JPH0516346Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は建築工事における外部足場養生に使用
されているメツシユシートに係るものである。

（従来の技術） 近年高層建築現場の外周養生にメツシユシート
が使用されるようになつた。

同メツシユシートａは縦長の方形網状片より構
成され、使用に当つては、上下、左右に相隣るメ
ツシユシートの継目部分において、両シートを連
綴る紐条片ｂを結束することによつて、前記メツ
シユシートが継接されている。図中ｃは枠組足場
である。（第４図参照） （考案が解決しようとする問題点） 前記従来のメツシユシートの継目部分はこのよ
うに相隣るメツシユシートを連綴する紐条片で結
束されているだけであるから、往々にして弛みが
生じてメツシユシート間の隙間が大きくなること
がある。

また弛みなくメツシユシートを継接しても、メ
ツシユシートの水平継目部分に単管パイプ等が上
方より斜めに落下してくると、その衝撃によりメ
ツシユシートの継目が押し広げられ、前記単管パ
イプ等が外部に飛び出すことになる。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような問題点を解決するために提
案されたもので、方形のメツシユシート本体の左
右両側縁及び上下両水平端縁に沿つて、結束紐条
片の挿通用鳩目を列設し、前記メツシユシートの
一側縁及び下端縁に、夫々自由端縁が開口した櫛
歯状の割れ目が欠截されたスカートを、前記各開
口の奥部に鳩目が位置するように取付けてなるこ
とを特徴とするメツシユシートに係るものであ
る。

（作用） 本考案に係るメツシユシートは前記したように
構成されているので、メツシユシート本体の垂直
側縁及び水平下端縁に取付けられた各スカートが
前記メツシユシート本体の側方及び下方に相隣る
メツシユシート本体の垂直側縁並に水平上端縁に
重合するようにメツシユシートを上下左右に配列
し、上下及び左右に相隣るメツシユシート本体の
各水平上下端縁及び各垂直側縁を連綴する紐条片
を、夫々メツシユシート本体の水平下端縁並に垂
直側縁に取付けられた前記スカートに欠截された
櫛歯状割れ目の内奥部に位置するように前記メツ
シユシートの各側縁及び上下端縁に沿つて列設さ
れた鳩目に挿通して結束することにより、前記各
メツシユシートが隙間なく強固に継接され、同各
メツシユシートの継目が落下物等による衝撃によ
つて拡がることがない。

（実施例） 以下本考案を図示の実施例について説明する。

１は縦長の方形のメツシユシート本体で、その
垂直両側縁及び水平上下端縁に沿つて結束紐条片
の挿通用鳩目２が列設されている。

３はスカートで、一端縁に開口する割れ目４が
櫛歯状に欠截されている。

而して前記スカート３がメツシユシート本体１
の垂直側縁及び水平下端縁に、同各縁部より一部
突出するとともに、各割れ目４の内奥部に鳩目２
が位置するように取付けられる。

図示の実施例は前記したように構成されている
ので、左右に隣るメツシユシート本体１，１のう
ち、一方のメツシユシート本体１の垂直側縁に取
付けられたスカート３の外側部が他方のメツシユ
シート本体１の垂直側縁に重合するようにメツシ
ユシート本体１を左右に配列するとともに、相隣
る前記メツシユシート本体１，１の各鳩目２，
２、及び前記スカート３の割れ目４に紐条片５を
挿通して直接結束するか、足場建地６に結束し、
（第３図参照）左右のメツシユシート本体１を継
接する。

また上部のメツシユシート本体１の水平下端縁
に取付けられたスカート３の下半部が、下部のメ
ツシユシート本体１の水平上端縁に重合するよう
にメツシユシート本体１を上下に配列するととも
に、上下両メツシユシート本体１，１の各鳩目
２，２、及び前記スカート３の割れ目４に紐条片
７を挿通して結束して上下のメツシユシート本体
１を結束し、（第２図参照）かくして足場外側に
メツシユシート本体１を上下左右に継接するもの
である。

図示の実施例は前記したように構成されている
ので、メツシユシートの垂直及び水平各継目部に
前記スカート３が重合され、更に同スカート３に
は割れ目４が附され、且一同割れ目４の内奥部に
位置するように、前記メツシユシートに紐条片
５，７が挿通される鳩目２が位置するようにメツ
シユシートの左右両垂直側縁及び水平上下端縁に
設けられていることによつて、上下左右に相隣る
メツシユシート本体１を紐条片５，７で容易に結
束することができ、従つて前記メツシユシートの
水平・垂直継目が拡がることがなく、現場側から
の落下物が前記継目より外部に飛び出す惧れがな
くなる。

（考案の効果） このように本考案に係るメツシユシートは、方
形のメツシユシート本体の垂直側縁及び水平下端
縁に、メツシユシート本体を紐条片で結束し易い
ように自由端縁が開口した櫛歯状の割れ目が欠截
されたスカートが取付けられ、同割れ目の奥部に
鳩目が位置するように、同鳩目がメツシユシート
の垂直側縁部及び水平端縁部に設けられたことに
よつて、メツシユシートの水平及び垂直継目よ
り、現場側からの落下物が外部に飛び出す事故を
防止しうるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るメツシユシートの一実施
例を示す正面図、第２図はその水平継目部を示す
縦断側面図、第３図はその垂直継目部を示す横断
平面図、第４図は従来のメツシユシートによつて
構成された外側足場の斜面図である。 １……メツシユシート本体、３……スカート、
４……割れ目。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 方形のメツシユシート本体の左右両側縁及び上
   下両水平端縁に沿つて、結束紐条片の挿通用鳩目
   を列設し、前記メツシユシートの一側縁及び下端
   縁に、夫々自由端縁が開口した櫛歯状の割れ目が
   欠截されたスカートを、前記各開口の奥部に鳩目
   が位置するように取付けてなることを特徴とする
   メツシユシート。