JPH08151802A - 建物ユニットの防水シートおよび防水シートを被せた建物ユニットによるユニット式建物の施工方法 - Google Patents

建物ユニットの防水シートおよび防水シートを被せた建物ユニットによるユニット式建物の施工方法

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JPH08151802A
JPH08151802A JP29662394A JP29662394A JPH08151802A JP H08151802 A JPH08151802 A JP H08151802A JP 29662394 A JP29662394 A JP 29662394A JP 29662394 A JP29662394 A JP 29662394A JP H08151802 A JPH08151802 A JP H08151802A
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JP
Japan
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building
unit
sheet
building unit
sheet member
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JP29662394A
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English (en)
Inventor
Hidetada Kawakami
栄忠 河上
Hideyuki Shirode
秀幸 城出
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水性の向上が図れるようになる建物ユニッ
トの防水シートを提供する。 【構成】 建物ユニット1を被う防水シート10は、上
面用シート部材11、側面用シート部材12,13を備
えている。上面用シート部材11に、このシート部材1
1の四辺に沿って延びるフック部材16,16’、第1
のチャック部材19,19’とを取り付け、各側面用シ
ート部材12,13に、フック部材16,16’と係
合、離脱可能な細繊維部材26,26’、第1のチャッ
ク部材19と噛合、離脱可能な第2のチャック部材2
9,29’を取り付け、これらの部材で、上面用シート
部材11と側面用シート部材12,13とを着脱自在と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建物ユニットの防水シ
ートおよび防水シートを被せた建物ユニットによるユニ
ット式建物の施工方法に係り、例えば雨天時のユニット
式建物の施工等に利用できる。
【0002】
【背景技術】ユニット式建物は、工場で予め生産された
複数の建物ユニットを建設現場で組み合わせることによ
り建てられる。このようなユニット式建物では雨天対策
が重要である。そこで、本出願人は、ユニット式建物の
組み立て作業が複数日にわたる場合の雨天対策として、
ユニット式建物の施工方法を既に提供している(特開平
5−187131号)。
【0003】これによれば、建物ユニットに被せる防水
シートは、建物ユニットの上面を被う上面カバー部、お
よび建物ユニットの前面、後面、右側面および左側面を
被う前面カバー部、後面カバー部、右側面カバー部、左
側面カバー部を有し、これらの各カバー部はファスナー
等の結着部材で着脱自在となっている。そして、このよ
うな防水シートは、その作業日の作業終了時に未完成と
なっている建物の非防水処理箇所を被うために、複数の
カバー部を連結して造られるものであり、その日の作業
終了後に、建物の非防水処理箇所に被せられ、これによ
って、夜間に雨が降っても建物内に雨水が浸入しないよ
うになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の防水シ
ートでは、各カバー部の連結を一つの結着部材で行って
いるため、この結着部材の部分から雨水が浸入するおそ
れがあり、防水性が充分でないという問題があった。ま
た、従来の防水シートは、1日の作業終了時に未完成と
なっている建物の非防水処理箇所に、その日の作業終了
