JPH1136451A - ユニット物の取付方法および取付構造 - Google Patents

ユニット物の取付方法および取付構造

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JPH1136451A
JPH1136451A JP9198372A JP19837297A JPH1136451A JP H1136451 A JPH1136451 A JP H1136451A JP 9198372 A JP9198372 A JP 9198372A JP 19837297 A JP19837297 A JP 19837297A JP H1136451 A JPH1136451 A JP H1136451A
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JP
Japan
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bolt
positioning pin
unit
building
mounting
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Withdrawn
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JP9198372A
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English (en)
Inventor
Hidetada Kawakami
栄忠 河上
Koji Hamada
耕治 浜田
Tadayuki Iwata
忠之 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1136451A publication Critical patent/JPH1136451A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E04BUILDING
    • E04BGENERAL BUILDING CONSTRUCTIONS; WALLS, e.g. PARTITIONS; ROOFS; FLOORS; CEILINGS; INSULATION OR OTHER PROTECTION OF BUILDINGS
    • E04B1/00Constructions in general; Structures which are not restricted either to walls, e.g. partitions, or floors or ceilings or roofs
    • E04B1/003Balconies; Decks

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  • Architecture (AREA)
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  • Electromagnetism (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バルコニユニット等のユニット物の取付作業
を容易にできるユニット物の取付方法を提供すること。 【解決手段】 受け部51の位置決めピン螺合孔53B
に螺合した位置決めピン11に、結合部61に取り付け
た抜止治具1の切り欠き部4Aを係合する。係合した状
態で受け部51と結合部61とにボルト82を挿通およ
び締め付ける。位置決めピン11からバルコニユニット
25が外れないので、ボルト82を挿通および締め付け
る作業だけ行うことができる。バルコニユニット25の
取付作業にかかる労力を軽減することができるととも
に、作業が軽減できる分時間も短くすることができ、バ
ルコニユニット25の取付作業を容易に行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニット物の取付
方法および取付構造に関するものである。
【0002】
【背景技術】建物の側面に取り付けられるユニット物、
例えばバルコニユニット等を建物に取り付けるための従
