JPH05163231A - 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの製造方法 - Google Patents

4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの製造方法

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JPH05163231A
JPH05163231A JP3333142A JP33314291A JPH05163231A JP H05163231 A JPH05163231 A JP H05163231A JP 3333142 A JP3333142 A JP 3333142A JP 33314291 A JP33314291 A JP 33314291A JP H05163231 A JPH05163231 A JP H05163231A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】粗ポリイソシアネートからジフェニルメタンジ
イソシアネートを蒸留によって分離する方法であって、
3工程からなる蒸留工程で精製し、純粋な4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネートを連続的に取り出す方
法において、第1および/または第3蒸留工程を外部に
凝縮器を有する薄膜型蒸発器で行うことを特徴とする
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの製造方
法。 【効果】凝縮器を外部に設けることにより、飛沫同伴の
防止が可能となり、加水分解性塩素の小さい4,4’−
ジフェニルメタンジイソシアネートを得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アニリンとホルムアル
デヒドの縮合生成物のホスゲン化によって得られた粗ポ
リイソシアネート混合物を精製して、極めて純粋な4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを製造するた
めの新規な蒸留精製法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネートはポリウレタ
ン製造の原料として特に重要である。アニリンとホルム
アルデヒドの縮合生成物のホスゲン化によって得られる
ジフェニルメタン系ポリイソシアネートには、4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネートの他に2,2’−
及び2,4’−異性体、高級同族体、その他に種々の不
純物が含まれている。不純物中には、加水分解性塩素と
よばれる有機的に結合した塩素を有する化合物が存在す
る。
【0003】加水分解性塩素はイソシアネートをポリオ
ール等と反応させる場合、一般に反応速度を小さくする
ことが知られており、ポリウレタン形成において加水分
解性塩素の影響を抑止することが重要である。加水分解
性塩素の例としては、
【0004】
【化1】
【0005】
【化2】
【0006】
【化3】
【0007】がある。このなかでN−Me−CC体とD
CI体は、精製4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネート中に含まれる加水分解性塩素であり、特にN−M
e−CC体が主成分であることが確認されている。この
N−Me−CC体は、その生成機構がアニリンとホルム
アルデヒドの縮合条件と密接に係わりをもつ
【0008】
【化4】
【0009】のホスゲン化によって得られる化合物であ
る。これら不純物を除去して所要の4,4’−ジフェニ
ルメタンジイソシアネートを得るための多くの方法が知
られている。
【0010】例えば、蒸留法による公知の精製法(独国
特許第1923214号)では、ジフェニルメタン系ポ
リイソシアネート混合物からジフェニルメタンジイソシ
アネート異性体を第1の蒸留工程で分離し、第2の蒸留
工程で異性体のうち、易揮発性の2,2’−又は2,
4’−異性体を塔頂から留出させ、4,4’−異性体を
缶出物として分離する。第3の工程で缶出物から異性体
を含まない4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネー
トを薄膜蒸発器で留出させ、蒸留工程の熱履歴による劣
化によって生成した重合生成物を除去する。
【0011】しかし、この方法では、最初のイソシアネ
ート混合物中の加水分解性塩素含有量の大きいときは、
低加水分解性塩素含有量の精4,4’−異性体を得るに
は困難である。その理由として、加水分解性塩素の主成
分であるN−Me−CC体の沸点がジフェニルメタンジ
イソシアネート異性体よりかなり高く、第2蒸留工程で
は、その殆どが缶出液に残留し、第3蒸留工程では、薄
膜蒸発器中で飛沫同伴によりN−Me−CC体が精製さ
れた4,4’−異性体中に混入し、加水分解性塩素が高
くなることがあげられる。
【0012】また、この方法において、第2蒸留工程の
前にあらかじめ塩化第2鉄を添加することにより加水分
解性塩素を低減させる方法が行われているが、塩化第2
鉄は蒸留温度である200〜240℃ではイソシアネー
トの重合触媒として作用することが確認されており、安
全上問題がある。
【0013】また、別の蒸留精製法(独国特許第314
5010号)では、ジフェニルメタン系ポリイソシアネ
ート混合物を、4工程あるいはそれ以上の蒸留工程を経
て4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを製造