後に被せるものであり、これによって夜間の雨に対処さ
せるものであるため、雨天時での建物ユニットの内部作
業には使用するものとなっていなかった。
【0005】本発明の目的は、防水性の向上が図れるよ
うになる建物ユニットの防水シートを提供することにあ
る。
【0006】また、本発明の目的は、雨天時でも隣接す
る建物ユニットにおける自由な内部作業が可能となる防
水シートを被せた建物ユニットによるユニット式建物の
施工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物ユニッ
トの防水シートは、建物ユニットの上面を被う上面用シ
ート部材と建物ユニットの4つの側面をそれぞれ被う4
枚の側面用シート部材とを備え、上面用シート部材と側
面用シート部材とが着脱自在となっている建物ユニット
の防水シートにおいて、上面用シート部材には、この上
面用シート部材の四辺に沿って延びる第1係合部材およ
びこの第1係合部材から内側に離れた位置に配置される
第2係合部材が取り付けられ、各側面用シート部材の上
部には、この各側面用シート部材の上辺に沿って延び、
かつ、第1係合部材と係合、離脱可能となった第3係合
部材およびこの第3係合部材から下側に離れた位置に配
置されるとともに、第2係合部材と係合、離脱可能とな
った第4係合部材が取り付けられ、第1係合部材と第3
係合部材とで第1結着部材が構成され、第2係合部材と
第4係合部材とで第2結着部材が構成されていることを
特徴とするものである。
【0008】また、防水シートが被された建物ユニット
によるユニット式建物の施工方法は、防水シートが被せ
られた建物ユニットを複数組み合わせるユニット式建物
の施工方法であって、防水シートを、建物ユニットの上
面を被う上面用シート部材およびこの上面用シート部材
と着脱自在に設けられ建物ユニットの4つの側面をそれ
ぞれ被う4枚の側面用シート部材で構成し、複数の建物
ユニットのうち横方向に隣接させる建物ユニットを、こ
れらの建物ユニットの対向する各側面の側面用シート部
材を取り除き、かつ、各建物ユニットの上面用シート部
材と対向する各側面以外の側面の側面用シート部材を被
せた状態で配置して隣接する建物ユニットのそれぞれの
内部を連通させ、この後、これらの建物ユニットにおけ
る内部作業を行うことを特徴とするものである。
【0009】このユニット式建物の施工方法において、
上面用シート部材は建物ユニットの上面の面積とほぼ等
しい面積を有する中央部とそこから周囲に拡がった拡張
部とを有し、各建物ユニットを横方向に隣接させて配置
した後、隣接する建物ユニットにおけるそれぞれの上面
用シート部材の拡張部同士を重ね合わせてもよい。
【0010】
【作用】このような本発明では、上面用シート部材と4
枚の側面用シート部材とは、第1係合部材と第3係合部
材とを備えた第1結着部材、および、第2係合部材と第
4係合部材とを備えた第2結着部材によって着脱自在と
なっており、結着部が二重構造となっているので、そこ
から雨水が浸入するおそれはなくなり、これにより、防
水シートの防水性の向上が図れる。
【0011】また、防水シートが被された建物ユニット
によるユニット式建物の施工方法では、横方向に隣接さ
れる建物ユニット同士の対向する側面には側面用シート
部材がないが、各建物ユニットの上面用シート部材と対
向する各側面以外の側面の側面用シート部材を被せた状
態で建物ユニットは組み立てられるので、建物ユニット
は上面用シート部材と一部の側面用シート部材とで塞が
れ、一方、建物ユニットのそれぞれの内部が連通されて
いるため、雨天時でも各建物ユニットにおける内部作業
を行うことができる。
【0012】このユニット式建物の施工方法において、
建物ユニットを横方向に隣接させた後、各建物ユニット
の上面用シート部材の拡張部同士を重ね合わせる場合に
は、これらの拡張部同士によって隣接する建物ユニット
間の隙間が塞がれ、これにより、雨天時でも隣接する建
物ユニットにおける内部作業ができるようになる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1には、本実施例の建物ユニットの防水シー
ト10と建物ユニット1との相関関係が示されている。
ここで、本実施例の建物ユニット1は、図3,4に示す