来の方法は次の通りである。すなわち、建物の構造材に
受け部を設け、この受け部に前方へ水平に突出した位置
決めピンを固設し、建築現場でバルコニユニットをクレ
ーンで吊り上げて水平移動させ、建物の近くに引き寄せ
たバルコニユニットの結合部に形成されている孔に位置
決めピンを挿入する。そして、結合部と受け部とにボル
トを挿入し、レンチ等でボルトを回転させて締め付ける
ことによって、建物にバルコニユニットを取り付けてい
た。この際、結合部と受け部とにボルトを挿入および締
め付ける作業は、クレーンの揺れ等により、バルコニユ
ニットが建物側から離れて位置決めピンから外れる恐れ
があるので、バルコニユニットを建物側に引き寄せなが
ら行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、バルコ
ニユニットを建物側に引き寄せた状態で、結合部と受け
部とにボルトを挿入および締め付ける作業は、バルコニ
ユニットを引き寄せる作業と、ボルトを挿入および締め
付ける作業とを別々の作業者が行わなければならず、こ
のため、バルコニユニットの取付作業に多くの労力と時
間がかかり、現場作業が煩雑になるという問題があっ
た。
【0004】本発明の目的は、バルコニユニット等のユ
ニット物の取付作業を容易にできるユニット物の取付方
法および取付構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、図
面を参照して説明すると、建物の構造材に受け部51を
設けるとともに、建物に張り出し状態で取り付けられる
ユニット物の端部に受け部に結合される結合部61を設
け、これら受け部と結合部とのうち、一方にはボルト螺
合孔53Aと位置決めピン螺合孔53Bとを設け、他方
にはボルト挿通孔61Aと治具取付部61Bとを設け、
一方の位置決めピン螺合孔に位置決めピン11を螺合
し、他方の治具取付部に切り欠き部4を有する抜止治具
1を取り付けておき、ユニット物を吊り上げて、位置決
めピンに抜止治具の切り欠き部を係合し、かつ、切り欠
き部を通して他方のボルト挿通孔から一方のボルト螺合
孔に少なくとも一本のボルト82を挿通した後、抜止治
具を取り外し、各ボルト孔にボルトを挿通して締め付け
ることを特徴とする。
【0006】ユニット物の一例はバルコニユニット25
であり、本発明はこれ以外に例えば、玄関庇ユニットや
軒先ユニット等に適用でき、建物の側面に張り出し状態
で取り付けられる任意なユニット物に適用できる。ここ
で、ボルト螺合孔および位置決めピン螺合孔は、孔と孔
に一致する部分に固設されているナット53Cとを含ん
で形成されている。
【0007】一方の位置決めピン螺合孔に螺合した位置
決めピンに、他方に取り付けた抜止治具を係合すること
によって、建物構造材に対するユニット物の位置を規制
でき、従来のように、位置決めピンからユニット物が外
れないので、ユニット物を建物側に引き寄せる作業を行
う必要がない。つまり、位置決めピンに抜止治具が係合
した状態で、受け部と結合部とにボルトを挿通および締
め付ける作業だけ行えばよいので、ユニット物の取付作
業にかかる労力を軽減することができるとともに、作業
が軽減できる分時間も短くすることができ、ユニット物
の取付作業を容易に行うことが可能となる。
【0008】また、受け部と結合部との各ボルト孔に少
なくとも一本のボルトを挿通した後、位置決めピンを取
り外すことが好ましい。位置決めピンを取り外せば、抜
止治具と同様に繰り返し利用することができ、多数の位
置決めピンや抜止治具を生産する必要がないため、コス
トを低減することが可能となる。
【0009】さらに、受け部と結合部とのうち、どちら
か一方の上面に抜止治具を固定することが望ましい。抜
止治具を、受け部または結合部のうちのどちらか一方の
上面52、62に固定すれば、抜止治具の着脱を容易に
行うことが可能となる。
【0010】本発明の第2発明は、建物の構造材に受け
部を設けるとともに、建物に張り出し状態で取り付けら
れるユニット物の端部に受け部に結合される結合部を設
け、これら受け部と結合部とのうち、一方にはボルト螺
合孔と位置決めピン螺合孔とを設け、他方にはボルト挿
通孔と抜止部材取付部61Cとを設け、一方の位置決め
ピン螺合孔に位置決めピンを螺合し、他方の抜止部材取
