JP2004218323A - バルコニー - Google Patents
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Abstract
【課題】外装材取付用の基準となる躯体取付用部材を建物躯体に固着する固着具と、この躯体取付用部材にブラケットを固着する固着具を兼用とすることができるようにしたバルコニーとする。
【解決手段】躯体取付用部材1にブラケット2を固着し、このブラケット2に本体部3を連結し、その本体部3に手摺部4を取付けるようにしたバルコニーにおいて、建物躯体30の取付部31にナット部材35を設け、前記躯体取付用部材1の透孔24、ブラケット2の透孔2cを挿通してナット部材25に螺合するボルトを固着具40とし、この固着具40で躯体取付用部材1を取付部31に固着した後にブラケット2を取付ける場合には、前記固着具40を外し、その固着具40をブラケット2の透孔2c、躯体取付用部材1の透孔24を挿通してナット部材35に螺合してブラケット2を取付けるようにする。
これによって、固着具40を兼用とすることができる。
【選択図】 図5
【解決手段】躯体取付用部材1にブラケット2を固着し、このブラケット2に本体部3を連結し、その本体部3に手摺部4を取付けるようにしたバルコニーにおいて、建物躯体30の取付部31にナット部材35を設け、前記躯体取付用部材1の透孔24、ブラケット2の透孔2cを挿通してナット部材25に螺合するボルトを固着具40とし、この固着具40で躯体取付用部材1を取付部31に固着した後にブラケット2を取付ける場合には、前記固着具40を外し、その固着具40をブラケット2の透孔2c、躯体取付用部材1の透孔24を挿通してナット部材35に螺合してブラケット2を取付けるようにする。
これによって、固着具40を兼用とすることができる。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物躯体に取付けるバルコニーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から種々のバルコニーが提案されている。
例えば、特許文献1に示すバルコニーが提案されている。
左右の妻桁と前桁とデッキ材を有する本体部と、この本体部に取付けた手摺部と、建物躯体に取付けられるブラケットを備え、このブラケットと妻桁を連結して本体部を建物躯体に取付けるバルコニーである。
【0003】
建物躯体には外装材、例えばモルタル、サイディング等を取付けるのが一般的である。
前述の従来のバルコニーは外観、施工等の面から、次のように取付けている。ブラケットを建物躯体に取付けた後に、建物躯体に外装材をブラケットの取付部分を覆うように取付け、その後に本体部を左右の妻桁が外装材に接するように取付ける。
このように取付けることで、外装材と本体部(妻桁)が隙間なく連続し、その外装材と本体部との接触部分の外観の見栄えが良い。本体部が無い状態で外装材を容易に取付けできるので、外装材を容易に取付けできる。特に、モルタルを取付(塗布)ける場合には、本体部に関係なくモルタルを容易に塗布できる。
【0004】
前述とは反対に、建物躯体に取付けたブラケットに妻桁を取付けて本体部を建物躯体に取付け、その後に外装材を取付けると、前述と反対に、外装材と本体部(妻桁)との間に隙間が生じたり等して外観の見栄えが悪くなる。
また、外装材を取付ける時に本体部が邪魔になり、外装材を取付けしにくいので外装材の取付け作業が面倒である。特に、モルタルを取付(塗布)ける場合には、モルタルを塗布しづらい。
【0005】
前述のように、従来のバルコニーは外観の見栄え、外装材の取付け作業性等の面から、建物躯体にブラケットを取付けた後に外装材を取付け、その後に本体部を取付けるので、バルコニーのブラケット取付作業と本体部取付け作業を連続して行うことができない。
よって、バルコニーを取付ける作業者はブラケットを取付けた後に、他の作業者(左官職人等)が外装材を取付けるまで待機しなければならず、バルコニーの取付け作業効率が悪い。
また、外装材を取付ける際などに作業者がブラケットを足場として利用することがあり、このような場合にブラケットが損傷することがある。
また、ブラケットは建物躯体から突出するので、外装材取付用の足場に当たり、ブラケットを取付けできないことがある。
【0006】
前述のことを解消できるバルコニーが特許文献2に開示されている。
このバルコニーは、建物躯体に取付ける躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に取付けたブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付ける手摺部を備えている。
前記躯体取付用部材は縦板と上横材と下横材と左右の側板を備え、その縦板が固着具で建物躯体に固着され、上横材と下横材と左右の側板が外装材の受け部を形成する。
【0007】
前述のバルコニーであれば、躯体取付用部材を建物躯体に取付け、その上横材、下横材、左右の側板を基準として外装材を取付け、その後に躯体取付用部材にブラケットを固着具で固着して取付け、そのブラケットに本体部を連結してバルコニーを建物躯体に取付けできる。
このように、躯体取付用部材が外装材の取付けの基準となるので、バルコニーを建物躯体に取付けた後に外装材を見栄え良く取付けでき、外観の見栄えが良く、外装材の取付け作業が容易で、しかも効率良く取付けできるバルコニーである。
また、建物躯体に躯体取付用部材を取付けた後に外装材を取付け、その後に躯体取付用部材にブラケットを取付けできるから、そのブラケットが外装材の取付け時に足場として利用されることがなくなり、外装材取付用の足場を外した後にブラケットを取付けできるバルコニーである。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−90923号公報
【特許文献2】
特開2002−167851号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述のバルコニーは、躯体取付用部材を固着具で建物躯体に固着して取付け、この躯体取付用部材に固着具でブラケットを固着しているので、ブラケット固着用の固着具と躯体取付用部材固着用の固着具を備えている。
このために、固着具の数が多く、コストが高い。
【0010】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用できるようにして固着具の数を少なくしてコストを安くしたバルコニーを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、建物躯体の取付部に固着具で固着して取付けられる躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に固着具で固着して取付けられるブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付けられる手摺部を備え、
前記躯体取付用部材は取付用部と、この取付用部の周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部を備え、その取付用部に固着具挿通部が形成してあり、
前記ブラケットは固着具挿通部を有し、
前記躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着する固着具は、前記各固着具挿通部を挿通して建物躯体の取付部に固着・離脱及び再固着可能であることを特徴とするバルコニーである。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において建物躯体の取付部にナット部材を取付け、
