JP2000303550A - プレファブ住宅の施工方法 - Google Patents

プレファブ住宅の施工方法

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JP2000303550A
JP2000303550A JP11111240A JP11124099A JP2000303550A JP 2000303550 A JP2000303550 A JP 2000303550A JP 11111240 A JP11111240 A JP 11111240A JP 11124099 A JP11124099 A JP 11124099A JP 2000303550 A JP2000303550 A JP 2000303550A
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floor
prefabricated house
hole
wall
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Junichi Hashimoto
順市 橋本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パネル又はユニットの位置調整を容易にし、
モールが水平に、かつ、容易に取り付けられ、さらに、
足場が安定しているプレファブ住宅の施工方法を提供す
る。 【解決手段】 プレファブ住宅のパネル110,111
の位置調整の方法において、一方のパネル110に設け
られた雌ネジが刻設されている調整用穴110cに、第
一調整体4aを貫通するように螺合している第一固定棒
4cを螺合し、他方のパネル111に設けられた雌ネジ
が刻設されている調整用穴111cに第二調整体4bに
回動自在に設けられている縦方向調整体4eを貫通する
ように螺合している第二固定棒4fを螺合し、中心付近
で刻設されている雄ネジの方向が反対になっている横方
向調整体4hのそれぞれの雄ネジ部に上記第一調整体4
aと上記第二調整体4bを螺合している調整具を用いる
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルやユニット
によって住空間を創造するプレハブ住宅の施工方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、プレファブ住宅は、部材の殆
どを工場で製造し、これを建設地で組み立てていくもの
をいう。したがって、部材の殆どが工場で製造されるこ
とにより、高品質、高精度の住宅となり、また、従来の
現場で部材を加工する住宅建設と比べはるかに工期を短
縮することができる。
【0003】このプレファブ住宅の工法を大まかに分類
すると、工場で住空間ごとのユニットを製造し建設地で
組み立てるユニット工法、工場で床や壁などのパネルを
製造し建設地でこのパネル間を接合して組み立てるパネ
ル工法、工場でパネルを製造し建設地で予め組み立てて
おいた軸組構造体にパネルを組み込むフレーム工法の三
つに分類することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パネル
工法により、一階床パネルを設置するには、一階床パネ
ルの底面に固着されたアンカーボルトを硬化していない
モルタルが充填されている基礎の上面に設けられたアン
カーボルト挿入穴に挿入して、モルタルが硬化すること
で、基礎と一階床パネルを接合する構造となっている。
したがって、上記モルタルが硬化するまでの間に一階床
パネルの位置の調整作業を行わなければならず、一階床
パネル上での作業により発生する振動等が原因となり、
モルタルがアンカーボルトとの間に隙間を有した状態で
硬化してしまい、基礎と一階床パネルの接合が十分では
なかった。
【0005】又、パネル工法における基準となる一階床
パネルとその他の一階床パネルとの位置や隙間の調整、
又は、ユニット工法における基準となる一階ユニットと
その他の一階ユニットとの位置や隙間の調整は掛矢やバ
ール等の工具を使って行うため、パネルやユニットに傷
を付けたり、その他の一階床パネル又は一階ユニットが
必要とする移動距離をはるかに越えたり、不足したりし
て調整を何度も繰り返さなければならず、この調整作業
に多くの時間を費やしていた。また、この作業が面倒で
あるため、作業者が適当なところで調整をやめてしまう
場合には、その後の作業である壁パネルや天井パネル等
又は二階ユニット等の接合が容易にできず、無理やりに
接合して住宅全体にゆがみが生じて欠陥住宅となるおそ
れがあった。
【0006】又、パネル工法において、パネル間の接合
は、クレーンによって一方のパネルに設けられたボルト
を他方のパネルに設けられているこのボルトの径より若
干大きな径の接合穴に通して、ナットを螺合することに
よって接合するため、ボルトがなかなか接合穴に通ら
ず、パネルの接合に多くの時間を費やしていた。
【0007】又、屋根パネルの設置では、屋根裏から屋
根パネルを小屋組に設けられている固定穴を通して、屋
根こう配に対して直角の方向からのボルト締めによって
固定していくので、作業空間が狭くなる屋根の先端付近
では、ボルト締めを行う機械が使えず、この作業を作業
者の手作業で行う場合には、ボルトの締め付け方向の空
間が狭いために力が入りにくくなり、屋根パネルの固定
が不十分なものになっていた。
【0008】さらに、軒天井は現場において軒天井の化
粧板を加工し設置するので熟練工を必要とし、その作業
も時間を要するものとなっていた。
【0009】又、パネル工法やユニット工法のプレファ
ブ住宅の組み立てには足場が必要となるが、この足場は
住宅の壁に穴を開け、内周壁に雌ネジを刻設したインサ
ートを挿入してこのインサートに壁つなぎ金具を螺合し
て足場と接続しているので、足場を解体するときに壁の
穴をコーキングで埋める作業を必要とし、さらに、この
コーキングで埋めた部分は外観上好ましいものではなか
った。また、この作業時には足場と住宅が接続されてい
ないので足場が不安定となり作業者の安全にも問題があ
った。
