JPH05162508A - 自動二輪車用ラジアルタイヤ - Google Patents
自動二輪車用ラジアルタイヤInfo
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- JPH05162508A JPH05162508A JP3351511A JP35151191A JPH05162508A JP H05162508 A JPH05162508 A JP H05162508A JP 3351511 A JP3351511 A JP 3351511A JP 35151191 A JP35151191 A JP 35151191A JP H05162508 A JPH05162508 A JP H05162508A
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- tire
- cord
- belt cord
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Abstract
(57)【要約】
【目的】トレッド剛性を均一にかつ効果的に高めること
ができ、タイヤの軽量化、走行性能の向上を計る。 【構成】カーカス７の外側に配するベルト層９に、１５
〜６０度の角度で互いに交差して夫々配列する３方向の
ベルトコード１１Ｘ、１１Ｙ、１１Ｚを互いに織合わせ
た３軸織物状の３軸織りベルトプライ１０を用いてい
る。
ができ、タイヤの軽量化、走行性能の向上を計る。 【構成】カーカス７の外側に配するベルト層９に、１５
〜６０度の角度で互いに交差して夫々配列する３方向の
ベルトコード１１Ｘ、１１Ｙ、１１Ｚを互いに織合わせ
た３軸織物状の３軸織りベルトプライ１０を用いてい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、３軸織物状のベルトプ
ライを用いることによりベルト剛性を均一にかつ効果的
に高めることができ、タイヤの軽量化及び走行性能の向
上を計りうる自動二輪車用タイヤに関する。
ライを用いることによりベルト剛性を均一にかつ効果的
に高めることができ、タイヤの軽量化及び走行性能の向
上を計りうる自動二輪車用タイヤに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、道路網の整備化、車両の高性能化
にともない、カーカスのクラウン部外側を強靭なベルト
層でタガ締めし、トレッド部の剛性強度を高めることに
より転動性、操縦安定性、高速耐久性等の走行性能を向
上したラジアルタイヤが広く採用されている。
にともない、カーカスのクラウン部外側を強靭なベルト
層でタガ締めし、トレッド部の剛性強度を高めることに
より転動性、操縦安定性、高速耐久性等の走行性能を向
上したラジアルタイヤが広く採用されている。
【０００３】又このものは、十分なタガ効果を発揮させ
るために、従来、図４に示すように、ベルト層Ａを、ベ
ルトコードＢを互いに平行に引き揃えたすだれ織り状の
タイヤファブリックからなる複数枚のベルトプライＤで
形成し、これらを各ベルトコードＢがタイヤ赤道に対し
て２０度程度の角度でかつプライ間で交差するように互
いに向きを違えて重置している。
るために、従来、図４に示すように、ベルト層Ａを、ベ
ルトコードＢを互いに平行に引き揃えたすだれ織り状の
タイヤファブリックからなる複数枚のベルトプライＤで
形成し、これらを各ベルトコードＢがタイヤ赤道に対し
て２０度程度の角度でかつプライ間で交差するように互
いに向きを違えて重置している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらすだれ織
り状のタイヤファブリックを用いた従来のベルト構造即
ち乗用車用タイヤに用いられるカットプライを用いたも
の、又は特開昭６１−２２２８０２号、特開昭５９−７
０２０４号及び特開昭６２−１０５７０４号に開示する
ようなカットプライのＣホールドベルトにより形成され
たベルト構造では、隣り合うベルトコードが比較的自由
に動くなどコード間の拘束力に欠けるため、補強効果に
劣る。
り状のタイヤファブリックを用いた従来のベルト構造即
ち乗用車用タイヤに用いられるカットプライを用いたも
の、又は特開昭６１−２２２８０２号、特開昭５９−７
０２０４号及び特開昭６２−１０５７０４号に開示する
ようなカットプライのＣホールドベルトにより形成され
たベルト構造では、隣り合うベルトコードが比較的自由