している。しかし、この方法は蒸留工程が多く、その熱
履歴による劣化によって蒸留可能な単量体ジイソシアネ
ートが発熱重合及びカルボジイミド化反応を起こし、収
率の低下を招く。また蒸留操作は高度の技術を必要と
し、蒸留工程の増加に伴い、連続運転上安全性を維持す
ることが困難となる。
【0014】またその他に、結晶化による分離法(英国
特許第2537073号)もあるが、この方法は技術的
に複雑であり、精MDIに必要とされる加水分解性塩素
の低減も困難である。
【0015】先の公知の蒸留精製法(独国特許第192
3214号)や、結晶化による分離法と、金属化合物な
ど、特定の物質を添加して加水分解性塩素含有化合物を
ほとんど非揮発性物質に変換して、これを除去する方法
とを併用する方法もあるが、操作が煩雑となってしま
う。
【0016】本発明は、アニリンとホルムアルデヒドの
縮合物のホスゲン化により得られたジフェニルメタン系
ポリイソシアネート混合物からジフェニルメタンジイソ
シアネート異性体を蒸留によって分離することにより極
めて(加水分解性塩素含有量の小さい)純粋な4,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネートを製造することを
目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】これらの課題を解決する
ため、本発明者等は精4,4’−ジフェニルメタンジイ
ソシアネートを得るための蒸留操作の簡易な方法を鋭意
検討した。その結果、3工程からなる蒸留操作の内、第
1および/または第3の蒸留工程に外部に凝縮器を有す
る薄膜型蒸発器を用いることで加水分解性塩素含有量の
少ない4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが
得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0018】即ち本発明は、アニリンとホルムアルデヒ
ドの縮合生成物のホスゲン化によって得られる粗ポリイ
ソシアネートからジフェニルメタンジイソシアネートを
蒸留によって分離する方法であって、第1の蒸留工程で
ポリイソシアネートから異性体を分離し、第1の蒸留工
程の留出物を第2の蒸留工程で2,2’−及び2,4’
−ジフェニルメタンジイソシアネートを分離し、第2の
蒸留工程の缶出物を第3蒸留工程で精製し、純粋な4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを連続的に取
り出す方法において、第1および/または第3蒸留工程
を外部に凝縮器を有する薄膜型蒸発器で行うことを特徴
とする4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの
製造方法である。
【0019】本発明方法においては、従来の蒸留法をベ
ースとする精製法を行う。即ち、第1蒸留工程でアニリ
ンとホルムアルデヒド縮合物のホスゲン化により得られ
た完全に脱溶媒されたジフェニルメタン系ポリイソシア
ネート混合物からジフェニルメタンジイソシアネート異
性体を分離し、次いで第2蒸留工程で2,2’−及び
2,4’−異性体を塔頂生成物として分離する。この第
2蒸留工程の缶出生成物はさらに蒸留最終工程で精製さ
れ4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが得ら
れる。
【0020】本発明の方法は、この3工程からなる蒸留
操作のうち、第1蒸留工程および/または第3蒸留工程
において、外部に凝縮器を有する薄膜蒸発装置を使用す
ることにより、簡易な蒸留操作で加水分解性塩素含有量
の小さい純粋な4,4’−ジフェニルメタンジイソシア
ネートを得ることを特徴とする。
【0021】外部に凝縮器を有する薄膜蒸発器とは、導
入された混合物のうち、低沸点の組成物を蒸気として蒸
発器の外部へ送気し、外部へ出たところで急冷するもの
で、蒸発器内での飛沫同伴を抑制することができる蒸発
装置である。
【0022】以下、本発明による方法を図面を参照して
さらに詳しく説明する。図中、図1は本発明による新規
な方法の一例を示す。原料はジイソシアネート含量50
〜70%で、このジイソシアネート成分中の4,4’−
異性体の含量が60〜90%、加水分解性塩素含量10
00〜2000ppmのものを使用した。
【0023】工程(1)は、外部に凝縮器を有するか又
は内部に有する薄膜蒸発器を用い、真空度15Torr
以下、温度200〜250℃で連続的に操作し、4,
4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを主とするジ
イソシアネート異性体を留出させ、留出物は直ちに蒸留
塔(2)へ導入する。蒸留塔(2)は理論段数15〜2
0段で、還流比3:1〜10:1、塔底部の温度200
〜230℃、塔頂真空度0.5〜4Torrで操作し、
2,2’−及び2,4’−異性体が選択的に留出し、
4,4’−異性体を多く含有する缶出物が残る。缶底で
は熱履歴による劣化のため、4,4’−異性体は一部分
解してカルボジイミド類を生成する。
【0024】工程(3)で外部に凝縮器を有する薄膜蒸
発器に導入する〔工程(1)で外部に凝縮器を有する蒸
発器を使用した場合は、工程(3)では内部凝縮型薄膜
蒸発器でもよい〕。蒸発器は真空度0.5〜3Tor
r、温度150〜200℃で操作し、重合物を高沸分と
して分離する。4,4’−異性体からなる留出物は凝縮
器で直ちに50℃に冷却する。留出物は4,4’−ジフ
ェニルメタンジイソシアネートを少なくとも98.5%
含有し、加水分解性塩素含量も10ppm以下である。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によりさ