【0010】さらに、パネル工法における一階壁パネル
と二階壁パネルとの境目、又は、ユニット工法における
一階ユニットと二階ユニットとの境目はモールを取り付
けて隠しているが、壁に墨打ちし、その墨打ちに合わせ
て取り付け金具を固着し、モールを係止するので、墨打
ちで正確に水平がでていないと取り付けたモール自体も
水平にはならず外観上好ましいものではなかった。
【0011】そこで、本発明は上記諸点にかんがみ、基
礎と一階床パネルの固定を強固なものとし、パネル又は
ユニットの位置調整、及び、パネルの接続を容易にし、
熟練工を必要としない軒天井パネルを設置することがで
き、モールが水平に、かつ、容易に取り付けられ、さら
に、足場が安定しているプレファブ住宅の施工方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、プレファブ住
宅の基礎に設けられたモルタルを充填したアンカーボル
ト挿入穴に一階床パネルの下部に設けられたアンカーボ
ルトを挿入し、モルタルが硬化することによって基礎と
一階床パネルとを接合する方法において、上記アンカー
ボルトは、アンカーボルト本体の外周に雄ネジが刻設さ
れていて、該アンカーボルト本体の一方の端部から直角
に交わる四本の切れ目が軸線方向に所定の長さまで設け
られているものであって、該アンカーボルト本体の他方
の端部から軸線方向に沿って本体内部に挿入され一部が
本体から突出している杭を有しており、該杭の突出して
いる部分をアンカーボルト本体に挿入することで該本体
の上記四本の切れ目により四等分された上記アンカーボ
ルト本体部分が外側に向かって拡がるアンカーボルトを
用いて基礎と一階床パネルとを接合することを特徴とす
るプレファブ住宅の施工方法を要旨としている。
【0013】又、本発明は、プレファブ住宅のパネル又
はユニットの位置調整の方法において、一方のパネル又
はユニットに設けられた雌ネジが刻設されている調整用
穴に、第一調整体を貫通するように螺合している第一固
定棒を螺合し、他方のパネル又はユニットに設けられた
雌ネジが刻設されている調整用穴に第二調整体に回動自
在に設けられている縦方向調整体を貫通するように螺合
している第二固定棒を螺合し、中心付近で刻設されてい
る雄ネジの方向が反対になっている横方向調整体のそれ
ぞれの雄ネジ部に上記第一調整体と上記第二調整体を螺
合している調整具を用いることを特徴とするプレファブ
住宅の施工方法を要旨としている。
【0014】そして、前記調整用穴がパネル又はユニッ
トのフレームに固着されている調整用金具に設けられる
ことが好ましい。
【0015】そして、前記調整用金具が着脱可能である
ことが好ましい。又、本発明は、プレファブ住宅の床パ
ネルと壁パネル又は間仕切りパネルとを接合する方法に
おいて、上記床パネルに螺合されたジョイントボルトに
上記壁パネル又は上記間仕切りパネルに設けられた突起
部を嵌合し、ボルトを該突起部に設けられた接続穴に挿
通し上記ジョイントボルトに設けられた接合穴に螺合す
ることを特徴とするプレファブ住宅の施工方法を要旨と
している。
【0016】さらに、本発明は、プレファブ住宅の壁パ
ネル又は間仕切りパネルと天井パネルとを接合する方法
において、上記壁パネル又は上記間仕切りパネルに螺合
されたジョイントボルトに天井パネルに設けられた突起
部を嵌合若しくは退避穴に遊嵌し、ボルトを該突起部に
設けられた接続穴に挿通し上記ジョイントボルトに設け
られた接合穴に螺合することを特徴とするプレファブ住
宅の施工方法をも要旨としている。
【0017】そして、前記ジョイントボルトが、本体の
底部付近で六角形である略円すい台であることが好まし
い。
【0018】又、本発明は、プレファブ住宅の天井パネ
ル又は小屋組と屋根パネルとを接合する方法において、
上記屋根パネルに設けられた屋根こう配に90度を加え
た角度を有する固定金具を用いて、天井パネルの上面に
屋根こう配の斜面をもった突起部の垂直面又は小屋組の
側面に固定することを特徴とするプレファブ住宅の施工
方法を要旨としている。
【0019】さらに、本発明は、プレファブ住宅の軒天
井部分の化粧において、屋根パネルの先端近傍に屋根の
こう配の角度分回動するように設けられている軒天井パ
ネルを用いることを特徴とするプレファブ住宅の施工方
法をも要旨としている。
【0020】さらに、本発明は、プレファブ住宅の壁パ
ネル又はユニットと足場を接続する方法において、壁パ
ネル又はユニットに設けられている壁つなぎ穴に足場に
接続される壁つなぎ金具を螺合することを特徴とするプ
レファブ住宅の施工方法をも要旨としている。
【0021】そして、前記壁つなぎ穴に着脱可能な目隠
し材を用いることが好ましい。又、本発明は、プレファ
ブ住宅の上下に位置する壁パネル又はユニットの境目を
隠すモールの取り付けにおいて、モール取り付け金具に
設けられた切欠部を壁パネル又はユニットに設けられた
突起部に合わせて固着し、上記取り付け金具に該取り付
け金具の切欠部と一致する切欠部をもつモールを係止
し、該モールの切欠部に一致する目隠し材を嵌入するこ
とを特徴とするプレファブ住宅の施工方法を要旨として
いる。
【0022】そして、前記突起部に壁つなぎ穴が設けら
れていることが好ましい。そして、前記目隠し材が壁つ
なぎ穴を用いて着脱可能であることが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1に示すように、建築する住宅
1は、基礎2、一階床パネル110,111・・・、一
階壁パネル120,121・・・、一階間仕切りパネル
130,131・・・、一階天井パネル140,141
・・・、二階壁パネル150,151・・・、二階間仕
切りパネル160,161・・・、二階天井パネル17
0,171・・・、妻部壁パネル180,181・・
・、及び、屋根パネル190,191・・・で構成され
るパネル工法で組み立てられたものであり、一階壁パネ
ル120,121・・・と二階壁パネル150,151
・・・との境目、及び、二階壁パネル150,153・
・・と妻部壁パネル180,181・・・の境目はモー