固着具は頭部と前記ナット部材に螺合する螺子部を有するボルトで、
その螺子部をナット部材に螺合、弛めることで固着・離脱自在であるバルコニーである。
【0013】
第3の発明は、第2の発明において建物躯体の取付部に、表面と裏面に貫通したボルト貫通孔を形成し、その取付部の裏面にナット部材をボルト貫通孔とほぼ同心状で、かつ変位可能に取付けたバルコニーである。
【0014】
第4の発明は、建物躯体の取付部に固着具で固着して取付けられる躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に固着具で固着して取付けられるブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付けられる手摺部を備え、
前記躯体取付用部材は取付用部と、この取付用部の周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部を備え、その取付用部に固着具挿通部が形成してあり、
前記ブラケットは固着具挿通部を有し、
前記躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着する固着具は、ボルトと、そのボルトのナット螺合部に螺合するナットを備え、
前記ボルトが建物躯体の取付部に固着され、そのナット螺合部が取付部の表面より突出し、その突出長さは躯体取付用部材及びブラケットの固着具挿通部を貫通する長さであることを特徴とするバルコニーである。
【0015】
第5の発明は、建物躯体の取付部に固着具で固着して取付けられる躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に固着具で固着して取付けられるブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付けられる手摺部を備え、
前記躯体取付用部材は取付用部と、この取付用部の周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部を備え、その取付用部に固着具挿通部が形成してあり、
前記躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着する固着具は、その固着具挿通部を挿通して建物躯体の取付部に設けたナット部材に螺合し、かつ頭部を有するボルトで、
前記ブラケットの端部を、前記ボルトの軸部における頭部寄りに係脱自在で、かつ頭部が接する形態としたことを特徴とするバルコニーである。
【0016】
【作 用】
第1の発明によれば、躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通して固着具を建物躯体の取付部に固着することで、その躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前述の固着具を建物躯体の取付部から離脱して外し、その固着具をブラケットの固着具挿通部及び躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通して建物躯体の取付部に固着することで躯体取付用部材にブラケットを固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【0017】
第2の発明によれば、ボルトの螺子部をナット部材に螺合して締付け、弛めることでボルトを取付部に固着したり、離脱できるから、固着具の固着、離脱操作及び再固着操作が容易である。
また、ボルトの頭部を躯体取付用部材に押しつけることで躯体取付用部材を強固に固着でき、その頭部をブラケットに押しつけることでブラケットを強固に固着できる。
【0018】
第3の発明によれば、ボルトの螺子部とナット部材が芯ずれ等した場合には、その芯ずれ等に応じてナット部材が変位するから、前述の芯ずれ等があってもボルトの螺子部をナット部材に確実に螺合できる。
【0019】
第4の発明によれば、建物躯体の取付部に固着したボルトのナット螺合部に躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通し、そのナット螺合部にナットを螺合することで躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前記ナットを弛めて外し、ボルトのナット螺合部にブラケットの固着具挿通部を挿通し、そのナット螺合部にナットを螺合することで躯体取付用部材にブラケットを固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【0020】
第5の発明によれば、ナット部材に螺合したボルトを締付けて頭部を躯体取付用部材の取付用部の表面に押しつけることで躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前述の状態でボルトを弛めて取付用部の表面と頭部とを離隔し、ブラケットの端部をボルトの軸部における頭部寄りに係合させ、その状態でボルトを締付けて頭部をブラケットに押しつけることでブラケットを躯体取付用部材に固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係るバルコニーの一例を図1に基づいて説明する。
図1に示すように、建物躯体に取付けられる躯体取付用部材1と、この躯体取付用部材1に取付けられるブラケット2と、そのブラケット2に連結される本体部3と、この本体部3に取付けられる手摺部4でバルコニーとしてある。
前記本体部3は左右の妻桁10と、この左右の妻桁10間に連結した前桁11と、デッキ材12を備えている。
前記手摺部4は、妻桁10、前桁11の上面に取付けた複数の支柱13と、妻桁10と前桁11の連結部に取付けた左右のコーナー支柱14と、隣接する支柱13間及び支柱13とコーナー支柱14間にそれぞれ取付けたパネル体15と、各支柱13とコーナー支柱14の上端部間に亘って取付けた笠木16で形成されている。
前記手摺部4は左右の妻桁10に取付けた左右の側面手摺部4aと、前桁11に取付けた前面手摺部4bを有する。
前記パネル体15は複数の縦材と横材を有する形状であるが、この形状に限ることはなく板状、斜め格子形状など任意の形状でも良い。
【0022】
前記ブラケット2は、その基端部が躯体取付用部材1に固着され、先端部が前桁11に連結されている。
なお、妻桁10に連結されるブラケット2としても良いし、前桁11に連結されるブラケット2と妻桁10に連結されるブラケット2を用いても良い。
つまり、ブラケット2は本体部3に連結されるものであれば良い。
【0023】
前記躯体取付用部材1は図2に示すように、取付用部1aと、その取付用部1aの周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部1bを有する。
以下、その具体形状を説明する。
幅狭で長尺な矩形の縦板20と、この縦板20の上縁部に取付けた上横材21、例えば略クランク形状の上横材21と、前記縦板20の下縁部に取付けた下横材22、例えば略L字形状の下横材22と、左右の側板23、例えば前記上横材21と下横材22の長手方向両端面に亘ってそれぞれ取付けた左右の側板23で前面が開口した箱形状で、本体部取付用凹陥部を有する躯体取付用部材1を形成している。
前記縦板20に固着具挿通部、例えば透孔24が形成してあり、この縦板20が取付用部1aである。
