を含む操作パネル
で、対物レンズに関するデータの入出力信号,各駆動部
への切換信号等をインターフェース65を介してI/O
ポート60に入出力する。
【0012】66は撮影レンズ67を切換えるための駆
動部、68は観察系と写真撮影系に光路を切換えるビー
ムスプリッタ69の駆動部で、同時に光路が何れである
かを検出してその検出信号をCPU51に出力し得る。
70はレボルバー71を回転駆動させる対物レンズ切換
駆動部で、同時にレボルバー71の位置即ち光路に挿入
されている対物レンズを検出し得る。72はステージ7
3を上下動させて焦点合せを行なう焦準ステージ駆動
部、74はコンデンサーレンズ75を対物レンズの倍率
に応じて切換える切換駆動部、76は開口絞り77の絞
り径を制御する制御駆動部、78は視野絞り79の絞り
径を制御する制御駆動部、80は調光のために使用する
NDフィルターユニット81を切換えて透過光量比を調
整する切換駆動部、82は光源83を調光するための調
光回路、84は自動焦点合せのために使用される瞳分割
用チョッパ85のための駆動部である。
【0013】図4は操作パネル64の一例を示してお
り、86は操作パネル、87は対物レンズの倍率及び種
別(SPLAN,SPLAN APO,DPLAN 等)を入力するためのスイ
ッチ、88は対物レンズの倍率表示器、89は対物レン
ズの種別表示器、90は光路を観察系,写真撮影光学系
等に切換えるためのスイッチ、91は使用状態に切換え
られている光路の種別を示す表示器、92,93は各々
視野絞り79,開口絞り77を手動により適当な絞り径
に調整するためのスイッチ、94は調光用のスイッチ、
95は撮影レンズ67の倍率切換スイッチ、96は撮影
レンズの倍率表示器、97は焦準ステージ駆動のための
スイッチ、98はレボルバー起動スイッチ、99は自動
焦点合せ起動スイッチである。
【0014】本実施例は以上のように構成されており、
最初に対物レンズのデータセット及びそれに関連する動
作について説明する。ここで一例としてレボルバー71
の光路上に対物レンズSPLAN 10×が切換挿入さ
れている場合について説明すれば、操作パネル86上に
おいてスイッチ87により倍率10×,種別SPLAN
を選択しセット入力すると、この情報はインターフェー
ス65及びI/Oポート60を介してCPU51に入力
される。CPU51はレボルバー71の光路上の対物レ
ンズ位置を対物レンズ切換駆動部70により読み出し、
そのレボルバー位置と操作パネル86からの情報とによ
り対物データテーブル100(図5)を作成し、RAM
52に記憶させる。この対物データテーブル100は、
レボルバー位置データに対応して対物レンズの倍率及び
種別を含み、図5の場合六ヶ所のレボルバー位置に関し
て対物データテーブル100が作成されるようになって
いる。
【0015】そしてCPU51は常に対物データテーブ
ル100をモニターして次の演算及び制御を行なう。即
ちCPU51は対物データテーブル100により図6の
テーブルからコンデンサーレンズ75の倍率を決定して
コンデンサーレンズ切換駆動部74へ切換データを出力
し、適正なコンデンサーレンズへの切換が行なわれる。
ここでコンデンサーレンズ70は対物レンズの倍率によ
って三段階に切換えられる。その後、さらに最良の観察
条件を設定するために、対物データテーブル100から
視野絞り79,開口絞り77の絞り径が決定されるが、
先づ視野絞り79の絞り径の求め方を説明する。視野絞
りの絞り径d1 は次式により演算される。 d1 =〔FNo.(視野数)/(対物レンズ倍率×FS投影倍率)〕×K1・・・・ ここで、FNo.(視野数)は図7のテーブルに示されて
いるように光路が観察系(Bi)であるか又は写真撮影
系(FK)光路における撮影レンズ67の倍率により決
まり、FS投影倍率は前出の図6のテーブルに示されて
いるようにコンデンサーレンズ75の倍率により決ま
る。またK1は視野に対する比率で、K1=1ならば
式で演算された値d1 は視野外接の絞り径を与えるが、
本実施例では対物レンズのデータセット時及び電源投入