らに詳しく説明する。
【0026】実施例1 2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート 未検出 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 1.9% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 66.9% 3核ジフェニルメタンジイソシアネート 21.3% 4核ジフェニルメタンジイソシアネート 9.9% 加水分解性塩素 1700ppm を含むジフェニルメタン系ポリイソシアネート混合物を
蒸留工程(1)、(2)、(3)’を有する連続運転蒸
留ユニットで処理する(図1)。これらの工程は
(1)、(3)’が落下式薄膜蒸発器で、(3)’は外
部に凝縮器を有する薄膜蒸発装置、(2)が理論段20
段の蒸留塔であり、対応する循環ポンプを有し、蒸発生
成物の凝縮器及び適宜な真空系への接続部を備えた蒸留
装置である。
【0027】蒸留工程(1)は、真空度4.5tor
r、温度217℃で操作し、 2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.2% 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 4.6% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 95.2% 加水分解性塩素 240ppm を含有する留分とポリイソシアネート混合物に分離す
る。ジイソシアネート異性体は蒸留工程(2)へ導入さ
れる。
【0028】蒸留工程(2)は、還流比7.0、塔底温
度220℃、塔頂真空度2.0mmHgで操作し、 2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.8% 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 26.6% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 72.6% 加水分解性塩素 100ppm を含有する塔頂生成物を分離し、 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.8% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 99.2% 加水分解性塩素 55ppm を含有する塔底生成物を蒸留工程(3)’へ導入する。
【0029】蒸留工程(3)’は飛沫同伴を抑制するた
め、外部に凝縮器を有する薄膜蒸発装置であり、真空度
2mmHg、温度165℃で行い、重合体を除去して、 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.9% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 99.1% 加水分解性塩素 5ppm の蒸留生成物を得た。
【0030】実施例2 原料となるジフェニルメタン系ポリイソシアネートは、
実施例1と同一のものを使用した。蒸留工程(1)’を
外部に凝縮器を有する薄膜蒸発装置で行い、 2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.2% 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 4.6% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 95.2% 加水分解性塩素 150ppm を含有する留分とポリイソシアネート混合物に分離す
る。ジイソシアネート異性体は、従来法(2)、及び
(3)と同一の蒸留装置、蒸留操作で行い、それぞれ以
下の結果となった(図2)。
【0031】 蒸留工程(2)の塔頂生成物 2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.8% 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 25.8% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 72.4% 加水分解性塩素 90ppm
【0032】 蒸留工程(2)の塔底生成物 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.8% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 99.2% 加水分解性塩素 7ppm
【0033】 蒸留工程(3)の生成物 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.8% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 99.2% 加水分解性塩素 5ppm
【0034】比較例1 2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート 未検出 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 1.9% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 66.9% 3核ジフェニルメタンジイソシアネート 21.3% 4核ジフェニルメタンジイソシアネート 9.9% 加水分解性塩素 1700ppm を含むジフェニルメタン系ポリイソシアネート混合物を