に動くなどコード間の拘束力に欠けるため、補強効果に
劣る。
【０００５】しかもコード角度に起因してタイヤ軸方向
の剛性が円周方向のものに比して著しく減じるなど、ベ
ルト剛性に大なる方向性を発生させ、ユニフォミティを
低下しタイヤ走行性能を損ねるという傾向にある。
の剛性が円周方向のものに比して著しく減じるなど、ベ
ルト剛性に大なる方向性を発生させ、ユニフォミティを
低下しタイヤ走行性能を損ねるという傾向にある。
【０００６】従ってこのようなベルト構造のものにあっ
ては、必要なトレッド剛性を得るために、ベルトコード
を例えばスチール等の高弾性の金属コードで形成するこ
とが一般に行われているが、このものでは、タイヤ重量
の増加を招き、燃費性能を損ねるという問題があり、近
年、ベルト剛性を均一にかつ効率よく向上でき、タイヤ
の軽量化を計りつつ走行性能を高めうる自動二輪車用タ
イヤの出現が強く望まれている。
ては、必要なトレッド剛性を得るために、ベルトコード
を例えばスチール等の高弾性の金属コードで形成するこ
とが一般に行われているが、このものでは、タイヤ重量
の増加を招き、燃費性能を損ねるという問題があり、近
年、ベルト剛性を均一にかつ効率よく向上でき、タイヤ
の軽量化を計りつつ走行性能を高めうる自動二輪車用タ
イヤの出現が強く望まれている。
【０００７】すなわち本発明は、ベルト層に３軸織物状
のベルトプライを用いることを基本として、トレッド剛
性を均一にかつ効果的に高めることができ、タイヤの軽
量化と走行性能の向上とを計りうる自動二輪車用ラジア
ルタイヤの提供を目的としている。
のベルトプライを用いることを基本として、トレッド剛
性を均一にかつ効果的に高めることができ、タイヤの軽
量化と走行性能の向上とを計りうる自動二輪車用ラジア
ルタイヤの提供を目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は、トレッド部の
端縁間のタイヤ軸方向の距離がタイヤ最大巾をなしかつ
該トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビ
ードコアの回りで折返されるカーカスと、該カーカスの
半径方向外側かつトレッド部の内方に配される少なくと
も１枚のベルトプライからなるベルト層とを具えた自動
二輪車用ラジアルタイヤであって、前記ベルト層は、タ
イヤ周方向に配列した第１のベルトコードと、前記第１
のベルトコードと１５°以上かつ６０°以下の角度で傾
斜させて配列した第２のベルトコードと、前記第１のベ
ルトコードと１５°以上かつ６０°以下の角度でしかも
第２のベルトコードとは逆の向きに傾斜して配列した第
３のベルトコードとを、前記各ベルトコードを互いに織
合わせた３軸織物状の３軸織りベルトプライを含んだこ
とを特徴とする自動二輪車用ラジアルタイヤである。
端縁間のタイヤ軸方向の距離がタイヤ最大巾をなしかつ
該トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビ
ードコアの回りで折返されるカーカスと、該カーカスの
半径方向外側かつトレッド部の内方に配される少なくと
も１枚のベルトプライからなるベルト層とを具えた自動
二輪車用ラジアルタイヤであって、前記ベルト層は、タ
イヤ周方向に配列した第１のベルトコードと、前記第１
のベルトコードと１５°以上かつ６０°以下の角度で傾
斜させて配列した第２のベルトコードと、前記第１のベ
ルトコードと１５°以上かつ６０°以下の角度でしかも
第２のベルトコードとは逆の向きに傾斜して配列した第
３のベルトコードとを、前記各ベルトコードを互いに織
合わせた３軸織物状の３軸織りベルトプライを含んだこ
とを特徴とする自動二輪車用ラジアルタイヤである。
【０００９】又、前記３軸織りベルトプライは、第１の
ベルトコードに対する第２のベルトコードの傾きと、前
記第１のベルトコードに対する第３のベルトコードの傾
きとが同じ角度で傾けることが好ましい。
ベルトコードに対する第２のベルトコードの傾きと、前
記第１のベルトコードに対する第３のベルトコードの傾
きとが同じ角度で傾けることが好ましい。
【００１０】
【作用】このようにベルト層に含む３軸織りベルトプラ
イは、３つの軸方向に沿って夫々配列する第１、第２、
第３の各ベルトコードを織合わせているため、各ベルト
コードがその織込みによって互いに拘束され、ベルト剛
性を効果的に向上しうる。しかも周方向に配される第１