時はK1=1として視野絞り79の絞り径d1 が決定さ
れるようになっており、従って光路が観察系であっても
写真撮影系であっても視野絞りは常に式により視野外
接の絞り径d1 に設定されることになる。
【0016】次に開口絞り77の絞り径d2 は次式によ
り演算される。 d2 =NA×2×f×K2 ・・・・ ここでNAは図6のテーブルに示したように対物レンズ
の倍率及び種別により決まる開口値、fは同様に図6の
テーブルから求められるコンデンサーレンズ75の焦点
距離である。またK2は瞳径に対する比率で、K2=1
ならば式から得られた値d2 は瞳径の100%の絞り
径を与えるが、本実施例では対物レンズのデータセット
時及び電源投入時はK2=0.8として開口絞り77の
絞り径d 2 が観察時に最適とされている対物レンズの瞳
径の80%に初期設定されるようになっている。尚、図
6及び図7のテーブルはROM54に記憶されている。
ここで対物レンズがSPLAN 10×で光路が観察系
である場合、自動設定される各絞り径d1 ,d2 は以下
のように演算される。図6及び図7のテーブルよりFN
o.=28,FS投影倍率=0.133が得られ、またK
1=1とすれば、式より d1 =〔28/(10×0.133)〕×1≒21.1(mm) となり、同様にして図6のテーブルからNA=0.3,
f=12が得られ、またK2=0.8とすれば式か
ら、 d2 =0.3×2×12×0.8≒5.8(mm) が求められる。
【0017】以上の演算はCPU51及び演算器55に
よって行なわれ、その演算結果により視野絞り制御駆動
部78及び開口絞り制御駆動部76を介して視野絞り7
9及び開口絞り77が前記絞り径d1 ,d2 に設定され
る。図8は視野絞り79または開口絞り77の制御を示
すブロック図であり、110はD/A変換器、111,
112はアンプ、113はモータ駆動回路、114はモ
ータ、115はギヤを介してモータ114により開閉さ
れる絞り機構、116は絞り機構115の位置をギヤに
より検出するポテンショメータである。前述のように演
算された絞り径は、デジタル変換されるが、ここで8ビ
ットのデジタル変換を行なう場合、絞り径の範囲を0〜
34mmとすると、 D/Aデータ=視野絞り径×7.5 ∴D/Aデータ=〔FNo.(視野数)/(対物レンズ倍率×FS投影倍率)〕 ×K1×7.5 ・・・・ となるから、分解能は0.13mm/ビットとなる。
【0018】8ビットにデジタル変換されたデータはC
PU51からI/Oポート60を介してD/A変換器1
10に入力され、ここでアナログ信号に変換されアンプ
111により増幅されてモータ駆動回路113によって
モータ114を駆動する。従って絞り機構115が開閉
され得るが、その位置がポテンショメータ116により
常にモニターされアンプ112を介してアンプ111に
フィードバックされているので、所定の絞り径に制御さ
れ得る。
【0019】次に対物レンズデータセット時に観察に対
して最適な明るさにするための自動設定の動作について
説明する。観察光の像面における照度Lは次のように表
わされる。 L=LA×ND×AS×Ob×Bi (lx) ・・・・ ここで、NDは例えば図9に示されているような複数枚
(ここでは4枚)のNDフィルターND0,ND1,N
D2,ND3の組合せにより透過率を変更するようにし
たNDフィルターユニット120(実願昭57−346
45号)によって与えられる光量比で、各NDフィルタ
ーがモータ121により駆動されるカム122によりレ
バー123を示して光路に挿脱されることにより図10
に示すように11段階に制御され、図9ではND0及び
ND2が光路中に挿入されており、図10より光量比N
D=1/16が与えられている。ASは開口絞り77の
明るさ比で、瞳径の80%を標準値とすると明るさ比A
Sは、0.82 =0.64となる。Biは図11に示さ
れているようにBi 100%の光路を1としたときの
光量比、Obは図12で示されているように対物レンズ
の倍率及び種別から参照する光量比であり対物レンズSP