ル200によって隠されている。なお、プレファブ住宅
であるのでパネルの寸法、設置位置、並びに、設置穴、
調整穴等の位置、径、及び、深さは予め決定している。
これら設置穴、調整穴等の内周壁には雌ネジが刻設され
ており、パネルを設置位置に移動するときにはパネルの
設置穴等に螺合したワイヤ用フックにワイヤを架けクレ
ーンによって行う。そして、パネルの設置又は接合が終
了した後ワイヤ用フックからワイヤを外し、ワイヤ用フ
ックもパネルから外すものである。
【0024】まず、一階床パネル110の設置について
説明する。図2に示すように、一階床パネル110には
四隅近傍にそれぞれ貫通孔110aが穿設され、下方か
らはアンカーボルト3が螺合されている。このアンカー
ボルト3は、図3に示すように、外周に雄ネジが刻設さ
れ、一方の端部からは円断面を4等分するように直交す
る四本の切れ目3bが軸線方向に所定の長さまで設けら
れ、ストッパー3dが他方の端部から所定の距離を有し
た位置に設けられている本体3aと、この本体3aの他
方の端部からは軸線方向に本体内部に挿入され、一部が
本体3aから外部へ突出している杭3cとで構成されて
いる。この杭3cの突出している部分を本体3aに挿入
すると四本の切れ目3bによって四等分された先端部分
が外側に拡がるようになっている。さらに、アンカーボ
ルト3のストッパー3dの位置はこのアンカーボルト3
の他方の端部を一階床パネル110の貫通孔110aに
下方から螺合し、上方から後述するジョイントボルト6
(図5)を螺合したときに、アンカーボルト3の本体3
aの他方の端部とジョイントボルト6の雄ネジ部6bの
底面とが接するか、又は、1ミリメート程度になるよう
に設けられている。よって、アンカーボルト3はストッ
パー3dの位置まで一階床パネル110の貫通孔110
aに螺合しなければならない。また、図2に示すよう
に、貫通孔110aから所定の間隔をもって設置穴11
0bが穿設され、さらに、一階床パネル110のすべて
の側面の両端部には調整用穴110cが穿設されてい
る。
【0025】また、基礎2の上面には上記アンカーボル
ト3を挿入しても十分な余裕の径と深さをもつアンカー
ボルト挿入穴2aが所定の位置に設けられている。な
お、基礎2を打設した後には足場を先行して組み立て
る。上記アンカーボルト挿入穴2aにモルタルを充填
し、モルタルが硬化する前に一階床パネル110のアン
カーボルト3をアンカーボルト挿入穴2aに挿入しつつ
一階床パネル110を設置する。同様の手順で、その他
の一階床パネル111・・・(図1)も設置する。
【0026】次に、一階床パネル110と基礎2との接
合について説明する。図4に示すように、長方形の接合
プレート5に設けられている第一穴5aを通して基準と
なる一階床パネル110の貫通孔110aにジョイント
ボルト6を螺合する。このジョイントボルト6は、図5
に示すように、スパナ等の工具が使用できるように底部
付近が六角形の略円すい台の本体6aと雄ネジ部6bと
で構成されている。この本体6aの上面からは接合穴6
cが軸線方向に穿設されている。このジョイントボルト
6を螺合していくと、図4に示すように、上記ジョイン
トボルト6の雄ネジ部6bの底面が貫通孔110aの下
方から螺合されたアンカーボルト3の杭3cの突出して
いる部分を本体3aの内部に押し込んでいく。これによ
って、四本の切れ目3bによって四等分された上記本体
3aの先端部分が外側に拡がりまだ硬化していないモル
タルに入り込み、さらに、モルタルも四本の切れ目3b
から本体3aの内部に入り込む。このモルタルが硬化す
ることでアンカーボルト3は固定され、一階床パネル1
10と基礎2とが接合される。
【0027】次に、基準となる一階床パネル110とそ
の他の一階床パネル111の位置調整及び接合について
説明する。まず、この位置調整を行う調整具4について
説明する。図6に示すように、調整具4は第一調整体4
aと第二調整体4bが設けられている。第一調整体4a
の下部には第一固定棒4cが第一調整体4aを貫通する
ように螺合されている。この第一固定棒4cは一方の端
部がスパナが使用できるように六角柱となっていて、そ
の他の部分には雄ネジが刻設されている。そして、この
第一固定棒4cの他方の端部と第一調整体4aの間には
ナット4dが螺合している。第二調整体4bの下部には
縦方向調整体4eが第二調整体4bに対して回動自在に
設けられており、この縦方向調整体4eの一方の端部は
第二調整体4bから突出している。この突出した部分は
スパナが使用できるように六角柱になっている。さら
に、縦方向調整体4eには、第一調整体4aに螺合され
た第一固定棒4cの雄ネジ部よりも若干長い雄ネジ部を
有する第二固定棒4fが縦方向調整体4eを貫通するよ
うに螺合されている。そして、この第二調整体4fには
第一固定棒4cのナット4dと同様にナット4iが螺合
している。この第二固定棒4fの一端を床パネルに固定
し縦方向調整体4eを矢印A方向に回転させると第二固
定棒4fは矢印B方向に床パネルと共に移動するように
なっている。また、縦方向調整体4eを矢印A方向とは
逆に回転させると第二固定棒4fは床パネルと共に矢印
B方向とは逆の方向に移動するようになっている。な
お、第一固定棒4cの軸線と第二固定棒4fの軸線は平
行である。第一調整体4aの上部と第二調整体4bの上
部には横方向調整体4hがそれぞれ螺合されている。こ
の横方向調整体4hは中心付近から第一調整体4aに螺
合する部分に刻設されている雄ネジの方向と、中心付近
から第二調整体4bに螺合する部分に刻設されている雄
ネジの方向とは逆向きとなっている。そして、この横方
向調整体4hの両端部近傍はスパナが使用できるように
六角柱になっている。横方向調整体4hを矢印C方向に
回転させると第一調整体4aと第二調整体4bとは横方
向調整体4hの中間部に向かって移動する。また、横方
向調整体4hを矢印C方向とは反対に回転させると第一
調整体4aと第二調整体4bは両端部に向かって移動す
る。なお、横方向調整体4hの軸線と第一固定棒4cの
軸線、及び、第二固定棒4fの軸線は直角になってい
る。
【0028】次に、この調整具4を使った調整方法につ
