JPH0516524A - 感圧記録シート - Google Patents

感圧記録シート

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JPH0516524A
JPH0516524A JP3199795A JP19979591A JPH0516524A JP H0516524 A JPH0516524 A JP H0516524A JP 3199795 A JP3199795 A JP 3199795A JP 19979591 A JP19979591 A JP 19979591A JP H0516524 A JPH0516524 A JP H0516524A
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JP
Japan
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carbon atoms
methyl
group
parts
less carbon
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JP3199795A
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English (en)
Inventor
Masajiro Sano
正次郎 佐野
Masanobu Takashima
正伸 高島
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 顕色剤シートに形成された発色像を光に曝し
てもOCR読み取り可能な感圧記録シートを提供する。 【構成】 顕色剤として芳香族カルボン酸の金属塩を用
い、マイクロカプセルに下記式で表わされるジビニルフ
タリドを含有させる。式中、R1 ,R2 :アルキル、シ
クロアルキルまたは置換されてもよいベンジル又はフェ
ニル、またはR1 ,R2 はNと共に環を形成してもよ
い。 X:H、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたは−NR
3 4 (R3 ,R4 はR1 ,R2 と同義) Y1 ,Y2 ,Y3 :H、ハロゲン、アルキル、アルコキ
シ Z:H、ClまたはBr 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は感圧記録シートに関す
る。特に本発明は光学的文字読み取り用に適した感圧記
録シートに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、近赤外線を使用した光学文字読み
取り装置(OCR)やバーコード読み取り装置の発達に
伴ない、感圧記録シート等についても光学文字読取りが
適用されるようになった。これまでは感圧記録シートの
場合、光学文字読取りは上葉紙の書かれた文字について
行い、マイクロカプセルが破壊されることによって形成
された文字については行えなかった。最近、近赤外域に
吸収を有する色素を形成し得る発色剤として特公昭58
−5940号、特開昭60−230890号、及び特開
昭59−199757号各公報に各種の染料が提案さ
れ、これらを用いれば、感圧記録シートの全紙(5〜6
枚まで)の文字を光学文字読み取り装置で読み取りが可
能であるが、これらの染料は黄色に着色したり、地肌カ
ブリが生じたり、発色性が悪い等の問題があり、実用に
は不適であった。また、最近このような問題のない近赤
外域に吸収を有する発色剤としてジビニル化合物が特開
昭62−243653号公報に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の如きジビニル化
合物を用い、マイクロカプセルに含有させることによ
り、全紙の文字を近赤外線を用いた光学文字読み取り装
置により読み取り可能な感圧記録シートを得ることがで
きるが、顕色剤として一般に用いられているフェノール
樹脂や活性白土、酸性白土等を用いて発色させた場合、
発色像を光に曝すと染料が分解し、近赤外での吸収が無
くなり記録された文字の光学読み取り性能が悪くなり、
読み取りができなくなる。従って、本発明の目的は、ジ
ビニル化合物(ジビニルフタリド化合物)を用い、発色
像を曝光させても分解することなく、全紙の文字につい
て近赤外線を用いた光学文字読み取り装置で読み取り可
能な感圧記録シートを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は種々検討の結
果、上記目的は以下に述べる本発明によって達成される
ことを見出した。すなわち、本発明はほぼ無色の電子供
与性染料と電子受容性顕色剤との反応により発色像を得
る感圧記録シートにおいて、電子受容性顕色剤層が芳香
族カルボン酸の金属塩を含有し、電子供与性染料層が該