のベルトコードに対して第２、第３のベルトコードが互
いに逆方向にかつ１５〜６０°の範囲の角度で交差する
ため、均一性に優れ、タイヤに加わる負荷を６方向に分
配して支承しうるなど、ベルトコード個々に作用する応
力を減じ耐久性を高めうるとともに、タイヤのユニフォ
ミティーを高め走行性能を大巾に向上しうる。その結
果、プライ数、コード打込み数等の低減の他、従来の金
属コードに比して強度及び引張弾性率等に劣る低質量の
有機繊維コードをベルトコードに採用することが可能と
なり、走行性能の維持を計りつつタイヤの軽量化を大巾
に促進しうる。
イは、３つの軸方向に沿って夫々配列する第１、第２、
第３の各ベルトコードを織合わせているため、各ベルト
コードがその織込みによって互いに拘束され、ベルト剛
性を効果的に向上しうる。しかも周方向に配される第１
のベルトコードに対して第２、第３のベルトコードが互
いに逆方向にかつ１５〜６０°の範囲の角度で交差する
ため、均一性に優れ、タイヤに加わる負荷を６方向に分
配して支承しうるなど、ベルトコード個々に作用する応
力を減じ耐久性を高めうるとともに、タイヤのユニフォ
ミティーを高め走行性能を大巾に向上しうる。その結
果、プライ数、コード打込み数等の低減の他、従来の金
属コードに比して強度及び引張弾性率等に劣る低質量の
有機繊維コードをベルトコードに採用することが可能と
なり、走行性能の維持を計りつつタイヤの軽量化を大巾
に促進しうる。
【００１１】なお前記コードの交差角が１５°未満では
ベルトコードの各軸が近接し、ベルトコードによるタガ
効果が発揮し得ず剛性不足となり、又６５°をこえて大
となることによって、第２、第３のベルトコードの交差
角が小さくなり、しかも第２、第３のベルトコードがタ
イヤ子午線の向きに近づくことによって、ベルト層の剛
性が低下する。
ベルトコードの各軸が近接し、ベルトコードによるタガ
効果が発揮し得ず剛性不足となり、又６５°をこえて大
となることによって、第２、第３のベルトコードの交差
角が小さくなり、しかも第２、第３のベルトコードがタ
イヤ子午線の向きに近づくことによって、ベルト層の剛
性が低下する。
【００１２】しかも第２、第３のベルトコードを第１の
ベルトコードに対して互いに逆方向かつ同じ角度で傾け
た場合には走行時における片流れを減少でき走行の安定
性を一層向上しうる。
ベルトコードに対して互いに逆方向かつ同じ角度で傾け
た場合には走行時における片流れを減少でき走行の安定
性を一層向上しうる。
【００１３】
【実施例】図において自動二輪車用ラジアルタイヤ１
は、ビードコア２が通る一対のビード部３と、各ビード
部３からタイヤ半径方向外側にのびるサイドウォール部
４と、該サイドウォール部４の外端間を継ぐトレッド部
５とを具える。なお自動二輪車用ラジアルタイヤ１は前
記トレッド部のトレッド縁ＥＥ間のタイヤ軸方向の距離
がタイヤ最大巾Ｗを形成する一方、トレッド面５Ａはタ
イヤ赤道ＣＯ面より前記トレッド縁ＥＥに向かってのび
る円弧状をなす。
は、ビードコア２が通る一対のビード部３と、各ビード
部３からタイヤ半径方向外側にのびるサイドウォール部
４と、該サイドウォール部４の外端間を継ぐトレッド部
５とを具える。なお自動二輪車用ラジアルタイヤ１は前
記トレッド部のトレッド縁ＥＥ間のタイヤ軸方向の距離
がタイヤ最大巾Ｗを形成する一方、トレッド面５Ａはタ
イヤ赤道ＣＯ面より前記トレッド縁ＥＥに向かってのび
る円弧状をなす。
【００１４】又前記ビード部３、３間には、前記トレッ
ド部５からサイドウォール部４を通ってビード部３に至
る本体部７Ａ両端に前記ビードコア２の廻りでタイヤの
内側から外側に折返される折返し部７Ｂを形成したカー
カス７が架け渡されるとともに、該カーカス７の外側か
つトレッド部５の内方にはベルト層９が設けられる。
ド部５からサイドウォール部４を通ってビード部３に至
る本体部７Ａ両端に前記ビードコア２の廻りでタイヤの
内側から外側に折返される折返し部７Ｂを形成したカー
カス７が架け渡されるとともに、該カーカス７の外側か
つトレッド部５の内方にはベルト層９が設けられる。
【００１５】前記カーカス７は、カーカスコードをタイ
ヤ赤道ＣＯに対して７０〜９０度の角度で配列した１枚
以上、本例では内、外２枚のカーカスプライ７ａ、７ｂ
から形成され、内のカーカスプライ７ａの折返し端は外
のカーカスプライ７ｂの折返し端を覆って、タイヤ最大
巾位置近傍で終端している。又各ビード部３には、前記
本体部７Ａと折返し部７Ｂとの間を通ってビードコア２