LAN 10×を基準として1にとっている。LAは対物レ
ンズSPLAN 10×,光量比ND=1,明るさ比AS=
1,Bi 100%の光路における像面照度であり、本
実施例ではLA=189lxを定数として使用する。
【0020】この状態で像面照度Lを常に0.5〜1l
xの範囲に維持するには、 なる目標値により式から 従って、 ND=0.707 /( 189×0.64×Ob×Bi)= 5.84×10-3/( Ob ×Bi)・・・・ が得られ、NDフィルターの光量比の目標値が与えられ
る。
【0021】ところで、NDフィルターユニット120
は4枚のNDフィルターの組み合わせで構成されている
ので、式によるNDの目標値は21/4の分解能で与え
られなければならない。そこで式において21/4
底とする対数をとると、 log aND = -30 - log a Ob - log aBi ・・・・ となる。従って実際のNDフィルターの組合せを求める
ためには、図12のテーブルから対物レンズに対応して
log a Ob を求め、また図11のテーブルからlog a Bi
を求めて式よりlog a NDが得られる。かくしてこのlo
g a NDに対応して図13に示されているテーブルに基づ
き光量比NDが得られ、この光量比NDを与えるような
NDフィルターの制御が図10に従ってNDフィルター
切換駆動部80により行なわれる。尚、図10乃至図1
3のテーブルは必要に応じて読み出されるデータとして
ROM54に記憶されている。
【0022】ここで、対物レンズSPLAN 10×,
Bi20%の光路の場合には、図11及び図12よりlo
g a Bi=−9,log a Ob=0となり、式から log a ND= -30 - 0 - (-9) = - 21 が得られ、図13のテーブルよりND=1/32とな
り、図10のテーブルによれば、ND0及びND3が光
路に挿入されれば適正な明るさが得られる。従って、C
PU51はNDフィルター切換駆動部80に信号を出力
してNDフィルターND0及びND3を光路内に挿入せ
しめ、観察系の明るさが最適に而も一定に設定され得
る。
【0023】かくして、対物レンズのデータセット時の
一連の関連動作が行なわれるが、複数の対物レンズのデ
ータセットをする場合各対物レンズについて上記動作が
行なわれる。また一度セットされた対物レンズのデータ
は図5の対物データテーブル100としてレボルバー位
置と共にRAM52に記憶され、RAM52はバッテリ
ー53により電源遮断時にもバックアップされているの
で、最初に一回だけセット操作すればよい。さらに、対
物データテーブル100が記憶されているから、例えば
レボルバー71を切換えると、そのレボルバー位置が検
出され、対物データテーブル100により対物レンズの
倍率及び種別が読み出され、CPU51が前述の如く演
算し又はROMに記憶されたテーブルのデータを参照し
て自動的に最適なコンデンサーレンズ75,視野絞り7
9及び開口絞り77の絞り径,NDフィルターユニット
81の組合せを決定して各駆動部に信号を出力し自動設
定を行なう。尚、対物レンズの切換時だけでなく、観察
系(Bi)光路の切換,撮影レンズ67の切換等の場合
にも全く同様に上記自動設定が行なわれるので、観察者
は顕微鏡の複雑な操作から開放され且つ操作ミスのない
検鏡を行なうことができる。
【0024】以上のようにデータセット及びその関連動
作が行なわれた後に、自動焦点合せのための光学系バッ
クグラウンドデータが入力されるが、これはステージ7
3の試料面に何も置かない状態で撮像素子61に投影さ
れる像の照明ムラ及び光学系のムラ並びに撮像素子61
に固定的に存在するノイズパターンを自動焦点合せに対
して補正するために行なわれる。而もこの補正データ入
力シーケンスは、RAM52の対物データテーブル10
0により最適の投影像データとして入力するようにND
フィルターユニット81,視野絞り79,開口絞り77
のデータを設定する。瞳分割用チョッパ85により瞳分
割された二つの投影像データA,Bは撮像素子61によ
り図14の如く得られ、このデータが補正データとして