ように、四隅に立設される4本の柱2とこれらの柱2の
上端間および下端間同士を結合する各4本の上梁3、下
梁4とからなる骨組み5を備えている。この骨組み5に
は、天井材や床材および内壁や外壁6等が取り付けら
れ、このように、本実施例の建物ユニット1は軸組み構
造となっている。
【0014】図1に示すように、防水シート10は、上
記建物ユニット1の上面1Aを被う上面用シート部材1
1と、建物ユニット1の4つの側面1B〜1Eのうち軒
方向の2つの側面1B、1Dを被う2枚の側面用シート
部材12,12と、妻方向の2つの側面1C、1Eを被
う2枚の側面用シート部材13,13とを備え、各シー
ト部材11〜13は、例えば不透明のビニール製とされ
ている。
【0015】上面用シート部材11は、中央部11A
と、この中央部11Aの周囲に拡がった拡張部11Bと
を有しほぼ長方形となっており、中央部11Aは建物ユ
ニット1の長手方向の寸法L1 、幅方向の寸法W1 で囲
まれた上面1Aの面積とほぼ等しい面積となっている。
この中央部11Aと拡張部11Bとの境界線を想像線で
示してあるが、この想像線で示した部分が折れ目11C
となっている。従って、上面用シート部材11を建物ユ
ニット1の上面1Aに載せた後、折れ目11Cを下方に
折り曲げることにより、上面用シート部材11の拡張部
11Bは、図3に示すように垂れ幕状となる。
【0016】図1,3に示すように、上面用シート部材
11の裏面において拡張部11Bの基端、すなわち前記
折れ目11Cには、拡張部11Bより短い長さ寸法で、
拡張部11Bから枝分かれした枝分かれ部11Dが形成
されている。このため、上面用シート部材11の拡張部
11Bを折り曲げたとき、枝分かれ部11Dの外側に拡
張部11Bが被さることになり、これにより、上面用シ
ート部材11の拡張部11Bは二重構造となっている。
【0017】上面用シート部材11の幅方向両側の拡張
部11Bの先端には、上面用シート部材11の長手方向
の辺に沿って延び、かつ、第1係合部材である形状保持
性を有するフック部材16が取り付けられ、長手方向両
側の拡張部11Bの先端には、上述と同様に第1係合部
材であるフック部材16’が取り付けられている。この
うち、フック部材16は前記中央部11Aの長さ寸法、
言い換えれば建物ユニット1の長さ寸法L1 とほぼ等し
い長さにわたり、フック部材16’は中央部11Aの幅
寸法、言い換えれば建物ユニット1の幅寸法W1 とほぼ
等しい幅にわたって、それぞれ取り付けられている。
【0018】また、上面用シート部材11の幅方向両側
の枝分かれ部11Dの先端、言い換えればフック部材1
6から内側に離れた位置には、図3に示すような操作部
材18を有し第2係合部材である第1のチャック部材1
9が取り付けられ、長手方向両側の枝分かれ部11Dの
先端には、上記チャック部材19と同様の第2係合部材
である第1のチャック部材19’が取り付けられてい
る。このチャック部材と前記フック部材16、およびチ
ャック部材19’と前記フック部材16’とはそれぞれ
ほぼ同じ長さ寸法となっている。
【0019】図1に示すように、上面用シート部材11
の四隅は円弧状に形成されるとともに、各四隅にも折れ
目11Eが形成されている。そして、拡張部11Bにお
いて各四隅の上面には前記フック部材16,16’と同
様のフック部材21と、四隅が折れ目11Eに沿って折
り曲げられたときフック部材21と係合、離脱可能とな
るループ状の細繊維部材22とが取り付けられている。
ここで、フック部材21とループ状の細繊維部材22と
で構成されたものがベルクロ式ファスナー(マジックテ
ープ;商品名)23である。
【0020】上面用シート部材11の上面において前記
中央部11Aの四隅には防水吊りカバー25が設けられ
ている。この防水吊りカバー25は、ほぼ円筒状に形成
されており、上面用シート部材11の吊りカバー25の
位置には所定の大きさの貫通孔が明けられている。ま
た、防水吊りカバー25の上部には、図5に示すチェー
ンスリンガ8の図示しないフックを挿通できるような孔
が形成されている。これらの防水吊りカバー25は、建
物ユニット1の輸送時等にその上面に取り付ける吊りボ
ルト7の位置と対応して設けられている。従って、雨天
時に建物ユニット1を吊り込むときでも、吊り下げ部は
