JP2021143531A - 建物胴差部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物胴差部構造において、メンテナンス性を向上させることができる。【解決手段】連結部材44には、外壁パネル18、40に沿って延設された胴差60が着脱可能に係合されている。また、連結部材44の保持部44Dは、屋外側から挿入される壁つなぎ材76を保持可能とされている。したがって、ユニット建物11の外部に足場70を設ける際は、連結部材44に係合されている胴差60を取り外して保持部44Dを露出させた上で、壁つなぎ材76を保持部44Dに保持させてこの壁つなぎ材76と足場70とを連結することで、壁つなぎ材76を介して足場70をユニット建物11に連結させて足場70の倒れを抑制することができる。また、壁つなぎ材76の着脱時には、胴差60を連結部材44から着脱すればよいため、外壁パネル18、40の防水部材の除去及び再施工が不要となる。したがって、作業工数の増加が抑制可能となる。【選択図】図4

Description

本発明は、建物胴差部構造に関する。
下記特許文献1には、足場支持構造が開示されている。この足場支持構造では、建物の躯体の一部を構成する鉄骨梁に壁つなぎ連結金具が設けられている。この壁つなぎ連結金具は、建物に取り付けられた複数の外壁パネル同士の間の隙間から外壁パネルの面直方向にて一部が突出可能とされており、この突出した状態の壁つなぎ連結金具の一部には、建物のメンテナンスのために建物の外部に設けられる足場に取り付けられた壁つなぎ部材が螺合可能とされている。これにより、足場の倒れが抑制される。
特開2018−96102号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された構成の場合、壁つなぎ連結金具の一部は、外壁パネル同士の間の隙間から突出させるために、外壁パネル同士の間に設けられている止水部材を取り除く必要がある。したがって、止水部材の除去と、足場の使用が終了した際に止水部材の再施工とが必要になるため、作業工数が増加してメンテナンス性が低下する可能性がある。したがって、上記先行技術はこの点で改良の余地がある。
本発明は上記問題を考慮し、メンテナンス性を向上させることができる建物胴差部構造を得ることを目的とする。
第1の態様に係る建物胴差部構造は、建物における外壁パネルに水平方向にて所定の間隔を空けて複数取り付けられた連結部材と、前記外壁パネルに沿って延設されかつ前記連結部材に着脱可能に係合されている胴差と、前記連結部材における前記外壁パネルの面直方向視にて前記胴差に重なる位置に設けられていると共に、略水平方向に挿入される足場連結部材を保持する保持部と、を有している。
第2の態様に係る建物胴差部構造は、第1の態様に係る建物胴差部構造において、前記胴差は、前記保持部と外壁パネルの面直方向視にて重なる位置に配置されかつ前記連結部材の長手方向の寸法よりも短く設定された着脱用胴差が係合されている。
第3の態様に係る建物胴差部構造は、第1又は第2の態様に係る建物胴差部構造において、前記建物は、建物ユニットを少なくとも上下方向に配置することで複数階建てとされたユニット建物とされており、前記連結部材は、前記建物ユニットにおける上階側ユニットと下階側ユニットとに跨って水平方向にて所定の間隔を空けて複数取り付けられている。
第1の態様によれば、建物胴差部構造は、連結部材と、胴差と、保持部とを有している。連結部材は、建物の外壁パネルに複数取り付けられており、それぞれの連結部材は水平方向にて所定の間隔を空けて取り付けられている。この連結部材には、外壁パネルに沿って延設された胴差が着脱可能に係合されている。また、連結部材における外壁パネルの面直方向視にて胴差と重なる位置には、保持部が設けられている。この保持部は、屋外側から挿入される足場連結部材を保持可能とされている。したがって、建物の外部に足場を設ける際は、連結部材に係合されている胴差を取り外して保持部を露出させた上で、足場連結部材を保持部に保持させてこの足場連結部材と足場とを連結することで、足場連結部材を介して足場を建物に連結させて足場の倒れを抑制することができる。また、足場連結部材の着脱時には、胴差を連結部材から着脱すればよいため、外壁パネルの防水部材の除去及び再施工が不要となる。したがって、作業工数の増加が抑制可能となる。
第2の態様によれば、胴差は、着脱用胴差を含んで構成されている。この着脱用胴差は、外壁パネルの面直方向視にて保持部と重なる位置に配置されかつ連結部材の長手方向の寸法よりも短く設定されている。したがって、足場連結部材を保持させるために連結部材の保持部を露出させる際は、連結部材の長手方向の寸法より短い着脱用胴差のみの取り外しで済むため、作業性を向上させることができる。