使用される。ここで、x軸は撮像素子のビットを、y軸
は撮像素子の各ビットの出力信号即ち光量を示してい
る。このデータに基づき各ビットの補正係数を求める
と、補正データA,Bに対する補正係数A′,B′は図
15のように表わされ、該補正係数A′,B′はRAM
52に入力して対物データテーブル100と対比させる
ことにより、レボルバー71に接続される対物レンズの
各々についての補正係数を順次RAM52に記憶させ
て、自動焦点合せの際に撮像素子61からの投影像デー
タが入力されるときには該投影像データを補正係数演算
して、投影像データの精度が向上せしめられる。
【0025】この補正データ入力シーケンスの後、ND
フィルター81,視野絞り79,開口絞り77は各々観
察に対して最良の条件を示すように決定された前述の値
に設定される。対物レンズのデータセット及びそれに関
連する動作は以上のように行なわれるが、これをまとめ
ると図16のフローチャートに示す通りである。
【0026】次に自動焦点合せについて説明する。図1
7は、自動焦点合せのための制御回路のブロック図であ
り、130はアンプ、131はサンプルホールド回路で
ある。撮像素子61に投影された像に対する撮像信号
は、アンプ130で増幅されサンプルホールド回路13
1を介してA/D変換器63により512ビットの画素
情報信号からデジタル信号に変換され、CPU51に入
力された後、RAM52内に記憶される。このとき、前
述した通り予めRAM52に記憶されている(対物レン
ズ切換駆動部70により検出された対物レンズに対応す
る)補正係数により演算器55で補正係数演算が行なわ
れてから、撮像信号はRAM52に記憶されるようにな
っている。またCPU51は、チョッパ駆動部84を介
して瞳分割用チョッパを駆動せしめることにより図18
に示すように光学系瞳位置をA,Bに分割切換するの
で、瞳位置A,Bに対する撮像素子61からの撮像信号
に基づき合焦算出のための演算が演算器55で行なわ
れ、その演算の結果ステージ73の移動量が求められ、
これがCPU51に入力されることにより、CPU41
は焦準ステージ駆動部72を介してステージ73を合焦
位置に駆動せしめる。
【0027】尚ここで瞳分割による焦点合せの光学的原
理を説明しておく。図18において、132は結像レン
ズ,133は結像レンズ132の前側で瞳の近傍に配設
された開口133aを有する遮光板、134は像面であ
り、遮光板133の開口133aが図18(a)の如く
位置Aにある場合、合焦時には像面3上に像Qが結像さ
れ、非合焦時には像Qに関して光軸Oに垂直方向にずれ
た像面134上の位置にボケた像Q1 ,Q2 が形成さ
れ、また遮光板133の開口133aが図18(b)の
如く位置Bにある場合、合焦時には像面3上に像Q′が
結像され、非合焦時には同様にボケた像Q1 ′,Q2
が形成される。
【0028】かくして遮光板133の開口133aを位
置AからBまたはその逆に移動させたとき、合焦時の像
Q及びQ′は全く同一で移動しないが、非合焦時の像は
1 からQ1 ′へ又はその逆にもしくはQ2 からQ2
へ又はその逆に移動する。従って、像面134上に撮像
素子を配設して像の移動状態を検出することにより、合
焦か否か、また非合焦の場合前ピンか後ピンか、そして
その場合のピントのずれ量を知ることができる。この原
理に基づき、瞳分割用チョッパで分割された二つの瞳位
置に関する撮像信号は図19(a)において各々fA
B により示され、このfA ,fB から相関演算式 によりfA に対してfB をδだけずらした相関演算を行
ない、R(δ)の最小値を与えるδ′(図19(b)参
照)がこの場合の位相差となる。但し、ABS{α}は
αの絶対値を示す。尚図19にて斜線で示された部分の
面積は式でδ=0としたR(0)で表わされる。かく
して自動焦点合せはこのδ′を0にするように制御する
ことにより行なわれる。
【0029】図20は瞳分割用チョッパの一実施例を示
しており、135はチョッパで、回転軸136の周りに
回動可能に配設されていて、(a)の位置では瞳137