防水吊りカバー25で被われているため、吊り下げ部か
ら雨が浸入しにくい構造となっている。なお、防水吊り
カバー25を使用しないときは、例えば紐等で結わえて
おけばよい。
【0021】図1に示すように、前記2枚の側面用シー
ト部材12の大きさは、それぞれ建物ユニット1の長手
方向の寸法L1 と、高さ寸法H1 とで囲まれた軒方向の
面積とほぼ等しい面積となっている。このようなシート
部材12の上端には、図3にも示すように、シート部材
12の上辺に沿って延びる第4係合部材である第2のチ
ャック部材29が取り付けられている。そして、このチ
ャック部材29と前記第1のチャック部材19とは操作
部材18によって噛合、離脱可能となっており、これら
の部材18,19,29によって、第2結着部材である
チャック式ファスナー(ジッパー;商品名)が構成され
ている。
【0022】また、シート部材12の長手方向両端側に
は、端部から離れた位置にそれぞれ1本づつ、前記チャ
ック部材29と同様の構造となっている第4のチャック
部材30が縦方向に取り付けられている。さらに、シー
ト部材12の第2のチャック部材29から下側に離れた
位置には、前記細繊維部材22と同様の構造で第3係合
部材であるループ状の細繊維部材26が第4のチャック
部材30間にわたって、シート部材12の表面に取り付
けられている。この細繊維部材26と上面用シート部材
11の拡張部11Bに取り付けられている前記フック1
6とは係合、離脱可能となっており、これら26,16
によって、第1結着部材であるマジックテープ36が構
成されている。なお、細繊維部材26とチャック部材2
9との間隔は、上面用シート部材11のフック16とチ
ャック部材19との間隔とほぼ等しくなっている。
【0023】前記2枚の側面用シート部材13は、中央
部13Aと、この中央部13Aの横方向両側に延びた延
長部13Bとを有する長方形に形成され、中央部13A
は、建物ユニット1の妻方向の側面1Cの面積とほぼ等
しい面積となっている。また、中央部13Aと延長部1
3Bとの境界には折れ目13Cが形成されている。従っ
て、このシート部材13を折れ目13Cに沿って建物ユ
ニット1側に折り曲げたとき、延長部13Bは建物ユニ
ット1の側面1B、1Dの一部を被うようになってい
る。
【0024】このような側面用シート部材13の上端に
は、前記第2のチャック部材29と同様の構造とされ、
第4係合部材である第2のチャック部材29’がシート
部材13の中央部13Aの上辺に沿って、かつ、その全
長にわたって取り付けられている。そして、この第2の
チャック部材29’と第1のチャック部材19’とで第
2結着部材であるチャック式ファスナー(ジッパー;商
品名)35が構成されている。
【0025】また、シート部材13の長手方向両端に
は、前記第4のチャック部材30とともにジッパー3
5''を構成する第3のチャック部材20がそれぞれ1本
づつ縦方向に取り付けられている。さらに、シート部材
13の第2のチャック部材29’から下側に離れた位置
には、シート部材13の上辺に沿って、かつ、長手方向
の全長にわたって、第3係合部材であるループ状の細繊
維部材26’がシート部材13の表面に取り付けられて
いる。そして、細繊維部材26’と前記フック16’と
により、マジックテープ36’が構成されている。な
お、細繊維部材26’と第2噛合部材29’との間隔
は、上面用シート部材11のフック16’と第1噛合部
材19’との間隔とほぼ等しくなっている。
【0026】図2には、以上のような構成の防水シート
10を被せた建物ユニット1が示されており、図3,4
にも基づいて、防水シート10を建物ユニット1に被せ
る一つの手順を説明する。まず、上面用シート部材11
を建物ユニット1の上面1Aに載せた後、折れ目11C
を折り曲げるとともに、四隅の折れ目11Eも折り曲
げ、それぞれの四隅をマジックテープ23で接着し、四
隅部を含めて拡張部11Bを建物ユニット1の4つの側
面11B〜11Eに垂れ下げる。
【0027】次いで、建物ユニット1の例えば軒方向の
側面用シート部材12を上面用シート部材11に取り付
ける。この際、図3に示すように、上面用シート部材1
1の拡張部11Bをまくりあげた状態で、側面用シート
部材12の上端と枝分かれ部11Dの先端とをジッパー
35で連結させる。また、上記と同様に反対側の長手方
