JPH0516239U - 発泡成形品の外皮材 - Google Patents

発泡成形品の外皮材

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JPH0516239U
JPH0516239U JP7383891U JP7383891U JPH0516239U JP H0516239 U JPH0516239 U JP H0516239U JP 7383891 U JP7383891 U JP 7383891U JP 7383891 U JP7383891 U JP 7383891U JP H0516239 U JPH0516239 U JP H0516239U
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日吉 石川
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株式会社イノアツクコーポレーシヨン
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フランジ部の垂れ下がりを抑え成形品表面の
バリの発生を防ぐことができる外皮材を提供する。 【構成】 成形型に配置され、内部に発泡樹脂材料を注
入して該発泡樹脂材料と一体に成形される外皮材20で
あって、前記外皮材の端部21には内方へ屈曲するフラ
ンジ部22が形成されているとともに、該フランジ部の
長手方向に連続する波状部25が形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は発泡成形品の外皮材に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用のアームレストなどに用いられる発泡成形品は、図6に示されるように 、外皮材70と該外皮材70内に挿入された芯材80と前記外皮材70と芯材8 0とを一体に成形する発泡樹脂材料90とから構成されている。
【0003】 前記外皮材70は軟質塩化ビニルやウレタン樹脂よりなり、その端部71には 内側方向に屈曲するフランジ部72を設けて、発泡成形の際に注入した発泡樹脂 材料が成形品表面に露出するのを防ぐようになっている。
【0004】 しかしながら、この構造にあっては、外皮材70が柔らかな材質で形成されて いるので保形性に乏しく、成形時にそのフランジ部72が自重によって下方へ垂 れ下がり成形型の上型との間に隙間を生じて成形品表面にバリを発生させること があった。
【0005】 そのため、発生したバリを取り除くために下型に離型剤を塗布するなどの新た な工程を経なければならず、多くの手間がかかっていた。 また、この離型剤の塗布によって製品に色ムラを発生させるなどの問題を引き 起こしていた。
【0006】 この外皮材と上型との間の隙間をなくしバリの発生を防止するために、図7の ように、上型101によって前記フランジ部72を強く押圧することが行なわれ ているが、この方法では外皮材70の側面79がキャビティ103内側に倒れ込 み、成形品の外観を損ねるという問題があった。
【0007】 この外皮材の垂れ下がりを防ぐための一手段として、例えば特公昭63−39 406号公報に記載の方法が提案されている。 この方法は外皮材の開口部および端部内面に内方に突出するリブを設けておき 、内装される芯材と該リブを干渉させることにより外皮材の垂れ下がりを防止す るものである。
【0008】 しかしながら、この方法ではリブの設けられていない部分の外皮材の垂れ下が りを防ぐことができないだけでなく、リブによる外皮材を支える力が外皮のフラ ンジ面部分に分散されるため、単位面積当りの型面に対する外皮材の圧着力が小 さくなり、バリを完全に防ぐことはできなかった。
【0009】 一方、リブを数多く設けることによってある程度バリの発生を抑えることがで きるが、この構造では外皮材の成形方法が射出成形に限定されてしまう上、外皮 材の成形型が極めて複雑になり、脱型性に問題が生じるとともに製造コストの上 昇を引き起こしていた。
【0010】 また、実公平2−10033号公報に記載の構造は、外皮材の屈曲したフラン ジ面に凹溝を設けるとともに、該凹溝と対応する分割型面に凸部を設けて成形時 に両者を嵌合させることにより発泡体の滲み出しを防止しようとするものである 。
【0011】 しかしながら、前述したように、外皮は柔らかい素材によって形成されている ためフランジ部の垂れ下がりを防止することができないだけでなく、フランジ部 に設けられた凹溝と型面に設けられた凸部とを型締めの際に嵌合させることはフ ランジの内側に支持部材が存在しないため困難であった。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】
この発明は上記した問題点に鑑み提案されたものであって、フランジ部の垂れ 下がりを抑えバリの発生を完全に防ぐ発泡成形品のための外皮材を提供しようと するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この考案は、成形型に配置され、内部に発泡樹脂材料を注入して該 発泡樹脂材料と一体に成形される外皮材であって、前記外皮材の端部には内方へ 屈曲するフランジ部が形成されているとともに、該フランジ部の長手方向に連続 する波状部が形成されていることを特徴とする発泡成形品の外皮材に係る。
【0014】
【実施例】
以下添付の図面に従ってこの考案を詳細に説明する。 図1はこの考案の外皮材を用いて製造されたアームレストの一部を切り欠いた 斜視図、図2はこの考案の外皮材の一例を示す斜視図、図3はその3−3断面図 、図4はこの考案の外皮材の他の例を示す断面図、図5はこの考案の外皮材を用 いたアームレストの製造例を示す要部拡大断面図である。