の下半分を通る光束のみが開口部135aを通過して撮
像素子に達し、(b)位置では瞳137の上半分を通る
光束のみがチョッパ135の外側を通って撮影素子に達
するようにして瞳分割が行なわれ得、瞳分割を行わない
場合には(c)の如く全体が瞳137の外側に退避せし
められる。さらに後述するコントラスト値を求める場合
には、チョッパ135は図20(a)又は(b)の位置
に設定されればよいが、この実施例では(a)の位置に
設定されるようになっている。また撮像素子は例えば5
12個の電荷蓄積モードで動作するフォトダイオードか
ら成るフォトダイオードアレイにより構成されていて、
その出力信号は入射光量(ft−Dd)×繰返し走査時
間(秒)に比例し図21に示す通りである。尚、この出
力信号は飽和点を有するため、撮像素子に対して適切な
光量が与えられるように、対物データテーブル100に
基づきCPU51が光源83のための調光回路82及び
NDフィルターユニットの切換駆動部80を制御すると
共に、撮像素子駆動回路61に適当な繰返し走査時間に
対する情報を与えることにより、最適な電荷蓄積時間に
設定され得る。
【0030】ここで照明光学系の自動制御の説明につい
て簡単に述べたバックグラウンドデータ入力について図
22のフローチャートに従いさらに詳しく説明する。操
作パネル64により対物レンズのデータが入力される
と、対物レンズに応じたコンデンサーレンズ75,開口
絞り77,視野絞り79,NDフィルター81が最適に
切換及び制御されると同時にバックグラウンドデータの
入力シーケンスが開始される。先づ、ステージ73が焦
準ステージ駆動部72によりピント位置より下方に設定
された基準位置に駆動せしめられる。この基準位置は以
下のように設定される。図23において、140は対物
レンズ,141はステージ73の上限位置,142はス
テージ73の下限位置,143はピント位置,144は
基準位置で、ピント位置143よりスライドグラス73
a及びカバーグラス73bの最大厚だけ下方に在る。1
45,146,147は位置141,142,144を
検出するためのフォトセンサーの如き位置センサーであ
る。
【0031】従って、位置センサー147により検出が
行なわれたときに駆動部72を停止させれば、ステージ
73は基準位置144に停止せしめられ、カバーグラス
73b及びスライドグラス73aの厚さのバラツキによ
り実際のピント位置を与えるステージ73の位置は必ず
基準位置144の上方に在ることになる。またステージ
73が上限位置141または下限位置142に持ち来さ
れると、各センサー145,146がこれを検出して駆
動部72を停止せしめ、自動焦点合せの際には好ましく
は同時に非合焦の表示が行なわれ得る。かくしてステー
ジ73が基準位置に駆動せしめられると同時に、ビーム
スプリッタ16(図1及び図2参照)が切換駆動され
て、撮像素子19への光路が構成される。
【0032】また対物レンズデータに基づき開口絞り7
7及び視野絞り79が各制御駆動部76及び78により
最適な絞り径に駆動され、さらに光源83のための調光
装置82及びNDフィルターユニット81のための切換
駆動部80が、撮像素子61に対して最適な光量を得る
ように制御される。同時に撮影レンズ67を5倍にする
ようにその駆動部66が制御される。尚、撮影レンズ6
7を5倍にするのは、撮像素子61上に結像された投影
像の分解能と撮像素子自体の分解能を整合させるためで
あり、撮影レンズの分解能Δxは、 Δx=ΔZ×NA=0.5λ/NA (但し ΔZ=λ/(2NA2 ) (焦点深度)) で表わされ、5倍拡大系の場合には、対物レンズ後側の
NAを一般的に0.04とすれば、5倍拡大系の像側で
はNA=0.008となり、λ≒0.5とすると、Δx
=31.25(μm)となる。ここで使用されている撮
像素子の各センサー間のピッチは28μmであるから、
この5倍拡大系による投影像に対して十分な撮像データ
分解能を得ることができる。
【0033】かくして撮影レンズ67が5倍に切換えら
れた後、対物レンズデータから撮像素子61のダイナミ
