JPH05163033A - 模様入り結晶化ガラスの製造方法 - Google Patents

模様入り結晶化ガラスの製造方法

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JPH05163033A
JPH05163033A JP35243691A JP35243691A JPH05163033A JP H05163033 A JPH05163033 A JP H05163033A JP 35243691 A JP35243691 A JP 35243691A JP 35243691 A JP35243691 A JP 35243691A JP H05163033 A JPH05163033 A JP H05163033A
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JP
Japan
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glass
crystallized glass
crystalline
crystallized
crystalline glass
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Pending
Application number
JP35243691A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Hashibe
吉夫 橋部
Takahiro Matano
高宏 俣野
Masayuki Ninomiya
正幸 二宮
Takehiro Shibuya
武宏 渋谷
Takashi Sakane
嵩 坂根
Masanori Moritake
正則 森竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Electric Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Electric Glass Co Ltd
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Publication date
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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)
  • Glass Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の結晶化ガラスとは趣の異なる外観を呈
する模様入り結晶化ガラスを製造する方法を提供する。 【構成】 熱処理後に厚さ1mmにおける平均透過率が
35%以上である透光性結晶化ガラスとなる結晶性ガラ
ス小体と、結晶化ガラス粗砕物のそれぞれの複数個を混
合して耐火物製の型枠内に集積し、熱処理する。これに
よって、透光性のある部分を有する天然石模様の結晶化
ガラスが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、模様入り結晶化ガラス
の製造方法に関するものである。なお本明細書におい
て、「結晶性ガラス」とは、熱処理することによって結
晶が析出する性質を有するガラスを指し、「結晶化ガラ
ス」とは、結晶性ガラスを熱処理することによって得ら
れ、既に結晶を析出しているガラスを指す。
【0002】
【従来の技術】結晶化ガラスは、機械的強度、熱衝撃強
度、化学耐久性等に優れているため、従来より建築材料
として広く使用されている。例えば、結晶性ガラス小体
と結晶化ガラス粗砕物の混合物を耐火物製の型枠内に集
積し、これを熱処理することによって、結晶性ガラス小
体と結晶化ガラス粗砕物を融着一体化させるとともに各
結晶性ガラス小体に結晶を析出させる、いわゆる集積法
によって得られる結晶化ガラスは、表面を研磨すると天
然大理石模様を呈するために、天然石の代わりに用いら
れることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで近年、建築の
多様化に伴って種々の外観を呈する建築材料が開発さ
れ、結晶化ガラスからなる建築材料においても、上記し
たような天然大理石模様を呈するものだけでなく、新規
な外観を呈する材料の開発が要求されている。
【0004】本発明の目的は、従来の結晶化ガラスとは
趣の異なる外観を呈する模様入り結晶化ガラスを製造す
る方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の模様入り結晶化