向の側面用シート部材12を上面用シート部材11に取
り付ける。
【0028】この後、側面用シート部材13を上面用シ
ート部材11に取り付けるとともに、側面用シート部材
12とも連結させる。この際、まず、側面用シート部材
13の上端と上面用シート部材11の枝分かれ部11D
の先端とをジッパー35’で連結させるとともに、図4
に示すように、側面シート部材13と側面シート部材1
2とをジッパー35''により連結させる。また、上記と
同様に反対側の短辺方向の側面シート部材13を上面用
シート部材11に取り付けるとともに、側面シート部材
12とも連結させる。
【0029】この後、まくり上げていた上面用シート部
材11の拡張部11Bを垂らし、その先端と各側面用シ
ート部材12,13の上部とをマジックテープ36,3
6’で連結し、上面用シート部材11と各側面用シート
部材12,13との結着部を二重構造とする。
【0030】前述のような本実施例によれば次のような
効果がある。すなわち、防水シート10の上面用シート
部材11と各側面用シート部材12,13とは、ジッパ
ー35,35’と、マジックテープ36,36’とで連
結されているので、結着部は二重構造となり、そこから
雨水が浸入するおそれはなくなり、これにより、防水シ
ート10の防水性が向上するものとなった。
【0031】また、上面用シート部材11の拡張部11
Bは、建物ユニット1の側面1B〜1E側に垂れ下げら
れた状態で各側面用シート部材12,13と連結される
ので、結着部は建物ユニット1の稜線部から外れてお
り、このため、結着部が稜線上にある場合と比べて雨等
が浸入しにくい。さらに、上面用シート部材11には防
水吊りカバー25が取り付けられているため、建物ユニ
ット1のクレーンでの吊り込み時でも、チェーンスリン
ガ8等が取り付けられる部分からの雨等の浸入が防止さ
れる。
【0032】図5〜8には、以上のような防水シート1
0を被せた建物ユニット1を複数組み合わせて建てられ
るユニット式建物50の施工方法が示されている。図5
に示すように、防水シート10が被された1つの建物ユ
ニット1’を基礎51の所定の位置に配置した後、この
建物ユニット1’の横方向隣りに、上記と同様に防水シ
ート10が被された他の建物ユニット1''を配置する。
【0033】なお、各建物ユニット1’,1''のクレー
ンでの吊り込みは、防水吊りカバー25の結わえた紐を
解いた後、チェーンスリンガ8のフックを防水吊りカバ
ー25の中に入れるとともに、建物ユニット1’,1''
の前記吊りボルト7に引っかけ、吊り部からも雨水等が
入らないようにして行う。そして、建物ユニット1’,
1''を所定位置に配置した後、フックを吊りボルト7か
ら外すとともに防水吊りカバー25から取り出し、さら
に、吊りボルト7も建物ユニット1’,1''から取り外
し、この後、防水吊りカバー25を再び紐で結わえ、そ
こから雨水等が入らないようにしておく。
【0034】各建物ユニット1’,1''を隣接させて配
置したとき、それら1’,1''の対向する側面のそれぞ
れの側面用シート部材12は取り外されている。この
際、まず、上面用シート部材11の拡張部11Bと側面
用シート部材12とをマジックテープ36を剥がして離
脱させる。次いで、側面用シート部材12の両端を各側
面用シート部材13の一端からジッパー35’,35''
によって取り外すとともに、側面用シート部材12の上
端と上面用シート部材11の枝分かれ部11Dの上端と
をジッパー35の作用で取り外す。なお、上面用シート
部材11と、上記対向する側面用シート部材12とを取
り除いた他の側面用シート部材12および側面用シート
部材13とは連結した状態で各建物ユニット1’,1''
に被せておく。また、側面用シート部材12の取り外し
時期は、例えば小雨のときは取り外してから吊り込んで
もよく、またそれ以外のときは、一つの建物ユニット
1’を配置した後、その建物ユニット1’の側面用シー
ト部材12を取り外し、次いで他の建物ユニット1''が
建物ユニット1’の隣りに接近したとき取り外し、この
後、両建物ユニット1’,1''を隣接させて配置する。
【0035】次いで、図6,7に示すように、1つの建
物ユニット1’の上面用シート部材11において他の建
物ユニット1''側の前記拡張部11Bを折り返すととも