前記固着具挿通部は、スリット、切欠部などでも良い。
【0024】
前記ブラケット2は図2に示すように、固着具挿通部を有する。例えば、本体2aの長手方向端部に取付プレート2bを設け、この取付プレート2bに透孔2cを形成した形態で、その透孔2cが固着具挿通部である。
前記固着具挿通部はスリット、切欠部などでも良い。
【0025】
建物躯体30は図2に示すように取付部31を有する。例えば、柱32間に胴差し33を連結すると共に、柱32、胴差し33に梁34が連結してある。
前記胴差し33に躯体取付用部材1が固着して取付けられ、この胴差し33が前述の取付部31である。
【0026】
図3に示すように、胴差し33の表面(室外側面)33aに躯体取付用部材1が固着具40で固着して取付けられる。
この固着具40は、前記透孔24、透孔2cを挿通して胴差し33に固着、離脱及び再固着可能である。
そして、固着具40を透孔24を通して胴縁33に固着することで躯体取付用部材1を胴縁33に固着して取付けてある。
【0027】
このようであるから、図4に示すように固着具40を胴差し33から離脱し、図5に示すように躯体取付用部材1にブラケット2を接し、再び固着具40をブラケット2の透孔2c、躯体取付用部材1の透孔24を通して胴差し33に固着することでブラケット2を固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材1を固着する固着具40でブラケット2を固着でき、固着具40の数を少なくしてコスト安にできる。
【0028】
前述の躯体取付用部材1、ブラケット2の取付けを詳細に説明する。
前記固着具40は頭部40aと螺子部40bを有するボルトで、胴差し33にナット部材35が設けてあり、螺子部40bをナット部材35に螺合することで固着でき、弛めることで離脱でき、再び螺合することで再固着できる。
【0029】
前記胴差し33に表面33aと裏面(室外側面)33bに貫通したボルト貫通孔36を形成し、胴差し33の裏面33bに前記ナット部材35をボルト貫通孔36とほぼ同心状で、かつ変位可能に取付ける。
例えば、ナット部材35を図6に示すように座金35aにナット35bが固着され、その座金35aに孔35cを形成したものとし、その孔35cを挿通したねじ37を図3に示すように胴差し33に螺合すると共に、そのねじ37の頭部を座金35aと離隔した状態(つまり、半締め状態)とし、座金35aが径方向及び軸方向に変位可能に取付ける。
【0030】
前記固着具40を図3の上部に示すように矢印方向に移動して縦板20の透孔24、胴差し33のボルト貫通孔36を貫通してナット35bに螺合し、図3の下部に示すように座金35aを胴差し33の裏面33bに押しつけると共に、頭部40aを縦板20の表面に押しつけて縦板20をスペーサ38を介して胴差し33の表面33aに押しつけて躯体取付用部材1を胴差し33の表面33aに固着して取付ける。
【0031】
前述のようにして躯体取付用部材1を固着して取付けた状態で建物躯体30に図4に示すように外装材39を上横材21、下縦材22、左右の側板23(外装材受け部1b)を基準として取付ける。
【0032】
前記ブラケット2を取付ける場合には、図4に示すように前記固着具40を弛めて外す。これによって、ナット部材35は胴差し33に対して変位可能で、例えば径方向に変位したり、斜めの姿勢となる。
図5の上部に示すように、前述の外した固着具40を、矢印方向に移動してブラケット2の透孔2c、縦板20の透孔24、胴差し33のボルト貫通孔36に貫通してナット35bに螺合して図5の下部に示すようにブラケット2を固着して取付ける。具体的にはブラケット2の取付プレート2bを躯体取付用部材1の縦板20に押しつけて固着する。
【0033】
このようであるから、躯体取付用部材1を固着している固着具40でブラケット2を固着でき、固着具40の数を少なくしてコスト安にできる。
また、ナット部材35は変位可能であるから、透孔2c、透孔24、ボルト貫通孔36の中心が若干ずれたり、ボルト貫通孔36が斜めであったりして固着具40(螺子部40b)とナット部材35(ナット35b)が芯ずれした場合でも、その芯ずれに応じてナット部材35が変位して確実に螺合することができる。
【0034】
次に、第2の実施の形態を説明する。
図7と図8に示すように、ボルト41とナット42で固着具43とする。
このボルト41を胴差し33に固着してナット螺合部41aを胴差し33の表面33aよりも突出させる。この突出長さは躯体取付用部材1(縦板20)、及びブラケット2(取付プレート2b)の透孔24,2cを貫通する長さである。
図7の下部に示すように、ボルト41のナット螺合部41aを躯体取付用部材1の透孔24から突出し、ナット42を螺合して躯体取付用部材1を固着して胴差し33に取付ける。
ブラケット2を取付ける時には図8の上部に示すようにナット42を弛め、ブラケット2の透孔2cをナット螺合部41aに嵌め合わせ、図8の下部に示すように、そのナット螺合部41aに前記ナット42を再び螺合してブラケット2を固着して取付ける。
このようであるから、躯体取付用部材1を固着する固着具43を用いてブラケット2を固着できる。
【0035】
前述の躯体取付用部材1、ブラケット2の取付けを詳細に説明する。
ボルト41は軸方向一端部分にナット螺合部41a、軸方向他端部分に取付用螺合部41bを有する頭部無しボルトで、ナット螺合部41aと取付用螺合部41bは逆ねじである。例えばナット螺合部41aが右ねじで、取付用螺合部41bが左ねじである。
胴差し33の裏面33bにナット部材35がボルト貫通孔36とほぼ同心状に取付けてある。このナット部材35の取付けの仕方は第1の形態とほぼ同様で、ねじ37を完全に締付けてナット部材35が動かないようにしてあることが相違する。
図7の上部に示すようにボルト41を矢印方向に移動して縦板20の透孔24、胴差し33のボルト貫通孔36にボルト41を貫通して取付用螺合部41bをナット部材35(ナット35b)に螺合し、かつボルト41のナット螺合部41aが縦板20から突出する寸法Lを調整し、その後にロックナット44を螺合してボルト41を胴差し33に固着して取付ける。
【0036】
図7の下部に示すようにボルト41のナット螺合部41aにナット42を螺合して躯体取付用部材1を胴差し33に固着して取付ける。
ナット42を螺合する時や弛める時にナット螺合部41aと取付用螺合部41bが逆ねじであるから、ボルト41が弛むことがなく、ナット42を確実に締付けできる。
なお、ナット螺合部41aと取付用螺合部41bは逆ねじではなくともナット42を締付けできる。
【0037】
ブラケット2を取付ける場合には、図8の上部に示すようにナット42を弛めて外し、そのナット螺合部41aにブラケット2の透孔2cを嵌め合わせ、図8の下部に示すようにナット42を再び螺合して締付けることでブラケット2を固着して取付ける。
【0038】
次に、第3の実施の形態を説明する。
図9と図10に示すように、第1の実施の形態のナット部材35を、ガイド筒35dに座金35aを固着し、この座金35aにナット35bを固着した形態とし、そのガイド筒35dを胴差し33のボルト貫通孔36に挿通し、ねじ37で固着する。
他の形態は第1の実施の形態と同様である。
このようにすれば、固着具40の螺子部40bをガイド筒35dをガイドとしてナット35bに確実に螺合できる。
【0039】
次に、第4の実施の形態を説明する。
図11と図12に示すように、第1の実施の形態のナット部材35をタップ付きパイプ35eにプレート35fを固着し、そのプレート35fに孔35gを形成した形態とする。つまり、タップ付きパイプ35eがナットを形成する。