付部に位置決めピンが係合される係合部7とボルトが挿
通されるボルト挿通部8とを有する抜止部材6を取り付
けておき、ユニット物を吊り上げて、位置決めピンに抜
止部材の係合部を係合し、かつ、ボルト挿通部を通して
他方の各ボルト挿通孔から一方の各ボルト螺合孔にボル
トを挿通して締め付けることを特徴とする。
【0011】一方の位置決めピン螺合孔に螺合した位置
決めピンに、他方に取り付けた抜止部材を係合すること
によって、建物構造材に対するユニット物の位置を規制
でき、従来のように、位置決めピンからユニット物が外
れないので、ユニット物を建物側に引き寄せる作業を行
う必要がない。つまり、位置決めピンに抜止部材が係合
した状態で、受け部と結合部とにボルトを挿通および締
め付ける作業だけ行えばよいので、ユニット物の取付作
業にかかる労力を軽減することができるとともに、作業
が軽減できる分時間も短くすることができ、ユニット物
の取付作業を容易に行うことが可能となる。その上、抜
止治具とは違い、抜止部材はユニット物を建物に接続し
た後取り外さなくてよいので、その分現場作業を軽減す
ることが可能となる。
【0012】また、受け部と結合部とのうちの他方に各
ボルト孔にボルトを挿通して受け部と結合部とを引き寄
せた際、一方に螺合した位置決めピンを収容する位置決
めピン収容孔61Dを形成することが好ましい。
【0013】位置決めピン収容孔を形成すれば、一方に
螺合した位置決めピンの他方側に突出した部分が前記収
容孔に入るので、位置決めピンを外すことなく、付けた
まま受け部と結合部とを引き寄せることができ、容易に
受け部と結合部とのボルト締めを行うことができる。ま
た、建物にユニット物を取り付けた後に位置決めピンを
取り外す場合でも、位置決めピン収容孔から軸方向に取
り外すことができるので、簡単に位置決めピンの取り外
し作業を行うことが可能となる。これらの点から、ユニ
ット物の取付作業を容易に行うことが可能となる。
【0014】本発明の第3発明は、建物の構造材には受
け部が設けられているとともに、建物に張り出し状態で
取り付けられるユニット物の端部に受け部に結合される
結合部を設け、これら受け部と結合部とのうち、一方に
はボルト螺合孔と位置決めピン螺合孔とを設け、他方に
はボルト挿通孔と抜止部材取付部とを設け、他方の抜止
部材取付部に位置決めピン螺合孔に螺合する位置決めピ
ンを係合可能な係合部とボルトを挿通するボルト挿通部
とを有する抜止部材を設け、ボルト挿通部を通して他方
の各ボルト挿通孔から一方の各ボルト螺合孔にボルトを
挿通して締め付けていることを特徴とする。
【0015】受け部と結合部との間に抜止部材が設けら
れていることによって、ユニット物を建物に接続した
後、抜止部材を取り外さなくてよいので、その分現場作
業を軽減することが可能となる。また、例えば、一方の
螺合孔に螺合した位置決めピンに、他方に取り付けた抜
止部材を係合することで、建物構造材に対するユニット
物の位置を規制でき、従来のように、位置決めピンから
ユニット物が外れないので、ユニット物を建物側に引き
寄せる作業を行う必要がない。つまり、位置決めピンに
抜止部材6が係合した状態で、受け部と結合部とにボル
トを挿通および締め付ける作業だけ行えばよいので、ユ
ニット物の取付作業にかかる労力を軽減することができ
るとともに、作業が軽減できる分時間も短くすることが
でき、ユニット物の取付作業を容易に行うことが可能と
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本発明の第1実施形態
を適用したユニット式建物21が示されている。このユ
ニット式建物21の本体は、基礎22上に載せられた1
階用建物ユニット23と、1階用建物ユニット23上に
載せられた2階用建物ユニット24とを含んで構成さ
れ、複数の2階用建物ユニット24のうちの中央の建物
ユニット24の側面にユニット物であるバルコニユニッ
ト25が張り出し状態に取り付けられている。
【0017】各建物ユニット23、24は、四隅の4本
の柱の上端間、下端間に各4本の上梁、下梁を架設した
直方体状の骨組みを有するものであり、図2にも示すよ
うに、前記建物ユニット24の室外側の構造材である下
梁24Aの前面には、中空箱状の受け部51が溶接で固