いて説明する。図7(a)に示すように、基準となる一
階床パネル110の調整用穴110cに調整具4の第一
調整体4aの第一固定棒4cをスパナを使用して完全に
螺合しナット4dを基準となる一階床パネル110の側
面に接する状態となるまで締める。次に、横方向調整体
4hを回動させ、その他の一階床パネル111の調整用
穴111cの位置に第二調整体4bの第二固定棒4fが
合うようにし、スパナを使用して上記調整穴111cに
上記第二固定棒4fを螺合しナット4iを調整すべき一
階床パネル111の側面に接する状態となるまで締め
る。次に、基準となる一階床パネル110の側面とその
他の一階床パネル111の側面とが同一平面になるよう
に縦方向調整体4eをスパナを使用して矢印D方向に回
転させその他の一階床パネル111を移動させる。
【0029】基準となる一階床パネル110の側面とそ
の他の一階床パネル111の側面とが同一平面になった
ら、図7(b)に示すように、接合プレート5の第一穴
5aから所定の間隔をもって設けられている第二穴5b
と調整すべき一階床パネル111の貫通孔111aが一
致するように上記調整具4の横方向調整体4hを矢印E
方向に回転させ、その他の一階床パネル111を移動さ
せる。上記第二穴5bと上記貫通孔111aが一致した
らジョイントボルト6を第二穴5bに挿通し、貫通孔1
11aに螺合させる。このとき上記貫通孔111aの下
方から螺合したアンカーボルト3は前述した一階床パネ
ル110の貫通孔110aの下方から螺合したアンカー
ボルト3と同様の状態となる。その後、第一固定棒4c
のナット4dと第二固定棒4fのナット4iをゆるめ、
基準となる一階床パネル110の調整穴110cから第
一固定棒4cを外し、その他の一階床パネル111の調
整穴111cから第二固定棒4fを外す。なお、基準と
なる一階床パネル110とその他の一階床パネル111
との接合に使われなかった貫通孔110aや設置穴11
0bにはジョイントボルト6を螺合しておく。このよう
にして、基準となる一階床パネル110とその他の一階
床パネル111・・・の位置調整及び接合が行われ、さ
らに、その他の一階床パネル111・・・と基礎2との
接合が行われる。
【0030】なお、ここまでの作業はモルタルが硬化す
る前に行われる。次に、一階壁パネル120の設置及び
一階床パネル110との接合について説明する。図8に
示すように、一階壁パネル120の下端部両隅には内壁
側に開口部をもつ作業空間120dが設けられており、
この作業空間120dの下面からはジョイントボルト6
の本体6aに嵌合できるように中空の円すい台の突起部
7が設けられており、さらに、この突起部7の上面には
接続穴8が穿設されている。また、一階壁パネル120
の外壁材は下端部分を一階床パネル110の厚さ分だけ
延出させている。また、一階壁パネル120の上面両端
部近傍には設置穴120bが穿設されていて、一階壁パ
ネル120の上端近傍の外壁材には円柱状の突起部12
0jが所定の間隔で、かつ、一直線上に設けられ、この
突起部120jから一階壁パネル120の内部に向かっ
て壁つなぎ穴120eが穿設されている。また、上記突
起部120jの一直線上であり、かつ、外壁材の端部
と、側面の外壁材には調整用穴120cが穿設されてい
る。
【0031】図9は、一階床パネル110と一階壁パネ
ル120との接合部分を示す拡大図である。この図に示
すように、一階床パネル110の貫通孔110aに螺合
されたジョイントボルト6の本体6aに、一階壁パネル
120の突起部7を嵌合し、一階壁パネル120を設置
する。次に、作業空間120dを利用してボルト9を上
記突起部7の接続穴8に挿通して、上記ジョイントボル
ト6の接合穴6cに螺合する。これにより、一階壁パネ
ル120と一階床パネル110とが接合される。
【0032】このようにして、一階壁パネル120,1
21・・・及び一階間仕切りパネル130,131・・
・を設置し、一階床パネル110,111・・・と接合
する。
【0033】次に、隣り合う一階壁パネル120,12
1の位置調整及び接合について、図10を用いて説明す
る。この図に示すように、ジョイントボルト6を長方形
の接合プレート10に設けられている第一穴10aに挿
通し、一方の一階壁パネル120の設置穴120bに螺
合する。そして、一方の一階壁パネル120の調整用穴
120cに調整具4の第一固定棒4cを螺合し、他方の
一階壁パネル121の調整用穴121cに上記調整具4
の第二固定棒4fを螺合し、上記接合プレート10の第
一穴10aから所定の間隔をもって設けられている第二
穴10bと他方の一階壁パネル121の設置穴121b
とが一致するように、前述した基準となる一階床パネル
110とその他の一階床パネル111の調整方法と同様
にして調整を行い、上記第二穴10bと上記設置穴12
1bとが一致したらジョイントボルト6を第二穴10b
に挿通し、設置穴121bに螺合する。このようにし
て、隣り合う一階壁パネル120,121・・・及び一
階間仕切りパネル130,131・・・の位置調整及び
接合が行われる。
【0034】次に、一階天井パネル140の設置及び一
階壁パネル120,121又は一階間仕切りパネル13
0との接合について説明する。図11に示すように、一
階天井パネル140は一階床パネル110(図2)と同
じ面積を有しており、この一階天井パネル140の上面
は二階床面を兼ねている。この一階天井パネル140の
二階床面の所定の位置に設置穴140bが穿設されてい
る。また、一階天井パネル140の二階床面の設置穴1
40bを避けた場所に開口部をもつ作業空間140fが
設けられており、この作業空間140fの下面から一階
壁パネル120の作業空間120dに設けられている突
起部7と同じ形状の突起部7が設けられている。また、
突起部7から所定の間隔をもって退避穴14が設けられ
ている。そして、隣り合う一階壁パネル120,121
の部分に天井パネル140を設置するときは、一階壁パ
ネル120の設置穴120bに螺合されたジョイントボ
ルト6の本体6aに一階天井パネル140の突起部7を
嵌合し、さらに、一階壁パネル121の設置穴121b