ックレンジを有効に使うために適当な撮像素子電荷蓄積
時間が演算され、駆動及び撮像信号処理回路62にコン
トロールデータとして送られる。各駆動部66,68,
74,76,78,80,82が各々指定された状態に
作動したことをCPU51が確認した後、チョッパ駆動
部84により瞳分割用チョッパ85が第一の瞳分割位置
(例えば図20(a)の位置)Aに駆動せしめられ、こ
のときの撮像素子61からの撮像素子データがCPU5
1及び演算部55で演算処理され、各ビットの補正係数
としてRAM52に記憶される。次に該チョッパ85が
第二の瞳分割位置(例えば図20(b)の位置)Bに駆
動せしめられ、同様にしてこのときの補正係数がRAM
52に記憶される。これは、対物レンズを切換えた場合
各対物レンズに対して行なわれ得る。
【0034】かくして補正係数がRAM52に入力され
た後、撮影レンズ67,光源83,NDフィルターユニ
ット81,開口絞り77,視野絞り79及びビームスプ
リッタ16は最初の位置または設定状態に復帰せしめら
れ、チョッパ85は光路外(図20(c)の位置)にハ
ネノケられる。
【0035】以上のようにバックグラウンドデータ入力
のシーケンスが実行されることにより、この後行なわれ
る自動焦準の際に得られる試料像の撮像データがバック
グラウンドデータとして記憶された補正係数により演算
処理されて、より高い精度の自動焦点合せが可能にな
る。
【0036】次に自動焦点合せの動作を図24及び図2
5のフローチャートに従って対物レンズSPLAN 1
0×の場合について説明する。先づ自動焦点合せのため
の光学系の条件設定を行なう。操作パネル86のスイッ
チ99を押すと、CPU51は、その時どのような光路
であっても、各ビームスプリッタの切換状態をRAM5
2に記憶させると共に、光路切換駆動部によりビームス
プリッタ16(図1参照)を駆動することにより撮像素
子61に至る光路が形成される。また、その時の開口絞
り77及び視野絞り79の絞り値,NDフィルターユニ
ット81の切換状態,光源83の調光状態が各々RAN
52に記憶されると共に、バックグラウンドデータ入力
の際になされたように開口絞り77,視野絞り79,N
Dフィルターユニット81及び光源83は各々撮像素子
61上の投影像が最適となるように設定される。
【0037】即ち、対物データテーブル100に基づき
光路中に挿入されている対物レンズに従って、開口絞り
77の絞り径は式でK2=1としたときに得られる
(瞳径に対して100%の)絞り径,視野絞り79の絞
り径は式でK1=1としたときに得られる(視野外接
の)絞り径,NDフィルターユニット81及び光源83
は式から得られる像面照度 の係数0.707を1とするような値に、各々CPU5
1及び演算器55により演算されて、各駆動部及び調光
回路により設定される。さらに、撮像素子61に対する
投影像の分解能を上げるために、撮影レンズ67が5倍
に切換設定される。
【0038】以上の設定が行なわれた後これをCPU5
1が確認すると、瞳分割用チョッパ85がチョッパ駆動
部84により第一の瞳分解位置(図20(a))Aに移
動せしめられ、同時にステージ73の位置が検出され
る。ステージ73が基準位置144より上方にあるとき
は、瞳分解位置Aにおける撮像データが撮像素子61か
らCPU51に入力され、CPU51はこの撮像データ
をバックグラウンドデータとしてRAM52に記憶され
ている補正係数により演算処理してfA を得、これをR
AM52に記憶すると共に、コントラスト値を演算す
る。ここでコントラスト値の演算は例えば図26により
次のように行なわれる。撮像素子61上の512ビット
のセンサーをa,b,c,d,eの五群に分け、f(x)
をxビット目の信号としxを4つおきに計算すれば、コ
ントラストCは で表わされる。これは、各々5ビット離れたセンサーの
信号の差の絶対値を4ビット毎に計算していることにな
る。
【0039】従ってa群のコントラストCaは となる。同様にして各群のコントラストを演算して全体
のコントラスト値を演算する。