に、その折り返し部の枝分かれ部11Dの先端と、建物
ユニット1''の枝分かれ部11Dの先端とをジッパー3
5で連結するとともに、建物ユニット1’と建物ユニッ
ト1''とにおける上面用シート部材11の拡張部11B
の先端同士をマジックテープ36で連結し、隣接する建
物ユニット1’,1''間の隙間52を塞ぐ。
【0036】また、図8に示すように、横方向に隣合う
各建物ユニット1’,1''の隙間52’は、バックアッ
プ材53と側面用シート部材13の延長部13B同士の
連結との二重構造で塞ぐ。この際、まず、1つの建物ユ
ニット1’を配置した後、他の建物ユニット1''を配置
することにより、例えば建物ユニット1’の外壁6に予
め取り付けられたバックアップ材53に、建物ユニット
1''の外壁6を当接させて塞ぐ。次いで、建物ユニット
1’の側面用シート部材13の延長部13Bを折り返
し、その延長部13Bの先端と建物ユニット1''の延長
部13Bの先端とをジッパー35''で連結する。
【0037】前述のような本実施例によれば次のような
効果がある。すなわち、隣接する建物ユニット1’,
1''の対向する側面からは側面用シート部材12が取り
除かれ、各建物ユニット1’,1''の内部が連通されて
いるが、上面用シート部材11と、上記対向する側面用
シート部材12とを取り除いた他の側面用シート部材1
2および側面用シート部材13とは連結した状態なの
で、各シート部材11,13等によって雨は建物ユニッ
ト1’,1''内に浸入せず、これにより、雨天時でも隣
接する建物ユニット1’,1''における内部作業が可能
となる。
【0038】また、隣接する建物ユニット1’,1''の
各上面用シート部材11において、対向する拡張部11
同士が重ねられているので、各建物ユニット1’,1''
間の横方向の隙間52が塞がれ、そこから雨水が浸入す
るおそれがなくなり、これにより、雨天時でも隣接する
建物ユニット1’,1''にわたっての内部作業が可能と
なる。さらに、隣接する建物ユニット1’,1''の側面
間の隙間52’は、バックアップ材53で塞がれるとと
もに、側面用シート部材13の延長部13B同士が重ね
られることによっても塞がれるので、二重の防水構造と
なる。このため、隣接する建物ユニット1’,1''の側
面間の隙間52’からも雨水は侵入せず、これにより、
雨天時でも隣接する建物ユニット1’,1''にわたって
の内部作業が可能となる。
【0039】なお、本発明は前述の各実施例に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれ
ば次に示すような変形例を含むものである。例えば、前
記各実施例で上面用シート部材11の拡張部11Bに枝
分かれ部11Dを設け、拡張部11Bにフック部材1
6,16’を、枝分かれ部11Dに第1のチャック部材
19,19’をそれぞれ取り付けてあるが、これに限ら
ず、拡張部11Bに枝分かれ部11Dを設けずに上面用
シート部材を一枚のシート部材で形成し、このような拡
張部に各部材16,,16’、19,19’を取り付け
てもよい。
【0040】また、前記各実施例では、上面用シート部
材11の拡張部11Bにフック部材16,16’を、枝
分かれ部11Dに第1のチャック部材19,19’をそ
れぞれ取り付けてあるが、これに限らず、例えば拡張部
11Bに第1のチャック部材19,19’を取り付け、
枝分かれ部11Dにフック部材16,16’を取り付け
てもよい。この場合には、各側面用シート部材12,1
3の上端に細繊維部材26,26’を取り付け、その下
側に第2のチャック部材29,29’を取り付ければよ
い。
【0041】さらに、前記各実施例では、上面用シート
部材11の拡張部11Bにフック部材16,16’を、
枝分かれ部11Dに第1のチャック部材19,19’を
それぞれ取り付けてあるが、これに限らず、取り付ける
部材を同一部材とし、つまり、拡張部11Bと枝分かれ
部11Dとの両方に、例えばフック部材16,16’ま
たは第1のチャック部材19,19’を取り付けてもよ
い。そして、この場合には、各側面用シート部材12,
13に取り付ける部材も対応させて同一部材のものを取
り付ければよい。要するに、本発明では二重構造の結着
部となっていればよい。
【0042】さらにまた、前記第2実施例では、建物ユ