設されている。この受け部51の上面52は水平な平坦
であるとともに、垂直な前面53には、ボルト82が挿
通および螺合するボルト螺合孔53Aと位置決めピン1
1が挿通および螺合する位置決めピン螺合孔53Bとが
形成されている。なお、各ボルト螺合孔53A、位置決
めピン螺合孔53Bは、受け部51の前面53に雌ねじ
を加工して形成してもよいが、本実施形態では、受け部
51の肉厚が薄いため、その裏面にナット53Cを固設
して形成している。
【0018】バルコニユニット25は、床パネル26
と、前手摺壁パネル27と、左右両側の横手摺壁パネル
28とからなる。また、横手摺壁パネル28がボルト結
合される図示しないブラケットでそれぞれ建物ユニット
24に接合される。
【0019】バルコニユニット25の床パネル26の建
物ユニット24側の端部、具体的には、床パネル26の
骨組みを形成している建物ユニット24側の骨組み材3
0には、結合部61が溶接で固設されている。この結合
部61の上面62には後述する抜止治具1を取り付ける
治具取付部61Bが形成されているとともに、垂直な前
面63にはボルト挿通孔61Aと位置決めピン収容孔6
1Dとが形成されている。治具取付部61Bは、孔から
構成されており、この孔には雌ねじが形成されている。
ボルト挿通孔61Aは、ボルト螺合孔53Aに対応して
上下左右に合計4個あり、また、位置決めピン収容孔6
1Dは、上下に形成されたボルト孔61Aの略真ん中
に、位置決めピン11の頭部11Aが通過できる程度の
大きさに形成されている。
【0020】また、バルコニユニット25を建物ユニッ
ト24に取り付ける際には、図3に示すような抜止治具
1を用いる。抜止治具1は、断面L形の鋼板で形成され
ており、その上面2には、前記結合部61の上面62に
形成されている治具取付部61Bに対応した位置に孔2
Aが形成されている。さらに、抜止治具1の垂直な前面
3には、その下方が開口され、上方に向かって長さの異
なる2つの切り欠き部4A、4Bが形成されている。2
つの切り欠き部4A、4Bのうち、一方の切り欠き部4
Aは、切り欠き部分の長さが他方に比べて短く、位置決
めピン11が係合されるとともに、1つのボルト孔53
A、61Aに挿通されるボルト82が挿通可能に形成さ
れている。また、切り欠き部分の長さが一方に比べて長
い他方の切り欠き部4Bは、上下の2つのボルト孔53
A、61Aに挿通されるボルト82が挿通可能に形成さ
れている。なお、図3には、2つの結合部61に取り付
ける抜止治具1のうちの一つが示されており、もう一つ
は図3の抜止治具1と左右対称な形状となっている。
【0021】次にバルコニユニット25の取付方法につ
いて説明する。工場で生産された各建物ユニット23、
24を建築現場で組み合わせてユニット式建物21の本
体を形成した後、図2に示すように、位置決めピン11
を建物ユニット24の受け部51の位置決めピン螺合孔
53Bに螺合する。
【0022】そして、抜止治具1の上面2の孔2Aにボ
ルト81を挿通し、結合部61の治具取付部61Bに前
記ボルト81を螺合して、抜止治具1を結合部61に取
り付ける。図4に示すように、抜止治具1を取り付けた
後、バルコニユニット25を図示しないクレーンで吊り
上げ、バルコニユニット25をユニット式建物の本体に
近づけて徐々に降ろし、受け部51に螺合した位置決め
ピン11に抜止治具1の一方の切り欠き部4Aを係合す
る。
【0023】そして、図5に示すように、位置決めピン
11に抜止治具1を係合した後、結合部61のボルト挿
通孔61Aを通し、切り欠き部4を通して、受け部51
のボルト螺合孔53Aにそれぞれボルト82を挿通し、
ナット53Cに仮止めしておく。この際、位置決めピン
11の上方に位置するボルト挿通孔61Aには、抜止治
具1があるため、抜止治具1を取り外さないとボルト8
2を挿通することができないので、この部分だけは、抜
止治具1を取り外した後でボルト82を挿通する。
【0024】次に、図6に示すように、ボルト82を仮
止めした状態で、抜止治具1を固定しているボルト81
を外し、抜止治具1を上方に持ち上げて、受け部51と
結合部61との間から取り外す。この後、仮止めしてい
たボルト82をナット53Cに締め付けるとともに、位
置決めピン11の上方のボルト挿通孔61Aにもボルト