ガラスの製造方法は、軟化点より高い温度で熱処理する
と、軟化変形しながら表面から内部に向かって針状の結
晶が析出する性質を有する結晶性ガラス小体と、結晶化
ガラス粗砕物とをそれぞれ複数個用意し、次いでこれら
を混合して耐火物製の型枠内に集積した後、熱処理する
ことによって、各結晶性ガラス小体を軟化変形させて結
晶性ガラス小体及び結晶化ガラス粗砕物を融着一体化さ
せるとともに、各結晶性ガラス小体に結晶を析出させる
模様入り結晶化ガラスの製造方法において、結晶性ガラ
ス小体として、熱処理後に厚さ1mmにおける平均透過
率が35%以上の透光性結晶化ガラスとなる結晶性ガラ
ス小体を使用することを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明の模様入り結晶化ガラスの製造方法は、
結晶性ガラス小体として、軟化点より高い温度で熱処理
すると、軟化変形しながら表面から内部に向かって針状
の結晶を析出し、厚さ1mmにおける平均透過率が35
%以上の透光性結晶化ガラスとなる結晶性ガラス小体を
使用する。ここで熱処理後の平均透過率を35%以上と
限定したのは、これより低いとほとんど透光性を有しな
くなり、得られる模様入り結晶化ガラスの外観が従来の
天然大理石様結晶化ガラスと変わらなくなるためであ
る。
【0007】このような結晶性ガラス小体としては種々
の組成を有するものが使用でき、例えば主結晶としてβ
−ウオラストナイト(β−CaO・SiO2 )、ディオ
プサイド(CaO・MgO・2SiO2 )等の結晶を析
出し、その結晶化度が約20%以下になるように調整さ
れた結晶性ガラス等が使用できる。特に好ましいのは、
重量%でSiO2 40〜75%、Al23 2〜15
%、CaO 3〜15%、ZnO 0〜15%、BaO
0〜20%、B23 0〜10%、Na2 O+K2
+Li2 O 2〜20%の組成を有し、主結晶としてβ
−ウオラストナイトを析出する結晶性ガラスや、SiO
2 45〜75%、Al23 1〜25%、CaO 1〜
12.5%、MgO 0.5〜12%、CaO+MgO
1.5〜13%、BaO 0〜18%、ZnO 0〜
18%、Na2 O 1〜15%、K2 O 0〜7%、L
2 O 0〜5%、B23 0〜10%、P250〜1
0%の組成を有し、主結晶としてディオプサイドを析出
する結晶性ガラスである。
【0008】次に、本発明の模様入り結晶化ガラスの製
造方法を説明する。
【0009】まず、上記したような熱処理後に透光性結
晶化ガラスとなる結晶性ガラス小体と、結晶化ガラス粗
砕物をそれぞれ複数個用意する。なお、ここで使用する
結晶化ガラス粗砕物は、表面から内部に向かって針状の
結晶が析出する、いわゆる表面結晶化タイプの結晶性ガ
ラスや、結晶核を形成し、ここから種々の方向に向かっ
て結晶が成長する、いわゆる体積結晶化タイプの結晶性
ガラスを熱処理して結晶化させた後、粗砕したものであ
る。
【0010】次に、用意した結晶性ガラス小体及び結晶
化ガラス粗砕物を混合して、耐火物製の型枠内に集積す
る。なお結晶性ガラス小体と結晶化ガラス粗砕物の混合
割合は、それぞれ30〜95重量%、5〜70重量%で
あることが好ましい。
【0011】その後、結晶性ガラスの軟化点より高い温
度で熱処理すると、結晶性ガラス小体が軟化変形して結
晶性ガラス小体及び結晶化ガラス粗砕物が融着一体化す
る。またこれとほぼ同時に、各結晶性ガラス小体に結晶
が析出し、厚さ1mmにおいて35%以上の平均透過率
を有する透光性のある部分を形成する。
【0012】このようにして得られた結晶化ガラスは、
その表面を研磨すると、結晶性ガラス小体及び結晶化ガ
ラス粗砕物の形状に基づく天然石模様を呈し、しかもそ
の少なくとも一部分が透光性を有する。なお本発明の方
法において、結晶性ガラス小体または結晶化ガラス粗砕
物の原料中に着色酸化物を添加したり、あるいは無機顔
料粉末を、結晶性ガラス小体と結晶化ガラス粗砕物とを
混合する際に添加することにより、模様入り結晶化ガラ
スに着色を施すことが可能である。
【0013】なお、本発明でいう平均透過率とは、粒径
1〜5mmの結晶性ガラス小体を集積法によって結晶化
させ、得られた結晶化ガラスから厚さ1mmの試料を作
製し、この試料を鏡面研磨した後、分光光度計を用いて
10×15mmの測定面積で300〜700nmの波長
域において測定した値である。またガラス小体とは、例
えばガラス水砕物、粒体、小球、小破片、棒状物等のこ
とである。
【0014】
【実施例】以下、本発明の模様入り結晶化ガラスの製造
方法を実施例に基づいて説明する。
【0015】(実施例1)まず、重量百分率でSiO2
60.0%、Al23 6.0%、CaO 10.0