からタイヤ半径方向外方にのびる先細状のビートエイペ
ックスゴム８が設けられ、ビード部３からサイドウォー
ル部４に至り補強する一方、前記カーカス７はその折返
し部７Ｂを、ビード底からの先端高さＨａをビードエイ
ペックス８の高さＨｅよりも大としたいわゆるハイター
ンアップ構造としてタイヤの横剛性を向上している。
ヤ赤道ＣＯに対して７０〜９０度の角度で配列した１枚
以上、本例では内、外２枚のカーカスプライ７ａ、７ｂ
から形成され、内のカーカスプライ７ａの折返し端は外
のカーカスプライ７ｂの折返し端を覆って、タイヤ最大
巾位置近傍で終端している。又各ビード部３には、前記
本体部７Ａと折返し部７Ｂとの間を通ってビードコア２
からタイヤ半径方向外方にのびる先細状のビートエイペ
ックスゴム８が設けられ、ビード部３からサイドウォー
ル部４に至り補強する一方、前記カーカス７はその折返
し部７Ｂを、ビード底からの先端高さＨａをビードエイ
ペックス８の高さＨｅよりも大としたいわゆるハイター
ンアップ構造としてタイヤの横剛性を向上している。
【００１６】前記ベルト層９は、本例では前記トレッド
部においてカーカス７の半径方向外側に配される１対の
ベルトプライからなる。又このベルトプライは３軸織り
のベルトプライ１０として形成される。
部においてカーカス７の半径方向外側に配される１対の
ベルトプライからなる。又このベルトプライは３軸織り
のベルトプライ１０として形成される。
【００１７】３軸織りベルトプライ１０は、図２に拡大
して示すように、タイヤ周方向に配列した複数本の第１
のベルトコード１１Ｘ…からなる第１のベルトコード群
１２Ｘと、前記第１のベルトコード１１Ｘに対して、１
５°以上かつ６０°以下の角度αで傾斜させて配列した
複数本の第２のベルトコード１１Ｙ…からなる第２のベ
ルトコード群１２Ｙと、前記第１のベルトコード１１Ｘ
に対して１５°以上かつ６０°以下の角度βでしかも第
２のベルトコード１１Ｙとは逆の向きに傾斜させて配列
した複数本の第３のベルトコード１１Ｚ…からなる第３
のベルトコード群１２Ｚとからなる。
して示すように、タイヤ周方向に配列した複数本の第１
のベルトコード１１Ｘ…からなる第１のベルトコード群
１２Ｘと、前記第１のベルトコード１１Ｘに対して、１
５°以上かつ６０°以下の角度αで傾斜させて配列した
複数本の第２のベルトコード１１Ｙ…からなる第２のベ
ルトコード群１２Ｙと、前記第１のベルトコード１１Ｘ
に対して１５°以上かつ６０°以下の角度βでしかも第
２のベルトコード１１Ｙとは逆の向きに傾斜させて配列
した複数本の第３のベルトコード１１Ｚ…からなる第３
のベルトコード群１２Ｚとからなる。
【００１８】又３軸織りベルトプライ１０は前記第１、
第２、第３の各ベルトコード群１２Ｘ、１２Ｙ、１２Ｚ
を同一平面内で互い織合わせた３軸織物体であって、各
ベルトコード１１Ｘ、１１Ｙ、１１Ｚは、その交差部Ｑ
において上下にかつ互い違いに順次交差している。
第２、第３の各ベルトコード群１２Ｘ、１２Ｙ、１２Ｚ
を同一平面内で互い織合わせた３軸織物体であって、各
ベルトコード１１Ｘ、１１Ｙ、１１Ｚは、その交差部Ｑ
において上下にかつ互い違いに順次交差している。
【００１９】なお前記各ベルトコード１１Ｘ、１１Ｙ、
１１Ｚはナイロン、ポリエステル、芳香族ポリアミド繊
維等の有機繊維の他、必要に応じスチールコードを採用
しうる。なお前記ベルトコードとして芳香族ポリアミド
繊維を用いるのが好ましく、これにより各コードが同一
面内において交差しベルト層９の厚みを減じうるのと相
まって走行性能を維持しつつタイヤ重量を大巾に減じう
る。
１１Ｚはナイロン、ポリエステル、芳香族ポリアミド繊
維等の有機繊維の他、必要に応じスチールコードを採用
しうる。なお前記ベルトコードとして芳香族ポリアミド
繊維を用いるのが好ましく、これにより各コードが同一
面内において交差しベルト層９の厚みを減じうるのと相
まって走行性能を維持しつつタイヤ重量を大巾に減じう
る。
【００２０】さらに３軸織りベルトプライ１０は、その
織込みによって各ベルトコード１１Ｘ、１１Ｙ、１１Ｚ
が互い拘束し合い、ベルト層９の剛性強度を効率よく向
上しうるとともに、応力の分散効果によってベルトコー
ド１１Ｘ、１１Ｙ、１１Ｚ個々に作用する応力を減じ耐
久性を高めうる。又このものは前記互いの拘束によって
コード端でのゴムルースを抑制でき、ベルト端剥離を防
止し高速耐久性の向上に大きく寄与しうる。
織込みによって各ベルトコード１１Ｘ、１１Ｙ、１１Ｚ