82を挿通しナット53Cに締め付ける。ここで、ボル
ト82を締め付け、結合部61と受け部51とを引き寄
せた際に、位置決めピン11の頭部11Aが位置決めピ
ン収容孔61Dに収容される。そして、図7に示すよう
に、結合部61の内側から位置決めピン11を取り外
す。このようにして、バルコニユニット25を建物ユニ
ット24に取り付ける。
【0025】このような本実施形態によれば、次のよう
な効果が得られる。 受け部51の位置決めピン螺合孔53Bに螺合した位
置決めピン11に、結合部61に取り付けた抜止治具1
を係合することによって、建物構造材に対するバルコニ
ユニット25の位置を規制でき、バルコニユニット25
を建物21側に引き寄せる作業も不要にできる。このた
め、位置決めピン11に抜止治具1が係合した状態で、
受け部51と結合部61とにボルト82を挿通および締
め付ける作業だけ行えばよく、バルコニユニット25の
取付作業にかかる労力を軽減することができるととも
に、作業が軽減できる分時間も短くすることができ、バ
ルコニユニット25の取付作業を容易に行うことができ
る。
【0026】また、位置決めピン11を取り外すこと
によって、抜止治具1と同様に繰り返し利用することが
でき、位置決めピン11や抜止治具1を多数生産する必
要がないため、コストを低減することができる。
【0027】さらに、抜止治具1を結合部61の上面
62に固定することによって、抜止治具1を取り付ける
際には、抜止治具1の上面2を結合部61の上面62に
引っかけてボルト81締めすればよいし、取り外す際に
は、ボルト81を外して上方に持ち上げるだけでよいの
で、抜止治具1の着脱を容易に行うことができる。
【0028】また、位置決めピン収容孔61Dを形成
することによって、受け部51に螺合した位置決めピン
11の頭部11Aが位置決めピン収容孔61Dに入るの
で、位置決めピン11を外すことなく、つけたまま受け
部51と結合部61とを引き寄せることができ、容易に
受け部51と結合部61とのボルト締めを行うことがで
きる。さらに、建物にバルコニユニット25を取り付け
た後に位置決めピン11を取り外す際も、結合部61の
内側から位置決めピン収容孔61Dを通って軸方向に取
り外すことができるので、簡単に位置決めピン11の取
り外し作業を行うことができる。これらの点からも、バ
ルコニユニット25の取付作業を容易に行うことができ
る。
【0029】また、抜止治具1に切り欠き部4Aを形
成することによって、バルコニユニット25を上方から
降ろすだけで、容易に位置決めピン11に係合させるこ
とができ、バルコニユニット25の取付作業を容易に行
うことができる。さらに、切り欠かれていることによっ
て、ボルト82が挿通されていても上方に簡単に抜止治
具1を取り外せることができるので、この点からもバル
コニユニット25の取付作業を容易に行うことができ
る。その上、位置決めピン11の係合とボルト82の挿
通とを同じ切り欠き部4Aを用いることによって、抜止
治具1の加工に手間がかからず、簡単に形成することが
でき、その分コストを低減することができる。
【0030】図8、9には、本発明の取付構造を適用し
た第2実施形態が示されている。なお、前記第1実施形
態と同一もしくは相当構成品には符号を付し、説明を省
略もしくは簡略する。本実施形態は、前記第1実施形態
で用いていた抜止治具1を抜止部材6としたものであ
る。
【0031】詳しくは、抜止部材6は、断面コ字形の鋼
板で形成されており、結合部材61の上面62および下
面の抜止部材取付部61Cに溶接で固設されている。ま
た、抜止部材6には、位置決めピン11を係合する係合
部7と、ボルト82が挿通されるボルト挿通部8とが形
成されている。係合部7と1つのボルト挿通部8とは、
下方が開口された1つの切り欠き部分から形成されてい
る。他のボルト挿通部8は孔から構成されている。
【0032】位置決めピン11は、受け部51の位置決
めピン螺合孔53Bに螺合され、抜止部材6の係合部7
に係合されるとともに、位置決めピン11の頭部11A
が結合部61の位置決めピン収容孔61Dに収容されて
いる。そして、抜止部材6のボルト挿通部8を通して、
結合部61のボルト挿通孔61Aから受け部51のボル