前記タップ付きパイプ35eを胴差し33のボルト貫通孔36に挿通してねじ37で固着し、このタップ付きパイプ35eの内周螺子部35hに固着具40の螺子部40bを螺合するようにする。
他の実施の形態は第1の実施の形態と同様である。
このようにすれば、タップ付きパイプ35eが胴差し33の表面33aとほぼ面一となるから、その内周螺子部35hに固着具40の螺子部40bを容易に螺合できる。
【0040】
次に、第5の実施の形態を説明する。
図13に示すように、第1の実施の形態と同様の固着具40であるボルトの螺子部40bを第1の実施の形態と同様のナット部材35に螺合して締付け、その頭部40aを縦板20に押しつけて躯体取付用部材1を胴差し33に固着して取付ける。
図14に示すように、ブラケット2の端部を固着具40であるボルトの軸部40cにおける頭部40a寄りに係脱自在で、かつ頭部40aが接するようにする。例えば、取付プレート2bに切欠部2dを形成し、その切欠部2dの幅を頭部40aよりも小さく、軸部40cよりも大きくする。
この実施の形態では、取付プレート2bの上縁と下縁にそれぞれ2つの切欠部2dが形成され、4つの切欠部2dが4つの固着具40の頭部40a寄り部分に係脱自在としてある。
【0041】
ブラケット2を取付ける場合には、固着具40であるボルトを弛めて図14に示すように頭部40aを縦板20から離隔する。
ブラケット2の取付プレート2bの各切欠部2dを各固着具40であるボルトの軸部40cにおける頭部寄りに係合させ、図15に示すように各固着具40であるボルトを締付けて頭部40aを取付プレート2bに押しつけて固着する。
この時、頭部40aと取付プレート2bとの間に補強材45を設けて強度を向上する。
【0042】
前述のように、4つの切欠部2dを4つの固着具40であるボルトに係合させるには、ブラケット2を上に移動して上縁の2つの切欠部2dを上の2つの固着具40であるボルトの軸部40cにおける頭部40a寄りに嵌め合わせて係合させ、取付プレート2bの下縁を下の固着具40であるボルトよりも上方に位置させる。
この状態でブラケット2を下方に移動して下縁の2つの切欠部2dを下の2つの固着具40であるボルトの軸部40cにおける頭部寄りにはめ合わせて係合させる。この時に上縁の切欠部2dが上の固着具40であるボルトから外れないようにする。
つまり、上下けんどん式に係合する。
【0043】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通して固着具を建物躯体の取付部に固着することで、その躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前述の固着具を建物躯体の取付部から離脱して外し、その固着具をブラケットの固着具挿通部及び躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通して建物躯体の取付部に固着することで躯体取付用部材にブラケットを固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【0044】
請求項2に係る発明によれば、ボルトの螺子部をナット部材に螺合して締付け、弛めることでボルトを取付部に固着したり、離脱できるから、固着具の固着、離脱操作及び再固着操作が容易である。
また、ボルトの頭部を躯体取付用部材に押しつけることで躯体取付用部材を強固に固着でき、その頭部をブラケットに押しつけることでブラケットを強固に固着できる。
【0045】
請求項3に係る発明によれば、ボルトの螺子部とナット部材が芯ずれ等した場合には、その芯ずれ等に応じてナット部材が変位するから、前述の芯ずれ等があってもボルトの螺子部をナット部材に確実に螺合できる。
【0046】
請求項4に係る発明によれば、建物躯体の取付部に固着したボルトのナット螺合部に躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通し、そのナット螺合部にナットを螺合することで躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前記ナットを弛めて外し、ボルトのナット螺合部にブラケットの固着具挿通部を挿通し、そのナット螺合部にナットを螺合することで躯体取付用部材にブラケットを固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【0047】
請求項5に係る発明によれば、ナット部材に螺合したボルトを締付けて頭部を躯体取付用部材の取付用部の表面に押しつけることで躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前述の状態でボルトを弛めて取付用部の表面と頭部とを離隔し、ブラケットの端部をボルトの軸部における頭部寄りに係合させ、その状態でボルトを締付けて頭部をブラケットに押しつけることでブラケットを躯体取付用部材に固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルコニーの一例を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態を示す建物躯体と躯体取付用部材とブラケットの斜視図である。
【図3】躯体取付用部材を取付けた状態の断面図である。
【図4】ボルトを外した状態の断面図である。
【図5】ブラケットを取付けた状態の断面図である。
【図6】ナット部材の正面図である。
【図7】第2の実施の形態を示す躯体取付用部材を取付けた状態の断面図である。
【図8】ブラケットを取付けた状態の断面図である。
【図9】第3の実施の形態を示すナット部材と固着具の斜視図である。
【図10】ブラケットを取付けた状態の断面図である。
【図11】第4の実施の形態を示すナット部材と固着具の斜視図である。
【図12】ブラケットを取付けた状態の断面図である。
【図13】第5の実施の形態を示す躯体取付用部材を取付けた状態の断面図である。
【図14】ボルトの頭部とブラケットの斜視図である。
【図15】ブラケットを取付けた状態の断面図である。
【符号の説明】
1…躯体取付用部材、1a…取付用部、1b…外装材受け部、2…ブラケット、2c…透孔(固着具挿通部)、3…本体部、4…手摺部、24…透孔(固着具挿通部)、30…建物躯体、31…取付部、35…ナット部材、36…ボルト貫通孔、39…外装材、40…固着具、40a…頭部、40b…螺子部、41…ボルト、41a…ナット螺合部、42…ナット。
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物躯体に取付けるバルコニーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から種々のバルコニーが提案されている。
例えば、特許文献1に示すバルコニーが提案されている。
左右の妻桁と前桁とデッキ材を有する本体部と、この本体部に取付けた手摺部と、建物躯体に取付けられるブラケットを備え、このブラケットと妻桁を連結して本体部を建物躯体に取付けるバルコニーである。
【0003】
建物躯体には外装材、例えばモルタル、サイディング等を取付けるのが一般的である。
前述の従来のバルコニーは外観、施工等の面から、次のように取付けている。ブラケットを建物躯体に取付けた後に、建物躯体に外装材をブラケットの取付部分を覆うように取付け、その後に本体部を左右の妻桁が外装材に接するように取付ける。