%、ZnO 7.0%、BaO 10.0%、B23
1.0%、Na2 O4.0%、K2 O 2.0%の組成
になるように調合したガラス原料混合物を1400〜1
500℃で16時間溶融した。次いでこの溶融ガラスを
水中に投下して水砕した後、得られた水砕物を分級して
直径1〜5mmの結晶性ガラス小体を得た。この結晶性
ガラス小体は、結晶化させると、主結晶としてβ−ウォ
ラストナイトを析出し、結晶化度が約17%、厚さ1m
mにおける平均透過率が45%の乳白色の透光性を有す
る結晶化ガラスとなるものである。
【0016】また、重量百分率でSiO2 59.0%、
Al23 7.0%、CaO 18.0%、ZnO
6.5%、BaO 4.6%、B23 0.6%、Na
2 O2.3%、K2 O 2.0%の組成になるように調
合したガラス原料混合物を、上記と同様にして溶融し、
水砕した後、得られた水砕物を分級して直径1〜5mm
の結晶性ガラス小体を得た。次いでこの結晶性ガラス小
体をムライト製の型枠内に集積して、1100℃で2時
間熱処理することによって、主結晶としてβ−ウオラス
トナイトが析出した白色の結晶化ガラス体を得た。さら
にこの結晶化ガラス体をクラッシャーによって粗砕し
て、結晶化ガラス粗砕物を得た。なおこの結晶化ガラス
粗砕物は、結晶化度が40%であり、また厚さ1mmに
おける平均透過率が23%であった。
【0017】次に、結晶性ガラス小体75重量%と、結
晶化ガラス粗砕物25重量%とを均一に混合し、ムライ
ト製の型枠内に集積した後、1100℃で2時間熱処理
することによって結晶化ガラス板を作製した。
【0018】このようにして作製した結晶化ガラス板の
表面を研磨したところ、透光性のある乳白色を基調と
し、白色部分が点在した天然大理石模様が得られた。
【0019】なお、析出結晶と結晶化度はX線回折によ
って求めた。また結晶化ガラス粗砕物の平均透過率は、
粗砕前の結晶化ガラス体から厚さ1mmの試料を作製
し、この試料を鏡面研磨した後、分光光度計を用いて1
0×15mmの測定面積で300〜700nmの波長域
において測定した。
【0020】(実施例2)実施例1で作製した結晶性ガ
ラス小体と、これに対して0.5重量%のCa−Si−
Sn−Cr系無機顔料を混合し、結晶性ガラス小体の表
面に無機顔料を付着させた。次いでこの結晶性ガラス小
体80重量%と、実施例1で作製した結晶化ガラス粗砕
物20重量%とを均一に混合した。
【0021】次にこれらをムライト製の型枠内に集積
し、1100℃で2時間熱処理することによって結晶化
ガラス板を得た。
【0022】このようにして得られた結晶化ガラス板の
表面を研磨したところ、透光性のある淡いピンク色を基
調とし、白色部分が点在してなる天然石様の外観を呈し
た。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
って得られる模様入り結晶化ガラスは、天然石様の外観
を呈し、しかも少なくともその一部分が透光性を有して
いるために、従来の模様入り結晶化ガラスとは趣のこと
なる外観を呈し、建築材料の多様化の要請に適うもので
ある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渋谷 武宏 滋賀県大津市晴嵐2丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内 (72)発明者 坂根 嵩 滋賀県大津市晴嵐2丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内 (72)発明者 森竹 正則 滋賀県大津市晴嵐2丁目7番1号 日本電 気硝子株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟化点より高い温度で熱処理すると、軟
    化変形しながら表面から内部に向かって針状の結晶が析
    出する性質を有する結晶性ガラス小体と、結晶化ガラス
    粗砕物とをそれぞれ複数個用意し、次いでこれらを混合
    して耐火物製の型枠内に集積した後、熱処理することに
    よって、各結晶性ガラス小体を軟化変形させて結晶性ガ
    ラス小体及び結晶化ガラス粗砕物を融着一体化させると
    ともに、各結晶性ガラス小体に結晶を析出させる模様入
    り結晶化ガラスの製造方法において、結晶性ガラス小体
    として、熱処理後に厚さ1mmにおける平均透過率が3
    5%以上の透光性結晶化ガラスとなる結晶性ガラス小体
    を使用することを特徴とする模様入り結晶化ガラスの製
    造方法。
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