に螺合されたジョイントボルト6の本体6aに一階天井
パネル140の退避穴14を遊嵌する。一階壁パネル1
21及び一階間仕切りパネル130の部分に一階天井パ
ネル140を設置するときは一階壁パネル121の設置
穴121bに螺合されたジョイントボルト6の本体6a
に一階天井パネル140の突起部7を嵌合し、さらに、
一階間仕切りパネル130の設置穴130bに螺合され
たジョイントボルト6の本体6aに一階天井パネル14
0の退避穴14を遊嵌する。このように、ジョイントボ
ルト6の本体6aには突起部7を嵌合、若しくは、退避
穴14を遊嵌することで一階天井パネル140を設置す
る。次に、作業空間140fを利用してボルト9(図示
せず)を突起部7の接続穴8に挿通しジョイントボルト
6の接合穴6cに螺合する。このようにして、一階天井
パネル140,141・・・と一階壁パネル120,1
21・・・及び一階間仕切りパネル130,131・・
・とが接合される。なお、隣り合う一階天井パネル14
0,141・・・の接合は隣り合う一階床パネル11
0,111・・・の接合と同じである。このとき、一階
壁パネル120,121・・・及び一階間仕切りパネル
130,131・・・の位置調整が終了しているので一
階天井パネル140,141・・・の位置調整の必要は
ない。その後、一階壁パネル120,121・・・の壁
つなぎ穴120e,121e・・・に壁つなぎ金具を螺
合し足場と接続する。
【0035】又、二階壁パネル150,151・・・又
は二階間仕切りパネル160,161・・・の設置及び
一階天井パネル140,141・・・との接合は、一階
壁パネル120,121・・・、一階間仕切りパネル1
30,131・・・の設置及び一階床パネル110,1
11・・・との接合と同じである。さらに、隣り合う二
階壁パネル150,151・・・又は二階間仕切りパネ
ル160,161・・・の位置調整及び接合は、隣り合
う一階壁パネル120,121・・・又は一階間仕切り
パネル130,131・・・の位置調整及び接合と同じ
である。
【0036】次に、二階天井パネル170の設置及び二
階壁パネル150,151又は二階間仕切りパネル16
0との接合について説明する。図12に示すように、二
階天井パネル170は一階天井パネル140(図11)
とほぼ同じ構造をしているが、二階天井パネル170の
上面の一端には、縁端部から天井パネルの上面に対して
屋根こう配の角度を有する斜面をもつ突起部170kが
設置穴170b及び作業空間170dの開口部をふさが
ない位置に設置されている。また、突起部170kの垂
直面170hには接合穴170iが設けられている。
【0037】この二階天井パネル170と二階壁パネル
150,151又は二階間仕切りパネル160との接合
は、一階天井パネル140と一階壁パネル120,12
1及び一階間仕切りパネル130の接合と同じである。
このようにして、二階天井パネル170,171・・・
の設置及び二階壁パネル150,151・・・又は二階
間仕切りパネル160,161・・・との接合が行われ
る。
【0038】次に、隣り合う二階天井パネル170,1
71間の接合について説明する。なお、既に二階壁パネ
ル150,151・・・や二階間仕切りパネル160,
161・・・が接合されているので二階天井パネル17
0,171・・・の位置調整の必要はない。図13に示
すように、断面直角三角形の接合プレート15の凹部に
設けられている第一穴15aにボルト12を挿通し、一
方の二階天井パネル170の設置穴170bに螺合す
る。同様にして、接合プレートの凹部に上記第一穴15
aから所定の間隔をもって設けられている第二穴15b
にボルト12を挿通し、他方の二階天井パネル171の
設置穴171bに螺合する。設置穴170b,171b
の近傍に突起部170k,171kがない場所の隣り合
う二階天井パネル170,171の接合は、隣り合う一
階天井パネル140,141の接合と同じである。な
お、隣り合う二階天井パネル170,171の接合に使
用されていない設置穴170b,171bにはジョイン
トボルト6を螺合しておく。このようにして、隣り合う
二階天井パネル170,171・・・の接合を行う。そ
の後、二階壁パネル150,151・・・の壁つなぎ穴
150e,151e・・・(図示せず)に壁つなぎ金具
を螺合し足場と接続する。
【0039】妻部壁パネル180,181・・・の設置
及び二階天井パネルと170,171・・・との接合
は、二階壁パネル150,151・・・の設置及び一階
天井パネル140,141・・・との接合と同じであ
る。
【0040】次に、屋根パネル190の設置について説
明する。図14(a)に示すように、屋根パネル190
の裏面には所定の位置に固定金具16が設けられてい
る。この固定金具16の天井固定面16aと小屋組固定
面16bとの内角は屋根こう配に90度を加えたもので
ある。また、屋根パネル190先端近傍には軒天井パネ
ル210が回動自在に設置されている。この軒天井パネ
ル210は運搬時に屋根パネル190の屋根裏面に添設
されるように金具17を介して木ネジで固定されてい
る。また、軒天井パネル210と屋根パネル190とに
わたって折り畳み式金具18が折り畳まれた状態で設け
られており、屋根パネル190を設置するときに金具1
7の木ネジを外すと軒天井パネル210が回転し、上記
折り畳み式金具18が拡がっていく。この折り畳み式金
具18は軒天井パネル210が屋根こう配と同じ角度で
回転したときに完全に拡がるように調整されている。
【0041】図14(b)に示すように、二階天井パネ
ル170の上に設置された小屋組220の斜面と二階天
井パネル170の突起部170kの斜面に載置し、小屋
組220の側面に屋根パネル190の一方の固定金具1
6の小屋組固定面16bをあて、上記小屋組固定面16
bに設けられている固定用穴にボルト19に挿通し、小
屋組220の側面に設けられている接合穴に螺合する。
また、天井パネル190の他方の固定金具16の小屋組
固定面16bを二階天井パネル170の突起部170k
の垂直面170hにあて、小屋組固定面16bに設けら