【0040】このようにして演算されたコントラスト値
が予め設定されたしきい値以下であるとき、そしてステ
ージ73が基準位置144より下方にある場合には、ス
テージ73がステージ駆動部72により基準位置144
に移動せしめられ、再び瞳位置Aにおける撮像データが
演算処理され、RAM52に記憶されると共にコントラ
スト値が演算される。ここでコントラスト値がしきい値
以下であれば、ステージ73が100μmだけ上方へ移
動せしめられ、このときのステージ73の位置が上限位
置141でないことを確認した後再び瞳位置Aにおける
撮像データが演算処理され、RAM52に記憶されると
共にコントラスト値が演算され、この動作はコントラス
ト値がしきい値以上になるまで繰返されるが、途中でス
テージ73がその上限位置141に達すると位置センサ
ー145によりこれが検出されることによって上記動作
は中断され、さらに操作パネル64上に非合焦の表示が
行なわれる。
【0041】コントラスト値がしきい値以上になると、
瞳分割用チョッパ85がチョッパ駆動部84により第二
の瞳分割位置(図20(b))Bに移動せしめられ、瞳
分割位置Bにおける撮像データが撮像素子61からCP
U51に入力され、CPU51はこの撮像データを、バ
ックグラウンドデータ入力としてRAM52に記憶され
ている補正係数により演算処理してfB を得、先づRA
M52に記憶されたf A を読み出して演算器55により
式に示した相関演算を行ってR(δ)の最小値を与え
るδ′(位相差)を求め、この位相差δ′に基づき、ス
テージ73の移動量を決定してステージ駆動部72によ
りステージ73を移動せしめる。続いて再び瞳分割用チ
ョッパ85を駆動せしめて瞳位置A,Bにおける撮像デ
ータfA ,fB を演算してその相関演算によるR(δ)
の最小値を与えるδ′を求め、δ′が0になるまで相関
演算の動作は繰返される。δ′が0になることにより合
焦が確認され上記動作が中断され、操作パネル64上に
合焦の表示が行なわれる。
【0042】かくして操作パネル64上に合焦または非
合焦の表面が行なわれた後、自動焦点合せの動作の最初
にRAM52に記憶されたデータに基づいて、各光学系
要素は、自動焦点合せ以前の状態に復帰せしめられる。
即ち、瞳分割用チョッパ85は光路外(図20(c))
に退避せしめられ、撮影レンズ67が元の倍率に切換え
られ、開口絞り77,視野絞り79,NDフィルターユ
ニット及び光源83が元の制御及び切換状態に戻され
る。さらにビームスプリッタ16が光路内に挿入されて
写真撮影系の光路が構成される。以上で自動焦点合せの
動作が完了する。
【0043】上述の如く、本実施例によれば、 1)焦点合せの操作が自動化されたことにより検鏡者の
操作が容易となり操作ミスが防止され且つ所要時間が短
縮され、また焦点合せの精度が向上する。 2)撮像データの補正係数がバックグラウンドデータと
してRAMに記憶されていることにより焦点合せ精度が
向上し、さらに該補正係数の入力が簡単に行なわれるこ
とにより操作性が向上する。 3)自動焦点合せの際に各光学系要素は自動的にこれに
適した状態に設定され、自動焦点合せ終了後は各光学系
要素は自動的にそれ以前の状態に復帰せしめられる。 4)自動焦点合せの際に絞り、明るさ等の光学的条件が
対物レンズデータに基づき最適値に演算され自動的に設
定されることにより、撮像データの精度が向上する。 5)自動焦点合せのために、対物レンズの合焦位置の近
傍にステージの基準位置を設けることにより、焦点合せ
時間が大幅に短縮され、特に高倍の対物レンズにおける
焦点合せの場合に有効であって、ステージの位置をモニ
ターしながら自動焦点合せの動作が行なわれるので、撮
像データ以外のデータを含めて自動焦点合せがなされる
ため、合焦精度が向上する。 6)焦点合せのための演算処理として、相関演算式、コ
ントラスト値が併用されていることにより、処理時間が
短縮され且つ合焦精度が向上する。という効果が得ら
れ、極めて便利である。
【0044】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る自動焦点装