蒸留工程(1)、(2)、(3)を有する連続運転蒸留
ユニットで処理する(図3)。これらの工程は(1)、
(3)が落下式薄膜蒸発器で、(2)が理論段20段の
蒸留塔であり、対応する循環ポンプを有し、蒸発生成物
の凝縮器及び適宜な真空系への接続部を備えた蒸留装置
である。
【0035】蒸留工程(1)は、真空度4.5tor
r、温度217℃で操作し、 2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.2% 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 4.6% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 95.2% 加水分解性塩素 240ppm を含有する留分とポリイソシアネート混合物に分離す
る。ジイソシアネート異性体は蒸留工程(2)へ導入さ
れる。
【0036】蒸留工程(2)は、還流比7.0、塔底湿
度220℃、塔頂真空度2.0mmHgで操作し、 2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.8% 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 26.6% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 72.6% 加水分解性塩素 100ppm を塔頂から分離し、 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.8% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 99.2% 加水分解性塩素 55ppm を含有する塔底生成物を蒸留工程(3)へ導入する。
【0037】蒸留工程(3)は落下式薄膜蒸発器で、真
空度2mmHg、温度162℃で操作し、重合体を除去
して、 2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 0.9% 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート 99.1% 加水分解性塩素 30ppm の蒸留生成物を得た。
【0038】
【発明の効果】本発明による方法は、従来技術と比較し
て次のような利点を有している。加水分解性塩素の主成
分であるN−メチル−カルバモイルクロライド体は、ジ
フェニルメタンジイソシアネート異性体よりかなり沸点
が高いため、工程(2)では缶出物中に残留し、工程
(3)へ導入されるが、従来法による内部凝縮型の薄膜
蒸発器では飛沫同伴により、低沸分である4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネートに混入してしまうもの
と考えられる。
【0039】しかし、本発明に従い、凝縮器を外部に設
けることにより、飛沫同伴の防止が可能となり、加水分
解性塩素の小さい4,4’−ジフェニルメタンジイソシ
アネートを得ることができる。
【0040】また、4工程あるいはそれ以上の蒸留工程
によって精製する方法(独国特許第3145010号)
に対して、本発明は蒸留工程数が3と小さく、さらにそ
のうち2工程が滞留時間の短い薄膜蒸発器で行うため、
蒸留の熱効果による蒸留可能な単量状ジイソシアネート
の重合化による損失を少なくすることができ、さらに高
度な技術を要する蒸留工程数が少ないため、操作が簡易
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1の蒸留工程の模式図である。
【図2】図2は実施例2の蒸留工程の模式図である。
【図3】図3は比較例1の蒸留工程の模式図である。
【符号の説明】
(1)、(3) 内部凝縮型薄膜蒸発装置 (2) 蒸留塔 (1)’、(3)’ 外部凝縮型薄膜蒸発装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 一元 福岡県大牟田市浅牟田町30 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 新田 一成 福岡県大牟田市浅牟田町30 三井東圧化学 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニリンとホルムアルデヒドの縮合生成
    物のホスゲン化によって得られる粗ポリイソシアネート
    からジフェニルメタンジイソシアネートを蒸留によって
    分離する方法であって、第1の蒸留工程でポリイソシア
    ネートからジフェニルメタンジイソシアネート異性体を
    分離し、第1の蒸留工程の留出物を第2の蒸留工程で
    2,2’−及び2,4’−ジフェニルメタンジイソシア
    ネートを分離し、第2の蒸留工程の缶出物を第3蒸留工
    程で精製し、純粋な4,4’−ジフェニルメタンジイソ
    シアネートを連続的に取り出す方法において、第1およ
    び/または第3蒸留工程を外部に凝縮器を有する薄膜型
    蒸発器で行うことを特徴とする4,4’−ジフェニルメ
    タンジイソシアネートの製造方法。
JP33314291A 1991-12-17 1991-12-17 4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートの製造方法 Expired - Lifetime JP2951782B2 (ja)

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