第3の態様によれば、連結部材は、建物ユニットを少なくとも上下方向に配置することで複数階建てとされたユニット建物における上階側ユニットと下階側ユニットとに跨って取り付けられている。すなわち、一般的に、建物ユニット同士の上下方向における境界部には胴差が設けられており、この胴差に対応するように連結部材が設けられている。したがって、既存の構成を大きく変更することなく適用することができるので、汎用性が高くなる。
以上説明したように、本発明に係る建物胴差部構造は、メンテナンス性を向上させることができるという優れた効果を有する。
一実施形態に係る建物胴差部構造を有する建物を示す概略図である。 一実施形態に係る建物胴差部構造を有する建物に足場を設けた状態の一例を示す平面図である。 図1におけるA−A線に沿って切断した状態を示す断面図である。 一実施形態に係る建物胴差部構造の要部を示す分解斜視図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る建物胴差部構造の一実施形態について説明する。
(全体構成)
図1に示されるように、建物胴差部構造10が適用された建物としてのユニット建物11は、図示しない基礎上に複数載置された建物ユニット12により複数階建て(一例として2階建て)とされている。建物ユニット12は、それぞれが直方体状を成しており、この建物ユニット12を建物上下方向に重ねて設けることで、ユニット建物11の一つの階(本実施形態では2階)と、この一つの階の下の階(本実施形態では1階)とが構成されている。
ユニット建物11の上階側、すなわち2階を構成する上階側ユニット12Aの建物外方側には、図4に示されるように上階外装部材14と外壁フレーム16とを含んで構成された外壁パネル18が取り付けられている。この上階外装部材14は、耐候性に優れたコンクリートやセラミック等の素材で構成されている。
上階外装部材14は、上階外装部材14に対して建物内側に配置された外壁フレーム16に図示しない締結具によって取り付けられている。この外壁フレーム16は、上階外装部材14の建物上下方向における端部にそれぞれ配置されていると共に、当該端部に沿った水平方向を長手方向として延設されたフレーム部材としての横フレーム20と、上階外装部材14の建物上下方向における端部のそれぞれの横フレーム20を建物上下方向で連結する図示しない縦フレームとで構成されている。なお、横フレーム20は、外側縦壁部22と、内側縦壁部24と、外側縦壁部22における建物上下方向の一方の端部とこれに対応した内側縦壁部24における建物上下方向の一方の端部とを略水平方向に連結する底壁部26と、により長手方向に直交する断面形状が略U字状に形成されている。また、上階外装部材14の下端部28に対応した位置に設けられている横フレーム20は、断面開口が建物下方側へ向けて開放された向きに配置されている。
上階外装部材14の下端部28における建物内側面30と、外壁フレーム16の横フレーム20における外側縦壁部22との間には、防水シート32の上端部32Aが設けられている。この防水シート32は、上階外装部材14の下端部28に沿って水平方向を長手方向とした略矩形シート状に形成されており、上階外装部材14の下端部28に沿って連続的に設けられている。また、防水シート32は、一例としてCR(クロロプレンゴム)シートにより構成されている。防水シート32の上端部32Aは、上階外装部材14における締結孔56に挿入された締結具15(図3参照)により横フレーム20と上階外装部材14とに接合されている。
ユニット建物11の2階を構成する上階側ユニット12Aの真下に配置されかつユニット建物11の下階(1階)を構成する下階側ユニット12Bには、建物外方側に下階外装部材38と外壁フレーム17とを含んで構成された外壁パネル40が取り付けられている。この下階外装部材38は、上階外装部材14と同様に、耐候性に優れた窯業系(例えば、コンクリートやセラミック等)の素材で構成されている。
下階外装部材38は、下階外装部材38に対して建物内側に配置された外壁フレーム17に図示しない締結具によって取り付けられている。この外壁フレーム17は、下階外装部材38の建物上下方向における端部にそれぞれ配置されていると共に、当該端部に沿った水平方向を長手方向として延設されたフレーム部材としての横フレーム21と、下階外装部材38の建物上下方向における端部のそれぞれの横フレーム21を建物上下方向で連結する図示しない縦フレームとで構成されている。なお、横フレーム21は、ユニット建物11の2階を構成する上階側ユニット12Aの外壁フレーム16における横フレーム20と同様に、外側縦壁部23と、内側縦壁部25と、外側縦壁部23における建物上下方向の一方の端部とこれに対応した内側縦壁部25における建物上下方向の一方の端部とを略水平方向に連結する底壁部27と、により長手方向に直交する断面形状が略U字状に形成されている。また、下階外装部材38の上端部42に対応した位置に設けられている横フレーム21は、断面開口が建物上方側へ向けて開放された向きに配置されている。