ニット1’,1''の軒側の側面同士を対向させるユニッ
ト式建物50とし、各側面の側面用シート部材12を取
り外してあるが、これに限らず、妻側の側面同士を対向
させるユニット式建物にも利用できる。この場合には、
各建物ユニット1’,1''の対向する側面の側面用シー
ト部材13を取り外せばよい。
【0043】また、前記各実施例で使用される建物ユニ
ット1は、柱2、上梁3、下梁4等からなる骨組み5を
備えた軸組み構造のものであったが、これに限らない。
本発明の防水シート10は、例えば図9に示すように、
天井パネル61、床パネル62、2枚の軒側側面パネル
63,63、および2枚の妻側側面パネル64,64を
備えて構成されるパネル工法の建物60にも利用でき
る。
【0044】また、本発明の防水シート10は、例えば
図10に示すように、例えば複数の建物ユニット71を
間隔をあけて配置するとともに、これらの建物ユニット
71を上梁72、下梁73で連結して建てた建物70に
も利用できる。
【0045】さらに、前記各実施例で防水シート10は
雨天施工時に建物ユニット1に被せるものとして使用さ
れていたが、この防水シート10を、例えば養生用とし
て使用してもよいし、ストックヤード等での保管、輸送
時用等にも使用してよいのは勿論である。
【0046】
【発明の効果】以上で説明したように、本発明の建物ユ
ニットの防水シートでは、上面用シート部材と4枚の側
面用シート部材とは、第1係合部材と第3係合部材とを
備えた第1結着部材、および、第2係合部材と第4係合
部材とを備えた第2結着部材によって着脱自在となって
おり、結着部が二重構造となっているので、そこから雨
水が浸入するおそれはなくなり、これにより、防水シー
トの防水性の向上が図れる。
【0047】また、本発明の防水シートが被された建物
ユニットによるユニット式建物の施工方法では、横方向
に隣接される建物ユニット同士の対向する側面には側面
用シート部材はないが、各建物ユニットの上面用シート
部材と対向する各側面以外の側面の側面用シート部材を
被せた状態で建物ユニットは組み立てられるので、建物
ユニットは上面用シート部材と一部の側面用シート部材
とで塞がれ、一方、建物ユニットのそれぞれの内部が連
通されているため、雨天時でも各建物ユニットにおける
内部作業を行うことができる。
【0048】このユニット式建物の施工方法において、
建物ユニットを横方向に隣接させた後、各建物ユニット
の上面用シート部材の拡張部同士を重ね合わせる場合に
は、これらの拡張部同士によって隣接する建物ユニット
間の横方向の隙間が塞がれ、そこから雨が浸入すること
はなく、これにより、雨天時でも隣接する建物ユニット
における内部作業ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る防水シートと建物ユ
ニットとの相関関係を示す分解斜視図である。
【図2】本実施例の防水シートが被せられた建物ユニッ
トを示す斜視図である。
【図3】図2のIII ーIII 線断面図である。
【図4】図2のIVーIV線断面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係るユニット式建物の施
工途中の状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2実施例に係るユニット式建物を示
し、2つの建物ユニットが隣接して配置された状態を示
す斜視図である。
【図7】図6のVII ーVII 線断面図である。
【図8】図6のVIIIーVIII線断面図である。
【図9】本発明の防水シートが使用される他のユニット
式建物の概略を示す斜視図である。
【図10】本発明の防水シートが使用されるさらに他のユ
ニット式建物の概略を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 建物ユニット 1A 建物ユニットの上面 1B〜1E 建物ユニットの4つの側面 10 防水シート 11 上面用シート部材 11A 中央部 11B 拡張部 12 軒方向の側面用シート部材 13 妻方向の側面用シート部材 13A 中央部 13B 延長部 16,16’ 第1係合部材であるフック部材 19,19’ 第2係合部材である第1のチャック部材 26,26’ 第3係合部材であるループ状細繊維部材 29,29’ 第4係合部材である第2のチャック部材 35 第2結着部材であるベルクロ式ファスナー(マジ