染料として一般式(1)で表わされるジビニルフタリド
化合物を含有することを特徴とする感圧記録シートであ
る。
【0005】一般式(1)
【化2】
【0006】式中、R1 及びR2 はそれぞれ炭素数8以
下のアルキル基、炭素数5〜7のシクロアルキル基、ま
たは置換基としてハロゲン原子または炭素数4以下のア
ルキル基を有してもよい、ベンジル基またはフェニル基
を表し、R1 とR2 は結合してNと共に環を形成しても
よい。Xは水素原子、ハロゲン原子、炭素数8以下のア
ルキル基、炭素数8以下のアルコキシ基、または−NR
3 4 (R3 及びR4 は前記R1 及びR2 と同義であ
る);Y1 , 2 及びY3 はそれぞれ水素原子、ハロゲ
ン原子、炭素数8以下のアルキル基または炭素数8以下
のアルコキシ基を表わし、Zは水素原子、塩素原子、ま
たは臭素原子を表わす。
【0007】また本発明においては、黒発色の化合物と
して、2位にアニリノ基、6位に置換アミノ基を有する
フルオラン化合物をマイクロカプセル中に併用すること
もできる。以下、本発明を詳細に説明する。上記一般式
で表わされるジビニルフタリド化合物において、R1
びR2 (又はR3 及びR4 )が結合してNと共に形成す
る環は次の環である。
【0008】
【化3】
【0009】本発明で用いる一般式(1)で表わされる
ジビニルフタリド化合物は前記特開昭62−24365
3号公報に開示された化合物の一部を含有する。一般式
(1)で表わされるジビニルフタリド化合物の好ましい
化合物の具体例を以下に示すが、本発明はこれらに限定
されない。
【0010】
【化4】
【0011】
【化5】
【0012】
【化6】
【0013】
【化7】
【0014】
【化8】
【0015】
【化9】
【0016】
【化10】
【0017】
【化11】
【0018】
【化12】
【0019】本発明に使用する好ましい芳香族カルボン
酸の金属塩の具体例を示すと、3,5−ジ−t−ブチル
サリチル酸、3,5−ジ−t−オクチルサリチル酸、
3,5−ジ−t−ノニルサリチル酸、3,5−ジ−t−
ドデシルサリチル酸、3−メチル−5−t−ドデシルサ
リチル酸、3−t−ドデシルサリチル酸、5−t−ドデ
シルサリチル酸、5−シクロヘキシルサリチル酸、3,
5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸、3,5−
ビス(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−メ
チル−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−
(α,α−ジメチルベンジル)−5−メチルサリチル
酸、3−(α,α−ジメチルベンジル)−6−メチルサ
リチル酸、3−(α−メチルベンジル)−5−(α,α
−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメ
チルベンジル)−6−エチルサリチル酸、3−フェニル
−5−(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、カル
ボキシ変性テルペンフェノール樹脂、3,5−ビス(α
−メチルベンジル)サリチル酸とベンジルクロライドと
の反応物であるサリチル酸樹脂等の亜鉛塩、ニッケル
塩、アルミニウム塩、カルシウム塩等が挙げられる。
【0020】芳香族カルボン酸の金属塩は有機溶剤に溶
解して使用される。有機溶剤としては、トルエン、キシ
レン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
ジイソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル、酢酸ア
ミル、メチレンクロライド、ブタノール、パラフィン、
灯油などを挙げることができる。芳香族カルボン酸の金
属塩は、上記溶剤に対して10〜200重量%溶解して
使用される。
【0021】これらの有機溶剤溶液は、分散剤を含む水
に対して5〜120重量%、好ましくは50〜100重
量%添加し乳化分散される。続いてこの乳化分散液を加
熱して有機溶剤を除去し、顕色剤分散液を得る。分散剤
としては、イオン系または非イオン系の界面活性剤や水
溶性高分子が使用される。界面活性剤としては、アルキ
ルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン
酸塩、アルキルスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、多価アルコール
脂肪酸部分エステル等が挙げられる。また水溶性高分子
としては、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアル
コール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ソーダ、
ポリビニルエーテル、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、
無水マレイン酸共重合体等が挙げられる。塗布液のバイ
ンダーとしては、スチレン−ブタジエン共重合体ラテッ
クス、酢酸ビニル系ラテックス、アクリル酸エステル系
ラテックス等のラテックス類、ポリビニルアルコール、
ポリアクリル酸、無水マレイン酸−スチレン共重合体、
デンプン、カゼイン、アラビアゴム、ゼラチン、カルボ
キシメチルセルロース、メチルセルロース等の合成又は
天然高分子物質が用いられる。支持体に塗布される顕色
剤の最終的な量は0.1g/m2 〜3.0g/m2 、好
ましくは0.2g/m2 〜1.0g/m2 が適当であ
る。本発明においては、感圧記録シートを光学文字読み
取り装置で読み取ると共に、得られた記録を目で読みた
い場合、黒発色の発色剤としてフルオラン化合物を併用
することが好ましい。本発明で用いるフルオラン化合物
の中次の一般式で表わされるものが好ましい。
【0022】
【化13】
【0023】〔式中R1 、R2 、R3 は炭素数1〜10
のアルキル基を、R4 は水素原子または炭素数1〜8の
アルキル基を、Xは炭素数1〜8のアルキル基または塩
素原子を表わす。〕 上記一般式において、R1 とR2 で表わされるアルキル
基は環を形成していてもよく、更に置換基を有していて
もよい。上記一般式において、Xがメチル基または塩素
原子である化合物が特に好ましい。これらの無色ないし
淡色の電子供与性染料前駆体の例として下記の化合物が
あげられるがこれらに限定されるものではない。
【0024】2−アニリノ−3−メチル−6−ジメチル
アミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N
−メチル−N−エチルアミノフルオラン、2−アニリノ
−3−メチル−6−N−メチル−N−(iso−プロピ
ル)アミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−N−メチル−N−ペンチルアミノフルオラン、2−ア
ニリノ−3−メチル−6−N−メチル−N−シクロヘキ
シルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロ
ロ−6−ジメチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−
N−イソアミルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−
クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ
−3−クロロ−6−N−メチル−N−エチルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−メチル−
N−(iso−プロピル)アミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−クロロ−6−N−メチル−N−ペンチルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−メ
チル−N−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−アニ
リノ−3−メチル−6−N−エチル−N−ペンチルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−N−エ
チル−N−ペンチルアミノフルオラン、2−(p−メチ
ルアニリノ)−3−メチル−6−ジメチルアミノフルオ
ラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−メチル−6−
ジエチルアミノフルオラン、2−(p−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−N−メチル−N−エチルアミノ
フルオラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−メチル
−6−N−メチル−N−(iso−プロピル)アミノフ
ルオラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−メチル−
6−N−メチル−N−ペンチルアミノフルオラン、2−
(p−メチルアニリノ)−3−メチル−6−N−メチル
−N−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−(p−メ
チルアニリノ)−3−メチル−6−N−エチル−N−ペ
ンチルアミノフルオラン、2−(p−メチルアニリノ)