置を備えた顕微鏡は、焦点合わせの際、ステージの基準
位置を設けるようにしたから、焦点合せ時間を大幅に短
縮させることができ、特に高倍の対物レンズにおける焦
点合せの場合に有効であるという実用上重要な利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】顕微鏡の光学系の一例を示す概略図である。
【図2】図1の顕微鏡のための本発明による制御システ
ムのブロック図である。
【図3】本発明による顕微鏡の一実施例の制御装置を示
す詳細なブロック図
【図4】図3の制御装置における操作パネルの一例を示
す正面図である。
【図5】対物データテーブルを示す図表である。
【図6】対物レンズとコンデンサーレンズの対照を示す
図表である。
【図7】光路のFNo.(視野数)を示す図表である。
【図8】絞り制御のブロック図である。
【図9】NDフィルターユニットの一例を示す図であ
る。
【図10】NDフィルターの組合せによる光量比を示す
図表である。
【図11】光路による光量比Biを示す図表である。
【図12】対物レンズによる光量比Obを示す図表であ
る。
【図13】NDフィルターによる光量比NDを示す図表
である。
【図14】撮像素子上の投影像の補正データを示すグラ
フである。
【図15】撮像素子上の投影像の補正係数を示すグラフ
である。
【図16】対物レンズデータセット時の制御のフローチ
ャートである。
【図17】自動焦点合せのための制御回路のブロック図
である。
【図18】瞳分割による焦点合せの原理を示す概略図で
ある。
【図19】瞳分割による撮像データとその相関演算によ
る位相差を示すグラフである。
【図20】瞳分割用チョッパの一実施例を各作動状態に
て示す図である。
【図21】撮像素子の出力を示すグラフである。
【図22】自動焦点合せのためのバックグラウンドデー
タ入力のフローチャートである。
【図23】ステージの基準位置を示す図である。
【図24】自動焦点合せのフローチャートの一部であ
る。
【図25】図24のフローチャートに接続される自動焦
点合せのフローチャートの一部である。
【図26】コントラストを求めるときの各群を示す図で
ある。
【符号の説明】
7・・・・ステージ、8・・・・対物レンズ、9・・・・レボルバ
ー、19・・・・撮像素子、21・・・・撮像信号処理回路、2
6・・・・対物レンズ切換駆動部、27・・・・焦準駆動部、3
2・・・・CPU、35・・・・記憶部、61・・・・撮像素子、6
2・・・・駆動及び撮像信号処理回路、70・・・・対物レンズ
切換駆動部、71・・・・レボルバー、72・・・・焦準ステー
ジ駆動部、73・・・・ステージ、135・・・・瞳分割用チョ
ッパ、100・・・・対物データテーブル、140・・・・対物
レンズ、141・・・・上限位置、142・・・・下限位置、1
43・・・・ピント位置、144・・・・基準位置、145,1
46,147・・・・位置センサー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】撮像素子で受光された光量に基づいて焦準
    駆動部によってステージを上下動させ、合焦位置でステ
    ージを停止させるようにした、自動焦点装置を備えた顕
    微鏡において、対物レンズの合焦位置より光路方向に若
    干ずれた位置を基準位置として設定する手段と、焦点調
    整時に前記ステージを該基準位置に移動させる基準位置
    移動手段と、該基準位置から所定間隔毎に前記合焦位置
    方向にステージを移動させる手段と、合焦位置で前記ス
    テージを停止させるステージ停止手段とを備えたことを
    特徴とする自動焦点装置を備えた顕微鏡。
JP7427292A 1992-03-30 1992-03-30 自動焦点装置を備えた顕微鏡 Expired - Lifetime JPH07117639B2 (ja)

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