下階外装部材38の上端部42には、締結具15が挿入された締結孔56が形成されている(図3参照)。また、下階外装部材38の上端部42における建物外側面には、防水シート32の下端部32Cが取り付けられている。この防水シート32の下端部32Cは、下階外装部材38における締結孔56に挿入された締結具15により横フレーム21と下階外装部材38とに接合されている。
(連結部材)
上階側ユニット12Aと下階側ユニット12Bとの間には、連結部材44が設けられている。具体的には、上階側ユニット12Aの上階外装部材14と下階側ユニット12Bの下階外装部材38との間に上下方向に跨るように設けられている。なお、連結部材44は、水平方向にて所定の間隔を空けて複数設けられている(不図示)。
連結部材44は、取り付けられた位置に対応する上階外装部材14(下階外装部材38)の厚さ方向を板厚方向とする板状部材により構成されており、本体部44Aと、段差部44Bと、胴差係合部44Cと、保持部44Dと、を有している。本体部44Aは、上階外装部材14(下階外装部材38)の面直方向視にて水平方向を長手方向とする略矩形状に形成されている。
段差部44Bは、本体部44Aの長手方向両端部にそれぞれ設けられている。この段差部44Bは、本体部44Aから屋内側へ延設された第1延設壁部44BAと、この第1延設壁部44BAから水平方向にて本体部44A外側へ延設された第2延設壁部44BBと、を含んで構成されている。これにより、第2延設壁部44BBの屋内側の面が上階外装部材14及び下階外装部材38のそれぞれの屋外側面に当接する。したがって、本体部44Aは、上階外装部材14及び下階外装部材38に対して上階外装部材14(下階外装部材38)の面直方向にて離間されている。
本体部44Aには、複数の締結孔44AAが形成されている。この締結孔44AAは、本体部44Aの厚さ方向での貫通孔とされており、上階外装部材14及び下階外装部材38にそれぞれ対応した位置に形成されている。
胴差係合部44Cは、一例として、本体部44Aにおける上階外装部材14と下階外装部材38との間の空間に対応した部位に水平方向に離間して複数(本実施形態では4つ)形成されている。図3に示されるように、胴差係合部44Cは、第1延設壁部44CAと、第2延設壁部44CBと、第3延設壁部44CCとを有している。第1延設壁部44CAは、本体部44Aから本体部44Aの厚さ方向にて屋外側へ延設された壁部とされている。第2延設壁部44CBは、第1延設壁部44CAの先端部から屋外側へ向かうに連れて建物上方側へ傾斜された壁部とされている。第3延設壁部44CCは、第2延設壁部44CBの先端部から建物上方側へ延設された壁部とされている。なお、胴差係合部44Cは、本体部44Aの一部を所謂切り起こすことで形成されており、これによって胴差係合部44Cの建物下方側には、胴差係合部44Cを平面上に展開した際の形状と略同一の貫通孔44CDが形成されている(図4参照)。
保持部44Dは、本体部44Aの長手方向略中央部に設けられており(図4参照)、保持部貫通孔44DAと、袋ナット44DBとを含んで構成されている。保持部貫通孔44DAは、本体部44Aの厚さ方向に貫通して形成されている。袋ナット44DBは、本体部44Aの屋内側の面における保持部貫通孔44DAに対応した位置にて底部44DCを屋内側に配置して溶接等により接合されており、袋ナット44DB内の雌ネジが形成された連通孔44DDと、保持部貫通孔44DAとが同一軸上に配置されている。なお、袋ナット44DBは、上階外装部材14と下階外装部材38との間の防水シート32よりも屋外側に配置されている。
本体部44Aの下方側端部の一部には、胴差締結壁部44Eが形成されている。胴差締結壁部44Eは、本体部44Aの下方側端部から本体部44Aの厚さ方向にて屋外側へ延設されている。また、胴差締結壁部44Eには、胴差締結壁部44Eの厚さ方向にて貫通された締結孔44EAが形成されている。
(胴差)
連結部材44には、胴差60が係合されている。この胴差60は、標準胴差62と、着脱用胴差64とを含んで構成されており、標準胴差62と着脱用胴差64とが水平方向に連結して上階側ユニット12Aと下階側ユニット12Bとの間をユニット建物11の全周に亘って連続的に屋外側から覆うように設けられている(図1参照)。