−3−クロロ−6−ジメチルアミノフルオラン、2−
(p−メチルアニリノ)−3−クロロ−6−ジエチルア
ミノフルオラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−ク
ロロ−6−N−メチル−N−エチルアミノフルオラン、
2−(p−メチルアニリノ)−3−クロロ−6−N−メ
チル−N−(iso−プロピル)アミノフルオラン、2
−(p−メチルアニリノ)−3−クロロ−6−N−メチ
ル−N−シクロヘキシルアミノフルオラン、2−(p−
メチルアニリノ)−3−クロロ−6−N−メチル−N−
ペンチルアミノフルオラン、2−(p−メチルアニリ
ノ)−3−クロロ−6−N−エチル−N−ペンチルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−メ
チル−N−フリルメチルアミノフルオラン、2−アニリ
ノ−3−エチル−6−N−メチル−N−フリルメチルア
ミノフルオラン等がある。
【0025】本発明に使用する発色剤は必要に応じ上記
フルオラン化合物と共に溶媒に溶解してカプセル化して
支持体に塗布される。溶媒としては天然又は合成油を単
独又は併用して用いることができる。溶媒の例として、
綿実油、灯油、パラフィン、ナフテン油、アルキル化ビ
フェニル、アルキル化ターフェニル、塩素化パラフィ
ン、アルキル化ナフタレン、ジフェニルアルカンなどを
挙げることができる。発色剤含有マイクロカプセルの製
造方法としては、界面重合法、内部重合法、相分離法、
外部重合法、コアセルベーション法などが用いられる。
発色剤含有マイクロカプセルを含む塗液を調製するにあ
たり一般に水溶性バインダー、ラテックス系バインダー
が使用される。さらにカプセル保護剤例えば、セルロー
ス粉末、デンプン粒子、タルクなどを添加して発色剤含
有マイクロカプセル塗布液を得る。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。 実施例1−1〜1−4 〔マイクロカプセルシートの調製〕pH4に調製された
ポリビニルベンゼンスルホン酸の一部ナトリウム塩(平
均分子量500,000)の4.4%水溶液100部
(重量、以下同様)に発色剤として3,3−ビス〔2−
(p−ジメチルアミノフェニル)−2−(p−メトキシ
フェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラクロロ
フタリド6部、2−アニリノ−3−メチル−6−N−エ
チル−N−イソペンチルアミノフルオラン6部、2−ジ
ベンジルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン1.5
部、3−クロロ−6−シクロヘキシルアミノフルオラン
1.0部をジイプロピルナフタレン100部に溶解し
た。発色剤油を乳化分散して平均粒径4.5μの粒子サ
イズを持つ乳化液を得た。別に、メラミン6部、37重
量%ホルムアルデヒド水溶液11部、水30部を60℃
に加熱攪拌して30分後に透明なメラミンとホルムアル
デヒド及びメラミンホルムアルデヒド初期縮合物の混合
水溶液を得た。この混合水溶液のpHは6.0〜8.0
であった。以下このメラミンとホルムアルデヒド及びメ
ラミン−ホルムアルデヒド初期縮合物の混合水溶液を初
期縮合物溶液と称する。上記の方法で得た初期縮合物溶
液を上記乳化混合物に添加混合し、攪拌しながら3.6
重量%の塩酸溶液にてpHを6.0に調節し、液量を6
5℃に上げ360分攪拌し続けた。このカプセル液を室
温まで冷却し20重量%の水酸化ナトリウムでpH9.
0に調節した。
【0027】このカプセル分散液に対して10重量%ポ
リビニルアルコール水溶液100部及びカルボキシ変性
SBRラテックスを固形分で10部およびデンプン粒子
50部及び炭酸カルシウム10部を添加し水を加えて固
形分濃度20%に調製し発色剤含有マイクロカプセル塗
布液を調製した。この塗布液を50g/m2 の原紙に5
g/m2 の固形分が塗布されるようにエアーナイフコー
ターにて塗布、乾燥した感圧複写用マイクロカプセルシ
ートを得た。
【0028】〔顕色剤シートの調製〕 顕色剤シートA−1 (乳化液の調製)3,5−ビス(α−メチルベンジル)
サリチル酸亜鉛10部を1−イソプロピルフェニル−2
−フェニルエタン20部に加え90℃で加熱溶解した。
これを2%ポリビニルアルコール(PVA−205、ク
ラレ製)水溶液50部中に添加し、更に界面活性剤とし
て10%スルホコハク酸ソーダ水溶液を0.1部加えホ
モジナイザーにて乳化物の平均粒径が3μになるように
乳化液(A)を調製した。 (分散液の調製)次に3,5−ビス(α−メチルベンジ
ル)サリチル酸亜鉛5部、炭酸カルシウム170部、酸
化亜鉛20部、ヘキサメタリン酸ナトリウム1部と水2
00部を用い、サンドグラインダーにて平均粒径3μに