れている固定用穴にボルト19を挿通し、突起部170
kの接合穴170i(図示せず)に螺合する。このと
き、軒天井パネル210は屋根こう配分回転した位置に
あるので、この軒天井パネル210は二階壁パネル15
1に対して垂直に設置された状態となる。
【0042】次に、一階壁パネル120,121・・・
と二階壁パネル150,151・・・の境目を隠すモー
ル200の取り付けについて説明する。図15(a)に
示すように、モール取り付け金具20は下方からU字の
切欠部20aが所定の位置まで設けられ、この切欠部2
0aの上部にには二つの固定穴20bが設けられてい
る。上記切欠部20aを一階壁パネル120の突起部1
20jに合わせて、上記モール取り付け金具20の長手
方向が一階壁パネル120と二階壁パネル150の境目
に対して直角になるようにして、二つの固定穴20bを
使ってスクリュウにて二階壁パネル150に固着する。
次に、一階壁パネル120の突起部120jと同じ間隔
で切欠部200aが設けられているモール200を、図
15(b)に示すように、壁つなぎ金具20の切欠部2
0aとモール200の切欠部200aが一致するように
モール取り付け金具20にモール200を係止する。次
に、図15(c)に示すように、目隠し材21はモール
200aの切欠部と同じ形状であり、一階壁パネル12
0の壁つなぎ穴120eと同じ外径をもつ中空円柱状の
突起部21aが設けられている。この突起部21aを、
足場を解体するときに一階壁パネル120の壁つなぎ穴
120eに螺合された壁つなぎ金具を外した壁つなぎ穴
120eに挿入することで、目隠し材21がモール20
0の切欠部200aに嵌入され、モール200と一体化
するのである。このようにして、一階壁パネル120,
121・・・と二階壁パネル150,151・・・の境
目にモール200を取り付けるのである。なお、二階壁
パネル150,153・・・と妻部壁パネル180,1
81・・・の境目のモール200の取り付けも同様にし
て行う。
【0043】次に、ユニット工法におけるプレファブ住
宅のユニットの位置調整について説明する。図16に示
すように、基礎2(図示せず)に設置されたユニット3
20の内壁側には配線等のために内壁材が設けられてい
ないのでフレームが露出している。このフレームの下端
付近に調整穴30aを設けた調整用金具30が工場にて
溶着されている。基準となるユニット320の調整用金
具30の調整穴30aに調整具4の第一調整体4aの第
一固定穴4cを螺合し、その他のユニット321の調整
体30の調整穴30aには上記調整具4の第二調整体4
bの第二固定棒4fを螺合する。このユニット320,
321の位置調整の方法は、前述した基準となる一階床
パネル110とその他の一階壁パネル111の調整方法
と同じように縦方向調整体4eと横方向調整体4hによ
って行う。
【0044】また、一階ユニット320と二階ユニット
350との境目を隠すモール200の取り付けは、図1
5(a)に示すように、一階ユニット320の上端付近
に設けられた突起部320jを使って、前述した一階壁
パネル120と二階壁パネル150の境目を隠すモール
200の取り付けと同様にして行う。
【0045】なお、本発明の趣旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々なる実施の態様をとることができることは無
論である。調整具4の第一固定棒4c、第二固定棒4
f、及び、横方向調整体4hを六角レンチで回動できる
構造にしてもよい。またユニット320,321・・・
の調整で使用される調整用金具30を脱着可能な部品に
して現場にて使用するものであってもよい。また、フレ
ーム部分に内周壁に雌ネジを刻設した調整穴を設けたも
のとしてもよい。一階天井パネルや二階天井パネルは位
置調整の必要はないものとしたが場合によっては調整穴
を設けて調整を行っても何ら問題はない。また、一階壁
パネル120に突起部120jを設けることなく外壁材
に壁つなぎ穴120eを設けるものであってもよい。さ
らに、壁つなぎ穴120eを調整穴120cとして使用
してもよいし、また、調整穴120cを壁つなぎ穴12
0eとして使用してもよい。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明は、プレファブ住
宅の基礎に設けられたモルタルを充填したアンカーボル
ト挿入穴に一階床パネルの下部に設けられたアンカーボ
ルトを挿入し、モルタルが硬化することによって基礎と
一階床パネルとを接合する方法において、上記アンカー
ボルトは、アンカーボルト本体の外周に雄ネジが刻設さ
れていて、該アンカーボルト本体の一方の端部から直角
に交わる四本の切れ目が軸線方向に所定の長さまで設け
られているものであって、該アンカーボルト本体の他方
の端部から軸線方向に沿って本体内部に挿入され一部が
本体から突出している杭を有しており、該杭の突出して
いる部分をアンカーボルト本体に挿入することで該本体
の上記四本の切れ目により四等分された上記アンカーボ
ルト本体部分が外側に向かって拡がるアンカーボルトを
用いて基礎と一階床パネルとを接合することを特徴とす
るプレファブ住宅の施工方法を要旨としているので、ア
ンカーボルトの切れ目が拡がった部分が硬化していない
モルタルに入り込み、さらに、モルタルもアンカーボル
トの切れ目の部分から本体内部に入り込むことと、外周
壁に刻設された雄ネジ部が異形鉄筋と同じ役目をするた
めアンカーボルトがモルタルによって強固に固定され
る。従って、基礎と一階床パネルが強固に接合される。
【0047】又、本発明は、プレファブ住宅のパネル又
はユニットの位置調整の方法において、一方のパネル又
はユニットに設けられた雌ネジが刻設されている調整用
穴に、第一調整体を貫通するように螺合している第一固
定棒を螺合し、他方のパネル又はユニットに設けられた
雌ネジが刻設されている調整用穴に第二調整体に回動自
在に設けられている縦方向調整体を貫通するように螺合
している第二固定棒を螺合し、中心付近で刻設されてい
る雄ネジの方向が反対になっている横方向調整体のそれ