このように取付けることで、外装材と本体部(妻桁)が隙間なく連続し、その外装材と本体部との接触部分の外観の見栄えが良い。本体部が無い状態で外装材を容易に取付けできるので、外装材を容易に取付けできる。特に、モルタルを取付(塗布)ける場合には、本体部に関係なくモルタルを容易に塗布できる。
【0004】
前述とは反対に、建物躯体に取付けたブラケットに妻桁を取付けて本体部を建物躯体に取付け、その後に外装材を取付けると、前述と反対に、外装材と本体部(妻桁)との間に隙間が生じたり等して外観の見栄えが悪くなる。
また、外装材を取付ける時に本体部が邪魔になり、外装材を取付けしにくいので外装材の取付け作業が面倒である。特に、モルタルを取付(塗布)ける場合には、モルタルを塗布しづらい。
【0005】
前述のように、従来のバルコニーは外観の見栄え、外装材の取付け作業性等の面から、建物躯体にブラケットを取付けた後に外装材を取付け、その後に本体部を取付けるので、バルコニーのブラケット取付作業と本体部取付け作業を連続して行うことができない。
よって、バルコニーを取付ける作業者はブラケットを取付けた後に、他の作業者(左官職人等)が外装材を取付けるまで待機しなければならず、バルコニーの取付け作業効率が悪い。
また、外装材を取付ける際などに作業者がブラケットを足場として利用することがあり、このような場合にブラケットが損傷することがある。
また、ブラケットは建物躯体から突出するので、外装材取付用の足場に当たり、ブラケットを取付けできないことがある。
【0006】
前述のことを解消できるバルコニーが特許文献2に開示されている。
このバルコニーは、建物躯体に取付ける躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に取付けたブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付ける手摺部を備えている。
前記躯体取付用部材は縦板と上横材と下横材と左右の側板を備え、その縦板が固着具で建物躯体に固着され、上横材と下横材と左右の側板が外装材の受け部を形成する。
【0007】
前述のバルコニーであれば、躯体取付用部材を建物躯体に取付け、その上横材、下横材、左右の側板を基準として外装材を取付け、その後に躯体取付用部材にブラケットを固着具で固着して取付け、そのブラケットに本体部を連結してバルコニーを建物躯体に取付けできる。
このように、躯体取付用部材が外装材の取付けの基準となるので、バルコニーを建物躯体に取付けた後に外装材を見栄え良く取付けでき、外観の見栄えが良く、外装材の取付け作業が容易で、しかも効率良く取付けできるバルコニーである。
また、建物躯体に躯体取付用部材を取付けた後に外装材を取付け、その後に躯体取付用部材にブラケットを取付けできるから、そのブラケットが外装材の取付け時に足場として利用されることがなくなり、外装材取付用の足場を外した後にブラケットを取付けできるバルコニーである。
【0008】
【特許文献1】
特開平7−90923号公報
【特許文献2】
特開2002−167851号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述のバルコニーは、躯体取付用部材を固着具で建物躯体に固着して取付け、この躯体取付用部材に固着具でブラケットを固着しているので、ブラケット固着用の固着具と躯体取付用部材固着用の固着具を備えている。
このために、固着具の数が多く、コストが高い。
【0010】
本発明は、前述の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用できるようにして固着具の数を少なくしてコストを安くしたバルコニーを提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、建物躯体の取付部に固着具で固着して取付けられる躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に固着具で固着して取付けられるブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付けられる手摺部を備え、
前記躯体取付用部材は取付用部と、この取付用部の周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部を備え、その取付用部に固着具挿通部が形成してあり、
前記ブラケットは固着具挿通部を有し、
前記躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着する固着具は、前記各固着具挿通部を挿通して建物躯体の取付部に固着・離脱及び再固着可能であることを特徴とするバルコニーである。
【0012】
第2の発明は、第1の発明において建物躯体の取付部にナット部材を取付け、
固着具は頭部と前記ナット部材に螺合する螺子部を有するボルトで、
その螺子部をナット部材に螺合、弛めることで固着・離脱自在であるバルコニーである。
【0013】
第3の発明は、第2の発明において建物躯体の取付部に、表面と裏面に貫通したボルト貫通孔を形成し、その取付部の裏面にナット部材をボルト貫通孔とほぼ同心状で、かつ変位可能に取付けたバルコニーである。
【0014】
第4の発明は、建物躯体の取付部に固着具で固着して取付けられる躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に固着具で固着して取付けられるブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付けられる手摺部を備え、
前記躯体取付用部材は取付用部と、この取付用部の周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部を備え、その取付用部に固着具挿通部が形成してあり、
前記ブラケットは固着具挿通部を有し、
前記躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着する固着具は、ボルトと、そのボルトのナット螺合部に螺合するナットを備え、
前記ボルトが建物躯体の取付部に固着され、そのナット螺合部が取付部の表面より突出し、その突出長さは躯体取付用部材及びブラケットの固着具挿通部を貫通する長さであることを特徴とするバルコニーである。
【0015】
第5の発明は、建物躯体の取付部に固着具で固着して取付けられる躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に固着具で固着して取付けられるブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付けられる手摺部を備え、
前記躯体取付用部材は取付用部と、この取付用部の周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部を備え、その取付用部に固着具挿通部が形成してあり、
前記躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着する固着具は、その固着具挿通部を挿通して建物躯体の取付部に設けたナット部材に螺合し、かつ頭部を有するボルトで、
前記ブラケットの端部を、前記ボルトの軸部における頭部寄りに係脱自在で、かつ頭部が接する形態としたことを特徴とするバルコニーである。
【0016】
【作 用】