ックテープ) 36 第1結着部材であるチャック式ファスナー(ジッ
パー) 50 ユニット式建物 52,52’ 建物ユニット間の隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物ユニットの上面を被う上面用シート
    部材と前記建物ユニットの4つの側面をそれぞれ被う4
    枚の側面用シート部材とを備え、前記上面用シート部材
    と側面用シート部材とが着脱自在となっている建物ユニ
    ットの防水シートにおいて、前記上面用シート部材に
    は、この上面用シート部材の四辺に沿って延びる第1係
    合部材およびこの第1係合部材から内側に離れた位置に
    配置される第2係合部材が取り付けられ、前記各側面用
    シート部材の上部には、この各側面用シート部材の上辺
    に沿って延び、かつ、前記第1係合部材と係合、離脱可
    能となった第3係合部材およびこの第3係合部材から上
    側に離れた位置に配置されるとともに、前記第2係合部
    材と係合、離脱可能となった第4係合部材が取り付けら
    れ、前記第1係合部材と前記第3係合部材とで第1結着
    部材が構成され、前記第2係合部材と第4係合部材とで
    第2結着部材が構成されていることを特徴とする建物ユ
    ニットの防水シート。
  2. 【請求項2】 防水シートが被せられた建物ユニットを
    複数組み合わせるユニット式建物の施工方法であって、
    前記防水シートを、建物ユニットの上面を被う上面用シ
    ート部材およびこの上面用シート部材と着脱自在に設け
    られ前記建物ユニットの4つの側面をそれぞれ被う4枚
    の側面用シート部材で構成し、前記複数の建物ユニット
    のうち横方向に隣接させる建物ユニットを、これらの建
    物ユニットの対向する各側面の前記側面用シート部材を
    取り除き、かつ、各建物ユニットの上面用シート部材と
    前記対向する各側面以外の側面の前記側面用シート部材
    を被せた状態で配置して前記隣接する建物ユニットのそ
    れぞれの内部を連通させ、この後、これらの建物ユニッ
    トにおける内部作業を行うことを特徴とする防水シート
    が被された建物ユニットによるユニット式建物の施工方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の防水シートが被された
    建物ユニットによるユニット式建物の施工方法におい
    て、前記上面用シート部材は前記建物ユニットの上面の
    面積とほぼ等しい面積を有する中央部とそこから周囲に
    拡がった拡張部とを有し、前記各建物ユニットを横方向
    に隣接させて配置した後、前記隣接する建物ユニットに
    おけるそれぞれの前記上面用シート部材の前記拡張部同
    士を重ね合わせることを特徴とする防水シートを被せた
    建物ユニットによるユニット式建物の施工方法。
JP29662394A 1994-11-30 1994-11-30 建物ユニットの防水シートおよび防水シートを被せた建物ユニットによるユニット式建物の施工方法 Withdrawn JPH08151802A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010133214A (ja) * 2008-10-30 2010-06-17 Sekisui Chem Co Ltd 建物ユニット用カバー
GB2487650B (en) * 2009-12-14 2014-04-23 Key Housing Ltd Modular construction system
JP2019105065A (ja) * 2017-12-12 2019-06-27 旭化成建材株式会社 雨水浸入防止カバー
JP2021147969A (ja) * 2020-03-23 2021-09-27 ミサワホーム株式会社 居住用ユニットの連結構造

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