ぞれの雄ネジ部に上記第一調整体と上記第二調整体を螺
合している調整具を用いることを特徴とするプレファブ
住宅の施工方法を要旨としているので、掛けややバール
等を使用しないで位置調整をおこなえるのでパネル又は
ユニットに傷を付けることがなくなった。また、微調整
が可能となるため調整の後のパネル又はユニットの設
置、及び、接合が容易にでき、プレファブ住宅の長所で
あるゆがみのない高精度、高品質の住宅となる。
【0048】そして、前記調整用穴がパネル又はユニッ
トのフレームに固着されている調整用金具に設けられる
ので、フレームにじかに調整用穴を設けないのでフレー
ムの強度が低下することがない。しかも、刻設される雌
ネジの山が多く取れるので調整の際にかかる力の分散が
多くなる。
【0049】そして、前記調整用金具が着脱可能である
ので、調整用穴が設けられていないパネルやユニットで
あっても現場においての作業が可能となり、しかも、一
組の調整用金具があればどこの場所のパネル又はユニッ
トの調整もおこなえるので部品点数が減少する。
【0050】又、本発明は、プレファブ住宅の床パネル
と壁パネル又は間仕切りパネルとを接合する方法におい
て、上記床パネルに螺合されたジョイントボルトに上記
壁パネル又は上記間仕切りパネルに設けられた突起部を
嵌合し、ボルトを該突起部に設けられた接続穴に挿通し
上記ジョイントボルトに設けられた接合穴に螺合するこ
とを特徴とするプレファブ住宅の施工方法を要旨として
いるので、壁パネル又は間仕切りパネルの設置が容易に
おこなえる。
【0051】さらに、本発明は、プレファブ住宅の壁パ
ネル又は間仕切りパネルと天井パネルとを接合する方法
において、上記壁パネル又は上記間仕切りパネルに螺合
されたジョイントボルトに天井パネルに設けられた突起
部を嵌合若しくは退避穴に遊嵌し、ボルトを該突起部に
設けられた接続穴に挿通し上記ジョイントボルトに設け
られた接合穴に螺合することを特徴とするプレファブ住
宅の施工方法をも要旨としているので、天井パネルの設
置が容易におこなえる。
【0052】そして、前記ジョイントボルトが、本体の
底部付近で六角形である略円すい台であるので、スパナ
や電動工具で簡単にジョイントボルトを螺合することが
でき、ジョイントボルトの周囲に新たにパネル接合のた
めのボルトを設ける必要がなくなる。
【0053】又、本発明は、プレファブ住宅の天井パネ
ル又は小屋組と屋根パネルとを接合する方法において、
上記屋根パネルに設けられた屋根こう配に90度を加え
た角度を有する固定金具を用いて、天井パネルの上面に
屋根こう配の斜面をもった突起部の垂直面又は小屋組の
側面に固定することを特徴とするプレファブ住宅の施工
方法を要旨としているので、ボルトの締め付け方向が水
平となり、工具を使用する空間が広くなるため、作業者
がボルトの締め付けを完全ににおこなえる。従って、屋
根パネルの固定が強固なものとなる。
【0054】さらに、本発明は、プレファブ住宅の軒天
井部分の化粧において、屋根パネルの先端近傍に屋根の
こう配の角度分回動するように設けられている軒天井パ
ネルを用いることを特徴とするプレファブ住宅の施工方
法をも要旨としているので、熟練工でなくとも外観上美
しい軒天井ができる。
【0055】さらに、本発明は、プレファブ住宅の壁パ
ネル又はユニットと足場を接続する方法において、壁パ
ネル又はユニットに設けられている壁つなぎ穴に足場に
接続される壁つなぎ金具を螺合することを特徴とするプ
レファブ住宅の施工方法をも要旨としているので、足場
が壁パネル又はユニットと壁つなぎ金具によって強固に
固定されるので、作業者の足場上での作業が安全におこ
なえる。
【0056】そして、前記壁つなぎ穴に着脱可能な目隠
し材を用いるので、目隠し材は容易に外すことができる
ので住宅の修理等で足場を組み立てるとき容易に壁つな
ぎ金具を取り付けることができる。
【0057】又、本発明は、プレファブ住宅の上下に位
置する壁パネル又はユニットの境目を隠すモールの取り
付けにおいて、モール取り付け金具に設けられた切欠部
を壁パネル又はユニットに設けられた突起部に合わせて
固着し、上記取り付け金具に該取り付け金具の切欠部と
一致する切欠部をもつモールを係止し、該モールの切欠
部に一致する目隠し材を嵌入することを特徴とするプレ
ファブ住宅の施工方法を要旨としているので、モール取
り付け金具の固着のための墨打ちの必要がなく、一直線
上にモールを取り付けられる。従って、外観上美しくモ
ールが取り付けられる。
【0058】そして、前記突起部に壁つなぎ穴が設けら
れているので、壁つなぎ穴が目隠し材によって容易に隠
すことができる。また、モール取り付け金具の切欠部と
モールの切欠部に壁つなぎ金具が位置するため壁つなぎ
金具を外すことなくモールの取り付けが可能となる。従
って、モールの取り付けの際の足場での作業が安全とな
る。
【0059】そして、前記目隠し材が壁つなぎ穴を用い
て着脱可能であるので、足場を解体するときに目隠し材
をつければよい。また、目隠し材は容易に外すことがで
きるので住宅の修理等で足場を組み立てるとき容易に壁
つなぎ金具を取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレファブ住宅の斜視図である。
【図2】一階床パネルの接合の説明図である。
【図3】アンカーボルトの斜視図である。
【図4】一階床パネルの部分断面図である。
【図5】ジョイントボルトの斜視図である。
【図6】調整具の斜視図である。
【図7】調整具の説明図である。
【図8】一階壁パネルの接合の説明図である。
【図9】一階床パネルと一階壁パネルの接合部分の拡大
断面図である。
【図10】隣り合う一階壁パネルと調整具の説明図であ
る。
【図11】一階天井パネルの接合の説明図である。
【図12】二階天井パネルの接合の説明図である。
【図13】隣り合う二階天井パネルの拡大図である。
【図14】屋根パネルの説明図である。
【図15】モールの取り付け説明図である。