【0015】 図1に示されるように、この考案の外皮材を用いて製造された車両用アームレ スト10は、外皮材20と芯材30と発泡樹脂材料40とからなり、前記外皮材 20の内部に芯材30が挿入されるとともに発泡樹脂材料40が注入されて一体 に成形されている。
【0016】 前記外皮材20は、図2および図3に示されるように、軟質塩化ビニル、オレ フィン系エラストマーまたは熱可塑性ポリウレタンエラストマーなどの熱可塑性 樹脂からなり、インジェクション成形、ブロー成形、スラッシュ成形、あるいは ローテーション成形などの公知の成形方法によって目的とする外皮形状に成形さ れている。
【0017】 そして、前記外皮材20の端部21には成形品の内側方向に屈曲したフランジ 部22が設けられているとともに、前記フランジ部22の長手方向には断面波形 状の連続した波状部25が形成されている。
【0018】 この波状部25は、成形品を製造する成形型のキャビティ面と当接し、発泡樹 脂材料の発泡圧によって上型の型面に密着され、もってキャビティを密封するた めのもので、発泡圧による波状部25の支持力をまんべんなく型面に伝えるため に前記フランジ部22に連続して設けられている。 また、この波状部25はフランジ部の垂れ下がりを防ぎ、かつ、発泡圧を受け て自由に変形し型面とのシール効果を高めるために、前記外皮材20の他の部分 に比べて薄肉に形成されることが好ましい。
【0019】 前記波状部25の形状は外皮材20の材質や厚みによって種々に形成されるこ とができるが、前記波状部25が型面を押圧する力が効果的に加わるよう、前記 フランジ部22の長手方向に対し略平行に形成されることが好ましい。
【0020】 図4に外皮材の他の例を示す。 この外皮材50はスラッシュ成形によって成形されたもので、波状部55はフ ランジ部52の外面側53に形成されている。
【0021】 図5にこの考案の外皮材を用いた車両用アームレストの製造例を示す。 図示されるように、所定のアームレスト形状を規定する成形品キャビティ63 を有する成形型60の該キャビティ63内に外皮材20が配される。符号61は 上型、62は下型、64は前記上型61および下型62を開閉自在に形成するヒ ンジ部である。
【0022】 そして、必要に応じて芯材30が挿入され、図示しない注入機よりポリウレタ ンなどの発泡樹脂材料40が注入されたのち型締めされて一体に成形される。
【0023】 その際、前述したように、前記フランジ部22に形成された波状部25が、発 泡樹脂材料40の発泡圧によって変形し、成形型60の上型61の型面66に密 接に押し付けられキャビティ63が隙間なく密封される。
【0024】 それによって、注入された発泡樹脂材料40は前記波状部25部分で堰き止め られるので、発泡樹脂材料が成形品の可視部分に漏れ出してバリを発生させるこ とがない。
【0025】
【考案の効果】
以上図示し説明したように、この考案の表皮材によれば、フランジ部の垂れ下 がりを極力防止することができるとともに、表皮材の波状部が成形時の発泡材料 の発泡圧によって自由に変形し、外皮材と型面とが密に接触し効果的にシールさ れる。 したがって、成形品表面にバリを発生させることがなく、離型剤の塗布などの 前処理ならびにバリ取りや離型剤の洗浄などの後工程が不要となって成形品の製 造サイクルが向上するだけでなく、成形品の精度も向上し製造コストを低減させ ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の外皮材を用いて製造されたアームレ
ストの一部を切欠断面にした斜視図である。
【図2】この考案の外皮材の一例を示す斜視図である。
【図3】その3−3断面図である。
【図4】この考案の外皮材の他の例を示す断面図であ
る。
【図5】この考案の外皮材を用いたアームレストの製造
例を示す要部拡大断面図である。
【図6】従来のアームレストの断面図である。
【図7】従来のアームレストの製造方法の一例を示す断
面図である。
【実施例】 【符号の説明】
10 アームレスト 20 外皮材 21 端部 22 フランジ部 25 波状部 30 芯材 40 発泡樹脂材料 50 成形型

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形型に配置され、内部に発泡樹脂材料
    を注入して該発泡樹脂材料と一体に成形される外皮材で
    あって、前記外皮材の端部には内方へ屈曲するフランジ
    部が形成されているとともに、該フランジ部の長手方向
    に連続する波状部が形成されていることを特徴とする発
    泡成形品の外皮材。
JP1991073838U 1991-08-20 1991-08-20 発泡成形品の外皮材 Expired - Lifetime JP2559421Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013163287A (ja) * 2012-02-09 2013-08-22 Inoac Corp 発泡成形品の製造方法及びこれに用いる袋状体付き発泡型

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0238008A (ja) * 1988-07-28 1990-02-07 Ikeda Bussan Co Ltd 表皮材とパッド材との一体成形方法
JPH04338514A (ja) * 1991-05-15 1992-11-25 Inoac Corp 外皮材を有する発泡成形品の一体成形方法
JP3121821U (ja) * 2006-01-12 2006-06-01 雅晃 岸 簡易操作テンキーボードを有する携帯電話機

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