第1の発明によれば、躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通して固着具を建物躯体の取付部に固着することで、その躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前述の固着具を建物躯体の取付部から離脱して外し、その固着具をブラケットの固着具挿通部及び躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通して建物躯体の取付部に固着することで躯体取付用部材にブラケットを固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【0017】
第2の発明によれば、ボルトの螺子部をナット部材に螺合して締付け、弛めることでボルトを取付部に固着したり、離脱できるから、固着具の固着、離脱操作及び再固着操作が容易である。
また、ボルトの頭部を躯体取付用部材に押しつけることで躯体取付用部材を強固に固着でき、その頭部をブラケットに押しつけることでブラケットを強固に固着できる。
【0018】
第3の発明によれば、ボルトの螺子部とナット部材が芯ずれ等した場合には、その芯ずれ等に応じてナット部材が変位するから、前述の芯ずれ等があってもボルトの螺子部をナット部材に確実に螺合できる。
【0019】
第4の発明によれば、建物躯体の取付部に固着したボルトのナット螺合部に躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通し、そのナット螺合部にナットを螺合することで躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前記ナットを弛めて外し、ボルトのナット螺合部にブラケットの固着具挿通部を挿通し、そのナット螺合部にナットを螺合することで躯体取付用部材にブラケットを固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【0020】
第5の発明によれば、ナット部材に螺合したボルトを締付けて頭部を躯体取付用部材の取付用部の表面に押しつけることで躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前述の状態でボルトを弛めて取付用部の表面と頭部とを離隔し、ブラケットの端部をボルトの軸部における頭部寄りに係合させ、その状態でボルトを締付けて頭部をブラケットに押しつけることでブラケットを躯体取付用部材に固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係るバルコニーの一例を図1に基づいて説明する。
図1に示すように、建物躯体に取付けられる躯体取付用部材1と、この躯体取付用部材1に取付けられるブラケット2と、そのブラケット2に連結される本体部3と、この本体部3に取付けられる手摺部4でバルコニーとしてある。
前記本体部3は左右の妻桁10と、この左右の妻桁10間に連結した前桁11と、デッキ材12を備えている。
前記手摺部4は、妻桁10、前桁11の上面に取付けた複数の支柱13と、妻桁10と前桁11の連結部に取付けた左右のコーナー支柱14と、隣接する支柱13間及び支柱13とコーナー支柱14間にそれぞれ取付けたパネル体15と、各支柱13とコーナー支柱14の上端部間に亘って取付けた笠木16で形成されている。
前記手摺部4は左右の妻桁10に取付けた左右の側面手摺部4aと、前桁11に取付けた前面手摺部4bを有する。
前記パネル体15は複数の縦材と横材を有する形状であるが、この形状に限ることはなく板状、斜め格子形状など任意の形状でも良い。
【0022】
前記ブラケット2は、その基端部が躯体取付用部材1に固着され、先端部が前桁11に連結されている。
なお、妻桁10に連結されるブラケット2としても良いし、前桁11に連結されるブラケット2と妻桁10に連結されるブラケット2を用いても良い。
つまり、ブラケット2は本体部3に連結されるものであれば良い。
【0023】
前記躯体取付用部材1は図2に示すように、取付用部1aと、その取付用部1aの周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部1bを有する。
以下、その具体形状を説明する。
幅狭で長尺な矩形の縦板20と、この縦板20の上縁部に取付けた上横材21、例えば略クランク形状の上横材21と、前記縦板20の下縁部に取付けた下横材22、例えば略L字形状の下横材22と、左右の側板23、例えば前記上横材21と下横材22の長手方向両端面に亘ってそれぞれ取付けた左右の側板23で前面が開口した箱形状で、本体部取付用凹陥部を有する躯体取付用部材1を形成している。
前記縦板20に固着具挿通部、例えば透孔24が形成してあり、この縦板20が取付用部1aである。
前記固着具挿通部は、スリット、切欠部などでも良い。
【0024】
前記ブラケット2は図2に示すように、固着具挿通部を有する。例えば、本体2aの長手方向端部に取付プレート2bを設け、この取付プレート2bに透孔2cを形成した形態で、その透孔2cが固着具挿通部である。
前記固着具挿通部はスリット、切欠部などでも良い。
【0025】
建物躯体30は図2に示すように取付部31を有する。例えば、柱32間に胴差し33を連結すると共に、柱32、胴差し33に梁34が連結してある。
前記胴差し33に躯体取付用部材1が固着して取付けられ、この胴差し33が前述の取付部31である。
【0026】
図3に示すように、胴差し33の表面(室外側面)33aに躯体取付用部材1が固着具40で固着して取付けられる。
この固着具40は、前記透孔24、透孔2cを挿通して胴差し33に固着、離脱及び再固着可能である。
そして、固着具40を透孔24を通して胴縁33に固着することで躯体取付用部材1を胴縁33に固着して取付けてある。
【0027】
このようであるから、図4に示すように固着具40を胴差し33から離脱し、図5に示すように躯体取付用部材1にブラケット2を接し、再び固着具40をブラケット2の透孔2c、躯体取付用部材1の透孔24を通して胴差し33に固着することでブラケット2を固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材1を固着する固着具40でブラケット2を固着でき、固着具40の数を少なくしてコスト安にできる。
【0028】
前述の躯体取付用部材1、ブラケット2の取付けを詳細に説明する。
前記固着具40は頭部40aと螺子部40bを有するボルトで、胴差し33にナット部材35が設けてあり、螺子部40bをナット部材35に螺合することで固着でき、弛めることで離脱でき、再び螺合することで再固着できる。
【0029】
前記胴差し33に表面33aと裏面(室外側面)33bに貫通したボルト貫通孔36を形成し、胴差し33の裏面33bに前記ナット部材35をボルト貫通孔36とほぼ同心状で、かつ変位可能に取付ける。
例えば、ナット部材35を図6に示すように座金35aにナット35bが固着され、その座金35aに孔35cを形成したものとし、その孔35cを挿通したねじ37を図3に示すように胴差し33に螺合すると共に、そのねじ37の頭部を座金35aと離隔した状態(つまり、半締め状態)とし、座金35aが径方向及び軸方向に変位可能に取付ける。
【0030】
前記固着具40を図3の上部に示すように矢印方向に移動して縦板20の透孔24、胴差し33のボルト貫通孔36を貫通してナット35bに螺合し、図3の下部に示すように座金35aを胴差し33の裏面33bに押しつけると共に、頭部40aを縦板20の表面に押しつけて縦板20をスペーサ38を介して胴差し33の表面33aに押しつけて躯体取付用部材1を胴差し33の表面33aに固着して取付ける。
【0031】