ト螺合孔53Aにボルト82が挿通され、受け部51に
固設されているナット53Cに締め付けられている。
【0033】次にバルコニユニット25の取付方法につ
いて説明する。工場で生産された各建物ユニット23、
24を建築現場で組み合わせてユニット式建物21の本
体を形成した後、図8に示すように、位置決めピン11
を建物ユニット24の受け部51の位置決めピン螺合孔
53Bに螺合する。また、バルコニユニット25の結合
部61の抜止部材取付部61Cに抜止部材6を取り付け
る。なお、抜止部材は、工場等において溶接等で結合部
61の抜止部材取付部61Cに取り付けておいてもよい
し、現場で取り付けてもよい。図10に示すように、抜
止部材6を取り付けた後、バルコニユニット25を図示
しないクレーンで吊り上げ、バルコニユニット25をユ
ニット式建物の本体に近づけて徐々に降ろし、受け部5
1に螺合した位置決めピン11に抜止部材6の係合部7
を係合する。
【0034】次に、図11に示すように、位置決めピン
11に抜止部材6を係合した後、結合部61のボルト挿
通孔61Aを通し、ボルト挿通部8を通して、受け部5
1のボルト螺合孔53Aにそれぞれボルト82を挿通
し、各ボルト82をナット53Cに締め付ける。このよ
うにして、バルコニユニット25を建物ユニット24に
取り付ける(図9)。なお、バルコニユニット25を建
物ユニット24に取り付けた後、位置決めピン11は、
残さないで位置決めピン螺合孔53Bから取り外しても
よいし、そのまま位置決めピン螺合孔53Bに螺合して
残しておいてもよい。
【0035】このような本実施形態によれば、前記第1
実施形態のと同様に、受け部51の螺合孔に螺合した
位置決めピン11に、結合部61に取り付けた抜止部材
6を係合することによって、建物構造材に対するバルコ
ニユニット25の位置を規制でき、バルコニユニット2
5を建物21側に引き寄せる作業も不要にできる。この
ため、位置決めピン11に抜止部材6が係合した状態
で、受け部51と結合部61とにボルト82を挿通およ
び締め付ける作業だけ行えばよく、バルコニユニット2
5の取付作業にかかる労力を軽減することができるとと
もに、作業が軽減できる分時間も短くすることができ、
ユニット物の取付作業を容易に行うことができる。
【0036】また、抜止部材6に切り欠き部分を形成す
ることによって、位置決めピン11への係合を容易にで
き、バルコニユニット25の取付作業を容易に行うこと
ができる。さらに、位置決めピン11の係合とボルト8
2の挿通とを一つの切り欠き部分で行うことによって、
抜止部材6の加工に手間がかからず、簡単に形成するこ
とができ、その分コストを低減することができる。
【0037】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等
を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記第1実施形態では、抜止治具1は、受け部
51と結合部61とに複数のボルト82を挿通し、仮止
めした状態で取り外したが、これに限らず、例えば、先
に1本だけボルト82を挿通し、仮止めした状態で抜止
治具1を取り外してもよい。すなわち、少なくとも1本
のボルト82を挿通して仮止めしておけば、抜止治具1
を取り外しても、そのボルト82によってバルコニユニ
ット25が建物側から離れることがないので、バルコニ
ユニット25の取付作業を容易に行うことができる。さ
らに、位置決めピン11としては、取り外しても、取り
外さなくてもよい。
【0038】また、抜止治具1としては、前記実施形態
の形状に限らず、位置決めピン11を係合することがで
き、少なくとも1つのボルト孔53A、61Aに挿通さ
れるボルト82が挿通可能に形成されていればよい。さ
らに、抜止部材6としては、前記実施形態の形状に限ら
ず、位置決めピン11を係合することができ、ボルト孔
53A、61Aに挿通されるボルト82が挿通可能に形
成されていればよい。
【0039】また、前記第1実施形態では、抜止治具1
は、結合部61の上面62に固定していたが、これに限
らず、例えば、結合部61の下面や側面等に固定しても
よい。但し、上面62に固定した方が、その上面62の
ボルト81等を取り外し、上方に持ち上げるだけで抜止