なるように均一に分散し分散液(A)を得た。 (塗布液の調製)乳化液(A)40部と分散液(A)2
00部を混合し、得られた混合液に10%PVA−11
7(クラレ製)水溶液100部とカルボキシ変性SBR
ラテックス(SN−307、住友ノーガタックス製)1
0部(固形分として)を添加し、固形分濃度が20%に
なるように加水調製し、塗液を得た。
【0029】〔顕色剤シートの作成〕この塗液を50g
/m2 の原紙に5.0g/m2 の固形分が塗布されるよ
うにエアーナイフコーターにて塗布、乾燥し顕色剤シー
トを得た。 顕色剤シートA−2 顕色剤シートA−1 の3,5−ビス(α−メチルベ
ンジル)サリチル酸亜鉛の代わりに3,5−ジ−t−オ
クチルサリチル酸亜鉛を使用した以外は 顕色剤シート
A−1 と同様にして顕色剤シートを得た。 顕色剤シートA−3 5−α−(α−メチルベンジル)フェネチルサリチル酸
亜鉛を使用した以外A−1と同様にして顕色剤シートを
得た。 顕色剤シートA−4 (分散液の調製)3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸亜
鉛15部、炭酸カルシウム150部、活性白土2部、酸
化亜鉛20部、ヘキサメタリン酸ナトリウム1部と水2
00部を用い、サンドグラインダーにて平均粒径3μに
なるように均一に分散し分散液(B)を得た。 (塗布液の調製)分散液(B)400部に10%PVA
−203(クラレ製)水溶液10部と10%PVA−1
17(クラレ製)水溶液100部とカルボキシ変性SB
Rラテックス(SN−307、住友ノーガタックス製)
10部(固形分として)を添加し、固形分濃度が20%
になるように加水調製し、塗液を得た。
【0030】〔顕色剤シートの作成〕この塗液を50g
/m2 の原紙に5.0g/m2 のの固形分が塗布される
ようにエアーナイフコーターにて塗布、乾燥し顕色剤シ
ートを得た。上記顕色剤シートと発色剤含有マイクロカ
プセルシートを組み合わせて感圧記録シートとしての評
価テストを行ない、その結果を表1に記載した。なお評
価テストは以下の方法により行なった。
【0031】(1) PCS(Print Contras
t Signal)値の測定 発色剤含有マイクロカプセルシートのマイクロカプセル
層を顕色剤シート上に重ね、300kg/cm2 の荷重
圧をかけて発色させた。これを暗所にて24時間放置し
た後の顕色面の380nm〜1000nmの反射率を分
光光度計(島津製作所、UV−3100)にて測定し
た。PCS値は下記の式で算出される。 PCS値=(白地の反射率−発色体の反射率)÷(白地の反射率)
【0032】(2) 発色体の耐光性試験 (1) で得られた発色体を蛍光灯退色試験機(33,00
0lux)で16時間照射した後、(1) と同様にしてP
CS値を測定した。 (3) OCR読み取りテスト 発色剤含有マイクロカプセルシートのマイクロカプセル
層を顕色剤シート上に重ね、OCR−Bフォントで英字
及び数字を印字した。この印字サンプルをOCR読み取
り装置(東芝V−3010、青色蛍光灯使用)で読み取
りテストを行なった。また印字文字を蛍光灯退色試験機
(33,000lux)で16時間照射した後同様にO
CR読み取りテストを行なった。
【0033】比較例1,2 上記実施例で得られたマイクロカプセルシートと以下に
示す顕色剤シートB(比較例1)及び顕色剤シートC
(比較例)を組合せ、前記実施例と同様なテストを行
い、結果を表1に示した。
【0034】顕色剤シートB パラフェニルフェノール樹脂10部、炭酸カルシウム1
00部、水酸化アルミニウム20部、ヘキサメタリン酸
ナトリウム1部と水200部を用いケデイーミルにて分
散した。この分散液をサンドミルにて体積平均粒径3μ
になるように均一に分散した。得られた分散液に10%
酸化デンプン水溶液50部及び、カルボキシ変性SBR
ラテックス10部(固形分として)を添加し、固形分濃
度が20%になるように加水調製し、塗液を得た。この
塗液を50g/m2 の原紙に固形分として6g/m2
塗布量になるようにエアーナイフコーターにて塗布、乾
燥し顕色剤シートを得た。
【0035】顕色剤シートC 活性白土200部を水800部(重量部、以下同じ)に
分散し、ついで20%水酸化ナトリウム水溶液で分散液
のpHを10.0に調製した。これにスチレン含量60
モル%のスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスを固
形分にて40部、及び10%デンプン水溶液60部を添
加して塗布液を得た。この塗布液を50g/m2 の原紙
に、6g/m2 の固形分が塗布されるようにエアーナイ
フコーターにて塗布、乾燥し顕色剤シートを得た。
【0036】実施例2−1〜2−3 〔マイクロカプセルシートの調製〕実施例1の〔マイク
ロカプセルシートの調製〕において、発色剤として3,