前述のようにして躯体取付用部材1を固着して取付けた状態で建物躯体30に図4に示すように外装材39を上横材21、下縦材22、左右の側板23(外装材受け部1b)を基準として取付ける。
【0032】
前記ブラケット2を取付ける場合には、図4に示すように前記固着具40を弛めて外す。これによって、ナット部材35は胴差し33に対して変位可能で、例えば径方向に変位したり、斜めの姿勢となる。
図5の上部に示すように、前述の外した固着具40を、矢印方向に移動してブラケット2の透孔2c、縦板20の透孔24、胴差し33のボルト貫通孔36に貫通してナット35bに螺合して図5の下部に示すようにブラケット2を固着して取付ける。具体的にはブラケット2の取付プレート2bを躯体取付用部材1の縦板20に押しつけて固着する。
【0033】
このようであるから、躯体取付用部材1を固着している固着具40でブラケット2を固着でき、固着具40の数を少なくしてコスト安にできる。
また、ナット部材35は変位可能であるから、透孔2c、透孔24、ボルト貫通孔36の中心が若干ずれたり、ボルト貫通孔36が斜めであったりして固着具40(螺子部40b)とナット部材35(ナット35b)が芯ずれした場合でも、その芯ずれに応じてナット部材35が変位して確実に螺合することができる。
【0034】
次に、第2の実施の形態を説明する。
図7と図8に示すように、ボルト41とナット42で固着具43とする。
このボルト41を胴差し33に固着してナット螺合部41aを胴差し33の表面33aよりも突出させる。この突出長さは躯体取付用部材1(縦板20)、及びブラケット2(取付プレート2b)の透孔24,2cを貫通する長さである。
図7の下部に示すように、ボルト41のナット螺合部41aを躯体取付用部材1の透孔24から突出し、ナット42を螺合して躯体取付用部材1を固着して胴差し33に取付ける。
ブラケット2を取付ける時には図8の上部に示すようにナット42を弛め、ブラケット2の透孔2cをナット螺合部41aに嵌め合わせ、図8の下部に示すように、そのナット螺合部41aに前記ナット42を再び螺合してブラケット2を固着して取付ける。
このようであるから、躯体取付用部材1を固着する固着具43を用いてブラケット2を固着できる。
【0035】
前述の躯体取付用部材1、ブラケット2の取付けを詳細に説明する。
ボルト41は軸方向一端部分にナット螺合部41a、軸方向他端部分に取付用螺合部41bを有する頭部無しボルトで、ナット螺合部41aと取付用螺合部41bは逆ねじである。例えばナット螺合部41aが右ねじで、取付用螺合部41bが左ねじである。
胴差し33の裏面33bにナット部材35がボルト貫通孔36とほぼ同心状に取付けてある。このナット部材35の取付けの仕方は第1の形態とほぼ同様で、ねじ37を完全に締付けてナット部材35が動かないようにしてあることが相違する。
図7の上部に示すようにボルト41を矢印方向に移動して縦板20の透孔24、胴差し33のボルト貫通孔36にボルト41を貫通して取付用螺合部41bをナット部材35(ナット35b)に螺合し、かつボルト41のナット螺合部41aが縦板20から突出する寸法Lを調整し、その後にロックナット44を螺合してボルト41を胴差し33に固着して取付ける。
【0036】
図7の下部に示すようにボルト41のナット螺合部41aにナット42を螺合して躯体取付用部材1を胴差し33に固着して取付ける。
ナット42を螺合する時や弛める時にナット螺合部41aと取付用螺合部41bが逆ねじであるから、ボルト41が弛むことがなく、ナット42を確実に締付けできる。
なお、ナット螺合部41aと取付用螺合部41bは逆ねじではなくともナット42を締付けできる。
【0037】
ブラケット2を取付ける場合には、図8の上部に示すようにナット42を弛めて外し、そのナット螺合部41aにブラケット2の透孔2cを嵌め合わせ、図8の下部に示すようにナット42を再び螺合して締付けることでブラケット2を固着して取付ける。
【0038】
次に、第3の実施の形態を説明する。
図9と図10に示すように、第1の実施の形態のナット部材35を、ガイド筒35dに座金35aを固着し、この座金35aにナット35bを固着した形態とし、そのガイド筒35dを胴差し33のボルト貫通孔36に挿通し、ねじ37で固着する。
他の形態は第1の実施の形態と同様である。
このようにすれば、固着具40の螺子部40bをガイド筒35dをガイドとしてナット35bに確実に螺合できる。
【0039】
次に、第4の実施の形態を説明する。
図11と図12に示すように、第1の実施の形態のナット部材35をタップ付きパイプ35eにプレート35fを固着し、そのプレート35fに孔35gを形成した形態とする。つまり、タップ付きパイプ35eがナットを形成する。
前記タップ付きパイプ35eを胴差し33のボルト貫通孔36に挿通してねじ37で固着し、このタップ付きパイプ35eの内周螺子部35hに固着具40の螺子部40bを螺合するようにする。
他の実施の形態は第1の実施の形態と同様である。
このようにすれば、タップ付きパイプ35eが胴差し33の表面33aとほぼ面一となるから、その内周螺子部35hに固着具40の螺子部40bを容易に螺合できる。
【0040】
次に、第5の実施の形態を説明する。
図13に示すように、第1の実施の形態と同様の固着具40であるボルトの螺子部40bを第1の実施の形態と同様のナット部材35に螺合して締付け、その頭部40aを縦板20に押しつけて躯体取付用部材1を胴差し33に固着して取付ける。
図14に示すように、ブラケット2の端部を固着具40であるボルトの軸部40cにおける頭部40a寄りに係脱自在で、かつ頭部40aが接するようにする。例えば、取付プレート2bに切欠部2dを形成し、その切欠部2dの幅を頭部40aよりも小さく、軸部40cよりも大きくする。
この実施の形態では、取付プレート2bの上縁と下縁にそれぞれ2つの切欠部2dが形成され、4つの切欠部2dが4つの固着具40の頭部40a寄り部分に係脱自在としてある。
【0041】
ブラケット2を取付ける場合には、固着具40であるボルトを弛めて図14に示すように頭部40aを縦板20から離隔する。
ブラケット2の取付プレート2bの各切欠部2dを各固着具40であるボルトの軸部40cにおける頭部寄りに係合させ、図15に示すように各固着具40であるボルトを締付けて頭部40aを取付プレート2bに押しつけて固着する。
この時、頭部40aと取付プレート2bとの間に補強材45を設けて強度を向上する。
【0042】
前述のように、4つの切欠部2dを4つの固着具40であるボルトに係合させるには、ブラケット2を上に移動して上縁の2つの切欠部2dを上の2つの固着具40であるボルトの軸部40cにおける頭部40a寄りに嵌め合わせて係合させ、取付プレート2bの下縁を下の固着具40であるボルトよりも上方に位置させる。
この状態でブラケット2を下方に移動して下縁の2つの切欠部2dを下の2つの固着具40であるボルトの軸部40cにおける頭部寄りにはめ合わせて係合させる。この時に上縁の切欠部2dが上の固着具40であるボルトから外れないようにする。
つまり、上下けんどん式に係合する。
【0043】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通して固着具を建物躯体の取付部に固着することで、その躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前述の固着具を建物躯体の取付部から離脱して外し、その固着具をブラケットの固着具挿通部及び躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通して建物躯体の取付部に固着することで躯体取付用部材にブラケットを固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【0044】