が互い拘束し合い、ベルト層９の剛性強度を効率よく向
上しうるとともに、応力の分散効果によってベルトコー
ド１１Ｘ、１１Ｙ、１１Ｚ個々に作用する応力を減じ耐
久性を高めうる。又このものは前記互いの拘束によって
コード端でのゴムルースを抑制でき、ベルト端剥離を防
止し高速耐久性の向上に大きく寄与しうる。
【００２１】しかもこのものは、均一性が高く、タイヤ
に加わる負荷を６方向にバランスよく分配して支承しう
るなどタイヤのユニフォミティーを向上でき、転動性及
び操縦安定性等を改善しうる。
に加わる負荷を６方向にバランスよく分配して支承しう
るなどタイヤのユニフォミティーを向上でき、転動性及
び操縦安定性等を改善しうる。
【００２２】本実施例においては、第２、第３のベルト
コード１１Ｙ、１１Ｚを第１のベルトコード１１Ｘに対
して互いに逆方向かつ同じ角度（α＝β）で傾けてお
り、走行時における片流れを減少でき、走行の安定性の
向上の安定を図っている。
コード１１Ｙ、１１Ｚを第１のベルトコード１１Ｘに対
して互いに逆方向かつ同じ角度（α＝β）で傾けてお
り、走行時における片流れを減少でき、走行の安定性の
向上の安定を図っている。
【００２３】なおベルト層９は前記構成の３軸織りベル
トプライ１０を、半径方向内、外に複数枚重ね合わせる
ことも出来、さらには図３（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）に示
すように、従来のすだれ織り状ベルトプライ１５と混用
することができ、かかる場合には、タイヤ半径方向最外
側に３軸織りベルトプライ１０を配置し、すだれ織り状
ベルトプライ１５端部でのコードルースの発生を抑制す
るとともにトレッド面内剛性の等方性を高めることが好
ましい。
トプライ１０を、半径方向内、外に複数枚重ね合わせる
ことも出来、さらには図３（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）に示
すように、従来のすだれ織り状ベルトプライ１５と混用
することができ、かかる場合には、タイヤ半径方向最外
側に３軸織りベルトプライ１０を配置し、すだれ織り状
ベルトプライ１５端部でのコードルースの発生を抑制す
るとともにトレッド面内剛性の等方性を高めることが好
ましい。
【００２４】又３軸織りベルトプライ１０をタイヤ半径
方向内側に配する場合には、図３（Ｄ）に示すように、
該３軸織りベルトプライ１０にＣホールドベルト構造を
採用し、その両端の折返し部１０Ａによって、すだれ織
り状ベルトプライ１５の端部を包み込むことが好まし
い。
方向内側に配する場合には、図３（Ｄ）に示すように、
該３軸織りベルトプライ１０にＣホールドベルト構造を
採用し、その両端の折返し部１０Ａによって、すだれ織
り状ベルトプライ１５の端部を包み込むことが好まし
い。
【００２５】
【具体例】タイヤサイズが１２０／６０Ｒ１７であり図
１に示す構成のタイヤについて表１の仕様に基づき試作
（実施例）しその性能を調査した。なお従来の構成によ
り表１に示す仕様に基づき製作したタイヤ（比較例１〜
３）についても併せて性能を調査し比較を行った。
１に示す構成のタイヤについて表１の仕様に基づき試作
（実施例）しその性能を調査した。なお従来の構成によ
り表１に示す仕様に基づき製作したタイヤ（比較例１〜
３）についても併せて性能を調査し比較を行った。
【００２６】
【表１】
【００２７】性能調査は下記要領で行った。 イ）高速直進安定性、グリップ性及びハンドリング性 各試供タイヤを１７×ＭＴ３．５０のリムにリム組みし
かつ２．２５kgｆ／cm2 の内圧を加え排気量６００ｃｃ
の自動二輪車の前輪に装着し、試験路を走行させるとと
もにドライバーのフィーリングによりそれぞれ評価し
た。
かつ２．２５kgｆ／cm2 の内圧を加え排気量６００ｃｃ
の自動二輪車の前輪に装着し、試験路を走行させるとと
もにドライバーのフィーリングによりそれぞれ評価し
た。
【００２８】ロ）高速耐久性 直径６７．２３インチのステールドラムを具えるドラム
試験機を用いて初速度１７０km／Ｈから１０分毎に１０
km／Ｈずつ上昇させるステップスピード方式で行い、ト
レッド部に損傷が発生するまでの走行距離数で評価し
た。
試験機を用いて初速度１７０km／Ｈから１０分毎に１０
km／Ｈずつ上昇させるステップスピード方式で行い、ト
レッド部に損傷が発生するまでの走行距離数で評価し
た。
【００２９】表２には前記性能評価を比較例１を１００