図3に示されるように、胴差60は、胴差本体部60Aと、上端折り返し部60Bと、胴差突設部60Cと、防水部材60Dとを含んで構成されている。胴差本体部60Aは、上階外装部材14(下階外装部材38)の厚さ方向と同一の方向を厚さ方向とする板状に形成されている。上端折り返し部60Bは、胴差本体部60Aの上端部に設けられており、胴差本体部60Aから屋内側へ延設された第1折返延設部60BAと、第1折返延設部60BAの屋内側の端部から建物下方側へ延設された第2折返延設部60BBとを含んで構成されている。これにより、第2折返延設部60BBは、胴差本体部60Aと上階外装部材14(下階外装部材38)の厚さ方向にて離間されている。また、第2折返延設部60BBの先端部の形状は、連結部材44の胴差係合部44Cより少し小さい略相似形に形成されている。したがって、図4の矢印に示される軌跡にて胴差60を組み付けることで、胴差60を連結部材44の胴差係合部44Cに係合させることができる。
胴差突設部60Cは、胴差本体部60Aの屋内側に複数設けられており、具体的には、胴差本体部60Aの下端部と、当該下端部から建物上下方向に所定の間隔で離間して複数(本実施形態では3つ)設けられている。胴差本体部60Aの下端部に設けられた胴差突設部60Cの屋内側の面には、一例としてエプトシーラにより構成された防水部材60Dが設けられており、この防水部材60Dを介して下階外装部材38の屋外側面に当接されている。なお、この防水部材60Dは、上端折り返し部60Bの屋内側面における上端部にも設けられており、上端折り返し部60Bは防水部材60Dを介して上階外装部材14の屋外側面に当接されている。
胴差本体部60Aの下端部以外に設けられた胴差突設部60Cの屋内側の面は、連結部材44の本体部44Aの屋外側面に当接されている。また、胴差本体部60Aの下端部に設けられた胴差突設部60Cと、この胴差突設部60Cに対して建物上方側に隣接する胴差突設部60Cとの間には、連結部材44の胴差締結壁部44Eが配置可能とされている。そして、胴差本体部60Aの下端部に設けられた胴差突設部60Cにおける胴差締結壁部44Eの締結孔44EAに対応した位置には、建物上下方向に貫通された締結孔60CAが形成されている。これにより、締結具68を締結孔60CA及び締結孔44EAに挿入し締結することで、胴差60が連結部材44に締結される。
胴差60のうち、着脱用胴差64は、長手方向の寸法が連結部材44の長手方向の寸法よりも短く設定されている(図1参照)。具体的には、図4に示されるように、連結部材44の本体部44Aに形成された胴差係合部44Cのうち保持部44Dと隣接する一対の胴差係合部44Cにのみ係合する寸法とされている。換言すると、連結部材44の保持部44Dは、着脱用胴差64によって屋外側から覆われている。なお、標準胴差62は、一例として、長手方向の寸法が工場から建築地までの運搬用の車両に搭載可能な程度の長さ(一例として、3m程度)に設定されており、連結部材44の胴差係合部44Cのうち着脱用胴差64が係合されていない着脱用胴差64に係合されている。そして、標準胴差62と着脱用胴差64とのそれぞれの長手方向の端部は、互いに隙間がないように当接されている。つまり、複数の連結部材44は、水平方向にて約3m程度互いに離間して配置されている。
(足場敷設)
次に、足場70を設ける場合について説明する。図2に示されるように、ユニット建物11の上階外装部材14(下階外装部材38)の一面(以下、「施工対象外壁パネル72」と称する。)のみ塗装や補修等のメンテナンスを行う際には、施工対象外壁パネル72に面した箇所に一例として単管足場とされた足場70を設ける。一般的に、施工対象外壁パネル72に面した箇所にのみ足場70を設けると、足場70の強度が確保できないため、施工対象外壁パネル72以外の上階外装部材14(下階外装部材38)に面した箇所にも足場74を設けてこれを足場70と繋げることで、足場70の強度を確保する。
足場70、74には、ユニット建物11と連結するための壁つなぎ材76としての壁つなぎ材76が連結されている。この壁つなぎ材76は、ユニット建物11の連結部材44における保持部44D(図4参照)に対応した位置にそれぞれ設けられており、図3に示されるように、壁つなぎ材76の屋内側の端部76Aは、保持部44Dに挿入され袋ナット44DBに螺合される。これにより、壁つなぎ材76ひいては足場70は、ユニット建物11と連結される。なお、壁つなぎ材76の端部76Aを保持部44Dに挿入する際は、締結具68の締結を解除して保持部44Dを屋外側から覆う着脱用胴差64を取り外す。そして、足場70を撤去する際は、壁つなぎ材76の端部76Aを保持部44Dから取り外して、着脱用胴差64を連結部材44の胴差係合部44Cに係合させた後、締結具68により胴差60を連結部材44に締結させる。これにより、着脱用胴差64が連結部材44に取り付けられる。