治具1を取り外せることができる点で好ましい。
【0040】また、前記実施形態では、結合部61に抜
止治具1や抜止部材6が取り付けられ、受け部51に位
置決めピン11が取り付けられていたが、これに限ら
ず、例えば、結合部61に位置決めピン11が取り付け
られ、受け部51に抜止治具1や抜止部材6が取り付け
られていてもよい。
【0041】また、前記実施形態では、結合部61に位
置決めピン収容孔61Dが形成されていたが、必ずしも
形成されていなくてもよい。但し、位置決めピン収容孔
61Dが形成されていた方が位置決めピン11を外すこ
となく、付けたまま受け部51と結合部61とを引き寄
せることができ、また、建物ユニット29にバルコニユ
ニット25を取り付けた後に位置決めピン11を取り外
す場合でも位置決めピン収容孔61Dから軸方向に取り
外すことができ、簡単に位置決めピン11の取り外し作
業を行うことができる点で好ましい。
【0042】さらに、前記実施形態では、バルコニユニ
ット25をユニット式建物21に取り付けたが、これに
限らず、例えば、在来工法の建物等にも適用することが
できる。また、前記実施形態では、受け部51および結
合部61がそれぞれ建物ユニット29およびバルコニユ
ニット25に溶接で固設されていたが、一体成形されて
いてもよい。
【0043】さらに、前記実施形態では、ボルト82を
螺合するためにナット53Cが設けられていたが、受け
部の孔に雌ねじが形成されていれば設けなくてもよい。
【0044】さらに、本発明のユニット物としては、バ
ルコニユニット25に限らず、例えば、玄関庇ユニット
や軒先ユニット等でもよい。
【0045】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明のユニット
物の取付方法および取付構造によれば、一方の位置決め
ピン螺合孔に螺合した位置決めピンに、他方に取り付け
た抜止治具を係合することによって、建物構造材に対す
るユニット物の位置を規制でき、受け部と結合部とにボ
ルトを挿通および締め付ける作業だけ行えばよいので、
ユニット物の取付作業にかかる労力を軽減することがで
きるとともに、作業が軽減できる分時間も短くすること
ができ、ユニット物の取付作業を容易に行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるユニット式建物
の本体にクレーンで吊り上げたバルコニユニットを取り
付ける作業を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態におけるユニット式建物
側に設けられた受け部とバルコニユニット側に設けられ
た結合部と受け部および結合部の間に設けられた抜止治
具とを示すバルコニユニット取付前の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態における抜止治具を示す
斜視図である。
【図4】本発明の第1実施形態におけるバルコニユニッ
トの取付方法を示す側断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態におけるバルコニユニッ
トの取付方法を示す側断面図である。
【図6】本発明の第1実施形態におけるバルコニユニッ
トの取付方法を示す側断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態におけるバルコニユニッ
ト取付後を示す受け部と結合部との縦断面図である。
【図8】本発明の第2実施形態におけるユニット式建物
側に設けられた受け部とバルコニユニット側に設けられ
た結合部と受け部および結合部の間に設けられた抜止部
材とを示すバルコニユニット取付前の斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態におけるバルコニユニッ
ト取付後を示す受け部と結合部と抜止部材との縦断面図
である。
【図10】本発明の第2実施形態におけるバルコニユニ
ットの取付方法を示す側断面図である。
【図11】本発明の第2実施形態におけるバルコニユニ
ットの取付方法を示す側断面図である。
【符号の説明】