3−ビス〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)−2−
(p−ジメチルアミノフェニル)エテニル〕−4,5,
6,7−テトラクロロフタリド6部、2−アニリノ−3
−メチル−6−N−メチル−N−テトラヒドロフルフリ
ルアミノフルオラン5部、及び2−クロロ−3−メチル
−6−ジエチルアミノフルオラン1部を1−フェニル−
1−キシリルエタン100部に溶解した発色剤液を用い
る以外は実施例1と同様にしてマイクロカプセルシート
を得た。得られたマイクロカプセルシートと実施例1で
用いた顕色剤シートA,B及びCを組合せて実施例1と
同様な評価テストを行い結果を表1に示した。
【0037】比較例3,4 実施例2で用いたマイクロカプセルシートと、比較例
1,2で用いた顕色剤シートB,Cを組合せて実施例1
と同様な評価テストを行い結果を表1に示した。
【0038】
【表1】 表1の結果から明かなように、本発明による感圧記録シ
ートの場合の発色文字は蛍光灯照射後もPCS値が余り
下がらず、OCR読み取りができたが、比較例の場合は
何れもOCR読み取りができなかった。
【0039】実施例3 実施例1−1〜1−4において発色剤として3,3−ビ
ス〔2−(p−ジメチルアミノフェノール)−2−(p
−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,6,7−テ
トラクロロフタリドの代わりに例示化合物11,12,
17,25,27及び30をそれぞれ用いて同様にして
マイクロカプセルシートを得、同様な評価テストを行っ
たが実施例1−1〜1−4とほぼ同様な結果が得られ
た。
【0040】
【発明の効果】本発明の感圧記録シートによるときは、
曝光されてもOCR読み取り可能な発色剤を形成するこ
とができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ無色の電子供与性染料と電子受容性
    顕色剤との反応により発色像を得る感圧記録シートにお
    いて、電子受容性顕色剤層が芳香族カルボン酸の金属塩
    を含有し、電子供与性染料層が該染料として一般式
    (1)で表わされるジビニルフタリド化合物を含有する
    ことを特徴とする感圧記録シート。 一般式(1) 【化1】 式中、R1 及びR2 はそれぞれ炭素数8以下のアルキル
    基、炭素数5〜7のシクロアルキル基、または置換基と
    してハロゲン原子または炭素数4以下のアルキル基を有
    してもよい、ベンジル基またはフェニル基を表し、R1
    とR2 は結合してNと共に環を形成してもよい。Xは水
    素原子、ハロゲン原子、炭素数8以下のアルキル基、炭
    素数8以下のアルコキシ基、または−NR3 4 (R3
    及びR4は前記R1 及びR2 と同義である);Y1 ,
    2 及びY3 はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、炭素数
    8以下のアルキル基または炭素数8以下のアルコキシ基
    を表わし、Zは水素原子、塩素原子、または臭素原子を
    表わす。
  2. 【請求項2】 該電子供与性染料層がさらに2位にアニ
    リノ基、6位に置換アミノ基を有するフルオラン化合物
    を含有する請求項1に記載の感圧記録シート。
JP3199795A 1991-07-16 1991-07-16 感圧記録シート Pending JPH0516524A (ja)

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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6427989A (en) * 1987-07-24 1989-01-30 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd Recording material
JPH01168681A (ja) * 1987-09-25 1989-07-04 Yamada Chem Co Ltd 3,3−ビス〔2,2−ビス(p−ジメチルアミノフエニル)エテニル〕−4,5,6,7−テトラブロムフタリドの結晶変態及びこれを用いた発色性記録材料
JPH03114779A (ja) * 1989-09-28 1991-05-15 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd 感熱記録体
JPH03118187A (ja) * 1989-09-29 1991-05-20 Kanzaki Paper Mfg Co Ltd 感熱記録体

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