(実施形態の作用効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態によれば、図3に示されるように、建物胴差部構造10は、連結部材44と、胴差60と、保持部44Dとを有している。連結部材44は、ユニット建物11の外壁パネル18、40に複数取り付けられており、それぞれの連結部材44は水平方向にて所定の間隔を空けて取り付けられている。この連結部材44には、外壁パネル18、40に沿って延設された胴差60が着脱可能に係合されている。また、連結部材44における外壁パネル18、40の面直方向視にて胴差60と重なる位置には、保持部44Dが設けられている。この保持部44Dは、屋外側から挿入される壁つなぎ材76を保持可能とされている。したがって、ユニット建物11の外部に足場70を設ける際は、連結部材44に係合されている胴差60を取り外して保持部44Dを露出させた上で、壁つなぎ材76を保持部44Dに保持させてこの壁つなぎ材76と足場70とを連結することで、壁つなぎ材76を介して足場70をユニット建物11に連結させて足場70の倒れを抑制することができる。また、壁つなぎ材76の着脱時には、胴差60を連結部材44から着脱すればよいため、外壁パネル18、40の防水部材の除去及び再施工が不要となる。したがって、作業工数の増加が抑制可能となる。これにより、メンテナンス性を向上させることができる。
また、胴差60は、着脱用胴差64を含んで構成されている。この着脱用胴差64は、外壁パネル18、40の面直方向視にて保持部44Dと重なる位置に配置されかつ連結部材44の長手方向の寸法よりも短く設定されている。したがって、壁つなぎ材76を保持させるために連結部材44の保持部44Dを露出させる際は、連結部材44の長手方向の寸法より短い着脱用胴差64のみの取り外しで済むため、作業性を向上させることができる。
さらに、連結部材44は、建物ユニット12を少なくとも上下方向に配置することで複数階建てとされたユニット建物11における上階側ユニット12Aと下階側ユニット12Bとに跨って取り付けられている。すなわち、一般的に、建物ユニット12同士の上下方向における境界部には胴差60が設けられており、この胴差60に対応するように連結部材44が設けられている。したがって、既存の構成を大きく変更することなく適用することができるので、汎用性が高くなる。
なお、上述した実施形態では、胴差60は、標準胴差62と、着脱用胴差64とを含んで構成されているが、これに限らず、標準胴差62のみで構成されかつ標準胴差62が連結部材44の保持部44Dを屋外側から覆う構成としてもよい。
また、建物胴差部構造10は、建物ユニット12により構成されたユニット建物とされているが、これに限らず、軸組工法等その他の工法による建物に適用されてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。
10 建物胴差部構造
11 ユニット建物(建物)
12 建物ユニット
12A 上階側ユニット
12B 下階側ユニット
18 外壁パネル
40 外壁パネル
44 連結部材
44D 保持部
60 胴差
64 着脱用胴差
76 壁つなぎ材(足場連結部材)

Claims (3)

  1. 建物における外壁パネルに水平方向にて所定の間隔を空けて複数取り付けられている連結部材と、
    前記外壁パネルに沿って延設されかつ前記連結部材に着脱可能に係合されている胴差と、
    前記外壁パネルの面直方向視にて前記連結部材における前記胴差と重なる位置に設けられていると共に、屋外側から挿入される足場連結部材を保持可能とされている保持部と、
    を有する建物胴差部構造。
  2. 前記胴差は、前記外壁パネルの面直方向視にて前記保持部と重なる位置に配置されかつ前記連結部材の長手方向の寸法よりも短く設定された着脱用胴差を含んで構成されている、
    請求項1記載の建物胴差部構造。
  3. 前記建物は、建物ユニットを少なくとも上下方向に配置することで複数階建てとされたユニット建物とされており、
    前記連結部材は、前記建物ユニットにおける上階側ユニットと下階側ユニットとに跨って取り付けられている、
    請求項1又は請求項2記載の建物胴差部構造。
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