1 抜止治具 4、4A、4B 切り欠き部 6 抜止部材 7 係合部 8 ボルト挿通部 11 位置決めピン 25 ユニット物であるバルコニユニット 51 受け部 53A ボルト螺合孔 61A ボルト挿通孔 53B 位置決めピン螺合孔 61 結合部 61B 治具取付部 61C 抜止部材取付部 61D 位置決めピン収容孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の構造材には受け部が設けられてい
    るとともに、前記建物に張り出し状態で取り付けられる
    ユニット物の端部には、前記受け部に結合される結合部
    が設けられ、これら受け部と結合部とのうち、一方には
    ボルト螺合孔と位置決めピン螺合孔とが設けられ、他方
    にはボルト挿通孔と治具取付部とが設けられており、一
    方の前記位置決めピン螺合孔に位置決めピンを螺合し、
    他方の治具取付部に切り欠き部を有する抜止治具を取り
    付けておき、ユニット物を吊り上げて、前記位置決めピ
    ンに抜止治具の切り欠き部を係合し、かつ、前記切り欠
    き部を通して前記他方のボルト挿通孔から一方のボルト
    螺合孔に少なくとも一本のボルトを挿通した後、前記抜
    止治具を取り外し、各ボルト孔にボルトを挿通して締め
    付けることを特徴とするユニット物の取付方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のユニット物の取付方法
    において、前記受け部と結合部との各ボルト孔に少なく
    とも一本のボルトを挿通した後、前記位置決めピンを取
    り外すことを特徴とするユニット物の取付方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のユニット物の
    取付方法において、受け部と結合部とのうち、どちらか
    一方の上面に前記抜止治具を固定することを特徴とする
    ユニット物の取付方法。
  4. 【請求項4】 建物の構造材には受け部が設けられてい
    るとともに、前記建物に張り出し状態で取り付けられる
    ユニット物の端部には、前記受け部に結合される結合部
    が設けられ、これら受け部と結合部とのうち、一方には
    ボルト螺合孔と位置決めピン螺合孔とが設けられ、他方
    にはボルト挿通孔と抜止部材取付部とが設けられてお
    り、一方の前記位置決めピン螺合孔に位置決めピンを螺
    合し、他方の抜止部材取付部に位置決めピンが係合され
    る係合部とボルトが挿通されるボルト挿通部とを有する
    抜止部材を取り付けておき、ユニット物を吊り上げて、
    前記位置決めピンに抜止部材の係合部を係合し、かつ、
    前記ボルト挿通部を通して他方の各ボルト挿通孔から一
    方の各ボルト螺合孔にボルトを挿通して締め付けること
    を特徴とするユニット物の取付方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のユニッ
    ト物の取付方法において、前記受け部と結合部とのうち
    の他方には、前記各ボルト孔にボルトを挿通して受け部
    と結合部とを引き寄せた際に、一方に螺合した位置決め
    ピンが収容される位置決めピン収容孔が形成されている
    ことを特徴とするユニット物の取付方法。
  6. 【請求項6】 建物の構造材には受け部が設けられてい
    るとともに、前記建物に張り出し状態で取り付けられる
    ユニット物の端部には、前記受け部に結合される結合部
    が設けられ、これら受け部と結合部とのうち、一方には
    ボルト螺合孔と位置決めピン螺合孔とが設けられ、他方
    にはボルト挿通孔と抜止部材取付部とが設けられてお
    り、他方の抜止部材取付部に前記位置決めピン螺合孔に
    螺合される位置決めピンが係合可能な係合部とボルトが
    挿通されるボルト挿通部とを有する抜止部材が設けら
    れ、前記ボルト挿通部を通して前記他方の各ボルト挿通
    孔から一方の各ボルト螺合孔にボルトが挿通されて締め
    付けられていることを特徴とするユニット物の取付構
    造。
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