【図16】隣り合う一階ユニットの位置調整の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 住宅 2 基礎 3 アンカーボルト 4 調整具 4a 第一調整体 4b 第二調整体 4c 第一固定棒 4e 縦方向調整体 4f 第二固定棒 4h 横方向調整体 6 ジョイントボルト 7 突起部 8 接続穴 20 モール取り付け金具 21 目隠し材 110,111,・・・ 一階床パネル 120,121,・・・ 一階壁パネル 120c 調整用穴 120e 壁つなぎ穴 120j 突起部 140,141,・・・ 一階天井パネル 170,171,・・・ 二階天井パネル 190 屋根パネル 200 モール 210 軒天井パネル 320,321 一階ユニット

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレファブ住宅の基礎に設けられたモル
    タルを充填したアンカーボルト挿入穴に一階床パネルの
    下部に設けられたアンカーボルトを挿入し、モルタルが
    硬化することによって基礎と一階床パネルとを接合する
    方法において、上記アンカーボルトは、アンカーボルト
    本体の外周に雄ネジが刻設されていて、該アンカーボル
    ト本体の一方の端部から直角に交わる四本の切れ目が軸
    線方向に所定の長さまで設けられているものであって、
    該アンカーボルト本体の他方の端部から軸線方向に沿っ
    て本体内部に挿入され一部が本体から突出している杭を
    有しており、該杭の突出している部分をアンカーボルト
    本体に挿入することで該本体の上記四本の切れ目により
    四等分された上記アンカーボルト本体部分が外側に向か
    って拡がるアンカーボルトを用いて基礎と一階床パネル
    とを接合することを特徴とするプレファブ住宅の施工方
    法。
  2. 【請求項2】 プレファブ住宅のパネル又はユニットの
    位置調整の方法において、一方のパネル又はユニットに
    設けられた雌ネジが刻設されている調整用穴に、第一調
    整体を貫通するように螺合している第一固定棒を螺合
    し、他方のパネル又はユニットに設けられた雌ネジが刻
    設されている調整用穴に、第二調整体に回動自在に設け
    られている縦方向調整体を貫通するように螺合している
    第二固定棒を螺合し、中心付近で刻設されている雄ネジ
    の方向が反対になっている横方向調整体のそれぞれの雄
    ネジ部に上記第一調整体と上記第二調整体を螺合してい
    る調整具を用いることを特徴とするプレファブ住宅の施
    工方法。
  3. 【請求項3】 前記調整用穴がパネル又はユニットのフ
    レームに固着されている調整用金具に設けられること特
    徴とする請求項2記載のプレファブ住宅の施工方法。
  4. 【請求項4】 前記調整用金具が着脱可能であることを
    特徴とする請求項3記載のプレファブ住宅の施工方法。
  5. 【請求項5】 プレファブ住宅の床パネルと壁パネル又
    は間仕切りパネルとを接合する方法において、上記床パ
    ネルに螺合されたジョイントボルトに上記壁パネル又は
    上記間仕切りパネルに設けられた突起部を嵌合し、ボル
    トを該突起部に設けられた接続穴に挿通し上記ジョイン
    トボルトに設けられた接合穴に螺合することを特徴とす
    るプレファブ住宅の施工方法。
  6. 【請求項6】 プレファブ住宅の壁パネル又は間仕切り
    パネルと天井パネルとを接合する方法において、上記壁
    パネル又は上記間仕切りパネルに螺合されたジョイント
    ボルトに天井パネルに設けられた突起部を嵌合若しくは
    退避穴に遊嵌し、ボルトを該突起部に設けられた接続穴
    に挿通し上記ジョイントボルトに設けられた接合穴に螺
    合することを特徴とするプレファブ住宅の施工方法。
  7. 【請求項7】 前記ジョイントボルトが、本体の底部付
    近で六角形である略円すい台であることを特徴とする請
    求項5または6記載のプレファブ住宅の施工方法
  8. 【請求項8】 プレファブ住宅の天井パネル又は小屋組
    と屋根パネルとを接合する方法において、上記屋根パネ
    ルに設けられた屋根こう配に90度を加えた角度を有す
    る固定金具を用いて、天井パネルの上面に屋根こう配の
    斜面をもった突起部の垂直面又は小屋組の側面に固定す
    ることを特徴とするプレファブ住宅の施工方法。
  9. 【請求項9】 プレファブ住宅の軒天井部分の化粧にお
    いて、屋根パネルの先端近傍に屋根のこう配の角度分回
    動するように設けられている軒天井パネルを用いること
    を特徴とするプレファブ住宅の施工方法。
  10. 【請求項10】 プレファブ住宅の壁パネル又はユニッ
    トと足場を接続する方法において、壁パネル又はユニッ
    トに設けられている壁つなぎ穴に足場に接続される壁つ
    なぎ金具を螺合することを特徴とするプレファブ住宅の
    施工方法。
  11. 【請求項11】 前記壁つなぎ穴に着脱可能な目隠し材
    を用いることを特徴とする請求項10記載のプレファブ
    住宅の施工方法
  12. 【請求項12】 プレファブ住宅の上下に位置する壁パ
    ネル又はユニットの境目を隠すモールの取り付けにおい
    て、モール取り付け金具に設けられた切欠部を壁パネル
    又はユニットに設けられた突起部に合わせて固着し、上
    記取り付け金具に該取り付け金具の切欠部と一致する切
    欠部をもつモールを係止し、該モールの切欠部に一致す
    る目隠し材を嵌入することを特徴とするプレファブ住宅
    の施工方法。
  13. 【請求項13】 前記突起部に壁つなぎ穴が設けられて
    いることを特徴とする請求項12記載のプレファブ住宅
    の施工方法。
  14. 【請求項14】 前記目隠し材が壁つなぎ穴を用いて着
    脱可能であることを特徴とする請求項12記載のプレフ
    ァブ住宅の施工方法。
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