請求項2に係る発明によれば、ボルトの螺子部をナット部材に螺合して締付け、弛めることでボルトを取付部に固着したり、離脱できるから、固着具の固着、離脱操作及び再固着操作が容易である。
また、ボルトの頭部を躯体取付用部材に押しつけることで躯体取付用部材を強固に固着でき、その頭部をブラケットに押しつけることでブラケットを強固に固着できる。
【0045】
請求項3に係る発明によれば、ボルトの螺子部とナット部材が芯ずれ等した場合には、その芯ずれ等に応じてナット部材が変位するから、前述の芯ずれ等があってもボルトの螺子部をナット部材に確実に螺合できる。
【0046】
請求項4に係る発明によれば、建物躯体の取付部に固着したボルトのナット螺合部に躯体取付用部材の固着具挿通部を挿通し、そのナット螺合部にナットを螺合することで躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前記ナットを弛めて外し、ボルトのナット螺合部にブラケットの固着具挿通部を挿通し、そのナット螺合部にナットを螺合することで躯体取付用部材にブラケットを固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【0047】
請求項5に係る発明によれば、ナット部材に螺合したボルトを締付けて頭部を躯体取付用部材の取付用部の表面に押しつけることで躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着して取付けできる。
前述の状態でボルトを弛めて取付用部の表面と頭部とを離隔し、ブラケットの端部をボルトの軸部における頭部寄りに係合させ、その状態でボルトを締付けて頭部をブラケットに押しつけることでブラケットを躯体取付用部材に固着して取付けできる。
よって、躯体取付用部材を固着する固着具とブラケットを固着する固着具を兼用にできるから、固着具の数が少なくコスト安である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバルコニーの一例を示す斜視図である。
【図2】第1の実施の形態を示す建物躯体と躯体取付用部材とブラケットの斜視図である。
【図3】躯体取付用部材を取付けた状態の断面図である。
【図4】ボルトを外した状態の断面図である。
【図5】ブラケットを取付けた状態の断面図である。
【図6】ナット部材の正面図である。
【図7】第2の実施の形態を示す躯体取付用部材を取付けた状態の断面図である。
【図8】ブラケットを取付けた状態の断面図である。
【図9】第3の実施の形態を示すナット部材と固着具の斜視図である。
【図10】ブラケットを取付けた状態の断面図である。
【図11】第4の実施の形態を示すナット部材と固着具の斜視図である。
【図12】ブラケットを取付けた状態の断面図である。
【図13】第5の実施の形態を示す躯体取付用部材を取付けた状態の断面図である。
【図14】ボルトの頭部とブラケットの斜視図である。
【図15】ブラケットを取付けた状態の断面図である。
【符号の説明】
1…躯体取付用部材、1a…取付用部、1b…外装材受け部、2…ブラケット、2c…透孔(固着具挿通部)、3…本体部、4…手摺部、24…透孔(固着具挿通部)、30…建物躯体、31…取付部、35…ナット部材、36…ボルト貫通孔、39…外装材、40…固着具、40a…頭部、40b…螺子部、41…ボルト、41a…ナット螺合部、42…ナット。
Claims (5)
- 建物躯体の取付部に固着具で固着して取付けられる躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に固着具で固着して取付けられるブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付けられる手摺部を備え、
前記躯体取付用部材は取付用部と、この取付用部の周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部を備え、その取付用部に固着具挿通部が形成してあり、
前記ブラケットは固着具挿通部を有し、
前記躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着する固着具は、前記各固着具挿通部を挿通して建物躯体の取付部に固着・離脱及び再固着可能であることを特徴とするバルコニー。 - 建物躯体の取付部にナット部材を取付け、
固着具は頭部と前記ナット部材に螺合する螺子部を有するボルトで、
その螺子部をナット部材に螺合、弛めることで固着・離脱自在である請求項1記載のバルコニー。 - 建物躯体の取付部に、表面と裏面に貫通したボルト貫通孔を形成し、その取付部の裏面にナット部材をボルト貫通孔とほぼ同心状で、かつ変位可能に取付けた請求項2記載のバルコニー。
- 建物躯体の取付部に固着具で固着して取付けられる躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に固着具で固着して取付けられるブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付けられる手摺部を備え、
前記躯体取付用部材は取付用部と、この取付用部の周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部を備え、その取付用部に固着具挿通部が形成してあり、
前記ブラケットは固着具挿通部を有し、
前記躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着する固着具は、ボルトと、そのボルトのナット螺合部に螺合するナットを備え、
前記ボルトが建物躯体の取付部に固着され、そのナット螺合部が取付部の表面より突出し、その突出長さは躯体取付用部材及びブラケットの固着具挿通部を貫通する長さであることを特徴とするバルコニー。 - 建物躯体の取付部に固着具で固着して取付けられる躯体取付用部材と、この躯体取付用部材に固着具で固着して取付けられるブラケットと、このブラケットに連結される本体部と、この本体部に取付けられる手摺部を備え、
前記躯体取付用部材は取付用部と、この取付用部の周囲を囲むと共に、上下・左右の受け面を有する外装材受け部を備え、その取付用部に固着具挿通部が形成してあり、
前記躯体取付用部材を建物躯体の取付部に固着する固着具は、その固着具挿通部を挿通して建物躯体の取付部に設けたナット部材に螺合し、かつ頭部を有するボルトで、
前記ブラケットの端部を、前記ボルトの軸部における頭部寄りに係脱自在で、かつ頭部が接する形態としたことを特徴とするバルコニー。
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Cited By (2)
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JP2006112035A (ja) * | 2004-10-12 | 2006-04-27 | Bunka Shutter Co Ltd | パネル装置 |
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2003
- 2003-01-16 JP JP2003008477A patent/JP2004218323A/ja active Pending
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