とする指数で表示するとともに、タイヤ重量は数値の低
いものが軽量であり、他は指数の高いものが性能に優れ
ていることを示す。
とする指数で表示するとともに、タイヤ重量は数値の低
いものが軽量であり、他は指数の高いものが性能に優れ
ていることを示す。
【００３０】
【表２】
【００３１】
【発明の効果】叙上のごとく本発明の空気入りタイヤ
は、ベルト層に３軸織りベルトプライを用いていること
を要旨とするためベルト剛性を均一にかつ効果的に高め
ることができ、タイヤの軽量化及び走行性能の向上を計
りうる。
は、ベルト層に３軸織りベルトプライを用いていること
を要旨とするためベルト剛性を均一にかつ効果的に高め
ることができ、タイヤの軽量化及び走行性能の向上を計
りうる。
【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図２】３軸織りベルトプライを拡大して示す部分平面
図である。
図である。
【図３】（Ａ）、（Ｂ）、（Ｃ）、（Ｄ）は何れも本発
明のベルト層の他の実施例を示す略線図である。
明のベルト層の他の実施例を示す略線図である。
【図４】従来技術を説明する線図である。
２ ビードコア ３ ビード部 ４ サイドウォール部 ５ トレッド部 ７ カーカス ９ ベルト層 １０ ３軸織りベルトプライ Ｅ トレッド縁
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成４年１１月２７日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 自動二輪車用ラジアルタイヤ
Claims (2)
- 【請求項１】トレッド部の端縁間のタイヤ軸方向の距離
がタイヤ最大巾をなしかつ該トレッド部からサイドウォ
ール部をへてビード部のビードコアの回りで折返される
カーカスと、該カーカスの半径方向外側かつトレッド部
の内方に配される少なくとも１枚のベルトプライからな
るベルト層とを具えた自動二輪車用ラジアルタイヤであ
って、前記ベルト層は、タイヤ周方向に配列した第１の
ベルトコードと、前記第１のベルトコードと１５°以上
かつ６０°以下の角度で傾斜させて配列した第２のベル
トコードと、前記第１のベルトコードと１５°以上かつ
６０°以下の角度でしかも第２のベルトコードとは逆の
向きに傾斜して配列した第３のベルトコードとを、前記
各ベルトコードを互いに織合わせた３軸織物状の３軸織
りベルトプライを含んだことを特徴とする自動二輪車用
ラジアルタイヤ。 - 【請求項２】前記３軸織りベルトプライは、第１のベル
トコードに対する第２のベルトコードの傾きと、前記第
１のベルトコードに対する第３のベルトコードの傾きと
が同じ角度で傾けたことを特徴とする請求項１記載の自
動二輪車用ラジアルタイヤ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3351511A JPH05162508A (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3351511A JPH05162508A (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05162508A true JPH05162508A (ja) | 1993-06-29 |
Family
ID=18417787
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3351511A Pending JPH05162508A (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | 自動二輪車用ラジアルタイヤ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05162508A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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1991
- 1991-12-11 JP JP3351511A patent/JPH05162508A/ja active Pending
Patent Citations (1)
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